JP2015020177A - レーザー加工装置 - Google Patents

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【課題】設定された加工条件の誤りを視覚的に判別可能なレーザー加工装置を提供する。【解決手段】デバイス(13)の配列情報を含むウェーハ(11)のデバイス設計データに基づいて生成されたデバイスの位置を視覚的に示す第一の図形情報(50)と、デバイス設計データに基づいてオペレータが設定する加工すべき領域(52)を規定したX,Y座標情報と、を入力する入力手段(44a,44b)と、X,Y座標情報に基づいて加工すべき領域の位置を示す第二の図形情報(54)を生成する座標情報変換手段(42a)と、該X,Y座標情報、第一の図形情報、及び第二の図形情報を記憶する記憶手段(42b)と、デバイスの位置と、加工すべき領域との対応関係を視覚的に確認できるように、第一の図形情報と、第二の図形情報とを重ね合わせて表示する表示手段(44a)と、を備える構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、分割の起点となる改質層を形成するためのレーザー光線をウェーハに照射するレーザー加工装置に関する。
IC(Integrated Circuit)等のデバイスが形成されたウェーハを複数のチップへと分割するために、ウェーハの内部にレーザー光線を集光させて分割の起点となる改質層を形成するウェーハの加工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この加工方法は、切削ブレードを用いる従来からの加工方法に対して、例えば、切り代(加工幅)を縮小できる、水を使わずに加工できる、チッピング(チップの欠け)を抑制できる、等の特徴を備えている。
ところで、上述の加工方法に使用されるレーザー加工装置は、レーザー光線の照射、非照射を容易に切り替えることが可能である。そこで、このレーザー加工装置の特性を生かして、異なる形状、大きさのデバイスが混合された、いわゆるマルチプロジェクトタイプのウェーハを加工する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−86161号公報 特開2010−123723号公報
マルチプロジェクトタイプのウェーハの加工においては、デバイスの配置に応じてレーザー光線を不連続に照射する必要がある。そこで、レーザー加工装置には、レーザー光線を照射すべき領域の座標(例えば、始点及び終点の座標)が、ウェーハ毎に設定される。
しかしながら、このように設定される加工条件は、一般的なウェーハの加工条件と比較して複雑であるため、例えば、加工条件の誤りに気付くのが難しいという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設定された加工条件の誤りを視覚的に検知可能なレーザー加工装置を提供することである。
本発明によれば、互いに一定の幅の領域を隔てて配列された複数のデバイスを表面に備えるウェーハにおいて、該領域によって規定される分割予定ラインに該ウェーハを透過する波長のレーザー光線を照射し、該ウェーハの内部に改質層を形成するレーザー加工装置であって、ウェーハを保持する保持面を備えるチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された該ウェーハに該レーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを、加工送り方向であるX軸方向に沿って相対的に移動させる加工送り手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを、該加工送り方向と直行する割り出し送り方向であるY軸方向に沿って相対的に移動させる割り出し送り手段と、該デバイスの配列情報を含む該ウェーハのデバイス設計データに基づいて生成された該デバイスの位置を視覚的に示す第一の図形情報と、該デバイス設計データに基づいてオペレータが設定する加工すべき領域を規定したX,Y座標情報と、を入力する入力手段と、該X,Y座標情報に基づいて該加工すべき領域の位置を視覚的に示す第二の図形情報を生成する座標情報変換手段と、該X,Y座標情報、該第一の図形情報、及び該第二の図形情報を記憶する記憶手段と、該ウェーハの該デバイスの位置と、該X,Y座標情報で規定される該加工すべき領域との対応関係を視覚的に確認できるように、該第一の図形情報と、該第二の図形情報とを重ね合わせて表示する表示手段と、を備えることを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
また、前記レーザー加工装置は、前記表示手段に表示される前記第二の図形情報において、前記分割予定ラインの交差点と、該交差点と隣接する隣接交差点と、で挟まれる線分に相当する被選択領域を選択状態又は非選択状態とすることで、選択状態にある被選択領域に相当する該分割予定ラインに前記レーザー光線を照射することが好ましい。
本発明のレーザー加工装置は、オペレータによって設定されたX,Y座標情報に基づいて加工すべき領域の位置を視覚的に示す第二の図形情報を生成する座標情報変換手段と、ウェーハのデバイスの位置と、X,Y座標情報で規定される加工すべき領域との対応関係を視覚的に確認できるように、入力手段を介して入力された第一の図形情報と、座標情報変換手段で生成された第二の図形情報とを重ね合わせて表示する表示手段と、を備えている。
そのため、表示手段において重ね合せて表示される第一の図形情報と第二の図形情報とに基づいて、ウェーハのデバイスの位置と、オペレータによって設定されたX,Y座標情報で規定される加工すべき領域との対応関係を視覚的に確認できる。つまり、レーザー加工装置に設定された加工条件の誤りを視覚的に検知できる。
本実施の形態に係るレーザー加工装置の構成例を模式的に示す図である。 ウェーハの構成例を模式的に示す斜視図である。 加工すべき領域を規定するX,Y座標情報について示す図である。 デバイスの位置を視覚的に示す第一の図形情報について示す図である。 加工すべき領域の位置を視覚的に示す第二の図形情報について示す図である。 第一の図形情報と第二の図形情報とを重ね合せた状態を示す図である。 X,Y座標情報に誤りがある場合に、モニタに表示される画像の例を示す図である。 改質層形成工程を模式的に示す一部断面側面図である。 既に設定されているX,Y座標情報を流用して、別のX,Y座標情報を生成する例について示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るレーザー加工装置の構成例を模式的に示す図である。図1に示すように、レーザー加工装置2は、各構成を支持する基台4を備えている。基台4は、直方体状の基部6と、基部6の後端において上方に延びる壁部8とを含む。
基部6の上面には、保護テープ17を介してウェーハ11を吸引保持するチャックテーブル10が配置されている。チャックテーブル10の上方には、ウェーハ11に向けてレーザー光線を照射するレーザー加工ヘッド(レーザー光線照射手段)12が設けられている。また、レーザー加工ヘッド12と隣接する位置には、ウェーハ11を撮像するカメラ14が設置されている。
チャックテーブル10の下方には、チャックテーブル10を割り出し送り方向(Y軸方向)に移動させるY軸移動機構(割り出し送り手段)16が設けられている。Y軸移動機構16は、基部6の上面に固定されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール18を備える。
Y軸ガイドレール18には、Y軸移動テーブル20がスライド可能に設置されている。Y軸移動テーブル20の裏面側(下面側)には、ナット(不図示)が固定されており、このナットには、Y軸ガイドレール18と平行なY軸ボールネジ22が螺合されている。
Y軸ボールネジ22の一端部には、Y軸パルスモータ24が連結されている。Y軸パルスモータ24でY軸ボールネジ22を回転させれば、Y軸移動テーブル20は、Y軸ガイドレール18に沿ってY軸方向に移動する。
Y軸移動テーブル20の表面側(上面側)には、チャックテーブル10を割り出し送り方向と直交する加工送り方向(X軸方向)に移動させるX軸移動機構(加工送り手段)26が設けられている。X軸移動機構26は、Y軸移動テーブル20の上面に固定されX軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール28を備える。
X軸ガイドレール28には、X軸移動テーブル30がスライド可能に設置されている。X軸移動テーブル30の裏面側(下面側)には、ナット(不図示)が固定されており、このナットには、X軸ガイドレール28と平行なX軸ボールネジ32が螺合されている。
X軸ボールネジ32の一端部には、X軸パルスモータ34が連結されている。X軸パルスモータ34でX軸ボールネジ32を回転させれば、X軸移動テーブル30は、X軸ガイドレール28に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル30の表面側(上面側)には、支持台36が設けられている。支持台36の上部には、チャックテーブル10が配置されている。チャックテーブル10は、支持台36の下方に設けられた回転機構(不図示)と連結されており、Z軸の周りに回転する。チャックテーブル10の周囲には、ウェーハ11を支持する環状のフレーム19を四方から挟持固定する4個のクランプ38が設けられている。
チャックテーブル10の表面は、ウェーハに貼着された保護テープ17を介してウェーハ11を吸引保持する保持面10aとなっている。この保持面10aには、チャックテーブル10の内部に形成された流路(不図示)を通じて吸引源(不図示)の負圧が作用し、保護テープ17を吸引する吸引力が発生する。
壁部8の上部前面には、前方に向かって延びる支持アーム40が設けられており、この支持アーム40の先端部には、レーザー加工ヘッド12及びカメラ14が配置されている。
レーザー加工ヘッド12は、ウェーハ11を透過する波長のレーザー光線を発振するレーザー発振器(不図示)と、発振されたレーザー光線をチャックテーブル10に保持されたウェーハ11の内部に集光させる集光器(不図示)とを備えている。このレーザー加工ヘッド12は、ウェーハ11の内部に集光させるようにレーザー光線を照射して、多光子吸収による改質層を形成する。
カメラ14は、例えば、ウェーハ11に吸収され難い赤外領域の光を検出する撮像素子を備え、ウェーハ11を上方から撮像する。撮像によって形成された撮像画像は、ウェーハ11とレーザー加工ヘッド12との位置合わせ等に用いられる。
チャックテーブル10、レーザー加工ヘッド12、カメラ14、Y軸移動機構16、X軸移動機構26等の各構成は、制御装置(制御手段)42と接続されている。この制御装置42は、ユーザーインターフェースとなる入出力装置44を介して設定される加工条件等に基づいて、上述した各構成の動作を制御する。
制御装置42は、座標情報等を図形情報に変換する座標情報変換装置(座標情報変換手段)42aと、各種情報を記憶する記憶装置(記憶手段)42bとを含む。また、入出力装置44は、タッチパネル式のモニタ(入力手段、表示手段)44aと、ウェーハ11の設計情報(デバイス設計データ)に基づいて生成される図形情報等を記憶する外部記憶装置(不図示)が接続されるコネクタ(入力手段)44bとを含む。これらの具体的な機能等については後述する。
次に、本実施の形態のレーザー加工装置2を用いて分割の起点となる改質層を形成するレーザー加工方法について説明する。図2は、本実施の形態のレーザー加工装置2で加工されるウェーハ11の構成例を模式的に示す斜視図である。
図2に示すように、本実施の形態のウェーハ11は、いわゆるマルチプロジェクトタイプの半導体ウェーハであり、表面11a側には、形状、大きさの異なる複数のデバイス13(13a,13b)が形成されている。
隣接するデバイス13同士は、幅が一定の領域で隔てられている。この幅が一定の領域によって、ウェーハ11を分割するためのストリート(分割予定ライン)15が規定されている。
ウェーハ11の表面11a側には、デバイス13を保護する保護テープ17が貼着されている。保護テープ17の外周部分は、環状のフレーム19に固定されている。つまり、ウェーハ11は保護テープ17を介してフレーム19に支持されている。
このようなウェーハ11のストリート15に沿って改質層を形成するには、ストリート15の形状に合わせて、加工すべき領域(レーザー光線を照射すべき領域)を設定する必要がある。そこで、本実施の形態のレーザー加工では、まず、レーザー加工装置2に加工すべき領域を設定する設定工程を実施する。
図3は、加工すべき領域を規定するX,Y座標情報について示す図である。設定工程では、まず、オペレータが、図3(A)に示すようなデバイス13の配列情報を含むウェーハ11の設計情報(デバイス設計データ)に基づいて、図3(B)に示すようなX,Y座標情報をレーザー加工装置2に設定する。
例えば、オペレータは、図3(A)に示すウェーハ11の設計情報を参照し、X軸方向と平行な第1行目L1において、Y軸(0mm地点)から4mm地点までの領域にレーザー光線を照射しないことを確認する。同様に、4mm地点から16mm地点までの領域にレーザー光線を照射し、16mm地点から20mm地点までの領域にレーザー光線を照射しないことを確認する。
Y軸から4mm地点までの距離は4mmであり、4mm地点から16mm地点までの距離は12mmであり、16mm地点から20mm地点までの距離は4mmである。そこで、オペレータは、図3(B)に示すように、第1行目L1のX,Y座標情報を、4(off)、12(on)、4(off)に決定する。
その後、オペレータは、決定したX,Y座標情報を、モニタ44a等を通じてレーザー加工装置2に設定する。なお、図3(B)において、「4」、「12」等の数値は加工距離を示し、「off」、「on」はレーザー光線の未照射、照射をそれぞれ示す。
同様に、オペレータは、第2行目L2のX,Y座標情報を、4(off)、12(on)、4(off)に決定し、モニタ44a等を通じてレーザー加工装置2に設定する。また、第3行目L3のX,Y座標情報を、20(on)に決定し、モニタ44a等を通じてレーザー加工装置2に設定する。
また、オペレータは、第4行目L4のX,Y座標情報を、2(off)、4(on)、2(off)、4(on)、2(off)、4(on)、2(off)に決定し、モニタ44a等を通じてレーザー加工装置2に設定する。また、第5行目L5及び第6行目L6のX,Y座標情報を、20(on)に決定し、モニタ44a等を通じてレーザー加工装置2に設定する。
このように、オペレータは、全てのストリート15についてX,Y座標情報を決定し、モニタ44a等を通じてレーザー加工装置2へと設定する。モニタ44aに入力されたX,Y座標情報は、記憶装置42bに記憶される。
なお、図3(B)では、X軸方向に平行な第1方向に関するX,Y座標情報のみを示しているが、第1方向に直交する第2方向についてのX,Y座標情報も同様に設定する。また、本実施の形態では、隣接するストリート15の最小間隔が2mmで、加工すべき領域の最大長さが20mmのウェーハ11を例示しているが、ウェーハ11のサイズ等は適宜変更できる。
上述した設定工程の後には、ウェーハ11のデバイス13の位置と、X,Y座標情報で規定される加工すべき領域との対応関係を視覚的に確認できるように、モニタ44aに図形情報を表示する表示工程を実施する。
図4は、デバイス13の位置を視覚的に示す第一の図形情報について示す図であり、図5は、加工すべき領域の位置を視覚的に示す第二の図形情報について示す図であり、図6は、第一の図形情報と第二の図形情報とを重ね合せた状態を示す図である。
表示工程では、まず、図4に示すようなデバイス13の位置を視覚的に示す第一の図形情報50が記憶された外部記憶装置をコネクタ44bに接続し、第一の図形情報50をレーザー加工装置2の記憶装置42bに記憶させる。第一の図形情報50としては、デバイス13の配列情報を含むウェーハ11の設計情報に基づいて、予め生成しておいたものを使用する。なお、第一の図形情報50は、表示工程の前に記憶装置42bに記憶されても良い。
次に、記憶装置42bに記憶されたX,Y座標情報に基づいて、座標情報変換装置42aは、図5に示すような加工すべき領域52の位置を視覚的に示す第二の図形情報54を生成する。生成された第二の図形情報54は、記憶装置42bに記憶される。
その後、制御装置42は、記憶装置42bに記憶された第一の図形情報50と第二の図形情報54とを、図6に示すように重ね合せて、モニタ44aに表示させる。その結果、ウェーハ11のデバイス13の位置と、X,Y座標情報で規定される加工すべき領域52との対応関係を視覚的に確認できるようになる。
図7は、X,Y座標情報に誤り(設定ミス)がある場合に、モニタ44aに表示される画像の例を示す図である。図7に示すように、X,Y座標情報に設定ミス56があると、ウェーハ11のデバイス13の位置と、X,Y座標情報で規定される加工すべき領域52とに不整合を生じる。この不整合に基づいて、設定ミス56を視覚的に検知できる。
上述のように、表示工程において設定ミス56を発見した場合には、X,Y座標情報を修正する修正工程を実施する。修正工程においてX,Y座標情報を修正した後には、ウェーハ11に改質層を形成する改質層形成工程を実施する。なお、表示工程においてX,Y座標情報の設定ミス56を発見しない場合には、表示工程に続けて改質層形成工程を実施すれば良い。
図8は、改質層形成工程を模式的に示す一部断面側面図である。図8に示すように、改質層形成工程では、まず、保護テープ17を介してチャックテーブル10に保持されたウェーハ11の上方に、レーザー加工ヘッド12を位置付ける。そして、チャックテーブル10とレーザー加工ヘッド12とを相対移動させながら、ウェーハ11にレーザー光線58を照射する。
レーザー光線58は、例えば、YAG、YVO4等をレーザー媒質として発振され、ウェーハ11の裏面11b側に照射される。また、上述のように設定された加工すべき領域52に従って、レーザー光線58の照射と非照射とを切り替える。レーザー光線58の集光点(焦点)は、ウェーハ11の内部に位置付けられる。
レーザー光線58が照射された領域には、図8(A)に示すように、改質層21が形成される。一方、レーザー光線58が照射されない領域には、図8(B)に示すように、改質層21も形成されない。このように、本実施の形態のレーザー加工方法によれば、上述のように設定された加工すべき領域52に対応する改質層21を形成できる。
なお、ウェーハ11としてシリコンウェーハを用いる場合には、赤外領域の波長(例えば、1064nm)のレーザー光線58を用いることが好ましい。ウェーハ11を透過するこのような波長のレーザー光線58を用いることで、分割の起点となる良好な改質層21をウェーハ11の内部に形成できる。
以上のように、本実施の形態のレーザー加工装置2は、ウェーハ11のデバイス13の位置と、X,Y座標情報で規定される加工すべき領域52との対応関係を視覚的に確認できるように、コネクタ(入力手段)44bを介して入力された第一の図形情報50と、座標情報変換装置(座標情報変換手段)42aで生成された第二の図形情報54とを重ね合わせて表示するモニタ(表示手段)44aと、を備える。
そのため、モニタ44aにおいて重ね合せて表示される第一の図形情報50と第二の図形情報54とに基づいて、ウェーハ11のデバイス13の位置と、オペレータによって設定されたX,Y座標情報で規定される加工すべき領域52との対応関係を視覚的に確認できる。つまり、レーザー加工装置2に設定された加工条件の誤りを視覚的に検知できる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、X,Y座標情報は、必ずしもウェーハ11毎に形成しなくて良い。例えば、設計情報(デバイス設計データ)が同じウェーハ11の加工には、共通のX,Y座標情報を利用できる。
また、設計情報(デバイス設計データ)の類似性が高いウェーハ11を加工する場合には、既に設定されているX,Y座標情報を流用することができる。図9は、既に設定されているX,Y座標情報を流用して、別のX,Y座標情報を生成する例について示す図である。
この場合、まず、図9(A)に示すように、既に設定されているX,Y座標情報に相当する第二の図形情報54をモニタ44aに表示させる。そして、表示されている第二の図形情報54中の加工すべき領域52を修正し、別の第二の図形情報54を生成する。
具体的には、ストリート15の交差点23と交差点23とで挟まれる領域に対応してモニタ44aに表示される被選択領域60を指62等で触れ、当該被選択領域60の状態を変更する。
レーザー光線58が照射される選択状態(例えば、実線で表示)の被選択領域60を指62等で触れると、当該被選択領域60は、レーザー光線58が照射されない非選択状態(例えば、破線で表示)に変更される。一方、レーザー光線58が照射されない非選択状態の被選択領域60を指62等で触れると、当該被選択領域60は、レーザー光線58が照射される選択状態に変更される。
例えば、図9(A)に示すように、既に選択状態にある被選択領域60a,60bを指62等で触れることにより、図9(B)に示すように、被選択領域60a,60bを非選択状態に変更できる。生成された新たな第二の図形情報54は、記憶装置42bに記憶され、改質層形成工程で使用される。
このように、既に設定されているX,Y座標情報を流用して、別のX,Y座標情報に相当する第二の図形情報54を生成することで、X,Y座標情報を設定する設定工程を簡略化して、ウェーハ11の加工に要する時間を短縮できる。
また、上記実施の形態では、デバイス13の配列情報を含むウェーハ11の設計情報に基づいて、予め生成しておいた第一の図形情報50をレーザー加工装置2の記憶装置42bに記憶させているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、デバイス13の配列情報を含むウェーハ11の設計情報をレーザー加工装置2の記憶装置42bに記憶させ、このウェーハ11の設計情報に基づいて、座標情報変換装置42aに第一の図形情報50を生成させても良い。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 ウェーハ
11a 表面
11b 裏面
13,13a,13b デバイス
15 ストリート(分割予定ライン)
17 保護テープ
19 フレーム
21 改質層
23 交差点
2 レーザー加工装置
4 基台
6 基部
8 壁部
10 チャックテーブル
10a 保持面
12 レーザー加工ヘッド(レーザー光線照射手段)
14 カメラ
16 Y軸移動機構(割り出し送り手段)
18 Y軸ガイドレール
20 Y軸移動テーブル
22 Y軸ボールネジ
24 Y軸パルスモータ
26 X軸移動機構(加工送り手段)
28 X軸ガイドレール
30 X軸移動テーブル
32 X軸ボールネジ
34 X軸パルスモータ
36 支持台
38 クランプ
40 支持アーム
42 制御装置(制御手段)
42a 座標情報変換装置(座標情報変換手段)
42b 記憶装置(記憶手段)
44 入出力装置
44a モニタ(入力手段、表示手段)
44b コネクタ(入力手段)
50 第一の図形情報
52 加工すべき領域
54 第二の図形情報
56 設定ミス
58 レーザー光線
60,60a,60b 被選択領域
62 指

Claims (2)

  1. 互いに一定の幅の領域を隔てて配列された複数のデバイスを表面に備えるウェーハにおいて、該領域によって規定される分割予定ラインに該ウェーハを透過する波長のレーザー光線を照射し、該ウェーハの内部に改質層を形成するレーザー加工装置であって、
    ウェーハを保持する保持面を備えるチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された該ウェーハに該レーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、
    該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを、加工送り方向であるX軸方向に沿って相対的に移動させる加工送り手段と、
    該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを、該加工送り方向と直交する割り出し送り方向であるY軸方向に沿って相対的に移動させる割り出し送り手段と、
    該デバイスの配列情報を含む該ウェーハのデバイス設計データに基づいて生成された該デバイスの位置を視覚的に示す第一の図形情報と、該デバイス設計データに基づいてオペレータが設定する加工すべき領域を規定したX,Y座標情報と、を入力する入力手段と、
    該X,Y座標情報に基づいて該加工すべき領域の位置を視覚的に示す第二の図形情報を生成する座標情報変換手段と、
    該X,Y座標情報、該第一の図形情報、及び該第二の図形情報を記憶する記憶手段と、
    該ウェーハの該デバイスの位置と、該X,Y座標情報で規定される該加工すべき領域との対応関係を視覚的に確認できるように、該第一の図形情報と、該第二の図形情報とを重ね合わせて表示する表示手段と、を備えることを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 前記表示手段に表示される前記第二の図形情報において、前記分割予定ラインの交差点と、該交差点と隣接する隣接交差点と、で挟まれる線分に相当する被選択領域を選択状態又は非選択状態とすることで、選択状態にある被選択領域に相当する該分割予定ラインに前記レーザー光線を照射することを特徴とする請求項1記載のレーザー加工装置。
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