JP2015022706A - 特典付与システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の構成員で構成されるグループに対してインセンティブを働かせることができる特典付与システムを提供する。
【解決手段】
特典付与システム1は、クレジットカードの複数の利用者で構成されるグループを生成するグループ生成手段と、各利用者のクレジットカードの利用履歴を示す利用履歴情報を記憶する第1及び第2利用履歴情報DB13B及び13Cと、この利用履歴情報に基づいて、グループの購買力を算出する算出手段と、この算出手段によって算出された前記グループの購買力に応じた特典を示す特典情報を、当該グループを構成する複数の利用者のそれぞれに対して提供する特典情報提供手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、クレジットカードの会員に対して特典を付与する特典付与システムに関する。
クレジットカードの利用履歴等に応じたポイント等の特典をクレジットカードの会員に対して付与する特典付与サービスが普及している。このような特典付与サービスにおいては、各会員が多くのポイントを獲得しようとしてクレジットカードを利用したり、クレジットカードを利用することによって獲得済みのポイントを使用したりする等、クレジットカードの利用促進が図られる。しかしながら、通常の場合、個人では利用額が限られてくるため、各会員はそれほど大きな特典を得ることができないという不都合がある。そこで、複数の会員が獲得した特典を足し合わせて利用可能とするための技術が従来提案されている。
例えば、特許文献1には、複数の会員からなるグループ内の構成員のポイントを集計するグループポイント集計機能と、この集計されたグループ単位のポイントを当該グループ内の何れの構成員をも利用することができるよう当該ポイントを管理するグループポイント管理機能とを備えるポイント管理システムが開示されている。このポイント管理システムによれば、グループ単位でポイントを蓄積した上でそのポイントをグループ内の何れかの構成員が利用することができるため、会員毎にポイントを蓄積する場合と比べて、一人の会員がより多くのポイントを利用することができ、利用促進効果をより一層高めることが期待できる。
特開2003−109116号公報
ところで、複数人での旅行等のように複数人からなるグループで行動を共にするような場合、そのうちの一人の消費行動に誘発されて他の者も同様の消費行動を起こす等、個人のみのときとは異なる消費傾向が見受けられる。このような場合、そのグループに対してインセンティブを働かせてグループでの行動を促すことにより各個人の消費行動を刺激することができる。しかしながら、上述した従来のポイントシステムの場合、ポイントの蓄積はグループ単位であるものの、各ポイントの付与は利用者単位で行われるため、利用者個人に対してインセンティブを働かせることができたとしても、グループ全体に対してインセンティブを働かせることはできず、グループでの行動を促すことができないという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、グループに対してインセンティブを働かせてグループでの行動を促すことができる特典付与システム及び特典付与方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の特典付与システムは、クレジットカードの利用者に対して特典を付与する特典付与システムにおいて、各利用者を識別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、各利用者のクレジットカードの利用履歴を示す利用履歴情報を記憶する利用履歴情報記憶手段と、前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を用いて、複数の利用者で構成されるグループを生成するグループ生成手段と、前記利用履歴情報記憶手段に記憶されている、前記グループ生成手段により生成されたグループを構成する複数の利用者のうちの少なくとも一人の利用履歴情報に基づいて、当該グループの購買力を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記グループの購買力に応じた特典を示す特典情報を、当該グループを構成する複数の利用者のそれぞれに対して提供する特典情報提供手段とを備える。
前記態様において、前記利用履歴情報記憶手段が、クレジットカードの利用金額を含む複数の項目についての履歴を示す利用履歴情報を記憶しており、前記算出手段が、前記複数の項目毎に、前記グループの購買力を算出するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の利用金額の合計に基づいて当該グループの購買力を算出するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の利用金額のうちの最大値に基づいて当該グループの購買力を算出するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記利用履歴情報記憶手段が、クレジットカードの利用回数を更に含む複数の項目についての履歴を示す利用履歴情報を記憶しており、前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の利用回数のうちの最大値又は最小値に基づいて当該グループの購買力を算出するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の移動距離に更に基づいて当該グループの購買力を算出するように構成されていてもよい。この場合に、前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の移動距離のうちの最大値又は最小値に基づいて当該グループの購買力を算出するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記利用履歴情報記憶手段に記憶されている特定の利用者の利用履歴情報を外部の装置に対して送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された利用履歴情報を受信した前記外部の装置から、前記特定の利用者のうちの少なくとも一人の選択を受け付ける選択受付手段とを更に備え、前記グループ生成手段が、前記選択受付手段によって選択が受け付けられた利用者を含むグループを生成するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記利用履歴情報記憶手段が、公開の可否を示す公開可否情報を含む利用履歴情報を記憶しており、前記送信手段が、前記公開可否情報によって公開可とされている利用履歴情報を外部の装置に対して送信するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記選択受付手段によって選択が受け付けられた利用者に対して、グループへの加入を依頼するための加入依頼情報を提供する加入依頼情報提供手段を更に備え、前記グループ生成手段が、前記加入依頼情報の提供を受けた利用者側からグループへの加入の承諾を得た場合に、前記選択受付手段によって選択が受け付けられた利用者を含むグループを生成するように構成されていてもよい。
また、前記態様において、前記特典情報が、前記グループを構成する複数の利用者のうちの一の利用者がクレジットカードを利用した場合に、他の利用者が享受できる特典を示していてもよい。
さらに、前記態様において、特典付与に必要なグループの購買力が特典を提供するクレジットカードの加盟店側によって予め定められており、前記特典情報提供手段が、前記算出手段によって算出されたグループの購買力が当該特典付与に必要なグループの購買力に達しているか否かを判断し、達していると判断した場合に、前記特典情報を提供するように構成されていてもよい。
本発明に係る特典付与システムによれば、クレジットカードの複数の利用者で構成されるグループに対してインセンティブを働かせてグループでの行動を促すことができる。
本発明の実施の形態に係る特典付与システム及びその通信先の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置に設けられている会員情報データベースのレイアウトの一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置に設けられている第1利用履歴情報データベースのレイアウトの一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置に設けられている第2利用履歴情報データベースのレイアウトの一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置に設けられているグループ情報データベースのレイアウトの一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置に設けられている特典情報データベースのレイアウトの一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置と会員端末とによって実行される利用履歴公開設定処理の手順を示すフローチャート。 会員端末のディスプレイ上に表示される公開設定画面の一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置と会員端末とによって実行されるグループ登録処理の手順を示すフローチャート。 会員端末のディスプレイ上に表示されるグループ登録画面の一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置と会員端末とによって実行されるグループ加入依頼処理の手順を示すフローチャート。 会員端末のディスプレイ上に表示される旅行計画選択画面の一例を示す図。 会員端末のディスプレイ上に表示される他者利用履歴画面の一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置と加盟店端末とによって実行される特典情報登録処理の手順を示すフローチャート。 加盟店端末のディスプレイ上に表示される特典情報登録画面の一例を示す図。 加盟店端末のディスプレイ上に表示される特典情報登録画面の他の例を示す図。 加盟店端末のディスプレイ上に表示される特典情報登録画面の他の例を示す図。 本発明の実施の形態に係る特典付与装置と会員端末とによって実行される特典情報提供処理の手順を示すフローチャート。 会員端末のディスプレイ上に表示される特典情報一覧画面の一例を示す図。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
[特典付与システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る特典付与システム及びその通信先の構成を示すブロック図である。本実施の形態の特典付与システムは、図1における特典付与装置1により構成されている。図1に示すとおり、この特典付与装置1は、クレジットカードの各会員(以下、「カード会員」という)側で用いられる複数の会員端末2,2,…及びクレジットカードの各加盟店に設置される複数の加盟店端末3,3,…と通信可能に接続されている。その他にも、特典付与装置1は、クレジットカード会社側に設けられ、クレジットカードの利用に必要な各種の処理を実行するクレジットカードシステム4と通信可能に接続されている。
会員端末2,2,…及び加盟店端末3,3,…は、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機、タブレット端末及びPDA(Personal Digital Assistant)等の通信機能を有する装置等で構成される。特典付与装置1は、これらの会員端末2,2,…及び加盟店端末3,3,…とインターネット等の通信ネットワーク100を介して通信を行う。なお、加盟店端末3,3,…が、各カード会員がその加盟店にてクレジットカードを利用する際に信用照会処理等を実行する端末を兼ねる構成であってもよい。
[特典付与装置の構成]
以下、上述した特典付与装置1の詳細な構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る特典付与装置1の構成を示すブロック図である。図2に示すとおり、コンピュータ(特典付与装置)1は、CPU10、ROM11、RAM12、ハードディスク13、及び通信インタフェース(I/F)14を備えており、これらのCPU10、ROM11、RAM12、ハードディスク13、及び通信I/F14は、バス15によって接続されている。
CPU10は、RAM12にロードされた各種のコンピュータプログラムを実行する。これにより、コンピュータ1が本実施の形態の特典付与装置1として機能することになる。
ROM11は、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、又はEEPROM(Electrically Erasable PROM)等によって構成されており、CPU10にて実行されるコンピュータプログラム及びその実行の際に用いられるデータ等が記憶されている。
RAM12は、SRAM又はDRAMなどによって構成されている。このRAM12は、ハードディスク13に記憶されている各種のコンピュータプログラムの読み出し等に用いられる。また、CPU10が各種のコンピュータプログラムを実行するときに、CPU10の作業領域としても利用される。
ハードディスク13には、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムなど、CPU10に実行させるための各種のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータ等が予めインストールされている。また、このハードディスク13には、クレジットカードの会員(以下「カード会員」という)の属性等に関する会員情報が格納される会員情報データベース(DB)13Aと、カード会員によるクレジットカードの利用履歴を示す第1利用履歴情報及び第2利用履歴情報がそれぞれ格納される第1利用履歴情報データベース(DB)13B及び第2利用履歴情報データベース(DB)13Cと、複数のカード会員で構成されるグループに関するグループ情報が格納されるグループ情報データベース(DB)13Dと、各加盟店によって提供される特典に関する特典情報が格納される特典情報データベース(DB)13Eとが設けられている。これらの各データベースの詳細については後述する。
さらに、ハードディスク13には、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのマルチタスクオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、各種のコンピュータプログラムが当該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
通信I/F14は、通信ネットワーク100を介して特典付与装置1が外部の装置と通信するためのインタフェース装置である。特典付与装置1は、この通信I/F14を介して、会員端末2,2,…、加盟店端末3,3,…及びクレジットカードシステム4との間で各種のデータの送受信を行う。
以下、ハードディスク13に設けられている各データベースの詳細について説明する。
(A)会員情報DB13A
図3は、本発明の実施の形態に係る特典付与装置1に設けられている会員情報DB13Aのレイアウトの一例を示す図である。図3に示すように、会員情報DB13Aは、クレジットカードのカード番号が格納されるカード番号フィールド101、クレジットカードの所有者であるカード会員の氏名が格納される氏名フィールド102、カード会員が使用する電子メールアドレスが格納される電子メールフィールド103、カード会員の住所が格納される住所フィールド104、カード会員の電話番号が格納される電話番号フィールド105、及びカード会員が参加しているコミュニティを識別するコミュニティIDが格納されるコミュニティフィールド106を有している。ここで、コミュニティとは、カード会員が参加できる組織を意味しており、例えば、既に知り合いとなっているカード会員のみが参加するコミュニティ、及び共通の趣味を持つカード会員が参加するコミュニティ等、様々なものが想定される。
(B)第1利用履歴情報DB13B
図4は、本発明の実施の形態に係る特典付与装置1に設けられている第1利用履歴情報DB13Bのレイアウトの一例を示す図である。図4に示すように、第1利用履歴情報DB13Bは、クレジットカードのカード番号が格納されるカード番号フィールド201、及びクレジットカードを所有するカード会員の旅行回数が格納される旅行回数フィールド202を有している。旅行回数フィールド202は、都道府県別に分かれたサブフィールドを有しており、各サブフィールドには、都道府県別のカード会員の旅行回数が格納されている。なお、本実施の形態における旅行回数は、カード会員によるクレジットカードの利用履歴に基づいて定められる。具体的には、カード会員が各都道府県の加盟店においてクレジットカードを利用した実績があった場合、その都道府県に旅行したとみなすこと等が考えられる。この場合、同一の都道府県の加盟店において連続した日にクレジットカードの利用があった場合は1回の旅行があったものとみなす等の処理を行う。なお、カード会員の自己申告により旅行回数を定める等、他の方法によって旅行回数を定めるようにしてもよい。
(C)第2利用履歴情報DB13C
図5は、本発明の実施の形態に係る特典付与装置1に設けられている第2利用履歴情報DB13Cのレイアウトの一例を示す図である。図5に示すように、第2利用履歴情報DB13Cは、クレジットカードのカード番号が格納されるカード番号フィールド301、クレジットカードが利用された加盟店の名称が格納される利用店舗フィールド302、加盟店を識別するための加盟店IDが格納される加盟店IDフィールド303、クレジットカードの利用日が格納される利用日フィールド304、クレジットカードの利用金額が格納される利用金額フィールド305、クレジットカード利用時の人数が格納される人数フィールド306、及び利用履歴を公開するか否かを示す情報が格納される公開フィールド307を有している。ここで、人数フィールド306には、加盟店の店員がクレジットカードの利用時の状況に基づいて入力した人数が格納される。具体的には、複数人分の料金を一人が代表してクレジットカードで支払う場合、その人数を店員が加盟店端末に入力する。また、複数人がグループで加盟店を訪れ、各々がクレジットカードを利用した場合、それぞれの利用についてそのグループの人数を店員が入力する。このような人数の入力がない場合、すなわち一人のカード会員が普通にクレジットカードを利用する場合は、人数が「1」となる。この人数が多いほど当該利用者の集客力が大きいと考えられる。なお、公開フィールド307にはデフォルト値として公開を示す情報が格納されている。この公開フィールド307に格納される情報は、後述する利用履歴公開設定処理によって変更される場合がある。
(D)グループ情報DB13D
図6は、本発明の実施の形態に係る特典付与装置1に設けられているグループ情報DB13Dのレイアウトの一例を示す図である。図6に示すように、グループ情報DB13Dは、グループを識別するためのグループIDが格納されるグループIDフィールド401、グループ名が格納されるグループ名フィールド402、グループを構成する構成員のカード番号が格納される構成員フィールド403を有している。ここで、グループとは、特定の複数のカード会員によって構成される組織であって、後述するグループ登録処理によって登録されるものをいう。本実施の形態では、同一の旅行先に旅行する複数人がグループとして組織される。後述するように、本実施の形態では、このグループに対して特典が与えられ、その特典を各構成員及び/又はグループが享受することができる。
(E)特典情報DB13E
図7は、本発明の実施の形態に係る特典付与装置1に設けられている特典情報DB13Eのレイアウトの一例を示す図である。図7に示すように、特典情報DB13Eは、特典の提供元となる加盟店の名称が格納される店舗フィールド501、特典が適用される優先度が格納される優先度フィールド502、特典の内容が格納される特典フィールド503、特典が適用される期間が格納される期間フィールド504、及び特典付与の条件が格納される条件フィールド505を有している。なお、条件フィールド505には、グループの購買力に関する1以上の条件が格納される。ここで、グループの購買力とは、複数の構成員で構成されるグループ全体の購買する能力の指標であり、詳細については後述する。この特典情報DB13Eに格納される各情報は、後述する特典情報登録処理によって登録される。
なお、ハードディスク13には、上記の各データベース以外にも、コミュニティ定義テーブル13F、都道府県間距離テーブル13G及び店舗所在地テーブル13Hが格納されている。このコミュニティ定義テーブル13Fには、各コミュニティのコミュニティIDと、そのコミュニティに参加している構成員のカード番号とが対応付けて格納されている。また、都道府県間距離テーブル13Gには、各都道府県間の距離に関する情報が格納されている。本実施の形態では、都道府県庁間の距離を都道府県間の距離として扱う。さらに、店舗所在地テーブル13Hには、加盟店の加盟店IDと、その加盟店の所在地の都道府県名とが対応付けて格納されている。
[特典付与システムの動作]
次に、上述したように構成された本実施の形態の特典付与システムの動作について、フローチャート等を参照しながら説明する。なお、本実施の形態の特典付与システムにおいて実行される主な処理には、(1)利用履歴の公開の可否を設定するための利用履歴公開設定処理、(2)グループを登録するためのグループ登録処理、(3)グループへの加入を特定のカード会員に依頼するためのグループ加入依頼処理、(4)特典情報を登録するための特典情報登録処理、及び(5)特典情報をカード会員に対して提供するための特典情報提供処理がある。以下では、これらの各処理の詳細について説明する。
(1)利用履歴公開設定処理
利用履歴公開設定処理は、各カード会員が自己の利用履歴を公開するか否かを設定するための処理である。なお、この利用履歴公開設定処理の実行に先立って、特典付与装置1は、カード会員によって入力されたカード番号及び予め設定されたパスワード等と会員情報DB13Aに記憶されている情報等とを用いて当該カード会員の認証処理を実行する。その結果認証に成功した場合にのみ以下の処理が実行されることになる。
図8は、特典付与装置1と会員端末2とによって実行される利用履歴公開設定処理の手順を示すフローチャートである。会員端末2はまず、カード会員の指示にしたがって、当該カード会員のクレジットカードの利用履歴に関する情報を要求するための利用履歴要求を特典付与装置1に対して送信する(S101)。
特典付与装置1は、会員端末2から送信された利用履歴要求を受信した場合(S201)、先の認証処理のときに利用したカード番号を用いて当該カード会員の第1利用履歴情報及び第2利用履歴情報を第1利用履歴情報DB13B及び第2利用履歴情報DB13Cからそれぞれ抽出する(S202)。次に、特典付与装置1は、その抽出した第1利用履歴情報及び第2利用履歴情報等を用いて、利用履歴の公開の可否を設定するための公開設定画面を示す公開設定画面情報を生成し、その公開設定画面情報を会員端末2に対して送信する(S203)。
会員端末2は、特典付与装置1から送信された公開設定画面情報を受信した場合(S102)、その公開設定画面情報によって示される公開設定画面をディスプレイ上に表示する(S103)。図9は、その公開設定画面の一例を示す図である。図9に示すように、公開設定画面1001には、カード会員の旅行先、その旅行先への旅行回数、その旅行先と当該カード会員の居住地との間の距離(移動距離)、クレジットカードを利用したことがある当該旅行先における加盟店の名称、その加盟店での利用回数及び利用額の合計、並びに公開状況を示す情報が表形式で示されている。公開状況については、プルダウンメニューによって公開及び非公開の何れかを選択することができるように表示されている。また、この公開設定画面1001には、図9に示すとおり、公開状況の設定を指示するための設定ボタン1002が設けられている。この公開設定画面1001で示されている旅行先、旅行回数、利用店舗、利用回数、利用額合計、及び公開状況は、第1利用履歴情報及び第2利用履歴情報に含まれている情報である。ここで、距離については、会員情報DB13Aに格納されている当該会員の住所と都道府県間距離テーブル13Gに格納されている情報とに基づいて自動的に設定される。また、各加盟店と旅行先との対応は、店舗所在地テーブル13Hに基づいてなされる。
上記の公開設定画面1001を参照したカード会員は、自身の利用履歴を確認した上で、各利用履歴を他のカード会員に対して公開するか否かを判断する。その結果、公開から非公開へ、又は非公開から公開へ変更する必要があると判断した利用履歴については、プルダウンメニューを操作して当該変更を行うことにより公開設定情報の入力を行い、その後設定ボタン1002をクリックする。会員端末2は、このようにしてカード会員により行われた公開設定情報の入力を受け付けた場合(S104)、その公開設定情報を特典付与装置1に対して送信する(S105)。
特典付与装置1は、会員端末2から送信された公開設定情報を受信した場合(S204)、その公開設定情報の内容に基づいて第2利用履歴情報DB13Cを更新する(S205)。これにより、第2利用履歴情報における公開フィールド307の情報が変更され、カード会員自身による公開/非公開の設定が第2利用履歴情報DB13Cに反映されることになる。
(2)グループ登録処理
次に、グループ登録処理について説明する。これは、新たにグループを形成する場合に、そのグループを立ち上げるカード会員(以下、「主催者」という)の指示によって実行が開始される処理である。なお、このグループ登録処理の実行の前に、利用履歴公開設定処理の場合と同様の認証処理が実行される。
図10は、本発明の実施の形態に係る特典付与装置1と会員端末2とによって実行されるグループ登録処理の手順を示すフローチャートである。上記の認証処理の結果、認証に成功した場合に、グループの登録を行うためのグループ登録画面を示す情報が、特典付与装置1から会員端末2に対して送信される。これを受けた会員端末2は、その情報によって示されるグループ登録画面をディスプレイ上に表示する(S301)。
図11は、会員端末2のディスプレイ上に表示されるグループ登録画面の一例を示す図である。図11に示すように、グループ登録画面2001には、旅行の日程を入力するための入力欄、旅行先を入力するためのプルダウンメニュー、及び入力された情報の登録を指示するための登録ボタン2002が設けられている。グループ旅行を計画する主催者は、所望の旅行日程及び旅行先を入力することによりグループ登録情報の入力を行い、その後登録ボタン2002をクリックする。
会員端末2は、上述したようにしてカード会員により行われたグループ登録情報の入力を受け付けた場合(S302)、そのグループ登録情報を特典付与装置1に対して送信する(S303)。特典付与装置1は、会員端末2から送信されたグループ登録情報を受信した場合(S401)、グループIDを採番した上で、受信したグループ登録情報の内容をそのグループIDと対応付けてグループ情報DB13Dに登録する(S402)。この時点において、構成員フィールド403には、グループ登録を行った主催者のカード番号のみが格納されていることになる。
(3)グループ加入依頼処理
上記のグループ登録処理によって登録されたグループへの加入を主催者が他のカード会員に対して依頼するために、以下のグループ加入依頼処理が実行される。
図12は、特典付与装置1と会員端末2とによって実行されるグループ加入依頼処理の手順を示すフローチャートである。なお、このグループ加入依頼処理の実行に先立って、利用履歴公開設定処理の場合と同様の認証処理が実行される。その結果認証に成功した場合に、グループへの加入依頼を行うための旅行計画選択画面を示す情報が、特典付与装置1から会員端末2に対して送信される。これを受けた会員端末2は、その情報によって示される旅行計画選択画面をディスプレイ上に表示する(S501)。
図13は、会員端末2のディスプレイ上に表示される旅行計画選択画面の一例を示す図である。図13に示すように、旅行計画選択画面3001には、先のグループ登録処理によって登録されているグループのグループ名である旅行計画を選択可能に表示するプルダウンメニューと、そのグループへの加入の依頼先を検索するための検索ボタン3002とが設けられている。主催者は、プルダウンメニューにて所望の旅行計画を選択した上で、検索ボタン3002をクリックする。
会員端末2は、上述したようにしてカード会員により行われた旅行計画の選択を受け付けた場合(S502)、グループへの加入の依頼先の検索を指示する検索要求を特典付与装置1に対して送信する(S503)。特典付与装置1は、その検索要求を受信した場合(S601)、会員情報DB13A及びコミュニティ定義テーブル13Fを参照して主催者が参加しているコミュニティを特定すると共に、そのコミュニティに参加している他のカード会員を特定する(S602)。次に、特典付与装置1は、その特定した他のカード会員の第1利用履歴情報及び第2利用履歴情報であって、主催者によって選択されている旅行計画の旅行先(以下、「今回旅行先」という)に係るものであり、しかも公開可と設定されているものを、第1利用履歴情報DB13B及び第2利用履歴情報DB13Cから抽出し(S603)、それらの第1利用履歴情報及び第2利用履歴情報の内容を含む他者利用履歴画面を示す他者利用履歴画面情報を生成し、それを会員端末2に対して送信する(S604)。
会員端末2は、特典付与装置1から送信された他者利用履歴画面情報を受信した場合(S504)、その他者利用履歴画面情報によって示される他者利用履歴画面をディスプレイ上に表示する(S505)。図14は、その他者利用履歴画面の一例を示す図である。図14に示すように、他者利用履歴画面4001には、主催者と同じコミュニティに参加しているカード会員の名前、今回旅行先への旅行回数、今回旅行先と当該カード会員の居住地との間の距離、クレジットカードを利用したことがある今回旅行先における加盟店の名称、その加盟店での利用回数、人数の合計及び利用額の合計が表形式で示されている。ここで、人数の合計とは、第2利用履歴情報DB13Cの人数フィールド306に格納されている人数の合計である。
上記の他者利用履歴画面4001を参照した主催者は、表示されている各カード会員の利用履歴の内容を考慮し、グループへの加入依頼の対象となるカード会員の有無を判断する。その結果、加入依頼の対象となるカード会員がいる場合、そのカード会員の名前を表示している箇所をクリックすることにより、依頼先の選択を行う。
会員端末2は、上述したようにして行われた依頼先の選択を受け付けた場合(S506)、依頼先として選択されたカード会員を識別するための情報を含む依頼先選択情報を特典付与装置1に対して送信する(S507)。特典付与装置1は、依頼先選択情報を受信した場合(S605)、その依頼先選択情報に含まれている情報を用いてカード会員を識別し、会員情報DB13Aを参照して当該カード会員の電子メールアドレスを特定して、その電子メールアドレス宛にグループへの加入依頼があったことを示す加入依頼メールを送信する(S606)。
上記の加入依頼メールには、依頼元である主催者の氏名、グループの概要(旅行先及び旅行日程)、及び加入するか否かの回答を受け付けるウェブサイトのURL等が記載されている。この加入依頼メールを受信したカード会員は、その加入依頼メールにて示されているグループに加入するか否かを検討する。その結果、グループに加入することを決めた場合、当該カード会員は、上記のURLにアクセスし、加入参加を示す情報を送信する。その場合、特典付与装置1は、当該カード会員のカード番号をグループ情報DB13Dに登録する。これにより、グループへの加入登録が完了する。
(4)特典情報登録処理
次に、各加盟店によって提供される特典の内容及び条件を示す特典情報の登録を行う特典情報登録処理について説明する。図15は、特典付与装置1と加盟店端末3とによって実行される特典情報登録処理の手順を示すフローチャートである。なお、この特典情報登録処理の実行に先立って、特典付与装置1は、予め設定されている加盟店の識別番号及びパスワード等に基づいて各加盟店の認証処理を実行する。その結果認証に成功した場合に、特典情報を登録するための特典情報登録画面を示す情報が、特典付与装置1から加盟店端末3に対して送信される。これを受けた加盟店端末3は、その情報によって示される特典情報登録画面をディスプレイ上に表示する(S701)。
図16A乃至図16Cは、加盟店端末3のディスプレイ上に表示される特典情報登録画面の一例を示す図である。なお、図16Aは加盟店が旅館である場合の例を、図16Bは加盟店が土産店である場合の例を、図16Cは加盟店が茶屋である場合の例をそれぞれ示している。図16A乃至図16Cに示すように、特典情報登録画面5001には、特典を適用する際の優先度、その特典の内容、その特典が適用される期間、及びその特典を付与するための各種の条件を入力するための各入力欄と、これらの入力欄に入力された情報の登録を指示するための登録ボタン5002とが設けられている。
特典情報登録画面5001を用いて入力される特典付与の条件には様々なものがある。例えば、図16Aに示されている「人数」にはグループの人数の下限値が、「最長距離」には特典情報の登録を行う加盟店が位置する都道府県と各構成員の居住地の都道府県との間の距離のうち最も長い距離の下限値が、「最大旅行回数」には当該加盟店が位置する都道府県への各構成員のこれまでの旅行回数のうち最も多い旅行回数の下限値が、「全体旅行回数」には当該加盟店が位置する都道府県への各構成員のこれまでの旅行回数の合計の下限値が、「旅行先利用額合計」には当該加盟店が位置する都道府県における各構成員のこれまでの利用額の合計の下限値が、「店舗利用額合計」には当該加盟店での各構成員のこれまでの利用額の合計の下限値が、「利用回数」には当該加盟店での各構成員のこれまでの利用回数の合計の下限値が、それぞれ入力される。また、図16B及び図16Cに示されている「個人最大利用回数」には特典情報の登録を行う加盟店での各構成員の利用回数のうちの最大の回数の下限値が、「個人最大利用金額」には当該加盟店での各構成員の利用金額のうちの最大の金額の下限値が、「個人最小利用回数」には当該加盟店での各構成員の利用回数のうちの最小の回数の上限値が、「今回利用額」には当該加盟店における各構成員の今回の利用金額の下限値が、それぞれ入力される。なお、図16A乃至図16Cには示されていないが、当該加盟店が位置する都道府県と各構成員の居住地の都道府県との間の距離のうち最も短い距離の上限値を入力するための「最短距離」、当該加盟店での各構成員の利用金額のうちの最小の金額の上限値を入力するための「個人最小利用金額」等、様々な条件が想定される。
上記の特典情報登録画面5001を参照した加盟店の担当者は、提供可能な特典、その特典を付与するための条件及び優先度を各入力欄に入力し、登録ボタン5002をクリックする。加盟店端末3は、このようにして加盟店の担当者により行われた特典情報の入力を受け付けた場合(S702)、その特典情報を特典付与装置1に対して送信する(S703)。特典付与装置1は、加盟店端末3から送信された特典情報を受信した場合(S801)、その受信した特典情報の内容を特典情報DB13Eに登録する(S802)。
以上の特典情報登録処理が加盟店毎に行われることにより、各加盟店の特典情報が特典情報DB13Eに蓄積されることになる。なお、特典情報DB13Eに登録された特典情報は、上記の特典情報登録処理と同様の処理によって適宜変更される。
以下、図16A乃至図16Cに示す例を用いて、特典の内容及び特典付与の条件などの具体例を説明する。
図16Aに示す例では、グループの最長距離が200km以上であり、旅行先利用額合計が100,000円以上の場合、優先度1の特典である「10%割引」が適用される。また、グループの最長距離が100km以上200km未満であって旅行先利用額合計が50,000円以上100,000円未満の場合は優先度2の特典「5%割引」が、同じく最長距離が50km以上100km未満であって旅行先利用額合計が10,000円以上50,000円未満の場合は優先度3の特典「ドリンクサービス」が、それぞれ適用される。この場合は、グループの各構成員が今回の旅行において当該加盟店でクレジットカードを利用した場合に、その構成員が特典を得ることになる。なお、この例では、最長距離の値が大きいほど、より遠くから移動して旅行先を訪れることになるため、そのことを評価してより高い特典を提供するようにしている。その他にも、例えば、最短距離の値が小さいほど、より高い頻度で訪問してくれる可能性が高いと考えられるため、そのことを評価してより高い特典を提供するようにしてもよい。
また、図16Bに示す例では、グループの個人最小利用回数が0の場合、すなわち構成員のうちの少なくとも一人が一度もその加盟店を利用したことがない場合は、優先度1の特典「未利用者1000円利用でグループにお土産を1つ贈呈」が適用される。この場合は、未利用者が1000円以上利用した場合に、その未利用者が属するグループが特典を得ることになる。また、グループの個人最小利用回数が1の場合は優先度2の特典「3000円利用でグループにお土産を1つ贈呈」が適用される。この場合は、グループの構成員の一人が今回の旅行において当該加盟店で3000円以上を利用した場合に、そのグループが特典を得ることになる。
さらに、図16Cに示す例では、グループの個人最大利用回数が20以上であり、個人最大利用金額が50,000円以上の場合、優先度1の特典「グループの方全員に茶団子と宇治茶をご用意」が、同じく個人最大利用回数が10以上20未満であり、個人最大利用金額が20,000円以上50,000円未満の場合、優先度2の特典「グループの方全員に宇治茶をご用意」が、それぞれ適用される。この場合、グループ中に条件に合致する構成員が一人でもいれば、そのグループに属する構成員の全員が特典を得ることになる。
このように、本実施の形態では、グループの構成員がクレジットカードを利用した場合に当該構成員が特典を獲得するのは勿論のこと、グループ内の一人の構成員によるクレジットカードの利用によって当該グループの他の構成員が特典を得ることができたり、クレジットカードの利用の有無に関わらず、グループ中に条件に合致する構成員が一人でもいれば当該グループに属する構成員の全員が特典を得ることができたり等、様々な態様が想定される。このようにグループ内の各カード会員が様々な態様で特典を享受することができるため、グループでの行動が促されることになる。
(5)特典情報提供処理
次に、上述したようにして特典情報DB13Eに蓄積された特典情報をカード会員に提供する特典情報提供処理について説明する。なお、このグループ登録処理の実行に先立って、上述した場合と同様の認証処理が実行され、その結果認証に成功した場合に、下記の特典情報提供処理が実行される。
図17は、本発明の実施の形態に係る特典付与装置1と会員端末2とによって実行される特典情報提供処理の手順を示すフローチャートである。カード会員は、自己が享受可能な特典情報の内容を確認したい場合、会員端末2に対して、グループを特定した上で、特典情報の送信要求を指示する。これを受けた会員端末2は、図17に示すように、特典情報送信要求を特典付与装置1に対して送信する(S901)。なお、この特典情報送信要求には、上記のようにカード会員によって特定されたグループのグループIDが含まれている。
特典付与装置1は、会員端末2から送信された特典情報送信要求を受信した場合(S1001)、その特典情報送信要求に含まれているグループIDを用いて、当該グループに係るグループ情報をグループ情報DB13Dから抽出する(S1002)。次に、特典付与装置1は、抽出したグループ情報に格納されているグループの各構成員のカード番号を用いて、各構成員の第1利用履歴情報及び第2利用履歴情報を第1利用履歴情報DB13B及び第2利用履歴情報DB13Cからそれぞれ抽出する(S1003)。
次に、特典付与装置1は、抽出した第1利用履歴情報及び第2利用履歴情報並びに会員情報等のその他の情報を用いて、グループ購買力を算出する(S1004)。ここで、グループ購買力とは、グループ全体の購買する能力の指標であって、本実施の形態においては、特典付与の各条件に対するグループの値をいう。上述したように、特典付与の条件には、人数、最長距離、最大旅行回数、全体旅行回数、旅行先利用額合計、店舗利用額合計、利用回数、個人最大利用回数、個人最大利用金額、個人最小利用回数、及び今回利用額等、様々なものがある。ステップS1004において、特典付与装置1は、これらの各条件に対するグループの値を算出する。例えば、特典付与装置1は、条件グループの各構成員について会員情報DB13Aに格納されている居住地と都道府県間距離テーブル13Gとに基づいて距離を求めた上で、その中で最も長い距離を特定し、その値を条件「最長距離」に対するグループの値とする。また、特典付与装置1は、各構成員の第1利用履歴情報に基づいて今回旅行先の旅行回数を求めた上で、その中で最も多い回数を特定し、その値を条件「最大旅行回数」に対するグループの値とする。他の条件に対しても、特典付与装置1は、第1利用履歴情報及び第2利用履歴情報等の各種の情報を用いて、グループの値、すなわちグループ購買力を算出する。
次に、特典付与装置1は、特典情報DB13Eに格納されている特典付与の条件を参照し、ステップS1004にて算出したグループ購買力によって必要な条件を充足する特典を特定する(S1005)。そして、特典付与装置1は、その特定した特典の特典情報、各構成員の利用履歴、及びグループの購買力を含む特典一覧画面を示す特典一覧画面情報を会員端末2に対して送信する(S1006)。
会員端末2は、特典付与装置1から送信された特典一覧画面情報を受信した場合(S902)、その特典一覧画面情報によって示される特典一覧画面をディスプレイ上に表示する(S903)。図18は、その特典一覧画面の一例を示す図である。図18に示すように、特典一覧画面6001には、グループの各構成員の利用履歴(公開可と設定されているものに限る)、グループ購買力、及び享受可能な特典の内容が表形式で示されている。これを参照したカード会員は、どの特典を享受することができるのかを容易に確認することができる。また、より良い特典を享受することができるようにするために、グループ購買力を高める必要があるか否か等を判断することも可能である。
なお、上記のとおり会員端末2から送信要求があった場合に特典情報を提供するのではなく、例えばカード会員が今回旅行先に到達したことを当該カード会員が所有する携帯電話機のGPS等により検出し、その検出したタイミングで電子メール等を用いて特典情報を提供するようにしてもよい。
なお、上記の実施の形態では、グループ旅行を例にとって説明したが、複数人で構成されるグループで行動をする場合であれば、それ以外の場合にも本発明を適用することが可能である。具体的には、複数人で買い物を共にする場合や食事を共にする場合等にも本発明を適用することができる。
本発明の特典付与システムは、クレジットカードの利用者に対して特典を付与する特典付与システム等として有用である。
1 特典付与装置(特典付与システム)
2 会員端末
3 加盟店端末
4 クレジットカードシステム
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 ハードディスク
13A 会員情報データベース
13B 第1利用履歴情報データベース
13C 第2利用履歴情報データベース
13D グループ情報データベース
13E 特典情報データベース
13F コミュニティ定義テーブル
13G 都道府県間距離テーブル
13H 店舗所在地テーブル
14 通信インタフェース
15 バス
100 通信ネットワーク
1001 公開設定画面
2001 グループ登録画面
3001 旅行計画選択画面
4001 他者利用履歴画面
5001 特典情報登録画面
6001 特典一覧画面

Claims (12)

  1. クレジットカードの利用者に対して特典を付与する特典付与システムにおいて、
    各利用者を識別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
    各利用者のクレジットカードの利用履歴を示す利用履歴情報を記憶する利用履歴情報記憶手段と、
    前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を用いて、複数の利用者で構成されるグループを生成するグループ生成手段と、
    前記利用履歴情報記憶手段に記憶されている、前記グループ生成手段により生成されたグループを構成する複数の利用者のうちの少なくとも一人の利用履歴情報に基づいて、当該グループの購買力を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記グループの購買力に応じた特典を示す特典情報を、当該グループを構成する複数の利用者のそれぞれに対して提供する特典情報提供手段と
    を備えることを特徴とする、特典付与システム。
  2. 前記利用履歴情報記憶手段が、クレジットカードの利用金額を含む複数の項目についての履歴を示す利用履歴情報を記憶しており、
    前記算出手段が、前記複数の項目毎に、前記グループの購買力を算出するように構成されている、
    請求項1に記載の特典付与システム。
  3. 前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の利用金額の合計に基づいて当該グループの購買力を算出するように構成されている、
    請求項2に記載の特典付与システム。
  4. 前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の利用金額のうちの最大値に基づいて前記グループの購買力を算出するように構成されている、
    請求項2に記載の特典付与システム。
  5. 前記利用履歴情報記憶手段が、クレジットカードの利用回数を更に含む複数の項目についての履歴を示す利用履歴情報を記憶しており、
    前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の利用回数のうちの最大値又は最小値に基づいて当該グループの購買力を算出するように構成されている、
    請求項2乃至4の何れかに記載の特典付与システム。
  6. 前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の移動距離に更に基づいて当該グループの購買力を算出するように構成されている、
    請求項1乃至5の何れかに記載の特典付与システム。
  7. 前記算出手段が、前記グループを構成する複数の利用者の移動距離のうちの最大値又は最小値に基づいて当該グループの購買力を算出するように構成されている、
    請求項6に記載の特典付与システム。
  8. 前記利用履歴情報記憶手段に記憶されている特定の利用者の利用履歴情報を外部の装置に対して送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信された利用履歴情報を受信した前記外部の装置から、前記特定の利用者のうちの少なくとも一人の選択を受け付ける選択受付手段と
    を更に備え、
    前記グループ生成手段が、前記選択受付手段によって選択が受け付けられた利用者を含むグループを生成するように構成されている、
    請求項1乃至7の何れかに記載の特典付与システム。
  9. 前記利用履歴情報記憶手段が、公開の可否を示す公開可否情報を含む利用履歴情報を記憶しており、
    前記送信手段が、前記公開可否情報によって公開可とされている利用履歴情報を外部の装置に対して送信するように構成されている、
    請求項8に記載の特典付与システム。
  10. 前記選択受付手段によって選択が受け付けられた利用者に対して、グループへの加入を依頼するための加入依頼情報を提供する加入依頼情報提供手段
    を更に備え、
    前記グループ生成手段が、前記加入依頼情報の提供を受けた利用者側からグループへの加入の承諾を得た場合に、前記選択受付手段によって選択が受け付けられた利用者を含むグループを生成するように構成されている、
    請求項8又は9に記載の特典付与システム。
  11. 前記特典情報が、前記グループを構成する複数の利用者のうちの一の利用者がクレジットカードを利用した場合に、他の利用者が享受できる特典を示している、
    請求項1乃至10の何れかに記載の特典付与システム。
  12. 特典付与に必要なグループの購買力が特典を提供するクレジットカードの加盟店側によって予め定められており、前記特典情報提供手段が、前記算出手段によって算出されたグループの購買力が当該特典付与に必要なグループの購買力に達しているか否かを判断し、達していると判断した場合に、前記特典情報を提供するように構成されている、
    請求項1乃至11の何れかに記載の特典付与システム。
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