JP2018197454A - 鋼管杭 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型の重機を用いることなく、鋼管杭を埋設することが可能な鋼管杭の打設方法に用いられる鋼管杭を提供する。【解決手段】本発明の鋼管杭10は、地盤G中に打設される鋼管杭10であって、内部を落下する第1の重り21Aが衝突する有底先端部11Aを有する第1鋼管杭11を少なくとも備えている。また、好ましくは、第1鋼管杭11は、有底先端部11Aの外形が先端側に向かって細くなる形状であり、具体的には、有底先端部11Aの外形が、側面視で台形形状である。【選択図】図3

Description

本発明は、鋼管杭に関する。
従来、建物を建造する際に地盤中に設けられる基礎としては、ベタ基礎、布基礎、杭基礎等、種々のものがある。
これらは、建物の種類、地盤の状況、必要な費用等の諸条件に適したものが選択されるが、軟弱な表層土の厚みが相対的に深い箇所については、例えば、鋼管杭を用いた杭基礎が好適に採用される(特許文献1参照)。
特開2014−156755号公報
ところで、鋼管杭を用いた杭基礎の場合、大型の重機を用いて鋼管杭を地盤中に埋設する作業が行われる。
しかしながら、地形等の現地の環境によっては、大型の重機を持ち込むことが困難な現場もある。
また、現地まで大型の重機を持ち込むことが可能であっても、具体的に鋼管杭を埋設する位置の高さ方向に障害物があると、大型の重機を用いての鋼管杭の埋設作業を行うことが困難な場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされてものであり、大型の重機を用いることなく、鋼管杭を埋設することが可能な鋼管杭の打設方法に用いられる鋼管杭を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の鋼管杭は、地盤中に打設される鋼管杭であって、前記鋼管杭は、内部を落下する第1の重りが衝突する有底先端部を有する第1鋼管杭を少なくとも備えている。
(2)上記(1)の構成において、前記第1鋼管杭は、前記有底先端部の外形が先端側に向かって細くなる形状である。
(3)上記(2)の構成において、前記有底先端部の外形が、側面視で台形形状である。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記鋼管杭は、両端部が開口し、先端部が前記第1鋼管杭の後端部に固定される第2鋼管杭を備えている。
(5)上記(4)の構成において、前記鋼管杭は、前記第2鋼管杭の後端部に、先端部が固定される前記第2鋼管杭を、さらに、備えている。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つの構成において、前記第1鋼管杭は、前記有底先端部の外面に先端側から後端側に向かう溝部を備えている。
(7)上記(1)から(6)のいずれか1つの構成において、前記第1鋼管杭は、第1の回転軸を介して回動可能に前記第1鋼管杭に設けられた第1の羽根と、前記第1の回転軸よりも前記第1鋼管杭の後端部側と先端部側に設けられ、前記第1鋼管杭の長手方向に沿うように前記第1の羽根を固定する一対の第1の固定ピンと、を備え、前記先端部側の第1の固定ピンを外すことで、打設時に前記第1の羽根が前記第1鋼管杭にほぼ直交する状態に近づくように回動できる。
(8)上記(7)の構成において、前記第1鋼管杭は、前記第1の羽根に対向する位置に第2の回転軸を介して回動可能に前記第1鋼管杭に設けられた第2の羽根と、前記第2の回転軸よりも前記第1鋼管杭の後端部側と先端部側に設けられ、前記第1鋼管杭の長手方向に沿うように前記第2の羽根を固定する一対の第2の固定ピンと、を備え、前記先端部側の第2の固定ピンを外すことで、打設時に前記第2の羽根が前記第1鋼管杭にほぼ直交する状態に近づくように回動できる。
(9)上記(7)又は(8)の構成において、前記先端部側の固定ピンは、先端が前記第1鋼管杭の内面よりも内側に突出して設けられ、内部を落下する前記第1の重りを衝突させることで外せるようになっている。
本発明によれば、大型の重機を用いることなく、鋼管杭を埋設することが可能な鋼管杭の打設方法に用いられる鋼管杭を提供する。
本発明に係る第1実施形態の鋼管杭及び打設装置を用いて鋼管杭の打設方法を実施しているところを模式的に示した図である。 本発明に係る第1実施形態の巻揚機を説明するための図である。 本発明に係る第1実施形態の打設方法の手順を説明するための断面図である。 本発明に係る第2実施形態の第1鋼管杭を説明するための断面図である。 本発明に係る第3実施形態を説明するための断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態の鋼管杭10の打設方法、その打設方法に用いられる鋼管杭10及び打設装置20について図1から図3を参照しながら説明する。
なお、第1実施形態以外の図を含め各図において、同じ要素には同じ符号を付している。
図1は第1実施形態の鋼管杭10及び打設装置20を用いて鋼管杭10の打設方法を実施しているところを模式的に示した図であり、図2は第1実施形態の巻揚機を説明するための図である。
図1に示すように、第1実施形態の打設装置20は、鋼管杭10内に配置される重り21と、重り21の後端部にロープ23を取り付ける取付部22と、取付部22を介して重り21の後端部に固定されるロープ23と、ロープ23を引っ張る巻揚機24と、を備えている。
本実施形態では、重り21と取付部22が係合ピン22Aで着脱可能に一体化されているが、重り21に対する取付部22の固定は、ボルト等であってもよい。
また、ロープ23の素材は、例えば、ナイロン等の合成樹脂(合成繊維)、天然繊維及び金属(金属繊維)等、後述する重り21の引き上げ等の作業に耐えられる強度等が得られる限り、特に限定されるものではない。
さらに、ロープ23の構造についても、後述する重り21の引き上げ等の作業に耐えられる強度等が得られる限り、特に限定されるものではなく、単線構造でも、拠り線構造でもよい。
なお、本実施形態では、巻揚機24として、図2に示すように、モータで回転するつづみ型のドラム24Aを備え、そのドラム24Aにロープ23を数回巻き、摩擦力を利用してロープ23に張力を加えて引っ張るもの、いわゆる、キャプスタンウインチと呼ばれるものを用いている。
しかし、このような巻揚機24に限定される必要はなく、他のタイプの巻揚機であってもよい。
また、本実施形態では、巻揚機24として、図2に示すように、ドラム24Aの回転駆動を足で踏むことで操作できるスイッチ24Bを備えたものになっているが、スイッチ24Bの形態は、足で操作するものに限定される必要はなく、手で操作するようなスイッチであってもよい。
また、本実施形態の打設装置20は、巻揚機24が設置される架台25と、架台25に固定され、ロープ23を支持する滑車26と、を備えている。
具体的には、滑車26は、架台25に固定される棒状部26Aと、架台25に固定されたときに上側となる上端部に設けられた支持部26Bと、を備えている。
そして、支持部26Bには、ロープ23と接触し、ロープ23の動きに伴って受動的に回転する回転体26Cが設けられている。
なお、本実施形態の滑車26は、棒状部26Aを有するものとすることで、滑車26(より具体的には、支持部26B)の高さを高くして、重り21の引き上げ高さが高くできるようにしている。
以下、このような打設装置20を用いて鋼管杭10を打設する打設方法を説明しながら、鋼管杭10等について詳細に説明する。
図3は、打設方法の手順を説明するための断面図である。
図3に示すように、本実施形態の打設方法に用いられる鋼管杭10は、有底先端部11Aを有する第1鋼管杭11を備えている。
そして、図3(a)に示すように、第1鋼管杭11内に打設を行うための重り21となる第1の重り21Aを配置して、両矢印Aで示すように、その重り21を有底先端部11Aに向けて落下させることを繰り返し、第1鋼管杭11を打設する手順を行う。
具体的には、図1に示すように、打設装置20は、先にも説明したように、架台25に固定され、高さを高くするように設置された滑車26を介して重り21と巻揚機24との間のロープ23が支持されている。
このため、重り21の後端部に取付部22を介して固定されたロープ23を巻揚機24で引っ張ることで重り21を落下させる位置に重り21を引き上げることができる。
そして、重り21を落下させる位置に重り21を引き上げたら、ロープ23の引っ張りを停止し、第1鋼管杭11の有底先端部11Aに向けて重り21を落下させ、その重り21の打力で地盤G中に第1鋼管杭11を打設する。
このようにして、図3(b)に示すように、所定の深さまで第1鋼管杭11を打設したら、第1鋼管杭11の後端部に、両端部が開口した第2鋼管杭12の先端部を固定して打設する鋼管杭10の全長を長くする手順を行う。
例えば、第1鋼管杭11の後端部への第2鋼管杭12の先端部の固定は、図1に示すように、溶接によって行われる。
なお、この鋼管杭10の全長を長くする手順は、第1鋼管杭11だけでは、必要な打設長さが得られない場合に行われる手順であり、必ず実施される手順ではないことに留意されたい。
例えば、はじめから、長さの長い鋼管杭を用いる場合、その鋼管杭を地盤G上に鉛直に支持(設置)する必要があり、上側に障害物がある場合には、鋼管杭を鉛直に設置することが困難になる。
しかしながら、上述のように、第1鋼管杭11がある程度、地盤G中に打設されてから、第2鋼管杭12を固定するようにして、鋼管杭10の長さを長くするようにすれば、打設作業を行っているときに、地盤Gより上に位置する鋼管杭10の部分の長さが短くできるので、上側に障害物がある場合でも問題なく、打設作業を行うことができる。
また、鋼管杭10の打設深さが深くなると、鋼管杭10を打設するために必要な打設力が大きくなるため、図3(b)に示すように、鋼管杭10の全長を長くする手順を行うときに、第1の重り21Aの後端部に第2の重り21Bの先端部を着脱可能に固定して、重り21による打設力を大きくする手順を行う。
なお、第1の重り21Aの後端部に第2の重り21Bの先端部を固定する方法は、先に図1を参照して説明した重り21と取付部22との間の固定方法と同じでよく、このように着脱可能に第1の重り21Aの後端部に第2の重り21Bの先端部を固定しておくことで、後ほど説明するように、打設作業が終わった後に、重り21を簡単に回収することができる。
そして、はじめから、長さが長い重りを用いる場合、上側に障害物があると、必要な高さまで重りを引き上げることが困難になる場合があるが、本実施形態のように、鋼管杭10の打設深さに応じて重りを繋げるようにすれば、重りを引き上げるのに必要な地盤面からの高さを低くできるため、上側に障害物がある場合でも問題なく、打設作業を行うことができる。
しかも、全長が長い鋼管杭や重りを用いる場合、打設作業を行うために、大型の重機が必要になるが、本実施形態のようにすれば、そのような大型の重機を用いなくても打設作業を行うことができる。
上述のように、第1鋼管杭11の後端部に、両端部が開口した第2鋼管杭12の先端部を固定して鋼管杭10の全長を長くするとともに、第1の重り21Aの後端部に第2の重り21Bの先端部を着脱可能に固定して、重り21による打設力を大きくしたら、再び、図3(b)に示すように、両矢印Aで示すように、その重り21を有底先端部11Aに向けて落下させることを繰り返し、鋼管杭10を打設する手順を行い、必要な深さまで、鋼管杭10を打設することで打設作業が完了する。
つまり、第1の重り21Aの後端部に、第2の重り21Bの先端部を着脱可能に固定して、重りによる打設力を大きくする手順、及び、第1鋼管杭11の後端部に、両端部が開口した第2鋼管杭12の先端部を固定し、鋼管杭10の全長を長くして打設する手順を行い、必要な深さまで、鋼管杭10を打設することで打設作業が完了する。
打設作業が完了すると、最後に重り21の回収作業を行う。
具体的には、まず、巻揚機24でロープ23を引っ張って、第1の重り21Aと第2の重り21Bの接続部分が鋼管杭10から出るところまで重り21を引き上げる。
次に、下側の第1の重り21Aが落下しないように固定した後、第1の重り21Aと第2の重り21Bの固定を解除するとともに、第2の重り21Bと取付部22の固定を解除して、第2の重り21Bを回収する。
最後に、第1の重り21Aに取付部22を固定して、巻揚機24でロープ23を引っ張って、第1の重り21Aを回収する。
このように、本実施形態の重り21であれば、簡単に重り21の回収作業を行うことができる。
なお、上記では、1つの第1鋼管杭11と1つの第2鋼管杭12を有する鋼管杭10を打設することについて説明したが、さらに、打設する鋼管杭10の長さが求められる場合もある。
この場合には、第2鋼管杭12の後端部に、さらに、第2鋼管杭12の先端部を固定し、鋼管杭10の全長を長くして打設する手順を行えばよい。
また、このように、2本目の第2鋼管杭12を用いるようにするときには、さらに、打設力が必要になるため、重り21に2個目の第2の重り21Bを用いるようにすればよい。
つまり、第2の重り21Bの後端部に、さらに、第2の重り21Bの先端部を着脱可能に固定して重り21による打設力を大きくする手順を行うようにすればよい。
このように、本発明の鋼管杭10の打設方法によれば、打設する鋼管杭10の長さを自在に長くすることが可能である。
ところで、鋼管杭10の後端部を重りで打設することでも、鋼管杭10を打設することは可能である。
しかしながら、このようにした場合、鋼管杭10の後端部がパイプ状であるため、後端部は強度が低く、重りの打設力で鋼管杭10の後端部が破損(欠けや変形)するおそれがある。
一方で、本実施形態のように、有底先端部11Aは中実の部分であり、強度が高い上、地面と接触していることで、より一層強度が高くなっているため、そのような破損(欠けや変形)の問題を回避することができる。
また、鋼管杭10の内部で重り21が上下動する場合、重り21の左右方向へのふらつきが抑制されるため、常に鉛直方向に向いた打設力を加えることができ、鋼管杭10の後端部を重りで打設する場合のように、重りのふらつきによって、打設力が鉛直方向でない方向に加わって、鋼管杭10が斜めに打設されてしまうようなことも回避することができる。
さらに、本実施形態のように、地盤G中に位置する有底先端部11Aを重り21で打設する場合、打設時の音が外部に漏れ難く、作業時の騒音を低減することも可能である。
特に、打設が進むのに合わせて、上述のように、第2の重り21Bを増やして打設力を増加させると、打設時に発生する音自体は大きくなる。
しかし、このときには、その音の発生位置となる有底先端部11Aが地盤G深くに位置するため、外部に大きな騒音が漏れることを回避することができ、打設作業を進めると、かえって騒音を小さくすることが可能である。
また、第1鋼管杭11及び第2鋼管杭12の長さがわかっているので、作業に使用した第1鋼管杭11及び第2鋼管杭12の本数から、簡単に、地盤G中に打設されている鋼管杭10の長さを求めることができ、鋼管杭10による支持力の計算を簡単に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
第2実施形態においても、基本的な構成は第1実施形態と同様であり、第1鋼管杭11の構成が異なるだけである。
このため、以下では、第1鋼管杭11の異なる部分について、主に、説明し、同様の点については説明を省略する場合がある。
図4は、第2実施形態の第1鋼管杭11を説明するための断面図である。
図4(a)に示すように、第2実施形態の第1鋼管杭11は、有底先端部11Aの外形が先端側に向かって細くなる形状になっている。
具体的には、有底先端部11Aが先端側に向かって細くなる円錐台形状をしているため、図4(a)に示すように、有底先端部11Aは、側面視で台形形状である外形になっている。
このように、有底先端部11Aの外形が先端側に向かって細くなる形状としておくことで、重り21による打設力が、面積の小さい先端面に集中するのでスムーズに打設を行うことができる。
また、スムーズな打設を行うために、有底先端部11Aの外面11Oに先端側から後端側に向かう溝部を備えさせるようにしてもよい。
具体的には、溝部は、図4(b)に示すように、先端側から後端側に直線状で延在する直線溝F1が外面11Oの周方向に複数設けられているものであってもよく、図4(c)に示すように、緩やかな螺旋を描くように先端側から後端側に延在する螺旋溝F2が外面11Oの周方向に複数設けられているものであってもよい。
なお、螺旋溝F2としては、打設時に溝を通じて土がスムーズに動けるように、有底先端部11Aの外面11Oの外周を1周しない程度の緩やかなものであることが好ましい。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。
第3実施形態においても、基本的な構成は第1実施形態と同様であり、以下では、主に異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する場合がある。
図5は、第3実施形態を説明するための断面図である。
なお、図5(a)は、主に、第1鋼管杭11と重り21の第1の重り21Aの先端側を示した図になっており、図5(b)は第1の重り21Aの先端側を示した図になっている。
図5(a)に示すように、第1鋼管杭11の有底先端部11Aは、第2実施形態と同様に、外形が先端側に向かって細くなる円錐台形状を有し、側面視で台形形状である外形になっている。
一方、第3実施形態では、第1鋼管杭11は、有底先端部11Aよりも若干後端部寄りとなる位置に、第1の羽根13と、第2の羽根14を備えている。
具体的には、第1鋼管杭11の筒状本体部の有底先端部11Aよりも若干後端部寄りの外面には、外側に突出するように設けられた第1の回転軸11Bが設けられている。
そして、第1の羽根13が、第1の回転軸11Bを介して回動可能に第1鋼管杭11の筒状本体部に対して設けられている。
また、第1鋼管杭11は、筒状本体部の第1の回転軸11Bよりも第1鋼管杭11の後端部側と先端部側に設けられ、第1鋼管杭11の長手方向(長さ方向)に沿うように第1の羽根13を固定する、一対の第1の固定ピン11BA及び第1の固定ピン11BBを備えている。
第1の回転軸11Bよりも第1鋼管杭11の後端部側に設けられている第1の固定ピン11BAは、第1鋼管杭11の筒状本体部から外れないように固定されている。
一方、第1の回転軸11Bよりも第1鋼管杭11の先端部側に設けられている第1の固定ピン11BBは、先端に向かって先細りするテーパー形状を有し、第1の固定ピン11BBの先端が第1鋼管杭11の内面よりも内側に突出して設けられるように、第1鋼管杭11の筒状本体部に形成された第1貫通孔H1に挿入されている。
そして、第1の固定ピン11BBは、第1鋼管杭11の内面よりも内側に突出した先端の一部が第1鋼管杭11の内面に対して第1溶接部W1で溶接されることで第1鋼管杭11に固定されている。
同様に、第1鋼管杭11の筒状本体部の有底先端部11Aよりも若干後端部寄りの外面には、第1の回転軸11Bに対向する位置に、外側に突出するように設けられた第2の回転軸11Cが設けられている。
そして、第1の羽根13に対向する位置に、第2の羽根14が第2の回転軸11Cを介して回動可能に第1鋼管杭11の筒状本体部に対して設けられている。
また、第1鋼管杭11は、第1の羽根13側と同様に、筒状本体部の第2の回転軸11Cよりも第1鋼管杭11の後端部側と先端部側に設けられ、第1鋼管杭11の長手方向(長さ方向)に沿うように第2の羽根14を固定する、一対の第2の固定ピン11CA及び第2の固定ピン11CBを備えている。
そして、第2の回転軸11Cよりも第1鋼管杭11の後端部側に設けられている第2の固定ピン11CAも、第1の固定ピン11BAと同様に、第1鋼管杭11の筒状本体部から外れないように固定されている。
また、第2の回転軸11Cよりも第1鋼管杭11の先端部側に設けられている第2の固定ピン11CBも、先に説明した第1の固定ピン11BBと同様になっている。
つまり、第2の回転軸11Cよりも第1鋼管杭11の先端部側に設けられている第2の固定ピン11CBは、先端に向かって先細りするテーパー形状を有し、第2の固定ピン11CBの先端が第1鋼管杭11の内面よりも内側に突出して設けられるように、第1鋼管杭11の筒状本体部に形成された第2貫通孔H2に挿入されている。
そして、第2の固定ピン11CBは、第1鋼管杭11の内面よりも内側に突出した先端の一部が第1鋼管杭11の内面に対して第2溶接部W2で溶接されることで第1鋼管杭11に固定されている。
上述のように、第1の羽根13と第2の羽根14は、第1鋼管杭11の長手方向に沿って固定されているため、第1鋼管杭11を打設するときには、大きな抵抗とならず、打設作業に支障がないものになっている。
一方、図5(a)に第1の羽根13の部分を矢印B側から見た図(B矢視図参照)と、第2の羽根14の部分を矢印C側から見た図(C矢視図参照)と、を併せて示しているが、B矢視図を見るとわかるように、第1の羽根13は、一対の第1の固定ピン11BA及び第1の固定ピン11BBが位置する側の反対側に向かって突出する緩やかな湾曲形状を有している。
同様に、C矢視図を見るとわかるように、第2の羽根14は、一対の第2の固定ピン11CA及び第2の固定ピン11CBが位置する側の反対側に向かって突出する緩やかな湾曲形状を有している。
そして、後ほど説明するが、第1の羽根13及び第2の羽根14を、このような湾曲形状としておくことで、第1の固定ピン11BB及び第2の固定ピン11CBを外し、第1の羽根13及び第2の羽根14が第1の回転軸11B及び第2の回転軸11Cを回動中心として回動できるようにした後に、さらに打設を行うと、第1の羽根13及び第2の羽根14が第1鋼管杭11にほぼ直交する状態に近づくように回動する。
そうすると、第1の羽根13及び第2の羽根14が抵抗となり、第1鋼管杭11(鋼管杭10)の支持力が高くなる。
以下、このような第1鋼管杭11を用いた打設方法について説明する。
図5(a)に示すように、第3実施形態の打設方法で使用される重り21の第1の重り21Aは、通常の打設作業を行うときに、第1の羽根13及び第2の羽根14に対向する部分が内側に切り欠いたような形状の幅の狭い先端部21AAを有するようになっている。
この先端部21AAの先端からの長さは、第1鋼管杭11の有底先端部11Aの内側底面から第1の固定ピン11BB及び第2の固定ピン11CBの高さよりも長くされている。
一方、第1の重り21Aの先端部21AAを、第1の羽根13及び第2の羽根14に対向する部分と直交する方向(つまり、図5(a)の矢印B方向及び矢印C方向)から見ると、図5(b)に示すように、切り欠いたような形状にはなっておらず、先端部21AA以外の第1の重り21Aの部分の幅と同じ幅を有しており、この幅は、第1鋼管杭11の内径に近いものである。
このため、図5(a)の状態から第1の重り21Aを90度回転させて、打設を行うと、第1の重り21Aの先端部21AAが、第1の固定ピン11BB及び第2の固定ピン11CBの先端に衝突して第1の固定ピン11BB及び第2の固定ピン11CBの先端が切断できるものとなっている。
そして、図5(a)に示すように、第1の重り21Aの先端部21AAの幅が狭い側の外面には、先端部21AA側から後端部側に向かって、第1の重り21Aの向きが確認できるようにするマーカーMが設けられている。
また、第1鋼管杭11には、第1の羽根13及び第2の羽根14の設けられている外面と直交する外面に第1の重り21Aの向きを確認するマーカーMに合わせるためのマーカー(図示せず)が先端部側から後端部側に設けられている。
このため、第1鋼管杭11を地盤G(図3参照)中の所定の位置(第1の羽根13及び第2の羽根14の回動を開始する位置)まで打設する作業は、第1の重り21Aに設けられたマーカーMを第1鋼管杭11に設けられたマーカー(図示せず)に合わせるようにして行う。
そして、第1鋼管杭11を地盤G(図3参照)中の所定の位置(第1の羽根13及び第2の羽根14の回動を開始する位置)まで打設したら、第1の重り21Aに設けられたマーカーMが第1鋼管杭11に設けられたマーカー(図示せず)にほぼ直交するように第1の重り21Aを配置し、第1鋼管杭11の打設作業を続行する。
なお、第1の重り21Aに設けられたマーカーMを第1鋼管杭11に設けられたマーカー(図示せず)にほぼ直交するように、第1の重り21Aを配置して打設する作業は1回行えば、第1の固定ピン11BB及び第2の固定ピン11CBの先端が切断(第1溶接部W1及び第2溶接部W2が破断)されるので、その後は、第1の重り21Aの向きを気にすることなく、打設を行えばよい。
このようにして、第1の固定ピン11BB及び第2の固定ピン11CBの先端を切断した後に打設を繰り返すと、先に述べたように、第1の固定ピン11BB及び第2の固定ピン11CBが先端に向かって先細りするテーパー形状であるため、第1鋼管杭11から外れて、第1の羽根13及び第2の羽根14が第1鋼管杭11にほぼ直交する状態に近づくように回動し、第1鋼管杭11の打設時の抵抗が増していく。
そして、第1の重り21Aの打設によって、第1鋼管杭11が地盤G中に沈む動きがほとんど出なくなったら、打設作業が終了となる。
なお、第3実施形態では、第1鋼管杭11を打設するだけでよい場合について説明したが、当然、鋼管杭10に求められる長さが第1鋼管杭11の長さより長い場合には、第1実施形態で説明したように、さらに、第2鋼管杭12を用いることになる。
この場合には、第2鋼管杭12にも、第1鋼管杭11と同様のマーカーを設けておき、第1鋼管杭11に溶接するときに、第1鋼管杭11のマーカーと、第2鋼管杭12のマーカーの位置が合うように溶接を行い、第1の重り21AのマーカーMとの位置合わせができるようにする。
また、第1実施形態で説明したように、重り21に第1の重り21Aに加えて第2の重り21Bを用いる場合あり、その場合に用いられる第2の重り21Bも第1の重り21AのマーカーMと同様のマーカーを設けておき、第1の重り21AのマーカーMと第2の重り21Bのマーカーの位置を合わせるように、第2の重り21Bを接続するようにして、第1の重り21Aの向きが確認できるようにする。
以上、本発明について、具体的な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述した具体的な実施形態に限定されるものでない。
例えば、第3実施形態では、第1鋼管杭11に2つの羽根(第1の羽根13及び第2の羽根14)が設けられている場合について示したが、羽根の数は2つに限定されるものではなく、設けられる羽根の数は1つでもよく、3つ以上であってもよい。
鋼管杭10(第1鋼管杭11及び第2鋼管杭12)の長手方向に直交する水平断面の形状は、円形状に限定される必要はなく、角形状(三角形、四角形等の多角形の形状)になっていてもよい。
このように、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、様々な変形及び改良を行ったものも本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 鋼管杭
11 第1鋼管杭
11A 有底先端部
11B 第1の回転軸
11BA、11BB 第1の固定ピン
11C 第2の回転軸
11CA、11CB 第2の固定ピン
11O 外面
12 第2鋼管杭
13 第1の羽根
14 第2の羽根
20 打設装置
21 重り
21A 第1の重り
21AA 先端部
21B 第2の重り
22 取付部
22A 係合ピン
23 ロープ
24 巻揚機
24A ドラム
24B スイッチ
25 架台
26 滑車
26A 棒状部
26B 支持部
26C 回転体
F1 直線溝
F2 螺旋溝
G 地盤
H1 第1貫通孔
H2 第2貫通孔
M マーカー
W1 第1溶接部
W2 第2溶接部

Claims (9)

  1. 地盤中に打設される鋼管杭であって、
    前記鋼管杭は、内部を落下する第1の重りが衝突する有底先端部を有する第1鋼管杭を少なくとも備えている鋼管杭。
  2. 前記第1鋼管杭は、前記有底先端部の外形が先端側に向かって細くなる形状である請求項1に記載の鋼管杭。
  3. 前記有底先端部の外形が、側面視で台形形状である請求項2に記載の鋼管杭。
  4. 前記鋼管杭は、両端部が開口し、先端部が前記第1鋼管杭の後端部に固定される第2鋼管杭を備えている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鋼管杭。
  5. 前記鋼管杭は、前記第2鋼管杭の後端部に、先端部が固定される前記第2鋼管杭を、さらに、備えている請求項4に記載の鋼管杭。
  6. 前記第1鋼管杭は、前記有底先端部の外面に先端側から後端側に向かう溝部を備えている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鋼管杭。
  7. 前記第1鋼管杭は、
    第1の回転軸を介して回動可能に前記第1鋼管杭に設けられた第1の羽根と、
    前記第1の回転軸よりも前記第1鋼管杭の後端部側と先端部側に設けられ、前記第1鋼管杭の長手方向に沿うように前記第1の羽根を固定する一対の第1の固定ピンと、を備え、
    前記先端部側の第1の固定ピンを外すことで、打設時に前記第1の羽根が前記第1鋼管杭にほぼ直交する状態に近づくように回動できる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の鋼管杭。
  8. 前記第1鋼管杭は、
    前記第1の羽根に対向する位置に第2の回転軸を介して回動可能に前記第1鋼管杭に設けられた第2の羽根と、
    前記第2の回転軸よりも前記第1鋼管杭の後端部側と先端部側に設けられ、前記第1鋼管杭の長手方向に沿うように前記第2の羽根を固定する一対の第2の固定ピンと、を備え、
    前記先端部側の第2の固定ピンを外すことで、打設時に前記第2の羽根が前記第1鋼管杭にほぼ直交する状態に近づくように回動できる請求項7に記載の鋼管杭。
  9. 前記先端部側の固定ピンは、先端が前記第1鋼管杭の内面よりも内側に突出して設けられ、内部を落下する前記第1の重りを衝突させることで外せるようになっている請求項7又は請求項8に記載の鋼管杭。
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