JP2015030986A - 支承レール - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は構造が簡単で、容易に設置することができるとともに、スムーズに移動させることができる、安価な支承レールを得るにある。
【解決手段】 コ字状のレールと、このレールに転がるように収納された目地プレート用支持部材をスライド移動できるように支持する複数個の球体と、この複数個の球体を所定間隔で配置することができるように前記レールに設けられた、該球体の直径よりも大きな寸法の球体収納部を形成する複数個の仕切壁とで支承レールを構成している。
【選択図】 図1

Description

本発明は床目地プレートや天井目地プレート等のプレートをスライド移動可能に支持する支承レールに関する。
従来、この種の支承レールはレールに所定間隔でフリーベアリングを取付けたり、レールの内底面に所定間隔でローラーあるいは回転するパイプを取付部材に取付けたものが使用されている。
しかしながら、前者のように構成されたものはレールにフリーベアリングを取付ける作業が大変で、コスト高になるという欠点があった。
また、後者のように構成されたものは構造が複雑で、レールと取付部材とを固定しないと、レール上を移動してしまうため、取付け作業が大変で、コスト高になるという欠点があった。
特許第4099465号公報 特許第3968340号公報 特許第5173975号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、構造が簡単で、容易に設置することができるとともに、スムーズに移動させることができる、安価な支承レールを提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明はコ字状のレールと、このレールに転がるように収納された目地プレート用支持部材をスライド移動できるように支持する複数個の球体と、この複数個の球体を所定間隔で配置することができるように前記レールに設けられた、該球体の直径よりも大きな寸法の球体収納部を形成する複数個の仕切壁とで支承レールを構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1により、コ字状のレールに球体収納部を形成する複数個の仕切壁を設け、該球体収納部に球体を収納するだけでよいので、製造が容易で、低コストで製造することができる。
(2)前記(1)により、球体収納部に収納された球体は、該球体収納部内で転がるので、球体に支持部材を支持させることにより、スライド移動可能に支持させることができる。
(3)前記(1)により、レールに設ける複数個の球体収納部の設置状態によって、球体の配置を任意に設定できる。
したがって、最適に支持部材を球体で支持することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、レールの両側壁が球体の直径よりも高くなっているため、該両側壁の一方を球体に支持される支持部材のストッパー片として使用することができる。
(5)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、球体に支持される支持部材を、どの方向にもスライド移動可能に支持させることができる。
本発明を実施するための第1の形態の平面図。 本発明を実施するための第1の形態の側面図。 図1の3−3線に沿う断面図。 本発明を実施するための第1の形態の使用状態の平面図。 図4の5−5線に沿う断面図。 本発明を実施するための第1の形態の地震で前後方向に揺れ動いた状態の説明図。 本発明を実施するための第1の形態の地震で左右方向に揺れ動いた状態の説明図。 本発明を実施するための第2の形態の平面図。 本発明を実施するための第2の形態の側面図。 図8の10−10線に沿う断面図。 本発明を実施するための第2の形態の使用状態の断面図。 本発明を実施するための第3の形態の平面図。 本発明を実施するための第3の形態の側面図。 本発明を実施するための第3の形態の使用状態の平面図。 図14の15−15線に沿う断面図。 本発明を実施するための第4の形態の平面図。 本発明を実施するための第4の形態の側面図。 図16の18−18線に沿う断面図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図7に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は本発明の支承レールで、この支承レール1はコ字状のレール2と、このコ字状のレール2の一側壁2aに一体形成された逆L字状の取付片3と、前記コ字状のレール2に転がるように収納された支持部材4をスライド移動できるように支持する、該レール2の側壁2a、2a間の寸法よりも小さい寸法の直径で、かつ該他側壁2aよりも上部が低い複数個の球体5と、この複数個の球体5を所定間隔で配置することができるように、前記レール2に設けられた、該球体5の直径寸法よりも大きい寸法、例えば2〜3倍の寸法となる球体収納部6を形成するための複数個の仕切壁7、7と、前記コ字状のレール2の前記球体収納部6以外の底面および前記取付片3部分に所定間隔で設けられたタッピングビス8の挿入孔9とで構成されている。
このように構成された支承レール1は、図4ないし図7に示すように左右の床躯体10、10の一方の目地部側の床躯体10に形成された目地プレート支持凹部11に複数本のタッピングビス8で固定されている。
この支承レール1の複数個の球体5に後端部の支持部材4が支持されるように位置させるとともに、他方の目地部側の床躯体10に形成した目地プレートスライド支持凹部12を覆うように複数個のローラー13を介して目地プレート14を位置させ、該目地プレート14の目地プレートスライド支持凹部12部分をカバープレート15で覆われた床用目地装置16に使用される。
このような床用目地装置16は、通常時は目地部17を目地プレート14で覆われている。
地震で左右の床躯体10、10が異なる左右方向に揺れ動くと、目地プレート14の先端部が目地プレートスライド支持凹部12内を複数個のローラー13を介して左右方向にスムーズにスライド移動して、その揺れ動きを吸収する。
地震で左右の床躯体10、10が異なる前後方向に揺れ動くと、目地プレート14の先端部は目地プレートスライド支持凹部12の側壁12a、12aによって他方の床躯体10と一体になって前後方向へ揺れ動くため、目地プレート14の後端部の支持部材4は支承レール1の複数個の球体5によって、スムーズに前後方向にスライド移動して、その揺れ動きを吸収することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図8ないし図18に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図8ないし図11に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、一方の目地部側の床躯体10に目地プレート支持凹部を形成することなく取付けられるようにコ字状のレール2Aの底面に補強板18が固定され、タッピングビス8の挿入孔9が形成された複数個のアングル状のブラケット19を固定した点で、このように構成された支承レール1Aにしても、図11に示すように床用目地装置16Aに使用することができる。
図12ないし図15に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、コ字状のレール2Aの両側壁2a、2aが複数個の球体収納部6に収納された球体5の直径寸法よりも小さく形成されたものを用いた点で、このように構成した支承レール1Bにしても、図14および図15に示す床用目地装置16Bの目地プレート14の後端部を上方へ押し上げる時に使用される。
前記目地装置16Bは一方の目地部側の床躯体10に形成された目地プレート14の後端部を支持する目地プレート支持凹部11と、他方の目地部側の床躯体10の反目地部側が傾斜面20に形成された目地プレートスライド支持凹部12Aとを覆うように、両端部にヒンジ部材22、22を介したカバープレート21、21が設けられた目地プレート14が設けられ、該目地プレート14の後部両側に設けられた係合ピン収納ボックス23、23に目地プレート支持凹部11に固定された係合ピン24、24が係合されるとともに、目地プレート14の後部寄りの底面に後部側が順次下方へ突出する傾斜面25の目地プレート押し上げ片26が固定され、他方の目地部側の床躯体10に前記球体5の上面が目地プレートスライド支持凹部12Aの上面とほぼ同一面となるように取付けられている。
このような床用目地装置16Bは、通常時には目地部17は目地プレート14で覆われており、地震で目地部17が狭くなると目地プレート14の先端部が傾斜面20をスライド移動し、他方の床躯体10の床面上へ突出するが、カバープレート21によって、該床面との間に隙間が生じるのを防止できる。
さらに、目地部17が狭くなると目地プレート押し上げ片26に支承レール1Bの球体5が当接し、該目地プレート押し上げ片26を上方へ押し上げ、目地プレート14の後部を上方へ押し上げ、ほぼ水平状態に位置させて、安全に使用できるようにする。
図16ないし図18に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、複数個のタッピングビス挿入孔9が形成された板状の一方の側板27と、この一方の側板27の複数個のタッピングビス挿入孔9と一致する部位に、複数個のタッピングビス挿入孔9が形成されたクランク状の他方の側板28とでコ字状のレール2Bにした点で、このような支承レール1Cにしても、前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、前記本発明を実施するための各実施の形態では、支持部材としての目地プレートをスライド移動可能に支持するものについて説明したが、本発明はこれに限らず、スライド開閉する扉の下部レールに使用してもよい。
本発明は支持部材をスライド移動させる支承レールを製造する産業で利用される。
1、1A、1B、1C:、支承レール
2、2A、2B:コ字状のレール、
3:取付片、 4:支持部材、
5:球体、 6:球体収納部、
7:仕切壁、 8:タッピングビス、
9:挿入孔、 10:床躯体、
11:目地プレート支持凹部、
12、12A:目地プレートスライド支持凹部、
13:ローラー、 14:目地プレート、
15:カバープレート、
16、16A、16B: 床用目地装置、
17:目地部、 18:補強板、
19:ブラケット、 20:傾斜面、
21:カバープレート、 22:ヒンジ部材、
23:係合ピン収納ボックス、 24: 係合ピン、
25:傾斜面、 26:目地プレート押し上げ片、
27:側板、 28:側板。

Claims (3)

  1. コ字状のレールと、このレールに転がるように収納された目地プレート用支持部材をスライド移動できるように支持する複数個の球体と、この複数個の球体を所定間隔で配置することができるように前記レールに設けられた、該球体の直径よりも大きな寸法の球体収納部を形成する複数個の仕切壁とからなることを特徴とする支承レール。
  2. レールの両側壁は収納される球体の直径よりも高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の支承レール。
  3. レールの両側壁は収納される球体の直径よりも低くなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の支承レール。
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