JP2015016979A - エアターンバー - Google Patents

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Abstract

【課題】エアターンバーとウェブの接触を回避する。
【解決手段】ウェブWを気体の圧力で支持しつつウェブの搬送を補助する第3エアターンバー106は、曲面106bを含んで形成される外周面106aと、外周面に設けられ、気体が噴出してウェブを外周面から離隔させる複数の孔からなる噴出孔106eと、外周面の一端106f、および、他端106gの少なくとも一方の端部に最も近い噴出孔と、端部との間に形成され、外周面のうち、端部から離隔する方向に噴出孔から連続する部位よりも、内側に窪む接触防止部108と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウェブを搬送するエアターンバーに関する。
近年、ガラスの薄型化が進むにつれて、ガラスの搬送に、フィルムなどのウェブ搬送(ウェブハンドリング)の技術を用いることが可能となっている。ウェブ搬送を遂行するウェブ搬送装置においては、例えば、ローラに巻き付けられたガラス等のウェブがローラから巻き出され、他のローラに巻き取られる過程において、ウェブに対する種々の加工処理が施される(ロールツーロール方式)。
ウェブ搬送装置に用いられるターンバーは、例えば、曲面を含んで形成された外周面を有し、ターンバーの外周面にウェブが巻き掛けられると、外周面に沿ってウェブの搬送方向が変化する。このようなターンバーの一種であって、外周面に空気を噴出する噴出孔が形成されたエアターンバーは、ウェブとエアターンバー外周面との間の空気の圧力によってウェブを浮上させており、エアターンバー外周面とウェブとが非接触状態に維持される(例えば、特許文献1)。
特開2009−242021号公報
ところで、上述した特許文献1のように、噴出孔から噴出する空気によってウェブを浮上させる構成では、エアターンバーの外周面とウェブとの間に、局所的に負圧領域が形成される。これは、噴出孔から噴出される空気の流れと、エアターンバーの外周面とウェブとの間の空気が、エアターンバーの外周面の両端側から流出する流れによって生じる。そのため、この負圧領域にウェブが引き寄せられて、エアターンバーの外周面にウェブが接触するおそれがあった。
本発明の目的は、ウェブの接触を回避することが可能となるエアターンバーを提供することである。
上記課題を解決するために、ウェブを気体の圧力で支持しつつウェブの搬送を補助する本発明のエアターンバーは、曲面を含んで形成される外周面と、外周面に設けられ、気体が噴出してウェブを外周面から離隔させる複数の孔からなる噴出孔と、外周面の一端、および、他端の少なくとも一方の端部に最も近い噴出孔と、端部との間に形成され、外周面のうち、端部から離隔する方向に噴出孔から連続する部位よりも、内側に窪む接触防止部と、を備えることを特徴とする。
接触防止部は、端部から、端部に最も近い噴出孔に亘って窪んで形成されてもよい。
ウェブと外周面との間には、噴出孔から噴出する気体の流れによって負圧領域が形成され、接触防止部のウェブの搬送方向に平行な長さは、負圧領域のウェブの搬送方向に平行な長さよりも、短くてもよい。
接触防止部は、端部に最も近い噴出孔の一部をなし、外周面側に向かって、気体の流路断面積が拡大する傾斜面で構成されてもよい。
接触防止部は、端部から、端部に最も近い噴出孔に向かって、窪みの深さが漸減する傾斜面で構成されてもよい。
上記課題を解決するために、ウェブを気体の圧力で支持しつつウェブの搬送を補助する本発明の他のエアターンバーは、曲面を含んで形成される外周面と、外周面に設けられ、気体が噴出してウェブを外周面から離隔させる複数の孔からなる噴出孔と、外周面の一端、および、他端の少なくとも一方の端部に最も近い噴出孔よりも、端部から離隔する位置にある外周面上の起点と、端部との間に形成され、外周面のうち、端部から離隔する方向に起点から連続する部位よりも、内側に窪むとともに、端部から起点に向かって、窪みの深さが漸減する傾斜面で構成される接触防止部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、エアターンバーとウェブの接触を回避することができる。
ウェブ搬送装置の構造を説明するための説明図である。 第3エアターンバーの側面図である。 比較例の第3エアターンバーを説明するための説明図である。 外周面からの離隔距離と圧力の関係を示す図である。 接触防止部の構成を説明するための説明図である。 接触防止部の効果を説明するための説明図である。 変形例における接触防止部の構成を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
以下では、ウェブとして薄いガラスを搬送するウェブ搬送装置について説明する。しかし、ウェブは、ガラスに限らず、金属やプラスチックなどの他の材質で構成されてもよい。
(ウェブ搬送装置100)
図1は、ウェブ搬送装置100の構造を説明するための説明図であり、図1(a)には、ウェブ搬送装置100の側面図を示し、図1(b)には、ウェブ搬送装置100の上面図を示す。
ウェブWは、長手方向の一端側が送出ロールRに巻き付けられるとともに、長手方向の他端側が巻取ロールRに巻き付けられている。不図示のモータによって送出ロールRおよび巻取ロールRが、図1(a)中、反時計回りに回転すると、ウェブWが、送出ロールRから送り出されるとともに、巻取ロールRに巻き取られる。
ウェブ搬送装置100は、送出ロールRに巻き付けられたウェブWが、巻取ロールRに巻き取られるまでのウェブWの搬送経路に設けられる。ウェブ搬送装置100を配することで、ウェブWの搬送経路を変更することができる。ここでは、詳細な説明は省略するが、ウェブ搬送装置100を配しウェブWの搬送経路を変更することで、ウェブWに対する表面処理(例えば、コーティング)や乾燥処理といった種々の加工処理が、適切に遂行可能となる。
また、図1では図示を省略するが、バネやアクチュエータで構成される張力調整部によって、ウェブWに押圧力を作用させることで、ウェブWの張力を維持、および、調整することが可能となる。さらに、ウェブWの搬送方向を、例えば、図1(a)中、上向きから下向きに180度切り換えるターンバーを設け、このターンバーを図1(a)中、上下方向に移動させる変速機構を設けてもよい。この変速機構によってターンバーを移動させている間、ウェブWの搬送経路のうち、ターンバーの上流と下流で、ウェブWの搬送速度を異ならせることが可能となる。
図1に示すように、ウェブ搬送装置100は、第1エアターンバー102と、第2エアターンバー104と、第3エアターンバー106(エアターンバー)とを含んで構成される。
第1エアターンバー102、および、第2エアターンバー104は、図1(b)に示すように、ウェブWの幅(図1(b)中、上下方向の長さ)よりも、ウェブWの幅方向に長く延在する。
図1(a)に示す、第1エアターンバー102の外周面102a、および、第2エアターンバー104の外周面104aには、複数の噴出孔が設けられており、この噴出孔は、不図示のブロアなどから供給された空気(気体)を噴出する。また、外周面102a、104aは、ウェブWと対向するように形成されており、ウェブWと外周面102a、104aとの間の空気の圧力によって、ウェブWが外周面102a、104aから面に垂直な方向に離隔した位置に維持される。
第1エアターンバー102の外周面102aを介することで、送出ロールRから搬送されるウェブWの搬送される方向は、外周面102aに沿って相対的に変化し、図1(a)中、矢印aの向きから矢印bの向きになって、第3エアターンバー106に向かってウェブWが搬送される。同様に、第2エアターンバー104の外周面104aを介することで、第3エアターンバー106から搬送されるウェブWの搬送される方向は、外周面104aに沿って相対的に変化し、図1(a)中、矢印cの向きから矢印dの向きになって、巻取ロールRに向かってウェブWが搬送される。
第3エアターンバー106は、図1(a)に示すように、ウェブWの搬送経路のうち、第1エアターンバー102の下流側であって第2エアターンバー104の上流側に配される。第3エアターンバー106は、図1(b)に示すように、ウェブWの幅よりも、ウェブWの幅方向に長く延在する外周面106aを含んで構成される。
図2は、第3エアターンバー106の側面図である。ここでは、理解を容易とするため、ウェブWの厚さと、ウェブWと第3エアターンバー106の外周面106aの隙間とを大きくして示す。図2に示すように、第3エアターンバー106の外周面106aは、曲面106bを含んで構成される。外周面106aのうち、曲面106bの両端にはそれぞれ平面106cが形成されている。
曲面106bは、側面から見たとき、中心角が大凡180度の円弧となっており、その両端に設けられた2つの平面106cは、互いに大凡平行となっている。
第3エアターンバー106の内部には、不図示のブロアなどによって空気が供給される流路106dが形成されている。また、第3エアターンバー106の外周面106aには、流路106dに連通し、流路106dから導かれた空気を噴出する複数の孔からなる噴出孔106eが設けられている。ここでは、流路106dから噴出孔106eまでの連通路は図示を省略する。
第3エアターンバー106の外周面106aは、搬送中のウェブWと対向する面であり、第3エアターンバー106は、噴出孔106eから噴出する空気の圧力によって、ウェブWを外周面106aから面に垂直な方向に離隔した状態で支持する。
ウェブWは、第3エアターンバー106の外周面106aに、空気の圧力で浮上した状態で巻き掛けられており、第3エアターンバー106によってウェブWの搬送方向が反転する。このように、第3エアターンバー106は、ウェブWを空気の圧力で支持しつつウェブWの搬送を補助する。
第3エアターンバー106の外周面106aとウェブWとの間の空気は、外周面106aのうち、ウェブWの搬送方向の両端(一端106f、および、他端106g)側から、図2中、下側に流出する。ここで、外周面106aの一端106fは、外周面106aのうち、ウェブWの搬入側の端部であって、外周面106aの他端106gは、外周面106aのうち、ウェブWの搬出側の端部である。
図3は、比較例の第3エアターンバー1を説明するための説明図であり、図3(a)には、第3エアターンバー1の側面図を示し、図3(b)には、図3(a)の一点鎖線部分の圧力分布を示す図を示す。図3(b)では、図3(a)の一点鎖線部分を時計回りに90度回転させた向きとなっている。また、図3(b)において、実線の矢印は、空気の流れの向きを示し、矢印の長さが流速の大きさを示す。また、図3(b)中、比較例の第3エアターンバー1の外周面1aとウェブWとの間の濃淡は、空気の圧力分布を示し、濃淡が濃い程圧力が高く、濃淡が薄い程圧力が低いことを表している。
図3(b)に示すように、第3エアターンバー1の外周面1aとウェブWとの間の空気は、ウェブWに近い側においては、外周面1aの一端1f側に向かって流れている(図3(b)に破線で示す領域e)。また、噴出孔1eからは、外周面1aに垂直な方向よりも、図3(b)中、右側(外周面1aのうち、ウェブWの搬送方向の中心側)に傾斜した方向に向かって、空気が噴出している。
その結果、ベンチュリ効果によって、外周面1aに近い側で、外周面1aの一端1fから右側に向かって逆流が生じる(図3(b)に破線で示す領域f)。領域eと領域fの流れの向きが逆向きであることから、領域eと領域fの間に渦流(図3(b)に破線で示す領域g)が形成される。渦流および領域fの逆流によって、渦流の周囲に負圧領域が生じる。
図4は、外周面1aからの離隔距離と圧力の関係を示す図であり、横軸には第3エアターンバー1の外周面1aの一端1fから図3(b)中、右側に向かう距離xを示し、縦軸には圧力を示す。また、図4では、外周面1aからウェブWに向かって離隔する離隔距離を距離zとしたとき、z=0mm、z=1mm、z=2mm、z=3mm、z=4mm、z=5mmのそれぞれの場合についての凡例を示す。距離x、距離zそれぞれの起点と向きは図3(b)に示す。
図4に示すように、いずれの凡例においても、x=0.04mm付近において圧力が負圧となる。これは、上述した負圧領域が形成されているためである。特に、z=0mm、z=1mm、および、z=2mmのとき、負圧の絶対値が大きい。
一方、離隔距離が大きくなるほど、x=0.04mm付近であっても負圧の絶対値が大きくなり難く、z=5mmの場合、z=2mmと比べて負圧の絶対値は半分程度となっている。
すなわち、第3エアターンバー106の外周面106aからの離隔距離が大きい程、負圧領域から離れて、負圧の影響を受け難いこととなる。そこで、第3エアターンバー106の外周面106aには、離隔距離を大きくして負圧領域から離れるために、接触防止部108が設けられている(図2参照)。
接触防止部108は、外周面106aの一端106f側と、他端106g側の両方に設けられている。いずれの接触防止部108も、実質的に同等の構成であるため、ここでは、外周面106aの一端106f側に設けられた接触防止部108について説明し、外周面106aの他端106g側に設けられた接触防止部108については説明を省略する。
図5は、接触防止部108の構成を説明するための説明図であり、図2の一点鎖線部分を抽出し時計回りに90度回転させて示す。図5に示すように、接触防止部108は、外周面106aの一端106fと、一端106fに最も近い噴出孔106eとの間に形成された窪みである。接触防止部108は、外周面106aのうち、一端106fから離隔する方向に噴出孔106eから連続する部位106hよりも、内側(図5中、下側)に窪んでいる。
また、接触防止部108は、一端106fから、一端106fに最も近い噴出孔106eに亘って窪んで形成されており、第3エアターンバー106の外周面106aの一部となっている。また、接触防止部108は、外周面106aの幅方向(図1(b)における上下方向)に亘って延在する。
ウェブWは、接触防止部108に対向する部分で、外周面106aとの離隔距離(図5に示す距離z)が大きくなる。そのため、負圧領域がウェブWに与える影響を抑制することが可能となる。
上述したように、ウェブWと外周面106aとの間に、噴出孔から噴出する気体の流れによって負圧領域が形成されている。例えば、接触防止部108のウェブWの搬送方向に平行な長さLが長いとき、負圧領域のウェブWの搬送方向に平行な長さ(以下、負圧長と称す)は、接触防止部108の長さLよりも短く形成される。一方、接触防止部108の長さLを短く構成すると、負圧領域は、外周面106aの一端106fからはみ出し、図5中、左方向(噴出孔106eから離隔する方向)に突出する。その結果、負圧領域の負圧長は、接触防止部108の長さLよりも長くなる。本実施形態では、後者のように、接触防止部108の長さLを短く構成している(接触防止部108の長さLを、負圧領域の負圧長よりも短く構成している)ことから、負圧領域の負圧長が短く抑えられる。そのため、ウェブWが負圧領域から受ける受圧面積が小さくなり、負圧領域がウェブWに与える影響を抑制することが可能となる。
図6は、接触防止部108の効果を説明するための説明図であり、図6(a)には、本実施形態の第3エアターンバー106において、ウェブWの外周面106a側の面に作用する圧力の分布を示し、図6(b)には、比較例の第3エアターンバー1において、ウェブWの外周面1a側の面に作用する圧力の分布を示す。また、図6において、横軸には第3エアターンバー106、1の外周面106a、1aの一端106f、1fから図3(b)中、右側に向かう距離xを示し、縦軸には圧力を示す。
図6(b)に示すように、比較例においては、ウェブWに負圧が作用している。一方、本実施形態では、図6(a)に示すように、ウェブWに負圧が作用しない。このように、接触防止部108を設けることで、ウェブWに負圧が作用し難くなり、ウェブWと外周面106aとが接触せず、ウェブWの損傷を回避することが可能となる。
また、接触防止部108は、一端106fから、一端106fに最も近い噴出孔106eまで延在しているため、この噴出孔106eから一端106f側のいずれの部位についても、ウェブWとの接触を回避することが可能となる。
図7は、変形例における接触防止部208、308の構成を説明するための説明図である。接触防止部208、308についても、接触防止部108と同様、外周面106aの一端106f側と、他端106g側の両方に設けられており、外周面106aの他端106g側に設けられた接触防止部208、308については説明を省略する。
図7(a)に示すように、第1変形例の接触防止部208は、外周面106aの一端106fに最も近い噴出孔106eの一部である。そして、接触防止部208の一端208aは、この噴出孔106eの開口となっている。
接触防止部208は、外周面106a側に向かって、空気の流路断面積が拡大する傾斜面で構成されている。ここでは、図7(a)に示すように、接触防止部208が、側面から見たとき、直線で示される場合について説明したが、接触防止部208が、曲線で示されるように、曲面で構成してもよい。
接触防止部208を設けることで、噴出孔106eからの空気の吹き出し速度が低下する。上記の負圧領域における負圧の絶対値の大きさは、この空気の吹き出し速度の2乗に比例しており、接触防止部208によって空気の吹き出し速度を低下させることで、ウェブWに負圧が作用し難くなり、ウェブWと外周面106aとの接触やウェブWの損傷を回避することが可能となる。
また、図7(b)に示すように、第2変形例の接触防止部308は、外周面106aに形成された傾斜面である。接触防止部308では、外周面106aの一端106fから、一端106fに最も近い噴出孔106eに向かって、窪みの深さが漸減する形状となっている。ここでは、接触防止部308が、側面から見たとき、直線で示される場合について説明したが、接触防止部308が、曲線で示されるように、曲面で構成してもよい。
上述した比較例では、図3(b)の領域eに示すように、外周面1aの一端1f側から流出する空気の流速が高すぎる場合、一端1fよりも左側に流出した空気は、流路が急激に広がることで、渦流が形成される可能性がある。渦流が形成されると、この渦流の影響でウェブWが振動し、外周面1aに接触してしまうおそれがある。
そこで、第2変形例のように、接触防止部308を設けることで、外周面106aの一端106f側から流出する空気の流速が抑制され、渦流が形成され難くなる。そのため、ウェブWの振動が抑えられ、ウェブWと外周面106aとの接触やウェブWの損傷を回避することが可能となる。
また、図7(c)に示すように、第3変形例の接触防止部408は、外周面106aに形成された傾斜面であって、第2変形例の接触防止部308よりも、一端106fから離隔する位置まで延在している。接触防止部408は、一端106fに最も近い噴出孔106eよりも、一端106fから離隔する位置にある外周面106a上の起点408iと、一端106fとの間に形成される。
そして、接触防止部408は、外周面106aのうち、一端106fから離隔する方向に起点408iから連続する部位406hよりも、内側に窪むとともに、一端106fから起点408iに向かって、窪みの深さが漸減する。
第3変形例の接触防止部408は、第2変形例の接触防止部308と同様、外周面106aの一端106f側から流出する空気の流速が抑制され、渦流が形成され難くなるため、ウェブWと外周面106aとの接触やウェブWの損傷を回避することが可能となる。
また、上述した実施形態および変形例のいずれにおいても、第3エアターンバー106の外周面106aの加工のみでウェブWと外周面106aとの接触を回避できる。そのため、ウェブWと外周面106aの接触を回避するために他の装置を設ける場合に比べ、コストが低く抑えられる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態および変形例では、第3エアターンバー106の外周面106aには、平面106cが含まれる場合について説明したが、外周面106aは、曲面106bが含まれていれば、どのような形状であってもよい。また、曲面106bは、側面から見たとき、中心角が大凡180度の円弧に限らず、中心角が異なっていてもよいし、円弧でなくてもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、第1エアターンバー102、第2エアターンバー104、第3エアターンバー106から噴出される気体が空気である場合について説明したが、空気以外の気体であってもよい。
また、上述した実施形態および変形例においては、接触防止部108、208、308、408が、外周面106aの一端106f側と、他端106g側の両方に設けられている場合について説明した。しかし、接触防止部108、208、308、408は、外周面106aの一端106f側と、他端106g側のいずれか一方にのみ設けられていてもよい。
本発明は、ウェブを搬送するエアターンバーに利用することができる。
W ウェブ
106 第3エアターンバー(エアターンバー)
106a 外周面
106b 曲面
106e 噴出孔
106f 一端
106g 他端
108、208、308、408 接触防止部
408i 起点

Claims (6)

  1. ウェブを気体の圧力で支持しつつ該ウェブの搬送を補助するエアターンバーであって、
    曲面を含んで形成される外周面と、
    前記外周面に設けられ、気体が噴出して前記ウェブを該外周面から離隔させる複数の孔からなる噴出孔と、
    前記外周面の一端、および、他端の少なくとも一方の端部に最も近い噴出孔と、該端部との間に形成され、該外周面のうち、該端部から離隔する方向に該噴出孔から連続する部位よりも、内側に窪む接触防止部と、
    を備えることを特徴とするエアターンバー。
  2. 前記接触防止部は、前記端部から、該端部に最も近い前記噴出孔に亘って窪んで形成されることを特徴とする請求項1に記載のエアターンバー。
  3. 前記ウェブと前記外周面との間には、前記噴出孔から噴出する前記気体の流れによって負圧領域が形成され、
    前記接触防止部の前記ウェブの搬送方向に平行な長さは、前記負圧領域の該ウェブの搬送方向に平行な長さよりも、短いことを特徴とする請求項2に記載のエアターンバー。
  4. 前記接触防止部は、前記端部に最も近い前記噴出孔の一部をなし、前記外周面側に向かって、前記気体の流路断面積が拡大する傾斜面で構成されることを特徴とする請求項1に記載のエアターンバー。
  5. 前記接触防止部は、前記端部から、該端部に最も近い前記噴出孔に向かって、窪みの深さが漸減する傾斜面で構成されることを特徴とする請求項1に記載のエアターンバー。
  6. ウェブを気体の圧力で支持しつつ該ウェブの搬送を補助するエアターンバーであって、
    曲面を含んで形成される外周面と、
    前記外周面に設けられ、気体が噴出して前記ウェブを該外周面から離隔させる複数の孔からなる噴出孔と、
    前記外周面の一端、および、他端の少なくとも一方の端部に最も近い噴出孔よりも、該端部から離隔する位置にある該外周面上の起点と、該端部との間に形成され、該外周面のうち、該端部から離隔する方向に該起点から連続する部位よりも、内側に窪むとともに、該端部から該起点に向かって、窪みの深さが漸減する傾斜面で構成される接触防止部と、
    を備えることを特徴とするエアターンバー。
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