JP2015098718A - 均等配置冶具 - Google Patents

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Hiroyasu Minayoshi
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Abstract

【課題】安価に製作することができる均等配置冶具を提供する。【解決手段】均等配置冶具20は、同じ形状を有する複数の分割冶具部材40を連結することにより構成され、例えば半円形状を有する一方の分割冶具部材40と、一方の分割冶具部材40と同じ形状を有する半円形状を有する他方の分割冶具部材40と、を連結することで構成され、一方の前記分割冶具部材40と他方の前記分割冶具部材40は、それぞれ連結部分35を有し、前記連結部分35は、連結用の凹部36と前記連結用の凹部36にはめ込まれる連結用の凸部37を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えばコンクリート製電柱や鋼管柱等のような中空柱内において、アラミドロッドとPC鋼線等の補強用棒状部材を通して均等に配置するための均等配置冶具に関する。
コンクリート製電柱や鋼管柱等のような中空柱は、全長が例えば十数メートルほどあり、その下部が地中に埋設されて立設されている。中空柱の地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際を補強するために、図10に示すように、その地際を挟んで地上数メートル程度の所まで補強用棒状部材である複数本のアラミドロッド121やPC鋼線123を、中空柱101の内部に配設するとともに、これらの補強用棒状部材の間にはモルタル125を充填する。中空柱101は、地上部分の下端部寄りに側部開口101Cを有している。
複数本のアラミドロッド121やPC鋼線123は、中空柱101の内周面に沿って均等かつ交互に配設されるように、ロッド配置用スペーサである複数の均等配置冶具3を使用している。アラミドロッド121やPC鋼線123は、これらの均等配置冶具3に形成された複数の孔であるアラミドロッド保持部およびPC鋼線保持部にそれぞれ挿通されて保持される。
なお、均等配置冶具3の中央に形成された中央孔に対しては、中空柱101の中心軸に配設されるガイド棒5が貫通することで、均等配置冶具3は中空柱101内の中心に配設されるとともに、複数の均等配置冶具3が、中空柱101の上下方向に所定の間隔で複数配設されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−157769号公報
ところが、上述した均等配置冶具の形状や大きさは、中空柱の種類や太さにより異なるが、中空柱の補強コストを低減するために、均等配置冶具は安価に製作できることが望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、安価に製作することができ、中空柱の補強コストを低減できる均等配置冶具を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1に記載の均等配置冶具は、中空柱内に補強用棒状部材を通して均等に配置するための均等配置冶具であって、前記均等配置冶具は、同じ形状を有する複数の分割冶具部材を連結することにより構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の均等配置冶具では、均等配置冶具は同じ形状を有する複数の分割冶具部材を連結することにより構成できるので、分割されていない一体型の均等配置冶具を大きな金型を用いて製作するのに比べて、同じ小さなサイズの金型を用いて分割冶具部材を製作でき、均等配置冶具を安価に製作できる。このため、中空柱の補強コストを低減できる。
請求項2に記載の均等配置冶具では、前記均等配置冶具は、半円形状を有する一方の前記分割冶具部材と、一方の前記分割冶具部材と同じ形状を有する半円形状を有する他方の前記分割冶具部材と、を連結することで構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の均等配置冶具では、分割されていない一体型の均等配置冶具を大きな金型を用いて製作するのに比べて、同じ小さなサイズの金型を用いて一方の分割冶具部材と他方の分割冶具部材を製作できるので、均等配置冶具を安価に製作できる。
請求項3に記載の均等配置冶具では、一方の前記分割冶具部材と他方の前記分割冶具部材は、それぞれ連結部分を有し、前記連結部分は、連結用の凹部と前記連結用の凹部にはめ込まれる連結用の凸部を有することを特徴とする。
請求項3に記載の均等配置冶具では、一方の分割冶具部材と他方の分割冶具部材は、連結用の凹部と連結用の凹部にはめ込まれる連結用の凸部を有する簡単な構造により、均等配置冶具の製作現場において一方の分割冶具部材と他方の分割冶具部材を容易に連結して均等配置冶具を製作できる。
請求項4に記載の均等配置冶具では、前記均等配置冶具の周囲は、補強用のテープを巻くことにより補強されていることを特徴とする。
請求項4に記載の均等配置冶具では、一方の分割冶具部材と他方の分割冶具部材の連結状態を、補強用のテープによりさらに補強することができる。
本発明の実施形態の均等配置冶具を有するコンクリート製電柱や鋼管柱等のような中空柱の例を示す図である。 均等配置冶具にアラミドロッドとPC鋼線が挿入されている状態を示す斜視図である。 均等配置冶具と回収用冶具の構造例を示す平面図である。 均等配置冶具と回収用冶具の構造例を示す斜視図である。 回収用冶具を用いて均等配置冶具を回収する状態を示す正面図である。 均等配置冶具を構成するための分割冶具部材を示す斜視図である 図7(A)と図7(B)は、図6に示す分割冶具部材の平面図と底面図である。 図8(A)と図8(B)は、分割冶具部材の正面図と背面図である。 図9(A)と図9(B)は、分割冶具部材の右側面図と左側面図である。 従来の例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の実施形態の均等配置冶具を有するコンクリート製電柱や鋼管柱等のような中空柱1の例を示している。図2は、均等配置冶具20にアラミドロッド13とPC鋼線14が挿入されている状態を示している。
図1に示す中空柱1は、全長が例えば十数メートルほどあり、その下部が地中に埋設されて立設されている。中空柱1は、例えばコンクリート製柱(例えば、テーパの有するコンクリート製電柱)であるが、これに限らずテーパの無いコンクリート製電柱や鋼管柱であっても良い。
中空柱1には、中空柱1の地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際を補強するために、その地際を挟んで地上数メートル程度の所まで補強用棒状部材である複数本のアラミドロッド13と、複数本のPC鋼線14を用いている。これらのアラミドロッド13とPC鋼線14は、中空柱1の内部において均等に配設するとともに、これらの補強用棒状部材の間にはモルタル(図示を省略)が充填されている。これにより、中空柱1は補強されている。中空柱1は、地際の上側の部分に側部開口1Rを有している。
図1に示すように、中空柱1においては、複数本のアラミドロッド13やPC鋼線14が、中空柱1の内周面に沿って均等に、しかも交互に配設されるように、図2に示すようなロッド配置用スペーサである均等配置冶具20を使用している。アラミドロッド13やPC鋼線14は、この均等配置冶具20の周縁部に形成された複数の孔であるアラミドロッド保持部22およびPC鋼線保持部23に、それぞれ通すことで保持される。
図1に示すように、この均等配置冶具20は、その中央に中央孔部10を有している。ガイド棒5は、各均等配置冶具20の中央孔部10に通すことで、各均等配置冶具20は、中空柱1の中心軸に配設される。各均等配置冶具20の間隔は、スペーサ28を用いて保持されている。
次に、図2から図5を参照して、均等配置冶具20の構造例と、この均等配置冶具20を中空柱1内から回収するための回収用冶具50の構造例を、詳しく説明する。
図3は、均等配置冶具20と回収用冶具50の構造例を示す平面図である。図4は、均等配置冶具20と回収用冶具50の構造例を示す斜視図である。図5は、回収用冶具50を用いて均等配置冶具20を中空柱1内から回収する例を示す正面図である。
中空柱1の補強作業では、上述した複数の均等配置冶具20を使用するが、この均等配置冶具20が、補強作業の途中で中空柱1内の下方において、所定の状態に設定されないことがある。このように所定の状態に設定できなかった均等配置冶具20は、中空柱1内では、中空柱1の補強作業には支障を来すものであるため、中空柱1内の下方から中空柱1の外に回収する必要がある。そこで、所定の状態に設定できなかった均等配置冶具20は、図3(B)と図4に示すような回収用冶具50を用いて中空柱1内から引っ張り上げて回収することができるようになっている。
まず、図2から図4を参照して、均等配置冶具20の構造例を説明する。
図2と図3(A)と図4に示す均等配置冶具20は、金型を用いて、プラスチック材料を成形することより円形状に作られている。均等配置冶具20は、リング状の外郭部21と、複数のアラミドロッド保持部22と、複数のPC鋼線保持部23と、中央孔部10を有している。
図2に示すように、アラミドロッド保持部22は、アラミドロッド13を通すための挿入部の例であり、PC鋼線保持部23は、PC鋼線14を通すための挿入部の例である。図3(A)に示す中央孔部10には、図2に示すガイド棒5を通す。
図3(A)と図4に示すように、均等配置冶具20の中央には、円形状の突出部29が形成されている。この突出部29内には中央孔部10が設けられている。この中央孔部10は、複数のリブ25の中央の位置に設けられている。
図2に示すように、1つのアラミドロッド保持部22には、1本のアラミドロッド13が通っており、1つのPC鋼線保持部23には、PC鋼線14が通っている。また、図2に示すスペーサ28はパイプ状の部材であり、突出部29は、スペーサ28の下端部内にはめ込まれる。これにより、スペーサ28は、均等配置冶具20の中心位置に対して確実に位置決めできる。このスペーサ28は、図1に示すように、均等配置冶具20と隣の均等配置冶具20の間隔を保持するために配置され、このスペーサ28には、ガイド棒5が通っている。
図3(A)に示すように、8つのアラミドロッド保持部22は、外郭部21の内面24において、45度毎に内側に突出して形成されている。8つのPC鋼線保持部23が、外郭部21の内面24において、45度毎に内側に突出して形成されている。各PC鋼線保持部23は、両隣のアラミドロッド保持部22,22の間において、両隣のアラミドロッド保持部22,22の中間の位置に設けられている。
これにより、アラミドロッド13とPC鋼線14は、配列角度22.5度毎に、交互に、外郭部21の内面24において、中空柱1の空洞の周方向に沿って均等に配置することができる。このように、複数のアラミドロッド13と複数の鋼線14は、均等配置冶具20により均等に配置することで、中空柱1を周方向に均一に補強できる。
図2に示すように、均等配置冶具20の外郭部21の外面には、好ましくはプラスチック製のシートあるいはプラスチック製のテープ布、例えばアラミドテープ布26が好ましくは2重、3重に巻かれて設けられている。アラミドテープ布26は、アラミドシートであり、均等配置冶具20の外郭部21が外力を受けて割れてしまうのを防止するために設けられている。
図2と図5に示すように、均等配置冶具20は、例えば6つの磁気的に吸引可能な部材30を有しており、これらの磁気的に吸引可能な部材30は、例えばリブ25の上部に固定されている。各磁気的に吸引可能な部材30は、磁気的な吸引が可能な金属材料、例えば鉄製の円形状の板材であり、均等配置冶具20の周方向に沿って60度毎に配置されている。
図2と図3に示す均等配置冶具20は、半円形型の2つの分割冶具部材40,40を連結することで、円形の均等配置冶具として構成されている。
2つの分割冶具部材40,40は、図2において、連結線DLにおいて着脱可能に連結されている。この連結線DLは、1つのPC鋼線保持部23と正反対にある1つのPC鋼線保持部23を通る直線である。
図6は、分割冶具部材40を示す斜視図である。図7(A)と図7(B)は、図6に示す分割冶具部材40の平面図と底面図である。図8(A)と図8(B)は、分割冶具部材40の正面図と背面図である。図9(A)と図9(B)は、分割冶具部材40の右側面図と左側面図である。
図6から図9に示すように、2つの分割冶具部材40,40は全く同じ形状を有しており、例えばプラスチック材料を、同じ形状の金型を用いて成形することで作られている。分割冶具部材40は、外郭部21の半分割部分21Aと、複数のリブ25と、4つのアラミドロッド保持部22と、3つのPC鋼線保持部23と、2つのPC鋼線保持部23の半分割部分23Aと、直線状(平面状)の連結部分35を有している。
図3に示すように、2つの分割冶具部材40の連結部分35は、連結線DLに沿っている平面である。この連結部分35には、複数の連結用の凹部36と、複数の連結用の凸部37が形成されている。一方の分割冶具部材40の連結部分35の複数の連結用の凹部36と複数の連結用の凸部37は、他方の分割冶具部材40の連結部分35の複数の連結用の凸部37と複数の連結用の凹部36にそれぞれ対応する位置に形成されている。
連結用の凹部36は、T字型に形成され、連結用の凸部37は、T字型に形成されている。図3に示すように、一方の分割冶具部材40の連結部分35の連結用の凹部36には、他方の分割冶具部材40の連結部分35の連結用の凸部37をはめ込み、しかも他方の分割冶具部材40の連結部分35の連結用の凹部36には、一方の分割冶具部材40の連結部分35の連結用の凸部37をはめ込む。これにより、一方の分割冶具部材40の連結部分35は、他方の分割冶具部材40の連結部分35に突き合わせて密着されるとともに、円形状の均等配置冶具20を連結して構成することができる。
このように、2つの分割冶具部材40,40は同じ形状を有しており、例えばプラスチック材料を、同じ形状の金型を用いて成形することで作られている。このため、同じ金型を用いて2つの分割冶具部材40,40を製造することができるので、分割されていない一体型の均等配置冶具を大きな金型を用いて製作するのに比べて、均等配置冶具を安価に製作できる。従って、中空柱1の補強作業におけるコストを低減できる。
ここで、図3(A)と図4を参照して、回収用冶具50の構造例を説明する。
回収用冶具50は、保持部材51と、例えばこの保持部材51に固定された6つの円柱型の永久磁石52を有している。保持部材51は、例えば円筒状の部材であり、プラスチックやセラミックスにより作られている。保持部材51には、円形の貫通穴59が軸方向に形成されている。図4に示すように、この貫通穴59には、ガイド棒5を通すことができる。保持部材51は、例えば分割部材53を複数個積み重ねて、相互に例えばネジ54により固定することで構成されているが、これに限らず1つの円筒状部材で作っても良い。
図3(A)と図4に示すように、保持部材51の周囲面の下部には、6つの永久磁石52が、半径方向に突出するようにして周方向に沿って60度毎に設けられている。図4に示す均等配置冶具20の例えば円形状の磁気的に吸引可能な部材30は、1つの円周上に沿って配置されており、各永久磁石52は、各磁気的に吸引可能な部材30に位置的に対応している。
これにより、各永久磁石52は、図4の矢印で示すように、均等配置冶具20の対応する位置にある磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引することができるので、均等配置治具20は保持部材50側に着脱可能に固定することができる。この永久磁石52の磁気吸引力は、均等配置冶具20を確実に保持しながら、Z方向に引き上げることができるのに十分な力である。
図3(A)と図4に示すように、保持部材51の周囲面の上部には、取付け具55が固定されている。この取り付け具55は、例えばネジであり、この取付け具55には、例えば線状の操作部材としてのロープ56の端部が固定されている。このロープ56は、回収用冶具50を、図1に示す中空柱1内で降ろして均等配置治具20を保持部材50側に固定後に、回収用冶具50とともに均等配置冶具20をZ方向に引き上げるために用いられる操作部材の一例である。
次に、上述した均等配置冶具20の組立てについて説明する。
1つの種類の金型を用意して、この金型を用いて図6と図7に示す分割冶具部材40を製造する。このように、1種類の金型を用意すれば、複数の1種類の分割冶具部材40を容易に製造できる。
そして、図6に示す複数個の分割冶具部材40を用意して、図3(A)に示すように、一方の分割冶具部材40の連結部分35の連結用の凹部36には、他方の分割冶具部材40の連結部分35の連結用の凸部37をはめ込み、しかも他方の分割冶具部材40の連結部分35の連結用の凹部36には、一方の分割冶具部材40の連結部分35の連結用の凸部37をはめ込む。これにより、一方の分割冶具部材40の連結部分35は、他方の分割冶具部材40の連結部分35に突き合わせるようにして密着された状態で、円形状の均等配置冶具20を構成する。このようにして、均等配置冶具20は、1種類の複数の分割冶具部材40,40を連結して組み合わせることにより、安価に製作することができる。このため、中空柱1の補強作業においてコストダウンを図れる。
その後、図2に示すように、均等配置冶具20の外郭部21の外面には、好ましくはプラスチック製のシートあるいはプラスチック製の補強用のテープ布、例えばアラミドテープ布26が好ましくは2重、3重に巻かれる。このアラミドテープ布26を均等配置冶具20の外郭部21に巻き付けることにより、アラミドテープ布26は均等配置冶具20の分割冶具部材40,40の外周部分を強固に保持できる。従って、分割冶具部材40,40の連結状態をより確実にすることができる。しかも、アラミドテープ布26は均等配置冶具20の外郭部21が外力を受けて割れてしまうのを防止する。
次に、図3(B)と図4に示す回収用冶具50を用いて、中空柱1内に落とした均等配置冶具20を持ち上げて、中空柱1の上方から回収する回収方法の例について説明する。
そして、図1に示すように、複数本のアラミドロッド13やPC鋼線14は、中空柱1の内周面に沿って均等かつ交互に配設されるようにするために、均等配置冶具20を、中空柱1内で使用する。アラミドロッド13やPC鋼線14は、この均等配置冶具20のアラミドロッド保持部22およびPC鋼線保持部23に、それぞれ通して保持される。
この均等配置冶具20では、ガイド棒5は、各均等配置冶具20の中央孔部10に通すことで、各均等配置冶具20は、中空柱1の中心軸に配設されるとともに、各均等配置冶具20は、図2に示すスペーサ28を用いて中空柱1内において上下方向に所定の間隔で配設される。
ところで、中空柱1の補強作業では、上述したように、複数本の均等配置冶具20を使用するが、この均等配置冶具20が、補強作業の途中で中空柱1内の下方において、所定の状態に設定されないことがある。このように所定の状態に設定できなかった均等配置冶具20は、中空柱1内では、中空柱1の補強作業には支障を来すものであるため、中空柱1内の下方から中空柱1の外に回収する必要である。そこで、所定の状態に設定できなかった均等配置冶具20は、図3(B)と図4と図5に示すような回収用冶具50を用いて磁気的に吸引して、均等配置冶具20と回収用冶具60を中空柱1内から引っ張り上げて回収することができる。
そこで、図1において、例えば均等配置冶具20がガイド棒5に挿通された状態で、中空柱1の下方に落ちてしまったものとする。この状態では、ガイド棒5は均等配置冶具20の中央孔部10に通っており、均等配置冶具20が中空柱1内に存在しているが、アミドロッド13とPC鋼線14等は、中空柱1内には無い。
このように、ガイド5に挿通された均等配置冶具20が中空柱1内に存在している状態において、まず作業者は、図4に示す回収用冶具50の保持部材51の貫通穴59にガイド棒5の上端を通して、ロープ56を用いて回収用冶具50の保持部材51を、ガイド棒5に沿って中空柱1の内部で吊り下げながら下降させる。
回収用冶具50を中空柱1内でガイド棒5に沿って吊り下げる際には、作業者は、ロープ56を用いて少しずつ下げていくので、回収用冶具50が落下することなく、スムーズに回収用冶具50を中空柱1の内部で下げていくことができる。これにより、図5に示すように、回収用冶具50の保持部材51の下端部は、引き上げようとする均等配置冶具20の上面側に載せて、保持部材51の下降を停止させる。
図5に示すように、保持部材51が均等配置冶具20に載った状態では、保持部材51と均等配置冶具20の相互の位置決めは、ガイド棒5によって行われている。従って、回収用冶具50の各永久磁石52が、均等配置冶具20側の対応する磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引して、保持部材51に対して均等配置冶具20を容易にしかも確実に固定することができる。
次に、作業者は、ロープ56を図5に示すZ方向に引き上げて、均等配置冶具20が図1の中空柱1の最上部の開口部あるいは中空柱1の側部開口1Rの近くまで来たら、均等配置冶具20を、中空柱1の最上部の開口部あるいは中空柱1の側部開口1Rから、手を伸ばして回収することができる。
このように、作業者は、ロープ56を用いて、回収用冶具50をガイド棒5に沿って引き上げ対象である均等配置冶具20にまで下げて載せるだけで、回収用冶具50の各永久磁石52が均等配置冶具20の対応する磁気的に吸引可能な部材30を磁気的に吸引して固定することができる。そして、作業者は、ロープ56をZ方向に引き上げるだけで、均等配置冶具20を中空柱1の内部から取り除くことができる。
これにより、均等配置冶具20を中空柱1の内部から回収する作業は、比較的簡単な操作により大きな力を必要とせずに、比較的短時間で、効率良く行うことができる。回収用冶具50を用いることで、回収用冶具50には中空柱1内の均等配置冶具20を磁気的に吸引して固定して、均等配置冶具20を中空柱1内から比較的簡単かつ効率的に回収することができる。
本発明の実施形態の均等配置冶具は、同じ形状を有する複数の分割冶具部材を連結することにより構成できる。これにより、同じ形状の金型を用いて、分割冶具部材を製作できるので、分割されていない一体型の均等配置冶具を大きな金型を用いて製作するのに比べて、同じ小さなサイズの金型を用いて分割冶具部材を製作できる。このため、均等配置冶具を安価に製作でき、中空柱の補強コストを低減できる。しかも、均等配置冶具は複数の分割冶具部材により構成できるので、分割されていない一体型の均等配置冶具のサイズに比べて、分割冶具部材のサイズは小さいことから、均等配置冶具を組み立てる際に、分割冶具部材を製作現場で容易に取り扱いできる。
均等配置冶具は、半円形状を有する一方の分割冶具部材と、一方の分割冶具部材と同じ形状を有する半円形状を有する他方の分割冶具部材と、を連結することで構成されている。これにより、分割されていない一体型の均等配置冶具を大きな金型を用いて製作するのに比べて、同じ小さなサイズの金型を用いて分割冶具部材を製作できるので、均等配置冶具を安価に製作できる。
一方の分割冶具部材と他方の分割冶具部材は、それぞれ連結部分を有し、連結部分は、連結用の凹部と連結用の凹部にはめ込まれる連結用の凸部を有する。これにより、一方の分割冶具部材と他方の分割冶具部材は、連結用の凹部と連結用の凹部にはめ込まれる連結用の凸部を有する簡単な構造により、均等配置冶具の製作現場において一方の分割冶具部材と他方の分割冶具部材を容易に連結して均等配置冶具を製作できる。
均等配置冶具の周囲は、補強用のテープを巻くことにより補強されていることにより、一方の分割冶具部材と他方の分割冶具部材の連結状態が外れないように、補強用のテープにより補強することができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、各実施形態は一例であり、特許請求の範囲に記載される発明の範囲は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更できるものである。
例えば、中空柱1の空洞内に設定される均等配置冶具の数は、中空柱1のサイズや種類に応じて、図1に示すように5つに限らず、4つ以下、あるいは6つ以上であっても良い。図示例の中空柱1は、例えば空洞を有するコンクリート製柱であるが、これに限らず鋼管柱であっても良い。
また、均等配置冶具20の分割冶具部材40は、半円形状に2分割に分割されているが、これに限らず、均等配置冶具は、同じ形状を有する3分割以上の分割冶具部材を連結することで構成されるようにしても良い。
均等配置冶具20に配置できるアラミドロッド13の本数やPC鋼線14の各本数や、均等配置冶具の形状は、図示例に限定されず、中空柱1の長さや直径に応じて任意に選択できる。PC鋼線14は、表面が滑らかなものや、凹凸のあるものなどを採用できる。
1 中空柱
5 ガイド棒
10 均等配置冶具の中央孔部
13 アラミドロッド(補強用棒状部材)
14 PC鋼線(補強用棒状部材)
20 均等配置冶具
26 アラミドテープ布(補強用テープ)
30 磁気的に吸引可能な部材
35 連結部分
36 連結用の凹部
37 連結用の凸部
40 均等配置冶具の分割冶具部材
50 回収用冶具

Claims (4)

  1. 中空柱内に補強用棒状部材を通して均等に配置するための均等配置冶具であって、
    前記均等配置冶具は、同じ形状を有する複数の分割冶具部材を連結することにより構成されていることを特徴とする均等配置冶具。
  2. 前記均等配置冶具は、半円形状を有する一方の前記分割冶具部材と、一方の前記分割冶具部材と同じ形状を有する半円形状を有する他方の前記分割冶具部材と、を連結することで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の均等配置冶具。
  3. 一方の前記分割冶具部材と他方の前記分割冶具部材は、それぞれ連結部分を有し、前記連結部分は、連結用の凹部と前記連結用の凹部にはめ込まれる連結用の凸部を有することを特徴とする請求項2に記載の均等配置冶具。
  4. 前記均等配置冶具の周囲は、補強用のテープを巻くことにより補強されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の均等配置冶具。
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