JP2015029378A - 半導体素子モジュール及びゲート駆動回路 - Google Patents

半導体素子モジュール及びゲート駆動回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2015029378A
JP2015029378A JP2013157722A JP2013157722A JP2015029378A JP 2015029378 A JP2015029378 A JP 2015029378A JP 2013157722 A JP2013157722 A JP 2013157722A JP 2013157722 A JP2013157722 A JP 2013157722A JP 2015029378 A JP2015029378 A JP 2015029378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
gate
collector
emitter
switching speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013157722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5928417B2 (ja
Inventor
亮太郎 三浦
Ryotaro Miura
亮太郎 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013157722A priority Critical patent/JP5928417B2/ja
Priority to US14/332,761 priority patent/US9094005B2/en
Priority to DE102014214773.5A priority patent/DE102014214773A1/de
Priority to CN201410369596.2A priority patent/CN104348338B/zh
Publication of JP2015029378A publication Critical patent/JP2015029378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5928417B2 publication Critical patent/JP5928417B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】高速な動作応答により駆動素子のターンオフ時に発生するスイッチング損失を確実に低減できる導体素子モジュールを提供する。
【解決手段】駆動用素子2のコレクタ−エミッタ間電圧の変化を検出するために電圧変化センス素子3を設け、電圧変化センス素子3のコレクタを、駆動用素子2のコレクタに接続し、ゲートを自身のエミッタに接続する。そして、電圧変化センス素子3のエミッタを、半導体素子モジュール1の検出用端子Sとする。ゲート駆動回路9のターンオフ制御部6はターンオフが開始された段階ではゲート抵抗値を小さくしてスイッチング速度を速く設定しておき、ターンオフ期間内に、抵抗素子R1の端子電圧が変化したことを検出すると、ゲート抵抗値を大きくしてスイッチング速度を遅くする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電圧駆動型半導体素子からなる駆動用素子を備えてなる半導体素子モジュール,及び前記半導体素子モジュールに接続されて、駆動用素子のゲートに駆動信号を出力するゲート駆動回路に関する。
電圧駆動型半導体素子の一種であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)の駆動制御には、ターンオフ時に発生するスイッチング損失を低減するため、コレクタ−エミッタ間電圧をモニタしながらゲート電圧を印加する技術がある。例えば特許文献1では、IGBT2のゲート2aを分割して駆動用ゲート2b,検知用ゲート2cを設け、コレクタ電圧検知回路3が、検知用ゲート2cとコレクタ2dとの間の寄生容量Cgcを利用してコレクタ2dの電圧を検出している。この構成によれば、IGBTモジュールの外部に、コレクタに抵抗素子やコンデンサ等の素子を接続することなく、コレクタ電圧を検出できる。
特開2011−103756号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、寄生容量Cgcに充電される電荷を、コレクタ電圧検知回路3におけるコンデンサ31に移動させて、コンデンサ31における電荷の変化をオペアンプ30の出力電圧に反映させ、その出力電圧をゲート駆動・制御回路4に出力させている。このような構成では、IGBT2のスイッチング動作が行われている間に、コレクタ電圧検知回路3より出力される電圧によりゲート駆動・制御回路4の駆動状態を変化させてサージ電圧を抑制しスイッチング損失を低減させるには、応答が間に合わず、現実的には困難である。特許文献1には、コレクタ電圧検知回路3及びゲート駆動・制御回路4の作用により、IGBT2のゲート電圧をどのように変化させるのかを示すタイミングチャートの開示もない。また、ゲート−エミッタ間が分離されているため、ノイズによる検出素子の誤オンが発生する懸念がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高速な動作応答により駆動素子のターンオフ時に発生するスイッチング損失を確実に低減できる導体素子モジュール及びゲート駆動回路を提供することにある。
請求項1記載の半導体素子モジュールによれば、駆動用素子のコレクタ又はドレイン−エミッタ又はソース間電圧の変化を検出するために電圧変化検出用素子を設ける。その電圧変化検出用素子のコレクタ又はドレインを、駆動用素子のコレクタ又はドレインに接続し、ゲートを自身のエミッタ又はソースに接続する。そして、電圧変化検出用素子のエミッタ又はソースを、検出用端子とする。
このように構成すれば、ゲート電圧を低下させてミラー効果が作用する領域(ミラー領域)に至ると、駆動用素子がターンオフを開始して、例えばコレクタ−エミッタ間電圧が上昇する。そして、駆動用素子が完全にオフすれば、前記コレクタの電位は付与されている電源電圧に等しくなる。この過程において、コレクタ−エミッタ間には正の電圧変化(dv/dt)が発生し、この電圧変化により、電圧変化検出用素子のコレクタ−ゲート間,コレクタ−エミッタ間に存在する寄生容量を介して、前記両端子間に電流が流れる。
上記電流は、電圧変化検出用素子のエミッタ(検出用端子)−駆動用素子のエミッタ間に、例えば抵抗素子等の電流検出素子を配置することで検出が可能である。そして、前記電流検出素子のエミッタ電圧の変化をモニタすれば、駆動用素子がターンオフする過程におけるコレクタ−エミッタ間電圧の変化を迅速に捉えることができる。したがって、その変化に応じて駆動素子のゲート電圧を変化させれば、ターンオフ時にコレクタに発生しようとするサージ電圧を確実に低減できる。また、電圧変化検出用素子のゲートは自身のエミッタに接続されているので、上記ターンオフの過程において、電圧変化検出用素子がオンすることを確実に防止できる。
請求項4記載のゲート駆動回路は、請求項1から3の何れか一項に記載の半導体素子モジュールに接続されて、駆動用素子のゲートに駆動信号を出力するもので、駆動用素子のスイッチング速度を変更可能に構成されるスイッチング速度可変手段を備える。そして、スイッチング速度制御手段は、駆動用素子のターンオフが開始された段階ではスイッチング速度を速く設定しておき、ターンオフ期間内に、検出用抵抗素子の端子電圧が変化したことを検出すると、スイッチング速度を遅くするようにスイッチング速度可変手段を制御する。これにより、駆動用素子がターンオフする期間内にスイッチング速度を低下させて、サージ電圧を低減することができる。
第1実施形態であり、半導体素子モジュール及びゲート駆動回路の構成を示す図 駆動用素子のターンオフ時の各電圧波形を示すタイミングチャート 第2実施形態を示す図1相当図 第3実施形態であり、半導体素子モジュールの構成を示す図 駆動用素子のターンオフ時の各電圧波形をシミュレーションした結果を示す図 第4実施形態を示す図4相当図
(第1実施形態)
図1において、半導体素子モジュール1は、駆動用素子2と電圧変化センス素子3(電圧変化検出用素子)とを備えている。これらは何れも、例えばIGBT(電圧駆動型半導体素子)であり、同一のプロセスで一体のICチップとして構成されている。尚、電圧変化センス素子3のサイズは、駆動用素子2よりも小さく形成されている。また、駆動用素子2及び電圧変化センス素子3のコレクタ,エミッタ間には、それぞれフリーホイールダイオード2D,3Dが形成されている。
駆動用素子2のゲート(導通制御端子),コレクタ(導通端子),エミッタ(基準電位側導通端子)は、それぞれ半導体素子モジュール1の外部端子G,C,Eに接続されている。電圧変化センス素子3のコレクタは、上記外部端子Cに接続されており、ゲートは、自身のエミッタと共に半導体素子モジュール1の外部端子S(検出用端子)に接続されている。
半導体素子モジュール1の外部において、外部端子Sと外部端子E’との間には、抵抗素子R1(検出用抵抗,電圧変化検出用素子)が接続されている。尚、外部端子E’は実質外部端子Eと同じ端子であるから、必ずしも独立して設ける必要はない。また、外部端子Sは、コンパレータ4の反転入力端子に接続されており、コンパレータ4の非反転入力端子には、基準電圧Vrefが与えられている。基準電圧Vrefの基準電位は、外部端子E’(回路グランド)となっている。
コンパレータ4の出力端子は、遅延回路5を介してターンオフ制御部6(スイッチング速度制御手段)の入力端子に接続されている。半導体素子モジュール1の外部端子Gと、外部端子E’との間には、抵抗素子R2及びスイッチ7の直列回路(スイッチング速度可変手段)と、抵抗素子R3及びスイッチ8の直列回路(スイッチング速度可変手段)とが並列に接続されている。
ターンオフ制御部6には、駆動用素子2の駆動信号(ゲート制御信号)が与えられており、駆動信号がローレベルで且つコンパレータ5の出力電圧がハイレベルであれば、スイッチ7及び8を同時にオンする。また、駆動信号がローレベルで且つコンパレータ5の出力電圧がローレベルであれば、スイッチ7のみをオンする。以上において、半導体素子モジュール1を除いたものが、ゲート駆動回路9を構成している。
尚、ゲート駆動回路9については、駆動用素子2をターンオフさせるための構成部分のみを示しており、駆動用素子2をターンオンさせる際には、図示しない信号経路により外部端子Gにハイレベル信号が印加される(この時、スイッチ7及び8は何れもオフされる)。
次に、本実施形態の作用について説明する。図2は、半導体素子モジュール1の駆動用素子2をターンオフさせる場合の(a)ゲート−エミッタ間電圧VGE,(b)コレクタ−エミッタ間電圧VCE,(c)センス端子S−エミッタ間電圧VSEを示している。電圧VGEをハイレベルからローレベルに変化させる途中で、ミラー領域において当該電圧波形はほぼフラットになる。その後、駆動用素子2がターンオフを開始して、電圧VCEが上昇し、最終的にはコレクタに付与されている電源電圧(システム電圧)に到達する。
上記の過程において、半導体素子モジュール1の端子G−E’間に接続されているのが、一貫して抵抗素子R2及びR3の並列回路であれば、電圧VCEは実線で示すように変化し、駆動用素子2が完全にオフしようとする際に、コレクタにはインダクタンス成分によってサージ電圧が発生する。
一方、ゲート駆動回路9により電圧VCEが上昇する過程で、コレクタ−エミッタ間には正の電圧変化(dv/dt)が発生する。この電圧変化により、電圧変化センス素子3のコレクタ−ゲート間,コレクタ−エミッタ間に存在する寄生容量を介して前記両端子間に電流が流れ、この電流は、更に電圧変化センス素子3のゲート,エミッタから端子Sを経由して抵抗素子R1に流れる。これにより、抵抗素子R1の端子電圧が上昇して基準電圧Vrefを超えると、コンパレータ4の出力電圧はローレベルに変化する。すると、ターンオフ制御部6はスイッチ8をオフするので、これ以降、駆動用素子2のゲートは抵抗素子R2のみを介して放電される。
つまり、駆動用素子2をターンオフさせる途中で、ゲートを放電させる経路中の抵抗値が上昇することになり、スイッチング速度が低下する。この作用により、電圧VGEが低下する勾配が緩やかになり、電圧VCEの変化が緩和されるため、破線で示すようにサージ電圧の振幅が低減される。この作用を受けて、電圧VSEの波形も、破線で示すように立下り勾配が緩やかに変化する。尚、遅延回路5によって付与される遅延時間は、コンパレータ4の出力電圧がローレベルに変化してから、電圧VCEが電源電圧に到達する直前にゲート抵抗値を切り替えることで、サージ電圧を効果的に抑制するための時間を考慮して設定する。
以上のように本実施形態によれば、駆動用素子2のコレクタ−エミッタ間電圧の変化を検出するために電圧変化センス素子3を設け、電圧変化センス素子3のコレクタを、駆動用素子2のコレクタに接続し、ゲートを自身のエミッタに接続する。そして、電圧変化センス素子3のエミッタを、半導体素子モジュール1の検出用端子Sとする。このように構成すれば、ゲート電圧を低下させることで駆動用素子2がターンオフを開始し、コレクタ−エミッタ間電圧が上昇する過程において、コレクタ−エミッタ間には正の電圧変化(dv/dt)が発生するので、この電圧変化により、電圧変化センス素子3のコレクタ−ゲート間,コレクタ−エミッタ間に存在する寄生容量を介して前記両端子間に電流が流れる。
したがって、検出用端子S,E’間に抵抗素子R1を配置すれば上記電流の検出が可能であるから、抵抗素子R1の端子電圧変化をモニタすれば、駆動用素子2がターンオフする過程におけるコレクタ−エミッタ間電圧の変化を迅速に捉えることができる。したがって、その変化に応じて駆動素子2のゲート電圧を変化させれば、ターンオフ時にコレクタに発生しようとするサージ電圧を確実に低減できる。
ここで、特許文献1でのIGBT2は、ゲート2aだけを2つのゲート2b,2cに分割した構造であるが、半導体素子モジュール1における駆動用素子2及び電圧変化センス素子3については、ゲートとエミッタとが共に分離された構造であると言える。本実施形態では、このような素子構造を採用し、電圧変化センス素子3のゲートを自身のエミッタに接続している。したがって、上記ターンオフの過程において、電圧変化センス素子3がオンすることを確実に防止できる。
そして、ゲート駆動回路9のターンオフ制御部6はターンオフが開始された段階ではゲート抵抗値を小さくしてスイッチング速度を速く設定しておき、ターンオフ期間内に、抵抗素子R1の端子電圧が変化したことを検出すると、ゲート抵抗値を大きくしてスイッチング速度を遅くするようにした。これにより、駆動用素子2がターンオフする期間内にスイッチング速度を低下させて、サージ電圧を低減することができる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。図3に示すように、第2実施形態のゲート駆動回路11は、抵抗素子R2及びスイッチ7の直列回路と、抵抗素子R3及びスイッチ8の直列回路とが削除されており、これらに替えて可変定電流源12(スイッチング速度可変手段)が配置されている。
また、ターンオフ制御部6に替わるターンオフ制御部13(スイッチング速度制御手段)は、駆動用素子2の駆動信号がローレベルで且つコンパレータ5の出力電圧がハイレベルであれば、例えば出力信号をローレベルにする。このとき、可変定電流源12が流す定電流値は大きく設定されており、駆動用素子2のゲートは急速に放電されてスイッチング速度は比較的速くなる。そして、駆動信号がローレベルで且つコンパレータ5の出力電圧がローレベルであれば、ターンオフ制御部13は出力信号をハイレベルにする。このとき、可変定電流源12が流す定電流値は小さくなるように設定されており、駆動用素子2のゲートは緩慢に放電されるようになり、スイッチング速度は比較的遅くなる。
以上のように構成される第2実施形態によれば、ゲート駆動回路11は、可変定電流源12が流す定電流値を変化させることで、駆動用素子2をターンオフさせる際のスイッチング速度を変化させるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図4に示す半導体素子モジュール21は、半導体素子モジュール1に電流センス素子22(電流検出用素子)を追加したものである。この電流センス素子22は、電圧変化センス素子3に並列に接続されており、ゲートは駆動用素子2のゲートに接続されている。IGBTを内蔵する半導体素子モジュールには、駆動用素子としてのIGBTに流れるコレクタ電流を検出するための電流センス素子も内蔵しているものがある。一般に、電流センス素子には、駆動用素子に流れるコレクタ電流を数1000分の1程度の分流したコレクタ電流が流れるが、第3実施形態の電流センス素子22も、一般的な電流センス素子と同様の構成である。
電流センス素子を備える半導体素子モジュールの場合、検出用端子Sは、電流センス素子を介して駆動用素子に流れる電流を検出するための端子として設けられている。したがって、半導体素子モジュール21は、上記の一般的構成の半導体素子モジュールに、電圧変化センス素子3を追加した形となっている。
半導体素子モジュール21に接続するのは、第1,第2実施形態のゲート駆動回路9,11の何れでも良いが、例えば過電流検出用の一般的な回路は別途必要である。抵抗素子R1の端子電圧により過電流検出を行うのは駆動用素子2がターンオンしている期間であるから、ターンオフ時のゲート電圧制御とは独立して行うことができる。
図5は、半導体素子モジュール1の駆動用素子2をターンオフさせる場合の各電圧波形をシミュレーションしたもので、ゲート−エミッタ間電圧VGE,コレクタ−エミッタ間電圧VCE,センス端子S−エミッタ間電圧VSEを示す。電圧VGEをハイレベルからローレベルに変化させる途中で、ミラー領域において当該電圧波形がフラットになった後、駆動用素子2がターンオフを開始して、電圧VCEが上昇し、最終的にはコレクタの電源電圧に到達する。尚、電圧VCEの波形には、サージ電圧の発生は反映されていない。
電圧変化センス素子3が存在しなければ、電圧VCEが上昇する過程で駆動用素子2がターンオンしている間は、抵抗素子R1に電流センス素子22を介して略一定の電流が流れるため、電圧VSEは一貫して平坦である。一方、電圧変化センス素子3が存在すると、抵抗素子R1に電圧変化センス素子3を介して流れた電流も重畳される。その結果、図中に破線で示すように、電圧VSEのレベルがパルス的に上昇する。したがって、基準電圧Vrefを、電圧VSEの上昇分の間に設定することで電圧VCEの変化を検出できる。
以上のように第3実施形態によれば、半導体素子モジュール21に、コレクタ及びゲートがそれぞれ駆動用素子2のコレクタ及びゲートに接続されると共に、エミッタが検出用端子Sに接続される電流センス素子22を備える。この場合、電流センス素子22を備える半導体素子モジュールに電圧変化センス素子3を追加したものとなるので、既に電流検出用として設けられている端子Sを用いて電圧VCEの変化を検出できる。
また、この場合、電流センス素子22が存在することで、駆動用素子2がターンオンしている間は、抵抗素子R1に略一定の電流が流れるので、抵抗素子R1の端子電圧もほぼ一定のレベルを示している。これは、ターンオフ時において、サージ電圧がより発生し易い状態である。そして、駆動用素子2がターンオフする際には、電圧変化センス素子3を介して流れた電流分の電圧が、前記レベルに上乗せされた形で発生する。したがって、電圧VCEが変化したことの検出をより迅速に行うことができ、より速いタイミングでスイッチング速度の切替えを行うことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態の半導体素子モジュール31は、第3実施形態と同様に電流センス素子22を備えているが、そのエミッタは、電圧変化センス素子3のエミッタと共通に接続されていない。電圧変化センス素子3のエミッタは、半導体素子モジュール31の外部端子VS(検出用端子)に接続されており、電流センス素子22のエミッタは、別個に設けられた外部端子ISに接続されている。そして、端子IS,E’間には、電流検出用の抵抗素子R4が接続されている。
すなわち、半導体素子モジュール31では、電流センス素子22により電流検出を行うための端子ISと、電圧変化センス素子3により電圧VCEの変化を検出するための端子VSとを分離した。第3実施形態で説明したように双方の端子を一体化すれば、電圧VCEが変化したことの検出をより迅速に行うことができる。しかしその場合、ゲート駆動回路9,11において、コンパレータ4に付与する基準電圧Vrefを、各状態での電圧差を考慮して設定する必要がある。一方、第4実施形態のように端子VSを端子ISと分離すれば、端子VSの通常電位はゼロレベルであるから、基準電圧Vrefの設定が容易となる。また、抵抗素子R1,R4の抵抗値の選択も容易になる。
本発明は上記した、又は図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
電圧駆動型半導体素子は、その他MOSFETなどでも良い。
第1実施形態において、例えば抵抗素子R2の抵抗値を低く,抵抗素子R3の抵抗値を高く設定しておき、ターンオフの開始時には抵抗素子R2のみを接続し、ターンオフ動作の途中で抵抗素子R3側に接続を切り替えるように制御しても良い。
図面中、1は半導体素子モジュール、2は駆動用素子、3は電圧変化センス素子(電圧変化検出用素子)、6はターンオフ制御部(スイッチング速度制御手段)、7,8はスイッチ(スイッチング速度可変手段)、9はゲート駆動回路、R1は抵抗素子(検出用抵抗,電圧変化検出用素子)、R2,R3は抵抗素子(スイッチング速度可変手段)を示す。

Claims (6)

  1. 電圧駆動型半導体素子からなる駆動用素子(2)と電圧変化検出用素子(3)とを備え、
    前記電圧変化検出用素子は、前記駆動用素子のコレクタ又はドレイン−エミッタ又はソース間電圧の変化を検出するために設けられ、コレクタ又はドレインが前記駆動用素子のコレクタ又はドレインに接続されると共に、ゲートが自身のエミッタ又はソースに接続されており、
    前記電圧変化検出用素子のエミッタ又はソースが、検出用端子(S)として設けられることを特徴とする半導体素子モジュール(1,21,31)。
  2. 電圧駆動型半導体素子からなり、コレクタ又はドレイン及びゲートが、それぞれ前記駆動用素子のコレクタ又はドレイン及びゲートに接続されると共に、エミッタ又はソースが前記検出用端子に接続される電流検出用素子(22)を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体素子モジュール(21)。
  3. 電圧駆動型半導体素子からなり、コレクタ又はドレイン及びゲートが、それぞれ前記駆動用素子のコレクタ又はドレイン及びゲートに接続されると共に、エミッタ又はソースが電流検出用端子(IS)に接続される電流検出用素子を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体素子モジュール(31)。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の半導体素子モジュールに接続されて、前記駆動用素子のゲートに駆動信号を出力するゲート駆動回路であって、
    前記検出用端子と、前記駆動用素子のエミッタ又はソースとの間に接続される検出用抵抗(R1)と、
    前記駆動用素子のスイッチング速度を変更可能に構成されるスイッチング速度可変手段(7,8,R2,R3,12)と、
    前記駆動用素子のターンオフが開始された段階では前記スイッチング速度を速く設定しておき、前記ターンオフ期間内に、前記検出用抵抗素子の端子電圧が変化したことを検出すると、前記スイッチング速度を遅くするように前記スイッチング速度可変手段を制御するスイッチング速度制御手段(6,13)とを備えたことを特徴とするゲート駆動回路(9,11)。
  5. 前記スイッチング速度可変手段は、前記駆動用素子のゲート抵抗値を変化させることで、前記スイッチング速度を変更することを特徴とする請求項4記載のゲート駆動回路(9)。
  6. 前記スイッチング速度可変手段は、前記駆動用素子のゲートを放電する電流量を変化させることで、前記スイッチング速度を変更することを特徴とする請求項4記載のゲート駆動回路(11)。
JP2013157722A 2013-07-30 2013-07-30 半導体素子モジュール及びゲート駆動回路 Expired - Fee Related JP5928417B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013157722A JP5928417B2 (ja) 2013-07-30 2013-07-30 半導体素子モジュール及びゲート駆動回路
US14/332,761 US9094005B2 (en) 2013-07-30 2014-07-16 Semiconductor element module and gate drive circuit
DE102014214773.5A DE102014214773A1 (de) 2013-07-30 2014-07-28 Halbleiterelementmodul und gate-ansteuerschaltung
CN201410369596.2A CN104348338B (zh) 2013-07-30 2014-07-30 半导体元件模块和栅极驱动电路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013157722A JP5928417B2 (ja) 2013-07-30 2013-07-30 半導体素子モジュール及びゲート駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015029378A true JP2015029378A (ja) 2015-02-12
JP5928417B2 JP5928417B2 (ja) 2016-06-01

Family

ID=52492713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013157722A Expired - Fee Related JP5928417B2 (ja) 2013-07-30 2013-07-30 半導体素子モジュール及びゲート駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5928417B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016082281A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 ローム株式会社 パワー半導体駆動回路、パワー半導体回路、及びパワーモジュール回路装置
JP2017220861A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 株式会社東芝 ゲート駆動回路

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05218836A (ja) * 1992-09-24 1993-08-27 Fuji Electric Co Ltd 絶縁ゲート素子の駆動回路
JPH0888550A (ja) * 1994-09-20 1996-04-02 Hitachi Ltd 半導体回路及び半導体集積回路
JPH10150764A (ja) * 1996-09-20 1998-06-02 Fuji Electric Co Ltd 電力変換器におけるゲート駆動回路
JP2009055078A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Sanken Electric Co Ltd 負荷駆動回路

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05218836A (ja) * 1992-09-24 1993-08-27 Fuji Electric Co Ltd 絶縁ゲート素子の駆動回路
JPH0888550A (ja) * 1994-09-20 1996-04-02 Hitachi Ltd 半導体回路及び半導体集積回路
JPH10150764A (ja) * 1996-09-20 1998-06-02 Fuji Electric Co Ltd 電力変換器におけるゲート駆動回路
JP2009055078A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Sanken Electric Co Ltd 負荷駆動回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016082281A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 ローム株式会社 パワー半導体駆動回路、パワー半導体回路、及びパワーモジュール回路装置
JP2017220861A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 株式会社東芝 ゲート駆動回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP5928417B2 (ja) 2016-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9094005B2 (en) Semiconductor element module and gate drive circuit
JP6252561B2 (ja) 電気回路
JP4144541B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子用駆動回路
JP5777537B2 (ja) パワーデバイス制御回路およびパワーデバイス回路
JP6616576B2 (ja) 駆動回路
US10109995B2 (en) Switch drive circuit
US9154125B2 (en) Method of controlling an IGBT and a gate driver
JP2006222593A (ja) 電圧駆動型半導体素子の駆動装置および方法
JP2016059036A (ja) 短絡保護用の回路、システム、及び方法
JP4991446B2 (ja) 電力変換装置
JP2015192490A (ja) 駆動装置
JP6350214B2 (ja) 駆動装置
JP4161737B2 (ja) 半導体装置の駆動方法および装置
JP2007221473A (ja) スイッチング回路の駆動回路及びスイッチング回路
JP2017079534A (ja) ゲート制御回路
US20130181749A1 (en) Drive circuit for switching element
JP2008193717A (ja) 半導体装置の駆動方法および装置
JP2008086068A (ja) 電圧駆動型素子のゲート駆動回路
WO2017016319A1 (zh) 一种dv/dt检测与保护装置及方法
JP5928417B2 (ja) 半導体素子モジュール及びゲート駆動回路
US9912331B2 (en) Gate driver that drives with a sequence of gate resistances
WO2018211840A1 (ja) 制御装置及び半導体装置
JP6627351B2 (ja) スイッチング回路装置
JP6217546B2 (ja) ゲート駆動回路
JP2015142155A (ja) 半導体素子モジュール及びゲート駆動回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160411

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5928417

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees