JP2015017829A - 商品生産支援方法及び商品生産支援装置 - Google Patents

商品生産支援方法及び商品生産支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015017829A
JP2015017829A JP2013143511A JP2013143511A JP2015017829A JP 2015017829 A JP2015017829 A JP 2015017829A JP 2013143511 A JP2013143511 A JP 2013143511A JP 2013143511 A JP2013143511 A JP 2013143511A JP 2015017829 A JP2015017829 A JP 2015017829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
product
profit
weight
weight range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013143511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6284309B2 (ja
Inventor
川西 勝三
Katsuzo Kawanishi
勝三 川西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2013143511A priority Critical patent/JP6284309B2/ja
Publication of JP2015017829A publication Critical patent/JP2015017829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6284309B2 publication Critical patent/JP6284309B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)

Abstract

【課題】 仕入品を、同一価格の複数の商品に小分けする際に、必要な情報や知りたい情報の計算を人間が行う手間を省くことができる商品生産支援方法及び商品生産支援装置を提供する。
【解決手段】 仕入品を小分けにして複数の商品を生産するための商品生産支援装置であって、仕入品の仕入価格情報を設定するとともに、商品の販売単価情報と、商品を販売した場合の利益に関する値である利益情報と、商品の許容重量範囲を示す許容重量範囲情報と、からなる3つの情報のうちのいずれか2つの情報を設定する操作入力部3と、仕入品の重量と、仕入価格情報と、設定された2つの情報とに基づいて、3つの情報のうちの残りの1つの情報を算出する制御部7とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、小売業の計量現場等に役立つ商品生産支援方法及び商品生産支援装置に関する。
小売業等において、商品として販売する食品等の被計量物を計量するための計量装置として、単一の計量部を有する秤(例えば上皿秤)が用いられたり、複数の計量部を有する組合せ秤が用いられたりする(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、一般の個人商店やスーパーマーケット等の小売店では、例えば、卸売業者、生産者等から、同じ種類の野菜等の被計量物が複数個箱詰めされた仕入品を1箱単位で仕入れて、販売単価が同一の複数の商品に小分けして販売する場合がある。このような商品を生産する場合、例えば、1個の商品とするための商品の許容重量範囲を決めて、例えば上皿秤を用いて、許容重量範囲となるように被計量物の量を調整しながら計量し、許容重量範囲となる被計量物の集合を1個の商品(例えば1つのパック商品)として生産するようにしている。
このように箱詰めされた仕入品を複数の商品に小分けして販売する場合において、販売単価と所望する利益(あるいは利益率)等を先に決めておいて、商品の許容重量範囲を求める場合がある。例えば、商品には、よく売れる価格あるいは価格帯があるので、先に商品の販売単価を決めておいて、所望の利益(あるいは利益率)等が得られるように許容重量範囲を計算する場合がある。
特開平8−145773号公報 特開2008−58262号公報
前述のように、箱詰めされた仕入品を小分けする際には、1個の商品とするための商品の許容重量範囲を決めなければならないが、その際、管理者等の人間が、商品の販売単価及び利益等を勘案して許容重量範囲を電卓等を用いて計算しなければならず、煩雑である。
また、商品の許容重量範囲と利益(あるいは利益率)等を、所望の範囲、所望の値にしたときの販売単価を知りたい場合があるが、このような場合も、管理者等の人間が、電卓等を用いて商品の販売単価を計算しなければならず、煩雑である。
また、商品の許容重量範囲と販売単価とを、所望の範囲、所望の値にしたときの利益(あるいは利益率)等を知りたい場合があるが、このような場合も、管理者等の人間が、電卓等を用いて利益(あるいは利益率)等を計算しなければならず、煩雑である。
また、上記のような場合等において、生産すべき商品の個数(予定生産数)を知りたい場合があるが、これを求めるための計算を、管理者等の人間が行うのは煩雑である。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、仕入品を、同一価格の複数の商品に小分けする際に、必要な情報や知りたい情報の計算を人間が行う手間を省くことができる商品生産支援方法及び商品生産支援装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある形態(aspect)に係る商品生産支援方法は、仕入品を小分けにして複数の商品を生産するための商品生産支援方法であって、前記仕入品の仕入価格情報を設定するステップと、前記商品の販売単価情報と、前記商品を販売した場合の利益に関する値である利益情報と、1個の前記商品とする重量の許容範囲である許容重量範囲を示す許容重量範囲情報と、からなる3つの情報のうちのいずれか2つの情報を設定するステップと、演算手段が、前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記設定された2つの情報とに基づいて、前記3つの情報のうちの残りの1つの情報を算出するステップとを有している。
この方法によれば、仕入価格情報を設定するとともに、販売単価情報と利益情報と許容重量範囲情報とからなる3つの情報のうちのいずれか2つの情報を設定すれば、残りの1つの情報が算出されるので、複数の商品に小分けする際に、必要な情報や知りたい情報の計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、仕入品の仕入価格情報とは、仕入品の仕入価格そのものである。また、商品の販売単価情報とは、商品の販売単価(商品1個の販売価格)そのものである。また、許容重量範囲情報とは、許容重量範囲(1個の商品とする重量の許容範囲)を定めることができる情報であり、許容重量範囲の上限値と、同範囲の下限値と、同範囲の大きさを示す値(すなわち同範囲の上限値と下限値との差)との3つの値のうちの、少なくとも2つの値からなる情報である。したがって、上記3つの値のうちの個々の値(1つの値)のみでは許容重量範囲情報には該当しない。
また、前記仕入品の重量を計量するステップをさらに有し、前記残りの1つの情報を算出するステップは、前記計量された前記仕入品の重量に基づいて、前記残りの1つの情報を算出するようにしてもよい。
この方法によれば、仕入品の重量を計量することにより、商品を生産するために用いる仕入品の正確な重量を得ることができ、その正確な重量を用いて算出される残りの1つの情報も正確な値となる。例えば、仕入品に商品として用いることができない不良品が含まれていた場合には、不良品を除いて商品として用いることが可能な良品のみからなる仕入品の重量を計量することができる。
また、本発明のある形態に係る商品生産支援装置は、仕入品を小分けにして複数の商品を生産するための商品生産支援装置であって、前記仕入品の仕入価格情報を設定する第1情報設定手段と、前記商品の販売単価情報と、前記商品を販売した場合の利益に関する値である利益情報と、1個の前記商品とする重量の許容範囲である許容重量範囲を示す許容重量範囲情報と、からなる3つの情報のうちのいずれか2つの情報を設定する第2情報設定手段と、前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記設定された2つの情報とに基づいて、前記3つの情報のうちの残りの1つの情報を算出する演算手段とを備えている。
この構成によれば、仕入価格を設定するとともに、販売単価と利益情報と許容重量範囲情報とからなる3つの情報のうちのいずれか2つの情報を設定すれば、残りの1つの情報が算出されるので、複数の商品に小分けする際に、必要な情報や知りたい情報の計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
また、前記仕入品の重量を計量する計量部をさらに備え、前記演算手段は、前記計量部で計量された前記仕入品の重量に基づいて、前記残りの1つの情報を算出するようにしてもよい。
この構成によれば、仕入品の重量を計量することにより、商品を生産するために用いる仕入品の正確な重量を得ることができ、その正確な重量を用いて算出される残りの1つの情報も正確な値となる。例えば、仕入品に商品として用いることができない不良品が含まれていた場合には、不良品を除いて商品として用いることが可能な良品のみからなる仕入品の重量を計量することができる。
また、前記第2情報設定手段は、前記販売単価情報と前記利益情報と前記許容重量範囲の大きさとを設定し、前記演算手段は、前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記販売単価情報と、前記利益情報と、前記許容重量範囲の大きさとに基づいて、前記許容重量範囲情報を算出するように構成されていてもよい。
この構成によれば、仕入価格、販売単価及び利益情報等を設定すれば、許容重量範囲情報が算出されるので、複数の商品に小分けする際に、必要な情報(許容重量範囲情報)の計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
また、前記第2情報設定手段は、前記許容重量範囲情報と前記利益情報とを設定し、前記演算手段は、前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記許容重量範囲情報と、前記利益情報とに基づいて、前記販売単価情報を算出するように構成されていてもよい。
この構成によれば、許容重量範囲情報及び利益情報等を設定すれば、商品の販売単価が算出されるので、複数の商品に小分けする際に、知りたい情報(販売単価)の計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
また、前記第2情報設定手段は、前記許容重量範囲情報と前記販売単価情報とを設定し、前記演算手段は、前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記許容重量範囲情報と、前記販売単価情報とに基づいて、前記利益情報を算出するように構成されていてもよい。
この構成によれば、許容重量範囲情報及び商品の販売単価等を設定すれば、利益情報が算出されるので、複数の商品に小分けする際に、知りたい情報(利益情報)の計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
また、前記許容重量範囲の大きさを記憶する記憶手段を備えていてもよい。
この構成によれば、許容重量範囲の大きさが頻繁に変更されない場合に、この値を記憶手段に記憶しておくことにより、人間が設定する手間を省くことができる。
また、前記演算手段は、前記仕入価格情報と、前記販売単価情報と、前記利益情報とに基づいて、前記商品の予定生産数を算出するように構成されていてもよい。
この構成によれば、商品の予定生産数が算出されるので、予定生産数の算出に必要な計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
また、前記演算手段は、前記仕入品の重量と、前記許容重量範囲情報とに基づいて、前記商品の予定生産数を算出するように構成されていてもよい。
この構成によれば、商品の予定生産数が算出されるので、予定生産数の算出に必要な計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
また、前記商品の生産中に前記商品の実生産数を計数する計数手段をさらに備え、前記演算手段は、前記実生産数が前記予定生産数を超えて前記商品の生産を終了するときに、前記仕入価格情報と前記販売単価情報と前記実生産数とに基づいて、前記実生産数に応じた前記利益情報を算出するように構成されていてもよい。
この構成によれば、実生産数に応じた利益情報の算出に必要な計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
また、前記演算手段で算出される情報を報知する報知手段をさらに備えていてもよい。
本発明は、以上に説明した構成を有し、仕入品を、同一価格の複数の商品に小分けする際に、必要な情報や知りたい情報の計算を人間が行う手間を省くことができる商品生産支援方法及び商品生産支援装置を提供することができるという効果を奏する。
(a)は、本発明の実施形態の一構成例の商品生産支援装置の外観を示す斜視図であり、(b)〜(e)は、同商品生産支援装置の表示部の画面の表示例を示す図である。 図1(a)に示す商品生産支援装置の概略を示す機能ブロック図である。 図1(a)に示す商品生産支援装置の動作の一例の概略を示すフローチャートである。 図1(a)に示す商品生産支援装置の動作の一例の概略を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態)
図1(a)は、本発明の実施形態の一構成例の商品生産支援装置の外観を示す斜視図であり、図1(b)〜(e)は、同商品生産支援装置の表示部の画面の表示例を示す図である。図2は、同商品生産支援装置の概略を示す機能ブロック図である。
この一構成例の商品生産支援装置は、複数の被計量物からなる仕入品を、同一価格の複数の商品に小分けする(すなわち商品を生産する)ために用いられる計量装置である。この商品生産支援装置(計量装置)は、被計量物が載せられる計量皿1と、図2に示す重量センサ2及び制御部7が内蔵された本体6と、本体6の前面側に設けられた操作入力部3、表示部4及び判定ランプ5等を備えている。計量皿1は、本体6の内部に固定されたロードセル等からなる重量センサ2によって支持されている。この重量センサ2によって計量皿1上に載せられる被計量物の重量が計測される。計量皿1及び重量センサ2によって計量部10が構成されている。
操作入力部3は、商品生産支援装置の操作及びパラメータの値等の入力を行うために用いられ、第1情報設定手段、第2情報設定手段等として機能する。
表示部4は、例えば小型の液晶ディスプレイを用いて構成され、重量計測値等を画面に表示することができ、制御部7で算出される種々の情報を報知する報知手段等として機能する。判定ランプ5は、例えば多色LEDを用いて構成され、発光色を変更することができる。
制御部7は、例えばマイクロコントローラ等によって構成され、マイクロコントローラのCPU等からなる演算制御部8と、マイクロコントローラのRAM及びROM等からなる記憶部9とを有している。制御部7は、演算制御部8のCPUが記憶部9のROMに記憶されたCPUの実行プログラムを実行することにより、商品生産支援装置の全体の制御を行う。例えば、制御部7は、重量センサ2からの計量値を入力する。また、操作入力部3からの信号を入力するとともに、表示部3へ表示するデータ等の信号を出力する。また、判定ランプ5を制御する。また、制御部7は、演算手段及び実生産数の計数手段等としても機能する。なお、制御部7は、集中制御する単独の制御装置によって構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の制御装置によって構成されていてもよい。
以上のように構成された商品生産支援装置の動作の一例について、その概略を説明する。図3及び図4は、同商品生産支援装置の動作の一例の概略を示すフローチャートであり、本発明の商品生産支援方法の一例を示す。この商品生産支援装置の動作は制御部7によって制御され、制御部7では、商品生産支援装置を動作させるために必要な情報はすべて記憶部9に記憶されており、また、動作中に記憶すべき情報はすべて記憶部9に記憶される。
この商品生産支援装置は、例えば、小売業者が、例えば、きゅうり、じゃがいも等の同一種類の野菜等からなる被計量物が多数箱詰めされた仕入品を箱単位で仕入れた場合に、その仕入品(原材料)を小分けして販売単価が同一の複数の商品を生産するために用いられる。
管理者あるいは作業者等の人間は、商品生産支援装置の電源を入れた後、操作入力部3を操作して、所定のパラメータの値を設定(入力)できる状態とし、そのパラメータの値を入力することができる。パラメータの値が入力されると(ステップS1)、制御部7は、入力されるパラメータの値を記憶する(ステップS2)。ここでは、パラメータとして、利益率と、商品の販売単価と、入れ目とが設定される。これら設定されたパラメータは、図1(b)に示すように、表示部4の画面に表示される。なお、ここでいう「入れ目」とは、商品の許容重量範囲の大きさ(幅)を示す値、すなわち商品の許容重量範囲の上限値と下限値との差である。ここで、商品の許容重量範囲は、1個の商品とする重量の許容範囲であり、商品とは、例えば、1つのパックにして販売する品物である。
例えば、利益率は商品毎に所望値に決められ、商品の販売単価は売れ筋の価格に決められ、入れ目は経験等に基づいて決められる。そして、これらの値は頻繁には変更されない。そこで本例では、利益率、商品の販売単価及び入れ目の3つのパラメータの値は、頻繁に変更されることがないものとして、これらの値は、電源が切られても記憶部9に記憶されている。したがって、パラメータの値が入力されず、ステップS2が行われない場合には、直近に記憶されたパラメータの値が以降の処理(ステップS6、S7)で用いられる。
また、操作入力部3を操作して、仕入価格の値を設定(入力)できる状態とし、仕入価格の値を入力することができる。仕入価格の値が入力されると(ステップS3)、制御部7は、入力される仕入価格の値を記憶する(ステップS4)。入力された仕入価格は、図1(c)に示すように、表示部4の画面に表示される。
次に、管理者あるいは作業者等の人間によって計量皿1に仕入品(1箱分の原材料)が載せられると、その仕入品の重量を計測し、その重量を記憶する(ステップS5)。この際、計測重量は、「原材料残り重量値(Ws)」として記憶される。
続いて、制御部7は、設定された利益率を得るために必要となる商品の生産数(予定生産数)を算出して記憶し(ステップS6)、さらに同予定生産数を生産するための条件となる商品の許容重量範囲の上限値及び下限値を算出して記憶し(ステップS7)、算出した予定生産数と許容重量範囲の上限値及び下限値とを表示部4に表示する(ステップS8)。例えば、図1(d)に示すように、表示部4の画面に、予定生産数(24パック)と許容重量範囲の下限値(397g)及び上限値(417g)とが表示される。
ここで、ステップS6、S7における予定生産数、許容重量範囲の下限値及び上限値の具体的な算出方法を説明する。
利益率(仕入価格に対する利益の割合)をα(%)、商品の販売単価をb(円)、入れ目をx(g)とし、1箱の仕入価格がC(円)で、同1箱に入っている原材料の計測重量(ステップS5で計測された仕入品の重量)がWA(g)であったとする。そして、利益率αを達成するために必要な最少の生産数を予定生産数N(個)とし、商品の許容重量範囲の上限値をWH(g)、下限値をWL(g)としたときに、次の(1)〜(3)式で示される関係を満足するものとする。
b・N≧C(1+α/100) ・・・(1)
WH・N≦WA ・・・(2)
WH−WL=x ・・・(3)
なお、Nは、(1)式を満足する最小の整数値である。
ここで、ステップS5が終了している時には、利益率α、商品の販売単価b、入れ目x、1箱の仕入価格C、仕入品の重量WAは、既知であるので、上記(1)〜(3)式の関係に基づいて、例えば、次式により、予定生産数N、商品の許容重量範囲の上限値WH及び下限値WLを算出する(ステップS6、S7)。
N=C(1+α/100)/b
WH=WA/N
WL=WH−x
例えば、利益率α=20(%)、商品販売単価b=300(円)、入れ目x=20(g)とし、1箱の仕入価格C=6000(円)で、同1箱に入っている原材料の重量WA=10000(g)であった場合、
N=6000(1+20/100)/300=24(個)となる。
このNの計算値に、少数点以下の端数が生じる場合には、切り上げて整数値にすることが、利益率αを確保する上で好ましい。また、
WH=10000/24≒417(g)となり、
WL=417−20=397(g)となる。
以上のようにして、予定生産数N、許容重量範囲の下限値WL及び上限値WHが算出されて、表示部4に表示される(ステップS8)。
次に、作業者は、1箱分の原材料を小分けして複数の商品を生産するために、まず、操作入力部3に作業開始の操作を行うことにより作業開始信号が制御部7に入力される(ステップS9)。
この商品を生産する際、作業者は、計量皿1に載せられている仕入品から、1個分の商品となる原材料を取り出して、例えばトレー等の容器(図示せず)に入れる。これを繰り返し行い、各々の容器に入れられた原材料が商品となる。
ここで、制御部7は、所定時間間隔で、重量センサ2から計量値(計量皿1上の原材料の重量値)を取得し、例えば図1(e)に示すように、重量センサ2から随時取得した計量値(6800g)を表示部4の画面に表示させるようになっている。
そして、制御部7は、原材料が計量皿1から取り出されることにより、重量センサ2から取得する計量値に変化があると(ステップS10)、その時点の計量値を、記憶している原材料残り重量値Wsから減算し、原材料の減少量(すなわち、計量皿1から取り出された原材料の重量)を算出する(ステップS11)。そして、その減少量が、許容重量範囲内であれば適量と判定し、許容重量範囲の下限値WLより小さいと軽量と判定し、上限値WHより大きいと過量と判定する(ステップS12)。
そして、軽量と判定した場合には判定ランプ5を赤色点灯させ(ステップS14)、過量と判定した場合には黄色点灯させて(ステップS15)、ステップS10へ戻る。また、適量と判定した場合には判定ランプ5を青色点灯させる(ステップS13)。
ここで、作業者は、計量皿1から原材料を取り出したときに、判定ランプ5が赤色に点灯するとさらに原材料を取り出して容器に入れることにより、判定ランプ5が青色に点灯するように容器に入れる原材料の量を調整する。また、判定ランプ5が黄色に点灯すると容器に入れた原材料の一部を計量皿1へ戻すことにより、判定ランプ5が青色に点灯するように容器に入れる原材料の量を調整する。そして、判定ランプ5が青色に点灯した場合には、容器に入れた原材料を1つの商品とする。このようにして、作業者は順次、商品を生産する。
制御部7は、ステップS13の次にステップS21へ進み、そのときの重量センサ2の計量値を原材料残り重量値Wsとして記憶(更新)する(ステップS21)。さらに、適量と判定したときの原材料の減少量を商品重量値として記憶する(ステップS22)。この商品重量値は、ステップS22が行われるたびに、順次、記憶される。そして、商品の実生産数(現時点までの実際の生産数)を記憶(更新)し(ステップS23)、これまでに生産した商品の平均重量を算出し(ステップS24)、例えば図1(e)に示すように、商品の実生産数(8パック)と平均重量(400g)とを表示部4の画面に表示させる(ステップS25)。
前述のステップS23における商品の実生産数については、例えば、作業開始前の実生産数kの初期値を0にしておいて、ステップS23において、実生産数kの値を1増加させるようにすればよい。また、ステップS24における商品の平均重量については、これまでにステップS22で記憶されている商品重量値の平均値を算出すればよい。
次に、制御部7は、実生産数kと予定生産数Nとを比較し(ステップS26)、実生産数kが予定生産数Nより小さい場合には、ステップS10へ戻る。
そして、実生産数kが予定生産数Nと等しくなった場合には、予定生産数Nが生産されたことを報知する(ステップS27)。この報知は、例えば、表示部4の所定領域4p(図1(e))に「予定数終了」と表示することにより行う。
さらに、制御部7は、ステップS21によって更新されている原材料残り重量値Wsが許容重量範囲の下限値WL以上であるか否かを判定し(ステップS28)、原材料残り重量値Wsが下限値WL未満であれば、生産作業が終了したことを作業者に報知する(ステップS31)。この報知は、例えば、「生産終了」と表示部4の画面の所定領域4pに表示することにより行う。
また、ステップS28において、原材料残り重量値Wsが許容重量範囲の下限値WL以上であれば、商品を生産続行可能であることを報知する(ステップS29)。この報知は、例えば、表示部4の画面の所定領域4pに「生産続行可能」と表示することにより行う。
この場合、作業者は、操作入力部3を操作して生産続行指示操作を行うと、ステップS10へ戻り、生産終了指示操作を行うと、ステップS31へ進む(ステップS30)。
また、ステップS26において、実生産数kが予定生産数Nより大きい場合には、ステップS21によって更新されている原材料残り重量値Wsが許容重量範囲の下限値WL以上であるか否かを判定し(ステップS32)、原材料残り重量値Wsが下限値未満WLであれば、実生産数kに応じた利益率(α)を算出する(ステップS35)。ここで、利益率αは、実生産数kと商品販売単価bと1箱の仕入価格Cとを用いて、次式によって算出される。
α=(b・k/C−1)×100
次に、ステップS36では、実生産数k及び利益率αと、生産作業が終了したことを報知する。この報知は、例えば、表示部4の画面に報知すべき内容を表示することにより行う。
また、ステップS32において、原材料残り重量値Wsが許容重量範囲の下限値以上であれば、商品を生産続行可能であることを報知する(ステップS33)。この報知は、例えば、表示部4の画面に「生産続行可能」と表示することにより行う。
この場合、作業者は、操作入力部3を操作して生産続行指示操作を行うと、ステップS10へ戻り、生産終了指示操作を行うと、ステップS35へ進む(ステップS34)。
なお、ステップS31においても、はじめに設定されている利益率αと実生産数k(=予定生産数N)とを表示部4の画面に表示するようにしてもよい。
また、本商品生産支援装置にスピーカ等を設け、ステップS27,S29,S31,S33,S36において、表示部4の画面に表示させる内容(報知内容)をスピーカから音声によって報知するようにしてもよい。
なお、ステップS28、S32において、原材料残り重量値Wsが許容重量範囲の下限値WL以上の場合に、残り重量値Wsの原材料を用いて生産できる商品の個数の推定値(推定個数)nを算出して報知するようにしてもよい。この場合に、推定個数nを表示部4に表示させるようにしてもよいし、前述のスピーカから音声によって報知するようにしてもよい。ここで、推定個数nは、例えば、Ws/WLの値を算出し、その値の小数点以下を切り捨てた整数値として算出するようにしてもよい。この推定個数nは、あくまでも目安であり、必ずしもn個の商品を生産できるとは限らない。
また、生産終了時、例えば、ステップS31、S36の後に、制御部7は、仕入品(原材料)の重量、仕入品の仕入価格、商品の販売単価、実生産数、売上予定総額(=販売単価×実生産数)、及び利益率を、生産日と関連付けた生産情報を生成して、記憶部9に記憶するようにしてもよい。この場合、リアルタイムクロック等の時計を備え、制御部7は、時計からその日の日付を取得して生産日とする。そして、操作入力部3を操作して生産日を指定(入力)すれば、制御部7が、指定された生産日の生産情報を記憶部9から読み出して表示部4に表示させるように構成されていてもよい。また、制御部7は、生産情報をリムーバブルメディア(図示せず)に記憶させるようにしてもよい。この場合、生産情報を記憶したリムーバブルメディアを、パソコン等の情報処理装置にセットして、生産情報を閲覧することができる。
なお、ステップS5における仕入品の重量の計測を行う場合に、例えば、仕入れた箱から原材料を取り出して計量皿1上に載せて重量計測を行うようにし、その際に、損傷等があって商品とならない原材料(すなわち商品に含めるべきではない原材料)を取り除き、状態の良い原材料のみを計量皿1に載せて計量するようにしてもよい。また、この際、計量皿1の上に所定の容器(風袋)を載せ、その容器に原材料を入れて重量計測を行うようにしてもよく、この場合、制御部7は、風袋引き機能によって、計量値から所定の容器の重量を減算した値を仕入品の重量として算出する。
なお、上記では、商品となる原材料を1箱仕入れた場合について説明したが、同一の原材料を複数箱仕入れた場合には、例えば、1箱目を上記のようにして商品を生産した後、2箱目以降のj箱目(jは2以上の整数)の場合は、1箱目と同じ許容重量範囲の下限値及び上限値を用いて、作業開始後のステップS10以降と同様の処理を行うようにしてもよい。この場合、例えば、(j−1)箱目の原材料を用いた商品生産終了時に、j箱目の原材料を計量皿1に載せて、操作入力部3にて「生産継続」操作を行うことにより、制御部7は、ステップS26で用いる予定生産数Nを例えばj×Nの値に更新して、ステップS10以降と同様の処理を行うようにしてもよい。
また、同一の原材料を複数箱仕入れた場合の他の方法として、ステップS4で、仕入価格として、仕入れた原材料の総仕入価格を入力し、ステップS5で、仕入れた原材料の総重量を計測し、それを仕入品の重量WAとするようにしてもよい。この場合、ステップS5で、例えば、1箱ずつの原材料の重量を計測し、それらを加算して仕入品の重量WAとするようにしてもよい。ここで、制御部7は計測重量の加算機能を有している。
なお、上記では、仕入品を小分けして商品を生産する際に、作業者は、計量皿1に載せられている仕入品から、順次、1個分の商品となる原材料を取り出すようにしているが、空の計量皿1に1個分の商品となる原材料を載せることにより、商品を生産するようにしてもよい。この場合、制御部7は、計量皿1上の原材料の重量が、許容重量範囲内であれば適量と判定し、許容重量範囲の下限値WLより小さいと軽量と判定し、上限値WHより大きいと過量と判定するよう構成される。
本実施形態では、希望する利益率α、販売単価b、入れ目x及び仕入価格Cを設定し、仕入品の重量WAの計測を行うことにより、希望する利益率αを実現するための商品の許容重量範囲の上限値WH及び下限値WLが自動的に算出されるので、これらの計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。また、制御部7で算出された商品の許容重量範囲の上限値WH及び下限値WLは自動的に設定される(記憶部9に記憶される)ので、これらを操作入力部3を操作して人間が設定する手間を省くことができる。
また、一般的に、利益率α、販売単価b及び入れ目xは、頻繁に変更されることがないので、これらの値を記憶部9内の例えば不揮発性メモリ領域(本発明の記憶手段)に記憶しておくことで、操作入力部3を操作して人間が毎回設定する手間を省くことができる。
上記の本実施形態では、商品生産支援装置が、所望の利益率αと所望の商品販売単価bとが設定されたときに、所望の利益率αを達成するための商品の許容重量範囲の上限値WH及び下限値WLを算出する機能(第1の機能)を有する場合について説明したが、さらに以下の第2〜第3の機能を有していてもよい。また、商品生産支援装置が、第1〜第3の機能のうちのいずれか1つの機能のみ、あるいは複数の機能を有するよう構成されていてもよい。ここで、複数の機能を有するよう構成される場合には、操作入力部3を操作して複数の機能のうちのいずれか1つの機能を選択することができる。
〔第2の機能〕
第2の機能は、所望の利益率αと、所望する商品1個の最低(最小)重量(許容重量範囲の下限値WL)とが設定されたときに、所望の利益率αを達成するための商品の販売単価bを算出する機能である。この場合、操作入力部3を操作して、利益率α、許容重量範囲の下限値WL、入れ目x及び仕入価格Cを設定し、仕入品の重量WAの計測を行うことにより、前述の(1)〜(3)式の関係に基づいて、制御部7は、例えば、次式により、商品の許容重量範囲の上限値WH、予定生産数N及び商品の販売単価bを算出し、これらを表示部4に表示させるように構成されている。
WH=WL+x
N=WA/WH
b=C(1+α/100)/N
なお、Nの計算値(WA/WH)に、少数点以下の端数が生じる場合には、例えば切り捨てて整数値にする。
この第2の機能を用いれば、許容重量範囲情報及び利益情報(利益率α)等を設定すれば、商品の販売単価bが自動的に算出されて報知されるので、複数の商品に小分けする際に、知りたい情報(販売単価b)の計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
〔第3の機能〕
第3の機能は、所望する商品販売単価bと、所望する商品1個の最低(最小)重量(許容重量範囲の下限値WL)とが設定されたときに、利益率αを算出する機能である。この場合、操作入力部3を操作して、販売単価b、許容重量範囲の下限値WL、入れ目x及び仕入価格Cを設定し、仕入品の重量WAの計測を行うことにより、前述の(1)〜(3)式の関係に基づいて、制御部7は、例えば、次式により、商品の許容重量範囲の上限値WH、予定生産数N及び利益率αを算出し、これらを表示部4に表示させるように構成されている。
WH=WL+x
N=WA/WH
α=(b・N/C−1)×100
なお、Nの計算値(WA/WH)に、少数点以下の端数が生じる場合には、例えば切り捨てて整数値にする。
この第3の機能を用いれば、許容重量範囲情報及び商品の販売単価b等を設定すれば、利益情報(利益率α)が算出されて報知されるので、複数の商品に小分けする際に、知りたい情報(利益情報)の計算を管理者等の人間が行う手間を省くことができ、人間の負担を軽減することができる。
以上では、第1〜第3の機能において、利益情報として、仕入価格(仕入原価)Cに対する利益率αを用いたが、これに代えて、売上予定額(b×N)に対する利益率β(%)を用いるように構成してもよい。また、利益情報として、売上予定額から仕入価格を減算した利益額[P(円)]を用いるように構成してもよいし、商品1個当たりの利益[a(円)]を用いるように構成してもよい。
[利益情報が売上予定額に対する利益率βの場合]
例えば、利益情報として、売上予定額(b×N)に対する利益率β(%)を用いるように構成する場合、前述の(1)式に代えて、次の(1a)式で示される関係がある。
b・N≧C+b・N・β/100 ・・・(1a)
ここで、Nは、(1a)式を満足する最小の整数値とする。
利益率βは前述の利益率αと、α・C=β・b・N(=利益額)の関係があり、前述の利益率αを用いる場合と同様にして、第1〜第3の機能を実現することができる。
[利益情報が利益額Pの場合]
また、利益情報として、売上予定額から仕入価格を減算した利益額(P)を用いるように構成する場合、前述の(1)式に代えて、次の(1b)式で示される関係がある。
b・N≧C+P ・・・(1b)
ここで、Nは、(1b)式を満足する最小の整数値とする。
この場合において、第1の機能は、所望する利益額Pと、所望する商品の販売単価bとが設定されたときに、利益額Pを達成するための商品の許容重量範囲の上限値WH及び下限値WLを算出する機能である。この場合、操作入力部3を操作して、利益額P、販売単価b、入れ目x及び仕入価格Cを設定し、仕入品の重量WAの計測を行うことにより、前述の(1b)式、(2)式及び(3)式の関係に基づいて、制御部7は、例えば、次式により、商品の予定生産数N及び許容重量範囲の上限値WH及び下限値WLを算出し、これらを表示部4に表示させるように構成されている。
N=(C+P)/b
WH=WA/N
WL=WH−x
なお、Nの計算値{(C+P)/b}に、少数点以下の端数が生じる場合には、切り上げて整数値にする。
また、この場合において、第2の機能は、所望する利益額Pと、所望する商品1個の最低重量(許容重量範囲の下限値WL)とが設定されたときに、利益額Pを達成するための商品の販売単価bを算出する機能である。この場合、操作入力部3を操作して、利益額P、許容重量範囲の下限値WL、入れ目x及び仕入価格Cを設定し、仕入品の重量WAの計測を行うことにより、前述の(1b)式、(2)式及び(3)式の関係に基づいて、制御部7は、例えば、次式により、商品の許容重量範囲の上限値WH、予定生産数N及び商品の販売単価bを算出し、これらを表示部4に表示させるように構成されている。
WH=WL+x
N=WA/WH
b=(C+P)/N
なお、Nの計算値(WA/WH)に、少数点以下の端数が生じる場合には、例えば切り捨てて整数値にする。
また、この場合において、第3の機能は、所望する商品の販売単価bと、所望する商品1個の最低重量(許容重量範囲の下限値WL)とが設定されたときに、利益額Pを算出する機能である。この場合、操作入力部3を操作して、販売単価b、許容重量範囲の下限値WL、入れ目x及び仕入価格Cを設定し、仕入品の重量WAの計測を行うことにより、前述の(1b)式、(2)式及び(3)式の関係に基づいて、制御部7は、例えば、次式により、商品の許容重量範囲の上限値WH、予定生産数N及び利益額Pを算出し、これらを表示部4に表示させるように構成されている。
WH=WL+x
N=WA/WH
P=b・N−C
なお、Nの計算値(WA/WH)に、少数点以下の端数が生じる場合には、例えば切り捨てて整数値にする。
[利益情報が商品1個当たりの利益aの場合]
また、利益情報として、商品1個当たりの利益(a)を用いるように構成する場合、前述の(1)式に代えて、次の(1c)式の関係がある。
b・N≧C+a・N ・・・(1c)
ここで、Nは、(1c)式を満足する最小の整数値とする。
商品1個当たりの利益aは前述の利益額Pと、P=a・Nの関係があり、前述の利益額Pを用いる場合と同様にして、第1〜第3の機能を実現することができる。
この場合、第1の機能において、制御部7は、例えば、次式により、商品の予定生産数N及び許容重量範囲の上限値WH及び下限値WLを算出し、これらを表示部4に表示させるように構成されている。
N=C/(b−a)
WH=WA/N
WL=WH−x
なお、Nの計算値{C/(b−a)}に、少数点以下の端数が生じる場合には、切り上げて整数値にする。
また、第2の機能において、制御部7は、例えば、次式により、商品の許容重量範囲の上限値WH、予定生産数N及び商品の販売単価bを算出し、これらを表示部4に表示させるように構成されている。
WH=WL+x
N=WA/WH
b=C/N+a
なお、Nの計算値(WA/WH)に、少数点以下の端数が生じる場合には、例えば切り捨てて整数値にする。
また、第3の機能において、制御部7は、例えば、次式により、商品の許容重量範囲の上限値WH、予定生産数N及び商品1個当たりの利益aを算出し、これらを表示部4に表示させるように構成されている。
WH=WL+x
N=WA/WH
a=b−C/N
なお、Nの計算値(WA/WH)に、少数点以下の端数が生じる場合には、例えば切り捨てて整数値にする。
以上に述べた第2の機能及び第3の機能では、商品1個の最低重量(許容重量範囲の下限値WL)を設定するようにしたが、これに代えて、商品1個の最大重量(許容重量範囲の上限値WH)を設定するようにしてもよい。これらの間には、WH−WL=xの関係があるので、いずれを設定してもよい。
また、本実施形態では、仕入品の重量WAを計測する(ステップS5)ようにしているが、操作入力部3を操作して仕入品の重量WA(例えば、仕入先によって表示された重量)を入力(設定)するように構成してもよい。この場合において、制御部7では、仕入品の重量及び仕入価格と、利益率α等の利益情報、商品の販売単価及び入れ目とを、関連付けたテーブルを記憶部9に記憶しておいて、仕入品の重量及び仕入価格が入力されたときに、上記テーブルを参照して利益情報、商品の販売単価及び入れ目が設定されるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、商品生産支援装置として、デジタル式の上皿秤を用いた例を説明したが、これに限らない。例えば、被計量物の供給及び排出が作業者によって行われる手動式の組合せ秤と、デジタル式の上皿秤とを用いた構成でもよい。この場合、例えば、組合せ秤の制御部が第1〜第3の機能のうちのいずれか1つあるいは複数の機能を有する。そして、上皿秤で仕入品の重量(WA)を計測し、上皿秤で計測された仕入品の重量(WA)は、上皿秤の制御部から組合せ秤の制御部へ自動的に送信されることが好ましい。
手動式の組合せ秤は、例えば、計量皿がロードセル等の重量センサによって支持されて構成された複数の計量部と、最適組合せを作業者に報知する組合せ報知手段と、制御部と、操作入力部(図2の操作入力部3参照)と、表示部(図2の表示部4参照)等を備えている。そして、制御部が、計量部に供給されている被計量物(原材料)の重量に基づいて組合せ演算を行い、計量部の組合せのうち、組合せ重量が許容重量範囲(下限値WL以上で、上限値WH以下の範囲)内にあるものを最適組合せとして選択し、その最適組合せに選択されている計量部を組合せ報知手段によって作業者に報知する。組合せ報知手段は、例えば、計量部にそれぞれ対応する指示灯からなる。
組合せ秤では、許容重量範囲内に目標重量が設定され、組合せ重量が許容重量範囲内にある組合せが複数ある場合には、目標重量と同じか目標重量に最も近い組合せが最適組合せに選択される。目標重量は、通常、許容重量範囲の下限値WLと同一の値に設定される。
そして、商品を生産する際、作業者は、組合せ秤の空の計量部(計量皿)へ順次、原材料を載せ、最適組合せに選択された計量部の原材料をまとめて1つの商品とする。
なお、上記の上皿秤の計量部の機能(仕入品の重量計測機能)を、例えば組合せ秤の1つあるいは複数の計量部に持たせるようにしてもよい。
また、上記の手動式の組合せ秤に代えて、被計量物の供給のみが作業者によって行われ、自動で排出される半自動式の組合せ秤が用いられた構成でもよい。この場合、組合せ秤の計量部は、例えばホッパのように被計量物を排出する排出機構を備え、制御部は、最適組合せに選択された計量部から被計量物を排出させるよう構成されている。
本発明は、仕入品を、同一価格の複数の商品に小分けする際に、必要な情報や知りたい情報の計算を人間が行う手間を省くことができる商品生産支援方法及び商品生産支援装置等として有用である。
3 操作入力部
4 表示部
7 制御部
10 計量部

Claims (12)

  1. 仕入品を小分けにして複数の商品を生産するための商品生産支援方法であって、
    前記仕入品の仕入価格情報を設定するステップと、
    前記商品の販売単価情報と、前記商品を販売した場合の利益に関する値である利益情報と、1個の前記商品とする重量の許容範囲である許容重量範囲を示す許容重量範囲情報と、からなる3つの情報のうちのいずれか2つの情報を設定するステップと、
    演算手段が、前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記設定された2つの情報とに基づいて、前記3つの情報のうちの残りの1つの情報を算出するステップと
    を有する商品生産支援方法。
  2. 前記仕入品の重量を計量するステップをさらに有し、
    前記残りの1つの情報を算出するステップは、前記計量された前記仕入品の重量に基づいて、前記残りの1つの情報を算出する、請求項1に記載の商品生産支援方法。
  3. 仕入品を小分けにして複数の商品を生産するための商品生産支援装置であって、
    前記仕入品の仕入価格情報を設定する第1情報設定手段と、
    前記商品の販売単価情報と、前記商品を販売した場合の利益に関する値である利益情報と、1個の前記商品とする重量の許容範囲である許容重量範囲を示す許容重量範囲情報と、からなる3つの情報のうちのいずれか2つの情報を設定する第2情報設定手段と、
    前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記設定された2つの情報とに基づいて、前記3つの情報のうちの残りの1つの情報を算出する演算手段と
    を備えた商品生産支援装置。
  4. 前記仕入品の重量を計量する計量部をさらに備え、
    前記演算手段は、
    前記計量部で計量された前記仕入品の重量に基づいて、前記残りの1つの情報を算出する、
    請求項3に記載の商品生産支援装置。
  5. 前記第2情報設定手段は、
    前記販売単価情報と前記利益情報と前記許容重量範囲の大きさとを設定し、
    前記演算手段は、
    前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記販売単価情報と、前記利益情報と、前記許容重量範囲の大きさとに基づいて、前記許容重量範囲情報を算出する、
    請求項3または4に記載の商品生産支援装置。
  6. 前記第2情報設定手段は、
    前記許容重量範囲情報と前記利益情報とを設定し、
    前記演算手段は、
    前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記許容重量範囲情報と、前記利益情報とに基づいて、前記販売単価情報を算出する、
    請求項3または4に記載の商品生産支援装置。
  7. 前記第2情報設定手段は、
    前記許容重量範囲情報と前記販売単価情報とを設定し、
    前記演算手段は、
    前記仕入品の重量と、前記仕入価格情報と、前記許容重量範囲情報と、前記販売単価情報とに基づいて、前記利益情報を算出する、
    請求項3または4に記載の商品生産支援装置。
  8. 前記許容重量範囲の大きさを記憶する記憶手段を備えた、
    請求項3〜7のいずれかに記載の商品生産支援装置。
  9. 前記演算手段は、
    前記仕入価格情報と、前記販売単価情報と、前記利益情報とに基づいて、前記商品の予定生産数を算出する、
    請求項3〜8のいずれかに記載の商品生産支援装置。
  10. 前記演算手段は、
    前記仕入品の重量と、前記許容重量範囲情報とに基づいて、前記商品の予定生産数を算出する、
    請求項3〜8のいずれかに記載の商品生産支援装置。
  11. 前記商品の生産中に前記商品の実生産数を計数する計数手段をさらに備え、
    前記演算手段は、
    前記実生産数が前記予定生産数を超えて前記商品の生産を終了するときに、前記仕入価格情報と前記販売単価情報と前記実生産数とに基づいて、前記実生産数に応じた前記利益情報を算出する、
    請求項9または10に記載の商品生産支援装置。
  12. 前記演算手段で算出される情報を報知する報知手段をさらに備えた、
    請求項3〜11のいずれかに記載の商品生産支援装置。
JP2013143511A 2013-07-09 2013-07-09 計量装置及び商品生産支援装置 Active JP6284309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013143511A JP6284309B2 (ja) 2013-07-09 2013-07-09 計量装置及び商品生産支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013143511A JP6284309B2 (ja) 2013-07-09 2013-07-09 計量装置及び商品生産支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015017829A true JP2015017829A (ja) 2015-01-29
JP6284309B2 JP6284309B2 (ja) 2018-02-28

Family

ID=52438967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013143511A Active JP6284309B2 (ja) 2013-07-09 2013-07-09 計量装置及び商品生産支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6284309B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5424670A (en) * 1977-07-26 1979-02-24 Kubota Ltd Electronic price scale
JPH05257958A (ja) * 1992-03-12 1993-10-08 Hokkaido Nippon Denki Software Kk 利益管理装置
JPH08145773A (ja) * 1994-11-21 1996-06-07 Yamato Scale Co Ltd 定量計重方法とその装置
JP2002056163A (ja) * 2000-08-11 2002-02-20 Masahiro Kutogi 商品又はサービスの支払い代金決済システム及び商品又はサービスの支払い代金決済方法
JP2007172307A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 商品の仕入または生産を支援するシステム
JP2009075728A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Nec Tokin Corp 無線タグ読み取り装置およびその読み取り方法
JP2010086487A (ja) * 2008-10-03 2010-04-15 Yamato Scale Co Ltd 計量ラインシステム
JP2013025549A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Teraoka Seiko Co Ltd 対面販売用電子秤装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5424670A (en) * 1977-07-26 1979-02-24 Kubota Ltd Electronic price scale
JPH05257958A (ja) * 1992-03-12 1993-10-08 Hokkaido Nippon Denki Software Kk 利益管理装置
JPH08145773A (ja) * 1994-11-21 1996-06-07 Yamato Scale Co Ltd 定量計重方法とその装置
JP2002056163A (ja) * 2000-08-11 2002-02-20 Masahiro Kutogi 商品又はサービスの支払い代金決済システム及び商品又はサービスの支払い代金決済方法
JP2007172307A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 商品の仕入または生産を支援するシステム
JP2009075728A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Nec Tokin Corp 無線タグ読み取り装置およびその読み取り方法
JP2010086487A (ja) * 2008-10-03 2010-04-15 Yamato Scale Co Ltd 計量ラインシステム
JP2013025549A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Teraoka Seiko Co Ltd 対面販売用電子秤装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6284309B2 (ja) 2018-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6284309B2 (ja) 計量装置及び商品生産支援装置
JP2011232349A (ja) 組合せ計量方法
JP2017058234A (ja) 計量装置
JP4674126B2 (ja) 組合せ秤
JP6242254B2 (ja) 計量器
JP5931617B2 (ja) 計量装置及び計量システム
JP5037208B2 (ja) 組合せ秤
JP6234290B2 (ja) 計量器
KR100936397B1 (ko) 식품 및 재료 관리장치
JP5917273B2 (ja) 計量装置及び計量システム
JPH0979892A (ja) 組み合わせ秤
JP6644984B2 (ja) 計量装置
JP2013036845A (ja) 計量装置
JP5043321B2 (ja) 組合せ計量方法および組合せ計量システム
JP6016441B2 (ja) 計量装置及び計量システム
JP4864612B2 (ja) 組合せ秤および組合せ計量方法
JP2013036798A (ja) 小分け充填方法及び小分け充填システム
JP5996392B2 (ja) 計量装置及び計量システム
EP0318741B1 (en) Division weigher
JP6044953B2 (ja) 計量装置
JP6044954B2 (ja) 計量装置及び計量システム
JP2007127430A (ja) 組合せ計量方法における物品配分方法
JP2010156606A (ja) 計量装置
JP2023117082A (ja) 包装装置
JP2002128278A (ja) 電子棚札制御装置及び電子棚札並びに電子棚札システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170815

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6284309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250