JP2015031108A - 車両用自動ドアの挟み込み検出装置及び検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】挟み込みの発生を高精度に検出することが可能な車両用自動ドアの挟み込み検出装置及び検出方法を提供する。
【解決手段】車両に搭載されるスライドドアの作動中に、該スライドドアに異物が挟み込まれたことを検出する挟み込み検出装置であり、スライドドアの移動速度を検出するエンコーダ16と、スライドドアを駆動するモータ17に流れるモータ電流を測定する電流計15を備える。そして、スライドドアの移動速度に基づいて、該スライドドアの減速度を求め、減速度が予め設定した閾値減速度に達した際に、モータ電流の変化を監視する挟み込み監視中とする。そして、挟み込み監視中において、検出電流と基準電流の差分の積算値Iaが閾値電流Ithを上回った場合に、挟み込みが発生しているものと判断する。従って、高精度な挟み込みの検出が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される自動ドアの挟み込みを検出する挟み込み検出装置及び検出方法に関する。
車両に搭載される自動スライドドアでは、該スライドドアがスライド移動している際に、異物を挟み込むことがあり、このような場合には即時に挟み込みの発生を検出し、ドアを停止、或いは逆転させる必要がある。このような挟み込み検出装置の従来例として、例えば、特許文献1(特開昭61−69391号公報)に記載されたものが知られている。
該特許文献1では、スライドドアを駆動するモータの電流値を監視し、電流値の増加量が予め設定した閾値電流を超えた場合に挟み込みが発生しているものと判断している。このような従来の挟み込み検出装置では、モータに流れる電流値、或いは電流の増加率(微分値)を監視するので、例えば、車両が坂道に停車している場合には、道路の傾斜に応じてスライドドア通常作動時におけるモータ電流が変動し、高精度な挟み込み検出ができない場合がある。
特開昭61−69391号公報
上述したように、従来における挟み込み検出装置では、モータに流れる電流値を検出し、この電流値或いは電流の増加率が予め設定した閾値を超えたか否かを判断することにより、異物の挟み込みを検出するので、車両が停車している状況によっては、誤作動を引き起こしてしまい、高精度な挟み込み検出ができないという問題が発生する。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、挟み込みの発生を高精度に検出することが可能な車両用自動ドアの挟み込み検出装置及び検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願発明は、自動ドアの移動速度を検出する速度検出手段と、自動ドアを駆動するモータに流れるモータ電流を測定する電流検出手段とを備える。そして、自動ドアの移動速度に基づいて、自動ドアの減速度を求め、該減速度が予め設定した閾値減速度に達した際に、モータ電流の変化を監視し、モータ電流の増加量が所定値に達した場合には、挟み込みが発生しているものと判断する。
本発明に係る車両用自動ドアの挟み込み検出装置及び検出方法では、自動ドアの減速度が閾値減速度に達した際に、モータ電流の変化を監視し、該モータ電流の増加量に基づいて挟み込みが発生しているか否かを検出するので、挟み込みの発生を高精度に検出することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る挟み込み検出装置、及びその周辺機器の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る挟み込み検出装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る挟み込み検出装置において、挟み込みが発生した場合のモータ電流の変化、及びドア速度の変化を示す特性図である。 本発明の一実施形態に係る挟み込み検出装置における積算値の変動を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る挟み込み検出装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、この挟み込み検出装置は、車両に搭載されるスライドドア(自動ドア)の作動中に、異物(人体や障害物)の挟み込みが発生したか否かを判断するものである。即ち、スライドドアを可逆的にスライド移動させるためのモータ17が、挟み込みの発生により速度低下或いは停止した場合に、これを検出する。該挟み込み検出装置は、モータ17の駆動を制御するコントローラ100と、モータ17の回転速度を検出するエンコーダ16(速度検出手段)と、モータ17に流れる電流値を測定する電流計15(電流検出手段)と、を備えている。
コントローラ100は、モータ17を正転、逆転させることにより、スライドドアの開閉駆動を制御する駆動回路11と、エンコーダ16で検出されるモータ17の回転速度、及び電流計15で検出される電流値に基づいて挟み込み検出処理を実行する演算制御部13と、各種のデータを記憶する記憶部12と、演算制御部13の処理結果に基づいて挟み込みが発生しているか否かの判断結果を示す信号を出力する検出信号出力部14と、を備えている。
駆動回路11は、乗員によるスイッチ操作等にて駆動信号が入力された際に、モータ17にバッテリVBより出力される電圧を供給して該モータ17を可逆的に回転駆動させる。即ち、正転、逆転させることにより、スライドドアを開方向、或いは閉方向にスライド移動させる。
演算制御部13は、エンコーダ16で検出されるモータ17の回転数に基づいて、スライドドアの移動速度を所定のサンプリング時間毎に求める。更に、この移動速度に基づいて、スライドドアが作動を開始した後の、該スライドドアの減速度(負の加速度)を求める。また、後述するように、移動速度が予め設定した閾値速度まで低下し、且つ、減速度が予め設定した閾値減速度に達した場合には、この時点から予め設定した一定期間(例えば、10分の数秒)を挟み込み監視期間(後述するTth)として設定する。
即ち、演算制御部13は、速度検出手段(エンコーダ16)にて検出される自動ドア(スライドドア)の移動速度に基づいて、自動ドアの減速度を求め、該減速度が減速度閾値に達した際に、予め設定した一定期間を挟み込み監視期間として設定する監視期間設定手段としての機能を備えている。また、演算制御部13は、挟み込み監視期間内に、モータ電流の増加量が所定値に達した場合には、挟み込みが発生しているものと判断する挟み込み判断手段としての機能を備えている。
検出信号出力部14は、演算制御部13にて挟み込みが発生していると判断された際に、この判断結果を示す挟み込み検出信号を、後段の機器(図示省略)に出力する。
なお、コントローラ100は、例えば、中央演算ユニット(CPU)や、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成することができる。
図2は、本実施形態に係る挟み込み検出装置の処理手順を示すフローチャートであり、以下、図2を参照して、本実施形態に係る挟み込み検出装置の作用について説明する。初めに、ステップS11において、演算制御部13は、エンコーダ16で検出されるモータ17の回転速度を取得し、該回転速度に基づいてスライドドアの速度を求める。ステップS12において、演算制御部13は、電流計15で検出される電流値を取得する。
ステップS13において、演算制御部13は、現在が挟み込み監視中であるか否かを判断する。即ち、上述した挟み込み監視期間内であるか否かを判断する。初期的には、挟み込み監視中ではないので(ステップS13でNO)、ステップS14に処理を進める。
ステップS14において、演算制御部13は、スライドドアの、今回のサンプリング時に測定された移動速度と前回のサンプリング時に測定された移動速度を比較する。そして、今回の移動速度が前回の移動速度よりも高い場合には(ステップS14でNO)、今回のサンプリング周期での処理を終了する。つまり、スライドドアは減速していないものと判断して、挟み込みの検出処理を終了する。一方、今回の移動速度が前回の移動速度よりも低い場合、即ち、スライドドアの移動速度が減速傾向にある場合には(ステップS14でYES)、ステップS15に処理を進める。
ステップS15において、演算制御部13は、ドア速度の低下を示すカウント値Cをインクリメントする。即ち、C=C+1とする。このカウント値Cは、記憶部12に記憶される。
ステップS16において、演算制御部13は、ドア速度のカウント値Cが予め設定したカウント閾値Nを上回ったか否かを判断する。そして、C≦Nである場合には(ステップS16でNO)、今回のサンプリング周期での処理を終了する。一方、C>Nである場合には(ステップS16でYES)、ステップS17に処理を進める。即ち、C>Nが成立するということは、ドア速度がN回に相当する時間(「サンプリング周期×N」で示される時間)だけ連続して低下したことを示す。よって、スライドドアの作動時(閉動作時または開動作時)の減速度が閾値減速度に達したものと判断する。
ステップS17において、演算制御部13は、スライドドアの移動速度Vaが予め設定した閾値速度Vthよりも低いか否かを判断する。そして、Va≧Vthの場合には(ステップS17でNO)、今回のサンプリング周期での処理をする。即ち、移動速度が閾値速度Vthよりも高いということは、スライドドアはある程度の速度で移動しており、それほど減速していないものと判断されるので、この時点では、未だ挟み込みは発生していないものと判断する。一方、Va>Vthの場合には(ステップS17でYES)には、ステップS18に処理を進める。
ステップS18において、演算制御部13は、挟み込み監視中に設定する。即ち、予め設定した一定期間を挟み込み監視期間として設定し、該挟み込み監視期間の計時を開始する。更に、ステップS19において、演算制御部13は、この時点における電流値を取得し、この電流値を基準電流値として設定する。該基準電流値は、図1に示す記憶部12に記憶される。また、上述したカウント値Cをリセットする。即ち、C=0とする。
そして、次回のサンプリング周期の処理では、ステップS13に示した処理において、監視期間中であると判断されるので(ステップS13でYES)、ステップS20に処理を進める。ステップS20において、演算制御部13は、電流計15で検出された電流値(検出電流値)と、上述したステップS19の処理で検出された基準電流値との差分を演算する。この際、検出電流値が基準電流値よりも大きい場合にのみ差分を演算し、それ以外の場合、即ち、検出電流値が基準電流値よりも小さい場合には、差分を演算しない。そして、求められた差分を記憶部12に記憶する。この差分は次回以降の処理で、記憶部12に積算される。この積算値は、モータ電流の増加量を示すことになる。
ステップS21において、記憶部12に記憶されている差分の積算値(モータ電流の増加量;これを、Iaとする)と、予め設定した閾値電流Ithとを比較し、Ia>Ithである場合には(ステップS21でYES)、ステップS24に処理を進め、Ia≦Ithである場合には(ステップS21でNO)、ステップS22に処理を進める。初期的には、積算値Iaは、閾値電流Ithに達しないので、ステップS22に移行することになる。
ステップS22において、演算制御部13は、挟み込みの監視を開始してからの経過時間である監視経過時間Taが、上述した挟み込み監視期間Tthを上回ったか否かを判断する。そして、Ta≦Tthである場合には(ステップS22でNO)、今回のサンプリング周期での処理を終了する。他方、Ta>Tthである場合には(ステップS22でYES)、ステップS23において、演算制御部13は、挟み込み監視中を解除する。即ち、予め設定した挟み込み監視期間中に電流値の変化量の積算値(換言すれば、電流変化量の積分値)が一定値に達しない場合には、スライドドアが減速した原因は異物の挟み込みによるものではないと判断して、挟み込み監視中を解除する。
一方、積算値Iaが増加し、ステップS21の処理で積算値Iaが閾値電流Ithを上回った場合には(ステップS21でYES)、ステップS24において、演算制御部13は、スライドドアに挟み込みが発生したものと判断する。その後、図1に示す検出信号出力部14は、挟み込み発生の検出信号を後段機器(図示省略)へ出力する。後段機器は、この検出信号を受けて、スライドドアの停止、或いは逆転動作等の処理を実行して、挟み込みによる異物の損傷を回避する。こうして、スライドドアの移動中に異物の挟み込みが発生した場合には、これをいち早く検出することができる。
次に、上述した挟み込み処理の動作を、図3に示すタイミングチャートを参照してより詳細に説明する。図3は、スライドドアの作動時間と、ドア速度(スライドドアの移動速度)、及びモータ電流の変化を示す特性図である。図3において、曲線S1はドア速度の変化を示し、曲線S2はモータ電流の変化を示している。
時刻t0において、スライドドアの作動が開始されると、ドア速度は徐々に上昇し始める。この際、モータ17に流れる電流(モータ電流)は、突入電流により急激に上昇するが、すぐに低下して安定した電流となる。その後、ドア速度(S1)は略一定速度に安定し、モータ電流(S2)についても同様に略一定電流となる。
いま、図3の符号Q1に示す時点でスライドドアに異物(人体や障害物)が挟み込まれると、該スライドドアは作動が阻まれるので、曲線S1に示すようにドア速度が低下する。これに伴って、曲線S2に示すモータ電流が上昇する。その結果、図2のステップS14〜S19の処理で示したように、ドア速度の減速度が閾値減速度に達し、更に、スライドドアの移動速度Vaが閾値速度Vth未満となる。従って、時刻t1において、挟み込み監視期間の計時が開始される。即ち、時刻t1から一定時間後の時刻t3までが挟み込み監視期間Tthとして設定される。
その後、図2のステップS20,S21,S24にて示したように、この挟み込み監視期間Tth内にて、電流変化量の積算値Iaが求められる。これは、図3の符号Q2に示す三角形状の領域の面積を求めていることに相当する。そして、積算値Iaが閾値電流Ithを上回った場合、即ち、図3に示す時刻t2に達した場合に、挟み込みの発生が検出されることとなる。即ち、挟み込み監視期間Tth内では、図2に示す領域Q2の面積を逐次計算し、この面積が所定の数値に達した場合には、挟み込みが発生しているものと判断する。
このようにして、本実施形態に係る自動ドアの挟み込み検出装置では、スライドドアを作動させる際に、該スライドドアの移動速度を検出する。そして、スライドドアの減速度が閾値減速度に達した場合に、モータ電流の変化量を監視し、モータ電流の増加量(本実施形態では、基準電流値との差分の積算値Ia)が予め設定した閾値電流Ithに達した際に、挟み込みが発生しているものと判断する。
一般的に、挟み込みが発生した場合には、モータ電流の増加よりも、スライドドアの移動速度(ドア速度)の低下が先に検出される。従って、本実施形態では、初めにドア速度の低下を検出し、その後、モータ電流の増大が検出された場合に、挟み込みを検出するので、従来のように、突発的な電流変動により誤検出を防止でき、且つ、挟み込みが発生した場合には即時にこれを検出することが可能となる。
また、スライドドアの減速度に加えて、スライドドアの移動速度Vaを検出し、該移動速度Vaが予め設定した閾値速度Vthを下回った場合に、モータ電流の変化量を監視するので、より高精度に挟み込みの発生を検出することが可能となる。つまり、移動速度Vaが閾値速度Vthよりも大きい場合(Va>Vth)には、ドア速度はそれほど減速していないものと判断されるので、挟み込みが発生していない可能性が高い。従って、この条件「Va>Vth」を挟み込み検出の条件として設定することにより、より高精度な検出が可能となる。
更に、スライドドアの減速度が閾値減速度に達した際に、挟み込み監視期間Tthを設定する。そして、この挟み込み監視期間Tth内にて、積算値Iaが閾値電流Ithに達した場合に、挟み込みが発生しているものと判断する。つまり、挟み込みの監視が開始された後、挟み込み監視期間Tthが経過するまでの間にIa>Ithが成立していなければ、挟み込みの発生を検出しない。従って、例えばドアが凍結等に起因して移動速度が低下した場合に、これを挟み込みの発生と誤検出することを防止でき、より高精度な挟み込み検出が可能となる。
また、予めモータ電流の基準である基準電流値を設定しておき、挟み込み監視中となった場合には、検出電流値が基準電流値を上回った際に、これらの差分を求める。そして、差分を積算して積算値Iaを求める。更に、該積算値Iaが閾値電流Ithを上回った場合に、挟み込みが発生しているものと判断する。即ち、電流変化が図4(a)の符号q1或いは図4(b)の符号q3に示すように、急な上下変動を起こした場合であっても、積算値Iaの変化は、図4(c)に示す符号q2のように直線的に増加するように変化するので、急な電流変動に影響されずに、より高精度にモータ電流の増加量を検出でき、高精度な挟み込み検出が可能となる。
更に、本実施形態では、スライドドアの減速度が閾値減速度に達したときのモータ電流を検出し、このモータ電流を基準電流値としている。つまり、この電流値を基準として、モータ電流の増加量を求めている。従って、より高精度な挟み込み検出が可能となる。即ち、モータ電流は、周囲環境に応じて変化する。例えば、周囲温度や、車両が停車している路面が傾斜しているか否か、等の環境により変化する。このため、スライドドアの減速度が閾値減速度に達したときのモータ電流を基準電流値とすることにより、周囲環境に応じた高精度な過電流検出が可能となり、より高精度な挟み込み検出が可能となる。
なお、上述した実施形態では、検出電流と基準電流の差分を求め、これを積算して積算値Iaを求め、該積算値にIaが閾値電流Ithに達した場合に、挟み込みを検出する例について説明した。しかし、本願発明はこれに限定されるものではなく、スライドドアの減速度が閾値減速度に達した場合に、モータ電流の変化量(例えば、微分値)を算出し、この変化量が予め設定した閾値に達した場合に、挟み込みを検出する構成とすることも可能である。即ち、本発明で示す「モータ電流の増加量が所定値に達する」とは、上述した実施形態で示した積算値Iaが閾値電流Ithに達すること以外に、電流の増加率が閾値を超えることや、基準電流(通常時に流れる電流)に対して増加する電流が閾値を超えることを含む概念である。
以上、本発明の車両用自動ドアの挟み込み検出装置、及び検出方法を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上述した実施形態では、自動ドアの一例として、車両に搭載されるスライドドアを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ハッチバックのドアを自動で開閉可能なオードバックドアに適用することも可能である。また、本実施形態で説明した「挟み込み」とは、スライドドアが閉方向に移動しているときのみならず、スライドドアが開方向にスライドしている場合においての挟み込みを検出する場合にも適用することが可能である。
また、図1では、電流計15がコントローラ100の外部に設けられる構成を説明したが、コントローラ100内に電流検出部を備える構成とすることも可能である。
本発明は、車両に搭載される自動ドアに異物が挟み込まれた際に、いち早くこれを検出することに利用することができる。
11 駆動回路
12 記憶部
13 演算制御部
14 検出信号出力部
15 電流計
16 エンコーダ
17 モータ
100 コントローラ

Claims (6)

  1. 車両に搭載される自動ドアの作動中に、該自動ドアに異物が挟み込まれたことを検出する車両用自動ドアの挟み込み検出装置において、
    前記自動ドアの移動速度を検出する速度検出手段と、
    前記自動ドアを駆動するモータに流れるモータ電流を測定する電流検出手段と、
    前記自動ドアの移動速度に基づいて、前記自動ドアの減速度を求め、該減速度が予め設定した閾値減速度に達した際に、モータ電流の変化を監視し、モータ電流の増加量が所定値に達した場合には、挟み込みが発生しているものと判断する挟み込み判断手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用自動ドアの挟み込み検出装置。
  2. 前記挟み込み判断手段は、前記自動ドアの減速度が閾値減速度に達したことに加え、前記自動ドアの移動速度が予め設定した閾値速度まで低下した際に、モータ電流の変化を監視し、電流値の増加量が所定値に達した場合には、挟み込みが発生しているものと判断することを特徴とする請求項1に記載の車両用自動ドアの挟み込み検出装置。
  3. 前記自動ドアの減速度が前記閾値減速度に達した際に、予め設定した一定期間を挟み込み監視期間として設定する監視期間設定手段を更に備え、
    前記挟み込み判断手段は、前記監視期間内にて、モータ電流の増加量が所定値に達した場合には、挟み込みが発生しているものと判断することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用自動ドアの挟み込み検出装置。
  4. 前記挟み込み判断手段は、
    挟み込み監視期間中にて、所定のサンプリング周期で前記電流検出手段にて検出される電流値を取得し、この電流値が予め設定した基準電流値を上回った際に、この差分を算出して積算し、この積算値が予め設定した閾値電流に達した場合に、挟み込みが発生しているものと判断すること
    を特徴とする請求項3に記載の車両用自動ドアの挟み込み検出装置。
  5. 前記減速度が減速度閾値に達した際の、前記電流検出手段で検出される電流値を、前記基準電流値として設定することを特徴とする請求項4に記載の車両用自動ドアの挟み込み検出装置。
  6. 車両に搭載される自動ドアの作動中に、該自動ドアに異物が挟み込まれたことを検出する車両用自動ドアの挟み込み検出方法において、
    前記自動ドアの移動速度を検出する工程と、
    前記自動ドアを駆動するモータに流れるモータ電流を測定する工程と、
    前記自動ドアの移動速度に基づいて、前記自動ドアの減速度を求め、該減速度が予め設定した閾値減速度に達した際に、モータ電流の変化を監視し、モータ電流の増加量が所定値に達した場合には、挟み込みが発生しているものと判断する工程と、
    を備えたことを特徴とする車両用自動ドアの挟み込み検出方法。
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