JP6230870B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

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本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物にレーザー加工を施すためのレーザー加工装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。
上述した半導体ウエーハ等のウエーハを分割予定ラインに沿って分割する方法として、ウエーハに形成された分割予定ラインに沿ってウエーハに対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射することによりレーザー加工溝を形成し、レーザー加工溝が形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿って外力を加えることにより、ウエーハを分割予定ラインに沿って破断して分割する技術が実用化されている。また、半導体ウエーハ等のウエーハを分割する方法として、ウエーハの一方の面側から内部に集光点を位置付けてウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、ウエーハの内部に分割予定ラインに沿って改質層を連続的に形成し、この改質層が形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿って外力を加えることにより、ウエーハを分割予定ラインに沿って破断して分割する技術が実用化されている。
上述したレーザー加工を行うレーザー加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルと該保持テーブルを支持する移動基台および該移動基台をX軸方向に移動可能に支持する案内レールとを備えた保持テーブル機構と、保持テーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、保持テーブルを支持する移動基台とレーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動せしめる加工送り手段と、保持テーブルを支持する移動基台とレーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に相対的に移動せしめる割り出し送り手段とを具備している。(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)
特開2008−229706号公報 特開2009−269074号公報
而して、保持テーブルを支持する移動基台を案内レールに沿って加工送り方向(X軸方向)に移動せしめる加工送り手段は一般にボールネジ式移動機構が用いられており、ボールネジや案内レールに歪みがあると移動基台に支持された保持テーブルが割り出し送り方向(Y軸方向)に揺動せしめられる。この結果、保持テーブルに保持されたウエーハの分割予定ラインからズレた位置にレーザー光線が照射され、デバイスを損傷させるという問題がある。
なお、加工送り方向(X軸方向)がリニアモータによって構成されている場合にも同様の問題が生ずる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、被加工物を保持する保持テーブルが加工送り時に割り出し送り方向(Y軸方向)に変位しても、被加工物の設定された加工位置にレーザー光線を照射することができるレーザー加工装置を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物を撮像する撮像手段と、被加工物保持手段とレーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動せしめる加工送り手段と、被加工物保持手段とレーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に相対的に移動せしめる割り出し送り手段と、制御手段と、を具備するレーザー加工装置において、
該被加工物保持手段は、被加工物を保持する保持面を有し回転可能に構成された第1の保持テーブルおよび第2の保持テーブルと、該第1の保持テーブルと該第2の保持テーブルとをY軸方向に並列して支持する一つのテーブル基台とを具備し、
該加工送り手段は、該テーブル基台をX軸方向に沿って移動可能に支持する案内レールと、該テーブル基台をX軸方向に沿って移動する移動手段とを具備し、
該レーザー光線照射手段は、レーザー光線を発振するレーザー光線発振手段と、該レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光して該第1の保持テーブルに保持された被加工物に照射する集光器と、該集光器によって集光されるレーザー光線の集光点をY軸方向に補正する集光点位置補正手段とを具備し、
該撮像手段は、該第2の保持テーブルに保持された被加工物を撮像して画像信号を該制御手段に送り、
該制御手段は、該撮像手段によって該第2の保持テーブルに保持された被加工物における該第1の保持テーブルに保持された被加工物の加工すべき領域と同じ領域を撮像した画像信号に基づいてY軸方向の変位量を検出し、該変位量を補正するように該集光点位置補正手段を制御する、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
上記レーザー光線照射手段は第1の保持テーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段および第2の保持テーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段を具備し、上記撮像手段は第1の保持テーブルに保持された被加工物を撮像する第1の撮像手段および第2の保持テーブルに保持された被加工物を撮像する第2の撮像手段を具備していることが望ましい。
本発明によるレーザー加工装置においては、被加工物保持手段は被加工物を保持する保持面を有し回転可能に構成された第1の保持テーブルおよび第2の保持テーブルと、第1の保持テーブルと第2の保持テーブルとをY軸方向に並列して支持する一つのテーブル基台とを具備し、加工送り手段はテーブル基台をX軸方向に沿って移動可能に支持する案内レールと、該テーブル基台をX軸方向に沿って移動する移動手段と、制御手段とを具備し、レーザー光線照射手段はレーザー光線を発振するレーザー光線発振手段と、レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光して第1の保持テーブルに保持された被加工物に照射する集光器と、集光器によって集光されるレーザー光線の集光点をY軸方向に調整する集光点位置補正手段とを具備し、撮像手段は第2の保持テーブルに保持された被加工物を撮像して画像信号を出力し、制御手段は撮像手段によって第2の保持テーブルに保持された被加工物における第1の保持テーブルに保持された被加工物の加工すべき領域と同じ領域を撮像した画像信号に基づいてY軸方向の変位量を検出し、該変位量を補正するように集光点位置補正手段を制御するので、レーザー光線照射手段の集光器から照射されるパルスレーザー光線の集光点は、第1の保持テーブルに保持された被加工物の加工ライン上に照射されることになり、加工ラインに沿ってレーザー加工を施すことができる。
本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備されるレーザー光線照射手段の構成ブロック図。 図1に示すレーザー加工装置に装備される第1のレーザー光線照射手段、第2のレーザー光線照射手段および第1の撮像手段、第2の撮像手段と第1の被加工物及び第2の被加工物との関係を示す斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備される制御手段の構成ブロック図。 図1に示すレーザー加工装置に装備される制御手段のメモリに格納される制御マップを示す図。 図1に示すレーザー加工装置によって実施するレーザー加工溝形成工程の説明図。 図1に示すレーザー加工装置に装備される撮像手段による撮像画像の説明図。 図6に示すレーザー加工溝形成工程によって被加工物としての形成された半導体ウエーハの分割予定ラインに沿って形成されたレーザー加工溝を示す説明図。
以下、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置は、静止基台2を具備している。この静止基台2上には、被加工物を保持する被加工物保持手段3と、該被加工物保持手段を矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動せしめる加工送り手段4が配設されている。
被加工物保持手段3は、被加工物を保持する保持面を有する第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bと、該第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bとをY軸方向に並列して支持するテーブル基台32とを具備している。第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bは、テーブル基台32上にY軸方向に並列して配設された第1の円筒部材33aと第2の円筒部材33bの上端にそれぞれ回転可能に支持されている。なお、第1の円筒部材33aと第2の円筒部材33bの上端部には、それぞれ第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bを挿通する穴を有しそれぞれ上記第1の円筒部材33aと第2の円筒部材33bを覆う第1のカバー部材34aと第2のカバー部材34bが配設されている。
上記第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bは、それぞれ多孔性材料から形成された吸着チャック311を具備しており、吸着チャック311上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成された第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bは、上記第1の円筒部材33aと第2の円筒部材33b内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられるようになっている。なお、第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bには、それぞれ後述する環状のフレームを固定するためのクランプ312が配設されている。
上記第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bとをY軸方向に並列して支持するテーブル基台32は、下面にY軸方向に所定の間隔をおいてX軸方向に延びる一対の被案内溝321、321が形成されている。このように構成されたテーブル基台32は、加工送り手段4によって矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動せしめられるように構成されている。
加工送り手段4は、静止基台2の上面にY軸方向に所定の間隔をおいてX軸方向に沿って配設された一対の案内レール41、41と、テーブル基台32を一対の案内レール41、41に沿ってX軸方向に移動する移動手段42とからなっている。この加工送り手段4を構成する一対の案内レール41、41にテーブル基台32に形成された一対の被案内溝321、321を摺動可能に係合することにより、テーブル基台32は一対の案内レール41、41に沿って摺動可能に支持される。
上記加工送り手段4を構成する移動手段42は、一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド421と、雄ネジロッド421の一端部を回転可能に支持する軸受422と、雄ネジロッド421の他端に連結され該雄ネジロッド421を正転または逆転駆動するパルスモータ423とからなっている。このように構成された加工送り手段4は、雄ネジロッド421が上記テーブル基台32に形成された雌ネジ322に螺合される。従って、テーブル基台32は、パルスモータ423を駆動して雄ネジロッド421を正転または逆転駆動することにより、上記テーブル基台32に配設された上記第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bを一対の案内レール41、41に沿って図1において矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動することができる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、上記一対の案内レール41、41を跨いで配設された門型の支持フレーム5を備えている。この門型の支持フレーム5は、静止基台2上に一対の案内レール41、41の両側方に配設された第1の柱部51および第2の柱部52と、第1の柱部51と第2の柱部52の上端を連結し矢印Xで示す切削送り方向と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に沿って配設された支持部53とからなり、中央部には上記第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bの移動を許容する開口54が設けられている。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、第1の保持テーブル31aに保持された被加工物にレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段6aおよび第2の保持テーブル31bに保持された被加工物にレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段6bを具備している。第1のレーザー光線照射手段6aおよび第2のレーザー光線照射手段6bは、それぞれ図2に示すようにパルスレーザー光線発振手段61と、パルスレーザー光線発振手段61が発振したパルスレーザー光線を集光して第1の保持テーブル31a、第2の保持テーブル31bに保持された被加工物にレーザー光線を照射する集光器62と、パルスレーザー光線発振手段61が発振したパルスレーザー光線を集光器62に導く光ファイバー63と、該光ファイバー63と集光器62との間に配設され集光器62によって集光されるレーザー光線の集光点をY軸方向に調整する集光点位置補正手段64を具備している。
上記パルスレーザー光線発振手段61は、YAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器611と、これに付設された繰り返し周波数設定手段612とから構成されている。パルスレーザー光線発振器611は、繰り返し周波数設定手段612によって設定された所定周波数のパルスレーザー光線を発振する。繰り返し周波数設定手段612は、パルスレーザー光線発振器611が発振するパルスレーザー光線の繰り返し周波数を設定する。これらパルスレーザー光線発振器611および繰り返し周波数設定手段612は、後述する制御手段によって制御される。集光器62は、パルスレーザー光線発振手段61から発振され光ファイバー63および集光点位置補正手段64を介して導かれたパルスレーザー光線を下方に向けて方向変換する方向変換ミラー621と、該方向変換ミラー621によって方向変換されたパルスレーザー光線を集光する集光レンズ622とからなっている。第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62は図1に示すように第1の移動基板7aに装着され、第2のレーザー光線照射手段6bの集光器62は第2の移動基板7bに装着される。第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62および第2のレーザー光線照射手段6bの集光器62は、図3に示すようにそれぞれ第1の移動基板7aおよび第2の移動基板7bに装着された案内レール70に沿って第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bの保持面に垂直な集光点位置調整方向(Z軸方向)に移動可能に支持されている。そして、第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62および第2のレーザー光線照射手段6bの集光器62は、それぞれ第1の集光点位置調整手段65aおよび第2の集光点位置調整手段65bによって集光点位置調整方向(Z軸方向)に移動調整される。なお、第1の集光点位置調整手段65aおよび第2の集光点位置調整手段65bは、それぞれ集光器62を支持する支持部材620に設けられた雌ネジ穴620aに螺合する雄ネジロッド651と、雄ネジロッド651の一端部を回転可能に支持する図示しない軸受と、雄ネジロッド651の他端に連結され該雄ネジロッド651を正転または逆転駆動するパルスモータ652とからなっている。このように構成された第1の集光点位置調整手段65aおよび第2の集光点位置調整手段65bは、それぞれパルスモータ652を駆動して雄ネジロッド651を正転または逆転駆動することにより、上記集光器62を支持する支持部材620を案内レール70に沿って集光点位置調整方向(Z軸方向)に移動することができる。
図2を参照して説明を続けると、上記集光点位置補正手段64は、図示の実施形態においては音響光学偏向手段からなっており、パルスレーザー光線発振手段61から発振され光ファイバー63を介して導かれたパルスレーザー光線を割り出し送り方向(Y軸方向)に偏向する音響光学素子641と、該音響光学素子641に印加するRF(radio frequency)を生成するRF発振器642と、該RF発振器642によって生成されたRFのパワーを増幅して音響光学素子641に印加するRFアンプ643と、RF発振器642によって生成されるRFの周波数を調整する偏向角度調整手段644を具備している。上記音響光学素子641は、印加されるRFの周波数に対応してレーザー光線の光軸を偏向する角度を調整することができる。上述した偏向角度調整手段644は、後述する制御手段によって制御される。
また、図示の実施形態における第1のレーザー光線照射手段6aおよび第2のレーザー光線照射手段6bは、上記音響光学素子641に所定周波数のRFが印加された場合に、図2において破線で示すように音響光学素子641によって偏向されたレーザー光線を吸収するためのレーザー光線吸収手段645を具備している。
図示の実施形態における第1のレーザー光線照射手段6aおよび第2のレーザー光線照射手段6bは以上のように構成されており、以下その作用について図2を参照して説明する。
音響光学偏向手段からなる集光点位置補正手段64の偏向角度調整手段644に後述する制御手段から例えば5Vの電圧が印加され、音響光学素子641に5Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、パルスレーザー光線発振手段61から発振されたパルスレーザー光線は、その光軸が図2において1点鎖線で示すように偏向され集光点Paに集光される。また、偏向角度調整手段644に後述する制御手段から例えば10Vの電圧が印加され、音響光学素子641に10Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、パルスレーザー光線発振手段61から発振されたパルスレーザー光線は、その光軸が図2において実線で示すように偏向され、上記集光点Paから割り出し送り方向(Y軸方向)に図2において左方に所定量変位した集光点Pbに集光される。一方、偏向角度調整手段644に後述する制御手段から例えば15Vの電圧が印加され、音響光学素子641に15Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、パルスレーザー光線発振手段61から発振されたパルスレーザー光線は、その光軸が図2において2点鎖線で示すように偏向され、上記集光点Pbから割り出し送り方向(Y軸方向)に図2において左方に所定量変位した集光点Pcに集光される。また、集光点位置補正手段64の偏向角度調整手段644に後述する制御手段から電圧が印加されないと、音響光学素子641はパルスレーザー光線発振手段61から発振されたパルスレーザー光線を図2において破線で示すようにレーザー光線吸収手段645に導く。このように、音響光学素子641によって偏向されたレーザー光線は、偏向角度調整手段644に印加される電圧に対応して割り出し送り方向(Y軸方向)に偏向せしめられる。
図1を参照して説明を続けると、図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、第1の保持テーブル31aに保持された被加工物を撮像する第1の撮像手段8aおよび第2の保持テーブル31bに保持された被加工物を撮像する第2の撮像手段8bを具備している。この第1の撮像手段8aと第2の撮像手段8bは、それぞれ第1の保持テーブル31aと第2の保持テーブル31bに保持された被加工物を撮像し、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。なお、第1の撮像手段8aおよび第2の撮像手段8bは、図3に示すようにそれぞれ第1の移動基板7aおよび第2の移動基板7bに形成された案内溝700(図3には第1の移動基板7aに形成された案内溝700が示されている)に沿って割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に支持された案内レール80に集光点位置調整方向(Z軸方向)に移動可能に支持されている。この第1の移動基板7aおよび第2の移動基板7bに支持された案内レール80は、それぞれ第1の移動手段81aおよび第2の移動手段81bによって割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめられる。第1の移動手段81aおよび第2の移動手段81bは、それぞれ案内レール80に設けられた雌ネジ穴80aに螺合する雄ネジロッド811と、雄ネジロッド811の一端部を回転可能に支持する図示しない軸受と、雄ネジロッド811の他端に連結され該雄ネジロッド811を正転または逆転駆動するパルスモータ812とからなっている(図3には第1の移動手段81aが詳しく示されている)。このように構成された第1の移動手段81aおよび第2の移動手段81bは、それぞれパルスモータ812を駆動して雄ネジロッド811を正転または逆転駆動することにより、上記案内レール80を案内溝700に沿って割り出し送り方向(Y軸方向)に移動することができる。
上記案内レール80に集光点位置調整方向(Z軸方向)に移動可能に支持される、第1の撮像手段8aおよび第2の撮像手段8bは、それぞれ第1の位置調整手段82aおよび第2の位置調整手段82bによって集光点位置調整方向(Z軸方向)に移動調整される。なお、第1の位置調整手段82aおよび第2の位置調整手段82bは、それぞれ第1の撮像手段8aおよび第2の撮像手段8bを支持する支持部材800に設けられた雌ネジ穴800aに螺合する雄ネジロッド821と、雄ネジロッド821の一端部を回転可能に支持する図示しない軸受と、雄ネジロッド821の他端に連結され該雄ネジロッド821を正転または逆転駆動するパルスモータ822とからなっている。このように構成された第1の位置調整手段82aおよび第2の位置調整手段82bは、それぞれパルスモータ822を駆動して雄ネジロッド821を正転または逆転駆動することにより、上記第1の撮像手段8aおよび第2の撮像手段8bを支持する支持部材800を案内レール80に沿って集光点位置調整方向(Z軸方向)に移動することができる。
図1に戻って説明を続けると、図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、上記第1の移動基板7aおよび第2の移動基板7bをそれぞれ矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめる第1の割り出し送り手段9aおよび第2の割り出し送り手段9bを具備している。第1の割り出し送り手段9aおよび第2の割り出し送り手段9bは、門型の支持フレーム5を構成する支持部53の前面にY軸方向に沿って配設された共通の一対の案内レール91、91と、第1の割り出し送り手段9aおよび第2の割り出し送り手段9bを一対の案内レール91、91に沿ってそれぞれY軸方向に移動する第1の移動手段92aおよび第2の移動手段92bを具備している。なお、上記第1の移動基板7aおよび第2の移動基板7bにはそれぞれ一対の案内レール91、91と摺動可能に係合する一対の被案内溝71、71が形成されており、この一対の被案内溝71、71を一対の案内レール91、91に係合することにより、第1の移動基板7aおよび第2の移動基板7bは一対の案内レール91、91に沿って摺動可能に支持される。
第1の移動基板7aおよび第2の移動基板7bを一対の案内レール91、91に沿ってY軸方向に移動する第1の移動手段92aおよび第2の移動手段92bは、互いに対向して配設されており、それぞれ一対の案内レール91、91の間に平行に配設された雄ネジロッド921と、雄ネジロッド921の一端部を回転可能に支持する軸受922と、雄ネジロッド921の他端に連結され該雄ネジロッド921を正転または逆転駆動するパルスモータ923とからなっている。このように構成された第1の移動手段92aおよび第2の移動手段92bは、それぞれ雄ネジロッド921が上記第1の移動基板7aおよび第2の移動基板7bに形成された雌ネジ72に螺合される。従って、第1の移動手段92aおよび第2の移動手段92bは、それぞれパルスモータ923を駆動して雄ネジロッド921を正転または逆転駆動することにより、上記第1の移動基板7aおよび第2の移動基板7bを一対の案内レール91、91に沿って図1において矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動することができる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、図4に示す制御手段10を具備している。制御手段10はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、後述する制御マップや被加工物の設計値のデータや演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、入力インターフェース104および出力インターフェース105とを備えている。制御手段10の入力インターフェース104には、第1の撮像手段8aおよび第2の撮像手段8b等からの検出信号が入力される。そして、制御手段10の出力インターフェース105からは、上記加工送り手段4を構成するパルスモータ423、パルスレーザー光線発振手段61を構成するパルスレーザー光線発振器611および繰り返し周波数設定手段612、集光点位置補正手段64を構成する偏向角度調整手段644、第1の集光点位置調整手段65aを構成するパルスモータ652および第2の集光点位置調整手段65bを構成するパルスモータ652、第1の移動手段81aを構成するパルスモータ812および第2の移動手段81bを構成するパルスモータ812、第1の割り出し送り手段9aを構成するパルスモータ923および第2の割り出し送り手段9bを構成するパルスモータ923等に制御信号を出力する。なお、ランダムアクセスメモリ(RAM)103には、後述する被加工物のY軸方向の変位量に対応する集光点位置補正手段64を構成する偏向角度調整手段644に印加する電圧との関係を規定した図5に示す制御マップが格納されている。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図3にはレーザー加工される被加工物としての第1の半導体ウエーハ20aおよび第2の半導体ウエーハ20bが示されている。図3に示す第1の半導体ウエーハ20aおよび第2の半導体ウエーハ20bは、同一に構成されたシリコンウエーハからなり、それぞれ表面に格子状に配列された複数の分割予定ライン201によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイス202がそれぞれ形成されている。このように構成された第1の半導体ウエーハ20aおよび第2の半導体ウエーハ20bは、それぞれ環状のフレームFに装着されたダイシングテープTの表面に裏面が貼着される。このようにして環状のフレームFにダイシングテープTを介して支持された第1の半導体ウエーハ20aおよび第2の半導体ウエーハ20bは、図1に示すレーザー加工装置の第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31b上にそれぞれダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより第1の半導体ウエーハ20aおよび第2の半導体ウエーハ20bは、それぞれダイシングテープTを介して第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31b上に吸引保持される。また、環状のフレームFは、それぞれ第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bに設けられたクランプ312によって固定される。
上述したように第1の半導体ウエーハ20aおよび第2の半導体ウエーハ20bを吸引保持した第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bは、加工送り手段4によってそれぞれ第1の撮像手段8aおよび第2の撮像手段8bの直下に位置付けられる。第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bがそれぞれ第1の撮像手段8aおよび第2の撮像手段8bの直下に位置付けられると、第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bに保持された第1の半導体ウエーハ20aおよび第2の半導体ウエーハ20bに形成されている格子状の分割予定ライン201がX軸方向とY軸方向に平行に配設されているか否かのアライメント作業を実施する。即ち、第1の撮像手段8aおよび第2の撮像手段8bによって第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bに保持された第1の半導体ウエーハ20aおよび第2の半導体ウエーハ20bを撮像し、パターンマッチング等の画像処理を実行してアライメント作業を行う。なお、第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bに保持された第1の半導体ウエーハ20aおよび第2の半導体ウエーハ20bに形成されている格子状の分割予定ライン201がX軸方向とY軸方向に平行でない場合には、第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bを図示しないパルスモータによって回動することにより、分割予定ライン201がX軸方向とY軸方向に平行になるように調整する。
以下、第1の保持テーブル31aに保持された第1の半導体ウエーハ20aに形成された分割予定ライン201に沿ってレーザー加工溝を形成する実施形態について説明する。
上述したアライメント作業を実施したならば、制御手段10は加工送り手段4を作動して図6の(a)および(c)に示すように第1の保持テーブル31aに保持された第1の半導体ウエーハ20aに形成された所定の分割予定ライン201の左端を第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62の直下に位置付けるとともに、第2の保持テーブル31bに保持された第2の半導体ウエーハ20bに形成された上記所定の分割予定ライン201と対応する所定の分割予定ライン201の左端を第2の撮像手段8bの直下に位置付ける。そして、制御手段10は第1の割り出し送り手段9aを作動して図6の(b)に示すように第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62から照射されるレーザー光線の集光点P(上記図2に示す集光点Pb)が分割予定ライン201の幅方向中央部になるように位置付けるとともに、第1の集光点位置調整手段65aを作動して第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62から照射されるレーザー光線の集光点P(上記図2に示す集光点Pb)を分割予定ライン201表面付近に位置付ける。また、制御手段10は第2の割り出し送り手段9bを作動して図6の(d)に示すように第2の撮像手段8bのセンターラインLが分割予定ライン201の幅方向中央部になるように位置付ける。
次に、制御手段10は第1のレーザー光線照射手段6aの上記集光点位置補正手段64の偏向角度調整手段644に10Vの電圧を印加してパルスレーザー光線発振手段61から発振されるパルスレーザー光線が図2に示す集光点Pbとなるように調整する。そして、制御手段10は、第2の撮像手段8bを作動して分割予定ライン201のY軸方向の変位量を常時検出するとともに、その変位量を相殺するように集光点位置補正手段64を制御しながら第1のレーザー光線照射手段6aを作動して集光器62からシリコンウエーハに対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつ加工送り手段4を作動して第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bを図6の(a)および(c)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめ、第1の保持テーブル31aに保持された第1の半導体ウエーハ20aに形成された所定の分割予定ライン201の右端が第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62の直下に達するとともに、第2の保持テーブル31bに保持された第2の半導体ウエーハ20bに形成された上記所定の分割予定ライン201と対応する所定の分割予定ライン201の右端が第2の撮像手段8bの直下に達したら、第1のレーザー光線照射手段6aによるパルスレーザー光線の照射を停止するとともに第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bの移動を停止する(レーザー加工溝形成工程)。
即ち、上述したレーザー加工溝形成工程において第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bは加工送り手段4によって図6の(a)および(c)において矢印X1で示す方向に加工送りされるが、加工送り手段4を構成する移動手段42および案内レール41、41や被案内溝321、321に歪みがあるとテーブル基台32に支持された第1の保持テーブル31aおよび第2の保持テーブル31bが割り出し送り方向(Y軸方向)に揺動せしめられる。この結果、第1の保持テーブル31aに保持された第1の半導体ウエーハ20aに形成された所定の分割予定ライン201からズレた位置にパルスレーザー光線が照射され、デバイス202を損傷させる虞がある。
しかるに、図示の実施形態においては、上述したように第2の保持テーブル31bに保持された第2の半導体ウエーハ20bに形成された上記所定の分割予定ライン201と対応する所定の分割予定ライン201を第2の撮像手段8bによって撮像し、撮像した画像信号を制御手段10に送っている。この第2の撮像手段8bからの画像信号を入力した制御手段10は、例えば図7の(a)に示すように分割予定ライン201が第2の撮像手段8bのセンターラインLより下側にΔyだけ変位した場合には、ランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納された図5に示す制御マップを参照して変位量Δyを相殺するための−Δyに対応する電圧値を求め、上記集光点位置補正手段64の偏向角度調整手段644に変位量−Δyに対応する電圧を印加する。一方、図7の(b)に示すように分割予定ライン201が第2の撮像手段8bのセンターラインLより上側に−Δyだけ変位した場合には、ランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納された図5に示す制御マップを参照して変位量−Δyを相殺するためのΔyに対応する電圧値を求め、上記集光点位置補正手段64の偏向角度調整手段644に変位量Δyに対応する電圧を印加する。従って、第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pは、第1の保持テーブル31aに保持された第1の半導体ウエーハ20aに形成された所定の分割予定ライン201上に常時照射されることになり、図8に示すように分割予定ライン201に沿ってレーザー加工溝210を形成することができる。
なお、上記レーザー加工溝形成工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の光源 :YVO4レーザーまたはYAGレーザー
波長 :355nm
繰り返し周波数 :100kHz
出力 :3W
集光スポット径 :φ10μm
加工送り速度 :200mm/秒
上述したように所定の分割予定ライン201に沿ってレーザー加工溝形成工程を実施したならば、制御手段10は第1の割り出し送り手段9aを作動して第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62を上記所定の分割予定ライン201と隣接する分割予定ライン201の直上に位置付けるとともに、第2の割り出し送り手段9bを作動して第2の撮像手段8bを上記所定の分割予定ライン201と隣接する分割予定ライン201の直上に位置付ける。そして、制御手段10は上記レーザー加工溝形成工程を実施する。このようにして、第1の保持テーブル31aに保持された第1の半導体ウエーハ20aに形成された全ての分割予定ライン201に沿ってレーザー加工溝形成工程を実施することにより、第1の保持テーブル31aに保持された第1の半導体ウエーハ20aに形成された全ての分割予定ライン201に沿ってレーザー加工溝210が形成される。
次に、第1の保持テーブル31aに保持された第1の半導体ウエーハ20aに形成された分割予定ライン201に沿って内部に改質層を形成する方法について説明する。
第1の半導体ウエーハ20aの内部に分割予定ライン201に沿って改質層を形成する場合には、第1のレーザー光線照射手段6aはシリコンウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、第1のレーザー光線照射手段6aの集光器62から照射されるパルスレーザー光線の集光点を第1の半導体ウエーハ20aの分割予定ライン201に対応する厚み方向中間部に位置付ける。そして、制御手段10は上述したレーザー加工溝形成工程と同様の制御を実行することにより、第1の半導体ウエーハ20aの内部に分割予定ライン201に沿って改質層を形成することができる。
なお、上記改質層形成工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の光源 :YVO4レーザーまたはYAGレーザー
波長 :1064nm
繰り返し周波数 :100kHz
出力 :0.5W
集光スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :500mm/秒
上述した実施形態におけるレーザー加工装置は、第1の保持テーブル31aに保持された被加工物にレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段6aおよび第2の保持テーブル31bに保持された被加工物にレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段6bを具備しているとともに、第1の保持テーブル31aに保持された被加工物を撮像する第1の撮像手段8aおよび第2の保持テーブル31bに保持された被加工物を撮像する第2の撮像手段8bを具備しているので、第1の保持テーブル31aに保持された被加工物と第2の保持テーブル31bに保持された被加工物を交互にレーザー加工することができる。即ち、第1の保持テーブル31aに保持された被加工物に第1のレーザー光線照射手段6aによってレーザー加工する場合は上述したように第2の保持テーブル31bに保持された被加工物を第2の撮像手段8bによって撮像して上述した制御を実施し、第2の保持テーブル31bに保持された被加工物に第2のレーザー光線照射手段6bによってレーザー加工する場合には第1の保持テーブル31aに保持された被加工物を第1の撮像手段8aによって撮像して上述した制御を実施する。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。上述した実施形態においては集光点位置補正手段64は音響光学偏向手段によって構成した例を示したが、上記第1の割り出し送り手段9aを集光点位置補正手段として機能させてもよい。この場合、第1の割り出し送り手段9aの第1の移動手段92aを構成するパルスモータ923を作動して第2の撮像手段8bによって検出されたY軸方向の変位量を相殺する。
2:静止基台
3:被加工物保持手段
31a:第1の保持テーブル
31b:第2の保持テーブル
4:加工送り手段
6a:第1のレーザー光線照射手段
6b:第2のレーザー光線照射手段
61:パルスレーザー光線発振手段
62:集光器
64:集光点位置補正手段
65a:第1の集光点位置調整手段
65b:第2の集光点位置調整手段
7a:第1の移動基板
7b:第2の移動基板
8a:第1の撮像手段
8b:第2の撮像手段
82a:第1の位置調整手段
82b:第2の位置調整手段
9a:第1の割り出し送り手段
9b:第2の割り出し送り手段
10:制御手段
20a:第1の半導体ウエーハ
20b:第2の半導体ウエーハ

Claims (2)

  1. 被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物を撮像する撮像手段と、被加工物保持手段とレーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動せしめる加工送り手段と、被加工物保持手段とレーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に相対的に移動せしめる割り出し送り手段と、制御手段と、を具備するレーザー加工装置において、
    該被加工物保持手段は、被加工物を保持する保持面を有し回転可能に構成された第1の保持テーブルおよび第2の保持テーブルと、該第1の保持テーブルと該第2の保持テーブルとをY軸方向に並列して支持する一つのテーブル基台とを具備し、
    該加工送り手段は、該テーブル基台をX軸方向に沿って移動可能に支持する案内レールと、該テーブル基台をX軸方向に沿って移動する移動手段とを具備し、
    該レーザー光線照射手段は、レーザー光線を発振するレーザー光線発振手段と、該レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光して該第1の保持テーブルに保持された被加工物に照射する集光器と、該集光器によって集光されるレーザー光線の集光点をY軸方向に補正する集光点位置補正手段とを具備し、
    該撮像手段は、該第2の保持テーブルに保持された被加工物を撮像して画像信号を該制御手段に送り、
    該制御手段は、該撮像手段によって該第2の保持テーブルに保持された被加工物における該第1の保持テーブルに保持された被加工物の加工すべき領域と同じ領域を撮像した画像信号に基づいてY軸方向の変位量を検出し、該変位量を補正するように該集光点位置補正手段を制御する、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 該レーザー光線照射手段は該第1の保持テーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段および該第2の保持テーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段を具備し、該撮像手段は該第1の保持テーブルに保持された被加工物を撮像する第1の撮像手段および該第2の保持テーブルに保持された被加工物を撮像する第2の撮像手段を具備している、請求項1記載のレーザー加工装置。
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