JP2019116118A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャトルレバーをコンパクトで簡易な構造とすることができる作業車両を提供すること。【解決手段】作業車両は、ステアリングハンドルと、前進位置、中立位置、後進位置に揺動可能なレバー本体と、当該レバー本体の一端側に設けられたグリップと、を有するシャトルレバーと、前記ステアリングハンドルの回転軸の外周を覆うコラムカバーと、前記コラムカバーの側部に取り付けられると共に、前記レバー本体が挿通される開口部を有し且つ前記レバー本体の他端側を収容するシャトルレバー用カバーと、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えばトラクタ等の作業車両に関する。
従来、特許文献1に開示された作業車両が知られている。
特許文献1に開示された作業車両は、走行可能な車体と、ステアリングハンドルと、ステアリングハンドルの回転軸の外周を覆うコラムカバーと、前進、中立及び後進位置に切り換え可能なシャトルレバー(前後進切換レバー)と、を備えている。シャトルレバーは、ステアリングハンドルの近傍に配置されるグリップと、このグリップに連結されたレバー本体(連繋部材)とを有している。
特許第6181409号公報
上記作業車両においては、シャトルレバーのレバー本体が露出しており、シャトルレバーの操作位置を検出する検出装置はコラムカバーの内部に配置されている。そのため、シャトルレバーのレバー本体を、コラムカバー内部に配置された検出装置まで屈曲させながら長く延ばす必要があった。
本発明は、このような従来技術に鑑みてなされたものであって、シャトルレバーをコンパクトで簡易な構造とすることができる作業車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る作業車両は、ステアリングハンドルと、前進位置、中立位置、後進位置に揺動可能なレバー本体と、当該レバー本体の一端側に設けられたグリップと、を有するシャトルレバーと、前記ステアリングハンドルの回転軸の外周を覆うコラムカバーと、前記コラムカバーの側部に取り付けられると共に、前記レバー本体が挿通される開口部を有し且つ前記レバー本体の他端側を収容するシャトルレバー用カバーと、を備えている。
好ましくは、前記シャトルレバー用カバーには、前記シャトルレバーとは異なる操作を行う操作スイッチが取り付けられている。
好ましくは、前記操作スイッチは、前記グリップよりも前記回転軸から離れた位置に配置されており、前記シャトルレバー用カバーは、前記操作スイッチの周囲に前記開口部が設けられた基準面よりも下方に凹んだ凹部を有している。
好ましくは、前記操作スイッチは、前記シャトルレバーの揺動方向に並んだ第1操作スイッチと第2操作スイッチとを含み、前記凹部は、前記第1操作スイッチの周囲に設けられた第1凹部と、前記第2操作スイッチの周囲に設けられた第2凹部と、を含む。
好ましくは、前記第2凹部は、前記第1凹部よりも下方に凹んでいる。
好ましくは、前記第2操作スイッチの上面の高さは、前記基準面以下の高さとなっている。
好ましくは、前記シャトルレバー用カバーは、ケーブルを当該シャトルレバー用カバーの内部から外部に取り出すための取出部と、前記取出部から取り出されたケーブルを当該シャトルレバー用カバーの外面に沿って案内する案内部と、を有し、前記取出部及び前記案内部は、前記シャトルレバー用カバーの前記回転軸側に設けられ且つ前記コラムカバーの内部に配置されている。
好ましくは、前記シャトルレバー用カバーの内部に配置され且つ前記レバー本体の揺動位置に基づいて信号を出力する位置検出装置を備え、前記ケーブルは、前記位置検出装置から出力された信号を伝達するケーブルを含む。
好ましくは、前記シャトルレバー用カバーは、上係合部を有する上部カバーと、前記上係合部と係合する下係合部を有する下部カバーと、を有し、前記上係合部と前記下係合部
のいずれか一方は係合穴を有し、前記上係合部と前記下係合部のいずれか他方は前記係合穴に係合される係合爪を有し、前記上係合部及び前記下係合部は、前記シャトルレバー用カバーの前記回転軸側に設けられ且つ前記コラムカバーの内部に配置されている。
好ましくは、前記上係合部及び前記下係合部はそれぞれ、前記案内部における前記ケーブルの案内方向の基端側に設けられた第1係合部と、前記案内方向の先端側に設けられた第2係合部と、を含み、前記第2係合部は、前記第1係合部よりも前記回転軸から離れた位置に設けられている。
好ましくは、前記コラムカバーから一側方に突出して設けられ且つ前記シャトルレバーとは異なる操作を行う操作レバーを備え、前記シャトルレバー用カバーは、前記コラムカバーから他側方に突出して設けられると共に当該他側方側の端面が前記操作レバーの突出方向に沿って延びる仮想線上に位置している。
好ましくは、前記コラムカバーから一側方に突出して設けられ且つ前記シャトルレバーとは異なる操作を行う操作レバーを備え、前記シャトルレバー用カバーと前記操作レバーとが一体化されている。
好ましくは、前記シャトルレバー用カバーの内部から前記コラムカバーの内部に亘って配置されると共に、前記操作レバーと前記シャトルレバー用カバーとを接続する接続部材を備えている。
上記作業車両によれば、シャトルレバーのレバー本体が挿通される開口部を有し且つレバー本体の他端側を収容するシャトルレバー用カバーを備えているため、シャトルレバー用カバーの内部にシャトルレバーの操作位置を検出する検出装置を配置することができる。そのため、レバー本体を短くしても検出装置と接続することができ、シャトルレバーをコンパクトで簡易な構造とすることができる。
また、シャトルレバー用カバーに、シャトルレバーとは異なる操作を行う操作スイッチが取り付けられている場合、操作スイッチをシャトルレバーの近傍に配置することができ、操作スイッチの操作性が良好となる。
また、操作スイッチがグリップよりも回転軸から離れた位置に配置されており、シャトルレバー用カバーが操作スイッチの周囲に開口部が設けられた基準面よりも下方に凹んだ凹部を有している場合、運転者がステアリングハンドルを把持しながらシャトルレバーを操作する際に、運転者の指等が操作スイッチに当たって誤操作してしまうことを防止できる。
また、操作スイッチは、シャトルレバーの揺動方向に並んだ第1操作スイッチと第2操作スイッチとを含み、凹部は、第1操作スイッチの周囲に設けられた第1凹部と、第2操作スイッチの周囲に設けられた第2凹部と、を含む場合、運転者がステアリングハンドルを把持しながらシャトルレバーを操作する際に、第1操作スイッチと第2操作スイッチのそれぞれについて、指等が当たって誤操作してしまうことを防止することができる。
また、第2凹部が第1凹部よりも下方に凹んでいる場合、第1操作スイッチを操作しようとして誤って第2操作スイッチを操作したり、第2操作スイッチを操作しようとして誤って第1操作スイッチを操作したり、といった誤操作を防止することができる。
また、第2操作スイッチの上面が基準面以下の高さとなっている場合、第1操作スイッチと第2操作スイッチの誤操作をより確実に防止することができる。
また、シャトルレバー用カバーは、ケーブルを当該シャトルレバー用カバーの内部から外部に取り出すための取出部と、取出部から取り出されたケーブルをシャトルレバー用カバーの外面に沿って案内する案内部と、を有し、取出部及び案内部は、シャトルレバー用カバーの回転軸側に設けられ且つコラムカバーの内部に配置されている場合、シャトルレバー用カバーの内部から外部に取り出されたケーブルが、コラムカバーの内部においてシャトルレバー用カバーの外面に沿って案内されるため、ケーブルが外部からの力を受けて損傷する可能性を低減できる。
また、シャトルレバー用カバーの内部に配置され且つレバー本体の揺動位置に基づいて信号を出力する位置検出装置を備え、ケーブルは、位置検出装置から出力された信号を伝
達するケーブルを含む場合、シャトルレバーと位置検出装置とをシャトルレバー用カバーの内部で且つ短い距離で接続することができる。
また、シャトルレバー用カバーは、上係合部を有する上部カバーと、上係合部と係合する下係合部を有する下部カバーと、を有し、上係合部と下係合部のいずれか一方は係合穴を有し、上係合部と下係合部のいずれか他方は係合穴に係合される係合爪を有し、上係合部及び下係合部は、シャトルレバー用カバーの回転軸側に設けられ且つコラムカバーの内部に配置されている場合、上係合部及び下係合部が係合穴と係合爪により係合されるため、係合及び係合の解除を容易且つ確実に行うことができる。また、上係合部及び下係合部がコラムカバーの内部に配置されるため、外力によって係合が外れることを防止できる。
また、上係合部及び下係合部はそれぞれ、案内部におけるケーブルの案内方向の基端側に設けられた第1係合部と、案内方向の先端側に設けられた第2係合部と、を含み、第2係合部は、第1係合部よりも回転軸から離れた位置に設けられている場合、案内方向の先端側に設けられた第2係合部が、案内部により案内されるケーブルの邪魔になることが防がれる。また、案内部を長く形成することができるため、ケーブルを長い距離に亘って確実に案内することができる。
また、コラムカバーから一側方に突出して設けられ且つシャトルレバーとは異なる操作を行う操作レバーを備え、シャトルレバー用カバーは、コラムカバーから他側方に突出して設けられると共に当該他側方側の端面が操作レバーの突出方向に沿って延びる仮想線上に位置している場合、シャトルレバー用カバーが運転者の前方の視界を妨げにくくなり、運転席前方のメータパネル等を視認するときの障害とならない。
また、コラムカバーから一側方に突出して設けられ且つシャトルレバーとは異なる操作を行う操作レバーを備え、シャトルレバー用カバーと操作レバーとが一体化されている場合、操作レバーとシャトルレバー用カバーとが一体化されているため、操作レバーとシャトルレバー用カバーとを一体的にコラムカバーに対して着脱することができる。そのため、操作レバー及びシャトルレバー用カバーの着脱作業の作業工数を減らすことができる。
また、シャトルレバー用カバーの内部からコラムカバーの内部に亘って配置されると共に、操作レバーとシャトルレバー用カバーとを接続する接続部材を備えている場合、接続部材によって、操作レバーとシャトルレバー用カバーとを接続して一体化することができる。また、接続部材は、シャトルレバー用カバーの内部からコラムカバーの内部に亘って配置されるため、外部から視認されることがない。
操縦カバー、ステアリングハンドル、シャトルレバー、シャトルレバー用カバー等をステアリングハンドルの回転軸の軸心方向から見た図である。 コラムカバー、ステアリングハンドル、シャトルレバー、シャトルレバー用カバー等をステアリングハンドルの回転軸の軸心方向から見た図である。 コラムカバー、ステアリングハンドル、シャトルレバー、シャトルレバー用カバー等をステアリングハンドルの回転軸の軸心方向に直交する後方から見た図である。 シャトルレバーを後方から見た図である。 シャトルレバー用カバーの内部構造を示す斜視図である。 シャトルレバーに対する付勢機構等を左上方から見た斜視図である。 シャトルレバー用カバーの分解斜視図である。 シャトルレバー用カバーを後下方から見た斜視図である。 上部カバーの平面図である。 シャトルレバー用カバーの内部構造をカバー長手方向の縦断面(図15のA−A断面)で示す図である。 シャトルレバー用カバーの凹部の形状をカバー短手方向の縦断面(図15のB−B断面)で示す図である。 シャトルレバー用カバー、シャトルレバー等をカバー長手方向の一方側(左側)から見た図である。 シャトルレバー用カバーの右部と接続部材を示す斜視図である。 下部カバーを後方から見た図である。 シャトルレバー用カバーと接続部材を示す平面図である。 シャトルレバー用カバーの下部カバーを外して内部構造を示した底面図である。 シャトルレバーと操作レバーが接続板により接続されている構成を示す斜視図である。 シャトルレバー、検出スイッチ、カム等を示す斜視図である。 シャトルレバー用カバー、接続部材、コラムカバー、操縦レバー等を示す平面図である。 シャトルレバー用カバー、接続部材、コラムカバー、操縦レバー等を示す背面図である。 作業車両の側面図である。
以下、本発明に係る作業車両の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
図21は、本発明に係る作業車両の一実施形態を示す側面図である。本実施形態の場合、作業車両はトラクタ1である。但し、作業車両は、トラクタ1には限定されず、トラクタ1以外の作業車両であってもよい。例えば、コンバインや移植機等の農業用車両やローダ作業機等の建設用車両であってもよい。
以下、トラクタ(作業車両)1の運転席13に着座した運転者の前側(図21の左側)を前方、運転者の後側(図21の右側)を後方、運転者の左側(図21の手前側)を左方、運転者の右側(図21の奥側)を右方として説明する。
図21に示すように、トラクタ1は、走行可能な車体2を有している。車体2は、原動機E1と、フライホイールハウジング3と、クラッチハウジング4と、ミッションケース5と、前車軸フレーム6とを有している。
原動機E1は、ディーゼルエンジンである。原動機E1は、トラクタ1の前部に位置し、ボンネット10によって覆われている。原動機E1は、電動モータであってもよいし、ディーゼルエンジン及び電動モータを有しているハイブリッド型であってもよい。
フライホイールハウジング3は、原動機E1の後部に連結されていて、フライホイールを収容している。クラッチハウジング4は、フライホイールハウジング3の後部に連結されている。クラッチハウジング4は、フライホイールを介して伝達される原動機E1の動力を断接可能に伝達するクラッチを収容している。
ミッションケース5は、クラッチハウジング4の後部に連結されている。ミッションケース5は、クラッチを介して伝達される動力を変速する変速装置(ミッション)を収容している。変速装置は、当該変速装置によって伝達する動力を、正転又は反転させて前進又は後進の出力に切り換える前後進切換機構7を有している。
前車軸フレーム6は、原動機E1に固定され且つ原動機E1から前方に突出している。前車軸フレーム6には、前車軸ケース15が支持されている。
トラクタ1は、車体2を走行可能に支持する走行装置8を有している。走行装置8は、車体2の前部に設けた複数の前輪と、車体2の後部に設けた複数の後輪とを有している車輪型の走行装置である。複数の前輪は、前車軸ケース15の左側に支持された左前輪11Lと、前車軸ケース15の右側に支持された右前輪11Rとを含む。複数の後輪は、ミッションケース5の左側に支持された左後輪12Lと、ミッションケース5の右側に支持された右後輪12Rとを含む。走行装置は、セミクローラ型の走行装置(前輪と、後輪の代わりに採用されるクローラ式走行機構とを有している走行装置)であってもよい。
左前輪11L及び右前輪11Rは、前車軸ケース15の前部に配備されたステアリングシリンダ16のシリンダロッドの移動によって操向可能な操向輪である。前輪11L,11Rを操向操作することにより、車体2の向きを変更可能(車体2を操向可能)である。ステアリングシリンダ16は、油圧シリンダで構成される。
前輪11L,11R及び後輪12L,12Rのうち、少なくとも後輪12L,12Rは駆動輪とされ、当該駆動輪に変速装置から出力された動力が伝達される。
車体2の後部には、運転者が着座する運転席13が搭載されている。運転席13の前方には、操縦装置14が設けられている。操縦装置14は、操縦カバー18によって覆われた操縦台17を有している。操縦カバー18は、支持フレーム9に支持されている。支持フレーム9は、車体2に固定された支持部材39の上部に固定されている。図1に示すように、操縦カバー18の上部には、運転席13に着座した運転者が視認するメータパネル29が設けられている。
操縦台17は、車体2に立設されたブラケット23を有している。ブラケット23には、ステアリングハンドル19、ステアリングバルブ20等が支持されている。
ステアリングハンドル19は、車体2の操向を操作する部材であり、運転者によって手動操作される。ステアリングハンドル19は、運転者が握って操舵する把持部19aと、当該把持部19bを回転軸(ステアリングシャフト)22に支持する支持部19bと、を有している。本実施形態の場合、把持部19aは円環状に形成されている。
回転軸22は、ステアリングハンドル19の下部に接続されて下方に延びている。回転軸22は、ステアリングコラム24に挿通されて回転可能に支持されている。ステアリングコラム24の下部は、ブラケット23に支持されている。ステアリングコラム24の上部の周囲は、操縦カバー18の上部に設けられたコラムカバー25に覆われている。
ステアリングバルブ20は、ステアリングシリンダ16を制御するバルブである。ステアリングバルブ20は、ステアリングハンドル19によって操作されて作動油の流量を制御すると共に作動油の方向を切り換えるロータリバルブである。言い換えると、ステアリングバルブ20は、ステアリングハンドル19の操作を伝達する作動油を出力可能なバルブである。より詳しく説明すると、ステアリングバルブ20は、ステアリングハンドル19の操作量に応じた作動油を操作方向に対応するポートから出力する。ステアリングバルブ20から出力された作動油は、ステアリングシリンダ16に送られて、当該ステアリングシリンダ16のシリンダロッドを移動させる。これにより、ステアリングハンドル19の回転操作に応じて左前輪11L及び右前輪11Rが操向操作される。
図1〜図3に示すように、コラムカバー25の一側部には、シャトルレバー用カバー26が取り付けられている。シャトルレバー用カバー26は、シャトルレバー(前後進切換レバー)21の基端側(回転軸22側)を収容している。シャトルレバー用カバー26は、ステアリングハンドル19の下方に配置されている。シャトルレバー用カバー26は、コラムカバー25の側部から回転軸22から離れる方向に延設されている。具体的には、シャトルレバー用カバー26は、コラムカバー25の左側部に取り付けられ、当該左側部から左方に向けて突出するように延設されている。
シャトルレバー21は、車体2の走行方向を切り換える操作を行う部材である。より詳しく説明すると、シャトルレバー21を前方又は後方に操作(揺動)することにより、前後進切換機構7が切り換えられ、車体2の走行方向(進行方向)が前進方向又は後進方向に切り換えられる。
シャトルレバー21は、ステアリングハンドル19の把持部19aの下方に設けられている。シャトルレバー21は、前方又は後方に揺動することによって、前進位置、中立位置、後進位置に切り換え可能である。図1〜図3は、中立位置にあるシャトルレバー21を示している。シャトルレバー21は、前方(図2の矢印A1方向)に揺動することにより前進位置となり、後方(図2の矢印A2方向)に揺動することにより後進位置となる。以下、矢印A1,A2で示したシャトルレバー21の動き方向(前後方向)を「シャトルレバー21の揺動方向」ということがある。
シャトルレバー21は、中立位置にあるときには、変速装置から走行装置8へ動力が出力されない。シャトルレバー21が前進位置に操作されると、前後進切換機構7が前進動力を出力する状態となり、車体2の走行方向が前進方向に切り換えられる。シャトルレバー21が後進位置Rに操作されると、前後進切換機構7が後進動力を出力する状態となり、車体2の走行方向が後進方向に切り換えられる。
図2〜図4に示すように、シャトルレバー21は、レバー本体30とグリップ31とを有している。レバー本体30の先端側(一端側)は、シャトルレバー用カバー26の外部
に配置されており、グリップ31が装着されている。レバー本体30の基端側(他端側)は、シャトルレバー用カバー26の内部に収容されている。
図4に示すように、レバー本体30は、第1部位30aと第2部位30bと第3部位30cとを有している。第1部位30aは、レバー本体30の上部に位置している。図3に示すように、第1部位30aは、シャトルレバー用カバー26の上方であって且つステアリングハンドル19の把持部19aの下方に配置される。第1部位30aは、直線状であって、基端部がステアリングハンドル19の回転軸22側に配置され、先端部がステアリングハンドル19の回転軸22と反対側に配置される。言い換えれば、第1部位30aは、基端部から先端部にかけて回転軸22から離れる方向に延びる。
図4に示すように、第1部位30aは、回転軸22側(矢印D1側)から回転軸22と反対側(矢印D2側)に向かうにつれて次第に上方に移行するように傾斜して延びている。第2部位30bは、第1部位30aの基端部から屈曲して下方に延びている。第2部位30bは、シャトルレバー用カバー26の上面に形成された開口部(後述するレバー用開口部33)を貫通して延びている。第2部位30bの先端部(上端部)はシャトルレバー用カバー26の外部(上方)に位置し、基端部(下端部)はシャトルレバー用カバー26の内部に位置している。第3部位30cは、直線状であって、基端側(矢印D2側)が第2部位30bの基端部(下端部)に接続されており、当該基端部から回転軸22側(矢印D1側)に延びている。レバー本体30の第2部位30bの基端側(下部)及び第3部位30cは、シャトルレバー用カバー26の内部に収容されている。
図4、図5に示すように、第3部位30cの延設方向の中途部には、貫通孔30dが設けられている。貫通孔30dには、枢軸32が挿通されている。枢軸32は、軸支部材37に支持されている。軸支部材37は、レバー本体30を枢軸32を支点として上方又は下方に揺動可能に支持している。軸支部材37は、レバー本体30の前方(矢印A1方向)又は後方(矢印A2方向)の揺動に対応して上下方向の軸心回りに回転する。図10に示すように、シャトルレバー用カバー26の内部には、位置検出装置としての位置検出センサ38が配置されている。図4、図5に示すように、軸支部材37の下部には、位置検出センサ38の入力軸38aが接続されている。入力軸38aは、上下方向の軸心回りに回転可能であって、軸支部材37の回転に伴って回転する。位置検出センサ38は、例えばポテンショメータであり、入力軸38aの回転を検出して検出結果に基づく信号を出力する。入力軸38aの回転は、レバー本体30の前方又は後方の揺動により生じる。そのため、位置検出センサ38は、レバー本体30の揺動に起因して信号を出力する。位置検出センサ38には、出力ケーブル41(以下、「第1ケーブル41」という)が接続されている。第1ケーブル41は、位置検出センサ38から出力された信号を伝達する。
図4の矢印D3に示すように、レバー本体30は、枢軸32を支点として上方又は下方に揺動可能である。詳しくは、レバー本体30は、枢軸32を支点として、第1部位30a側(グリップ31側)を上昇させると第3部位30c側(グリップ31と反対側)が下降し、第1部位30a側を下降させると第3部位30c側が上昇する。つまり、レバー本体30は、グリップ31と共に枢軸32を支点として上方又は下方に揺動可能である。レバー本体30は、後述する付勢機構によってグリップ31側が下がる方向に向けて付勢されている。従って、レバー本体30を上方に揺動させる(引き上げる)操作は、グリップ31を付勢機構の付勢力に抗して引き上げることにより行う。
図6、図10に示すように、付勢機構は、支持部材86と、取付板65と、弾性体91と、第1支軸92と、第2支軸93と、を有している。支持部材86は、前部位86aと、後部位86bと、下部位86cとを有している。図5、図6に示すように、前部位86aは、後述する接続部材80の上面に立設され、軸支部材37の前方(矢印A1方向)に配置されている。後部位86bは、接続部材80の上面に立設され、軸支部材37の後方(矢印A2方向)に配置されている。尚、図5では、支持部材86を仮想線で示し、弾性体91、第1支軸92、第2支軸93は省略している。図6、図10に示すように、下部位86cは、軸支部材37の下方且つ接続部材80の上方に配置され、前部位86aと後部位86bとを接続している。
図6に示すように、取付板65は、支持部材86の前部位86aと後部位86bの上部にボルトB3により固定されている。弾性体91は、ゴム等の弾性素材から構成されている。弾性体91は、第1弾性部91aと第2弾性部91bとを有している。第1弾性部91aは、軸支部材37の左方(グリップ31側)(矢印D2側)において前後方向に延びている。第1弾性部91aは、レバー本体30の第3部位30cが貫通する貫通孔91cを有している。第2弾性部91bは、第1弾性部91aの前部と後部にそれぞれ設けられており、上下方向に延びている。図10に示すように、第2弾性部91bは、上部が取付板65の下面に当接し、下部が支持部材86の下部位86cの上面に当接している。第1支軸92は、弾性体91の前部から前方に突設され、支持部材86の前部位86aに支持されている。第2支軸93は、弾性体91の後部から後方に突設され、支持部材86の後部位86bに支持されている。第1支軸92及び第2支軸93は、枢軸32よりも左方(矢印D2側)に配置されている。弾性体91は、第1支軸92及び第2支軸93を支点として支持部材86に対して揺動可能に支持されている。弾性体91の揺動は、レバー本体30の上方又は下方の揺動によって生じる。
図5に示すシャトルレバー21を操作していない状態では、弾性体91は弾性変形しておらず、レバー本体30はグリップ31側(矢印D2側)が下がった位置(引き上げられていない位置)にあり、グリップ31側と反対側(矢印D1側)が上がった位置にある。シャトルレバー21を上方に揺動させる(グリップ31を引き上げる)操作を行うと、弾性体91はレバー本体30から受ける上向きの力F1によって弾性変形(圧縮変形)し、第1支軸92及び第2支軸93を支点として上方(矢印C1方向)に向けて揺動する。この弾性体91の揺動に伴ってシャトルレバー21が上方に揺動する。
シャトルレバー21を上方に揺動させる(グリップ31を引き上げる)操作が行われなくなると、弾性体91は、レバー本体30から受ける上向きの力F1が作用しなくなる。そのため、弾性体91は、圧縮変形した状態から元の形に戻ろうとする力(弾性復元力)によって第1支軸92及び第2支軸93を支点として下方(矢印C1方向と反対方向)に揺動する。これにより、シャトルレバー21はグリップ31側が下がった位置(引き上げられていない位置)に戻る。
上述した通り、シャトルレバー21のレバー本体30は、弾性体91の弾性復元力(付勢力)によってグリップ31側が下がる方向に向けて付勢されており、レバー本体30の上方への揺動操作(グリップ31を引き上げる操作)は弾性体91の弾性復元力(付勢力)に抗して行われる。
レバー本体30は、シャトルレバー21が中立位置にあるときに、付勢機構の付勢力に抗して上方に揺動させる(引き上げる)ことができ、引き上げた状態にて前方又は後方に揺動可能である。言い換えれば、レバー本体30は、シャトルレバー21が中立位置にないときには前方又は後方に揺動できないように規制されている。このレバー本体30の操作の規制は、ガイド部材36によって行われる。
図5に示すように、ガイド部材36は、保持部材88により取付板65の下方に保持されている。保持部材88は、支持部材86の左部に形成された支持台87上にボルトB4により固定されている。
図4、図5に示すように、ガイド部材36は、レバー本体30の他端部が挿入される空間S1を有する略四角筒状の部材である。ガイド部材36の上部には、第1溝36a、第2溝36b、第3溝36cが形成されている。第1溝36a、第2溝36b、第3溝36cは、下方から上方に向けて凹んだ溝であり、前後方向に並んで設けられている。
シャトルレバー21は、中立位置にあるとき、第3部位30cの先端部が第2溝36bに嵌まって係止される。このとき、第3部位30cの先端部は、付勢機構による付勢力により上方に向けて付勢されている。そのため、シャトルレバー21は、中立位置にて第2溝36bに保持(係止)され、前方又は後方に揺動することができない。
シャトルレバー21を中立位置において付勢機構の付勢力に抗して上方に揺動する(レバー本体30のグリップ31側を引き上げる)と、第3部位30cの他端部が矢印D4に示すように下方に移動して第2溝36bから離脱する。これにより、第3部位30cの他
端部は、矢印D5、D6に示すように前方又は後方に移動可能となる。つまり、シャトルレバー21は、前後方向に揺動可能な状態となる。この状態からシャトルレバー21のグリップ31側を前方(矢印A1方向)に揺動させて第1溝36aに係止させると、シャトルレバー21は前進位置となる。シャトルレバー21のグリップ31側を後方(矢印A2方向)に揺動させて第3溝36cに係止させると、シャトルレバー21は後進位置となる。
シャトルレバー21の揺動に伴って軸支部材37及び入力軸38aが上下方向の軸心回りに回動する。これにより、位置検出センサ38はシャトルレバー21の位置(中立位置、前進位置、後進位置)を検出する。位置検出センサ38は、検出された検出結果(シャトルレバー21の位置)に基づく信号を、第1ケーブル41等を介して前後進切換機構7に伝達する。これにより、前後進切換機構7による切り換え操作が実行される。具体的には、シャトルレバー21を前進位置に操作すると、前後進切換機構7が前進動力を出力する状態に切り換えられる。シャトルレバー21を後進位置に操作すると、前後進切換機構7が後進動力を出力する状態に切り換えられる。
上述の通り、レバー本体30は、中立位置にて引き上げ可能であり且つ引き上げた状態にて前方又は後方に揺動可能である。レバー本体30の引き上げ操作及び揺動操作は、運転席13に着座した運転者(操作者)がグリップ31を把持して行うことができる。
図4に示すように、グリップ31は、レバー本体30の一端側(先端側)に装着されており、シャトルレバー用カバー26の上方に位置している。運転席13に着座した運転者は、着座した状態でグリップ31を把持してシャトルレバー21を操作することができる。運転席13に着座した運転者は、例えば、片手(本実施形態の場合、左手)の親指をステアリングハンドル19に引っ掛けた状態で、親指の付け根付近を中心に回転しながら、当該片手の他の指でシャトルレバー21を操作することができる。
図1〜図3に示すように、シャトルレバー用カバー26には、シャトルレバー21とは異なる操作を行う操作スイッチが取り付けられている。この操作スイッチは、第1操作スイッチ27と第2操作スイッチ28とを含む。第1操作スイッチ27及び第2操作スイッチ28は、シャトルレバー用カバー26の上面に設けられている。第1操作スイッチ27と第2操作スイッチ28とは、シャトルレバー21の揺動方向(前後方向)に並んでいる。本実施形態の場合、第1操作スイッチ27は、ワイパ・ウオッシャスイッチである。第2操作スイッチ28は、ハザードスイッチである。但し、操作スイッチの種類は、これに限定されない。図2に示すように、操作スイッチ(第1操作スイッチ27、第2操作スイッチ28)は、シャトルレバー21のグリップ31よりも回転軸22から離れた位置に配置されている。
以下、シャトルレバー用カバー26の構成について説明する。尚、以下の説明において、シャトルレバー用カバー26に関する方向(上、下、前、後、左、右)については、コラムカバー25に取り付けた状態(図1〜図3参照)の向きを基準とする。
図3、図7、図8等に示すように、シャトルレバー用カバー26は、上部カバー51と下部カバー71とを有している。
先ず、上部カバー51について説明する。
図7〜図10に示すように、上部カバー51は、上板部51a、前板部51b、後板部51c、左板部51d、右板部51eを有している。上部カバー51は、略直方体状の筐体であって、下部が開放されている。上部カバー51は、例えば、合成樹脂により一体成型されている。
上板部51aは、上部カバー51の上面を構成している。上板部51aは、第1上面部511aと第2上面部512aと第3上面部513aとを有している。
第1上面部511aは、上板部51aの左部から右部に亘って設けられている。第2上面部512aは、上板部51aの左後部に設けられている。第3上面部513aは、上板部51aの右端部に設けられている。第1上面部511aは、第2上面部512a及び第3上面部513aに比べて広い面積を有しており、上板部51aの上面の大部分の領域を占めている。
第1上面部511aは、第1上面部511a及び第2上面部512aよりも上方に位置しており、上板部51aの最上面を構成している。第1上面部511aには、2つの開口部33,34が設けられている。一方の開口部33は、シャトルレバー21のレバー本体30が挿通される開口部(以下、「レバー用開口部33」という)である。レバー用開口部33は、シャトルレバー用カバー26の長手方向(以下、「カバー長手方向」という)の略中間位置に設けられている。
尚、カバー長手方向は、図2の直線L1に沿う方向であり、図9に矢印A3で示している。直線L1は、回転軸22の軸心Oとシャトルレバー用カバー26の左端面26aの前後方向の中間位置とを結ぶ直線である。カバー長手方向は、平面視においてシャトルレバー21が中立位置にあるときにレバー本体30が延びる方向でもある。
レバー用開口部33は、前後方向に長く延びる略楕円状の長穴として形成されており、シャトルレバー21の前後方向の揺動を許容する。図2に示すように、レバー用開口部33は、第1操作スイッチ27及び第2操作スイッチ28よりも回転軸22に近い側に設けられている。
他方の開口部34は、第1操作スイッチ27が装着される開口部(以下、「第1開口部34」という)である。図9に示すように、第1開口部34は、矩形状の穴であって、シャトルレバー用カバー26の左前部に設けられている。
図7、図9.図11に示すように、第1開口部34の周囲には、凹部52(以下、「第1凹部52」という)が設けられている。第1凹部52は、レバー用開口部33が設けられた面である第1上面部511a(以下、「基準面511a」という場合がある)よりも下方に凹んでいる。第1凹部52の形状は、平面視にて環状(具体的には、四角環状)である。第1凹部52は、第1開口部34に第1操作スイッチ27を装着した状態において、第1操作スイッチ27を下方から支持する支持面を構成する。図11に示すように、第1操作スイッチ27は、第1開口部34に挿通された状態(第1開口部34の下方から上方に亘って延びる状態)で、第1開口部34に装着される。
図9、図10に示すように、第1上面部511aには、複数の突条53が設けられている。突条53は、基準面511aよりも上方に突出している。複数の突条53は、シャトルレバー用カバー26の長手方向に間隔をあけて並んで配置されている。複数の突条53は、互いに平行に配置されて前後方向に延びている。突条53は、カバー長手方向(矢印A3方向)において、レバー用開口部33と操作スイッチ(第1操作スイッチ27、第2操作スイッチ28)との間に配置されている。突条53は、上部カバー51の強度を向上させる補強リブとして機能する。
図10に示すように、第1上面部511aの裏面(上板部51aの下面)には、第1固定部54が設けられている。第1固定部54は、後述する接続部材80を固定するための部分であって、第1上面部511aの裏面から下方に向けて円筒状に突出している。第1固定部54は前後方向に並んで2つ設けられており、2つの第1固定部54には接続部材80を固定するためのボルト(ビス)B1がそれぞれ螺合される(図16参照)。第1固定部54は、突条53の下方(裏側)に設けられることによって、突条53により補強されている。
図9に示すように、第2上面部512aは、上板部51aの左後部に設けられている。図7、図11、図12に示すように、第2上面部512aは、第1上面部(基準面)511aよりも下方に凹んでいる。以下、第2上面部512aを「第2凹部512a」という場合がある。図11に示すように、第2上面部(第2凹部)512aは、第1凹部52よりも下方に凹んでいる。
図9〜図12に示すように、第2上面部512aの前部は、当該前部から上方に起立する第1起立壁56により第1上面部511aと接続されている。第2上面部512aの右部は、傾斜壁57により第1上面部511aと接続されている。第1起立壁56の右部は傾斜壁57の前部と接続されている。図9に示すように、傾斜壁57は、前部から後部に向けて次第に幅が広がっている。詳しくは、傾斜壁57の右部と第1上面部511aとの境界線(稜線)L3は、前方から後方に向かうにつれて右方(回転軸22に近づく方向)
に移行している。
図7、図9、図11に示すように、第2上面部512aには、開口部35(以下、「第2開口部35」)という)が設けられている。第2開口部35は、第1開口部34よりも面積が小さい矩形状の穴である。第2開口部35は、第1開口部34と前後方向に並んで配置されている。第2開口部35のカバー長手方向の長さL5は、第1開口部34のカバー長手方向の長さL4よりも短い。第2開口部35の右縁は、第1開口部34の右縁よりも左方に位置する。図10、図11に示すように、第2開口部35には第2操作スイッチ28が装着される。第2凹部512aは第2操作スイッチ28の周囲に位置する。第2操作スイッチ28は、第2開口部35に挿通された状態(第2開口部35を上下方向に貫通する状態)で、第2開口部35に装着される。
図10〜図12に示すように、第2開口部35に第2操作スイッチ28を装着した状態において、第2操作スイッチ28の上面の高さは、第1上面部(基準面)511a以下の高さとなる。より詳しくは、第2操作スイッチ28の上面の高さは、基準面511aよりも低い高さとなる。また、第2操作スイッチ28の上面の高さは、第1操作スイッチ27の上面の高さよりも低くなる。
図3に示すように、シャトルレバー21は、ステアリングハンドル19の把持部19aの外端部と、シャトルレバー用カバー26の第2凹部512aの外端部とを結ぶ直線(仮想線)L6よりも内方(回転軸22に近い側)に位置している。尚、把持部19aの外端部及び第2凹部512aの外端部は、シャトルレバー用カバー26の突出方向(図2の線L1に沿って回転軸22から離れる方向)における端部である。このようにシャトルレバー21が配置されることにより、ステアリングハンドル19とシャトルレバー用カバー26により形成される領域(空間)S2に運転者が意図的に指(腕)を入れない限り、シャトルレバー21に触れることができない。そのため、運転者が搭乗時や降車時において意図せずにステアリングハンドル19やシャトルレバー用カバー26に接触したとしても、シャトルレバー21への接触は防がれるため、シャトルレバー21の設定位置が変更されることがない。
尚、本実施形態では2つの操作スイッチ27,28をシャトルレバー用カバー26に装着しているが、1つの操作スイッチ(第1操作スイッチ27又は第2操作スイッチ28)のみをシャトルレバー用カバー26に装着する構成を採用してもよい。また、3つ以上の操作スイッチをシャトルレバー用カバー26に装着する構成を採用することもできる。3つ以上の操作スイッチをシャトルレバー用カバー26に装着する構成を採用する場合、例えば、上板部51aにそれぞれ高さが異なる2つ以上の凹部を設け、1つの操作スイッチを凹部以外に装着し、残りの操作スイッチを異なる凹部に装着することにより、各操作スイッチの上面の高さを異ならせることができる。
図9に示すように、第3上面部513aは、上板部51aの右端部に設けられている。第3上面部513aは、上板部51aの前端から後端に亘って設けられている。図7、図10に示すように、第3上面部513aは、第1上面部511aよりも下方に凹んでいる。第3上面部513aの高さは、第2上面部512aの高さ以上である。第3上面部513aの左部は、当該左部から起立する第2起立壁58により第1上面部511aの右部と接続されている。第2起立壁58は、上板部51aの前端から後端に亘って設けられており、左方(回転軸22から離れる方向)に向けて膨らむ円弧状に湾曲している。第3上面部513aの後端部(矢印A2方向の端部)は、第1上面部511aの後端部よりも前方に位置している。
図7、図9、図12に示すように、前板部51bは、上部カバー51の前面を構成している。前板部51bは、上板部51aの前端部から下方に延びている。前板部51bは、第1湾曲面51b1及び第2湾曲面51b2を有している。第1湾曲面51b1及び第2湾曲面51b2は、前板部51bの右部に位置している。第1湾曲面51b1は、右方(矢印D1方向)に延びるにつれて前方(矢印A1方向)に移行するように湾曲している。第2湾曲面51b2は、第1湾曲面51b1の右端部と連続しており、右方に延びるにつれて後方(矢印A2方向)に移行するように湾曲している。
図8、図9、図12に示すように、後板部51cは、上部カバー51の後面を構成している。後板部51cは、上板部51aの後端部から下方に延びている。後板部51cは、第3湾曲面51c1を有している。第3湾曲面51c1は、後板部51cの右部に位置しており、右方に延びるにつれて前方に移行するように湾曲している。
図8〜図10、図12に示すように、左板部51dは、上部カバー51の左面を構成している。左板部51dは、上板部51aの左端部から下方に延びている。左板部51dの前端部は、前板部51bの左端部と接続している。左板部51dの後端部は、後板部51cの左端部と接続している。左板部51dの前部上端は第1上面部511aと接続しており、左板部51dの後部上端は第2上面部512aと接続している。
図8〜図10に示すように、右板部51eは、上部カバー51の右面を構成している。右板部51eは、上板部51aの右端部から下方に延びている。右板部51eの上端部は、第3上面部513aの右端部と接続している。
図7〜図10、図13、図16に示すように、上部カバー51は、取出部59(以下、「第1取出部59」という)、案内部60、保持部61、上係合部62を有している。
図7に示すように、第1取出部59は、右板部51eの後方(矢印A2方向)寄りの位置に設けられている。第1取出部59は、右板部51eを下端部から上方に向けて切り欠いて形成されている。図13に示すように、第1取出部59は、後述する検出スイッチ66に接続されたケーブル(第2ケーブル)42を、シャトルレバー用カバー26の内部から外部に取り出すための部分である。
図7に示すように、案内部60は、第1取出部59の前方(矢印A1方向)に設けられている。図13、図15に示すように、案内部60は、第1取出部59から取り出されたケーブル42をシャトルレバー用カバー26の外面に沿って案内する部分である。図7、図9、図13に示すように、案内部60は、突出部60aと上延部60bとを有している。突出部60aは、右板部51eから右方(矢印D1方向)に突出している。上延部60bは、突出部60aの右端から上方に向けて延びている。上延部60bは、前後方向に延びる板状の部分であって、右板部51eと間隔をあけて対向している。当該間隔の幅W1(図9参照)は、ケーブル42の外径以上に設定されている。上延部60bの高さ(上方に延びる長さ)は、ケーブル42の外径以上に設定されている。図15に示すように、ケーブル42は、右板部51eと上延部60bとの間に配置されることにより、シャトルレバー用カバー26の外面(右板部51eの外面)に沿って前後方向に案内される。
図7、図9に示すように、保持部61は、案内部60の突出部60aの前方であって上延部60bの下方に設けられている。図13、図15に示すように、保持部61は、案内部60により案内されたケーブル42を保持する部分である。保持部61は、前部が開放された円筒状に形成されている。保持部61は、円筒の中心軸を上下方向に向けて配置されており、ケーブル42を上下方向に沿って保持することができる。つまり、保持部61は、案内部60により前後方向に案内されたケーブル42を方向転換して上下方向に保持する。
図7、図13に示すように、上係合部62は、後述する下部カバー71の下係合部78と係合される部分である。図7〜図9、図13に示すように、上係合部62は、第1係合部621(以下、「第1上係合部621」という)と第2係合部622(以下、「第2上係合部622」という)とを含む。第1上係合部621は、右板部51eの後部に設けられている。第2上係合部622は、右板部51eの前部に設けられている。
第1上係合部621は、案内部60におけるケーブル42の案内方向の基端側(後方)に設けられている。第2上係合部622は、案内部60におけるケーブル42の案内方向の先端側(前方)に設けられている。詳しくは、第1上係合部621は、案内部60及び保持部61よりも後方に設けられている。第2上係合部622は、案内部60及び保持部61よりも前方に設けられている。
図9に示すように、上係合部62(第1上係合部621、第2上係合部622)は、平面視にて矩形の枠状に構成されており、矩形状の係合穴を形成している。言い換えれば、上係合部62は係合穴を有している。図9に示すように、第1上係合部621と第2上係
合部622とは、カバー長手方向(矢印A3方向)においてずれた位置に配置されている。具体的には、第2上係合部622は、第1上係合部621よりも回転軸22から離れた位置(左方位置)に設けられている。また、第2上係合部622は、案内部60の上延部60b及び保持部61よりも左方に配置されている。
図7〜図9に示すように、第1上係合部621と第2上係合部622との間には、第2固定部55が設けられている。具体的には、第2固定部55は、第1上係合部621の前方に隣接して設けられている。第2固定部55は、後述する接続部材80を固定するための部分であって、下方に開口した中心孔55aを有する円筒状に形成されている。第2固定部55には、接続部材80を固定するためのボルト(ビス)B2が螺合される(図16参照)。第1固定部54に螺合されるボルトB1及び第2固定部55に螺合されるボルトB2によって、接続部材80が上部カバー51に対して固定される。
図11、図16に示すように、上部カバー51の下縁には、薄肉に形成された上嵌合部51fが設けられている。上嵌合部51fは、前板部51bの下縁、後板部51cの下縁、左板部51dの下縁、右板部51eの下縁にわたって連続して形成されている。上嵌合部51fは、後述する下部カバー71の下嵌合部71fと嵌合される。
次に、下部カバー71について説明する。
図7、図8、図12、図14に示すように、下部カバー71は、下板部71a、前板部71b、後板部71c、左板部71d、右板部71eを有している。下部カバー71は、略直方体状の筐体であって、上部が開放されている。下部カバー71は、例えば、合成樹脂により一体成型されている。
下板部71aは、下部カバー71の下面を構成している。図7、図8、図10に示すように、下板部71aは、窪み部72を有している。窪み部72は、上方に向けてドーム状に隆起しており、下板部71aの下面に対して窪んでいる。窪み部72は、下部カバー71の強度を向上させる機能を有している。窪み部72の中心には、貫通孔73が形成されている。貫通孔73には、プッシュリベット40が挿通される。プッシュリベット40により、接続部材80と下部カバー71とが接続される。
図7、図10に示すように、窪み部72には、保護壁74が設けられている。保護壁74は、窪み部72の上面から上方に起立している。保護壁74は、平面視において貫通孔73を中心とする円弧状に形成されており、貫通孔73の左方から前方に向けて湾曲して延びている。図10、図16に示すように、保護壁74は、後述するケーブル(第3ケーブル43、第4ケーブル44)と接続部材80(延設部81)との接触を防いで、当該ケーブル43,44が傷付くことを防止する。尚、図16は上部カバー51を下方から見た図であるが、下部カバー71を組み合わせたときの保護壁74の位置を仮想線で示している。
図7、図8、図11、図12に示すように、前板部71bは、下部カバー71の前面を構成している。前板部71bは、下板部71aの前端部から上方に延びている。前板部71bは、第4湾曲面71b1及び第5湾曲面71b2を有している。第4湾曲面71b1の湾曲形状は、上部カバー51の第1湾曲面51b1の湾曲形状と対応している。第5湾曲面71b2は、第4湾曲面71b1の右端部と連続しており、右方に延びるにつれて後方に移行するように湾曲している。第4湾曲面71b1は、前板部71bの右部に位置しており、右方に延びるにつれて前方に移行するように湾曲している。第5湾曲面71b2の湾曲形状は、上部カバー51の第2湾曲面51b2の湾曲形状と対応している。
図7、図8、図12に示すように、後板部71cは、下部カバー71の後面を構成している。後板部71cは、下板部71aの後端部から上方に延びている。後板部71cは、第6湾曲面71c1を有している。第6湾曲面71c1の湾曲形状は、上部カバー51の第3湾曲面51c1の湾曲形状と対応している。第6湾曲面71c1は、後板部71cの右部に位置しており、右方に延びるにつれて前方に移行するように湾曲している。
図7、図8、図14に示すように、左板部71dは、下部カバー71の左面を構成している。左板部71dは、下板部71aの左端部から上方に延びている。左板部71dの前
端部は、前板部71bの左端部と接続している。左板部71dの後端部は、後板部71cの左端部と接続している。
図7、図8、図14に示すように、右板部71eは、下部カバー71の右面を構成している。右板部71eは、下板部71aの右端部から上方に延びている。右板部71eには、後述する第2取出部77及び下係合部78が設けられている。
図7に示すように、下部カバー71は、第1リブ75及び第2リブ76を有している。第1リブ75は、下部カバー71の左部に設けられている。第2リブ76は、下部カバー71の右部に設けられている。第1リブ75及び第2リブ76は、下部カバー71を補強する機能を有する。
第1リブ75は、前リブ75aと後リブ75bとを含む。前リブ75aは、前板部71bの内面(後面)から下板部71aの内面(上面)に向けて延びている。後リブ75bは、後板部71cの内面(前面)から下板部71aの内面(上面)に向けて延びている。前リブ75aの後端部は、窪み部72及び保護壁74と接続されている。後リブ75bは、窪み部と接続されているが、保護壁74とは接続されていない。
第2リブ76は、前板部71bの内面(後面)から下板部71aの内面(上面)に向けて延び、更に下板部71aの内面(上面)から後板部71cの内面(前面)まで延びている。第2リブ76は、全体として略U字状に形成されている。第2リブ76は、右板部71eの近傍であって、右板部71eから左方(矢印D2方向)に離間した位置に設けられている。
図7、図8に示すように、下部カバー71は、取出部77(以下、「第2取出部77」を有している。
第2取出部77は、右板部71eを上端部から下方に向けて凹状に切り欠いて形成されている。詳しくは、第2取出部77は、下板部71aの右後部から上方に延びる第1縦板77aと、下板部71aの右前部から上方に延びる第2縦板77bと、第1縦板77aの下部と第2縦板77bの下部とを繋いで前後方向に延びる横板77cと、により囲まれる部分である。図13に示すように、第2取出部77は、接続部材80等をシャトルレバー用カバー26の内部から外部に取り出すための部分である。
図7、図13、図14に示すように、下部カバー71は、下係合部78を有している。
図7、図13に示すように、下係合部78は、上部カバー51の上係合部62と係合される部分である。下係合部78は、第1係合部781(以下、「第1下係合部781」という)と第2係合部782(以下、「第2下係合部782」という)とを含む。第1下係合部781は、右板部71eの後部に設けられている。第2下係合部782は、右板部71eの前部に設けられている。第1下係合部781は、第1上係合部621と対応する位置(係合可能な位置)に設けられている。第2下係合部782は、第2上係合部622と対応する位置(係合可能な位置)に設けられている。
図14、図15に示すように、第1下係合部781と第2下係合部782とは、カバー長手方向においてずれた位置に配置されている。具体的には、第2下係合部782は、第1下係合部781よりも左方位置(回転軸22から離れた位置)に設けられている。第2下係合部782は、案内部60の上延部60b及び保持部61よりも左方に配置されている。
第1下係合部781は、第1縦板77aの上端に設けられている。第2下係合部782は、第2縦板77bの上端に設けられている。第1下係合部781及び第2下係合部782は、爪状に形成されている。具体的には、図14に示すように、第1下係合部781及び第2下係合部782は、それぞれ下傾斜面78aと中間面78bと上傾斜面78cとを有している。下傾斜面78aは、第1縦板77a又は第2縦板77bの上端部と連続しており、下方から上方に向かうにつれて右方(右板部71eから離れる方向)に移行している。中間面78bは、下傾斜面78cの上端部から上方に延びている。上傾斜面78cは、中間面78bの上端部と連続しており、下方から上方に向かうにつれて左方(右板部71eに近づく方向)に移行している。下傾斜面78aと中間面78b、及び、上傾斜面78cと中間面78bは、それぞれ曲面(アール)を介して滑らかに連続している。下傾斜
面78aと中間面78bとが成す内角の角度は、上傾斜面78cと中間面78bとが成す内角の角度に比べて小さい。
図7に示すように、第1下係合部781は、第1上係合部621を構成する係合穴に下方から挿入されて係合される。第2下係合部782は、第2上係合部622を構成する係合穴に下方から挿入されて係合される。
上述したように、本実施形態の場合、下係合部(第1下係合部781、第2下係合部782)は、上係合部62(第1上係合部621、第2上係合部622)を構成する係合穴に係合される係合爪を有している。言い換えれば、上係合部62が係合穴を有し且つ下係合部78が係合爪を有するが、上係合部62が係合爪を有し且つ下係合部78が係合穴を有していてもよい。つまり、上係合部62と下係合部78は、いずれか一方が係合穴を有し、いずれか他方が係合爪を有していればよい。また、上係合部62と下係合部78は、係合爪と係合穴とは異なる形態(例えば、係合爪と係合溝等)で係合されるものであってもよい。
図7、図14に示すように、下部カバー71の上縁には、薄肉に形成された下嵌合部71fが設けられている。下嵌合部71fは、前板部71bの上縁、後板部71cの上縁、左板部71dの上縁、右板部71eの上縁にわたって連続して形成されている。上嵌合部51fを下嵌合部71fの外側に嵌めることによって、上部カバー51と下部カバー71とが組み合わされる。
上部カバー51と下部カバー71との組み立て(一体化)は、接続部材80を第1固定部54及び第2固定部55に固定した状態において、下係合部78と上係合部62とを係合し、上嵌合部51fを下嵌合部71fとを嵌め合わせてから、プッシュリベット40を窪み部72の貫通孔73に挿通して接続部材80に取り付けることにより行う。ここで、上嵌合部51fを下嵌合部71fとの嵌め合わせは、プッシュリベット40を取り付ける前に行うことにより、上嵌合部51fを構成する係合穴に対して下嵌合部71fを構成する係合爪を下方から挿入する作業を容易に行うことができる。そのため、係合爪や係合穴に加わる負荷(応力)を小さくすることができる。また、上嵌合部51fと下嵌合部71fとを嵌め合わせた状態でプッシュリベット40を取り付けることにより、上部カバー51と下部カバー71とを確実に固定することができる。
上部カバー51と下部カバー71との分離は、プッシュリベット40を取り外してから、上嵌合部51fを下嵌合部71fとの嵌め合わせを解除し、下係合部78と上係合部62との係合を解除することにより行うことができる。
図10、図16に示すように、シャトルレバー用カバー26の内部には、接続部材80の一方側(左部)が配置されている。接続部材80は、ケース長手方向に延びる帯状の板であって、表面が上方を向き、裏面が下方を向いている。図13に示すように、接続部材80他方側(右部)は、下部カバー71の第2取出部77を通ってシャトルレバー用カバー26の外部に突出している。つまり、接続部材80は、一方側(左部)がシャトルレバー用カバー26の内部に配置され、他方側(右部)がシャトルレバー用カバー26の外部に配置されている。以下、接続部材80の説明において、シャトルレバー用カバー26の内部に配置された部分を「内部分」、シャトルレバー用カバー26の外部に配置された部分を「外部分」という場合がある。
図16に示すように、接続部材80の内部分である一方側(左部)は、ボルトB1により上部カバー51の第1固定部54に対して固定され、ボルトB2により第2固定部55に対して固定されている。接続部材80の一方側には、左方且つ下方に向けて延びる延設部81が設けられている。延設部81は、下部カバー71の窪み部72の上面に当接しており、プッシュリベット40により窪み部72に対して固定されている。これにより、接続部材80の内部分は、上部カバー51及び下部カバー71に対して固定(締結)されている。プッシュリベット40の使用は、脱着が容易である点で好ましいが、プッシュリベット40に代えて別の固定具(例えば、ねじ等)を使用してもよい。
図6、図10、図17に示すように、接続部材80の内部分であって延設部81よりも右方(回転軸22に近い側)には、貫通孔82が形成されている。貫通孔82には、位置
検出センサ38の入力軸38aが挿通されている。接続部材80の上方には、取付板65が配置されている。図10に示すように、取付板65は、上部カバー51の上板部51aの下方に配置されている。図5、図10に示すように、取付板65の下面には、位置検出装置としての検出スイッチ66が取り付けられている。検出スイッチ66は、シャトルレバー21が中立位置にあるか否かを検出する。図18に示すように、検出スイッチ66の接点部材66aは、シャトルレバー21が中立位置にあるとき、カム85の外周面に形成された溝85aに嵌まる。このとき、検出スイッチ66は、シャトルレバー21が中立位置にあることを検出した第1状態(例えばオン状態)となる。カム85は、軸支部材37の上部に取り付けられており、シャトルレバー21の前方又は後方の揺動に伴って軸支部材37と共に上下方向の軸心回りに回転する。溝85aは、カム85の回転に伴って前方又は後方に移動する。接点部材66aは、シャトルレバー21が中立位置から前進位置又は後方位置に揺動したとき、溝85aから離脱する。これにより、検出スイッチ66は、シャトルレバー21が中立位置にあることを検出しない第2状態(例えばオフ状態)となる。
図5、図10に示すように、検出スイッチ66には、当該検出スイッチ66からの出力信号(シャトルレバー21が中立位置にあるか否かを示す信号)を伝達するケーブル42(以下、「第2ケーブル42」という)の一端側が接続されている。図13、図15に示すように、第2ケーブル42の他端側は、上部カバー51の第1取出部59から取り出された後、案内部60により案内されて保持部61により保持される。第2ケーブル42の他端部には、第1コネクタ47が接続されている。第1コネクタ47には第2コネクタ48が接続されている。第2コネクタ48には他のケーブル46が接続されている。検出スイッチ66からの出力信号は、第2ケーブル42、第1コネクタ47、第2コネクタ48、他のケーブル46を介して前後進切換機構7に伝達される。
前後進切換機構7は、位置検出センサ38によりシャトルレバー21が前進位置又は後進位置にあることが検出されたときであっても、検出スイッチ66によりシャトルレバー21が中立位置にあることが検出されたときには、前進動力又は後進動力を出力する状態への切り換えを行わない。これにより、シャトルレバー21が中立位置にあるにも関わらず、位置検出センサ38の故障等の不具合によって、トラクタ1が前進又は後進することが防止できる。
図5、図16、図18に示すように、接続部材80の内部分には、ケーブルを支持するケーブル支持部材89が取り付けられている。ケーブル支持部材89は、シャトルレバー用カバー26の内部において、接続部材80の下方にケーブル43,44を支持する。詳しくは、ケーブル支持部材89は、第1操作スイッチ27から出力される信号を伝達するケーブル43(以下、「第3ケーブル43」という)と、第2操作スイッチ28から出力される信号を伝達するケーブル44(以下、「第4ケーブル44」という)とを支持し、且つ左方から右方に向けて(回転軸22側に向けて)案内している。
図19、図20に示すように、接続部材80の外部分の上面には、ボルト(ビス)B5によりケース90が取り付けられている。ケース90の上部には、操作レバー70が上下方向の軸心回りに、前方又は後方に揺動可能に取り付けられている。接続部材80は、操作レバー70とシャトルレバー用カバー26とをケース90を介して接続している。接続部材80は、シャトルレバー用カバー26の内部からコラムカバー25の内部に亘って配置されると共に、操作レバー70とシャトルレバー用カバー26とを接続している。
操作レバー70は、シャトルレバー21及び操作スイッチ(第1操作スイッチ27,第2操作スイッチ28)とは異なる操作を行うレバーである。本実施形態の場合、操作レバー70は、車体2に設けられたウインカ及びヘッドライト(共に図示略)のオンオフの切り換え操作をするためのレバーである。但し、操作レバー70はこれに限定されない。
ケース90の内部には、スイッチ装置(図示略)等が収容されている。スイッチ装置は、操作レバー70の操作に基づいた信号を、ケーブル45(以下、「第5ケーブル45」という)を介して出力する。スイッチ装置は、操作レバー70の操作に基づいてウインカ又はヘッドライトに対して操作信号を出力し、当該信号に基づいてウインカ又はヘッドラ
イトのオンオフ(点灯と消灯)が切り替えられる。
図1、図2に示すように、操作レバー70は、コラムカバー25から右方(一側方)に突出して設けられている。シャトルレバー用カバー26は、コラムカバー25から左方(他側方)に突出して設けられているため、操作レバー70はコラムカバー25からシャトルレバー用カバー26と反対側に突出して設けられている。シャトルレバー用カバー26は、回転軸22の軸心方向から見てメータパネル29とオーバーラップしない位置に設けられている。具体的には、シャトルレバー用カバー26は、他側方側の端面(左端面)26aが操作レバー70の突出方向に沿って延びる直線(仮想線)L2上に位置している。尚、シャトルレバー用カバー26の左端面26aは、上部カバー51の左板部51dと下部カバー71の左板部71dにより構成される面である。また、操作レバー70の突出方向は、操作レバー70が中立位置にあるときの突出方向である。直線L2は、回転軸22の軸心Oを通る。直線L2と、シャトルレバー用カバー26の長手方向に沿う直線L1との成す角度αは、例えば、−10°〜+10°の範囲に設定される。
図13、図15に示すように、接続部材80の外部分には、貫通孔83が形成されている。貫通孔83には、回転軸22及びステアリングコラム24が挿通される。接続部材80の下面には接続板84が固定されている。接続板84は、貫通孔83の右方及び左方からそれぞれ下方に向けて延設されている。図20に示すように、接続板84は、ステアリングコラム24の外周面に固定された受け板67にボルトB6により接続されている。受け板67は、ボルトB7によりコラムカバー25に固定されている。
図19、図20に示すように、シャトルレバー用カバー26をコラムカバー25に取り付けた状態において、コラムカバー25の外周面は、シャトルレバー用カバー26の第2起立壁58に近接し且つ第2起立壁58に沿って配置される。コラムカバー25の外周面は、シャトルレバー用カバー26の第3上面部513aの左方(回転軸22から離れた側)に位置する。また、シャトルレバー用カバー26の上係合部62及び下係合部78は、シャトルレバー用カバー26の回転軸22側に設けられ且つコラムカバー25の内部に配置される。これにより、上係合部62及び下係合部78は、コラムカバー25により保護され、運転者等が接触して係合が外れることが防がれる。
また、シャトルレバー用カバー26の取出部(第1取出部59、第2取出部77)、保持部61も、シャトルレバー用カバー26の回転軸22側に設けられ且つコラムカバー25の内部に配置される。これにより、取出部58,77から取り出されて保持部61により保持されたケーブルは、コラムカバー25により保護されると共に、運転者等が接触してケーブルが外れること等が防がれる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 作業車両
2 車体
19 ステアリングハンドル
21 シャトルレバー
22 回転軸
25 コラムカバー
26 シャトルレバー用カバー
27 操作スイッチ(第1操作スイッチ)
28 操作スイッチ(第2操作スイッチ)
30 レバー本体
31 グリップ
33 開口部
42 ケーブル(第2ケーブル)
52 凹部(第1凹部)
51 上部カバー
511a 基準面
512a 凹部(第2凹部)
59 取出部(第1取出部)
60 案内部
62 上係合部
621 第1係合部(第1上係合部)
622 第2係合部(第2上係合部)
66 位置検出装置
70 操作レバー
71 下部カバー
78 下係合部
781 第1係合部(第1下係合部)
782 第2係合部(第2下係合部)
80 接続部材

Claims (13)

  1. ステアリングハンドルと、
    前進位置、中立位置、後進位置に揺動可能なレバー本体と、当該レバー本体の一端側に設けられたグリップと、を有するシャトルレバーと、
    前記ステアリングハンドルの回転軸の外周を覆うコラムカバーと、
    前記コラムカバーの側部に取り付けられると共に、前記レバー本体が挿通される開口部を有し且つ前記レバー本体の他端側を収容するシャトルレバー用カバーと、
    を備えている作業車両。
  2. 前記シャトルレバー用カバーには、前記シャトルレバーとは異なる操作を行う操作スイッチが取り付けられている請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記操作スイッチは、前記グリップよりも前記回転軸から離れた位置に配置されており、
    前記シャトルレバー用カバーは、前記操作スイッチの周囲に前記開口部が設けられた基準面よりも下方に凹んだ凹部を有している請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記操作スイッチは、前記シャトルレバーの揺動方向に並んだ第1操作スイッチと第2操作スイッチとを含み、
    前記凹部は、前記第1操作スイッチの周囲に設けられた第1凹部と、前記第2操作スイッチの周囲に設けられた第2凹部と、を含む請求項3に記載の作業車両。
  5. 前記第2凹部は、前記第1凹部よりも下方に凹んでいる請求項4に記載の作業車両。
  6. 前記第2操作スイッチの上面の高さは、前記基準面以下の高さとなっている請求項4又は5に記載の作業車両。
  7. 前記シャトルレバー用カバーは、ケーブルを当該シャトルレバー用カバーの内部から外部に取り出すための取出部と、前記取出部から取り出されたケーブルを当該シャトルレバー用カバーの外面に沿って案内する案内部と、を有し、
    前記取出部及び前記案内部は、前記シャトルレバー用カバーの前記回転軸側に設けられ且つ前記コラムカバーの内部に配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の作業車両。
  8. 前記シャトルレバー用カバーの内部に配置され且つ前記レバー本体の揺動位置に基づいて信号を出力する位置検出装置を備え、
    前記ケーブルは、前記位置検出装置から出力された信号を伝達するケーブルを含む請求項7に記載の作業車両。
  9. 前記シャトルレバー用カバーは、上係合部を有する上部カバーと、前記上係合部と係合する下係合部を有する下部カバーと、を有し、
    前記上係合部と前記下係合部のいずれか一方は係合穴を有し、前記上係合部と前記下係合部のいずれか他方は前記係合穴に係合される係合爪を有し、
    前記上係合部及び前記下係合部は、前記シャトルレバー用カバーの前記回転軸側に設けられ且つ前記コラムカバーの内部に配置されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の作業車両。
  10. 前記上係合部及び前記下係合部はそれぞれ、前記案内部における前記ケーブルの案内方向の基端側に設けられた第1係合部と、前記案内方向の先端側に設けられた第2係合部と
    、を含み、
    前記第2係合部は、前記第1係合部よりも前記回転軸から離れた位置に設けられている請求項9に記載の作業車両。
  11. 前記コラムカバーから一側方に突出して設けられ且つ前記シャトルレバーとは異なる操作を行う操作レバーを備え、
    前記シャトルレバー用カバーは、前記コラムカバーから他側方に突出して設けられると共に当該他側方側の端面が前記操作レバーの突出方向に沿って延びる仮想線上に位置している請求項1〜10のいずれか1項に記載の作業車両。
  12. 前記コラムカバーから一側方に突出して設けられ且つ前記シャトルレバーとは異なる操作を行う操作レバーを備え、
    前記シャトルレバー用カバーと前記操作レバーとが一体化されている請求項1〜10のいずれか1項に記載の作業車両。
  13. 前記シャトルレバー用カバーの内部から前記コラムカバーの内部に亘って配置されると共に、前記操作レバーと前記シャトルレバー用カバーとを接続する接続部材を備えている請求項12に記載の作業車両。
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