JP2015019012A - 半導体装置の製造方法とそれに使用される半導体封止用アクリル樹脂組成物 - Google Patents

半導体装置の製造方法とそれに使用される半導体封止用アクリル樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】短時間での実装と封止により生産効率を向上させ、ボイドの発生を抑え、はんだの濡れ性も確保し、剥離も抑制できる半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】常温で液状の熱硬化性アクリル樹脂、ラジカル開始剤である1分間半減期温度150〜180℃の有機過酸化物、エポキシ樹脂、反応開始温度180℃以上のエポキシ樹脂の硬化剤、活性剤、および無機充填剤を含有する半導体封止用アクリル樹脂組成物を供給した回路基板を所定範囲の温度に加熱したステージに搭載し、半導体チップを保持し所定範囲の温度に加熱したボンディングヘッドを接地、保持した後、ボンディングヘッドの温度を半導体チップのバンプ電極の融点210℃以上の鉛フリーはんだの融点以上の温度まで所定の時間範囲で昇温、保持して樹脂組成物を硬化させた後、接地から5秒間以内でボンディングヘッドをステージから上昇させる。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法とそれに使用される半導体封止用アクリル樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、フリップチップ実装において、封止樹脂を回路基板へ先に供給する方法によってリフロー時に電気的接続と封止樹脂の硬化を同時に行う半導体装置の製造方法とそれに使用される半導体封止用アクリル樹脂組成物に関する。
近年、BGA(Ball grid array)、LGA(Land grid array)、CSP(Chip size package)などのパッケージを有するフリップチップ型の半導体装置の高密度化が求められており、それに伴い、回路の狭ピッチ化も求められている。
フリップチップ型の半導体装置の実装においては、実装部品の半導体チップにはんだによりバンプ電極を形成しておき、バンプ電極に対応するように設けられた実装用の電極パッドが形成された回路基板に、フェースダウンで半導体チップを載置する。そしてリフロー処理することによりはんだを溶融させてバンプ電極と電極パッドとを直接接続する。
フリップチップ型の半導体装置の実装による接続においては、例えば、温度サイクル試験時において、熱応力による歪により、電気的な接合不良を引き起こすおそれがあるなど、信頼性が問題になることがあった。すなわち、半導体チップと回路基板の熱膨張係数差に由来する熱応力が接続部に集中して接続部を破壊する場合がある。
信頼性を高める方法として、リフロー処理により電極同士を接合した後、半導体チップと回路基板との間に形成される隙間を樹脂組成物で封止することにより、この熱応力を分散して接続信頼性を高めるアンダーフィル技術が広く用いられている。
アンダーフィル技術としては、半導体チップを回路基板上に搭載し、リフロー処理することにより電極同士を接合した後に、回路基板と半導体チップとの隙間に封止樹脂(アンダーフィル樹脂)を注入する後供給方式が広く用いられている。
しかしながら、この後供給方式は、リフロー処理と、封止樹脂の充填工程やその後の硬化処理工程とがそれぞれ別の工程であるために、工程が増加して煩雑になり、生産性が低下するという問題があった。
このような問題を解決するために、近年では、リフロー処理の前に予め封止樹脂を回路基板に供給しておく先供給方式が注目を集めてきている(特許文献1〜4)。
この先供給方式では、熱圧着により回路基板に半導体チップを接合する前に、予め、回路基板に封止樹脂を塗布などによって供給した後に、半導体チップを搭載する。そしてこれらをリフロー処理することにより、電極間の接合と併せて、熱圧着時の加熱により封止樹脂を硬化させる。
近年では、電子機器の小型化、軽量化、高機能化の市場動向において、半導体装置の高集積化、表面実装化が年々進んでいる。例えば、多ピン化、高速化への要求に対応するため、半導体パッケージを垂直方向に積層したPackage−on−Package(パッケージオンパッケージ:PoP)構造の半導体装置の開発も行われている。
このPoP構造の半導体装置では、下段にロジックパッケージを使用し、上段にメモリパッケージを搭載する場合が多い。PoP構造の半導体装置は、良品のロジックパッケージやメモリパッケージのみを選定して使用でき、かつ、種々のメモリ容量パッケージとロジックパッケージとの組み合わせが自由で、携帯電話機器などの製品サイクルが短く小型軽量化が必要な用途に特に適している。
従来、半導体チップに形成されるバンプとしては、はんだや金で構成されたバンプが用いられているが、PoP構造の半導体装置などのような近年の微細接続化に対応するために、銅ピラーの先端にはんだを形成した構造のバンプ電極が用いられるようになってきている。このような半導体装置では、前記の先供給方式による封止が検討されている。
従来、この先供給方式の封止樹脂には、エポキシ樹脂組成物が提案されている(特許文献1〜3)。
しかしながら、このエポキシ樹脂組成物を使用する技術では、リフロー後に硬化した封止樹脂中にボイドが残るという問題があった。このボイドの発生要因としては、回路基板表面を保護するソルダーレジストに含有される未硬化の低分子成分の揮発などが挙げられる。
そして硬化された封止樹脂中に残されたボイドは、リフロー後にはんだがボイドに流れる原因になったり、半導体チップと回路基板との接合の信頼性を低下させる原因になったりする。
また、この先供給方式の封止樹脂には、アクリル系熱硬化性接着剤も検討されている(特許文献4)。この技術では、ラジカル開始剤として1分間半減期温度がはんだ融点付近もしくはそれを超える分解温度の高い有機過酸化物を含有するフィルム状のアクリル系熱硬化性接着剤を使用している。具体的には、特許文献4は、半導体チップのバンプの少なくとも一部が溶融温度Ts(℃)のはんだから構成されている当該回路基板の電極と半導体チップのバンプとを、重合開始剤として1分間半減期温度T1(℃)の有機過酸化物とを含有するアクリル系熱硬化性接着剤を介して、圧着温度T2(℃)でフリップチップボンダーで半導体チップ側から加圧することにより接続して接続構造体を製造する際に、Ts≦T2、および、−5≦T1−T2≦10を満足することが記載されている。例えば、融点221℃のSn2.5Ag等の鉛フリーはんだを使用した場合、T1は216〜241℃≦T1≦231〜250℃の範囲になる。
特開2008−239822号公報 特表2004−530740号公報 特開2009−242685号公報 特開2011−243786号公報
しかしながら、最近では、半導体装置の生産効率をより高める観点から、フリップチップボンダーによるボンディングに要する時間をより短くすることが望まれている。例えば、半導体チップを保持したボンディングヘッドをステージの回路基板上の封止樹脂に接地した時点から、加熱によるはんだ溶融と封止樹脂の硬化、ボンディングヘッドのステージからの上昇までを、4〜5秒という短時間かつ高サイクルで行うことを求められる場合もある。
特許文献4では、このような4〜5秒という短時間の加熱圧着工程は想定せず従来の標準的なボンディング工程を主に想定している。しかしながら、4〜5秒という短時間の加熱圧着工程では、温度T1のような分解温度の高いラジカル開始剤を使用した場合には、第1に加熱の初期段階において封止樹脂の硬化による増粘が遅くなるため回路基板からのボイドの浸入を抑制できず、第2にラジカル開始剤の分解温度が高いため短時間のプロセス内でははんだ溶融後も硬化反応が十分に進行せず、そのため半導体チップと封止樹脂との剥離を生じるという問題点があった。
また、先供給方式では、熱圧着と同時に封止樹脂を硬化するため、硬化によってはんだの濡れが阻害されないようにすることが必要である。すなわち封止樹脂の硬化が進行して増粘すると、はんだの変形が阻害され、十分な濡れ性を発揮させることができない。特許文献4では活性剤を配合していないが、その場合4〜5秒という短時間の加熱圧着工程では、はんだの濡れ性が悪く信頼性に悪影響を及ぼす。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、封止樹脂を回路基板へ先に供給する方法によって熱圧着時に電気的接続と封止樹脂の硬化を同時に行うフリップチップ実装において、非常に短時間での実装と封止により生産効率を向上させることができ、さらに回路基板からのボイドの発生を抑え、はんだの濡れ性も確保し、半導体チップと封止樹脂との剥離を抑制できる半導体装置の製造方法とそれに使用される半導体封止用アクリル樹脂組成物を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の半導体装置の製造方法は、常温で液状の熱硬化性アクリル樹脂、前記熱硬化性アクリル樹脂のラジカル開始剤である1分間半減期温度150〜180℃の有機過酸化物、エポキシ樹脂、反応開始温度が180℃以上である前記エポキシ樹脂の硬化剤、活性剤、および無機充填剤を含有する半導体封止用アクリル樹脂組成物を回路基板の電極パッドを有する面に供給し、かつ前記回路基板を60〜100℃の範囲内の一定温度に加熱したステージに搭載する工程と、半導体チップを保持し100〜160℃の範囲内の一定温度に加熱したボンディングヘッドを、前記半導体チップのバンプ電極と前記回路基板の電極パッドとの位置を合わせて、前記ステージに搭載した前記回路基板上の前記半導体封止用アクリル樹脂組成物に接地させ、0.1〜2秒間の範囲内で保持する工程と、前記ボンディングヘッドの温度を、前記一定温度から、前記半導体チップのバンプ電極に配置した融点210℃以上の鉛フリーはんだの融点以上の温度まで1〜2.5秒間の範囲内で昇温する工程と、前記ボンディングヘッドの温度を、前記昇温後の所定温度に0.5〜2秒間の範囲内で保持して前記半導体封止用アクリル樹脂組成物を硬化させた後、前記接地から5秒間以内で前記ボンディングヘッドを前記ステージから上昇させる工程とを含むことを特徴としている。
この半導体装置の製造方法において、前記半導体チップは、銅ピラーの先端に前記鉛フリーはんだが形成された構造のバンプ電極を有することが好ましい。
この半導体装置の製造方法において、前記半導体封止用アクリル樹脂組成物は、前記活性剤として有機酸を含有することが好ましい。
この半導体装置の製造方法において、前記半導体封止用アクリル樹脂組成物は、前記活性剤の含有量が、前記半導体封止用アクリル樹脂組成物の全量に対して0.1〜20.0質量%の範囲内であることが好ましい。
この半導体装置の製造方法において、前記半導体封止用アクリル樹脂組成物は、前記無機充填剤の最大粒径が10μm以下であることが好ましい。
本発明の半導体封止用アクリル樹脂組成物は、封止樹脂を回路基板の電極パッドを有する面に供給し、かつ前記回路基板を60〜100℃の範囲内の一定温度に加熱したステージに搭載する工程と、半導体チップを保持し100〜160℃の範囲内の一定温度に加熱したボンディングヘッドを、前記半導体チップのバンプ電極と前記回路基板の電極パッドとの位置を合わせて、前記ステージに搭載した前記回路基板上の前記封止樹脂に接地させ、0.1〜2秒間の範囲内で保持する工程と、前記ボンディングヘッドの温度を、前記一定温度から、前記半導体チップのバンプ電極に配置した融点210℃以上の鉛フリーはんだの融点以上の温度まで1〜2.5秒間の範囲内で昇温する工程と、前記ボンディングヘッドの温度を、前記昇温後の所定温度に0.5〜2秒間の範囲内で保持して前記半導体封止用アクリル樹脂組成物を硬化させた後、前記接地から5秒間以内で前記ボンディングヘッドを前記ステージから上昇させる工程とを含む半導体装置の製造方法に前記封止樹脂として使用される半導体封止用アクリル樹脂組成物であって、常温で液状の熱硬化性アクリル樹脂、前記熱硬化性アクリル樹脂のラジカル開始剤である1分間半減期温度150〜180℃の有機過酸化物、エポキシ樹脂、反応開始温度が180℃以上である前記エポキシ樹脂の硬化剤、活性剤、および無機充填剤を含有することを特徴としている。
本発明によれば、非常に短時間での実装と封止により生産効率を向上させることができ、さらに回路基板からのボイドの発生を抑え、はんだの濡れ性も確保し、半導体チップと封止樹脂との剥離を抑制できる。
本発明の半導体装置の製造方法の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の加熱プロファイルの一例である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明において、半導体封止用アクリル樹脂組成物には、常温で液状の熱硬化性アクリル樹脂が配合される。
熱硬化性アクリル樹脂を使用し、ラジカル反応によってボンディング時の加熱の初期段階で増粘させることにより、封止樹脂中でのボイドの発生を抑制できる。
なお、ここで「常温で液状」とは、大気圧下での5〜28℃の温度範囲、特に室温18℃において流動性を持つことを意味する。
熱硬化性アクリル樹脂に使用される成分としては、耐熱性を確保する点を考慮すると、2個以上の(メタ)アクリロイル基を持つ化合物が好ましく、2〜6個の(メタ)アクリロイル基を持つ化合物がより好ましく、2個の(メタ)アクリロイル基を持つ化合物がさらに好ましい。
2個の(メタ)アクリロイル基を持つ化合物としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ダイマージオールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジンクジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジエタノールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジアルキルアルコールジ(メタ)アクリレート、ジメタノールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、ビスフェノールA、ビスフェノールFまたはビスフェノールAD1モルとグリシジルアクリレート2モルとの反応物、ビスフェノールA、ビスフェノールFまたはビスフェノールAD1モルとグリシジルメタクリレート2モルとの反応物などが挙げられる。
また、2個以上の(メタ)アクリロイル基を持つ化合物として、次式(I)または(II)で表わされる架橋多環構造を有する(メタ)アクリレートが好ましい。この架橋多環構造を有する(メタ)アクリレートを用いると、耐熱性に優れた硬化物を得ることができる。
Figure 2015019012
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を示し、aは1または2であり、bは0または1である。)
Figure 2015019012
(式中、R3およびR4はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を示し、Xは水素原子、メチル基、メチロール基、アミノ基、または(メタ)アクリロイルオキシメチル基を示し、cは0または1である。)
このような架橋多環構造を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、前記式(I)のaが1、bが0であるジシクロペンタジエン骨格を有する(メタ)アクリレート、前記式(II)のcが1であるパーヒドロ−1,4:5,8−ジメタノナフタレン骨格を有する(メタ)アクリレート、前記式(II)のcが0であるノルボルナン骨格を有する(メタ)アクリレート、前記式(I)のR1およびR2が水素原子であり、a=1、b=0であるジシクロペンタジエニルジアクリレート(トリシクロデカンジメタノールジアクリレート)、前記式(II)のXがアクリロイルオキシメチル基であり、R3およびR4が水素原子であり、cが1であるパーヒドロ−1,4:5,8−ジメタノナフタレン−2,3,7−トリメチロールトリアクリレート、前記式(II)のX、R3およびR4が水素原子であり、cが0であるノルボルナンジメチロールジアクリレート、前記式(II)のX、R3およびR4が水素原子であり、cが1であるパーヒドロ−1,4:5,8−ジメタノナフタレン−2,3−ジメチロールジアクリレートなどが挙げられる。中でも、ジシクロペンタジエニルジアクリレートおよびノルボルナンジメチロールジアクリレートが好ましい。
また、2個以上の(メタ)アクリロイル基を持つ化合物として、次式(III)または(IV)で表わされる、ビスフェノール骨格にアルキレンオキサイドが付加された構造を有するジ(メタ)アクリレートが好ましい。このビスフェノール骨格にアルキレンオキサイドが付加された構造を有するジ(メタ)アクリレートを用いると、耐熱性および密着性に優れた硬化物を得ることができる。
Figure 2015019012
(式中、R5は水素、メチル基、またはエチル基を示し、R6は2価の有機基を示し、mおよびnは1〜20の整数を示す。)
Figure 2015019012
(式中、R5は水素、メチル基、またはエチル基を示し、R6は2価の有機基を示し、mおよびnは1〜20の整数を示す。)
このようなビスフェノール骨格にアルキレンオキサイドが付加された構造を有するジ(メタ)アクリレートとしては、例えば、アロニックスM−210、M−211B(東亞合成製)、NKエステルABE−300、A−BPE−4、A−BPE−6、A−BPE−10、A−BPE−20、A−BPE−30、BPE−100、BPE−200、BPE−500、BPE−900、BPE−1300N(新中村化学製)などのEO変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート(n=2〜20)、アロニックスM−208(東亞合成製)などのEO変性ビスフェノールF型ジ(メタ)アクリレート(n=2〜20)、デナコールアクリレートDA−250(ナガセ化成製)、ビスコート540(大阪有機化学工業製)などのPO変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート(n=2〜20)、デナコールアクリレートDA−721(ナガセ化成製)などのPO変性フタル酸ジアクリレートなどが挙げられる。
また、2個以上の(メタ)アクリロイル基を持つ化合物としては、エポキシ(メタ)アクリレートが好ましい。エポキシ(メタ)アクリレートを用いると、後述のエポキシ樹脂を併用する際に反応性、耐熱性、および密着性に優れた硬化物を得ることができる。
エポキシ(メタ)アクリレートは、エポキシ樹脂と、アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和一塩基酸との付加反応物であるオリゴマーを用いることができる。その原料のエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノールFなどのビスフェノールに代表されるビスフェノール類とエピハロヒドリンとの縮合によって得られるジグリシジル化合物(ビスフェノール型エポキシ樹脂)を用いることができる。また、フェノール骨格を有するエポキシ樹脂として、フェノールまたはクレゾールとホルマリンに代表されるアルデヒドとの縮合物であるフェノールノボラック類とエピハロヒドリンとの縮合によって得られる多価グリシジルエーテル(フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂)を用いることができる。また、シクロヘキシル環を有するエポキシ樹脂を用いることができる。
エポキシ(メタ)アクリレートとして、例えば、25℃で固体または粘度10Pa・s以上の液体である、次式で表わされるビスフェノールA型エポキシアクリレートを好ましく用いることができる。
Figure 2015019012
(式中、nは正の整数を示す。)
ビスフェノールA型エポキシアクリレートの市販品としては、例えば、デナコールアクリレートDA−250(長瀬化成、25℃で60Pa・s)、デナコールアクリレートDA−721(長瀬化成、25℃で100Pa・s)、リポキシVR−60(昭和高分子、常温固体)、リポキシVR−77(昭和高分子、25℃で100Pa・s)などが挙げられる。
その他、3個以上の(メタ)アクリロイル基を持つ化合物としては、例えば、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールペンタアクリレート、エトキシ化(3)トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化(6)トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化(9)トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化(6)トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化(3)グリセリルトリアクリレート、高プロポキシ化(55)グリセリルトリアクリレート、エトキシ化(15)トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ジメチロールプロパンテトラアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ペンタアクリレートエステル、1,3−アダマンタンジオールジメタクリレート、1,3−アダマンタンジオールジアクリレート、1,3−アダマンタンジメタノールジメタクリレート、1,3−アダマンタンジメタノールジアクリレートなどが挙げられる。
熱硬化性アクリル樹脂における好ましい配合の一例は、熱硬化性アクリル樹脂の全量に対して架橋多環構造を有する(メタ)アクリレート10〜50質量%、ビスフェノール骨格にアルキレンオキサイドが付加された構造を有するジ(メタ)アクリレート3〜20質量%、エポキシ(メタ)アクリレート5〜30質量%の範囲内である。
その他、熱硬化性アクリル樹脂には、前記の各成分以外に、各種のビニルモノマー、例えば、単官能ビニルモノマーなどを配合してもよい。
本発明において、半導体封止用アクリル樹脂組成物には、熱硬化性アクリル樹脂のラジカル開始剤である1分間半減期温度150〜180℃の有機過酸化物が配合される。
ラジカル開始剤としてこのような分解温度の有機過酸化物を使用することで、短時間での加熱圧着工程のうち加熱の初期段階では、半田の濡れ性を阻害しない程度に速やかに増粘して回路基板からのボイドの浸入を抑えることができる。そして分解温度が低いため、ボンディングヘッドの昇温工程からはんだ溶融後までの間に硬化反応が十分に進行し、半導体チップと封止樹脂との剥離を抑制することができる。
有機過酸化物としては、例えば、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート(1分間半減期温度161.4℃)、t−ブチルパーオキシベンゾエート(1分間半減期温度166.8℃)、t−ブチルクミルパーオキサイド(1分間半減期温度173.3℃)、ジクミルパーオキサイド(1分間半減期温度175.2℃)、α,α’−ジ(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン(1分間半減期温度175.4℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(1分間半減期温度179.8℃)などが挙げられる。
ラジカル開始剤の含有量としては、特に限定されないが、熱硬化性アクリル樹脂100質量部に対して0.2〜2質量部が好ましい。この範囲内にすると、半導体封止用アクリル樹脂組成物の粘度安定性が良く、密着力の低下も抑制できる。
本発明において、半導体封止用アクリル樹脂組成物には、エポキシ樹脂と、反応開始温度が180℃以上であるエポキシ樹脂の硬化剤が配合される。
エポキシ樹脂を配合することで、リフロー時の反応性が調整され、はんだの濡れ性を向上させることができる。また密着性を高めることができ、ブリードも抑制することができる。
そして反応開始温度が180℃以上であるエポキシ樹脂の硬化剤を配合することで、ボンディングヘッドの昇温工程からはんだ溶融後までの間にエポキシ樹脂の硬化反応が十分に進行し、半導体チップと封止樹脂との剥離を抑制することができる。
なお、エポキシ樹脂の硬化剤の反応開始温度は、DSC装置によって所定の温度範囲における樹脂組成物の発熱量を測定した時の、発熱量の増加が始まる温度とすることができ、具体的には、JIS K7121の方法に準じて算出した硬化発熱開始温度が考慮される。
エポキシ樹脂としては、1分子内にエポキシ基を2個以上有するものであれば、その分子量、分子構造は特に限定されず各種のものを用いることができる。具体的には、例えば、グリシジルエーテル型、グリシジルアミン型、グリシジルエステル型、オレフィン酸化型(脂環式)などの各種のエポキシ樹脂を用いることができる。さらに具体的には、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールF型エポキシ樹脂などの水添ビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、脂肪族系エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレートなどを用いることができる。これらの中でも、ビスフェノール型エポキシ樹脂、水添ビスフェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂が好ましく、これらのエポキシ当量は120〜200の範囲内が好ましい。
本発明の半導体封止用アクリル樹脂組成物におけるエポキシ樹脂の配合量は、樹脂成分(アクリル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の硬化剤)の全量に対して0.1〜1質量%が好ましい。この範囲内にすると、はんだの濡れ性を向上させることができる。また密着性を高めることができ、ブリードも抑制することができる。
反応開始温度が180℃以上であるエポキシ樹脂の硬化剤としては、例えば、イソフタル酸ジヒドラジド、(2,4−ジアミノ−6−[2−ウンデシルイミダゾリル−(1)]−エチル−S−トリアジン、ジシアンジアミド、2,4−ジアミノ−6−[2−エチル−4−メチルイミダゾリル−(1)]−エチル−S−トリアジン、ジアミノマレオニトリル)などが挙げられる。
本発明の半導体封止用アクリル樹脂組成物におけるエポキシ樹脂の硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂の全量に対して2〜10質量%が好ましい。この範囲内にすると、半導体チップと封止樹脂との剥離を抑制することができる。
本発明において、半導体封止用アクリル樹脂組成物には、活性剤が配合される。活性剤を配合することで、リフロー時の加熱によってはんだ金属表面の酸化膜が除去され、電気的な接続信頼性を確保することができる。
活性剤としては、特に限定されないが、例えば、有機酸、各種アミンおよびその塩などを用いることができる。
中でも、活性剤としては有機酸が好ましい。有機酸を用いることで、はんだの濡れ性を特に向上させることができる。
有機酸としては、例えば、アビエチン酸、グルタル酸、コハク酸、マロン酸、シュウ酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、ジグリコール酸、チオジグリコール酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、プロパントリカルボン酸、クエン酸、酒石酸などが挙げられる。
中でも、はんだの濡れ性を特に向上させることができる点から、アビエチン酸、グルタル酸、シュウ酸が好ましい。
活性剤の含有量は、半導体封止用アクリル樹脂組成物の全量に対して0.1〜20質量%の範囲内が好ましく、1〜10質量%の範囲内がより好ましい。この範囲内にすると、フラックス活性を発揮しはんだと電極パッドやバンプ電極との濡れ性を向上させることができる。また、硬化物が脆くなったり絶縁信頼性が損なわれたりすることも抑制でき、ブリードも抑制できる。
本発明において、半導体封止用アクリル樹脂組成物には、無機充填剤が配合される。無機充填剤を配合することで、硬化物の熱膨張係数を調整することができる。
無機充填剤としては、例えば、溶融シリカ(溶融球状シリカ、溶融破砕シリカ)、合成シリカ、結晶シリカなどのシリカ粉末、アルミナ、酸化チタンなどの酸化物、タルク、焼成クレー、未焼成クレー、マイカ、ガラスなどのケイ酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイトなどの炭酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの水酸化物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウムなどの硫酸塩または亜硫酸塩、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウムなどのホウ酸塩、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素などの窒化物などを用いることができる。
これらの中でも、耐熱性、耐湿性、強度などを向上できることから溶融シリカ、結晶シリカ、合成シリカが好ましい。
無機充填剤の形状は、破砕状、針状、リン片状、球状など特に限定されないが、分散性や粘度制御の観点から、球状のものを用いることが好ましい。
無機充填剤のサイズは、フリップチップ接続した際の半導体チップと回路基板との間の空隙よりも平均粒径が小さいものであればよいが、充填密度や粘度制御の観点から、平均粒径10μm以下のものが好ましく、5μm以下のものがより好ましく、3μm以下のものがさらに好ましく、0.2〜3μmのものが特に好ましい。
なお、ここで平均粒径は、例えばレーザー光回折法による粒度分布測定により測定することができる。また、平均粒径はメジアン径として求めることができる。
無機充填剤は、最大粒径が10μm以下であることが好ましく、0.5〜10μmであることがより好ましい。最大粒径が10μm以下であると、20μm以下の狭いギャップにも対応することができる。また最大粒径が0.5μm以上であると、粘度増加を抑制することができる。
さらに、粘度や硬化物の物性を調整するために、粒径の異なる無機充填剤を2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明において、半導体封止用アクリル樹脂組成物における無機充填剤の配合量は、半導体封止用アクリル樹脂組成物の全量に対して25〜75質量%が好ましい。この範囲内にすると、熱膨張係数を小さくして接続信頼性を向上させ、粘度が高くなりすぎて作業性が低下することも抑制できる。
本発明において、半導体封止用アクリル樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内において、さらに他の添加剤を配合することができる。このような他の添加剤としては、例えば、シランカップリング剤、消泡剤、レベリング剤、低応力剤、顔料などが挙げられる。ただし、溶剤は使用しないことが好ましい。
本発明において、半導体封止用アクリル樹脂組成物は、例えば、次の手順で製造することができる。前記の各成分を同時にまたは別々に配合し、必要に応じて加熱処理や冷却処理を行いながら、撹拌、溶解、混合、分散を行う。次に、この混合物に無機充填剤を加え、必要に応じて加熱処理や冷却処理を行いながら、再度、撹拌、混合、分散を行うことにより、半導体封止用アクリル樹脂組成物を得ることができる。この撹拌、溶解、混合、分散には、ディスパー、プラネタリーミキサー、ボールミル、3本ロールなどを組み合わせて用いることができる。
半導体封止用アクリル樹脂組成物は、作業性や加工性の観点から、25℃で液状であることが好ましい。また、半導体封止用アクリル樹脂組成物の粘度は、25℃において1〜1000Pa・sであることが好ましく、1〜500Pa・sであることがより好ましく、1〜200Pa・sであることがさらに好ましい。粘度をこの範囲にすると、回路基板上に半導体封止用アクリル樹脂組成物を供給する際の作業性の低下を抑制できる。ここで、粘度はE型回転粘度計を用いて、25℃で、回転数0.5rpmで測定したときの値である。
この半導体封止用アクリル樹脂組成物は、回路基板上に封止樹脂を供給した後に半導体チップを回路基板に圧接する実装工程に使用される。この実装工程では、バンプ電極のはんだの融点以上に加熱することにより、電気的接続と半導体封止用アクリル樹脂組成物の硬化とを同時に行う。
この実装工程を経て製造される本発明の半導体装置として、具体的には、半導体チップを回路基板にフェースダウンで実装するBGA、LGA、CSPなどのフリップチップ型の半導体装置などが挙げられる。また、複数のフリップチップ型の表面実装部品を積み重ねて接合するPoP型の半導体装置などが挙げられる。
図1は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を模式的に説明する断面図、図2は、本発明の半導体装置の製造方法の加熱プロファイルの一例である。
(供給工程)
図1(a)に示すように、半導体チップ10を実装するための回路基板13の電極パッド14が形成された面に、前記の半導体封止用アクリル樹脂組成物30aを供給する。
回路基板13としては、例えば、ガラスエポキシ、ポリイミド、ポリエステル、セラミックなどの絶縁基板表面に形成された銅などの金属層の不要な個所をエッチング除去して配線パターンが形成されたものを用いることができる。また、絶縁基板表面に銅めっきなどによって配線パターンを形成したもの、絶縁基板表面に導電性物質を印刷して配線パターンを形成したものなどを用いることができる。
配線パターンの表面には、金層、はんだ層、スズ層、および防錆皮膜層から選ばれるいずれかの表面処理層が形成されていることが好ましい。
金層およびスズ層は無電解または電解めっきによって形成することができる。はんだ層はめっきによって形成してもよいし、はんだペーストを印刷によって塗布した後、加熱溶融する方法や、微細なはんだ粒子を配線パターン上に配置して加熱溶融する方法で形成することができる。
防錆皮膜層(例えばCu−OSP)は、プリフラックスとも呼ばれ、専用の薬液中に基板を浸漬することによって、銅などで形成された配線パターン表面の酸化膜を除去し、表面に有機成分からなる防錆皮膜層を形成することができる。防錆皮膜層は、はんだ12に対する良好な濡れ性を確保可能でき、微細接続化への対応の点から好適である。
電極パッド14は、はんだペーストや比較的融点の低いはんだの層を形成しておいてもよく、銅めっき、Ni/Cuめっき、またはSnめっきを形成しておいてもよい。
半導体封止用アクリル樹脂組成物30aの供給方法は、塗布などによって行われ、例えば、ディスペンサー、スクリーン印刷、インクジェットなどにより行うことができる。供給量は、封止するのに必要な量であって、かつ、多過ぎない必要最小量とすることが望ましい。
半導体チップ10と回路基板13とを接続する装置としては、例えば、ボンディングヘッド20とステージ21を備えた通常のフリップチップボンダーを用いることができる。
半導体封止用アクリル樹脂組成物30aを回路基板13の電極パッド14を有する面に供給し、かつ、回路基板13を60〜100℃、好ましくは70〜100℃の範囲内の一定温度に加熱したステージ21に搭載する。半導体封止用アクリル樹脂組成物30aはこの一定温度の付近に加熱される。
(接地工程)
次に、図1(a)に示すように、フリップチップボンダーのボンディングヘッド20により半導体チップ10がフェースダウンで所定位置に配置され、半導体チップ10と回路基板13とが位置合わせされた状態で、ボンディングヘッド20を下降させ、図1(b)に示すように、半導体チップ10のバンプ電極11を回路基板13の電極パッド14に接地する。
ボンディングヘッド20は、100〜160℃の範囲内の一定温度に加熱され、半導体チップ10を保持したボンディングヘッド20を、半導体チップ10のバンプ電極11と回路基板13の電極パッド14との位置を合わせて、ステージ21に搭載した回路基板13上の半導体封止用アクリル樹脂組成物30aに接地させ、0.1〜2秒間、好ましくは0.1〜1秒間の範囲内で保持する。図1(b)に示すように接地した後、ステージ21上の回路基板13の温度はボンディングヘッド20の温度まで急峻に上昇する。
半導体チップ10としては、特に限定されないが、例えば、シリコン、ゲルマニウムなどの元素半導体、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの化合物半導体などを用いることができる。
半導体チップ10に形成されているバンプ電極11としては、例えば、銅ピラーの先端にはんだ12またはスズ層が形成された構造のものや、はんだバンプ、銅バンプ、金バンプなどを用いることができる。微細接続化への対応を考慮すると、図1に示すような、銅ピラーの先端にはんだ12が形成された構造のバンプ電極11が好適である。
はんだ12としては、Sn−3.5Ag(融点221℃)、Sn−2.5Ag−0.5Cu−1Bi(融点214℃)、Sn−0.7Cu(融点227℃)、Sn−3Ag−0.5Cu(融点217℃)などの融点210℃以上の鉛フリーはんだを用いることができる。
(昇温工程)
0.1〜2秒間の接地によって半導体封止用アクリル樹脂組成物30aを半導体チップ10と回路基板13との間に広げた後、ボンディングヘッド20の温度を、前記一定温度から、半導体チップ10のバンプ電極11に配置した融点210℃以上の鉛フリーはんだ12の融点以上の温度まで、生産性、レオロジー特性の制御、はんだ12の濡れ性などを考慮し1〜2.5秒間の範囲内で昇温する。
図1(b)のように接地した後、フリップチップボンダーのステージ21上の回路基板13はボンディングヘッド20の温度まで加熱されるが、さらにその後、ボンディングヘッド20の温度を上昇させることによって、バンプ電極11のはんだ12の融点以上の領域まで昇温させる。これによって、半導体封止用アクリル樹脂組成物30aの硬化反応が進行しながら、図1(c)に示すように、バンプ電極11のはんだ12を溶融させる。
ここで、半導体封止用アクリル樹脂組成物30aのラジカル開始剤として、1分間半減期温度150〜180℃の有機過酸化物を使用することで、はんだ12の濡れ性を阻害しない程度に速やかに増粘して回路基板13からのボイドの浸入を抑えることができる。そしてボンディングヘッド20の昇温工程からはんだ溶融後までの間に硬化反応が十分に進行し、半導体チップと封止樹脂との剥離を抑制することができる。そして反応開始温度が180℃以上であるエポキシ樹脂の硬化剤を使用することで、ボンディングヘッド20の昇温工程からはんだ溶融後までの間に高温でのエポキシ樹脂の硬化反応が十分に進行し、半導体チップと封止樹脂との剥離を抑制することができる。
この図1(b)から図1(c)までの加熱プロファイルの領域での半導体封止用アクリル樹脂組成物30aのレオロジー、硬化性、活性剤による活性力の発現をいかに制御するかが重要である。この領域では、まず加熱によって低粘度化した半導体封止用アクリル樹脂組成物30aをバンプ電極11と電極パッド14との間から排除するとともに、はんだ12表面の酸化膜を活性剤によって還元して除去する。
室温で固形の活性剤を用いた場合、その融点や軟化点以上の温度に加熱されて液状または低粘度状態になり、フラックス活性を示すために必要な、はんだ12の表面に均一に濡れる状態になる。しかし、はんだ12の融点以上の温度には達していないので金属接合による接続部の形成には至っていない。
ここで、はんだ12が流れる前に半導体封止用アクリル樹脂組成物30aがゲル化し始める場合、ゲル化した半導体封止用アクリル樹脂組成物30aが、はんだ12が流れて電気的接続を形成することを妨げる。図1(b)の接地した時点では、図1には詳細は示していないが、実際には、はんだ12の形状は加圧力によって潰された形状になっている。ここで半導体封止用アクリル樹脂組成物30aの硬化が早いと、はんだ12の濡れが抑制されて接地した形状が保持されてしまう。一方、はんだ12が融けたときに半導体封止用アクリル樹脂組成物30aに流動性があるとはんだ12は電極パッド14やバンプ電極11に対して良く濡れる。すなわち、良く濡れるためには活性剤の添加と半導体封止用アクリル樹脂組成物30aの反応性の調整が必要になる。
(高温保持工程)
次に、ボンディングヘッド20の温度を、昇温後の温度に保持して半導体封止用アクリル樹脂組成物30aを硬化させる。すなわち、図1(c)に示すようにはんだ12を溶融させ、はんだ12の融点以上となるピーク温度に保持しながら、半導体チップ10と回路基板13とをはんだ12による金属接合によって接続し、かつ、図1(d)に示すように半導体封止用アクリル樹脂組成物30aを硬化させて硬化物30bとする。
このはんだ12の融点以上となるピーク温度に保持する加熱時間は、生産性、レオロジー特性の制御、はんだ12の濡れ性などを考慮すると、0.5〜2秒間の範囲内である。ピーク温度は、一般的な鉛フリーはんだを用いた場合、通常は200〜300℃の範囲内であり、好ましくは200〜280℃の範囲内、より好ましくは220〜260℃の範囲内である。
ここで、半導体封止用アクリル樹脂組成物30aのエポキシ樹脂の硬化剤として、反応開始温度が180℃以上である硬化剤を使用することで、ボンディングヘッド20の昇温工程からはんだ溶融後までの間にエポキシ樹脂の硬化反応が十分に進行し、半導体チップと封止樹脂との剥離を抑制することができる。
そして図1(d)に示すように、はんだ12の融点以上の温度に保持しながら、半導体封止用アクリル樹脂組成物30aを硬化して硬化物30bを形成した後、図1(e)に示すように加熱ヘッド20を半導体チップ10から上昇させる。図1(b)から図1(d)までの加熱プロファイルにおける加圧条件としては、特に限定されず、半導体チップ10の面積やバンプ電極11の数によって適宜に設定することができるが、バンプ電極11と電極パッド14との間から樹脂を排除することや、半導体チップ10にクラックなどのダメージが発生しないようにすることなど考慮すると、半導体チップ10の面積に対して10〜50Nの範囲内が好ましく、15〜40Nの範囲内がより好ましい。
図1(b)の接地から図1(d)の樹脂硬化までの加熱プロファイルは、全体で5秒の範囲内、好ましくは3〜5秒の範囲内で行われる。
このようにして得られる半導体装置は、複数のバンプ電極が形成された半導体チップと、バンプ電極と電気的に接続された複数の電極パッドを有する回路基板と、回路基板と半導体チップとの間に配置された封止樹脂とを備えている。
電気接続された半導体装置は半導体チップと回路基板の平行な隙間にバンプ電極が柱状に存在するような形態となる。
封止樹脂は、半導体封止用アクリル樹脂組成物の硬化物から形成され、回路基板と半導体チップとの間の空隙を封止している。
回路基板は、インターポーザーなどの絶縁基板と、この回路基板の一方の面上に設けられた配線パターンとを備えている。回路基板の配線パターンと半導体チップとは、複数のバンプ電極と電極パッドによって電気的に接続されている。
また、回路基板は、配線パターンが設けられた面と反対側の面にも電極パッドが設けられ、この電極パッドは回路基板内部を通じて配線パターンと導通している。この電極パッド上にははんだボールが設けられる場合もある。この場合は、スクリーン印刷法またははんだボールによる方法などによってはんだバンプを形成することができる。スクリーン印刷法では、はんだ合金を微細なはんだ粉とした後、フラックスと混合してペーストとする。次いで、電極パッド上にメタルマスクを用いてスキージングし、ペーストを一定量電極パッド上に載せた後に、リフローすることではんだバンプを形成することができる。また、はんだボールによる方法では、はんだボールをフラックスまたはペーストを塗布した電極パッド上に並べて、リフローすることではんだバンプを形成することができる。
半導体パッケージを垂直方向に積層したPoP構造の半導体装置では、例えば、下段にロジックパッケージを使用し、上段にメモリパッケージが搭載される。この下段のロジックパッケージのアンダーフィルに本発明の半導体封止用アクリル樹脂組成物を用いることができる。
本発明の半導体装置は、例えば、携帯電話、多機能携帯電話、携帯情報端末、デジタルカメラ、ノートパソコンなどのモバイル機器などに用いることができる。
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
表1に示す配合成分として、以下のものを用いた。
(熱硬化性アクリル樹脂)
・EO変性ビスフェノールA型ジアクリレート、オキシエチレン基数30
・トリシクロデカンジメタノールジアクリレート
・ビスフェノールA型エポキシアクリレート
(ラジカル開始剤)
・有機過酸化物、ジクミルパーオキサイド(1分間半減期温度175.2℃)
・有機過酸化物、α,α’−ジ(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン(1分間半減期温度175.4℃)
なお、有機化酸化物は純度98%以上のものを使用した。
(エポキシ樹脂)
・ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量175
・ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量160
・ナフタレン型エポキシ樹脂、エポキシ当量136〜148
(エポキシ樹脂の硬化剤)
・イソフタル酸ジヒドラジド
・アミン(フジキュア7000)
(無機充填剤)
・合成シリカ、平均粒径2.5μm
(活性剤)
・アビエチン酸
・グルタル酸
・コハク酸
・シュウ酸
(エポキシ樹脂)
・ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量175
・ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量160
表1に示す配合量で各成分を配合し、常法に従って撹拌、溶解、混合、分散することにより半導体封止用アクリル樹脂組成物を調製した。
このようにして調製した実施例および比較例の半導体封止用アクリル樹脂組成物について次の評価を行った。
銅ピラー先端に鉛フリーはんだ層(Sn−3.5Ag:融点221℃)を有する構造のバンプ電極が形成された半導体チップ(サイズ7.3mm×7.3mm、バンプピッチ50μm、バンプ数544、厚み0.15mm)、回路基板としてプリフラックス処理によって防錆皮膜を形成した銅配線パターンを表面に有するガラスエポキシ基板を準備した。
続いて、フリップチップボンダーの60〜100℃に設定したステージ上に回路基板を吸着固定し、半導体封止用アクリル樹脂組成物を3.0〜4.0mgディスペンスした。
半導体チップを回路基板と位置合わせした後、ヘッド温度100〜160℃で0.1〜2秒間圧着を行い、次いで、フリップチップボンダーのヘッド温度を、半導体チップのバンプ電極に配置した融点221℃の鉛フリーはんだの融点以上である到達温度(220〜260℃)まで1〜2.5秒間の範囲内で昇温させた(荷重15〜40N)。
ボンディングヘッドの温度を、昇温後の所定温度に0.5〜2秒間の範囲内で保持した後、接地から約4秒でボンディングヘッドをステージから上昇させた。
[ボイド]
前記の条件で作製したサンプルについて、超音波探傷装置(SAT:日立エンジニアリング社製)の画像で観察し、10個のサンプルの平均値に基づきボイドの数について次の基準により評価した。
○:ボイドがゼロ
△:チップ下にボイドがゼロ、ペリフェラル外にボイド1〜5個
×:チップ下にボイドが1個以上
[濡れ広がり]
表1に準じた組成物を用いて前記の条件で作製したサンプルについて、樹脂の上に半田ボールを搭載し、加熱したホットプレート上で半田を溶融させた。このときの濡れ広がり率によって、はんだが十分に濡れているか否かを次の基準により評価した。
○:濡れ広がり率55%以上
△:濡れ広がり率50%以上
×:濡れ広がり率50%未満
[密着性]
セラミック基板上にNCP(半導体封止用アクリル樹脂組成物)を塗布し、接着面をポリイミド処理した2mm□に切り出したシリコンウエハのチップを搭載し250℃、10minの条件で硬化炉にて樹脂を硬化させた。その後、密着性を次の基準により評価した。
○:60MPa以上 凝集破壊
×:60MPa未満 Chip/NCP界面剥離または凝集破壊
[信頼性]
温度サイクル試験(−55℃⇔125℃)を行い、次の基準により評価した。
○:1000cycleで抵抗値上昇が1割未満
△:500cycle以上1000cycle未満で抵抗値上昇が1割以上
×:100cycleで抵抗値上昇が1割以上
評価結果を表1に示す。
Figure 2015019012
表1より、常温で液状の熱硬化性アクリル樹脂、前記熱硬化性アクリル樹脂のラジカル開始剤である1分間半減期温度150〜180℃の有機過酸化物、エポキシ樹脂、反応開始温度が180℃以上である前記エポキシ樹脂の硬化剤、活性剤、および無機充填剤を含有する実施例1〜7の半導体封止用アクリル樹脂組成物は、ボイドが抑制され、濡れ性も良好であった。また、チップと封止樹脂との密着性にも優れ、信頼性も有していた。
一方、反応開始温度が180℃以上である前記エポキシ樹脂の硬化剤を配合しなかった比較例1は、ボンディングヘッドの昇温工程からはんだ溶融後までの間にエポキシ樹脂の硬化が十分ではなく、半導体チップと封止樹脂との密着性が低下した。活性剤を配合しなかった比較例2はさらに濡れ性が悪化した。常温で液状の熱硬化性アクリル樹脂を配合せず、エポキシ樹脂とその硬化剤を配合した比較例4、5は活性剤を配合しない比較例4と活性剤を配合した比較例5のいずれもボイドが発生した。
10 半導体チップ
11 バンプ電極
13 回路基板
14 電極パッド
20 ボンディングヘッド
21 ステージ
30a 半導体封止用アクリル樹脂組成物
30b 硬化物

Claims (6)

  1. 常温で液状の熱硬化性アクリル樹脂、前記熱硬化性アクリル樹脂のラジカル開始剤である1分間半減期温度150〜180℃の有機過酸化物、エポキシ樹脂、反応開始温度が180℃以上である前記エポキシ樹脂の硬化剤、活性剤、および無機充填剤を含有する半導体封止用アクリル樹脂組成物を回路基板の電極パッドを有する面に供給し、かつ前記回路基板を60〜100℃の範囲内の一定温度に加熱したステージに搭載する工程と、
    半導体チップを保持し100〜160℃の範囲内の一定温度に加熱したボンディングヘッドを、前記半導体チップのバンプ電極と前記回路基板の電極パッドとの位置を合わせて、前記ステージに搭載した前記回路基板上の前記半導体封止用アクリル樹脂組成物に接地させ、0.1〜2秒間の範囲内で保持する工程と、
    前記ボンディングヘッドの温度を、前記一定温度から、前記半導体チップのバンプ電極に配置した融点210℃以上の鉛フリーはんだの融点以上の温度まで1〜2.5秒間の範囲内で昇温する工程と、
    前記ボンディングヘッドの温度を、前記昇温後の所定温度に0.5〜2秒間の範囲内で保持して前記半導体封止用アクリル樹脂組成物を硬化させた後、前記接地から5秒間以内で前記ボンディングヘッドを前記ステージから上昇させる工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体チップは、銅ピラーの先端に前記鉛フリーはんだが形成された構造のバンプ電極を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記半導体封止用アクリル樹脂組成物は、前記活性剤として有機酸を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体封止用アクリル樹脂組成物は、前記活性剤の含有量が、前記半導体封止用アクリル樹脂組成物の全量に対して0.1〜20.0質量%の範囲内であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体封止用アクリル樹脂組成物は、前記無機充填剤の最大粒径が10μm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 封止樹脂を回路基板の電極パッドを有する面に供給し、かつ前記回路基板を60〜100℃の範囲内の一定温度に加熱したステージに搭載する工程と、半導体チップを保持し100〜160℃の範囲内の一定温度に加熱したボンディングヘッドを、前記半導体チップのバンプ電極と前記回路基板の電極パッドとの位置を合わせて、前記ステージに搭載した前記回路基板上の前記封止樹脂に接地させ、0.1〜2秒間の範囲内で保持する工程と、前記ボンディングヘッドの温度を、前記一定温度から、前記半導体チップのバンプ電極に配置した融点210℃以上の鉛フリーはんだの融点以上の温度まで1〜2.5秒間の範囲内で昇温する工程と、前記ボンディングヘッドの温度を、前記昇温後の所定温度に0.5〜2秒間の範囲内で保持して前記半導体封止用アクリル樹脂組成物を硬化させた後、前記接地から5秒間以内で前記ボンディングヘッドを前記ステージから上昇させる工程とを含む半導体装置の製造方法に前記封止樹脂として使用される半導体封止用アクリル樹脂組成物であって、
    常温で液状の熱硬化性アクリル樹脂、前記熱硬化性アクリル樹脂のラジカル開始剤である1分間半減期温度150〜180℃の有機過酸化物、エポキシ樹脂、反応開始温度が180℃以上である前記エポキシ樹脂の硬化剤、活性剤、および無機充填剤を含有することを特徴とする半導体封止用アクリル樹脂組成物。
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