JP2015028279A - 鉄塔の嵩上げ方法および装置並びに建設方法および装置 - Google Patents

鉄塔の嵩上げ方法および装置並びに建設方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄塔敷内で作業を行うことができ、嵩上げ開始から完了までの時間を短縮でき、鉄塔上部での作業を減少させることができる嵩上げ方法および装置を提供する。また、新設鉄塔の建設方法および装置を提供する。【解決手段】既設鉄塔の嵩上げ方法は、鉄塔敷内で支柱を組み立てる工程と、支柱の周りを取り囲むように位置する昇降装置と鉄塔とを把持装置で連結する工程と、鉄塔を、把持装置と鉄塔との連結点よりも下方で切断する工程と、昇降装置を、駆動装置を駆動させて、支柱に沿って上昇させ、切断された鉄塔をせり上げる工程と、せり上げられた鉄塔に嵩上げ材を組み付ける工程と、を含む。また、嵩上げ装置を提供する。新設鉄塔の建設方法および装置を提供する。【選択図】図1B

Description

本発明は、既設鉄塔の嵩上げ方法および嵩上げ装置に関する。本発明は、また、新設鉄塔の建設方法および建設装置に関する。
送電線の鉄塔は所定の地上高さをもって建設されるが、建設後の市街地の都市化、周囲の樹木の伸び等によって送電線の地上高さが当初よりも相対的に低くなり、安定した電力の供給や安全性の面から問題となっている。
そのため、従来、より高い鉄塔を別の位置に設置し、あるいは樹木を伐採することで対応していたが、用地を確保するには費用がかさみ、線下地権者からの伐採の承諾を得るのも困難なことが多い。
この対策として、既設鉄塔の中間を嵩上げして地上高さを増すことが行われている。
従来の工法としては、例えば既設鉄塔の上部に支線ワイヤを連結し、その支線ワイヤの下部を鉄塔周囲の地上に配したウインチに巻いて支線ワイヤに張力を付与し、これによって鉄塔の上部を支持させつつ、鉄塔内に油圧式のせり上げ装置を配し、切り離された鉄塔上部をせり上げる手法があった。
しかし、この方法は、既設鉄塔の周囲に用地を確保しなければならず、市街地ことに密集地での嵩上げ工事を行うことが困難となる点、鉄塔外部の広い範囲に装置を配することが必要であるので、山地などの傾斜地の鉄塔には適用が困難で、かつ工事が大掛かりとなり、施工費および施工日数が増す点、既設鉄塔の周囲に高い足場と架台を構築するので、活線状態での嵩上げを行えない点に問題があった。
この対策として、例えば本出願人が提案する、既設鉄塔の4つの支柱ポストの内側(以下、「鉄塔敷内」という。)で施工可能な嵩上げ方法がある。この方法は、既設鉄塔の下部の架台に油圧ジャッキを据え付け、その推進力により、切り離された鉄塔をせり上げつつ嵩上げを行うものであり、鉄塔の周囲に用地を確保する必要はなく、鉄塔外部の広い範囲に装置を配する必要もない。また、低い高さ位置に足場や架台を設ければ足りる。しかしながら、この方法による場合は、ジャッキの最大ストロークを超える高さの嵩上げ(例えば15メートルや18メートルの嵩上げ)を実行しようとする場合、ジャッキによるせり上げ作業を繰り返し行わなければならず、その都度鉄塔から把持金具の取り外しや再クランプ、ジャッキの下降や再伸張動作等を行わなければならず、作業工数が増え、その限りでは手間と時間がかかるという問題があった。
特開平5−214845号公報 特開2005−256343号公報
また、基本的に同一の構成を有する方法および装置を用いて既設鉄塔の嵩上げと新設鉄塔の建設の両方を行うことができれば、そのような技術は汎用性の面からも極めて有用である。
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたもので、既設鉄塔の外部に支線ワイヤやウインチを要さずに、鉄塔敷内または鉄塔元位置で嵩上げ作業、すなわち切り離された鉄塔のせり上げや嵩上げ材の組み付けを行うことができ、嵩上げ開始から完了までの時間を大幅に短縮でき、嵩上げ作業における鉄塔上部(塔上)での作業を減少させることができる既設鉄塔の嵩上げ方法を提供することを目的とする。また、本発明は、上述の既設鉄塔の嵩上げ方法に好適に用いることができる嵩上げ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、新設鉄塔の建設に好適な建設方法および建設装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の1つの態様によれば、鉄塔の嵩上げ方法において、鉄塔敷内で支柱を組み立てる工程と、前記支柱の周りを取り囲むように位置する昇降装置と鉄塔とを把持装置で連結する工程と、前記鉄塔を、前記把持装置と前記鉄塔との連結点よりも下方で切断する工程と、前記昇降装置を、駆動装置を駆動させて、前記支柱に沿って上昇させ、前記切断された鉄塔をせり上げる工程と、前記せり上げられた鉄塔に鉄塔嵩上げ材を組み付ける工程と、を備える、方法が提供される。
好ましくは、前記駆動装置は、前記支柱に縦設されたラックギアと、前記昇降装置に配設されたピニオンギアとを備え、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させる工程は、前記ラックギアと前記ピニオンギアとが係合した状態で、前記ピニオンギアを回転駆動させる工程を含む。
好ましくは、前記昇降装置は、前記昇降装置の昇降時、前記支柱と転接するガイドローラを備える。
本発明の別の態様によれば、鉄塔の嵩上げ方法において、ラックギアが上端から下端まで縦設された支柱セグメントを複数用意する工程と、鉄塔敷内でピニオンギアを備えた昇降装置を組み立てる工程と、第1の支柱セグメントのラックギアが前記ピニオンギアに係合した状態で、前記ピニオンギアを一方向に回転駆動し、前記第1の支柱セグメントを前記昇降装置に対して上昇させる工程と、第2の支柱セグメントを、前記上昇された第1の支柱セグメントの下方に導入し、ラックギア同士が互いに整列した状態で、前記第1の支柱セグメントと結合する工程と、前記結合された第1および第2の支柱セグメントを、前記ピニオンギアを前記一方向に回転駆動させて上昇させる工程と、第3の支柱セグメント以降の支柱セグメントに関し、上昇された支柱セグメントの下方に導入し、ラックギア同士が整列した状態で、前記上昇された支柱セグメントと結合する工程を繰り返し、所定の高さを有する支柱を得る工程と、前記昇降装置と鉄塔とを把持装置で連結する工程と、前記鉄塔を、前記把持装置と前記鉄塔との連結点よりも下方で切断する工程と、前記ピニオンギアを前記一方向と反対方向に回転駆動させて、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させ、前記切断された鉄塔をせり上げる工程と、前記せり上げられた鉄塔に鉄塔嵩上げ材を組み付ける工程と、を備える、方法が提供される。
好ましくは、前記昇降装置は前記支柱の周りを取り囲むように位置する。
好ましくは、各前記支柱セグメントと前記昇降装置はそれぞれ正方形または矩形の平面視形状を有する。
好ましくは、上記嵩上げ方法は、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させ、前記切断された鉄塔をせり上げる工程の前に、前記支柱を鉄塔敷内の平面上に固定する工程をさらに備える。
好ましくは、前記昇降装置は固定柱を介して前記鉄塔敷内で組み立てられ、上記嵩上げ方法は、前記昇降装置と前記鉄塔とを前記把持装置で連結する工程の前に、または前記昇降装置と前記鉄塔とを前記把持装置で連結する工程の後、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させ前記切断された鉄塔をせり上げる工程の前に、前記昇降装置を前記固定柱から切り離す工程をさらに備える。
好ましくは、前記昇降装置は、前記支柱の組み立て時、前記支柱セグメントと転接し、また、前記昇降装置の前記支柱に沿う昇降時、前記支柱と転接するガイドローラを備える。
好ましくは、前記第1の支柱セグメントは、互いに高さ方向に結合された2つの支柱セグメントを含む。
本発明のさらに別の態様によれば、鉄塔の嵩上げ装置において、鉄塔敷内で組み立てられた支柱と、前記支柱の周りを取り囲むように位置する昇降装置と、前記昇降装置を前記支柱に沿って昇降させる駆動装置と、前記昇降装置と鉄塔とを連結する連結装置とを備え、前記昇降装置は、前記駆動装置に駆動されて前記支柱に沿って上昇すると、前記連結装置と前記鉄塔との連結点よりも下方で切断された鉄塔をせり上げ、前記せり上げられた鉄塔に鉄塔嵩上げ材が組み付けられるのを許容する、装置が提供される。
好ましくは、前記駆動装置は、前記支柱に縦設されたラックギアと、前記昇降装置に配設されて前記ラックギアと係合するピニオンギアとを含む。
本発明のなお別の態様によれば、鉄塔の建設方法において、平面上で支柱を組み立てる工程と、前記支柱の周りを取り囲むように位置する昇降装置と鉄塔材とを把持装置で連結する工程と、前記昇降装置を、駆動装置を駆動させて、前記支柱に沿って上昇させ、前記鉄塔材をせり上げる工程と、前記せり上げられた鉄塔材に次位の鉄塔材を組み付ける工程と、を備える、方法が提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、鉄塔の建設方法において、ラックギアが上端から下端まで縦設された支柱セグメントを複数用意する工程と、鉄塔敷内でピニオンギアを備えた昇降装置を組み立てる工程と、第1の支柱セグメントのラックギアが前記ピニオンギアに係合した状態で、前記ピニオンギアを一方向に回転駆動し、前記第1の支柱セグメントを前記昇降装置に対して上昇させる工程と、第2の支柱セグメントを、前記上昇された第1の支柱セグメントの下方に導入し、ラックギア同士が互いに整列した状態で、前記第1の支柱セグメントと結合する工程と、前記結合された第1および第2の支柱セグメントを、前記ピニオンギアを前記一方向に回転駆動させて上昇させる工程と、第3の支柱セグメント以降の支柱セグメントに関し、上昇された支柱セグメントの下方に導入し、ラックギア同士が整列した状態で、前記上昇された支柱セグメントと結合する工程を繰り返し、所定の高さを有する支柱を得る工程と、 前記昇降装置と鉄塔材とを把持装置で連結する工程と、前記ピニオンギアを前記一方向と反対方向に回転駆動させて、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させ、前記鉄塔材をせり上げる工程と、前記せり上げられた鉄塔材に次位の鉄塔材を組み付ける工程と、を備える、方法が提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、鉄塔の建設装置において、平面上に組み立てられた支柱と、前記支柱の周りを取り囲むように位置する昇降装置と、前記昇降装置を前記支柱に沿って昇降させる駆動装置と、前記昇降装置と鉄塔材とを連結する連結装置とを備え、前記昇降装置は、前記駆動装置に駆動されて前記支柱に沿って上昇すると、前記鉄塔材をせり上げ、前記せり上げられた鉄塔材に次位の鉄塔材が組み付けられるのを許容する、装置が提供される。
好ましくは、前記駆動装置は、前記支柱に縦設されたラックギアと、前記昇降装置に配設されて前記ラックギアと係合するピニオンギアとを含む。
本発明の嵩上げ方法によれば、既設鉄塔外部の支線ワイヤやウインチに依らず、鉄塔敷内または鉄塔元位置で、切り離された鉄塔のせり上げや嵩上げ材の組み付けを行うことができるので、周囲の用地確保が不要となり、また、平地、山地、密集した市街地等の別にかかわらず実施することができる。
また、本発明の嵩上げ方法によれば、ジャッキを用いる従来の方法と異なり、嵩上げ前に計画高さまで支柱を構築し、昇降装置によって鉄塔を支柱に沿って上昇させるので、把持金具の取り外しや再クランプを行いながらジャッキを繰り返し伸張させたり下降させたりする必要がなく、連続的にまたは一気に嵩上げを行うことができる。したがって、嵩上げ開始から完了までの時間を大幅に短縮することができる。
また、本発明の嵩上げ方法によれば、鉄塔元の位置で施工を行うことができるので、嵩上げ作業における鉄塔上部(塔上)での作業を減少させることができ、作業員の安全を図るとともに、簡易、能率的に嵩上げを行うことができる。
また、本発明によれば、上述の嵩上げ方法を実施するのに好適な既設鉄塔の嵩上げ装置が提供される。
さらに、本発明によれば、既設鉄塔の嵩上げにも新規鉄塔の建設にも好適に利用することができる方法および装置が提供される。
本発明の他の目的および利点は、以下の説明、添付図面、および添付した特許請求の範囲の記載から明らかとなろう。
本発明の実施の形態による、既設鉄塔内に組み立てられた支柱と、昇降装置と、昇降装置および鉄塔を連結する把持金具とを示す図である。 昇降装置が上昇され、それによって把持金具を介して切り離された鉄塔がせり上げられ、嵩上げ材が組み付けられて、嵩上げ鉄塔が得られた状態を示す図である。 本実施の形態による支柱と昇降装置を示す一部省略拡大平面図であり、支柱と昇降装置とにそれぞれ配設され互いに係合するラックギアとピニオンギアを示す図である。 本実施の形態による支柱と昇降装置を示す一部省略拡大側面図であり、支柱と昇降装置とにそれぞれ配設され互いに係合するラックギアとピニオンギアを示す図である。 本実施の形態による支柱と昇降装置を示す一部省略拡大平面図であり、昇降装置に配設されて支柱の側面に転接するガイドローラを示す図である。 本実施の形態による支柱と昇降装置を示す一部省略拡大側面図であり、昇降装置に配設されて支柱の側面に転接するガイドローラを示す図である。 本実施の形態による支柱と昇降装置を示す一部省略拡大平面図であり、昇降装置の各角部に取り付けられた把持金具とともに、支柱セグメントを搬入するためのローラーコンベアを示す図である。 本実施の形態による支柱と昇降装置を示す一部省略拡大側面図であり、昇降装置と既設鉄塔とを連結する把持金具とともに、支柱セグメントを搬入するためのローラーコンベアを示す図である。 本実施の形態による把持金具を示す拡大側面図である。 本実施の形態による把持金具を示す一部省略拡大平面図である。 本実施の形態で用いることができる基礎ベースと、基礎ベース上に位置する支柱セグメントと、支柱セグメントを基礎ベースに搬入するためのローラーコンベアを示す平面図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、鉄塔敷内に基礎ベースが設置された状態を示す図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、基礎ベース上に最初の互いに縦方向に結合された2つの支柱セグメントが配置された状態を示す図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、昇降装置が固定柱を介して2つの支柱セグメントの周りに組み立てられた状態を示す図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、上位の支柱セグメントのラックギアと係合する昇降装置のピニオンギアを一方向に回転駆動させて、2つの支柱セグメントを上昇させた状態を示す図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、次位の支柱セグメントを基礎ベース上に搬入する状態を示す図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、3つの支柱セグメントが互いに結合され、上昇された後に、さらに次位の支柱セグメントを搬入する状態を示す図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、支柱セグメントが互いに積み重ねられ結合されて所定の高さの支柱が得られた状態を示す図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、昇降装置を固定柱から切り離した状態を示す図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、昇降装置と鉄塔とを把持金具で連結した状態を示す図である。 本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ方法の一工程を示す側面図であり、把持金具と鉄塔との連結点よりも下方で鉄塔をその基部から切り離し、昇降装置のピニオンギアを上記一方向とは反対方向に回転駆動させて、昇降装置を支柱に沿って上昇させ、切り離された鉄塔をせり上げた状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1Aは嵩上げ前の既設鉄塔Tを示す。図1Aにおいて、鉄塔敷内(鉄塔の4つの支柱ポストの内側)には、基礎ベース30の上に複数(図示の例では13個)の支柱セグメント4が組み上げられて支柱2が形成されている。各支柱セグメント4は、本実施の形態において、正方形または矩形の枠体であり、各側面に上端から下端まで縦設され一体化されたラックギア6を有している。縦方向に隣接する支柱セグメント4のラックギア6は互いに整列され、支柱2の各側面に直線状のラックギアを形成する。支柱2の基部寄りの位置には、支柱セグメント4の周りに昇降装置8が設けられている。昇降装置8は、本実施の形態において、基本的に支柱セグメント4と同様な正方形または矩形の上面視形状を有する。昇降装置8は、各側面に上下二段に配設されたピニオンギア10を有し、各ピニオンギアは、支柱2の対応するラックギア6と係合するように位置付けられている。昇降装置8は、図1Aに示すよりも前の段階では、支柱2を組み立てるため、固定柱16を介して基礎ベース30に固定されるが、図1Aの段階では、支柱2の組立が完了しており、固定柱22から切り離される。支柱2の組み立て方法については後述する。図1Aで、把持金具(把持装置)34が、昇降装置8と鉄塔Tとを一体的に連結している。なお、図中24は基礎ベース30を固定するためのアンカーボルトである。
図1Bは嵩上げ後の鉄塔T’を示す。鉄塔Tを把持金具34と鉄塔との連結点よりも下方で切断した後、昇降装置8のピニオンギア10を回転駆動させると、ピニオンギアは支柱2のラックギア6と噛み合いながら上昇し、昇降装置8と鉄塔Tとを、図1Aに示す位置から上昇させる。図示の例で、鉄塔Tは最下端で切断されて基部から切り離されている。したがって、嵩上げ鉄塔T’を得るには、せり上げた鉄塔Tの下部に鉄塔嵩上げ材72を組み付けて行く。その際、鉄塔Tを一節分ずつ、または数節分ずつせり上げて順次鉄塔嵩上げ材72を組み付けて行くこともでき、または一気に計画高さまでせり上げて嵩上げ材を組み付けることもできる。もちろん、中間の高さ位置で鉄塔を切断し、中間部分に鉄塔嵩上げ材を補充して嵩上げを行うこともできる。いずれの場合も、ピニオンギア10の回転駆動により、計画高さまで順次鉄塔をせり上げて行くことができるので、把持金具の取り外しや再クランプ等を要することなく、所定の高さ、例えば15メートルや18メートル嵩上げされた鉄塔を得ることができる。なお、本書で一節分とは、鉄塔の上下に隣接する水平材によって限られる1つ1つの高さ分をいう。
図2Aは、本実施の形態による支柱セグメント4(支柱2)と昇降装置8を示す上面図である。図2Bは、同上の側面図である。これらの図において、各支柱セグメント4は、略正方形の箱型枠体であり、アングル材を溶接し、ブレース等の補強材で補強されて堅固に形成されている。各支柱セグメント4の上面および下面には、他の支柱セグメント4と結合されて支柱2を構成することができるよう、ボルト・ナット締結のための図示しない複数のボルト孔が穿設されている。各支柱セグメント4は、本実施の形態において、上述のように、各側面の幅方向中央に側面の上端から下端まで一体的に形成されたラックギア6を有している。縦方向に隣接する支柱セグメント4が互いにボルト・ナット結合されると、それらのラックギア6は互いに整列され連続的なラックギアを構成するようになっている。支柱2を構成する複数の支柱セグメント4は予め準備しておくことが好ましい。
昇降装置8は、本実施の形態において、上述のように、支柱セグメント4と同様な略正方形の上面視形状を有し、支柱セグメント4の周りを取り囲むように配設される。そのため、支柱セグメント4の対角線と、支柱セグメント4を取り囲む昇降装置8の対角線は一致している。なお、既設鉄塔の嵩上げ施工時、支柱セグメント4(支柱2)と昇降装置8は、通例、これらの対角線が、既設鉄塔の4つの支柱ポストによって形成される対角線とも一致するように配置される。昇降装置8は、対角線上に配置された4つの柱部12と、それらの柱部を上段、中段、および下段にて連結する上段はり14a、中段はり14b、および下段はり14cを備えており(図2Bでは一部切り欠いて示す)、柱部12と各はり14a、14b、14cとの間は、ボルト・ナット結合により締結されている。昇降装置8の4つの柱部12は、4つの固定柱16を介して基礎ベース30に固定されている。具体的には、昇降装置8の各柱部12は下端にボルト孔付きフランジを有し、各固定柱16は上端および下端にボルト孔付きフランジを有し、基礎ベース30は突設されたボルト孔付きフランジを有しており、各柱部12はこれらのフランジを介して基礎ベース30にボルト・ナット結合されている。ピニオンギア10は、本実施の形態において、昇降装置8の各中段はり14b上、および下段はり14c上に、モータ20および減速機22と共に固定され、それぞれ対応する支柱セグメント4(支柱2)のラックギア6と噛み合い係合するように位置付けられている。
昇降装置8の1つの下段はり14cと2つの固定柱16とに囲まれた空間には、支柱セグメント4を昇降装置内の基礎ベース30上に搬入するための搬入口26が形成されている。支柱2を組み立てるには、図7A〜7Jとの関連でも説明するが、昇降装置8内に位置する支柱セグメント4を、ピニオンギア10を一方向に回転駆動させて上昇させる。次いで、次の支柱セグメント4を搬入口26を介して基礎ベース30上に導入し、先の上昇された支柱セグメント4と上下に重なった状態でボルト・ナット結合により締結する。次いで、これらの締結された支柱セグメント4を同様に上昇させ、搬入口26を通じて搬入された次位の支柱セグメント4と同様に縦方向に結合し、上昇させる。この作業を繰り返すことにより、所望の高さの支柱2を得ることができる。その後、図1Aに示すように、昇降装置8の各柱部12を固定柱16から切り離し、把持金具34を介して昇降装置と切断された鉄塔Tとを連結し、昇降装置8のピニオンギア10を上記一方向と反対方向に回転駆動させることにより、昇降装置は上昇し、鉄塔Tはせり上げられる。次いで、鉄塔嵩上げ材72を組み付けて行く。
なお、昇降装置8にピニオンギア10と関連して設けられる減速機22は、本実施の形態において、遊星減速機を含む2段の減速機として構成されている。モータ20には電磁ブレーキ(図示せず)が付設されているが、万が一電力供給が遮断されて電磁ブレーキが作動しなくなったような場合でも、減速比を高くして、切断された鉄塔Tが昇降装置8と共に高所から急激に落下するような事態を防止し、安全を確保するためである。また、各モータ20は、本実施の形態において、それぞれのモータに設けられた回転速度を検出するためのエンコーダ(図示せず)によって同期駆動され、支柱2の組み立て時、また切断された鉄塔Tのせり上げ時、支柱セグメント4および支柱2と昇降装置8とのスムーズな相対移動を確保している。また、昇降装置8は、好ましくは、図示しないジャイロ式の3次元角度センサーを備え、この3次元角度センサーによって、昇降装置のX軸方向角度、Y軸方向角度及びねじれを検出し、検出結果をコンピュータに送って、数値あるいはグラフィックの形式でモニターに出力し常時監視できるようにし、上昇度合いを微調整しながら昇降装置を上昇させる。また、支柱2には梯子7(図4A)を取り付け、昇降装置8にはステップ28(図4B)を設けることが好ましい。上部での作業のためである。但し、本発明による場合は、高所での作業は最小限にされるので、高い梯子等は不要である。
昇降装置8は、また、本実施の形態において、図3A、3Bから明らかなように、各上段はり14aの両端に、および各下段はり14cの両端に固定されたガイドローラ24を備える。すなわち、図3Aから明らかなように、昇降装置8の柱部12を挟んだ両側から一対のガイドローラ24が支柱セグメント4の角部に向けて延出している。各一対のガイドローラ24は、90度隔たった二方向から支柱セグメント4の角部に押接している。各一対のガイドローラ24は、昇降装置8と支柱セグメント4(支柱2)との相対移動時、支柱セグメントの対応する角部の側面に押接し、縦方向に転動して、支柱セグメント4と昇降装置8の平衡度を維持し、横ぶれを防止し、ラックギア6とピニオンギア10とをしっかりと噛合状態に維持する。
図4A、4Bから明らかなように、昇降装置8の各柱部12には外方に延出する把持金具34が取り付けられる。把持金具34は、本実施の形態において、図4Bから明らかなように、各柱部12に上下二段にわたって取り付けられている。したがって、昇降装置8の4つの柱部12に計8つの把持金具34が取り付けられる。これらの把持金具34は、昇降装置8と鉄塔Tとを連結し、昇降装置8の上昇時、切断された鉄塔を、昇降装置と共に引き上げるものである。なお、把持金具16は、昇降装置8の各柱部12に必ずしも上下二段にわたって取り付ける必要はなく、昇降装置と鉄塔とをしっかりと連結できれば、一段であってもよい。また、別の実施の形態において、昇降装置(および支柱セグメント)の形状が三角形や多角形等である場合は、そのような昇降装置の柱部またはその他の適宜の部材に適宜の数の把持金具を取り付けることができる。
図5A、5Bは、本実施の形態における把持金具34の構成を示す。把持金具34は、昇降装置8の柱部12から外方下方に延びる斜めアーム36を含む。斜めアーム36は、小径筒体38と大径筒体40とを含み、小径筒体は基部側に周設された孔付きフランジ42を有し、大径筒体は先端側に周設された孔付きフランジ44を有する。小径筒体38の基端は、取付金具46を介してボルトとナットにより角度調節可能に柱部12に固定される。小径筒体38は先端側から大径筒体40内に入れ子式に嵌入される。大径筒体40の孔付きフランジ44と、小径筒体38の孔付きフランジ42との間には、両端に孔付きフランジ48、48を有する長さの短い別の筒体47が介装される。これらの大径、介装、小径筒体40、47、38の孔付きフランジ44、48、48、42の間の距離をボルトとナットで固定することにより、長さ調節可能な斜めアーム36が形成される。なお、介装筒体47は省略し、大径筒体40の孔付きフランジ44と小径筒体38の孔付きフランジ42との間の距離をボルトとナットで固定するようにすることもできる。把持金具34は、また、斜めアーム36の下方で渡し材50を介して水平に延びる一対の支持アーム52を含む。各支持アーム52には、支持アームに沿って摺動可能な可動部54が配設されている。2つの可動部54は連結材56によって互いに連結されている。連結材56の中央には前方に突出する先端把持部58が設けられている。この先端把持部58によって、既設鉄塔の嵩上げ時、鉄塔、特に鉄塔の支柱ポストを把持する。2つの支持アーム52の先端側は開放されており、可動部54を支持アーム52に沿って前方に摺動させることにより、先端把持部58をより遠位側に位置付けることができる。2つの可動部54は、支持アーム52上の所望の位置でボルト・ナット固定される。2つの支持アーム52の高さ位置は、その基端(渡し材50)を縦長取付金具60の複数のボルト孔62のいずれによってボルト・ナット結合するかによって選択することができる。
図5Bにおいて、把持金具34の先端把持部58は、既設鉄塔Tの支柱ポスト64と同様に角度づけられた2つのアングル材66、すなわち内アングル材66aおよび外アングル材66bを含み、これらのアングル材で支柱ポスト64を前後(内外)から挟み込むようになっている。各アングル材66a、66bは、この挟み込み時、支柱ポスト64よりも横方向外方に突出する締結代68を有し、この締結代に形成されたボルト孔(図示せず)を介してボルトとナットで締め付けることにより、支柱ポストをしっかりと固定把持する。なお、図中、70は押しボルトであり、外アングル材66bに形成されたねじ穴(図示せず)にねじ込まれて、支柱ポスト64の外面を強圧し、支柱ポストを強固に固定するようになっている。内アングル材66aは、連結材56にボルトとナットを介して角度調節可能に連結されている。このように、本実施の形態による把持金具34は、斜めアーム36が角度調節、長さ調節可能であり、連結材56から突出する先端把持部58が支持アーム52に沿って移動可能であること等から、鉄塔の下方に行くにつれて漸次拡大する支柱ポスト間の間隔に合わせて、昇降装置8の上下二段に取り付けられる把持金具34の横方向へのせり出し度合いを容易に調節することができる。また、鉄塔により支柱ポスト間の間隔が異なる場合にも、それに対応して既設鉄塔をしっかりと把持することができる。
なお、上述の把持金具34に代えて、より簡単なまたは簡略化された把持金具を用いることもできる。例えば、図5Bに示す把持金具34の例において、先端把持部58のうち外アングル材66bとこれに使用されるボルト等を省略し、内アングル材66aのみを残す。そうして、把持金具のうちの、角度や長さを調節可能な部分をしっかりと固定した上で、内アングル材66aを既設鉄塔の4つのアングル状の支柱ポスト64に内側から係合させる。鉄塔の支柱ポストは、通例、下方に行くにつれて外方に傾斜するので、これらの内アングル材66aは、昇降装置による鉄塔Tの引き上げ時、支柱ポストに内側からくさびのように食い込み、支柱ポストをしっかりと把持することができ、切断された鉄塔をせり上げることができる。いずれにしても、本発明において用いることができる把持金具は、これらの例示したものに限定されない。昇降装置8の上昇時、切断された鉄塔Tをしっかりと把持でき、昇降装置と共に上昇させることができれば、適宜好適な把持金具を用いることができる。
図4A、4Bに戻ると、図面左側には、支柱セグメント4を鉄塔敷内に搬入するためのレール74が敷かれている。本実施の形態において、支柱セグメント4はレール74上を台車76に載せられ、搬入口26(図2B)を通って、基礎ベース30上に運び込まれる。図6には、基礎ベース30とレール74の平面図が示されている。これらの図において、支柱セグメント4は、例えば図示しないトラッククレーンで台車76に載せられ、レール74上を手で押すか、小さいウインチで引っ張って、基礎ベース30上に搬入される。基礎ベース30は、本実施の形態において、図6に示すように、4つの分割可能な羽子板状部材78を放射状に組み合わせて構成され、各羽子板状部材78は、放射中心に近い小幅部78aと、外方に延出する大幅部78bと、小幅部と大幅部とをつなぐテーパー部78cとを含む。基礎ベース30を、分割可能としたのは、例えば山地へのヘリコプター輸送等の便宜を考慮したためである。各羽子板状部材78の外方先端側には、ボルト孔付きフランジ80が突設されており、この突設されたボルト孔付きフランジに固定柱16の下端のボルト孔付きフランジがボルト・ナット結合されることは、すでに述べた。図中25は、基礎ベース30を地上に固定するためのアンカーボルトである。レール74は、図面左側の2つの羽子板状部材78の上を横切り、右側の2つの羽子板状部材78の上に延びている。各羽子板状部材78の大幅部78bの基部には、支柱セグメント4の角部を受け止めるための載置座82が形成されている。支柱セグメント4は、その角部がこれらの載置座82上に位置するように、基礎ベース30上に置かれる。なお、本実施の形態では、上述のように、鉄塔敷内に基礎ベース30を据え付け、また、基礎ベース上に支柱セグメント4を搬入するためのレール74を設置しているが、必ずしもこれらの手段を用いなければならないわけではない。鉄塔敷内に支柱2を構築するのに好適な堅固な平面を確保でき、また、複数の支柱セグメント4を順次鉄塔敷内に搬入できれば、これらの手段を省略し、またはこれらの手段に代えて適宜好適な手段を用いることができる。
次に、図7A〜7Jを参照して、本実施の形態による既設鉄塔の嵩上げ手順の一例について説明する。
まず、図7Aにおいて、事前準備として、既設鉄塔Tの基礎部の一側面(本図では鉄塔左側の図示されていない一側面)の斜材や補助材(および必要に応じて水平材)を取り外し、高さ3メートル程の出入口を形成する。次いで、この出入口を介して、鉄塔敷内の平面上に基礎ベース30を据えて、アンカーボルト32で固定する。なお、さらなる事前準備として、支柱セグメントを基礎ベース30上に搬入するためのレールを設置しておくと便宜である。また、各外側面にラックギアが縦設された支柱セグメントを必要な数だけ用意しておくと便宜である。
図7Bにおいて、第1の支柱セグメント4を基礎ベース30上に配置する。第1の支柱セグメント4は、本実施の形態において、互いに連結された上段の支柱セグメント4aと下段の支柱セグメント4bを含む。第1の支柱セグメント4として2つの支柱セグメントを用いた理由は、次の図7Cのところで説明する。言うまでもなく、上段及び下段の支柱セグメント4a、4bのラックギア6は互いに直線状に整列している。
図7Cにおいて、第1の支柱セグメント4の周りを取り囲むように昇降装置8を組み立てる。昇降装置8は、基礎ベース30上に立設される固定柱16に締結される柱部12を含み、固定柱と柱部12とは後に分離可能である。
昇降装置8は、各側面の上下2段にピニオンギア10a、10bを有し、これらのピニオンギアは第1の支柱セグメント4のラックギア6と係合する。図7Cの状態で、上段の支柱セグメント4aのラックギア6は、下段のピニオンギア10bと係合しているが、上段のピニオンギア10aとは未だ係合していない。上段のピニオンギア10aが高い位置にあるからである。同様に、下段の支柱セグメント4bのラックギア6は未だ下段のピニオンギア10bと係合していない。下段のピニオンギア10bが高い位置にあるからである。そのため、第1の支柱セグメント4として上段および下段の支柱セグメント4a、4bを用い、上段の支柱セグメント4aのラックギア6を昇降装置8の下段のピニオンギア10と係合させるようにしている。したがって、昇降装置8の、特に下段のピニオンギア10を設ける高さ位置により、第1の支柱セグメント4として1つのみからなる支柱セグメントを用いることができることも明らかであろう。
図7Dにおいて、昇降装置8のピニオンギア10を一方向に回転駆動させ、ラックギア6との噛み合いにより、第1の支柱セグメント4を、1つの支柱セグメントの高さ分上昇させる。
図7Eにおいて、第2の支柱セグメント4を、鉄塔基礎部の出入口および固定柱16間の搬入口26を通じて、基礎ベース30の上に搬入する。そうして、すぐ上に位置する第1の支柱セグメント4の下段の支柱セグメント4bとボルト・ナット結合する。
図7Fにおいて、昇降装置8のピニオンギア10を上記一方向に回転駆動させ、先行する支柱セグメント4(第1および第2の支柱セグメント)を上昇させ、次位の第3の支柱セグメント4を導入し、すぐ上に位置する第2の支柱セグメント4とボルト・ナット結合する。
図7Gは、上述の工程を繰り返して組み立てられた所定の高さを有する支柱2を示す。ここでは、計7つの支柱セグメント4が積み重ねられ、互いに結合されて、支柱2を構成している。
図7Hにおいて、支柱2の最下段の支柱セグメント4をアンカーボルト(図示せず)でしっかりと基礎ベース30に固定する。そうして、昇降装置8の柱部12と固定柱16とを締結しているボルトとナットを取り外し、昇降装置8を固定柱16から分離する。次いで、昇降装置8のピニオンギア10を上記一方向とは反対方向に回転駆動させて、昇降装置を若干上昇させる。なお、昇降装置を若干上昇させる理由については、次の図7Iのところで説明する。
図7Iにおいて、把持金具34で昇降装置8と既設鉄塔Tとを連結する。本実施の形態においては、上下2段の把持金具34が昇降装置8と鉄塔Tとを連結する。各把持金具34は、外方に突出した先端把持部58(図5B)で鉄塔Tの支柱ポストを把持し、これを昇降装置8と一体化させる。先の図7Hで、固定柱16から分離した後に昇降装置8を若干上昇させるのは、鉄塔Tを把持するのに好適な高さ位置まで先端把持部58を移動させるためである。したがって、上昇させないでも、把持するのに好適な鉄塔Tの箇所に先端把持部58が隣接して位置しているような場合は、昇降装置8を上昇させる必要はなく、固定柱16から分離後ただちに把持金具34を装着することができる。
図7Jにおいて、既設鉄塔Tを所定の高さ位置で切断し、その基部から切り離す。本実施の形態では、鉄塔Tを最下端で切り離している。しかしながら、把持金具34と鉄塔Tとの連結点よりも下方であれば、鉄塔嵩上げの施工計画に基づいて、適宜の高さで切断してよいことはいうまでもない。例えば、鉄塔Tの基礎部の一節を残して、または二節以上を残して切断してもよい。次いで、昇降装置8のピニオンギア10を上記反対方向に回転駆動させて、昇降装置を上昇させ、切断鉄塔Tを一定の高さまでせり上げる。そうして、上昇した鉄塔Tの下部に図示しない鉄塔嵩上げ材を組み付ける。この作業を繰り返して、すなわち、ピニオンギア10を上記反対方向に回転駆動させて鉄塔Tをせり上げ、嵩上げ材を組み付け、その組み付けが終わったら、また、ピニオンギア10を上記反対方向に回転させて鉄塔Tをせり上げ、嵩上げ材を組み付け、所望の高さの嵩上げ鉄塔T’を得る。もちろん、一度に鉄塔Tをせり上げる高さは適宜選択することができる。一挙に計画高さまでせり上げ、その後に嵩上げ材を組み付けるようにすることもできる。なお、本実施の形態では、支柱2と昇降装置8との間に、ガイドローラ24が取り付けられているので(図3A、4A)、ピニオンギア10の回転駆動時、昇降装置8の支柱2に沿ったスムーズな移動をより確実なものとすることができる。
嵩上げ完了後の撤去作業を行うには、上述の手順を逆に行えばよい。具体的には、まず把持金具16を嵩上げ鉄塔T’および昇降装置8から取り外す。次いで、ピニオンギア10を回転させ、昇降装置8を下降させて、固定柱16に昇降装置の柱部12をボルト・ナット固定する。支柱2の最下段の支柱セグメント4を基礎ベース30に固定していたアンカーボルトを取り外し、最下段の支柱セグメント4撤去する。ピニオンギア10を回転させ、支柱2を下降させて、次に最下段に位置する支柱セグメントを撤去する。上述の手順を繰り返し、第1の支柱セグメント4(2つの支柱セグメント)だけを残し、すべての支柱セグメントを撤去する。昇降装置8を解体して撤去する。最後に残った第1の支柱セグメント4と基礎ベース30とを撤去する。その後、鉄塔基礎部の側面の出入口を斜材や補助材で塞げば完了である。
なお、本実施の形態では、本発明を既設鉄塔の嵩上げに適用する場合について説明した。しかしながら、本発明は、既設鉄塔の嵩上げのみならず、新規鉄塔を建設する場合にも同様に適用することができる。具体的には、上述した図7A〜7Jに示した手順、工程に沿って説明すれば、以下の通りである。但し、この場合、これらの図に示した既設鉄塔Tを示す描線は無視することとする。まず、鉄塔を新設しようとする空地に、図7A〜7Gの手順に従って、昇降装置8を利用して支柱2を組み立てる。次いで、図7Hの手順に従って、支柱2をアンカーボルトで基礎ベース30に固定する。そうして、昇降装置8を固定柱16から切り離す。但し、この場合、鉄塔は未だ存在しないので、鉄塔を把持するのに好適な高さ位置まで昇降装置8を上昇させる必要はない。次に、図7Iにおいて、把持金具34を用いて昇降装置8と、新設鉄塔材とを結合する(既設鉄塔の支柱ポストではない)。新設鉄塔材の例としては、例えば新設鉄塔を高さ方向にいくつかに分割した鉄塔セグメントや、腕金や、その他の鉄塔材を挙げることができる。昇降装置8と鉄塔材とを把持金具34で連結したら、ピニオンギア10を回転させ、図7Jに示すように、昇降装置を上昇させ、鉄塔材を一定の高さまでせり上げ、せり上げられた鉄塔材により下位の鉄塔材を組み付けて行く。このような手順を繰り返すことにより、本発明によって、既設鉄塔の嵩上げのみならず、新設鉄塔を建設することができる。
本発明の好ましい実施の形態を図示し説明したが、これは単に例示であり、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。本書の記載から、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく多くの変形例や改変例等が可能であるが、これらの変形例や改変例等は本発明の保護の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
2 支柱
4 支柱セグメント
6 ラックギア
7 梯子
8 昇降装置
10 ピニオンギア
12 柱部
14a 上段はり
14b 中断はり
14c 下段はり
16 固定柱
20 モータ
22 減速機
24 ガイドローラ
26 搬入口
28 ステップ
30 基礎ベース
32 アンカーボルト
34 把持金具(把持装置)
58 先端把持部
72 鉄塔嵩上げ材
74 レール
76 台車
T 鉄塔
図1Aは嵩上げ前の既設鉄塔Tを示す。図1Aにおいて、鉄塔敷内(鉄塔の4つの支柱ポストの内側)には、基礎ベース30の上に複数(図示の例では13個)の支柱セグメント4が組み上げられて支柱2が形成されている。各支柱セグメント4は、本実施の形態において、正方形または矩形の枠体であり、各側面に上端から下端まで縦設され一体化されたラックギア6を有している。縦方向に隣接する支柱セグメント4のラックギア6は互いに整列され、支柱2の各側面に直線状のラックギアを形成する。支柱2の基部寄りの位置には、支柱セグメント4の周りに昇降装置8が設けられている。昇降装置8は、本実施の形態において、基本的に支柱セグメント4と同様な正方形または矩形の上面視形状を有する。昇降装置8は、各側面に上下二段に配設されたピニオンギア10を有し、各ピニオンギアは、支柱2の対応するラックギア6と係合するように位置付けられている。昇降装置8は、図1Aに示すよりも前の段階では、支柱2を組み立てるため、固定柱16を介して基礎ベース30に固定されるが、図1Aの段階では、支柱2の組立が完了しており、固定柱22から切り離される。支柱2の組み立て方法については後述する。図1Aで、把持金具(把持装置)34が、昇降装置8と鉄塔Tとを一体的に連結している。なお、図中32は基礎ベース30を固定するためのアンカーボルトである。
昇降装置8の1つの下段はり14cと2つの固定柱16とに囲まれた空間には、支柱セグメント4を昇降装置内の基礎ベース30上に搬入するための搬入口26が形成されている。支柱2を組み立てるには、図7A〜7Jとの関連でも説明するが、昇降装置8内に位置する支柱セグメント4を、ピニオンギア10を一方向に回転駆動させて上昇させる。次いで、次の支柱セグメント4を搬入口26を介して基礎ベース30上に導入し、先の上昇された支柱セグメント4と上下に重なった状態でボルト・ナット結合により締結する。次いで、これらの締結された支柱セグメント4を同様に上昇させ、搬入口26を通じて搬入された次位の支柱セグメント4と同様に縦方向に結合し、上昇させる。この作業を繰り返すことにより、所望の高さの支柱2を得ることができる。その後、昇降装置8の各柱部12を固定柱16から切り離し、図1Aに示すように、把持金具34を介して昇降装置と切断された鉄塔Tとを連結し、昇降装置8のピニオンギア10を上記一方向と反対方向に回転駆動させることにより、昇降装置は上昇し、鉄塔Tはせり上げられる。次いで、鉄塔嵩上げ材72を組み付けて行く。
図4A、4Bから明らかなように、昇降装置8の各柱部12には外方に延出する把持金具34が取り付けられる。把持金具34は、本実施の形態において、図4Bから明らかなように、各柱部12に上下二段にわたって取り付けられている。したがって、昇降装置8の4つの柱部12に計8つの把持金具34が取り付けられる。これらの把持金具34は、昇降装置8と鉄塔Tとを連結し、昇降装置8の上昇時、切断された鉄塔を、昇降装置と共に引き上げるものである。なお、把持金具34は、昇降装置8の各柱部12に必ずしも上下二段にわたって取り付ける必要はなく、昇降装置と鉄塔とをしっかりと連結できれば、一段であってもよい。また、別の実施の形態において、昇降装置(および支柱セグメント)の形状が三角形や多角形等である場合は、そのような昇降装置の柱部またはその他の適宜の部材に適宜の数の把持金具を取り付けることができる。

Claims (16)

  1. 鉄塔の嵩上げ方法において、
    鉄塔敷内で支柱を組み立てる工程と、
    前記支柱の周りを取り囲むように位置する昇降装置と鉄塔とを把持装置で連結する工程と、
    前記鉄塔を、前記把持装置と前記鉄塔との連結点よりも下方で切断する工程と、
    前記昇降装置を、駆動装置を駆動させて、前記支柱に沿って上昇させ、前記切断された鉄塔をせり上げる工程と、
    前記せり上げられた鉄塔に鉄塔嵩上げ材を組み付ける工程と、を備える、方法。
  2. 請求項1に記載の嵩上げ方法において、前記駆動装置は、前記支柱に縦設されたラックギアと、前記昇降装置に配設されたピニオンギアとを備え、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させる工程は、前記ラックギアと前記ピニオンギアとが係合した状態で、前記ピニオンギアを回転駆動させる工程を含む、方法。
  3. 請求項1に記載の嵩上げ方法において、前記昇降装置は、前記昇降装置の昇降時、前記支柱と転接するガイドローラを備える、方法。
  4. 鉄塔の嵩上げ方法において、
    ラックギアが上端から下端まで縦設された支柱セグメントを複数用意する工程と、
    鉄塔敷内でピニオンギアを備えた昇降装置を組み立てる工程と、
    第1の支柱セグメントのラックギアが前記ピニオンギアに係合した状態で、前記ピニオンギアを一方向に回転駆動し、前記第1の支柱セグメントを前記昇降装置に対して上昇させる工程と、
    第2の支柱セグメントを、前記上昇された第1の支柱セグメントの下方に導入し、ラックギア同士が互いに整列した状態で、前記第1の支柱セグメントと結合する工程と、
    前記結合された第1および第2の支柱セグメントを、前記ピニオンギアを前記一方向に回転駆動させて上昇させる工程と、
    第3の支柱セグメント以降の支柱セグメントに関し、上昇された支柱セグメントの下方に導入し、ラックギア同士が整列した状態で、前記上昇された支柱セグメントと結合する工程を繰り返し、所定の高さを有する支柱を得る工程と、
    前記昇降装置と鉄塔とを把持装置で連結する工程と、
    前記鉄塔を、前記把持装置と前記鉄塔との連結点よりも下方で切断する工程と、
    前記ピニオンギアを前記一方向と反対方向に回転駆動させて、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させ、前記切断された鉄塔をせり上げる工程と、
    前記せり上げられた鉄塔に鉄塔嵩上げ材を組み付ける工程と、を備える、方法。
  5. 請求項4に記載の嵩上げ方法において、前記昇降装置は前記支柱の周りを取り囲むように位置する、方法。
  6. 請求項4に記載の嵩上げ方法において、各前記支柱セグメントと前記昇降装置はそれぞれ正方形または矩形の平面視形状を有する、方法。
  7. 請求項4に記載の嵩上げ方法において、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させ、前記切断された鉄塔をせり上げる工程の前に、前記支柱を鉄塔敷内の平面上に固定する工程をさらに備える、方法。
  8. 請求項4に記載の嵩上げ方法において、前記昇降装置は固定柱を介して前記鉄塔敷内で組み立てられ、前記方法は、前記昇降装置と前記鉄塔とを前記把持装置で連結する工程の前に、または前記昇降装置と前記鉄塔とを前記把持装置で連結する工程の後、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させ前記切断された鉄塔をせり上げる工程の前に、前記昇降装置を前記固定柱から切り離す工程をさらに備える、方法。
  9. 請求項4に記載の嵩上げ方法において、前記昇降装置は、前記支柱の組み立て時、前記支柱セグメントと転接し、また、前記昇降装置の前記支柱に沿う昇降時、前記支柱と転接するガイドローラを備える、方法。
  10. 請求項4に記載の嵩上げ方法において、前記第1の支柱セグメントは、互いに高さ方向に結合された2つの支柱セグメントを含む、方法。
  11. 鉄塔の嵩上げ装置において、
    鉄塔敷内で組み立てられた支柱と、
    前記支柱の周りを取り囲むように位置する昇降装置と、
    前記昇降装置を前記支柱に沿って昇降させる駆動装置と、
    前記昇降装置と鉄塔とを連結する連結装置とを備え、
    前記昇降装置は、前記駆動装置に駆動されて前記支柱に沿って上昇すると、前記連結装置と前記鉄塔との連結点よりも下方で切断された鉄塔をせり上げ、前記せり上げられた鉄塔に鉄塔嵩上げ材が組み付けられるのを許容する、装置。
  12. 請求項11に記載の嵩上げ装置において、前記駆動装置は、前記支柱に縦設されたラックギアと、前記昇降装置に配設されて前記ラックギアと係合するピニオンギアとを含む、装置。
  13. 鉄塔の建設方法において、
    平面上で支柱を組み立てる工程と、
    前記支柱の周りを取り囲むように位置する昇降装置と鉄塔材とを把持装置で連結する工程と、
    前記昇降装置を、駆動装置を駆動させて、前記支柱に沿って上昇させ、前記鉄塔材をせり上げる工程と、
    前記せり上げられた鉄塔材に次位の鉄塔材を組み付ける工程と、を備える、方法。
  14. 鉄塔の建設方法において、
    ラックギアが上端から下端まで縦設された支柱セグメントを複数用意する工程と、
    鉄塔敷内でピニオンギアを備えた昇降装置を組み立てる工程と、
    第1の支柱セグメントのラックギアが前記ピニオンギアに係合した状態で、前記ピニオンギアを一方向に回転駆動し、前記第1の支柱セグメントを前記昇降装置に対して上昇させる工程と、
    第2の支柱セグメントを、前記上昇された第1の支柱セグメントの下方に導入し、ラックギア同士が互いに整列した状態で、前記第1の支柱セグメントと結合する工程と、
    前記結合された第1および第2の支柱セグメントを、前記ピニオンギアを前記一方向に回転駆動させて上昇させる工程と、
    第3の支柱セグメント以降の支柱セグメントに関し、上昇された支柱セグメントの下方に導入し、ラックギア同士が整列した状態で、前記上昇された支柱セグメントと結合する工程を繰り返し、所定の高さを有する支柱を得る工程と、
    前記昇降装置と鉄塔材とを把持装置で連結する工程と、
    前記ピニオンギアを前記一方向と反対方向に回転駆動させて、前記昇降装置を前記支柱に沿って上昇させ、前記鉄塔材をせり上げる工程と、
    前記せり上げられた鉄塔材に次位の鉄塔材を組み付ける工程と、を備える、方法。
  15. 鉄塔の建設装置において、
    平面上に組み立てられた支柱と、
    前記支柱の周りを取り囲むように位置する昇降装置と、
    前記昇降装置を前記支柱に沿って昇降させる駆動装置と、
    前記昇降装置と鉄塔材とを連結する連結装置とを備え、
    前記昇降装置は、前記駆動装置に駆動されて前記支柱に沿って上昇すると、前記鉄塔材をせり上げ、前記せり上げられた鉄塔材に次位の鉄塔材が組み付けられるのを許容する、装置。
  16. 請求項15に記載の建設装置において、前記駆動装置は、前記支柱に縦設されたラックギアと、前記昇降装置に配設されて前記ラックギアと係合するピニオンギアとを含む、装置。
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