JP2015030492A - ブロー成形容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴部を潰して二つ折りにすることで容器全体のコンパクト化が図れて、その状態を維持したまま廃棄・回収できる、ブロー成形容器を提供する。【解決手段】ブローボトル1は、口筒部11に繋がる肩部12と底部13とともに胴部13を有し、肩部12は、軸線O1を挟む二箇所の位置に段部16を有している一方、胴部13は、肩部12の段部16に沿って伸びる溝部17を有し、胴部13を押し潰したとき、肩部12の段部16と胴部13の溝部17との間に突出部13pを形成し、この突出部13pに、胴部13とともに押し潰された底部14の外周縁14Lを引っ掛けて係合保持ができる。【選択図】図4

Description

本発明は、ブロー成形容器に関する。
ブロー成形容器には、口筒部に繋がる肩部と底部とともに内容物の充填空間を形成する胴部を有し、胴部を押し潰したときに肩部とともに底部を胴部側に折り曲げることにより、容器全体を扁平にして廃棄できるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3993759号公報
上記ブロー成形容器は、一方向の胴部の幅を減少させることにより、容器全体のコンパクト化を図るものである。しかしながら、上記ブロー成形容器は、容器高さ(容器軸線方向の長さ)は減少しないことから、容器高さ方向のコンパクト化については改善の余地がある。また、上記ブロー成形容器は、胴部を押し潰したときに肩部や底部を折り曲げるにすぎない。このため、折り曲げ部分に復元力が生じると、肩部や底部の折り曲げ状態が元に戻ることから、結果的に、予定したよりも嵩張る事態が生じる。
本発明の目的は、胴部の押し潰しに併せて容器高さを減少させることができることで容器全体のコンパクト化が図れるとともに、このコンパクト状態を維持したまま、廃棄・回収を行うことができる、新規のブロー成形容器を提供することにある。
本発明は、口筒部に繋がる肩部と底部とともに内容物の充填空間を形成する胴部を有するブロー成形容器であって、
前記肩部は、容器軸線を挟んで反対側の二箇所の位置にそれぞれ、前記肩部と前記胴部との境界と隣接する位置に、横方向に伸びる段部を有している一方、
前記胴部は、前記肩部と前記胴部との境界と隣接する位置に、前記肩部の前記段部に沿って伸びる溝部を有し、
前記胴部を押し潰したとき、前記肩部の前記段部と前記胴部の前記溝部との間に突出部を形成し、当該突出部に、前記胴部とともに押し潰された前記底部の外周縁を引っ掛けて係合保持可能な、ブロー成形容器である。
前記胴部の前記溝部は、上向きに指向するとともに上縁の曲率半径が下縁の曲率半径よりも小さい湾曲形状であることが好ましい。
前記肩部は、前記段部と前記胴部との間に形成された横方向に伸びる外縁部を、前記胴部の前記溝部に沿って上側に突出する湾曲形状にすることができる。また、前記肩部は、前記段部と前記胴部との間に形成された横方向に伸びる外縁部を、前記容器軸線に直交する直線に平行な直線状に突出する形状にすることができる。
本発明では、前記肩部および前記胴部は、前記肩部の前記段部と前記胴部の前記溝部とを連結する縦溝を有するものとすることができる。
前記胴部は、前記溝部の上側に、横方向に伸びる突起部を有するものとすることができる。また、前記胴部は、前記溝部と前記底部との間に、少なくとも1つの横溝を有することが好ましい。
前記胴部は、2つの側面領域の上側側面領域と下側側面領域とにそれぞれ、前記側面領域の幅中心線に対して線対称な外観形状の2つの凹部を備えるものとすることができる。
さらに、前記胴部の前記側面領域は、前記上側側面領域に配置した前記凹部と、前記下側側面領域に配置した前記凹部との間に、前記幅中心線に対して線対称な位置に、当該幅中心線に沿って伸びる少なくとも1組の縦凹部または縦凸部を有するものとすることができる。
前記容器は、前記胴部は、扁平な胴部であることが好ましい。
本発明によれば、胴部を潰して二つ折りにすることで容器全体のコンパクト化が図れるとともに、このコンパクト状態を維持したまま、廃棄・回収を行うことができる、新規のブロー成形容器を提供することができる。
(a)は、本発明に従う、ブロー成形容器の第1実施形態である、ブロー成形ボトルを示す正面図であり、(b)は、(a)の底面図である。 図1(a)の側面図である。 図1(a)から胴部を押し潰した状態を模式的に示す正面図である。 (a)は、図1の胴部を押し潰したのち、上下二つ折りにするときの初期状態を模式的に示す側面図であり、(b)は、(a)の状態から胴部を上下二つ折りにして係合保持した状態を模式的に示す側面図である。 (a)は、本発明に従う、ブロー成形容器の第2実施形態である、ブロー成形ボトルの要部拡大図であり、(b)は、(a)の要部を拡大して模式的に示す側面図である。 (a)は、本発明に従う、ブロー成形容器の第3実施形態である、ブロー成形ボトルの要部拡大図であり、(b)〜(d)は、本発明に従う、ブロー成形容器の胴部の側面領域を外向きに押し潰すための様々な折り曲げ予定線を模式的に例示する図である。 本発明に従う、ブロー成形容器の第4実施形態である、ブロー成形ボトルを示す正面図である。 図7の側面図である。
以下、図面を参照して、本発明に従う、ブロー成形容器の様々な実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明において、上側とは、ボトルの口筒部側をいい、下側とは、ボトルの底部側をいう。また、横とは、上下に直交する方向をいい、特に、左右とは、横方向に沿って互いに逆向きに指向する向きをいう。
図1〜4は、本発明に従う、ブロー成形容器の第1実施形態である、合成樹脂製のブロー成形ボトルを示す。図1(a)中、符号1は、第1実施形態であるブロー成形ボトルである。ブロー成形ボトル(以下、単に「ボトル」ともという)1は、口筒部11に繋がる肩部12と、底部14とともに、その内側に、内容物の充填空間(図示省略)を形成する胴部13を有する。本実施形態では、胴部13は、長幅領域13aと短幅領域13bとを有する扁平な横断面形状を有する。また、本実施形態では、長幅領域13aと短幅領域13bとの間はそれぞれ、隅部領域13cを介して繋がる。さらに、本実施形態では、長幅領域13a、短幅領域13bおよび隅部領域13cはそれぞれ、その外表面が図1(b)に示すように、ボトル軸線(容器軸線)O1から外向きに湾曲している。
底部14は、図1(b)に示すように、胴部13の長幅領域13a、短幅領域13bおよび隅部領域13cのそれぞれに繋がる長幅領域14a、短幅領域14bおよび隅部領域14cを有する。底部14には、環状の接地面15が形成されている。なお、胴部13と底部14との境界14Lは、ボトル1の外観デザインなどに応じて適宜規定されるものである。本実施形態では、図1(a)に示すように、ボトル1は、接地面15から上方に向かって拡径する。本実施形態では、接地面15から、その拡径が最大となる部分までを底部14とすることで、ボトル軸線O1周りを周回する境界14Lを規定している。なお、底部14の拡径部分は、底部14に設けられたヒール部を形成する。すなわち、ヒール部は、長幅領域14a、短幅領域14bおよび隅部領域14cで形成されている。ヒール部は、底部14の強度を高める。このため、胴部13の長幅領域13aをボトル内側に押し込んだとき、当該長幅領域13aはそれぞれ、境界14Lから上側の位置が押し潰れることになる。
一方、肩部12は、胴部13の上端に繋がる。肩部12と胴部13との境界12Lも、ボトル1の外観デザインなどに応じて適宜規定されるものである。本実施形態では、ボトル1は、口筒部11の下端から下方に向かって拡径する。本実施形態では、口筒部11の下端から、その拡径が最大となる部分までを肩部12とすることで、ボトル軸線O1周りを周回する環状の境界12Lを規定している。
また肩部12は、図2に示すように、ボトル軸線O1を挟んで反対側の二箇所の位置にそれぞれ、境界12Lと隣接する位置に間隔を置いて、横方向に伸びる段部16を有する。本実施形態では、段部16は、横長の窪みとして形成されている。段部16は、胴部13の長幅領域13aの上側に、この長幅領域13aと整列する位置に配置されている。これにより、段部16と胴部13との間には、2つの長幅領域13aにそれぞれ、横方向に伸びる外縁部12eが形成される。外縁部12eはそれぞれ、段部16と胴部13の長幅領域13aを通る境界12Lの間に形成される。
なお、外縁部12eは、段部16から境界12Lに向かって拡径するものに限定されるものではなく、例えば、段部16と境界12Lとの間で外向きに突出、例えば、径方向外向きまたは上向きに突出させることができ、その縦断面形状(図2に示す方向から見た断面形状)が外向きに突出する湾曲形状などにすることができる。
一方、胴部13は、2つの長幅領域13aの少なくともいずれか一方を他方に接近させることで、この長幅領域13aの左右に隣接する隅部領域13cとともに短幅領域13bをそれぞれ外向きに押し潰すことができる。そしてさらに胴部13は、肩部12と底部14とを接近させることで、上下二つに折り曲げることができる。こうした構成は、例えば、ボトル1の厚さを薄肉にすることで実現することができる。
また、胴部13は、肩部12の段部16に沿って横方向に伸びる溝部17を有する。溝部17は、肩部12の下側であって、肩部12と胴部13との境界12Lに隣接する位置に間隔を置いて配置されている。すなわち、溝部17は、肩部12の段部16と整列する位置に形成されている。本実施形態では、溝部17は、上縁部17aと下縁部17bとの間に溝底部17cを形成する。本実施形態では、溝部17は、図1(a)に示すように、ボトル1を正面から見たとき、肩部12に向かって上向きに指向する弓なりの湾曲形状である。溝部17は、図1(a)に示すように、上縁部17aの上縁17e1の曲率半径が下縁部17bの下縁17e2の曲率半径よりも小さくなるように設定されている。また、本実施形態では、肩部12の外縁部12eは、胴部13の溝部17に沿って上側に指向する弓なりの湾曲形状である。
本実施形態では、図2に示すように、胴部13には、境界12Lと隣接する位置に、胴部13の押し潰し領域(長幅領域13a)を横方向に横断して伸びる肩部側段差線13L1が形成されている。この肩部側段差線13L1は、図2に示すように、胴部13の長幅領域13aのうち、肩部12に近い上側が下側よりも外向きに突出するように形成されている。本実施形態では、溝部17は、段部16と肩部側段差線13L1との間に配置されている。
本実施形態では、胴部13を径方向内側(ボトル軸線O1に直交してこのボトル軸線O1に向かう方向)に押し潰すとき、肩部12では、その外縁部12eが胴部13に引っ張られる。このとき、肩部12の段部16が折れ曲がり線のように機能して、外縁部12eは基点として肩部12の下側(ボトル軸線O1方向上側)に潜り込む。これにより、胴部13では、肩部12の外縁部12eよりも下側の部分が、肩部12の外縁部12eとともに下向きに引き込まれるとともに径方向外向きに突出することにより突出部13pに形成する。また、胴部13では、その溝部17の上縁17e1が、当該溝部17と肩部12の外縁部12eとの間の剛性(強度)を確保する。このため、突出部13pを確実に形成することができる。
なお、本実施形態では、隅部領域13cにそれぞれ、平面13fを形成し、この平面13fの下端を肩部側段差線13L1に整列させている。
一方、胴部13には、境界14Lと隣接する位置に、胴部13の長幅領域13aを横方向に横断して伸びる底部側段差線13L2が形成されている。この底部側段差線13L2は、図2に示すように、胴部13の長幅領域13aのうち、底部14に近い下側が上側よりも外向きに突出するように形成されている。加えて本実施形態では、底部側段差線13L2は、隅部領域13cに連なって形成されている。
本実施形態では、胴部13を径方向内側に押し潰すとき、底部14側では、境界14Lと底部側段差線14L2との間がボトル軸線O1方向上側に押し潰れて境界14Lの部分が当該境界14Lで取り囲まれた扁平な形状になる。
加えて、本実施形態では、胴部13の長幅領域13aには、肩部側段差線13L1と底部側段差線13L2との間に、少なくとも1つの横溝18を有する。本実施形態では、横溝18は、肩部側段差線13L1に近い側と、底部側段差線13L2に近い側とのそれぞれ、二箇所の位置に配置されている。横溝18は、図1(a)に示すように、ボトル1を正面から見たとき、ボトル軸線O1に直交する直線(水平線)に平行な直線状に形成されている。また、横溝18は、上縁部18aと下縁部18bとの間に溝底部18cを形成する。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、胴部13は、2つの短幅領域(側面領域)13bそれぞれの、肩部12側の上側側面領域と、底部14側の下側側面領域にそれぞれ、短幅領域13bを幅方向に二等分する幅中心線O2に対して線対称な形状の2つの凹部21,22を備える。凹部21,22はそれぞれ、図2に示すように、幅中心線O2上に整列している。
本実施形態では、凹部21,22はそれぞれ、例えて言うなら、蝶々が羽を開いたような外観形状を有する。凹部21の外観形状は、縁取部分21aで縁取られている。縁取部分21aは、2つの頂点が底部14側に指向する湾曲したV字形の下側形状部分21a1と、2つの頂点が肩部12側に指向する湾曲したV字形の上側形状部分21a2と、これらを繋ぐ外側形状部分21a3で形成されている。本実施形態では、凹部21は、下側形状部分21a1のV字形の頂点間の間隔が上側形状部分21a2のV字形の頂点間の間隔よりも小さく設定されている。また、凹部21は、肩部側段差線13L1と同一高さレベルで最大幅になるように形成されており、外側形状部分21a3が胴部13の隅部領域13cに形成された平面13fに繋がる。また縁取部分21aの内側には、パネル21bが形成されている。
また、本実施形態では、凹部22の外観形状は、縁取部分22aで縁取られている。縁取部分22aは、2つの頂点が肩部12側に指向する湾曲したV字形の上側形状部分22a1と、2つの頂点が底部14側に指向する湾曲したV字形の下側形状部分22a2と、これらを繋ぐ外側形状部分22a3で形成されている。本実施形態では、凹部22は、上側形状部分22a1のV字形の頂点間の間隔が下側形状部分22a2のV字形の頂点間の間隔がよりも小さく設定されている。また、凹部22は、底部側段差線13L2と同一高さレベルで最大幅になるように形成されている。さらに、縁取部分22aの外側形状部分22a3は、底部側段差線13L2との接続部分で、底部14側の幅が肩部12側の幅よりも大きくなるとともに、その幅が変化するように設定されている。また縁取部分22aの内側には、パネル22bが形成されている。
さらに2つの短幅領域(側面領域)13bには、その上側領域(上側側面領域)に配置した凹部21と、下側領域(下側側面領域)に配置した凹部22との間に、幅中心線O2に対して線対称な位置に、この幅中心線O2に沿って伸びる少なくとも1組の縦凹部23を有する。縦凹部23は、ボトル1の周方向(ボトル軸線O周り方向)に互いに向かい合う内縁部23aと外縁部23bとの間に溝底部23cが形成された縦溝として設けられている。本実施形態では、幅中心線O2を挟んで反対側の2箇所の位置に設けられている。ただし、縦凹部23は、幅中心線O2に対して線対称に2組以上設けることができる。すなわち、短幅領域13bには、2つ以上の縦凹部23を設けることができる。さらに、縦凹部23は縦凸部に置き換えることができる。
ここで、ボトル1の廃棄方法について説明する。
ボトル1の内容物を使い終わったのちは、例えば、図1(a)に示す向きで、胴部13の長幅領域13aを互いに接近させるように径方向内側に押し込む。すると、長幅領域13aの中心部分が径方向内側に押し潰れるのに追従して、胴部13の長幅領域13aには、肩部12の外縁部12eとともに、肩部12の外縁部12eよりも下側の長幅領域13aの一部が突出部13pとして径方向外側に突出する一方、肩部側段差線13L1側は、溝部17が天面となるように肩部12の内側に潜り込む。これにより、肩部12の内側には、図3に示すように、肩部12の外縁部12eとともに長幅領域13aの一部が突出部13pとして形成するとともに、その内側に窪みDが形成される。また長幅領域13aの中心部分が径方向内側に押し潰れるのに追従して、胴部13の底部14側では、境界14Lと底部側折り曲げ予定線14L2との間がボトル軸線O1方向下側に押し潰れることで、図4(a)に示すように、境界14Lを外周縁とする扁平な底部14が形成される。
このとき、本実施形態では、図2に示すように、肩部12側は、隅部領域13cに形成された平面13fの下端が肩部側段差線13L1として機能することで、長幅領域13aの左右両側が外向きに押し潰れ易くなっている。また、底部14側も、底部側段差線13L2が隅部領域13cまで延長されていることで、長幅領域13aの左右両側が外向きに押し潰れ易くなっている。
さらに、胴部13の短幅領域13bでは、凹部21,22がそれぞれ、肩部側段差線13L1および底部側段差線13L2とともに、長幅領域13aの肩部12側および底部14側をそれぞれ、長幅領域13a側に折れ曲がり易くするとともに、短幅領域13bそのものも外向きに押し潰れ易くしている。加えて、胴部13の短幅領域13bでは、凹部21,22が幅中心線O2上に整列しているとともに、2つの縦凹部23が、凹部21,22の相互間で、幅中心線O2を挟んだ両側を補強している。このため、短幅領域13bそのものが、幅中心線O2を中心にさらに外向きに押し潰れ易くなっている。
これにより、図3に示すように、長幅領域13aの左右に隣接する隅部領域13cとともに、短幅領域13bをそれぞれ外向きに押し潰すことができる。特に、肩部12側および底部14側を胴部13に押し付ければ、ボトル1全体を扁平にすることもできる。
こののち、径方向内側に押し潰された扁平な長幅領域13aの部分を、底部14の接地面15の向きに丸め込むように、上下二つに折り曲げれば、図4(a)に示すボトル1の底部14側末端に配置された扁平な境界14Lの部分を胴部13に形成された窪みDに向かい合わせることができる。これにより、胴部13の押し潰しによって形成された扁平な境界14Lの部分の一部を、図4(b)に示すように、突出部13pに引っ掛けることで、この扁平な境界14Lの部分を突出部13pに係合保持することができる。
従って、本発明によれば、胴部13の押し潰しに併せてボトル軸線O1(ボトル高さ)を減少させることができることで、ボトル1全体のコンパクト化が図れるとともに、このコンパクト状態を維持したまま、廃棄・回収を行うことができる。なお、段部16が境界12Lと隣接する間隔と、溝部17が境界12Lと隣接する間隔はそれぞれ、ボトル1の材料や形状に応じて適宜、設定することができる。例えば、これらの間隔はそれぞれ、窪みDの開口縁部Deを形作る肩部12の外縁部12eおよびこれに接する長幅領域13aの突出量を規定するために用いることができる。
また、本実施形態では、胴部13の溝部17は、上向きに指向するとともに上縁17e1の曲率半径が下縁17e2の曲率半径よりも小さい湾曲形状であるため、窪みDの奥側の剛性(強度)が向上する。すなわち、窪みDの開口の剛性(強度)が向上することで、窪みDの開口を確実に形成することができる。このため、溝部17の外観形状を本実施形態のように形成すれば、胴部13の押し潰しによって形成された扁平な境界14Lの部分を窪みDに差し込んで嵌め込み易くできる。また、本実施形態では、胴部13の長幅領域13aは、横溝18を基点に二つ折りにされている。従って、本実施形態では、胴部13の二つ折りを容易に行うことができる。
第1実施形態のボトル1では、肩部12の外縁部12eを、胴部13の溝部17に沿って上側に突出する弓なりの湾曲形状としている。この場合、突出部13pの外観形状は正面から見たとき、幅中心線から上側に指向する弓なりの湾曲形状に形成されることで、胴部13の押し潰しによって形成された扁平な境界14Lの部分の一部を左右幅方向にわたって引っ掛けて抜け止めすることができる。ただし、本発明では、肩部12の外縁部12eは、図5(a),(b)に示す第2実施形態のボトル2のように、ボトル軸線O1に直交する直線に平行な直線状に突出する形状とすることもできる。この場合、図5(a)に示すように、肩部12の外縁部12eと胴部13の溝部17とのボトル軸線O1方向の距離が溝部17の左右両端に向かうに従って長くなる。このため、突出部13pは、幅方向中心を挟んで左右2箇所でより突出されるように形成されることで、胴部13の押し潰しによって形成された扁平な境界14Lの部分の一部を、幅中心付近を挟んだ2箇所の位置でより強固に引っ掛けて抜け止めする。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の部分は、同一の符号をもって、その説明を省略する。
また、図6(a)には、本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態のボトル3は、第1実施形態の変形例である。ボトル3は、肩部12の段部16と胴部13の溝部17とを連結する縦溝24を有する。本実施形態では、縦溝24は、V溝として形成されている。この場合、肩部12の外縁部12eと胴部13の溝部17との間は、縦溝24を基点に左右内側に折れ曲がる。このため、突出部13pは、幅方向中心を挟んで左右2箇所でさらに鋭角に突出するように形成されることで、胴部13の押し潰しによって形成された扁平な境界14Lの部分の一部を、幅方向中心を挟んだ2箇所の位置でさらに強固に引っ掛けて抜け止めする。なお、第3実施形態においても、他の実施形態と同一の部分は、同一の符号をもって、その説明を省略する。
また、図7,8には、本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態のボトル4も、第1実施形態の変形例である。ボトル4は、肩部12の外縁12eと胴部13の溝部17との間に、横方向に伸びる突起部25を有する。突起部25は、溝部17に沿って上側に指向する弓なりの湾曲形状である。突起部25を設ければ、境界12Lと溝部17(の上縁17e1)の間の剛性(強度)が上がるため、胴部13の長幅領域13aは、溝部17がより深い位置(ボトル軸線O1方向に沿ってより上側)にある天面となるように肩部12の内側に潜り込む。これにより、胴部13の押し潰しによって形成された扁平な境界14Lの部分を胴部13の溝部17により確実に差し込んで係合保持することができる。
以上、本発明の様々な実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、各実施形態のボトルにおいて、その胴部13の側面領域(短幅領域13bおよび隅部領域13c)を外向きに押し潰すための手段としては、凹部21,22および縦凹部23の組み合わせ以外にも、例えば、図6(b)〜(d)に示すような形状の折り曲げ予定線(図中、実線部分)を凹部または溝部として構成することができる。さらに、各実施形態の種々の要素は、互いに適宜、組み合わせて、或いは、置き換えて使用することができる。
本発明は、口筒部に繋がる肩部と底部とともに内容物の充填空間を形成する胴部を有する合成樹脂製のブロー成形容器に採用することができる。
1 ブロー成形ボトル(ブロー成形容器の第1実施形態)
2 ブロー成形ボトル(ブロー成形容器の第2実施形態)
3 ブロー成形ボトル(ブロー成形容器の第3実施形態)
4 ブロー成形ボトル(ブロー成形容器の第4実施形態)
11 口筒部
12 肩部
12e 外縁
12L 境界
13 胴部
13a 長幅領域
13b 短幅領域(側面領域)
13L1 肩部側段差線
13L2 底部側段差線
13p 突出部
14 底部
14L 境界
16 段部
17 溝部
17a 上縁部
17b 下縁部
17c 溝底部
17e1 上縁
17e2 下縁
18 横溝
21 凹部
21a 縁取部分
21a1 下側形状部分
21a2 上側形状部分
21a3 外側形状部分
22 凹部
22a 縁取部分
22a1 上側形状部分
22a2 下側形状部分
22a3 外側形状部分
23 縦凹部
24 縦溝
25 突起部
D 窪み
1 ボトル軸線(容器軸線)
2 幅中心線

Claims (10)

  1. 口筒部に繋がる肩部と底部とともに内容物の充填空間を形成する胴部を有するブロー成形容器であって、
    前記肩部は、容器軸線を挟んで反対側の二箇所の位置にそれぞれ、前記肩部と前記胴部との境界と隣接する位置に、横方向に伸びる段部を有している一方、
    前記胴部は、前記肩部と前記胴部との境界と隣接する位置に、前記肩部の前記段部に沿って伸びる溝部を有し、
    前記胴部を押し潰したとき、前記肩部の前記段部と前記胴部の前記溝部との間に突出部を形成し、当該突出部に、前記胴部とともに押し潰された前記底部の外周縁を引っ掛けて係合保持可能な、ブロー成形容器。
  2. 請求項1において、前記胴部の前記溝部は、上向きに指向するとともに上縁の曲率半径が下縁の曲率半径よりも小さい湾曲形状である、ブロー成形容器。
  3. 請求項2において、前記肩部は、前記段部と前記胴部との間に形成された横方向に伸びる外縁部が、前記胴部の前記溝部に沿って上側に突出する湾曲形状である、ブロー成形容器。
  4. 請求項2において、前記肩部は、前記段部と前記胴部との間に形成された横方向に伸びる外縁部が、前記容器軸線に直交する直線に平行な直線状に突出する形状である、ブロー成形容器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、前記肩部および前記胴部は、前記肩部の前記段部と前記胴部の前記溝部とを連結する縦溝を有する、ブロー成形容器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、前記胴部は、前記溝部の上側に、横方向に伸びる突起部を有する、ブロー成形容器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項において、前記胴部は、前記溝部と前記底部との間に、少なくとも1つの横溝を有する、ブロー成形容器。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項において、前記胴部は、2つの側面領域の上側側面領域と下側側面領域とにそれぞれ、前記側面領域の幅中心線に対して線対称な外観形状の2つの凹部を備える、ブロー成形容器。
  9. 請求項8において、前記胴部の前記側面領域は、前記上側側面領域に配置した前記凹部と、前記下側側面領域に配置した前記凹部との間に、前記幅中心線に対して線対称な位置に、当該幅中心線に沿って伸びる少なくとも1組の縦凹部または縦凸部を有する、ブロー成形容器。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項において、前記胴部は、扁平な胴部である、ブロー成形容器。
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