JP6350214B2 - 駆動装置 - Google Patents

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本発明は、パワースイッチング素子の駆動を制御し、特に、パワースイッチング素子に生じる過電流に対して保護能力を有する駆動装置に関する。
従来の保護機能付き駆動装置の一例として、特許文献1に記載のスイッチング回路を挙げることができる。このスイッチング回路では、パワースイッチング素子としてのIGBTにおける、負荷短絡によるコレクタ電圧の持ち上がりを、外付けのツェナーダイオードによって検出するものである。
特開2006−295326号公報
一般に、短絡の検出においては、パワースイッチング素子に流れる出力電流が閾値を超えた状態を一定のフィルタ時間だけ維持している条件で保護動作が行われるように構成されている。これは、出力電流がノイズにより閾値を超えた場合の誤作動を防止するためである。しかしながら、フィルタ時間が長くなりすぎると、短絡による大電流によってパワースイッチング素子の受けるストレスが大きくなったり、フィルタ時間の間、電力を無駄に消費したりしてしまう。よって、フィルタ時間はできるだけ短く設定することが望ましい。すなわち、フィルタ時間は、パワースイッチング素子の消費電力とノイズケアとの間でトレードオフの関係にある。なお、1μs乃至2μsに設定されることが一般的である。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、ノイズによる誤った保護動作を防止しつつ、フィルタ時間を低減することが可能な制御装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は、パワースイッチング素子(20,50,60,70)のオンオフを制御する駆動装置であって、パワースイッチング素子の出力電流を検出するセンス電流検出部(100)と、パワースイッチング素子の出力電圧の変化を検出する電圧変化検出部(200)と、センス電流検出部および電圧変化検出部からの入力信号に応じてパワースイッチング素子の短絡を判定する短絡検出部(300)と、を備え、短絡検出部は、出力電流が所定の閾値を超過している状態において、さらに、出力電圧の、予め規定された変化に基づいて短絡の有無を判定するものであり、電圧変化検出部は、容量と抵抗器(220)によって微分回路が構成されることにより前記出力電圧の時間変化を検出し、短絡検出部は、出力電流が所定の閾値を超過している状態において、容量と抵抗器との中間電位が正となることを以って、パワースイッチング素子が短絡状態であると判定し、パワースイッチング素子は、MOSトランジスタ(50)であり、出力電流としてのドレイン電流が流れるメインセル(51)と、電圧変化検出部としてのサブセル(230)と、を有し、サブセルは、ドレイン端子がメインセルと共通であり、ゲート端子とソース端子とが同電位とされて、パワースイッチング素子の内部容量が容量としての帰還容量を構成し、短絡検出部は、ドレイン電流が所定の閾値を超過している状態において、サブセルにおけるソース端子の電圧が正となることを以って、パワースイッチング素子が短絡状態であると判定することを特徴としている。
これによれば、パワースイッチング素子の出力電流が所定の閾値を超えているという、従来と同様の短絡判定の条件に加えて、出力電圧の所定の変化の検出を以って短絡を検出するようになっている。よって、従来の短絡判定に較べてノイズによる誤作動の頻度を抑制することができる。なお、短絡時における出力電圧は、ns(ナノ秒)オーダーで変化させることができるので、従来設定されるフィルタ時間(1μs〜2μs)に較べて、短絡判定するまでの時間を短縮することができる。したがって、パワースイッチング素子における消費電力を低減することができ、また、パワースイッチング素子へのストレスを低減することができる。
出力電圧の変化について、電圧変化検出部は、容量と抵抗器(220)によって微分回路が構成されることにより出力電圧の時間変化を検出し、短絡検出部は、出力電流が所定の閾値を超過している状態において、容量と抵抗器との中間電位が正となることを以って、パワースイッチング素子が短絡状態であると判定するように構成されている
例えばターンオン時に短絡が発生していない状況においては、出力電圧は時間の経過とともに低下していくが、短絡が発生している状況では、一時的な電圧低下の後に、出力電流の飽和によって再び上昇に転じる。上記構成における電圧変化検出部は、この出力電圧の上昇を電圧の時間微分が正であることを以って短絡を検出することができる。
また、出力電圧の変化について、別の例として、電圧変化検出部は、ダイオード(240,270)と、プルアップ電源(250)と、プルアップ抵抗器(260)と、を有し、ダイオードは、カソード端子が出力電流の上流側の端子に接続され、プルアップ電源は、出力電流の上流側の端子電圧VHと、該プルアップ電源の電圧VBと、ダイオードの順電圧Vfとの間の電圧がVB−Vf≦VHを満たすように、プルアップ抵抗を介してダイオードのアノード端子に接続され、短絡検出部は、出力電流が所定の閾値を超過している状態において、ダイオードにおけるアノード端子の電位が所定の判定時間より長くプルアップ電圧を維持していることを以って、パワースイッチング素子が短絡状態であると判定するように構成することができる。
このような構成では、ターンオン時に短絡が発生していない状況においては、出力電圧が時間経過に伴ってVfよりも高い状態から低い状態に遷移するため、ダイオードにおけるアノード端子の電位がプルアップ電圧VBからダイオードの順電圧Vfに変化する。一方で、短絡が発生している状況では、一時的な出力電圧の低下の後に、出力電流の飽和によって再び上昇に転じるので、出力電圧は時間経過によらずVfよりも高い状態を維持することになる。よって、短絡が発生している状況では、ダイオードにおけるアノード端子の電位がプルアップ電圧VBを維持することになる。上記構成における電圧変化検出部は、ダイオードにおけるアノード端子の電位が所定の判定時間より長くプルアップ電圧を維持していることを以って、パワースイッチング素子が短絡を検出することができる。
第1実施形態に係る駆動装置および周辺回路の概略構成を示す図である。 駆動装置およびパワースイッチング素子の詳細を示す回路図である。 通常駆動時における各端子の電流および電圧を示す図である。 短絡発生時における各端子の電流および電圧を示す図である。 変形例1に係る駆動装置およびパワースイッチング素子の詳細を示す回路図である。 第2実施形態に係る駆動装置およびパワースイッチング素子の詳細を示す回路図である。 通常駆動時における各端子の電流および電圧を示す図である。 短絡発生時における各端子の電流および電圧を示す図である。 パワースイッチング素子および負荷に接続構成を示す図である。 変形例2に係る駆動装置およびパワースイッチング素子の詳細を示す回路図である。 変形例3に係る駆動装置およびパワースイッチング素子の詳細を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。
(第1実施形態)
最初に、図1および図2を参照して、本実施形態に係る駆動装置の概略構成について説明する。
図1に示すように、駆動装置10は、パワースイッチング素子の駆動を制御するための回路である。パワースイッチング素子は図示しない負荷への電流の供給をオンオフするものであり、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)やMOSトランジスタなどを採用することができる。本実施形態では、例えば、パワースイッチング素子としてIGBT20を駆動する回路について記述する。
この駆動装置10は、図1に示すように、センス電流検出部100と、電圧変化検出部200と、短絡検出部300と、IGBT20へのゲート電圧の印加を制御する制御部400と、を備えている。
IGBT20は、ゲート端子に所定のゲート電圧(図1に示すVCC)が印加されてオンオフの制御がなされる。IGBT20のゲート端子は、図示しない電源により供給される電圧VCCとグランドGNDとの間に直列接続されたオン側回路30およびオフ側回路40の中間点に接続されている。IGBT20をオンする場合には、オン側回路30をオンしてオフ側回路40をオフすることにより、IGBT20のゲート端子にVCCが印加される。一方、IGBT20をオンする場合には、オン側回路30をオフしてオフ側回路40をオンすることにより、IGBT20のゲート端子から電荷が引き抜かれる。なお、本実施形態におけるIGBT20は、図2に示すように、後述するメインセル21、センスセル110およびサブセル210が一つの基板上に形成されて成り、IGBT20にセンス電流検出部100および電圧変化検出部200が内包されるようになっている。
IGBT20の出力電流は、メインセル21のコレクタ−エミッタ間電流(以下、コレクタ電流という)であり、ゲート端子に電圧VCCが印加されることにより流れる。コレクタ電流はメインセル21のエミッタ端子(ケルビンエミッタ端子:KE端子)を流れる。
センス電流検出部100は、図2に示すように、IGBT20に形成されたセンスセル110と、センスセル110のエミッタ端子(第1センスエミッタ端子:SE1端子)とグランドとの間に形成されたセンス抵抗器120と、を有している。センスセル110は、メインセル21と同一の半導体基板上に形成され、センスセル110のゲート端子はメインセル21のゲート端子と共通接続されている。また、センスセル110のコレクタ端子はメインセル21のコレクタ端子と共通接続されている。メインセル21のゲート端子に電圧が印加されると、センスセル110のゲート端子にも電圧が印加され、SE1端子には、IGBT20の出力電流であるところのコレクタ電流に略比例した電流(以下、センス電流という)が流れる。SE1端子は短絡検出部300に接続されており、センス電流とセンス抵抗器120により規定される電圧が短絡検出部300に入力される。すなわち、センス電流検出部100は、IGBT20のコレクタ電流を間接的に検出することができるようになっている。
電圧変化検出部200は、図2に示すように、IGBT20に形成されたサブセル210と、サブセル210のエミッタ端子(第2センスエミッタ端子:SE2端子)とグランドとの間に形成されたサブ抵抗器220と、を有している。サブセル210は、センスセル110同様、メインセル21と同一の半導体基板上に形成され、サブセル210のコレクタ端子はメインセル21のコレクタ端子と共通接続されている。サブセル210は、そのゲート端子とエミッタ端子が互いに接続されて、サブセル210の内部容量が帰還容量を構成している。サブセル210のコレクタ端子はメインセル21の出力電圧(以下、コレクタ電圧という)と同電位になっている。本実施形態における電圧変化検出部200では、SE1端子にコレクタ電圧の時間変化に対応する電圧(dV/dt)が出力される。すなわち、サブセル210の帰還容量とサブ抵抗器220とで微分回路が形成されている。SE1端子は短絡検出部300に接続されており、コレクタ電圧の時間微分dV/dtが短絡検出部300に入力される。
短絡検出部300は、センス電流検出部100と電圧変化検出部200とが入力として接続され、これらの入力に基づいた信号を制御部400に出力する。短絡検出部300は、センス電流検出部100から入力されたセンス電流相当の電圧を所定の閾値と比較する。センス電流はメインセル21のコレクタ電流に略比例するので、短絡検出部300は、センス電流が所定の閾値以上である場合には、コレクタ電流が過電流の状態であることを検知することができる。短絡検出部300は、例えば、センス電流が所定の閾値以上である場合に、デジタル値「1」を自身に内蔵されたメモリ等に保持する。
また、短絡検出部300は、電圧変化検出部200から入力されたコレクタ電圧の時間微分dV/dtについて、dV/dtが正の値をとる場合に、デジタル値「1」を自身に内蔵されたメモリ等に保持する。特許請求の範囲に記載の、出力電圧の予め規定された変化、とは、本実施形態においてはdV/dtが正に遷移すること、に相当する。
従来の構成では、センス電流が所定の閾値以上である状態をフィルタ時間の間継続していることを以って、図示しない負荷の短絡が発生したと判断されている。これに対して、本実施形態の短絡検出部300は、センス電流検出部100からの入力と、電圧変化検出部200からの入力と、の論理積が「1」の場合に、短絡が発生したと判断する。すなわち、センス電流が所定の閾値以上で、且つ、dV/dtが正である、という条件を以って、短絡が発生したと判断する。一方、論理積が「0」の場合には、短絡していないと判断する。短絡検出部300は、論理積の値に基づいて、制御部400に所定の動作を行うよう指示する。例えば、論理積が「1」であれば、制御部400に対して、IGBT20の動作を停止あるいは制限するよう指示し、論理積が「0」であれば、制御部400に対して、IGBT20の動作を継続するよう指示する。
ただし、上記した短絡検出部300における短絡の判断は、従来の構成における短絡の判断と併用すると、より安全にパワースイッチング素子を駆動することができる。例えば、センス電流が所定の閾値以上でありながら、dV/dtが正に遷移していない状態であっても、センス電流が従来のフィルタ時間を超えて継続していた場合には、短絡していると判断するように構成することによって、短絡に対するタブルチェックを行うことができる。
制御部400は、オン側回路30およびオフ側回路40のオンオフを制御して、IGBT20を構成するメインセル21およびセンスセル110のゲート端子への電荷の注入あるいは引き抜きを制御している。制御部400は、短絡検出部300に通信可能に接続されており、短絡検出部300から入力される信号に基づいて、IGBT20の動作を制御する。
次に、図3および図4を参照して、本実施形態における駆動装置10の動作および作用効果について説明する。
図3および図4はIGBT20のターンオン動作を示している。先ず、図3を参照して、短絡が発生していない、通常の動作について説明する。時刻t1以前は、オン側回路30がオフされ、オフ側回路40がオンされた状態であり、メインセル21のコレクタ端子には、一定のコレクタ電圧が印加されている。IGBT20はオフの状態であるから、コレクタ電流は流れていない。SE1端子の電圧は、メインセル21のコレクタ電流に対応するので、グランド電位を維持している。SE2端子の電圧は、コレクタ電圧Vの時間変化dV/dtであり、時刻t1以前ではコレクタ電圧に変化はないから、グランド電位を維持している。
時刻t1において、制御部400は、オン側回路30をオンし、オフ側回路40をオフする。これにより、メインセル21およびセンスセル110のゲート端子に電圧が印加されてコレクタ電流が流れ始める。コレクタ電圧はコレクタ電流の増加に伴って減少する。コレクタ電圧が変化するため、回路の寄生インダクタンスによる誘導起電力が生じ、時刻t2においてコレクタ電圧が一定となる。SE1端子の電圧は、コレクタ電流の増加に対応して増加する。SE2端子の電圧は、コレクタ電圧の低下に対応して負側に遷移する。
時刻t2に至ると、上記のようにコレクタ電圧は一定となる。コレクタ電流は時刻t1から引き続いて増加していき、これに伴ってSE1端子の電圧も上昇する。SE2端子の電圧は、コレクタ電圧が減少から一定値に転じることから、ほぼグランド電位となる。
時刻t3に至ると、コレクタ電圧は再び減少を開始する。SE2端子の電圧はコレクタ電圧の低下に対応して負側に遷移する。
時刻t4に至り、コレクタ電流がゲート電圧に対応した一定値になると、コレクタ電圧はグランド電位となる。SE1端子の電圧もコレクタ電流に対応して一定の値となる。コレクタ電圧がグランド電位で一定となることに対応して、SE2端子の電圧もほぼグランド電位で一定となる。
図3に示す動作例では、SE1端子の電圧は決められた閾値を超えていない。換言すれば、コレクタ電流は所定の閾値を超えていない。よって、センス電流検出部100は、デジタル値「0」を短絡検出部300に出力する。また、SE2端子の電圧は、2度の負側への遷移があるが、正側には遷移していない。よって、電圧変化検出部200は、デジタル値「0」を短絡検出部300に出力する。従って、短絡検出部300は、センス電流検出部100および電圧変化検出部200から出力されるデジタル値の論理積「0」を認識して、制御部400に対して、IGBT20のターンオン動作を継続するように指示する。
次いで、図4を参照して、短絡が発生した場合の動作について説明する。時刻t5以前は、オン側回路30がオフされ、オフ側回路40がオンされた状態であり、通常駆動時(図3)における時刻t1以前と同様なので、詳しい記載を省略する。また、時刻t5を経て時刻t6に至るまでについても、通常駆動時における時刻t1〜時刻t2と同様なので、詳しい記載を省略する。
時刻t6以降、コレクタ電圧は一定値を維持する。コレクタ電流は、時刻t5から引き続いて増加していく。
時刻t7において、SE1端子の電圧が決められた閾値に到達する。換言すれば、コレクタ電流が所定の閾値に到達する。これにより、短絡検出部300は、デジタル値「1」をメモリ等に保持する。図4に示す動作例では、時刻t7以降もコレクタ電流が増加する。
時刻t8において、コレクタ電流がIGBT20の飽和電流に到達すると、コレクタ電圧は上昇に転じる。このため、SE2端子の電圧は正側に遷移する。短絡検出部300は、時刻t8においてデジタル値「1」をメモリ等に保持する。
図4に示す動作例では、時刻t7においてコレクタ電流が所定の閾値を超過し、時刻t8に至るまでその状況を維持している。そして、時刻t8において、SE2端子の電圧は正側に遷移している。短絡検出部300は、センス電流検出部100および電圧変化検出部200からの出力に基づいたデジタル値の論理積「1」を認識して、負荷に短絡が発生してIGBT20に短絡に起因する過大な電流が流れていると判断する。短絡検出部300は、制御部400に対して、IGBT20のターンオン動作を停止あるいは制限するように指示する。
従来の構成では、時刻t7から所定のフィルタ時間の間、コレクタ電流が閾値を超過した状態が維持されていることを以って短絡を検出することになる。フィルタ時間は、ノイズケアの観点から一般的に1μs〜2μsとされることが多い。これに対して、本実施形態では、時刻t7において、コレクタ電流の閾値に対する超過を検出後、時刻t8には短絡を検出することができる。時刻t7から時刻t8に至るまでの時間は、接続される負荷に依存するものの、1ns〜100nsオーダーであり、従来のフィルタ時間に対して短い時間で短絡を検出することができる。また、短絡検出部300は、センス電流検出部100と電圧変化検出部200の2要素において、いずれもが短絡を検出した時点で、負荷の短絡を決定する。すなわち、短絡に対して二重のチェックを行っている。したがって、本実施形態に係る駆動装置10を採用することによって、ノイズによる誤った保護動作を防止しつつ、フィルタ時間を低減することが可能である。
(変形例1)
上記した実施形態では、パワースイッチング素子としてIGBT20を用いる例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、パワースイッチング素子としてMOSトランジスタ50を採用することもできる。
MOSトランジスタ50は、IGBT20と同様に、メインセル51と、センスセル130と、サブセル230と、を有している。本変形例における駆動装置11は、第1実施形態に対して、IGBT20のメインセル21、センスセル110、サブセル210を、それぞれ、MOSトランジスタ50のメインセル51、センスセル130、サブセル230に置換した構造をしている。メインセル51、センスセル130およびサブセル230のドレイン端子は互いに共通して接続されている。メインセル51とセンスセル130は、ゲート端子が共通して接続されている。サブセル230はゲート端子とソース端子が互いに接続されており、内部容量が帰還容量を構成している。なお、メインセル51、センスセル130、サブセル230のソース端子は、それぞれ、第1実施形態におけるKE端子、SE1端子、SE2端子に相当している。
本変形例における駆動装置11は、第1実施形態に対して、IGBT20の各セル21,110,210をMOSトランジスタに置換したものであるから、センスセル130とセンス抵抗器120がセンス電流検出部100を構成し、サブセル230とサブ抵抗器220が電圧変化検出部200を構成している。短絡検出部300および制御部400の構成は第1実施形態と同様である。
なお、駆動装置11の動作および作用効果は第1実施形態における駆動装置10と同様であり、第1実施形態の説明について、コレクタ電流をドレイン電流に、コレクタ端子をドレイン端子に、エミッタ端子をソース端子に、それぞれ表現を言い換えれば、本変形例における作用効果を説明することができる。よって、本変形例に係る駆動装置11を採用することによって、ノイズによる誤った保護動作を防止しつつ、フィルタ時間を低減することが可能である。
(第2実施形態)
本実施形態における駆動装置12は、パワースイッチング素子としてIGBT60を駆動する。第1実施形態において説明した駆動装置10との差異は、IGBT20とIGBT60との構造の差異に起因する電圧変化検出部200の構成と動作である。
まず、図6を参照して、本実施形態に係る駆動装置12の、第1実施形態と異なる要素について、その構成を説明する。
図6に示すように、IGBT60は、メインセル61と、センスセル140と、ダイオード240と、が同一半導体基板に形成されて成る。IGBT60のメインセル61とセンスセル140は、それぞれ、第1実施形態におけるIGBT20のメインセル21とセンスセル110と同一の構成であり、メインセル61のエミッタ端子がKE端子に相当し、センスセル140のエミッタ端子がSE1端子に相当している。なお、ダイオード240のアノード端子がSE2端子に相当している。メインセル61およびセンスセル140のコレクタ端子、および、ダイオード240のカソード端子は互いに共通して接続されている。メインセル61とセンスセル140は、ゲート端子が共通して接続されている。
本実施形態におけるセンス電流検出部100は、第1実施形態におけるセンス電流検出部100の構成と同一である。具体的には、このセンス電流検出部100はセンスセル140とセンス抵抗器120とを有しており、センス電流を電圧に変換して検出するようになっている。SE1端子は短絡検出部300に接続されており、センス電流とセンス抵抗器120により規定される電圧が短絡検出部300に入力される。すなわち、センス電流検出部100は、IGBT60のコレクタ電流を間接的に検出することができるようになっている。
本実施形態における電圧変化検出部200は、IGBT60に内蔵されたダイオード240と、プルアップ電源250と、プルアップ抵抗器260と、を有している。ダイオード240のカソード端子はメインセル61のコレクタ端子に接続され、アノード端子(SE2端子)はプルアップ抵抗器260を介してプルアップ電源250に接続されている。第1実施形態と同様に、SE2端子は短絡検出部300に接続されている。
ここで、メインセル61のコレクタ端子には負荷を駆動するための高圧側の電源が印加されている。つまり、メインセル61、センスセル140およびダイオード240のアノード側に印加される電圧(以下、VHという)が、特許請求の範囲に記載の上流側の端子電圧に相当する。そして、電圧VHは、プルアップ電源に指定される電圧VBと、ダイオード240の順電圧Vfとの間で、VB−Vf≦VHの関係を満たしている。
上記のように構成された電圧変化検出部200においては、コレクタ電圧がVf以上の場合にはダイオード240に電流は流れず、SE2端子の電圧はVBとなる。一方、コレクタ電圧がVfを下回るとダイオード240に電流が流れ、SE2端子の電圧はVfでクランプされる。第1実施形態において説明したように、短絡が発生しない通常の駆動では、IGBT60のターンオン動作によってコレクタ電圧は低下し、Vfを下回るため、その時点でSE2端子の電圧は、VBからVfに遷移する。一方、短絡が発生した駆動では、コレクタ電圧が十分低下せず、SE2端子の電圧がVBを維持する。
短絡検出部300は、センス電流検出部100と電圧変化検出部200とが入力として接続され、これらの入力に基づいた信号を制御部400に出力する。短絡検出部300は、センス電流検出部100から入力されたセンス電流相当の電圧を所定の閾値と比較する。センス電流はメインセル61のコレクタ電流に略比例するので、短絡検出部300は、センス電流が所定の閾値以上である場合には、コレクタ電流が過電流の状態であることを検知することができる。短絡検出部300は、例えば、センス電流が所定の閾値以上である場合に、デジタル値「1」を自身に内蔵されたメモリ等に保持する。
また、短絡検出部300は、電圧変化検出部200から入力されたSE2端子の電圧が、センス電流が閾値を超えた時点から、所定の判定時間の間、VBを維持していた場合に、デジタル値「1」を自身に内蔵されたメモリ等に保持する。特許請求の範囲に記載の、出力電圧の予め規定された変化、とは、本実施形態においては、SE2端子の電圧が所定の判定時間の間、VBのまま維持され変化しないこと、に相当する。なお、判定時間については、追って詳述する。
次に、図7および図8を参照して、本実施形態に係る駆動装置12の動作および作用効果について説明する。
図7および図8はIGBT20のターンオン動作を示している。先ず、図7を参照して、短絡が発生していない、通常の動作について説明する。時刻t1以前は、オン側回路30がオフされ、オフ側回路40がオンされた状態であり、メインセル61のコレクタ端子には、一定のコレクタ電圧が印加されている。IGBT60はオフの状態であるから、コレクタ電流は流れていない。SE1端子の電圧は、メインセル61のコレクタ電流に対応するので、グランド電位を維持している。コレクタ電圧がVfよりも高い状態を維持しているから、SE2端子の電圧はVBである。
時刻t1において、制御部400は、オン側回路30をオンし、オフ側回路40をオフする。これにより、メインセル61およびセンスセル140のゲート端子に電圧が印加されてコレクタ電流が流れ始める。コレクタ電圧はコレクタ電流の増加に伴って減少する。コレクタ電圧が変化するため、回路の寄生インダクタンスによる誘導起電力が生じ、時刻t2においてコレクタ電圧が一定となる。SE1端子の電圧は、コレクタ電流の増加に対応して増加する。なお、コレクタ電圧は低下するもVfを下回らないので、SE2端子の電圧はVBを維持する。
時刻t2に至ると、コレクタ電圧はVHと回路の寄生インダクタンスによる誘導起電力によって規定される値で一定となる。コレクタ電流は時刻t1から引き続いて増加していき、これに伴ってSE1端子の電圧も上昇する。SE2端子の電圧は、引き続いてVBを維持する。
時刻t3に至ると、コレクタ電圧は再び減少を開始する。そして、時刻t4において、コレクタ電圧がVfを下回ると、ダイオード240に電流が流れてSE2端子はVfに遷移する。コレクタ電流はゲート電圧に対応した値で一定となり、SE1端子の電圧もコレクタ電流に対応して一定の値となる。
図7に示す動作例では、SE1端子の電圧は決められた閾値を超えていない。換言すれば、コレクタ電流は所定の閾値を超えていない。よって、センス電流検出部100は、デジタル値「0」を短絡検出部300に出力する。また、SE2端子の電圧は、時刻t4においてVBからVfに遷移しておりVBを維持していない。よって、電圧変化検出部200は、デジタル値「0」を短絡検出部300に出力する。従って、短絡検出部300は、センス電流検出部100および電圧変化検出部200から出力されるデジタル値の論理積「0」を認識して、制御部400に対して、IGBT20のターンオン動作を継続するように指示する。
次いで、図8を参照して、短絡が発生した場合の動作について説明する。時刻t5以前は、オン側回路30がオフされ、オフ側回路40がオンされた状態であり、通常駆動時(図7)における時刻t1以前と同様なので、詳しい記載を省略する。また、時刻t5を経て時刻t6に至るまでについても、通常駆動時における時刻t1〜時刻t2と同様なので、詳しい記載を省略する。
時刻t6以降、コレクタ電圧は一定値を維持する。コレクタ電流は、時刻t5から引き続いて増加していく。
時刻t7において、SE1端子の電圧が決められた閾値に到達する。換言すれば、コレクタ電流が所定の閾値に到達する。これにより、短絡検出部300は、デジタル値「1」をメモリ等に保持する。図8に示す動作例では、時刻t7以降もコレクタ電流が増加する。このとき、コレクタ電圧はVf以上であり、SE2端子の電圧はVBを維持している。短絡検出部300は、時刻t7から所定の判定時間のカウントを開始する。
時刻t7から判定時間だけ経過した時刻t8において、コレクタ電圧はVfを下回らないから、SE2端子の電圧はVBを維持している。短絡検出部300は、時刻t8においてデジタル値「1」をメモリ等に保持に出力する。
図8に示す動作例では、時刻t7においてコレクタ電流が所定の閾値を超過し、時刻t8に至るまでその状況を維持している。そして時刻t7から時刻t8に至る判定時間の間、SE2端子の電圧はVBを維持している。短絡検出部300は、センス電流検出部100および電圧変化検出部200からの出力に基づいたデジタル値の論理積「1」を認識して、負荷に短絡が発生してIGBT20に短絡に起因する過大な電流が流れていると判断する。短絡検出部300は、制御部400に対して、IGBT20のターンオン動作を停止あるいは制限するように指示する。
従来の構成では、時刻t7から所定のフィルタ時間の間、コレクタ電流が閾値を超過した状態が維持されていることを以って短絡を検出することになる。本実施形態における構成でも時刻t7から所定の判定時間を以って短絡を検出することは同じであるが、この判定時間は、コレクタ電流ではなく、コレクタ電圧がVf以上を維持している時間をモニタするものである。短絡が発生していると、図8に示すように、コレクタ電流が飽和することによってコレクタ電圧が低下せずに上昇に転じるためVfを下回ることはない。換言すれば、判定時間は、コレクタ電流が所定の閾値以上となってから飽和するまでの時間を確保しておけばよい。
コレクタ電流が飽和するまでの時間、すなわち判定時間は、例えば、図9に示すように、IGBT60の内部抵抗Rと、回路に生じる寄生インダクタンスLとが、負荷を駆動するための駆動電圧Vとグランド電位との間で直列接続されたLR回路における時定数τ(=L/R)により凡そ想定できる。具体的に、判定時間としては、時定数τと同一か、あるいは時定数以上の時間を確保すればよい。コレクタ電流は、上昇を開始してから、時定数τのネイピア数倍、すなわち、eτ(eはネイピア数)だけ経過するとほぼ飽和するので、判定時間をeτに設定すれば十分である。例えば、本実施形態における寄生インダクタンスLは100nHオーダーである。IGBT60の内部抵抗が1Ω程度であると想定すると、τ≒100nsであり、判定時間としては、略300nsに設定することができる。
従来の構成におけるフィルタ時間は、前述の通り1μs〜2μsである。本実施形態における判定時間は、接続される負荷のインダクタンスLに依存するものの、10ns〜100nsオーダーであり、従来のフィルタ時間に対して短い時間で短絡を検出することができる。また、短絡検出部300は、センス電流検出部100と電圧変化検出部200の2要素において、いずれもが短絡を検出した時点で、負荷の短絡を決定する。すなわち、短絡に対して二重のチェックを行っている。判定時間を従来のフィルタ時間より短く設定しても、ノイズ耐性を保証することができる。したがって、本実施形態に係る駆動装置12を採用することによって、ノイズによる誤った保護動作を防止しつつ、フィルタ時間を低減することが可能である。
(変形例2)
第2実施形態に示すダイオード240として、所定のIGBTセル(以下、サブセル241という)に付属する還流ダイオード242(FWD242)を利用することができる。図10に示すように、このサブセル241は、コレクタ端子がメインセル61のコレクタ端子と共通して接続され、エミッタ端子が短絡検出部300に接続されている。エミッタ端子は第2実施形態におけるSE2端子に相当する。FWD242は、カソード端子がサブセル241のコレクタ端子に接続され、アノード端子がサブセル241のエミッタ端子に接続されている。サブセル241におけるゲート端子とエミッタ端子とを互いに接続することにより、FWD242がダイオード240として機能するように構成されている。これによれば、よく知られたRC−IGBT(Reverse Conducting -IGBT)をそのまま利用することができる。
(変形例3)
第1実施形態に対する変形例1のように、第2実施形態および変形例2に対して、パワースイッチング素子をIGBT60からMOSトランジスタ70に置換した構成とすることができる。
MOSトランジスタ70は、図11に示すように、IGBT60と同様に、メインセル71と、センスセル150と、ダイオード270と、を有している。ダイオード270はサブセル271とFWD272から構成されている。本変形例における駆動装置13は、第2実施形態に対して、IGBT60のメインセル61、センスセル140、ダイオード240を、それぞれ、MOSトランジスタ70のメインセル71、センスセル150、ダイオード270に置換した構造をしている。メインセル71、センスセル150およびサブセル271のドレイン端子は互いに共通して接続されている。メインセル71とセンスセル150は、ゲート端子が共通して接続されている。FWD272は、カソード端子がサブセル271のコレクタ端子に接続され、アノード端子がサブセル271のエミッタ端子に接続されている。サブセル271はゲート端子とソース端子が互いに接続されており、FWD272がダイオード270として機能するように構成されている。なお、メインセル71、センスセル150、サブセル271のソース端子は、それぞれ、第2実施形態におけるKE端子、SE1端子、SE2端子に相当している。
本変形例における駆動装置13は、第2実施形態に対して、IGBT60の各セル61,140,241をMOSトランジスタに置換したものであるから、センスセル150とセンス抵抗器120がセンス電流検出部100を構成し、ダイオード270、プルアップ電源250およびプルアップ抵抗器260が電圧変化検出部200を構成している。短絡検出部300および制御部400の構成は第2実施形態と同様である。
なお、駆動装置13の動作および作用効果は第2実施形態における駆動装置12と同様であり、第2実施形態および変形例2の説明について、コレクタ電流をドレイン電流に、コレクタ端子をドレイン端子に、エミッタ端子をソース端子に、それぞれ表現を言い換えれば、本変形例における作用効果を説明することができる。よって、本変形例に係る駆動装置13を採用することによって、ノイズによる誤った保護動作を防止しつつ、フィルタ時間を低減することが可能である。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記した実施形態では、パワースイッチング素子として、IGBT20,60やMOSトランジスタ50,70を駆動する例を示した。しかしながら、本発明は、パワースイッチング素子として、これら以外にも適用可能であり、例えばサイリスタを用いてもよい。
また、上記した各実施形態および変形例では、IGBTやMOSトランジスタの各セルが同一の半導体基板上に形成された例を示したが、個々が独立した素子として形成されていてもよい。
10…駆動装置,20…IGBT(パワースイッチング素子),30…オン側回路,40…オフ側回路,100…センス電流検出部,200…電圧変化検出部,300…短絡検出部,400…制御部

Claims (6)

  1. パワースイッチング素子(20,50,60,70)のオンオフを制御する駆動装置であって、
    前記パワースイッチング素子の出力電流を検出するセンス電流検出部(100)と、
    前記パワースイッチング素子の出力電圧の変化を検出する電圧変化検出部(200)と、
    前記センス電流検出部および前記電圧変化検出部からの入力信号に応じて前記パワースイッチング素子の短絡を判定する短絡検出部(300)と、を備え、
    前記短絡検出部は、前記出力電流が所定の閾値を超過している状態において、さらに、前記出力電圧の、予め規定された変化に基づいて短絡の有無を判定するものであり、
    前記電圧変化検出部は、容量と抵抗器(220)によって微分回路が構成されることにより前記出力電圧の時間変化を検出し、
    前記短絡検出部は、前記出力電流が所定の閾値を超過している状態において、前記容量と前記抵抗器との中間電位が正となることを以って、前記パワースイッチング素子が短絡状態であると判定し、
    前記パワースイッチング素子は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(20)であり、前記出力電流としてのコレクタ電流が流れるメインセル(21)と、前記電圧変化検出部としてのサブセル(210)と、を有し、
    前記サブセルは、コレクタ端子が前記メインセルと共通であり、ゲート端子とエミッタ端子とが同電位とされて、前記パワースイッチング素子の内部容量が前記容量としての帰還容量を構成し、
    前記短絡検出部は、前記コレクタ電流が所定の閾値を超過している状態において、前記サブセルにおけるエミッタ端子の電圧が正となることを以って、前記パワースイッチング素子が短絡状態であると判定することを特徴とする駆動装置。
  2. パワースイッチング素子(20,50,60,70)のオンオフを制御する駆動装置であって、
    前記パワースイッチング素子の出力電流を検出するセンス電流検出部(100)と、
    前記パワースイッチング素子の出力電圧の変化を検出する電圧変化検出部(200)と、
    前記センス電流検出部および前記電圧変化検出部からの入力信号に応じて前記パワースイッチング素子の短絡を判定する短絡検出部(300)と、を備え、
    前記短絡検出部は、前記出力電流が所定の閾値を超過している状態において、さらに、前記出力電圧の、予め規定された変化に基づいて短絡の有無を判定するものであり、
    前記電圧変化検出部は、容量と抵抗器(220)によって微分回路が構成されることにより前記出力電圧の時間変化を検出し、
    前記短絡検出部は、前記出力電流が所定の閾値を超過している状態において、前記容量と前記抵抗器との中間電位が正となることを以って、前記パワースイッチング素子が短絡状態であると判定し、
    前記パワースイッチング素子は、MOSトランジスタ(50)であり、前記出力電流としてのドレイン電流が流れるメインセル(51)と、前記電圧変化検出部としてのサブセル(230)と、を有し、
    前記サブセルは、ドレイン端子が前記メインセルと共通であり、ゲート端子とソース端子とが同電位とされて、前記パワースイッチング素子の内部容量が前記容量としての帰還容量を構成し、
    前記短絡検出部は、前記ドレイン電流が所定の閾値を超過している状態において、前記サブセルにおけるソース端子の電圧が正となることを以って、前記パワースイッチング素子が短絡状態であると判定することを特徴とする駆動装置。
  3. パワースイッチング素子(20,50,60,70)のオンオフを制御する駆動装置であって、
    前記パワースイッチング素子の出力電流を検出するセンス電流検出部(100)と、
    前記パワースイッチング素子の出力電圧の変化を検出する電圧変化検出部(200)と、
    前記センス電流検出部および前記電圧変化検出部からの入力信号に応じて前記パワースイッチング素子の短絡を判定する短絡検出部(300)と、を備え、
    前記短絡検出部は、前記出力電流が所定の閾値を超過している状態において、さらに、前記出力電圧の、予め規定された変化に基づいて短絡の有無を判定するものであり、
    前記電圧変化検出部は、ダイオード(240,270)と、プルアップ電源(250)と、プルアップ抵抗器(260)と、を有し、
    前記ダイオードは、カソード端子が前記出力電流の上流側の端子に接続され、
    前記プルアップ電源は、前記出力電流の上流側の端子電圧VHと、該プルアップ電源の電圧VBと、前記ダイオードの順電圧Vfとの間の電圧がVB−Vf≦VHを満たすように、前記プルアップ抵抗器を介して前記ダイオードのアノード端子に接続され、
    前記短絡検出部は、前記出力電流が所定の閾値を超過している状態において、前記ダイオードにおけるカソード端子の電位が所定の判定時間より長くプルアップ電圧を維持していることを以って、前記パワースイッチング素子が短絡状態であると判定することを特徴とする駆動装置。
  4. 前記パワースイッチング素子は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(60)であり、
    前記電圧変化検出部の前記ダイオードとして、カソード端子が前記パワースイッチング素子におけるコレクタ端子と接続される還流ダイオード(242)を有し、
    前記短絡検出部は、前記出力電流としてのコレクタ電流が所定の閾値を超過している状態において、前記還流ダイオードにおけるアノード端子の電位が所定の判定時間より長く前記プルアップ電圧を維持していることを以って、前記パワースイッチング素子が短絡状態であると判定することを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
  5. 前記パワースイッチング素子は、MOSトランジスタ(70)であり、
    前記電圧変化検出部の前記ダイオードとして、カソード端子が前記パワースイッチング素子におけるドレイン端子と接続される還流ダイオード(272)を有し、
    前記短絡検出部は、前記出力電流としてのドレイン電流が所定の閾値を超過している状態において、前記還流ダイオードにおけるアノード端子の電位が所定の判定時間より長く前記プルアップ電圧を維持していることを以って、前記パワースイッチング素子が短絡状態であると判定することを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
  6. 前記判定時間は、前記パワースイッチング素子における内部抵抗と、回路に生じる寄生インダクタンスとにより規定される時定数以上に設定されることを特徴とする請求項または請求項に記載の駆動装置。
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