JP2013095479A - ボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】胴部13は、径方向の内側に向けて窪むパネル部15が周方向に間隔をあけて複数形成され、パネル部15の径方向の内側に位置する底壁部21はボトル軸O方向に沿う縦断面形状が平坦面に形成され、胴部13において、周方向で隣り合うパネル部15同士の間に位置する部分に柱部16が配置され、底部14の胴部13と接地部17とを連結してボトル軸O方向に延設されるヒール壁部18のうち少なくとも胴部13の柱部16に接続された部分は、胴部13側の上方から接地部17側の下方に向かうに従い漸次径方向の内側に向けて延びる傾斜壁面19とされ、底壁部21の下端部には、径方向の外側に向けて突出する第1突部23が、パネル部15の下端縁15aとの間にボトル軸O方向の隙間を設けた状態で配設された構成のボトル1を提供する。
【選択図】図1
Description
この構成によれば、例えばボトルに密封された内容物の温度が低下してボトル内が減圧された場合に、パネル部が径方向の内側に向けて優先的に変形することで、ボトル内の減圧を吸収するようになっている。
本発明に係るボトルは、カップ状の底部と、筒状の胴部と、筒状の口部と、がボトル軸方向に沿ってこの順に連設されたボトルであって、前記胴部は、ボトル軸方向に沿って外側から内側に向かうに従い漸次縮径し、該胴部には、その径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成されるとともに、該パネル部において径方向の内側に位置する底壁部は、ボトル軸方向に沿う縦断面形状が平坦面に形成され、前記胴部において、周方向で隣り合う前記パネル部同士の間に位置する部分に柱部が配置され、前記底部は、前記胴部と接地部とを連結してボトル軸方向に延設されるヒール壁部を備え、該ヒール壁部のうち、少なくとも前記胴部の柱部に接続された部分は、胴部側の上方から接地部側の下方に向かうに従い漸次径方向の内側に向けて延びる傾斜壁面とされ、前記パネル部の前記底壁部における下端部には、径方向の外側に向けて突出する第1突部が、該パネル部の下端縁との間にボトル軸方向の隙間を設けた状態で配設されていることを特徴としている。
しかも、パネル部の底壁部を平坦面に形成したので、胴部と同様に軸方向の外側から内側に向けて漸次縮径させて底壁部を形成した場合に比べて、径方向の内側への底壁部の変形量を大きく確保し易くすることができるとともに、パネル中央部に応力が集中し易くなるのを抑えることができる。
しかしながら、本発明では、パネル部の底壁部における下端部に、径方向の外側に向けて突出する第1突部が配設されているので、このボトルが多数本連立された状態で搬送される過程において、一方のボトルにおける前記ヒール壁部の傾斜壁面が、他方のボトルにおけるパネル部の下端部内に進入しようとしても、前記第1突部によって阻止することが可能になり、一方のボトルが倒れるのを防ぐことができる。
また、前記第2突部を、前記パネル部の周縁端との間に周方向の隙間を設けた状態で配設した場合にも同様の効果が得られるため、両突部を周方向の隙間を設けた状態で配設することが好ましい。
第1突部23の径方向外表面の位置は、胴部13の下端部における外周面13aと略同等となっている。
第1突部23のうち、ボトル軸O方向の上側に位置して周方向に延びる上側面23aは、径方向の内側から外側に向かうにつれ下側に向けて傾斜するとともにパネル部15の一対の縦側壁部22aに連設する傾斜面とされている。
柱部16には、周方向に間隔をあけるとともにボトル軸O方向に沿って延びる一対の第2縦溝20が、前記パネル面部Tとの稜線の近傍に設けられている。
このように構成されたボトル1内が減圧されると、パネル部15における底壁部21と側壁部22との接続部分を中心にして、底壁部21が径方向の内側に向かって撓むように変形することになる。すなわち、減圧時にパネル部15の底壁部21を優先的に変形させることで、他の部位(例えば、柱部16や肩部12)での変形を伴うことなく、ボトル1の内圧変化(減圧)を吸収することができる。
しかも、パネル部15の底壁部21を平坦面に形成したので、胴部13と同様にボトル軸O方向の外側から内側に向けて漸次縮径させて底壁部21を形成した場合に比べて、径方向の内側への底壁部21の変形量を大きく確保し易くすることができるとともに、パネル中央部に応力が集中し易くなるのを抑えることができる。
しかしながら、図1に示す本実施形態のように、パネル部15の底壁部21における下端部に、径方向の外側に向けて突出する第1突部23が配設されているので、このボトル1が多数本連立された状態で搬送される過程において、一方のボトル1におけるヒール壁部18の傾斜壁面19が、他方のボトル1におけるパネル部15の下端部内に進入しようとしても、前記第1突部23によって阻止することが可能になり、一方のボトル1が倒れるのを防ぐことができる。
この場合においても、底壁部21の一部(周縁部)に環状の平坦部21Aを有しているので、上述した実施形態と同様にボトルの減圧吸収性能を維持しつつ、ボトルのハンドリング性を向上させることができるという作用効果が得られる。
さらに、パネル部15及び柱部16の数や配置等は、ボトル1に要求される強度や減圧吸収容量等を考慮して適宜設計変更が可能である。
さらにまた、上述した実施形態では、肩部12、胴部13および底部14のそれぞれのボトル軸Oに直交する横断面視形状を略正方形状としているが、これに限らず、例えば円形状、あるいは他の多角形状にする等適宜変更してもよい。
さらに、上記実施形態ではヒール壁部18のうち柱部16に接続された部分に傾斜壁面19を構成しているが、これに限らず、ヒール壁面18における全周にわたって傾斜壁面を設けるようにしてもよい。
11 口部
12 肩部
13 胴部
14 底部
15 パネル部
16 柱部
18 ヒール壁部
19 傾斜壁面
21 底壁部
22 側壁部
23 第1突部
24 第2突部
21A 平坦部
21B 凸曲部
O ボトル軸
T パネル面部
R コーナー面部
Claims (5)
- カップ状の底部と、筒状の胴部と、筒状の口部と、がボトル軸方向に沿ってこの順に連設されたボトルであって、
前記胴部は、ボトル軸方向に沿って外側から内側に向かうに従い漸次縮径し、
該胴部には、その径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成されるとともに、該パネル部において径方向の内側に位置する底壁部は、ボトル軸方向に沿う縦断面形状が平坦面に形成され、
前記胴部において、周方向で隣り合う前記パネル部同士の間に位置する部分に柱部が配置され、
前記底部は、前記胴部と接地部とを連結してボトル軸方向に延設されるヒール壁部を備え、
該ヒール壁部のうち、少なくとも前記胴部の柱部に接続された部分は、胴部側の上方から接地部側の下方に向かうに従い漸次径方向の内側に向けて延びる傾斜壁面とされ、
前記パネル部の前記底壁部における下端部には、径方向の外側に向けて突出する第1突部が、該パネル部の下端縁との間にボトル軸方向の隙間を設けた状態で配設されていることを特徴とするボトル。 - 請求項1記載のボトルであって、
前記底部から胴部にわたる部分は、パネル面部と該パネル面部よりも周方向の大きさが小さいコーナー面部とが周方向に交互に連設された横断面視多角形状に形成され、
前記パネル部は、前記胴部のパネル面部に形成されるとともに、前記柱部は、前記胴部のコーナー面部とされ、
該ヒール壁部のうち、前記胴部のコーナー面部に接続された部分が前記傾斜壁面となっていることを特徴とするボトル。 - 請求項1又は2に記載のボトルであって、
前記パネル部の前記底壁部における上端部には、径方向の外側に向けて突出する第2突部が、前記パネル部の上端縁との間にボトル軸方向の隙間を設けた状態で配設され、
該第2突部は、前記胴部の上端部における外周面よりも径方向の内側に位置していることを特徴とするボトル。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のボトルであって、
前記パネル部は、胴部におけるボトル軸方向の略全長にわたって配設され、
該パネル部の下端縁、および前記胴部の下端縁それぞれのボトル軸方向に沿う位置が互いに同等になっていることを特徴とするボトル。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載のボトルであって、
前記パネル部の前記底壁部における下端部には、前記第1突部が前記パネル部の周端縁との間に周方向の隙間を設けた状態で配設されていることを特徴とするボトル。
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- 2011-10-31 JP JP2011239717A patent/JP5986733B2/ja active Active
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