JP2018197453A - 鋼管杭の打設方法、その打設方法に用いられる鋼管杭及び打設装置 - Google Patents
鋼管杭の打設方法、その打設方法に用いられる鋼管杭及び打設装置 Download PDFInfo
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Abstract
Description
これらは、建物の種類、地盤の状況、必要な費用等の諸条件に適したものが選択されるが、軟弱な表層土の厚みが相対的に深い箇所については、例えば、鋼管杭を用いた杭基礎が好適に採用される(特許文献1参照)。
しかしながら、地形等の現地の環境によっては、大型の重機を持ち込むことが困難な現場もある。
また、現地まで大型の重機を持ち込むことが可能であっても、具体的に鋼管杭を埋設する位置の高さ方向に障害物があると、大型の重機を用いての鋼管杭の埋設作業を行うことが困難な場合がある。
(1)本発明の鋼管杭の打設方法は、有底先端部を有する第1鋼管杭内に、第1の重りを有する打設用の重りを配置して、前記重りを前記有底先端部に向けて落下させることを繰り返し、前記第1鋼管杭を打設する手順を含む。
以下、本発明に係る第1実施形態の鋼管杭10の打設方法、その打設方法に用いられる鋼管杭10及び打設装置20について図1から図3を参照しながら説明する。
なお、第1実施形態以外の図を含め各図において、同じ要素には同じ符号を付している。
また、ロープ23の素材は、例えば、ナイロン等の合成樹脂(合成繊維)、天然繊維及び金属(金属繊維)等、後述する重り21の引き上げ等の作業に耐えられる強度等が得られる限り、特に限定されるものではない。
さらに、ロープ23の構造についても、後述する重り21の引き上げ等の作業に耐えられる強度等が得られる限り、特に限定されるものではなく、単線構造でも、拠り線構造でもよい。
しかし、このような巻揚機24に限定される必要はなく、他のタイプの巻揚機であってもよい。
図3は、打設方法の手順を説明するための断面図である。
図3に示すように、本実施形態の打設方法に用いられる鋼管杭10は、有底先端部11Aを有する第1鋼管杭11を備えている。
例えば、第1鋼管杭11の後端部への第2鋼管杭12の先端部の固定は、図1に示すように、溶接によって行われる。
具体的には、まず、巻揚機24でロープ23を引っ張って、第1の重り21Aと第2の重り21Bの接続部分が鋼管杭10から出るところまで重り21を引き上げる。
このように、本実施形態の重り21であれば、簡単に重り21の回収作業を行うことができる。
この場合には、第2鋼管杭12の後端部に、さらに、第2鋼管杭12の先端部を固定し、鋼管杭10の全長を長くして打設する手順を行えばよい。
つまり、第2の重り21Bの後端部に、さらに、第2の重り21Bの先端部を着脱可能に固定して重り21による打設力を大きくする手順を行うようにすればよい。
しかしながら、このようにした場合、鋼管杭10の後端部がパイプ状であるため、後端部は強度が低く、重りの打設力で鋼管杭10の後端部が破損(欠けや変形)するおそれがある。
しかし、このときには、その音の発生位置となる有底先端部11Aが地盤G深くに位置するため、外部に大きな騒音が漏れることを回避することができ、打設作業を進めると、かえって騒音を小さくすることが可能である。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
第2実施形態においても、基本的な構成は第1実施形態と同様であり、第1鋼管杭11の構成が異なるだけである。
このため、以下では、第1鋼管杭11の異なる部分について、主に、説明し、同様の点については説明を省略する場合がある。
図4に示すように、第2実施形態の第1鋼管杭11は、有底先端部11Aの外形が先端側に向かって細くなる形状になっている。
具体的には、有底先端部11Aが先端側に向かって細くなる円錐台形状をしているため、図4に示すように、有底先端部11Aは、側面視で台形形状である外形になっている。
例えば、溝部としては、先端側から後端側に直線状で延在する直線溝が外面11Oの周方向に複数設けられているものであってもよく、緩やかな螺旋を描くように先端側から後端側に延在する螺旋溝が外面11Oの周方向に複数設けられているものであってもよい。
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。
第3実施形態においても、基本的な構成は第1実施形態と同様であり、以下では、主に異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する場合がある。
なお、図5(a)は、主に、第1鋼管杭11と重り21の第1の重り21Aの先端側を示した図になっており、図5(b)は第1の重り21Aの先端側を示した図になっている。
そして、第1の羽根13が、第1の回転軸11Bを介して回動可能に第1鋼管杭11の筒状本体部に対して設けられている。
図5(a)に示すように、第3実施形態の打設方法で使用される重り21の第1の重り21Aは、通常の打設作業を行うときに、第1の羽根13及び第2の羽根14に対向する部分が内側に切り欠いたような形状の幅の狭い先端部21AAを有するようになっている。
11 第1鋼管杭
11A 有底先端部
11B 第1の回転軸
11BA、11BB 第1の固定ピン
11C 第2の回転軸
11CA、11CB 第2の固定ピン
11O 外面
12 第2鋼管杭
13 第1の羽根
14 第2の羽根
20 打設装置
21 重り
21A 第1の重り
21AA 先端部
21B 第2の重り
22 取付部
22A 係合ピン
23 ロープ
24 巻揚機
24A ドラム
24B スイッチ
25 架台
26 滑車
26A 棒状部
26B 支持部
26C 回転体
G 地盤
H1 第1貫通孔
H2 第2貫通孔
M マーカー
W1 第1溶接部
W2 第2溶接部
Claims (11)
- 鋼管杭の打設方法であって、
有底先端部を有する第1鋼管杭内に、第1の重りを有する打設用の重りを配置して、前記重りを前記有底先端部に向けて落下させることを繰り返し、前記第1鋼管杭を打設する手順を含む鋼管杭の打設方法。 - 前記第1鋼管杭の後端部に、両端部が開口した第2鋼管杭の先端部を固定し、前記鋼管杭の全長を長くして打設する手順を含む請求項1に記載の鋼管杭の打設方法。
- 前記第2鋼管杭の後端部に、さらに、前記第2鋼管杭の先端部を固定し、前記鋼管杭の全長を長くして打設する手順を1回以上含む請求項2に記載の鋼管杭の打設方法。
- 前記第2鋼管杭の先端部の固定が溶接で行われる請求項2又は請求項3に記載の鋼管杭の打設方法。
- 前記第1の重りの後端部に、第2の重りの先端部を着脱可能に固定して、前記重りによる打設力を大きくする手順を含む請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鋼管杭の打設方法。
- 前記第2の重りの後端部に、さらに、前記第2の重りの先端部を着脱可能に固定して、前記重りによる打設力を大きくする手順を1回以上含む請求項5に記載の鋼管杭の打設方法。
- 前記重りを落下させる位置への前記重りの引き上げは、前記重りの後端部に固定されたロープを巻揚機で引っ張ることで行われる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の鋼管杭の打設方法。
- 前記ロープを支持する滑車が設けられ、前記滑車の高さを高くすることで前記重りの引き上げ高さが高くされている請求項7に記載の鋼管杭の打設方法。
- 前記第1鋼管杭を所定の位置に打設した後、前記第1鋼管杭の長手方向に沿って前記第1鋼管杭に設けられている羽根を前記第1鋼管杭にほぼ直交する状態に近づくように回動させる手順を含む請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の鋼管杭の打設方法。
- 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の鋼管杭の打設方法に用いられる鋼管杭であって、
前記鋼管杭が、少なくとも有底先端部を有する第1鋼管杭を備えている鋼管杭。 - 少なくとも有底先端部を有する第1鋼管杭を備えている鋼管杭を打設する打設装置であって、
前記第1鋼管杭内に配置され、前記有底先端部に向けて落下させる第1の重りを有する重りと、
前記重りの後端部に固定されたロープと、
前記ロープを引っ張って、前記重りを落下させる位置へ引き上げる巻揚機と、を少なくとも備えている打設装置。
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