JP2015034416A - 回収用冶具および回収用冶具を用いた回収方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】中空柱内の回収しようとする均等配置冶具を固定した状態で、回収しようとする均等配置冶具を中空柱内から比較的簡単かつ効率的に回収することができる回収用冶具および回収用冶具を用いた回収方法を提供する。
【解決手段】回収用冶具50は、この保持部材51と、保持部材51に取り付けられて、均等配置冶具20に設けられた磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引することで均等配置冶具を保持部材51側に固定する永久磁石52と、保持部材51に取り付けられて、保持部材51を中空柱1内で降下させて均等配置冶具20を固定後に保持部材51と均等配置冶具20を持ち上げて均等配置冶具20を回収する操作部材56を有する。
【選択図】図2
【解決手段】回収用冶具50は、この保持部材51と、保持部材51に取り付けられて、均等配置冶具20に設けられた磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引することで均等配置冶具を保持部材51側に固定する永久磁石52と、保持部材51に取り付けられて、保持部材51を中空柱1内で降下させて均等配置冶具20を固定後に保持部材51と均等配置冶具20を持ち上げて均等配置冶具20を回収する操作部材56を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばコンクリート製電柱や鋼管柱等のような中空柱の補強作業中等において、中空柱内の均等配置冶具を回収する際に用いる回収用冶具および回収用冶具を用いた回収方法に関する。
コンクリート製電柱や鋼管柱等のような中空柱は、全長が例えば十数メートルほどあり、その下部が地中に埋設されて立設されている。中空柱の地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際を補強するために、図9に示すように、その地際を挟んで地上数メートル程度の所まで補強用棒状部材である複数本のアラミドロッド121やPC鋼線123を、中空柱101の内部に配設するとともに、これらの補強用棒状部材の間にはモルタル125を充填することで、中空柱101が補強されている。
複数本のアラミドロッド121やPC鋼線123は、中空柱101の内周面に沿って均等かつ交互に配設されるように、ロッド配置用スペーサである均等配置冶具20を使用している。アラミドロッド121やPC鋼線123は、この均等配置冶具20の周縁部に形成された複数の孔であるアラミドロッド保持部およびPC鋼線保持部にそれぞれ挿通されて保持される。
なお、この均等配置冶具20は、その中央に形成された中央孔に対して、中空柱101の中心軸に配設されるガイド棒5が貫通して中空柱101内の中心に配設されるとともに、複数の均等配置冶具20が、中空柱101の上下方向に所定の間隔で複数配設されている。
中空柱101の補強作業では、上述したように、複数の均等配置冶具20を使用するが、この均等配置冶具20が補強作業の途中で中空柱101内の下方にあって、所定の状態に設定されないことがある。このように所定の状態に設定されない中空柱101内の均等配置冶具20は、補強作業に支障を来すものであるため、中空柱101内の下方から回収することが必要であるが、中空柱101内の下方の均等配置冶具20を中空柱101の上方から回収することは、かなり難しいという問題がある。
特に、中空柱101の補強作業中に、均等配置冶具20が中空柱101内の下方で、この下方の補強用棒状部材などに引っ掛かったような場合において、補強作業がモルタル125をまだ充填する前の作業段階であった時には、アラミドロッド121やPC鋼線123などの複数の補強用棒状部材はモルタル125でまだ固められていない。
このため、これらの複数の補強用棒状部材は、中空柱101の上方からロープなどにより引っ張り上げることを行う。すなわち、この作業時点では、複数の補強用棒状部材が、既に複数の補強用棒状部材の下方に配設されている均等配置冶具20のアラミドロッド保持部やPC鋼線保持部に保持されている場合には、中空柱101の上端の開口部からロープを中空柱101内の下方に投入し、このロープの下端を中空柱101の地上部分の下端部寄りに形成されている側部開口101c等において均等配置冶具20または補強用棒状部材に結び付けるなどして、複数の補強用棒状部材を中空柱101の上方から引っ張り上げる。これにより、補強用棒状部材の途中などに引っ掛かっている均等配置冶具20を回収することも可能であるが、このように複数の補強用棒状部材を中空柱101の上方からロープなどで引っ張り上げる作業は、その重さや作業現場の足場の悪さなどを考慮すると、かなり難しく、時間もかかり、非効率的であるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、中空柱内の回収しようとする均等配置冶具を固定した状態で、回収しようとする均等配置冶具を中空柱内から比較的簡単かつ効率的に回収することができる回収用冶具および回収用冶具を用いた回収方法を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1に記載の回収用冶具は、中空柱内の均等配置冶具を回収する回収用冶具であって、保持部材と、前記保持部材に取り付けられて、前記均等配置冶具に設けられた磁気的に吸引可能な部材を磁気的に吸引することで前記均等配置冶具を前記保持部材側に固定する永久磁石と、前記保持部材に取り付けられて、前記保持部材を前記中空柱内で降下させて前記均等配置冶具を固定後に前記保持部材と前記均等配置冶具を持ち上げて前記均等配置冶具を回収する操作部材と、を有することを要旨とする。
請求項1に記載の回収用冶具では、回収用冶具は、中空柱内の回収しようとする均等配置冶具を固定した状態で、回収しようとする均等配置冶具を中空柱内から比較的簡単かつ効率的に回収することができる。
請求項2に記載の回収用冶具では、前記保持部材は、貫通穴を有しており、前記貫通穴には、前記均等配置冶具を前記中空柱の軸方向に沿って上下に案内するためのガイド棒を通す。
請求項2に記載の回収用冶具では、保持部材は、ガイド棒を用いて中空柱の軸方向に沿って均等配置冶具へ案内できるので、保持部材は、均等配置冶具を、永久磁石を用いて確実に固定することができる。
請求項3に記載の回収用冶具では、複数の前記永久磁石が、前記保持部材の外側において、同じ角度をおいて側方に突出して設けられている。
請求項3に記載の回収用冶具では、保持部材は、均等配置冶具を、複数の永久磁石を用いて、確実に固定することができる。
請求項4に記載の回収用冶具では、前記永久磁石は、リング状に形成されており、前記保持部材の外側において、側方に突出して設けられている。
請求項4に記載の回収用冶具では、保持部材は、均等配置冶具を、リング状の永久磁石を用いて、確実に固定することができ、複数の永久磁石を用いるに比べて、部品点数を削減できる。
請求項5に記載の回収用冶具を用いた回収方法は、中空柱内の均等配置冶具を回収する回収用冶具を用いた回収方法であって、前記回収用冶具の保持部材の貫通穴には、前記均等配置冶具を前記中空柱の軸方向に沿って上下に案内するためのガイド棒を挿入して、前記保持部材を前記ガイド棒に沿って下降させ、前記保持部材に設けられている永久磁石により、前記均等配置冶具に設けられた磁気的に吸引可能な部材を磁気的に吸引して前記保持部材側に固定し、前記保持部材に取り付けられている操作部材を引き上げて前記中空柱から前記均等配置冶具を回収することを要旨とする。
請求項5に記載の回収用冶具を用いた回収方法では、中空柱内の回収しようとする均等配置冶具を固定した状態で、回収しようとする均等配置冶具を中空柱内から比較的簡単かつ効率的に回収することができる。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の回収用冶具の実施形態を用いて回収しようとする均等配置冶具を有するコンクリート製電柱や鋼管柱等のような中空柱1の例を示している。
図1は、本発明の回収用冶具の実施形態を用いて回収しようとする均等配置冶具を有するコンクリート製電柱や鋼管柱等のような中空柱1の例を示している。
中空柱1は、全長が例えば十数メートルほどあり、その下部が地中に埋設されて立設されている。中空柱1は、例えばコンクリート製柱(例えば、テーパの有るコンクリート製電柱)であるが、これに限らずテーパの無いコンクリート製電柱や鋼管柱であっても良い。
中空柱1の地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際を補強するために、その地際を挟んで地上数メートル程度の所まで補強用棒状部材である複数本のアラミドロッド13と複数本のPC鋼線14を用いている。これらのアラミドロッド13とPC鋼線14は、中空柱1の内部に配設するとともに、これらの補強用棒状部材の間にモルタル(図示を省略)を充填して補強される。中空柱1は、地際の上側の部分に側部開口1Rを有している。
複数本のアラミドロッド13やPC鋼線14は、中空柱1の内周面に沿って均等かつ交互に配設されるように、ロッド配置用スペーサである均等配置冶具20を使用している。アラミドロッド13やPC鋼線14は、この均等配置冶具20の周縁部に形成された複数の孔であるアラミドロッド保持部22およびPC鋼線保持部23に、それぞれ挿通されることで保持される。
この均等配置冶具20は、その中央に中央孔部10を有している。ガイド棒5は、各均等配置冶具20の中央孔部10に通すことで、各均等配置冶具20は、中空柱1の中心軸に配設されるとともに、各均等配置冶具20は、中空柱1の上下方向に所定の間隔で配設されている。
中空柱1の補強作業では、上述したように、複数本の均等配置冶具20を使用するが、この均等配置冶具20が、補強作業の途中で中空柱1内の下方において、所定の状態に設定されないことがある。このように所定の状態に設定できなかった均等配置冶具20は、中空柱1内では、中空柱1の補強作業には支障を来すものであるため、中空柱1内の下方から中空柱1の外に回収することが必要である。そこで、所定の状態に設定できなかった均等配置冶具20は、図2に示すような回収用冶具50を用いて中空柱1内から引っ張り上げて回収する。
次に、図2から図4を参照して、回収用冶具50と均等配置冶具20の構造例を、詳しく説明する。
図2は、回収用冶具50と均等配置冶具20の構造例を示す斜視図である。図3は、回収用冶具50と均等配置冶具20の構造例を示す平面図である。図4は、回収用冶具50を用いて均等配置冶具20を回収する状態を示す正面図である。
まず、図2と図3を参照して、均等配置冶具20の構造例を説明する。
図2と図3に示すように、均等配置冶具20は、例えばプラスチックより円形状に作られている。均等配置冶具20は、リング状の外郭部21と、複数のアラミドロッド保持部22と、複数のPC鋼線保持部23と、中央孔部10を有している。図1に示すように、アラミドロッド保持部22は、アラミドロッド13を通すための挿入部の例であり、PC鋼線保持部23は、PC鋼線14を通すための挿入部の例である。中央孔部10には、ガイド棒5を通す。この中央孔部10は、PC鋼線保持部23に対してリブ25により保持されている。
図2に示すように、4つのアラミドロッド保持部22は、外郭部21の内面24において、90度毎に内側に突出して形成されている。4つのPC鋼線保持部23が、外郭部21の内面24において、90度毎に内側に突出して形成されている。4つのPC鋼線保持部23は、両隣のアラミドロッド保持部22,22の間において、両隣のアラミドロッド保持部22,22の中間の位置に設けられている。これにより、アラミドロッド13とPC鋼線14は、配列角度45度毎に、交互に、外郭部21の内面24において、中空柱1の空洞の周方向に沿って均等に配置することができる。このように、複数のアラミドロッド13と複数の鋼線14は、均等配置冶具20により均等に配置することで、中空柱1を周方向に均一に補強できる。
図2に示すように、均等配置冶具20の外郭部21の外面には、好ましくはプラスチック製のシートあるいはプラスチック製のテープ布、例えばアラミドテープ布26が好ましくは2重、3重に巻かれて設けられている。アラミドテープ布26は、アラミドシートであり、均等配置冶具20の外郭部21が外力を受けて割れてしまうのを防止するために設けられている。
均等配置冶具20は、4つの磁気的に吸引可能な部材30を有しており、これらの磁気的に吸引可能な部材30は、例えばリブ25とPC鋼線保持部23の付近に固定されている。各磁気的に吸引可能な部材30は、磁気的な吸引が可能な金属材料、例えば鉄製の円形状の板材であり、均等配置冶具20の周方向に沿って90度毎に配置されている。
次に、図2と図3を参照して、回収用冶具50の構造を説明する。
回収用冶具50は、保持部材51と、この保持部材51に固定された4つの円柱型の永久磁石52を有している。保持部材51は、例えば円筒状の部材であり、プラスチックやセラミックスにより作られている。保持部材51には、円形の貫通穴59が軸方向に形成されている。この貫通穴59には、ガイド棒5を通すことができる。保持部材51は、例えば分割部材53を複数個積み重ねて相互に例えばネジ54により固定することで構成されているが、これに限らず1つの円筒状部材で作っても良い。
保持部材51の周囲面の下部には、4つの永久磁石52が、半径方向に突出するようにして周方向に沿って90度毎に設けられている。均等配置冶具20の例えば円形状の磁気的に吸引可能な部材30は、1つの円周上に沿って配置されており、各永久磁石52は、各磁気的に吸引可能な部材30に位置的に対応している。これにより、各永久磁石52は、図2の矢印で示すように、均等配置冶具20の対応する位置にある磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引することができるので、均等配置治具20は保持部材50側に着脱可能に固定することができる。この永久磁石52の磁気吸引力は、均等配置冶具20を確実に保持しながら、Z方向に引き上げることができるのに十分な力である。
保持部材51の周囲面の上部には、取付け具55が固定されている。この取り付け具55は、例えばネジであり、この取付け具55には、例えば線状の操作部材としてのロープ56の端部が固定されている。このロープ56は、回収用冶具50を中空柱1内で降ろして均等配置治具20を保持部材50側に固定後に、回収用冶具50とともに均等配置冶具20をZ方向に引き上げるために用いられる操作部材の一例である。
次に、上述した回収用冶具50を用いて、中空柱1内に落とした均等配置冶具20を持ち上げて、中空柱1の上方から回収する回収方法について説明する。
まず、図1において、均等配置冶具20がガイド棒5に挿通された状態で、中空柱1の下方に落ちてしまったものとする。この状態では、ガイド棒5は均等配置冶具20の中央孔部10に通っており、均等配置冶具20が中空柱1内に存在しているが、アラミドロッド13とPC鋼線14等を中空柱1内には無い。
このように、ガイド5に挿通された均等配置冶具20が中空柱1内に存在している状態において、まず作業者は、図2と図3(B)に示す回収用冶具50の保持部材51の貫通穴59にガイド棒5の上端を通して、ロープ56を用いて回収用冶具50の保持部材51をガイド棒5に沿って中空柱1の内部でつり下げながら下降させる。
このように、回収用冶具50を中空柱1内でガイド棒5に沿って吊り下げる際には、作業者は、ロープ56を用いて少しずつ下げていくので、回収用冶具50が落下することなく、スムーズに回収用冶具50を中空柱1の内部で下げていくことができる。これにより、図4に示すように、回収用冶具50の保持部材51の下端部は、引き上げようとする均等配置冶具20の上面側に載せて、保持部材51の下降を停止させる。
図4に示すように、保持部材51が均等配置冶具20に載った状態では、保持部材51と均等配置冶具20が、ガイド棒5によって相互の位置決めが行われており、回収用冶具50の各永久磁石52が、均等配置冶具20側の対応する磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引して、保持部材51に対して均等配置冶具20を容易にしかも確実に固定することができる。
次に、作業者は、ロープ56を図4に示すZ方向に引き上げて、均等配置冶具20が図1の中空柱1の最上部の開口部あるいは中空柱1の側部開口1Rの近くまで来たら、均等配置冶具20を、中空柱1の最上部の開口部あるいは中空柱1の側部開口1Rから、手を伸ばして回収することができる。
このように、本発明の第1実施形態における上述した回収用冶具50とこの回収用冶具50を用いた均等配置冶具20の回収方法では、作業者は、ロープ56を用いて、回収用冶具50をガイド棒5に沿って引き上げ対象である均等配置冶具20にまで下げて載せるだけで、回収用冶具50の各永久磁石52が均等配置冶具20の対応する磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引して固定することができる。
そして、作業者は、ロープ56をZ方向に引き上げるだけで、均等配置冶具20を中空柱1の内部から取り除くことができる。これにより、均等配置冶具20を中空柱1の内部から回収する作業は、比較的簡単な操作により大きな力を必要とせずに、比較的短時間で、効率良く行うことができる。回収用冶具50を用いることで、回収用冶具50には中空柱1内の均等配置冶具20を磁気的に吸引した状態で固定して、均等配置冶具20を中空柱1内から比較的簡単かつ効率的に回収することができる。
(第2実施形態)
次に、図5を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
次に、図5を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
図5に示す本発明の第2実施形態の均等配置冶具20Aと回収用冶具50Aが、図2から図4に示す本発明の第1実施形態の均等配置冶具20と、回収用冶具50と同様な個所には、同じ符号を記してその説明を省略する。本発明の第2実施形態の均等配置冶具20Aと回収用冶具50Aの作用効果は、図2から図4に示す本発明の第1実施形態の均等配置冶具20と回収用冶具50の作用効果と同様である。
図5に示す本発明の第2実施形態の均等配置冶具20Aと回収用冶具50Aが、異なるのは、次の点である。
図5に示す均等配置冶具20Aは、3つのリブ25と、3つの磁気的に吸引可能な部材30を有している。リブ25とアラミドロッド保持部22の間と、リブ25とPC鋼線保持部23の間には、それぞれ磁気的に吸引可能な部材30が設けられている。回収用冶具50Aの保持部材51には、3つの永久磁石52が、周方向について120度毎に側方に突出して設けられている。これにより、回収用冶具50の保持部材51の各永久磁石52は、対応する位置の磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引することで、均等配置冶具20Aを保持部材51側に固定することができる。
(第3実施形態)
次に、図6を参照して本発明の第3実施形態を説明する。
次に、図6を参照して本発明の第3実施形態を説明する。
図6に示す本発明の第3実施形態の均等配置冶具20Bと回収用冶具50Bが、図2から図4に示す本発明の第1実施形態の均等配置冶具20と、回収用冶具50と同様な個所には、同じ符号を記してその説明を省略する。本発明の第3実施形態の均等配置冶具20Bと回収用冶具50Bの作用効果は、図2から図4に示す本発明の第1実施形態の均等配置冶具20と回収用冶具50の作用効果と同様である。
図6に示す本発明の第3実施形態の均等配置冶具20Bと回収用冶具50Bが、異なるのは、次の点である。
図6(B)に示す回収用冶具50Bは、図2に示す回収用冶具50と同様に4つの永久磁石52を備えている。一方、図6(A)に示す均等配置冶具20Bは、図2の均等配置冶具20に比べて直径が大きく、リブ25B、25Cと、アラミドロッド保持部22と、PC鋼線保持部23と、リング部分25Gを有している。このリング部分25Gは、円形状であり、中央孔部10と、アラミドロッド保持部22とPC鋼線保持部23と、の中間位置に形成されている。リング部分25Gには、4つの磁気的に吸引可能な部材30が、周方向について90度毎に設けられている。
(第4実施形態)
次に、図7を参照して本発明の第4実施形態を説明する。
次に、図7を参照して本発明の第4実施形態を説明する。
図7に示す本発明の第4実施形態の均等配置冶具20Cと回収用冶具50Cが、図2から図4に示す本発明の第1実施形態の均等配置冶具20と、回収用冶具50と同様な個所には、同じ符号を記してその説明を省略する。本発明の第4実施形態の均等配置冶具20Cと回収用冶具50Cの作用効果は、図2から図4に示す本発明の第1実施形態の均等配置冶具20と回収用冶具50の作用効果と同様である。
図7に示す本発明の第4実施形態の均等配置冶具20Cと回収用冶具50Cが、異なるのは、次の点である。
図7(B)に示す回収用冶具50Cは、6つの永久磁石52を有しており、各永久磁石52は、周方向について60度毎に側方に突出して設けられている。図7(B)に示す均等配置冶具20Cは、図2の均等配置冶具20に比べて直径が大きく、リブ25B、25Cと、アラミドロッド保持部22と、PC鋼線保持部23と、リング部分25Hを有している。このリング部分25Hは、円形状であり、中央孔部10と、アラミドロッド保持部22とPC鋼線保持部23と、の中間位置に形成されている。リング部分25Hには、6つの磁気的に吸引可能な部材30が、周方向について60度毎に設けられている。
(第5実施形態)
次に、図8を参照して本発明の第5実施形態を説明する。
次に、図8を参照して本発明の第5実施形態を説明する。
図8に示す本発明の第5実施形態の均等配置冶具20と回収用冶具50Dが、図2から図4に示す本発明の第1実施形態の均等配置冶具20と、回収用冶具50と同様な個所には、同じ符号を記してその説明を省略する。本発明の第5実施形態の均等配置冶具20と回収用冶具50Dの作用効果は、図2から図4に示す本発明の第1実施形態の均等配置冶具20と回収用冶具50の作用効果と同様である。
図8に示す本発明の第5実施形態の均等配置冶具20と回収用冶具50Dが、異なるのは、次の点である。
回収用冶具50Dは、保持部材51と、リング状の永久磁石52Rを有している。この永久磁石52Rは、保持部材51の下部にサポート部材52Sを用いて固定されている。永久磁石52Rは、均等配置冶具20の4つの磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引することができる。このように、リング状の永久磁石52Rを用いることにより、均等配置冶具20の4つの磁気的に吸引可能な部材30にそれぞれ対応して永久磁石を設ける必要が無くなるので、回収用冶具50Dの部品点数を削減することができる。
ところで、上述した本発明の各実施形態では、図2に示す保持部材51のロープ56と、図5に示す保持部材51のロープ56と、図8に示す保持部材51のロープ56は、拐取用冶具50を中空柱1内で上げ下げ操作するための操作部材の例である。しかしこれに限らず、これらのロープ56の使用に追加して、あるいはこれらのロープ56の使用に代えて、それぞれ図2、図5、図8に示す2本のワイヤー200を用いて、回収用冶具50,50A,50Dの上下方向の操作作業に用いても良い。
2本のワイヤー200とロープ56の使用例としては、例えば、2本のワイヤー200を用いて、中空柱1内で回収用冶具50をガイド棒5に沿って降下させ、その後回収用冶具50が均等配置冶具20を固定すると、ロープ56を用いて中空柱1内を引き上げるようにしてもよい。このロープ56は、ワイヤー200に比べて太い物を使用している。このように、2本のワイヤー200を用いて、中空柱1内で回収用冶具50をガイド棒5に沿って降下させることにより、保持部材51が回転するのを防ぐことができる。このため、保持部材51の各永久磁石52は、均等配置冶具20に設けられた各磁気的に吸引可能な部材30に対して、正確に位置決めして磁気的に吸引して固定することができる。
本発明の実施形態の回収用冶具は、例えば中空柱1内の均等配置冶具20を回収する回収用冶具50である。回収用冶具50は、この保持部材51と、保持部材51に取り付けられて、均等配置冶具20に設けられた磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引することで均等配置冶具20を保持部材51側に固定する永久磁石52と、保持部材51に取り付けられて、保持部材51を中空柱1内で降下させて均等配置冶具20を固定後に保持部材51と均等配置冶具20を持ち上げて均等配置冶具20を回収する操作部材56を有する。これにより、回収用冶具50は、中空柱1内の回収しようとする均等配置冶具20を保持部材側に固定した状態で、回収しようとする均等配置冶具20を中空柱1内から比較的簡単かつ効率的に回収することができる。
この保持部材51は、貫通穴59を有しており、貫通穴59には、均等配置冶具20を中空柱1の軸方向に沿って上下に案内するためのガイド棒5を通す。これにより、保持部材51は、ガイド棒5を用いて中空柱の軸方向に沿って均等配置冶具20へ案内できるので、保持部材51は、均等配置冶具20を、永久磁石52を用いて確実に固定することができる。
複数の永久磁石52が、保持部材51の外側において、同じ角度をおいて側方に突出して設けられている。これにより、保持部材51は、均等配置冶具20を、複数の永久磁石52を用いて、確実に固定することができる。
永久磁石52Rは、リング状に形成されており、保持部材51の外側において、側方に突出して設けられている。これにより、保持部材51は、均等配置冶具20を、リング状の永久磁石52Rを用いて、確実に固定することができ、複数の永久磁石を用いるに比べて、部品点数を削減できる。
また、本発明の実施形態の回収用冶具を用いた回収方法は、中空柱1内の均等配置冶具20を回収する回収用冶具50を用いた回収方法であって、回収用冶具50の保持部材51の貫通穴59には、均等配置冶具20を中空柱1の軸方向に沿って上下に案内するためのガイド棒5を挿入して、保持部材51をガイド棒5に沿って下降させ、保持部材51に設けられている永久磁石52(52R)により、均等配置冶具20に設けられた磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引して保持部材51側に固定し、保持部材51に取り付けられている操作部材56を引き上げて中空柱1から均等配置冶具20を回収する。これにより、回収用冶具50を用いることで、回収用冶具は、中空柱1内の均等配置冶具20を固定した状態で、比較的簡単かつ効率的に回収することができる。
なお、均等配置冶具20に代えて、均等配置冶具20A、20B、20Cを用いることができる。回収用冶具50に代えて、回収用冶具50A、50B、50C、50Dを用いることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、各実施形態は一例であり、特許請求の範囲に記載される発明の範囲は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更できるものである。
例えば、中空柱の空洞内に設定される均等配置冶具の数は、中空柱1のサイズや種類に応じて、図1に示すように5つに限らず、4つ以下、あるいは6つ以上であっても良い。図示例の中空柱1は、例えば空洞を有するコンクリート製柱であるが、これに限らず鋼管柱であっても良い。
アラミドロッド13の本数や鋼線14の各本数や配置パターンは、図示例に限定されず、中空柱1の長さや直径に応じて任意に選択できる。回収用冶具50の保持部材51は、円筒状の部材であるが、これに限らず断面正方形や断面が5角形等の多角形であっても良い。
1 中空柱
5 ガイド棒
10 均等配置冶具の中央孔部
20 均等配置冶具
30 磁気的に吸引可能な部材
50 回収用冶具
51 回収用冶具の保持部材
52 永久磁石
52R リング状の永久磁石
59 保持部材の貫通穴
56 ロープ(操作部材の例)
5 ガイド棒
10 均等配置冶具の中央孔部
20 均等配置冶具
30 磁気的に吸引可能な部材
50 回収用冶具
51 回収用冶具の保持部材
52 永久磁石
52R リング状の永久磁石
59 保持部材の貫通穴
56 ロープ(操作部材の例)
Claims (5)
- 中空柱内の均等配置冶具を回収する回収用冶具であって、
保持部材と、
前記保持部材に取り付けられて、前記均等配置冶具に設けられた磁気的に吸引可能な部材を磁気的に吸引することで前記均等配置冶具を前記保持部材側に固定する永久磁石と、
前記保持部材に取り付けられて、前記保持部材を前記中空柱内で降下させて前記均等配置冶具を固定後に前記保持部材と前記均等配置冶具を持ち上げて前記均等配置冶具を回収する操作部材と、
を有することを特徴とする回収用冶具。 - 前記保持部材は、貫通穴を有しており、前記貫通穴には、前記均等配置冶具を前記中空柱の軸方向に沿って上下に案内するためのガイド棒を通すことを特徴とする請求項1に記載の回収用冶具。
- 複数の前記永久磁石が、前記保持部材の外側において、同じ角度をおいて側方に突出して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の回収用冶具。
- 前記永久磁石は、リング状に形成されており、前記保持部材の外側において、側方に突出して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の回収用冶具。
- 中空柱内の均等配置冶具を回収する回収用冶具を用いた回収方法であって、
前記回収用冶具の保持部材の貫通穴には、前記均等配置冶具を前記中空柱の軸方向に沿って上下に案内するためのガイド棒を挿入して、前記保持部材を前記ガイド棒に沿って下降させ、
前記保持部材に設けられている永久磁石により、前記均等配置冶具に設けられた磁気的に吸引可能な部材を磁気的に吸引して前記保持部材側に固定し、
前記保持部材に取り付けられている操作部材を引き上げて前記中空柱から前記均等配置冶具を回収することを特徴とする回収用冶具を用いた回収方法。
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JP2013165861A JP2015034416A (ja) | 2013-08-09 | 2013-08-09 | 回収用冶具および回収用冶具を用いた回収方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2018140159A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | ゴー・バンジー・インターナショナル・プライヴェート・リミテッド | コードを回収するためのリカバリーデバイス、受容デバイス及びその方法 |
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2013
- 2013-08-09 JP JP2013165861A patent/JP2015034416A/ja active Pending
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