JP2015031788A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】解像度の高い画像を表示できる表示素子を有する半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板10上に形成された反射電極46と、反射電極46上に形成され、反射電極46の周縁部の光反射率を中心部の光反射率よりも高める反射率増強膜54と、反射電極46上に配置された対向電極62を有する透明基板60と、反射電極46と対向電極62との間に挟持された液晶層70とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射型液晶表示素子を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
プロジェクタ等に用いられる表示素子として、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)と呼ばれる反射型液晶表示素子を搭載した半導体装置が注目されている。LCOSを搭載した半導体装置は、駆動回路や画素電極が形成されたシリコン基板と対向電極が形成された透明基板との間に液晶を挟持したものであり、画素電極下に駆動回路を配置できることから高い開口率を実現することができる。
特開2007−316305号公報 特開2012−173470号公報
プロジェクタ等の画像系に用いられる表示装置の高解像度化の要求に伴い、LCOS搭載の半導体装置にも、より解像度の高い画像を表示することが求められている。
本発明の目的は、より解像度の高い画像を表示しうる表示素子を有する半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、半導体基板上に形成された反射電極と、前記反射電極上に形成され、前記反射電極の周縁部を覆い、前記反射電極の中心部を露出する反射率増強膜とを有する半導体装置が提供される。
また、実施形態の他の観点によれば、半導体基板上に形成された反射電極と、前記反射電極上に形成され、前記反射電極の周縁部を覆い、前記反射電極の中心部を露出する反射率増強膜と、前記反射電極上及び前記反射率増強膜上に形成された液晶層と、前記液晶層上に形成された対向電極とを有する表示装置が提供される。
また、実施形態の更に他の観点によれば、半導体基板上に反射電極を形成する工程と、前記反射電極上に反射率増強膜を形成する工程と、前記反射率増強膜が前記反射電極の周縁部上に残存するように、前記反射電極上の前記反射率増強膜をパターニングする工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
開示の半導体装置及びその製造方法によれば、個々の画素領域の解像度を向上することができる。これにより、より高解像度の表示装置を実現することができる。
図1は、一実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。 図2は、一実施形態による半導体装置の構造を示す平面図である。 図3は、第1参考例による半導体装置の反射電極における反射光強度を示す図である。 図4は、第2参考例による半導体装置の反射電極における反射光強度を示す図である。 図3は、一実施形態による半導体装置の反射電極における反射光強度を示す図である。 図6は、アルミニウム基板上にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを形成したときの光反射率の膜厚依存性をシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。 図7は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 図8は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 図9は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 図10は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 図11は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。 図12は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。 図13は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その7)である。 図14は、一実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その8)である。 図15は、反射率増強膜の構造の違いによる光反射率の変化を示すグラフである。
一実施形態による半導体装置及びその製造方法について図1乃至図15を用いて説明する。
図1は、本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。図2は、本実施形態による半導体装置の構造を示す平面図である。図3乃至図5は、反射電極による反射光強度を示す図である。図6は、アルミニウム基板上にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを形成したときの光反射率の膜厚依存性をシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。図7乃至図14は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図15は、反射率増強膜の構造の違いによる光反射率の変化を示すグラフである。
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図1及び図2を用いて説明する。
シリコン基板10の表面部には、活性領域を確定する素子分離絶縁膜12が形成されている。活性領域には、ゲート電極16及びソース/ドレイン領域18を含むMISトランジスタ20が形成されている。
MISトランジスタ20が形成されたシリコン基板10上には、層間絶縁膜22が形成されている。層間絶縁膜22には、MISトランジスタに接続されたコンタクトプラグ26が埋め込まれている。
層間絶縁膜22上には、コンタクトプラグ26に接続された配線層32が埋め込まれた層間絶縁膜28が形成されている。層間絶縁膜28上には、配線層32に接続されたコンタクトプラグ36が埋め込まれた層間絶縁膜34が形成されている。層間絶縁膜34上には、コンタクトプラグ36に接続された配線層40が埋め込まれた層間絶縁膜38が形成されている。層間絶縁膜38上には、配線層40に接続されたコンタクトプラグ44が埋め込まれた層間絶縁膜42が形成されている。
層間絶縁膜42上には、コンタクトプラグ44に接続された反射電極46が埋め込まれた絶縁膜48が形成されている。反射電極46は、図2に示すように、層間絶縁膜42上にマトリクス状に配置されている。反射電極46は、表示装置のピクセル(画素)領域に対応する。反射電極46のそれぞれは、コンタクトプラグ44、配線層40、コンタクトプラグ36、配線層32及びコンタクトプラグ26を介してMISトランジスタ20に接続されている。これにより、反射電極46に印加する駆動電圧をMISトランジスタ20により制御できるようになっている。なお、シリコン基板10には、MISトランジスタ20を含む駆動回路やその他所定の回路が形成される。
反射電極46が埋め込まれた絶縁膜48上には、反射率増強膜54が形成されている。反射率増強膜54は、図1及び図2に示すように、反射電極46の周縁部を覆うように形成されている。反射電極46の中心部分には、反射率増強膜54は形成されていない。
反射電極46及び反射率増強膜54上には、液晶配向膜56が形成されている。
液晶配向膜56上には、対向電極62及び液晶配向膜64が形成されたガラス基板60が、液晶配向膜56と液晶配向膜64とが対向するように配置されている。液晶配向膜56と液晶配向膜64との間には、液晶層70が形成されている。
このように、本実施形態による半導体装置は、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)と呼ばれる反射型液晶デバイスを搭載した半導体装置である。本実施形態による半導体装置は、前述のように、反射電極46の周縁部を選択的に覆うように形成された反射率増強膜54を有している。
次に、本実施形態による半導体装置の反射率増強膜54の効果について図3乃至図5を用いて説明する。
図3は、反射電極46上に反射率増強膜54を形成していない半導体装置における反射電極46による反射光強度を示す図である。図3(b)が半導体装置の断面構造を示し、図3(a)が対応する位置の反射光強度を示している。
図3に示すように、反射電極46上に反射率増強膜54を形成していない半導体装置では、反射電極46部においてほぼ均一の反射光強度を有している。反射電極46をアルミニウム合金膜により形成した場合、光反射率は約85%となる。
図4は、反射電極46上の全面に反射率増強膜54を形成した半導体装置における反射電極46による反射光強度を示す図である。図4(b)が半導体装置の断面構造を示し、図4(a)が対応する位置の反射光強度を示している。
図4に示すように、反射電極46上に反射率増強膜54を形成した半導体装置においても、反射電極46部における反射光強度はほぼ均一である。光反射率は、反射電極46上に反射率増強膜54を形成することで、図3の半導体装置の場合よりも向上されている。シリコン酸化膜(膜厚75nm、屈折率1.4)とシリコン窒化膜(膜厚65nm、屈折率2.1)との積層膜よりなる反射率増強膜54の例では、光反射率は約92%程度まで向上された。
しかしながら、図4の半導体装置の場合においても反射電極46部における反射光強度はほぼ均一であり、より解像度の高い表示装置を実現するためには、ピクセル単体の解像度を更に向上することが求められる。
図5は、反射電極46の周縁部を選択的に覆うように反射率増強膜54を形成した本実施形態による半導体装置における反射電極46による反射光強度を示す図である。図5(b)が半導体装置の断面構造を示し、図5(a)が対応する位置の反射光強度を示している。
図5に示すように、反射電極46の周縁部を選択的に覆うように反射率増強膜54を形成した本実施形態による半導体装置では、反射電極46の周縁部における光反射率が選択的に向上されている。すなわち、反射電極46の中心部分における光反射率が約85%であるのに対し、反射電極46の周縁部における光反射率が約92%程度となる。これにより、反射電極46により反射される光のコントラストが反射電極46の周縁部において選択的に増強され、個々のピクセル領域の解像度を向上することができる。これにより、より高解像度の表示装置の実現が可能となる。
反射率増強膜54による反射電極46の端部からのかぶり量は、人の目の視認力を考慮して、例えば以下のようにして決定することができる。
ここでは、一例として、視力1.0の人の場合を例に挙げる。視力1.0と判断されるのは、「5mの距離で直径7.5mm、太さ1.5mm、切れ目1.5mmのランドルト環が視認できること」である。すなわち、視力1.0の人によって認識可能な5m先の対象物の最小のサイズは、1.5mmであるといえる。
ここで、反射電極46(ピクセル領域)の大きさが例えば6mm×8mmであるLCOSデバイスをプロジェクタに用い、5m先に6m×8mの面積に画像を投影する場合を考える。この場合、スクリーンに投影された1.5mmのサイズは、LCOSデバイス上では1.5μmのサイズに相当する。よってこの場合、反射電極46の周縁部に1.5μm程度のかぶり量をもった反射率増強膜54を設けることで、ピクセル領域端の光反射率を強調する効果を視認することができる。
反射率増強膜54による反射電極46の端部からのかぶり量は、上述のような観点から、表示装置の使用目的等に応じて適宜設定することが望ましい。
次に、反射電極46の周縁部上に形成する反射率増強膜54の構造について説明する。
反射率増強膜54は、特に限定されるものではないが、典型的には低屈折率膜と高屈折率膜との積層膜により形成することができる。
一般的に、金属をλ/4の光学膜厚をもつ2層の膜でコートしたとき、金属に接する第1の膜の屈折率をn、その上の第2の膜の屈折率をnとして、(n/n)>1の関係を満足する場合に、金属の光反射率を高めることができる。(n/n)>1の関係を満足するとは、すなわち、第1の膜の屈折率よりも第2の膜の屈折率の方が大きい場合である。
反射率増強膜54に用いる低屈折率膜としては、屈折率が1.6程度以下の材料が好ましく、特に限定されるものではないが、例えば、シリコン酸化膜、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、フッ化マグネシウム等を適用することができる。
また、反射率増強膜54に用いる高屈折率膜としては、屈折率が1.8程度以上の材料が好ましく、特に限定されるものではないが、例えば、シリコン窒化膜、二酸化チタン、ジルコニア、ITO(酸化インジウムスズ)、二酸化セリウム等を適用することができる。
これらのうち、シリコン酸化膜(屈折率1.4)及びシリコン窒化膜(屈折率2.1)は、シリコンプロセスに多用される絶縁材料でありプロセスとの整合性もよいため、特に好ましい。
図6は、アルミニウム基板上にシリコン酸化膜の低屈折率膜とシリコン窒化膜の高屈折率膜とを形成した場合の光反射率の変化をシミュレーションにより求めた結果を示すグラフである。図6のシミュレーションでは、光の波長λを400nmとした。なお、アルミニウムの光反射率の理論値は、91%程度である。
図6に示すように、シリコン酸化膜の膜厚とシリコン窒化膜の膜厚を適宜選択することにより、アルミニウムの光反射率を向上できることが判る。例えば、シリコン酸化膜の膜厚を75nm、シリコン窒化膜の膜厚を65nmとすることにより、アルミニウムの光反射率を理論値の91%から95%以上にまで向上することができる。
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図7乃至図14を用いて説明する。
まず、シリコン基板10上に、通常の素子分離絶縁膜形成方法、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法等により、活性領域を画定する素子分離絶縁膜12を形成する。
次いで、シリコン基板10の活性領域に、通常のMISトランジスタ形成方法により、ゲート絶縁膜14、ゲート電極16、ソース/ドレイン領域18等を含むMISトランジスタ20を形成する(図7(a))。
次いで、MISトランジスタ20が形成されたシリコン基板10上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition:科学気相堆積)法により、例えば膜厚700nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜22を形成する。
次いで、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法により層間絶縁膜22の表面を研磨し、層間絶縁膜22を平坦化する。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、層間絶縁膜22に、ソース/ドレイン領域18、ゲート電極16等に達するコンタクトホール24を形成する。
次いで、コンタクトホール24が形成された層間絶縁膜22上に、例えばCVD法により、例えばバリアメタル膜とタングステン膜とを堆積する。
次いで、例えばCMP法により、層間絶縁膜22上のタングステン膜及びバリアメタル膜を除去し、バリアメタル膜及びタングステン膜よりなりコンタクトホール24内に埋め込まれたコンタクトプラグ26を形成する(図7(b))。
次いで、コンタクトプラグ26が埋め込まれた層間絶縁膜22上に、例えばCVD法により、例えば膜厚500nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜28を形成する。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、層間絶縁膜28に、コンタクトプラグ26に達する配線溝30を形成する。配線溝30は、配線幅を例えば200nmとする。
次いで、配線溝30が形成された層間絶縁膜28上に、例えば電解めっき法により、銅膜を堆積する。
次いで、例えばCMP法により、層間絶縁膜28上の銅膜を除去し、銅膜よりなり配線溝30内に埋め込まれた配線層32を形成する(図8(a))。
次いで、図8(a)の工程と同様にして、配線層32が埋め込まれた層間絶縁膜28上に、配線層32に接続されたコンタクトプラグ36が埋め込まれた層間絶縁膜34を形成する。
次いで、図8(a)の工程と同様にして、コンタクトプラグ36が埋め込まれた層間絶縁膜34上に、コンタクトプラグ36に接続された配線層40が埋め込まれた層間絶縁膜38を形成する(図8(b))。
なお、コンタクトプラグ36及び配線層40は、いわゆるデュアルダマシン法により一体形成してもよい。
また、ここではMISトランジスタ20上に2層の配線層32,40を形成しているが、配線層の層数は、必要に応じて適宜増減することができる。
次いで、図7(b)の工程と同様にして、配線層40が埋め込まれた層間絶縁膜38上に、配線層40に接続されたコンタクトプラグ44が埋め込まれた層間絶縁膜42を形成する(図9(a))。
次いで、コンタクトプラグ44が埋め込まれた層間絶縁膜42上に、例えば膜厚130nmのアルミニウム合金膜(例えば、AlCu膜)46aを堆積する(図9(b))。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、アルミニウム合金膜46aをパターニングし、アルミニウム合金膜46aよりなる反射電極46を形成する(図10(a))。なお、AlCu膜よりなる反射電極46の表面における光反射率は、例えば85%程度となる。
反射電極46は、必ずしもアルミニウム合金膜により形成する必要はなく、他の金属・合金材料、例えば、銀、タンタル、クロム等により形成してもよい。
次いで、全面に、例えば高密度プラズマCVD法により、例えば膜厚700nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる絶縁膜48を形成する(図10(b))。
次いで、例えばCMP法により、絶縁膜48の表面を研磨し、絶縁膜48を平坦化する(図11(a))。
次いで、例えばCMP法により、絶縁膜48の表面を更に研磨し、反射電極46の表面を露出する(図11(b))。
次いで、表面の反射電極46及び絶縁膜48上に、例えばCVD法により、TEOSを原料に用い、例えば膜厚75nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる低屈折率膜50を形成する。なお、シリコン酸化膜よりなる低屈折率膜50の屈折率は、例えば1.4である。
次いで、低屈折率膜50上に、例えばCVD法により、例えば膜厚65nmのシリコン窒化膜を堆積し、シリコン窒化膜よりなる高屈折率膜52を形成する。なお、シリコン窒化膜よりなる高屈折率膜52の屈折率は、例えば2.1である。
これにより、低屈折率膜50と高屈折率膜52との積層構造よりなる反射率増強膜54を形成する(図12(a))。
図15は、シリコン酸化膜(TEOS)よりなる低屈折率50の膜厚を75nm一定として、シリコン窒化膜(SIN)の膜厚を変化したときの反射電極46の光反射率の変化を測定した結果を示すグラフである。
なお、反射率増強膜54を形成しないときの光反射率は、85%程度であった。理論的なアルミニウムの光反射率である91%に達していないのは、バルクのアルミニウムでないことや自然酸化膜の形成が原因であると考えられる。
図15に示すように、反射電極46上に上述の反射率増強膜54を形成することにより、反射電極46部における光反射率は、形成前の85%程度(図中、□で囲ったプロット)から、92%程度(図中、△で囲ったプロット)にまで増強することができる。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより反射率増強膜54をパターニングし、反射電極46を露出する。この際、反射電極46の周縁部が反射率増強膜54により覆われるように、反射率増強膜54をパターニングする(図12(b))。反射電極46の周縁部からの反射率増強膜54のかぶり量は、例えば1.5μmとする。
次いで、全面に、例えばスピンコート法等により、液晶配向膜56を形成する(図13(a))。
また、シリコン基板10とは別に用意したガラス基板60上に、例えばスパッタ法等により、ITO膜等の透明電極材料を堆積し、必要に応じてパターニングを行い、この透明電極材料よりなる対向電極62を形成する。
次いで、対向電極62上に、例えばスピンコート法等により、液晶配向膜64を形成する(図13(b))。
次いで、シリコン基板10とガラス基板60とを、液晶配向膜56と液晶配向膜64とが向き合うように対向させ、スペーサ(図示せず)等によって所定間隔維持した状態で貼り合わせる。
次いで、液晶配向膜56と液晶配向膜64との間に液晶材料を注入し、液晶層70を形成する(図14)。
こうして、本実施形態による半導体装置を完成する。
このように、本実施形態によれば、反射電極46の周縁部の光反射率を選択的に高めるので、反射電極46により反射される光のコントラストが反射電極46の周縁部において選択的に増強され、個々のピクセル領域の解像度を向上することができる。これにより、より高解像度の表示装置を実現することができる。
[変形実施形態]
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、反射電極の中心部の反射率増強膜を除去することにより、反射電極の周縁部の光反射率を選択的に高めているが、反射電極の周縁部の光反射率を選択的に高める方法は、これに限定されるものではない。
例えば、反射電極の中心部に第1の光反射率を有する反射率増強膜を設け、反射率の周縁部に第1の光反射率よりも高い第2の光反射率を有する反射率増強膜を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、反射電極の中心部の反射率増強膜をすべて除去しているが、反射率増強膜の上層の高屈折率膜だけを除去するようにしてもよい。
また、上記実施形態に記載した半導体装置の構造、構成材料、製造条件等は、一例を示したものにすぎず、当業者の技術常識等に応じて適宜修正や変更が可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 半導体基板上に形成された反射電極と、
前記反射電極上に形成され、前記反射電極の周縁部を覆い、前記反射電極の中心部を露出する反射率増強膜と
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記2) 付記1記載の半導体装置において、
前記反射率増強膜は、前記反射電極上に形成された第1の膜と、前記第1の膜上に形成され、前記第1の膜の材料よりも屈折率の高い第2の膜とを有する
ことを特徴とする半導体装置。
(付記3) 付記2記載の半導体装置において、
前記第1の膜は、シリコン酸化膜であり、
前記第2の膜は、シリコン窒化膜である
ことを特徴とする半導体装置。
(付記4) 付記1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記反射電極は、アルミニウム合金により形成されている
ことを特徴とする半導体装置。
(付記5) 付記1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記反射電極を複数有し、
前記反射率増強膜は、複数の前記反射電極の縁部を連続して覆う
ことを特徴とする半導体装置。
(付記6) 付記1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記半導体基板に形成され、前記反射電極に電気的に接続されたトランジスタを更に有する
ことを特徴とする半導体装置。
(付記7) 付記1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記反射電極上及び前記反射率増強膜上に形成された液晶層と、
前記液晶層上に形成された対向電極と
を更に有することを特徴とする半導体装置。
(付記8) 半導体基板上に形成された反射電極と、
前記反射電極上に形成され、前記反射電極の周縁部を覆い、前記反射電極の中心部を露出する反射率増強膜と、
前記反射電極上及び前記反射率増強膜上に形成された液晶層と、
前記液晶層上に形成された対向電極と
を有することを特徴とする表示装置。
(付記9) 半導体基板上に反射電極を形成する工程と、
前記反射電極上に、反射率増強膜を形成する工程と、
前記反射率増強膜が前記反射電極の周縁部上に残存するように、前記反射電極上の前記反射率増強膜をパターニングする工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
10…シリコン基板
12…素子分離絶縁膜
14…ゲート絶縁膜
16…ゲート電極
18…ソース/ドレイン領域
20…MISトランジスタ
22,28,34,38,42…層間絶縁膜
24…コンタクトホール
26,36,44…コンタクトプラグ
30…配線溝
32,40…配線層
46…反射電極
46a…アルミニウム合金膜
48…絶縁膜
50…シリコン酸化膜
52…シリコン窒化膜
54…反射率増強膜
56,64…液晶配向膜
60…ガラス基板
62…対向電極

Claims (5)

  1. 半導体基板上に形成された反射電極と、
    前記反射電極上に形成され、前記反射電極の周縁部を覆い、前記反射電極の中心部を露出する反射率増強膜と
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記反射率増強膜は、前記反射電極上に形成された第1の膜と、前記第1の膜上に形成され、前記第1の膜の材料よりも屈折率の高い第2の膜とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は2記載の半導体装置において、
    前記反射電極上及び前記反射率増強膜上に形成された液晶層と、
    前記液晶層上に形成された対向電極と
    を更に有することを特徴とする半導体装置。
  4. 半導体基板上に形成された反射電極と、
    前記反射電極上に形成され、前記反射電極の周縁部を覆い、前記反射電極の中心部を露出する反射率増強膜と、
    前記反射電極上及び前記反射率増強膜上に形成された液晶層と、
    前記液晶層上に形成された対向電極と
    を有することを特徴とする表示装置。
  5. 半導体基板上に反射電極を形成する工程と、
    前記反射電極上に反射率増強膜を形成する工程と、
    前記反射率増強膜が前記反射電極の周縁部上に残存するように、前記反射電極上の前記反射率増強膜をパターニングする工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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