JP2015017668A - ホース接続用パイプ - Google Patents

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Masahito Sekiya
将仁 関谷
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Abstract

【課題】分岐パイプを有する主パイプのホース接続部とホースとの液密性を提供する。【解決手段】ホース1の端部が着脱自在に接続されるホース接続用パイプであって、主パイプ2における、分岐パイプ4とホース接続部3との間に、環状に突出したスプール5を形成し、それによって分岐パイプ4と主パイプ2とのろう付けの際の溶融ろう材が、スプール5で堰き止められるようにすることで、主パイプ先端部まで移動することを阻止する。【選択図】図2

Description

本発明は、主として熱交換器のタンクに接続されるホース接続用のパイプに関し、特にその主パイプに分岐パイプが接続されたものに関する。
下記特許文献1には、主管に分岐管(枝管)を取付ける分岐管継手の製造方法が記載されている。これは、主管に分岐孔を穿設し、その分岐孔の孔縁部が管の内面側に突出される環状のネッキング加工を形成する。そして分岐管の端部にスプール加工を形成し、そのスプール部をネッキング加工に当接し、仮溶接した後に、その分岐孔と分岐管の端部とを一体にろう付け固定するものである。
特開平4−145291号公報
従来の主管に分岐管を接続する方法は、その製造工程が多く、パイプ全体の価格が高くならざるを得ない欠点があった。
なお、上記特許文献1の各工程を省略し、図3の如く、主パイプ2の穿設孔に分岐パイプ4の端部をろう付け固定した場合には、そのろう付けの際のろう材が主パイプ2のホース接続部3又は分岐パイプ4のホース接続部まで流出する。すると、そのホース接続部3にホース1の端部を着脱自在に取付けたとき、硬化したろう材のためホース1とホース接続部3との液密性が保てない問題が生じる。
そこで本発明は、製造工数が少なく、ホース1とホース接続部3との液密性を確実に確保できるホース接続用パイプを提供することを課題とする。
本発明は、ホース(1)の端部が着脱自在に接続されるホース接続用パイプであって、
その主パイプ(2)の先端部とホース接続部(3)との間に分岐パイプ(4)がろう付けにより接続されたホース接続用パイプにおいて、
その分岐パイプ(4)と主パイプのホース接続部(3)との間に環状に突出したスプール(5)を設け、そのスプール(5)により、分岐パイプ(4)と主パイプ(2)とのろう付けの際に、溶融ろう材が主パイプ先端部まで移動することを阻止したことを特徴とする熱交換器のホース接続用パイプである。
請求項2に記載の発明は、ホース(1)の端部が着脱自在に接続されるホース接続用パイプであって、
その主パイプ(2)に分岐パイプ(4)がろう付けにより接続されたホース接続用パイプにおいて、
その分岐パイプ(4)とその根元との間に環状に突出した分岐スプール(5a)を設け、その分岐スプール(5a)により、分岐パイプ(4)と主パイプ(2)とのろう付けの際に、溶融ろう材が分岐パイプ(4)の先端部まで移動することを阻止したことを特徴とする熱交換器のホース接続用パイプである。
請求項3に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、前記分岐パイプ(4)の先端とその根元との間に環状に突出した分岐用スプール(5a)が形成され、その分岐パイプ(4)の先端部に分岐用ホースが取付られる熱交換器のホース接続用パイプである。
請求項1に記載の本発明のホース接続用パイプは、そのホース(1)が接続される主パイプ(2)の先端と、分岐パイプ(4)との間に環状のスプール(5)が設けられているので、分岐パイプ(4)と主パイプ(2)とのろう付け時に流出する溶融ろう材は、環状のスプール(5)でせき止められ、ホース接続部(3)に達することがない。そのため、ホースと主パイプのホース接続部との密着を確保し、液密性を保持することができる。
請求項2に記載の発明は、分岐パイプ(4)の先端とその根元との間に環状に突出した分岐用スプール(5a)が形成され、ろう付けの際、溶融ろう材が分岐パイプの先端部まで移動することを阻止し、分岐用ホースと分岐パイプの接続部との密着を確保し、液密性を保持することができる。
請求項3に記載の発明は、主パイプとホースとの間および、分岐パイプと分岐用ホースとの間の液密性をともに保持することができる。
本発明のホース接続用パイプの斜視略図。 同ホース1とホース接続部3との接続状態を示す説明図。 比較のための、ホース接続部の縦断面図。 本発明の第2実施例のホース接続用パイプの斜視略図。
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
このホース接続用パイプは、熱交換器のタンク6に主パイプ2の一端が接続されるものである。この主パイプ2は、一例として軸線がL字状に湾曲し、その一端にタンク接続用スプール7が形成され、他端にホース抜け止めスプール8が形成されている。そしてそのタンク接続用スプール7とホース抜け止めスプール8との間に分岐パイプ4が接続されるものである。
熱交換器のタンク6に穿設されたパイプ孔に主パイプ2の一端が嵌入し、そのタンク接続用スプール7がタンク6の外面に当接する。また、主パイプ2に穿設された孔に分岐パイプ4の一端が挿入される。さらに、分岐パイプ4と主パイプのホース接続部3との間に環状に突出したスプール5を設けている。そしてタンク6と主パイプ2及び主パイプ2と分岐パイプ4との接続部が一体にろう付け固定される。ろう付けの際には、その接続部の回りにリング状のろう材を配置することができる。或いは、互いに接続される少なくとも一方のパイプの外周にろう材を被覆しておくこともできる。そして、全体を炉内に挿入し一体的にろう付けする。
すると、分岐パイプ4と主パイプ2との間は、図2に示す如く、ろうフィレット9によって接続される。同様に主パイプ2とタンク6との間も一体にろう付け固定される。分岐パイプ4と主パイプ2とのろうフィレット9は、そのろう付けの際に外部に流出する。
しかしながら、本発明では分岐パイプ4とホース接続部3との間にスプール5が形成されているため、溶融したろう材はスプール5によって堰き止められ、それを越えてホース接続部3に達することはない。
そのため、ホース1の端部をホース接続部3に挿入したとき、ホース1の内面とホース接続部3の外面との隙間がなく密着し、両者の液密性を保持することができる。
次に、図4は本発明の第2実施例であり、この例は、分岐パイプ4の先端とその根元との間に環状に突出した分岐用スプール5aが形成され、その分岐パイプ4の先端部に分岐用ホースが取付られるものである。即ち、分岐パイプ4の先端部に図示しない分岐用ホースが取付られるものであり、ろう付けの際に、その分岐用ホースの接続部に溶融したろう材が達することを防止するため、その根元に分岐用スプール5aを設けたものである。
なお、図4の実施例は、主パイプ2および分岐パイプ4と各ホースとの液密性を確保するものであるが、主パイプ2のスプール5を省略して、分岐パイプ4と分岐用ホースとの液密性のみを確保してもよい。
1 ホース
2 主パイプ
3 ホース接続部
4 分岐パイプ
5 スプール
5a 分岐用スプール
6 タンク
7 タンク接続用スプール
8 ホース抜け止めスプール
9 ろうフィレット

Claims (3)

  1. ホース(1)の端部が着脱自在に接続されるホース接続用パイプであって、
    その主パイプ(2)の先端部とホース接続部(3)との間に分岐パイプ(4)がろう付けにより接続されたホース接続用パイプにおいて、
    その分岐パイプ(4)と主パイプのホース接続部(3)との間に環状に突出したスプール(5)を設け、そのスプール(5)により、分岐パイプ(4)と主パイプ(2)とのろう付けの際に、溶融ろう材が主パイプ先端部まで移動することを阻止したことを特徴とする熱交換器のホース接続用パイプ。
  2. ホース(1)の端部が着脱自在に接続されるホース接続用パイプであって、
    その主パイプ(2)に分岐パイプ(4)がろう付けにより接続されたものであって、
    その分岐パイプ(4)の先端とその根元との間に環状に突出した分岐用スプール(5a)が形成され、前記ろう付けの際、溶融ろう材が分岐パイプ先端部まで移動することを阻止し、その分岐パイプ(4)の先端部に分岐用ホースが取付られる熱交換器のホース接続用パイプ。
  3. 請求項1に記載の熱交換器のホース接続用パイプにおいて、
    前記分岐パイプ(4)の先端とその根元との間に環状に突出した分岐用スプール(5a)が形成され、その分岐パイプ(4)の先端部に分岐用ホースが取付られる熱交換器のホース接続用パイプ。
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