JP2015021335A - ドーザレバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 建設機械1のドーザ装置4のブレード22を操作するドーザレバーであって、レバーシャフト28と、このレバーシャフト28の上部に設けられたグリップ29とを有すると共に、前記ブレード22を上げ下げ動作させるべく前後操作可能とされ、ブレード22をアングル動作又はチルト動作させるべく、前記グリップ29を、レバーシャフト28の軸芯回りに中立位置から左右に所定角度回転操作可能とする。
【選択図】図5
Description
特許文献1では、ドーザレバーを前後に揺動操作することでブレードを上げ下げ動作させ、グリップに設けた操作スイッチを操作することでブレードをチルト動作させるようにしている。また、運転席の前方に備えたペダルを操作することで、ブレードをアングル動作させるようにしている。
本発明は、グリップをレバーシャフトの軸芯回りに回転操作することで、ブレードの上げ下げ動作以外の動作をさせるようにしたドーザレバーを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明では、建設機械のドーザ装置のブレードを操作するドーザレバーであって、
レバーシャフトと、このレバーシャフトの上部に設けられたグリップとを有すると共に、前記ブレードを上げ下げ動作させるべく前後操作可能とされ、
前記ブレードをアングル動作又はチルト動作させるべく、前記グリップを、前記レバーシャフトの軸芯回りに中立位置から左右に所定角度回転操作可能としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記グリップの回転操作によりブレードをアングル動作させることを特徴とする。
前記グリップ芯材をレバーシャフトの上部にその軸芯回りに相対回転不能に取り付けると共に、このグリップ芯材にグリップ本体をレバーシャフトの軸芯回りに回転操作可能に支持することにより、グリップを回転操作可能としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、グリップのレバーシャフトの軸芯回りの回転操作によってブレードをアングル動作又はチルト動作させることができ、グリップを5本の指でしっかり握った状態での操作によって、ブレードの上げ下げ動作と、それ以外のブレード動作
をさせることができるので、操作性がよい。
請求項3に係る発明によれば、グリップの回転操作によりブレードをアングル動作させるようにしているので、グリップの回転操作方向とブレードのアングル動作方向とを合わせることができ、操作性をよくすることができる。
図1(a)において、符号1は建設機械として例示するバックホーである。
このバックホー1は、上部の旋回体2と、下部の走行装置3と、この走行装置3の前部に設けられたドーザ装置4とを有する。
前記旋回体2は、旋回台5と、該旋回台5の前部に設けられた作業装置6(掘削装置)とを有する。
前記作業装置6は、スイングブラケット8と、ブーム9と、アーム10と、バケット11とを有する。スイングブラケット8は、旋回台5の前部に設けられた支持ブラケット12に上下軸回りに左右揺動自在に設けられている。ブーム9は、スイングブラケット8に揺動自在に支持され、アーム10はブーム9の先端側に揺動自在に支持され、バケット11はアーム10の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に取り付けられている。ブーム9、アーム10、バケット11は、それぞれ油圧シリンダによって揺動駆動される。
支持された揺動フレーム20と、この揺動フレーム20の前部にクロスピン構造体21を介して取り付けられたブレード22とを有する。
前記揺動フレーム20は、走行メインフレーム13と揺動フレーム20との間に介装されたドーザシリンダ23によって上下に揺動駆動され、該揺動フレーム20を上下に揺動させることでブレード22が上げ下げ動作される。
前記アングル軸芯S1とチルト軸芯S2とは互いに直交しており、例えば、図1(b)に示すように、揺動フレーム20が前後方向に沿う状態において、アングル軸芯S1は上下方向の軸芯とされ、チルト軸芯S2は前後方向の軸芯とされている。
図2に示すように、前記運転席7の前部の左右両側には、操縦レバー24L,24Rが設けられ、運転席7の前方には走行操作レバー25が設けられている。例えば、右側の操縦レバー24Rはブーム9及びバケット11を操作するものであり、左側の操縦レバー24Lは旋回台5及びアーム10を操作するものである。また、走行操作レバー25は走行装置3を操作するものである。
前記リモコン弁27は、ドーザシリンダ23を制御するドーザ制御弁をパイロット操作するパイロット弁によって構成されている。
前記レバーシャフト28は六角棒によって形成されている。このレバーシャフト28は長手方向中途部で屈曲され、上部28aが前方に向けて上方傾斜状とされ、下部28bは下方に行くに従って若干後方に移行する緩い傾斜状とされている。このレバーシャフト28の下部は、前記リモコン弁27に取り付けられたレバーブラケット31に固定され、このレバーブラケット31を介してレバーシャフト28がリモコン弁27に前後揺動自在に支持されている。
このグリップ29は、グリップ芯材32とグリップ本体33とから主構成されている。グリップ芯材32はレバーシャフト28の上部28aに外嵌されて該レバーシャフト28に取付ネジ34によってネジ止め固定されている。
リップ芯材32にレバーシャフト28の軸芯回りに中立位置から左右に所定角度回転操作可能に支持されている。これによってグリップ29が回転操作可能とされ、このグリップ29の回転操作によってブレード22がアングル動作される。
前記グリップ芯材32は、図4、図5及び図6に示すように、レバーシャフト28の上部28aに外嵌される筒状の外嵌部35と、この外嵌部35の軸芯方向上方側に設けられたバネ収容部36と、外嵌部35の上端から径方向外方に張り出すフランジ部37と、外嵌部35の下部に設けられたセンサ取付部38とを有する。
一方、レバーシャフト28の上部28aには、該レバーシャフト28の上部28aに外嵌部35を外嵌した状態で前記ネジ挿通孔40に一致するネジ孔42が形成されている。このネジ孔42は、レバーシャフト28を構成する六角棒の平坦面に形成されている。
前記フランジ部37の前後には、切欠き溝43が形成されている。
前記バネ収容部36は、外嵌部35の上端から該外嵌部35の軸芯方向に延びる略円筒状に形成され、上端開口状で下端が外嵌部35の上壁35aで閉塞されている。
このバネ収容部36には、グリップ本体33を左右に回転操作した位置から中立位置に戻す中立戻しバネ45が収容されている。この中立戻しバネ45は、本実施形態では、ねじりコイルバネによって形成されている。
図5に示すように、グリップ本体33の長手方向上部にはシーソースイッチによって構
成された操作スイッチ48と、押しボタン式スイッチで構成された切換スイッチ49とが設けられている。グリップ本体33の長手方向中途部は作業者がグリップ29を握る握り部51とされ、グリップ本体33の長手方向下部は、グリップ芯材32のセンサ取付部38及び回転検出センサ47を収容するセンサ収容部52とされている。
前記操作スイッチ48はドーザ装置4のブレード22をチルト動作させるものである。この操作スイッチ48の左側を押圧操作するとブレード22の左右一方(例えば、左側)が上がるようにブレード22がチルト動作し、該操作スイッチ48の右側を押圧操作するとブレード22の左右一方が下がるようにブレード22がチルト動作する。
図8、図9に示すように、前記グリップ本体33は、グリップ芯材32を内装することができるように中空状に形成されていると共に、該グリップ本体33は左側のグリップ本体構成部材56Lと右側のグリップ本体構成部材56Rとから構成されている。
左右の各グリップ本体構成部材56L,56Rの内部側には、複数本(本実施形態では、グリップ本体33の長手方向上部に3本、グリップ本体33の長手方向下部に2本)の連結筒57が左右方向内方に向けて突設されている。右側のグリップ本体構成部材56Rには、連結筒57に連通するネジ挿通孔58が、各連結筒57に対応して形成されている(図4参照)。左右の各グリップ本体構成部材56L,56Rの連結筒57は左右方向で対向しており、前記ネジ挿通孔58を介して右側のグリップ本体構成部材56Rの連結筒57に挿通した図示省略の連結ネジを、左側のグリップ本体構成部材56Lの連結筒57にねじ込むことにより、右側のグリップ本体構成部材56Rと左側のグリップ本体構成部材56Lとが連結される。
また、グリップ本体33の内部には、グリップ芯材32の上部に、その軸芯回りに回転自在に支持される被支持壁61,62と、グリップ芯材32の下部に、その軸芯回りに回転自在に支持されるサポート壁63とが設けられている。これら被支持壁61,62とサポート壁63とによって、グリップ本体33がグリップ芯材32にレバーシャフト28の軸芯回りに回転操作可能に支持されている。
aの係合面64はグリップ芯材32のバネ収容部36の外面下端側に係合し、下側の被支持壁構成部材62aの係合面64はグリップ芯材32の外嵌部35の外面上端側に係合している。これによって、グリップ本体33の長手方向中途部がグリップ芯材32の上部に回転自在に支持されている。
このサポート壁63は、図10(b)に示すように、左右のグリップ本体構成部材56L,56Rに形成されたサポート壁構成部材63aが合わさって形成されている。各サポート壁構成部材63aにはグリップ芯材32の外面に係合する円弧状の係合面65が形成されている。この係合面65はグリップ芯材32の外嵌部35の外面下部に係合している。これによって、グリップ本体33の長手方向下部がグリップ芯材32の下部に回転自在に支持されている。
第1押圧面66は、図8に示すように、左側の上側の被支持壁構成部材61aから上方側に立ち上がる延出壁68の後面によって構成されている。第2押圧面67は、図9に示すように、右側の上側の被支持壁61aに形成された切欠部69の前側の面によって構成されている。
また、グリップ本体33に対する矢視X方向の操作力を解除すると、中立戻しバネ45の戻し力(捩りコイルバネの復元力)によって、グリップ本体33は中立位置に戻ると共に、アングル動作が停止する。
右側のセンサ取付部38の前端がグリップ本体33の右回りの回転を規制するストッパとされている。
また、グリップ本体33に対する矢視Y方向の操作力を解除すると、中立戻しバネ45の戻し力(捩りコイルバネの復元力)によって、グリップ本体33は中立位置に戻ると共に、アングル動作が停止する。
また、作業者は中立戻しバネ45のバネ力に抗してグリップ本体33を回転操作するので、グリップ本体33を回転操作する際に、作業者に手首に負担がかかるが、掌屈させてグリップ本体33を回転操作する場合の回転操作角度と、背屈させてグリップ本体33を回転操作する場合の回転操作角度とを同じ角度にしていると、背屈させてグリップ本体33を回転操作する場合よりも、掌屈させてグリップ本体33を回転操作する場合の方が、作業者にかかる負担が大きく、回しにくい。
また、グリップ本体33の回転操作方向とブレード22のアングル動作方向とを合わせることにより、操作性をよくすることができる。
また、レバーシャフト28を六角棒で形成し、これに嵌合するグリップ芯材32の嵌合孔39をレバーシャフト28の断面形状に対応する六角孔に形成することで、レバーシャフト28に対するグリップ芯材32の回り止めをしている。これにより、レバーシャフト28と嵌合孔39が面当たりで嵌合するので、グリップ芯材32をレバーシャフト28にネジ止め固定しても、グリップ本体33の回転操作によって容易に緩むことがなく、また、ネジ止め固定することにより、レバーシャフト28に対するグリップ29の組付けが容易となり、故障時等にグリップ29を容易に交換することができる。
また、グリップ本体33に形成した取付用開口59を介してレバーシャフト28にグリップ芯材32をネジ止め固定することができるので、グリップ芯材32にグリップ本体33を組み付けた状態で、グリップ29をレバーシャフト28に対して着脱することができ、組み付け性がよい。また、カバー60によって、取付ネジ34を隠すことができる。
本実施形態のグリップ29にあっては、グリップ29を回転操作可能な構造としていることから、グリップ本体33の内部にグリップ本体33の回転操作を検出する回転検出センサ47が設けられると共に、グリップ芯材32とグリップ本体33との接触部分が相対
回転する。
グリップ本体33の内部に侵入した水,砂等が回転検出センサ47に長期間当たると、回転検出センサ47の故障、寿命の低下を招いてしまう。また、砂がグリップ芯材32とグリップ本体33との接触部分に入り込むと,該接触部分の摩耗が促進され、グリップ29の寿命に影響を与えると共に、故障の原因となる。
前記侵入物排出経路74は、図5,図8及び図9に示すように、操作スイッチ48の取付部分76から侵入した水,砂等を案内する排出ガイド78と、切換スイッチ49の取付部分77から侵入した水,砂等を案内するガイド面79と、上下の被支持壁61,62の前端側に設けられた通過通路80(これを第1通過通路という)と、グリップ本体33の前側壁部54の内面によって構成された案内面81と、サポート壁63の前端側に設けられた他の通過通路82(これを第2通過通路という)とから構成されている。
排出ガイド78は、左右の各グリップ本体構成部材56L,56Rの上部に、それぞれ上下一対設けられている。
左右の各上側の排出ガイド78Uは、操作スイッチ48の取付部分76の下側壁部76aからグリップ芯材32の上方の連結筒57にかけて前下がり傾斜状に設けられている。
また、この左右の下側の排出ガイド78Dは、グリップ芯材32のバネ収容部36との干渉を避けるために左右方向で突き合わせ状とはされていない(図7(a)参照)。
第1通過通路80は、上下の被支持壁構成部材61a,62aの前端側に形成された切欠き87によって形成されている(図7(a)、図10(a)参照)。
第1部位81aは下方に向かうに従って後方に移行する傾斜状とされ、第2部位81bは下方に向かうに従って前方に移行する傾斜状とされ、第3部位81cは下方に向かうに
従って後方に移行する傾斜状とされている。
前記構成の侵入物排出経路74にあっては、操作スイッチ48の取付部分76から侵入した水,砂等は、上側の排出ガイド78U及び下側の排出ガイド78Dを伝って上側の被支持壁61に形成された第1通過通路80へと下方移動する。
上側の被支持壁61の第1通過通路80へと達した水,砂等は、上側の被支持壁61の第1通過通路80、下側の被支持壁62の第1通過通路80を通過して案内面81の上端側へと移動し、この案内面81を伝って下方移動する。
前記構成の実施形態によれば、操作スイッチ48及び切換スイッチ49の取付部分76,77からグリップ本体33の内部に侵入する水,砂等の侵入物は、侵入物排出経路74によって回転検出センサ47を避けてグリップ本体33の底部72の開口73へと案内されて、該グリップ本体33の底部72の開口73から排出されるので、グリップ本体33の回転操作を検出する回転検出センサ47に、水,砂等が当たるのを防止することができ、回転検出センサ47の故障、寿命低下の防止を図ることができる。
また、グリップ29が前方に向かって上方傾斜状に設けられているので、グリップ本体33の前側壁部54の内面を、水,砂等の侵入物をグリップ本体33の底部72の開口73へ案内する案内面81として利用することができる。
なお、前記実施形態において、種々の設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、グリップ29の回転操作でブレード22をアングル動作させるようにしているが、グリップ29の回転操作でブレード22をチルト動作させ、操作スイッチ48によってブレード22をアングル動作させるようにしてもよい。
また、レバーシャフト28の断面形状は、三角形、四角形、五角形又は7角形以上の多角形の多角形棒で形成されていてもよい。また、レバーシャフト28は、少なくとも、グリップ芯材32の外嵌部35が嵌合する嵌合部分30が多角形棒状に形成されていればよい。
4 ドーザ装置
22 ブレード
28 レバーシャフト
29 グリップ
32 グリップ芯材
33 グリップ本体
45 中立戻しバネ
Claims (4)
- 建設機械のドーザ装置のブレードを操作するドーザレバーであって、
レバーシャフトと、このレバーシャフトの上部に設けられたグリップとを有すると共に、前記ブレードを上げ下げ動作させるべく前後操作可能とされ、
ブレードをアングル動作又はチルト動作させるべく、前記グリップを、レバーシャフトの軸芯回りに中立位置から左右に所定角度回転操作可能としたことを特徴とするドーザレバー。 - 前記グリップを回転操作した位置から中立位置にもどす中立戻しバネを備えると共に、前記グリップの回転操作角度を左右異なる角度に設定したことを特徴とする請求項1に記載のドーザレバー。
- 前記グリップの回転操作によりブレードをアングル動作させることを特徴とする請求項1又は2に記載のドーザレバー。
- 前記グリップはグリップ芯材とグリップ本体とを有し、
前記グリップ芯材をレバーシャフトの上部にその軸芯回りに相対回転不能に取り付けると共に、このグリップ芯材にグリップ本体をレバーシャフトの軸芯回りに回転操作可能に支持することにより、グリップを回転操作可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドーザレバー。
Priority Applications (3)
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JP2019167686A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | 株式会社日立建機ティエラ | 建設機械 |
JP2022096946A (ja) * | 2020-12-18 | 2022-06-30 | ヤンマーホールディングス株式会社 | 建設機械 |
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2013
- 2013-07-22 JP JP2013151961A patent/JP6129008B2/ja active Active
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