JP2015020564A - 挟み込み検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータにより相対的に動作可能な第1対象物(シート本体)と第2対象物(シェル)との間での挟み込みを検知する挟み込み検知装置であって、第1対象物と第2対象物との間の距離が所定の距離範囲Sを超えているときには、モータの電流値が予め定められた閾値β以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知し、第1対象物と第2対象物との間の距離が所定の距離範囲S内にあるときには、モータの電流値の変化量が予め定められた閾値γ以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知する。
【選択図】図5
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1記載において、前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離が前記所定の距離範囲内にあるときには、前記モータの電流値の変化量が予め定められた閾値以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知するとともに、前記モータの電流値が予め定められた閾値以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載において、前記第1対象物は、シート本体であり、前記第2対象物は、前記シート本体の後方及び側方を覆うように前記シート本体を収容するシェルであることを要旨とする。
また、前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離が前記所定の距離範囲内にあるときには、前記モータの電流値の変化量が予め定められた閾値以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知するとともに、前記モータの電流値が予め定められた閾値以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知する場合は、比較的小さな負荷が急激にかかるとモータの電流値の変化量が閾値以上となって両対象物間での挟み込みが検知されるとともに、比較的大きな負荷がかかるとモータの電流値が閾値以上となって両対象物間での挟み込みが検知される。
さらに、前記第1対象物が、シート本体であり、前記第2対象物が、前記シート本体の後方及び側方を覆うように前記シート本体を収容するシェルである場合は、シート本体とシェルとの間での挟み込みを効果的に検知できる。
本実施形態に係る挟み込み検知装置は、モータ(M1〜M3)により相対的に動作可能な第1対象物(2)と第2対象物(3)との間での挟み込みを検知する挟み込み検知装置(11)であって、第1対象物(2)と第2対象物(3)との間の距離が所定の距離範囲(S)を超えているときには、モータ(M1〜M3)の電流値が予め定められた閾値(β)以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知し、第1対象物(2)と第2対象物(3)との間の距離が所定の距離範囲(S)内にあるときには、モータ(M1〜M3)の電流値の変化量が予め定められた閾値(γ)以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知する(例えば、図3及び図5参照)。
本実施形態に係る挟み込み検知方法は、上述の実施形態に係る挟み込み検知装置(11)を用いる挟み込み検知方法であって、第1対象物(2)と第2対象物(3)との間の距離が所定の距離範囲(S)を超えているときには、モータ(M1〜M3)の電流値が予め定められた閾値(β)以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知し、第1対象物(2)と第2対象物(3)との間の距離が所定の距離範囲(S)内にあるときには、モータ(M1〜M3)の電流値の変化量が予め定められた閾値(γ)以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知する(例えば、図3及び図5参照)。
本実施例に係るシート1は、図1及び図2に示すように、シート本体2と、このシート本体2をその後方及び側方を覆うように収容するシェル3と、を備えている。また、シート本体2は、座席となるクッション部4と、クッション部4の前端側に連なり足のせとなるオットマン部5と、クッション部4の後端側に連なり背もたれとなるバック部6と、を備えている。このクッション部4は、モータM1の駆動により傾動可能(すなわち、チルト可能)に設けられている。また、オットマン部5は、モータM2の駆動により傾動可能に設けられている。さらに、バック部6は、モータM3の駆動により傾動可能(すなわち、クライニング可能)に設けられている。
本実施例に係る挟み込み検知装置11は、シート1に備えられている(図1参照)。この挟み込み検知装置11は、図4に示すように、各モータM1〜M3の駆動制御等を司る制御部12(ECU(Electronic Control Unit)とも称される。)を備えている。この制御部12は、CPU13(Central Processing Unit)と、図示しないメモリ(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等)と、を備えている。また、制御部12は、スイッチ操作部7の各スイッチ15からの操作信号が入力される入力回路14を備えている。さらに、制御部12は、モータM1〜M3を駆動するためのモータ駆動回路16と、このモータ駆動回路16を流れる電流値を検出する電流検出回路17と、を備えている。これらモータ駆動回路16と電流検出回路17との間には、両回路16、17の接続を遮断するためのリレー19が介在されている。また、モータ駆動回路16には、電源18が供給される。
次に、上記構成の挟み込み検知装置11の作用について説明する。図3に示すように、バック部6の上端側とシェル3の後壁の上端側との距離が所定の距離範囲Sを超えているとき(すなわち、バック部6が中間位置Bより前方に起きている状態)には、比較的大きな負荷がかかるとモータM1〜M3の電流値が閾値β以上となって両対象物6、3間での挟み込みが検知される。
以上より、本実施例の挟み込み検知装置11によると、シート本体2のバック部6とシェル3との間の距離が所定の距離範囲Sを超えているときには、モータM1〜M3の電流値が予め定められた閾値β以上となったときに両対象物6、3間での挟み込みを検知し、バック部6とシェル3との間の距離が所定の距離範囲S内にあるときには、モータM1〜M3の電流値の変化量が予め定められた閾値γ以上となったときに両対象物6、3間での挟み込みを検知する。これにより、従来のようなモータに内蔵されたPTCを用いるものに比べて、両対象物6、3間での挟み込みを早期に検知することができる。さらに、両対象物間6、3の距離が所定の距離範囲S内にあるときには、比較的小さな負荷が急激にかかるとモータM1〜M3の電流値の変化量が閾値γ以上となって両対象物間6、3での挟み込みが検知される。よって、両対象物間6、3での挟み込みを確実に検知することができる。
Claims (3)
- モータにより相対的に動作可能な第1対象物と第2対象物との間での挟み込みを検知する挟み込み検知装置であって、
前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離が所定の距離範囲を超えているときには、前記モータの電流値が予め定められた閾値以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知し、
前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離が前記所定の距離範囲内にあるときには、前記モータの電流値の変化量が予め定められた閾値以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知することを特徴とする挟み込み検知装置。 - 前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離が前記所定の距離範囲内にあるときには、前記モータの電流値の変化量が予め定められた閾値以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知するとともに、前記モータの電流値が予め定められた閾値以上となったときに両対象物間での挟み込みを検知する請求項1記載の挟み込み検知装置。
- 前記第1対象物は、シート本体であり、前記第2対象物は、前記シート本体の後方及び側方を覆うように前記シート本体を収容するシェルである請求項1又は2に記載の挟み込み検知装置。
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