JP2015016647A - 印刷装置、印刷方法、画像処理装置およびプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、画像処理装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷媒体上に形成するインク滴の大きさをコントロールして、大中小ドットを形成し、階調値の低い領域位で小ドットを多く形成すると、コックリング等が発生した場合に、濃度のムラが生じたり、バンディングの発生が回避しにくかった。
【解決手段】各色相のインクについて、インク量データに基づいて、ドットの形成の有無を画素毎に表すドットデータを生成するドットデータ生成処理を行なう際に、複数種類のドットを形成可能な色相のインクについて、インク量データから複数種類のドット形成の期待値を求める変換を、カラー画像データに応じて行なう。このために、各色インク量データをドット期待値に変換する大中小テーブルを複数用意し、カラー画像データにより、このテーブルを切り替える。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の色相のインクのドットを印刷媒体上に形成して、画像を印刷する技術に関する。
近年、インクジェトプリンターのようなカラー印刷可能なプリンターでは、各色インク毎に、単位面積当たりの濃度が異なる複数種類のドットを形成することが可能となっている。例えば、あるインク色について、大小あるいは大中小のインク滴を吐出したり、同一の色相で濃度の異なる2種類以上のインク滴を吐出したり、同一インク滴を同じまたは近傍位置に吐出する回数を異ならせたりすれば、印刷媒体上に濃度の異なるドットを形成することができる。
こうした単位面積当たりの濃度が異なる複数種類のドットを形成するには、一般に、i)カラー画像データからインク量データへの色変換、ii)複数種類のドットの期待値への変換、iii)ハーフトーン処理、といった一連の処理により行なわれる。色変換は、カラー画像データを、印刷用のヘッドが吐出するインク色のインク量データに色変換するものである。複数種類のドットとして大中小ドットを例にとれば、色変換により得られた各インク色のインク量データを一次元のテーブルを参照して大中小ドットのそれぞれの期待値データに変換する。こうして得られた期待値データに対してハーフトーン処理を行なって最終的な大中小ドットの生成および配置を決定する(特許文献1参照)。なお、複数種類のドットとしては、大小ドットでも良いし、更に多種類の大きさのドットであっても良い。あるいは濃淡インクによるドットなどであっても良い。
特許第3926928号公報
複数種類のドットを形成する印刷手法は、単位面積当たりの濃度の低いドット(例えば小ドット)を用いることで、粒状性を改善し、高品質の画像を形成することができる優れたものであるが、単位面積当たりの濃度の高いドット(例えば大ドット)との混在を如何に適切に行なうかという点で、なお改良の余地を残していた。例えば、小ドットのみを用いていると、所定の濃度以上では、コックリングに起因する画像のむらやノズル毎の着弾位置のズレに起因するバンディングと呼ばれる白スジなが目立ってしまうことがある。このため、小ドットのみで実現できる最大階調値より低い階調値の領域から中ドットや大ドットといった単位面積当たりの濃度の高いインクを混在させている。
しかしながら、大中のドットの使用は、粒状性を悪化させる。つまり小ドットの使用の割合を増やせば、粒状性は良好なものとなるものの、コックリングに起因するむらやバンディングといった課題が生じやすくなり、大中ドットの使用の割合を低階調域で増やせば、むらやバンディングといった課題は生じにくくなるものの、粒状性が悪化してしまう。こうした大中小ドットの使用がもたらす課題のトレードオフを解決する手法が求められていた。
そのほか、従来の印刷装置においては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の第1の形態として、複数の色相のインクのドットを印刷媒体上に形成して、画像を印刷する印刷装置が提供される。この印刷装置は、画像を構成する各画素ごとに、カラー画像データを入力する入力手段と、前記入力したカラー画像データを、前記画素毎に、前記複数の色相のインク量データに色変換する色変換部と、前記複数の色相のうち、少なくとも一の色相のインクについて、複数種類のドットを形成可能なヘッドと、前記各色相のインクについて、前記設定されたインク量データから各ドットの形成の期待値に変換し、該変換された期待値に基づいて各ドット形成の有無を画素毎に表すドットデータを生成する階調数変換処理部と、前記生成されたドットデータに従って前記ヘッドを駆動し、前記印刷媒体上に前記ドットを形成して印刷を行なう印刷部とを備える。ここで、前記階調数変換処理部は、前記複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから前記複数種類のドット形成の期待値を求める変換を、前記カラー画像データに応じて行なうドット変換部を備えるものとしても良い。
この印刷装置は、 複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから複数種類のドットの形成の期待値を求める変換を、前記カラー画像データに応じて行なうので、カラー画像データに応じた種類のドットを形成することができる。
(2)こうした印刷装置において、前記ドット変換部は、前記カラー画像データに基づいて変換パラメータの選択を行ない、該選択された変換パラメータを用いて前記変換を行なうものとしても良い。かかる印刷装置では、変換パラメータを切り替えることで、容易に、形成されるドットの種類をカラー画像データに応じて切り替えることができる。
(3)こうした印刷装置において、前記カラー画像データは、RGB形式のデジタルデータであるRGBデータまたはCMYK形式のデジタルデータであるCMYKデータとして表され、前記ドット変換部は、前記選択を、前記RGBデータの組み合わせまたはCMYKデータの組み合わせにより行なうものとしても良い。この印刷装置では、RGBデータの組み合わせまたはCMYKデータの組み合わせに、ドット種類の選択を対応つけておければよく、ドット種類の選択を容易に行なうことができる。
(4)かかる印刷装置において、前記変換パラメータは変換テーブルとして用意され、前記ドット変換部は、前記カラー画像データに基づいて前記変換テーブルの選択を行ない、該選択された変換テーブルを用いて前記変換を行なうものとしても良い。この印刷装置では、ドットの変換を変換テーブルの形式で持ち、参照するので、カラー画像データから、複数種類のドットへの変換を高い自由度で実現することかできる。変換をテーブルを用意するだけで、容易に複数種類のドットを、カラー画像データ基づいて、生成できるからである。
(5)こうした印刷装置において、前記カラー画像データを構成するN色(Nは2以上の整数)の階調値を適宜組み合わせを点を格子点とするN次元ルックアップテーブルの前記格子点の少なくとも一部に、前記変換パラメータが割り当てられ、前記ドット変換部は、前記ドット変換の際に、前記カラー画像データに対応した格子点に割り当てられた前記変換パラメータを取得して、前記変換を行なうものとしても良い。
この印刷装置は、カラー画像データを構成するN色(Nは2以上の整数)の階調値を適宜組み合わせた点を格子点とするN次元ルックアップテーブルの格子点の少なくとも一部に、複数の変換パラメータが割り当てられているので、格子点に割り当てられた変換パラメータを容易に取り出すことができ、N色のカラー画像データについて、複数種類のドットを適切に設定することができる。
(6)かかる印刷装置において、前記ドット変換部は、前記変換パラメータが割り当てられていない格子点については、デフォルトの変換パラメータを用いて前記変換を行なうものとしても良い。こうすれば、全ての格子点について変換パラメータを用意する必要がなく、簡便な構成とすることができる。
(7)こうした印刷装置において、N次元ルックアップテーブルの前記各格子点に、前記複数の色相のインク量データを割り当て、前記色変換部が、前記色変換の際に、前記カラー画像データにより前記格子点を参照して、前記色変換を行なうものとしても良い。この印刷装置は、ドット種類を決定する変換をパラメータを取得するときに併せてインク量データを取得することができ、一度に色変換も完了することができる。
(8)これらの印刷装置において、前記カラー画像データが、前記複数の格子点間の値であるとき、前記ドット変換部は、前記ドット変換の際に、前記カラー画像データの近傍の格子点のいずれか一つを確率的に選択して、前記変換パラメータを取得して、前記変換を行なうものとしても良い。この印刷装置は、格子点の選択を確率的に行なうので、同じ変換パラメータが連続的に選択されることがなく、画質の劣化を抑制することができる。
(9)こうした印刷装置において、前記変換パラメータは、前記複数の色相のインクの何れのインクについて適用されるかの情報を含むものとしても良い。
(10)こうした印刷装置では、前記複数の色相のインクは、シアン、マゼンタ、イエロのインクを含み、前記ドット変換部は、前記シアン、マゼンタ、イエロのインクのいずれかについて、前記変換を行なうものとしても良い。
(11)こうした印刷装置では、前記複数種類のドットとして、前記印刷媒体上の単位面積当たりの濃度が異なるドット、例えばインク濃度の異なる濃淡ドットや、大きさの異なるドット(大小ドットや大中小ドットなど)などを用いることができる。また、これらを組み合わせて更にインクドットによる階調値の幅を広げても良い。
(12)本発明の第2の形態として、複数の色相のインクうち少なくとも一の色相のインクについて、複数種類のドットを形成可能なヘッドを用い、前記複数の色相のインクのドットを印刷媒体上に形成して、画像を印刷する方法が提供される。この印刷装置に方法では、画像を構成する各画素ごとに、カラー画像データを入力し、前記入力したカラー画像データを、前記画素毎に、前記複数の色相のインク量データに色変換し、前記各色相のインクについて、前記インク量データに基づいて、ドットの形成の有無を画素毎に表すドットデータを生成するハーフトーン処理を行なう際に、前記複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから各ドットの形成の期待値を求める変換を、前記カラー画像データに応じて行ない、該変換された期待値に基づいて前記複数種類のドット形成の有無を表すドットデータを生成し、前記生成されたドットデータに従って、前記ヘッドを駆動して、前記印刷媒体上に前記ドットを形成する。
この印刷方法によれば、複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから各ドットの形成の期待値への変換を、前記カラー画像データに応じて行なうので、カラー画像データに応じた種類のドットを形成することができる。
(13)本発明の第3の形態として、複数の色相のインクのドットを印刷媒体上に形成してするために画像を処理する画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、 画像を構成する各画素ごとに、カラー画像データを入力する入力手段と、前記入力したカラー画像データを、前記画素毎に、前記複数の色相のインク量データに色変換する色変換部と、前記各色相のインクについて、前記設定されたインク量データから各ドットの形成の期待値に変換し、該変換された期待値に基づいて各ドットの形成の有無を画素毎に表すドットデータであって、前記複数の色相のうち、少なくとも一の色相のインクについては、複数種類のドットについてのドットデータを生成するドットデータ生成部とを備える。ここで、前記ドットデータ生成部は、前記複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから前記複数種類のドット形成のの期待値を求める変換を、前記カラー画像データに応じて行なうドット変換部を備えるものとしても良い。
かかる画像処理装置によれば、 複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから各ドットの形成の期待値への変換を、前記カラー画像データに応じて行なうので、カラー画像データに応じて、生成すべき種類のドットを含んだドットデータを生成することができる。
(14)本発明の第4の形態として、複数の色相のインクうち少なくとも一の色相のインクについて、複数種類のドットを形成可能なヘッドを制御し、前記複数の色相のインクのドットを印刷媒体上に形成して、画像を印刷する方法をコンピュータにより実現するプログラムが提供される。このプログラムは、画像を構成する各画素ごとに、カラー画像データを入力する機能と、前記入力したカラー画像データを、前記画素毎に、前記複数の色相のインク量データに色変換する機能と、前記各色相のインクについて、前記インク量データに基づいて、ドットの形成の有無を画素毎に表すドットデータを生成するドットデータ生成処理を行なう際に、前記複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データからから各ドットの形成の期待値を求める変換を、前記カラー画像データに応じて行なう機能と、該変換された期待値に基づいて前記複数種類のドット形成の有無を表すドットデータを生成する機能と、前記生成されたドットデータに従って、前記ヘッドを駆動して、前記印刷媒体上に前記ドットを形成する機能とをコンピュータにより実現する。
このプログラムによれば、複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから各ドットの形成の期待値への変換を、前記カラー画像データに応じて行なうので、カラー画像データに応じた種類のドットを形成することができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、印刷装置や画像処理装置の製造方法印刷装置の制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体の形態で実現することができる。
実施形態の印刷装置10の概略構成図。 プリンター22の概略構成図。 プリンター22の印刷ヘッド64ないし67の概略構成図。 第1実施形態における画像印刷処理ルーチンを示すフローチャート。 3D−LUTの概念を示す説明図。 第1実施形態で用いた3D−LUTの各格子点に割り当てられたデータの一部を示す説明図。 0番の大中小テーブルにおけるインク量データとドット期待値との関係を示すグラフ。 3番の大中小テーブルにおけるインク量データとドット期待値との関係を示すグラフ。 7番の大中小テーブルにおけるインク量データとドット期待値との関係を示すグラフ。 第2実施形態の色・ドット・階調数変換処理を示すフローチャート。 第2実施形態の四面体を用いた補間演算の原理について説明する説明図。 第2実施形態で用いた3D−LUTの各格子点に割り当てられたデータの一部を示す説明図。 第3実施形態の色・ドット・階調数変換処理を示すフローチャート。 3D−LUTの各格子点に、インク色毎の大中小テーブルが割り当てられたデータの一部を例示する説明図。
以下、本発明の実施形態について以下説明する。
A.第1実施形態:
A−1.装置の構成:
図1は、第1実施形態としての印刷装置10の構成を示す概略構成図、図2は、印刷装置10に用いられるプリンター22の概略構造である。本実施形態の印刷装置10は、パーソナルコンピュータ90と、カラープリンター22から構成されている。パーソナルコンピュータ90は、カラーディスプレイ21とキーボード、マウス等からなる入力部92を備えている。またパーソナルコンピュータ90には、スキャナ12が接続されている。スキャナ12は、カラー原稿からカラー画像データを読み取り、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原カラー画像データORGをコンピュータ90に供給する。
コンピュータ90の内部には、図示しない周知のCPU,RAM,ROM等が備えられており、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からはこれらのドライバを介して、プリンター22には、カラー画像データを形成するためのドットデータFNLが出力されることになる。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ21に画像を表示している。
このアプリケーションプログラム95が、印刷命令を発行すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、画像情報をアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンター22が印字可能な信号FNL(ここではシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色についての多値化されたドットデータに対応する信号)に変換している。図1に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、アプリケーションプログラム95が扱っているカラー画像データをドット単位(以下、画素という)の画像データに変換するラスタライザ97と、ドット単位の画像データに対してプリンター22が使用するインク色および発色の特性等を考慮してに各色ごとのインク吐出量の期待を設定する色・ドット期待値変換モジュール98と、階調数変換を行なうハーフトーンモジュール99とが備えられている。また、プリンタドライバ96内には、色・ドット期待値変換モジュール98が参照する3D−LUTおよび大中小テーブルCTと、ハーフトーンモジュール99が参照するディザマスクDMも、記憶されている。
プリンタドライバ96が処理した信号FNLを受取り、プリンター22は、記録用紙Pに画像情報を記録する。このプリンター22の概略構成を、図2に基づいて説明する。図示するように、このプリンター22は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御する機構と、これらの紙送りモータ23,キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されている。
このプリンター22のキャリッジ31には、黒インク(Bk)用のカートリッジ71と、シアン(C1),マゼンタ(M1),イエロ(Y)の3色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ72とが搭載可能である。シアンおよびマゼンダの2色については、濃淡2種類のインクを備えてるものとしてよい。キャリッジ31の下部の印字ヘッド28には計4個のインク吐出用ヘッド64ないし67が形成されており、キャリッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管が立設されている。キャリッジ31に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管が挿入され、各インクカートリッジから吐出用ヘッド64ないし67へのインクの供給が可能となる。
各色のヘッド64ないし67には、各色毎に32個のノズルNzが設けられており、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。制御回路40からの電気信号をピエゾ素子に与えることにより、ピエゾ素子が収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴がプラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷が行われる。本実施形態のプリンター22では、ピエゾ素子に与える電圧の極性(正負)と傾きを制御することにより、ノズルNzのメニスカス(界面)の動きを制御し、大中小のインク滴を吐出可能としている。つまり、本実施形態のプリンタ−22は、各色について単位面積当たりのインク量の異なる3種類のドットを形成することができる。本実施形態では、各インク滴は、小ドットが2pl、中ドットが6pl、大ドットが10plの容量となるように調整されている。このインク滴が用紙Pに着弾して、ドットが円形に形成されるとすれば、大中小3種類のドット径からなるドットが形成されることになる。以下、この意味で「単位面積当たりのインク量の異なるドット」と「ドット径の異なるドット」とは同義として用いる。こうしたインク滴の大きさの制御は、周知のものなので、詳しい説明は省略する。なお、ドット径の異なるドットを形成するためには、大中小のインク滴を吐出する専用のノズルを設ける構成としても良い。
以上説明したハードウェア構成を有するプリンター22は、紙送りモータ23によりプラテン26その他のローラを回転して用紙Pを搬送しつつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ(以下、主走査という)、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド64ないし67のピエゾ素子を駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
用紙Pを搬送する機構は、紙送りモータ23の回転をプラテン26のみならず、用紙搬送ローラに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ31を往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39等から構成されている。
A−2.画像印刷処理ルーチン:
次に、以上のハードウェア構成を備えた第1実施形態において実行される印刷処理について説明する。図4は、第1実施形態による画像印刷処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。このルーチンはプリンタドライバ96の色・ドット期待値変換モジュール98およびハーフトーンモジュール99における処理の一部であり、本実施例においてはコンピュータ90のCPUにより実行されるルーチンである。なお、本明細書では、「ハーフトーン」とは、ドットのON/OFFの2値化処理に限らず、大ドット及び小ドットのON/OFFなど、多値化処理を含んだ階調数変換(低減)の処理を意味している。
この処理ルーチンは、アプリケーションプログラムから、印刷の指示がなされ、プリンタドライバ96のラスタライザ97が印刷用のデータをアプリケーションプログラムから受取り、これを印刷用にラスタライズし、複数の画素の集合として画像を表すデータに変換した後、開始される。画像印刷処理ルーチンが開始されると、まずラスタライズされたカラー画像データORGを読み込む処理を実行する(ステップS100)。このカラー画像データORGは、既に説明したように、RGB形式のデータである。ここでは、RGBの各色が8ビットのデジタルデータにより表現されているものとする。
原カラー画像データORGを読み込むと、次に色変換処理を実行する(ステップS110)。色変換処理は、色変換用の3D−LUT(三次元ルックアップテーブル)を参照することにより行なわれる。この3D−LUTのイメージを図5に示した。また、第1実施形態で用いた3D−LUTの具体的な内容の一部を図6に示した。カラー画像データを構成するRGBのそれぞれは、8ビットのデータとして表されているので、RGBの組み合わせは、256×256×256通り存在する。これらのデータの組み合わせ(Rs,Gs,Bs)を格子点とみなすと、各格子点に、対応する各インク色のデータ(Ci,Mi,Yi,Ki)を対応付けておけば、この3D−LUTを参照することにより、容易に色変換を行なうことができる。
図6に示したように、第1実施形態では、8ビットの画像データに合わせて、256×256×256の全ての格子点について、各インク色のデータ(Ci,Mi,Yi,Ki)を用意している。また、各RGBデータに対して、大中小テーブル番号が付与されている。このテーブル番号は、ステップS120以下の処理で利用する。
色変換処理の後、大中小テーブル番号を取得する処理が行なわれる(ステップS120)。この処理は、図6に示した3D−LUTから、テーブル番号を取得する処理である。従って、この処理は、実際には、ステップS110における色変換処理と同時に行なわれる。本実施形態では、テーブル番号は0から7までの8つとした。従って、3ビットのデータとして、3D−LUTに記録しておくことができる。なお、テーブルの種類は、2以上であれば、更に増やしても良いし、少なくても良い。
ステップS120で取得されるテーブル番号は、大中小ドットの期待値を設定したテーブルの種類を示している。ドット期待値とは、所定のインク量データに対して、小ドット、中ドット、大ドットが、それぞれどの程度の割合で形成されるかを示す値である。用紙Pの全ての画素にそのドットを形成する場合が、ドット期待値100%、すなわち、8ビットデータで表した場合の256に相当する。図7ないし図9に、インク量データとドット期待値との関係を示すグラフを示した。図7は、テーブル番号0の場合のインク量データとドット期待値との関係を示すグラフである。同様に、図8はテーブル番号3の場合を、図9はテーブル番号7の場合、それぞれ示している。図中、S_dotは小ドットの期待値を、M_dotは中ドット期待値を、L_dotは大ドットの期待値を、それぞれ示している。特定のインク量データに対応する大中小ドットの期待値の総和は、各期待値の割合で各ドットを形成した場合に、元のカラー画像の階調値が再現されるように設定されている。
本実施形態では、テーブルは、テーブル番号0〜7までの8種類用意している。従って、図7〜図9に示した各テープルに対して、テーブル番号0と3、3と7との間には、それぞれ、テーブル番号1、2およびテーブル番号4、5、6のテーブルが存在する。テーブル番号0は、このプリンター22にとってデフォルトのテーブルに相当し、ここから番号が大きくなるにつれて、小ドットの期待値が低下し、中ドット、大ドットの期待値が大きくなるように、各テーブルは調整されている。つまり、テーブル番号が大きいほど、インク量が少ない領域(低階調領域)から、大きめのドットが形成されることになる。
本実施形態で用意された8種類の大中小テーブルは、図6にその一部を例示しているが、概ね次の原則によって割り当てられている。
(1)低階調領域では番号の小さいテーブルが、高階調領域では番号の大きなテーブルが、それぞれ割り当てられる。
(2)インク量の合計値が高い場合には、大きなテーブル番号が割り当てられる。
(3)その中で、形成されるドットが目立ちやすいインク色(ブラックやマゼンタなど)の割合が高い場合には、小さい番号のテーブルが割り当てられる。
プリンタドライバ96は、続いて、大中小ドットの期待値を決定する処理を行なう(ステップS130)。この処理は、注目している画素に関して、色変換(ステップS110)して得られたインク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)と、ステップS120で取得としたテーブル番号とから、ドット期待値の関係を特定し、これを参照して、大中小ドットそれぞれの期待値を求めるのである。例えば、図7に示すように、シアンインクのインク量Ciが値96であれば、大ドットの期待値は0、中ドットの期待値は112、小ドットの期待値は160となる。他方、テーブル番号が7であれば、シアンインク量Ciが値96の場合の各ドットの期待値は、大ドット16,中ドット160,小ドット0となる。なお、大中小ドットの期待値は、インク色毎に、
シアンインク (Cl,Cm,Cs)
マゼンタインク(Ml,Mm,Ms)
イエローインク(Yl,Ym,Ys)
ブラックインク(Kl,Km,Ks)
として表わすものとする。なお、第1実施形態では、ドット期待値は、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの4色に共通であることから、インク色を問わない場合は、図7ないし図9に示したように、(Xl,Xm,Xs)として表記する。
実際に、この処理を各色について行なった例を示す。カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が(0,16,240)であれば、3D−LUTを参照することで、インク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)として(170,158,15,0)が得られる。同時に、このカラー画像データには、大中小テーブルとして、番号7が割り当てられているから、7番の大中小テーブルを参照して大中小ドットの期待値(Xl,Xm,Xs)を求める。この例では、
シアンインク (Cl,Cm,Cs)=(0,12,164)
マゼンタインク(Ml,Mm,Ms)=(0,36,140)
イエローインク(Yl,Ym,Ys)=(60,0,0)
ブラックインク(Kl,Km,Ks)=(0,0,0)
という期待値が得られる。
こうして3D−LUTを参照して、カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)に対する各色のインク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)とテーブル番号とを取得し、各ドットの期待値(Xl,Xm,Xs)を求めると、次に、階調数変換処理を行なう(ステップS140)。この処理は、ハーフトーンモジュール99の処理に相当し、各色のインク量データ(8ビット、256階調)を、ドットを形成しない場合を含めて大中小ドットのいずれか(4階調)に変換する処理である。具体的には、各色インクの大中小ドットの期待値(Xl,Xm,Xs)をハーフトーン用の閾値と比較して、大ドット、中ドット、小ドットの何れを形成するか、あるいは何れも形成しないかを判断を行なう。
本実施例では、大中小ドットの形成の判断は、ディザ連続という手法により行なった。これは、注目している画素の大中小ドット期待値を順に加えながら、大中小ドットの順に、ディザマスクの閾値と比較して、ドット形成の有無を判断する手法である。実際には、注目画素の座標を(x,y)で表わすものとしたとき、まず大ドットの期待値Xl(x,y)とディザマスクの対応する場所の閾値THd(xd,yd)とを比較し、大ドットの期待値Xl(x,y)が、閾値THd(xd,yd)以上であれば、大ドットを形成すると判断する。即ち、
Xl(x,y)≧THd(xd,yd) ならば
大ドットON、と判断する。
他方、大ドットの期待値Xl(x,y)が閾値THd(xd,yd)より小さければ、次に中ドットについて判断を行なうものとし、中ドットの期待値Xm(x,y)に大ドットの期待値Xl(x,y)を加えてから、同じ閾値THd(xd,yd)との比較を行なう。期待値の総和Xm(x,y)+Xl(x,y)が閾値THd(xd,yd)以上であれば、中ドットを形成すると判断する。即ち、
Xl(x,y)+Xm(x,y)≧THd(xd,yd)
ならば 中ドットON、と判断する。
更に、中ドットの期待値と大ドットの期待値との総和Xm(x,y)+Xl(x,y)が閾値THd(xd,yd)より小さければ、次に小ドットについて判断を行なうものとし、小ドットの期待値Xs(x,y)に大中ドットの期待値Xn(x,y)+Xl(x,y)を加えてから、同じ閾値THd(xd,yd)との比較を行なう。期待値の総和Xs(x,y)+Xm(x,y)+Xl(x,y)が閾値THd(xd,yd)以上であれば、小ドットを形成すると判断する。即ち、
Xl(x,y)+Xm(x,y)+Xs(x,y)≧THd(xd,yd)
ならば 小ドットON、と判断する。
このように、ドット期待値と閾値との比較を行なうものとし、大中小ドットの順に、ドットが形成されないと判断されると、より小さい側のドットの期待値に、それまで判断したドットの期待値を加えつつ、ディザマスクの同じ閾値THd(x,y)との比較を行なう。この結果、仮に同じ階調値のカラー画像データを印刷するとすれば、ディザマスクの小さな閾値から連続的に、かつ大きいドットから小さいドットの順にドットが形成されるように、大中小ドットのON/OFFデータ、即ちドットデータが生成される。
こうして、カラー画像データORGから各色の大中小ドットを形成の判断を終えると、プリンタドライバ96は、次に生成されたドットデータを、各色ヘッド64〜67がドット形成する順序に並べ替えるインターレース処理を行なう(ステップS150)。その後、並び替えたデータを、プリンター22に出力し、ドット形成処理を行なわせる(ステップS160)。
以上説明した第1実施形態の印刷装置10では、カラー画像データORGを、CMYKの4色のインクの大中小ドットにより、用紙P上に再現することができる。その際、各色インク量データを考慮して、大中小ドットの期待値を設定するテーブルを割り当てている。このため、カラー画像データORGに応じた適切な割合で、大中小ドットを形成することができる。例えば、
(1)低階調領域では番号の小さいテーブルが、高階調領域では番号の大きなテーブルが、それぞれ割り当てられ、
(2)インク量の合計値が高い場合には、大きなテーブル番号が割り当てられ、
(3)その中で、形成されるドットが目立ちやすいインク色(ブラックやマゼンタなど)の割合が高い場合には、小さい番号のテーブルが割り当てられる
といった設定にすれば、低階調領域では、小ドットの割合が増えて、粒状性が改善されることはもとより、インク量が増えてコックリングが生じやすい場合には、大中のドットを増やすことで、ムラの発生を抑制することができる。つまり、バンディングやラムの発生の抑制と粒状性の改善という相反する課題を、インク量データに応じて、ドット期待値のテーブルを切り替えることで、解消することができる。
また、本実施形態ではテーブルとして8種類用意しているので、こうした大中小テーブルの切り換えを徐々に行なうことができ、テーブルの切換に伴う画質の劣化を抑制することができる。
B.第2実施形態:
次に本発明の第2の実施形態について説明する。第2実施形態の印刷装置10は、第1実施形態と同一のハードウェア構成を有する。この実施形態では、プリンタドライバ96の色・ドット変換モジュール98およびハーフトーンモジュール99の処理に相当する処理のみが異なる。第2実施形態におけるこの部分の処理を、色・ドット・階調数変換処理として、図10に示した。この処理は、第1実施形態の図4におけるステップS110ないし160に相当する。また第2実施形態では、第1実施形態の3D−LUTとは異なり、格子点が各色17のものを用いる。
カラー画像データORGをラスタライザ97から受け取った色・ドット変換モジュール98は、色変換用3D−LUTを参照して、カラー画像データが属する格子点の立方体を特定する処理を行なう(ステップS200)。そして、更に、その立方体の中で、何れの四面体に属するかを特定する(ステップS210)。これらの処理について説明する。
上述したように、第2実施形態では、3D−LUTは、各色の格子点が17しかないので、あるカラー画像データORGが与えられたとき、直接、対応する格子点から各色インク量データを読み出すことができない場合がある。そこで、第2実施形態では、図11に示すように、注目している画素のカラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が、まず3D−LUTの何れの立方体に属するかを特定する。立方体とは、そのカラー画像データ(Rs,Gs,Bs)を取り囲む8つの格子点からなる仮想的な形状である。
次に、このカラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が、この立方体を6つに分割する何れの四面体に属するかを特定する。一つの立方体に着目すると、立方体を構成する8つの格子点には、それぞれRGBのデータが割り当てられており、R、G、Bの大小関係は、6通りあることが分かる。6つの四面体は、このRGBデータの大小関係に対応している。このように、カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が、何れの四面体に属しているかが特定できれば、立方体内に存在する特定のカラー画像データを比較的簡単に補間して色変換することができるため、後の処理に備えて、カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が、何れの四面体に属するかを特定するのである。
ステップS200,S210の処理を終了すると、次に、カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が格子点上に存在するか否かの判断を行なう(ステップS220)。カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が格子点上にあれば、格子点に割り当てられたインク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)と、大中小テーブルとを取得する(ステップS230)。大中小テーブルの取得は、第1実施形態と同様に、3D−LUTの格子点に割り当てられたテーブル番号を読み取ることにより行なう。
第2実施形態で用いた3D−LUTの一部を、図12に示した。第2実施形態で用いた3D−LUTは、図示からわかるよう、RGBの各色毎に17の階調に分割されている。分割の間隔は、Rs,Gs,Bsいずれも、0、16,32,・・・,240,255のように、最後の240と255の間が15階調になっている以外は、16階調おきである。各色が17の階調に分割されていることから、格子点の数は17×17×17=4913個あることになる。格子点の通しの番号Indexは、0〜4912である。大中小テーブルの番号(0〜7)も、この各格子点毎に記録されている。カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が格子点上にあれば、図12に示した3D−LUTを参照することにより、インク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)とテーブル番号を取得することができる。これらのデータを取得した後、第1実施形態と同様、大中小ドットそれぞれの期待値を決定する(ステップS240)。
他方、カラー画像データが格子点上にないと判断した場合には(ステップS220)、周辺格子点に割り当てられたインク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)と、各格子点に対応した大中小テーブルを取得する(ステップS250)。そして、それを参照して各格子点に対応した大中小ドットの期待値を求め、四面体補間の手法を用いて、大中小ドットの期待を決定する(ステップS260)。四面体を利用した補間の手法は、特開平11−191848号公報などに詳しく記載されているので、その詳細な説明は省略するが、簡略に説明すれば、以下の手順により行なう。
(A)カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が属する四面体を構成する4つの格子点のインク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)を取得する。
(B)併せて、各格子点から特定された大中小テーブルを取得する。
(C)4つの格子点のインク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)に各大中小テーブルを適用して、各色インクの各ドットの期待値を求める。
(D)各色インクの各ドット期待値に対して、四面体の補間演算を施し、カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)に対応する各色インクの大中小ドットの期待値を決定する。
以上の処理により、カラー画像データが格子点上にある場合でも格子点上にない場合でも、各色インクの各ドットの期待値を決定することができる。そこで、ステップS240またはステップS260の処理の後、第1実施形態と同様に、階調数変換処理(ステップS270)を行なう。この処理は、ハーフトーンモジュール99の処理に相当し、第1実施形態と同様、ディザ連続の考え方により、各色の大中小のドットのON/OFFを決定する。
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏する上、3D−LUTのデータ容量を小さくすることができる。第1実施形態と比べれば、およそ3/10000以下のデータ量で済ませることができる。
C.第3実施形態:
次に本発明の第3の実施形態について説明する。第3実施形態の印刷装置10は、第1,第2実施形態と同一のハードウェア構成を有する。この実施形態では、プリンタドライバ96の色・ドット変換モジュール98およびハーフトーンモジュール99の処理に相当する処理のみが異なる。第3実施形態におけるこの部分の処理を、色・ドット・階調数変換処理として、図13に示した。この処理は、第1実施形態の図4におけるステップS110ないし160に相当する。また第3実施形態では、第2実施形態と同様、格子点が各色17の3D−LUTを用いる。
カラー画像データORGをラスタライザ97から受け取った色・ドット変換モジュール98は、第2実施形態と同様に、色変換用3D−LUTを参照して、カラー画像データが属する格子点の立方体を特定する処理(ステップS300)と、その立方体の中で、何れの四面体に属するかを特定する処理(ステップS310)とを行なう。
ステップS300,S310の処理を終了すると、次に、カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が格子点上に存在するか否かの判断を行なう(ステップS320)。カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)が格子点上にあれば、格子点に割り当てられたインク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)と、大中小テーブルとを取得する(ステップS330)。大中小テーブルの取得は、第1,第2実施形態と同様に、3D−LUTの格子点に割り当てられたテーブル番号を読み取ることにより行なう。
他方、カラー画像データが格子点上にないと判断した場合には(ステップS320)、ステップS310で特定した四面体を用い、補間演算により、インク量データを取得する(ステップS340)。カラー画像データを取り囲む4つの格子点には、それぞれインク量データが割り付けられているから、各格子点のインク量データを用いて、補間演算により、カラー画像データに対応するインク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)を取得するのである。この処理は、第2実施例と同様である。続いて、カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)に最も近い格子点に対応した大中小テーブルを取得する(ステップS345)。その後、何れの場合でも、取得した大中小テーブルを用いて、各色インクの各ドットの期待値を決定する(ステップS350)。更に、第1,第2実施形態と同様に、階調数変換処理(ステップS360)を行なう。この処理は、ハーフトーンモジュール99の処理に相当し、第1,第2実施形態と同様、ディザ連続の考え方により、各色の大中小のドットのON/OFFを決定する。
以上説明した第3実施形態では、3D−LUTは、第2実施形態と同様に、RGB各色について、17の格子点しか有していないが、四面体を用いた補間演算をカラー画像データからインク量データを求める際に適用しており、四面体を用いた補間演算を1回だけ行なえば良い。そして、ステップS345において、周辺の格子点のうち、カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)に最も近い格子点に割り当てられた大中小テーブルを取得している。第3実施形態では、インク量データを補間演算により求め、大中小テーブルは近傍の格子点のものを用いている。大中小テーブルは、実現すべきインク量に対して、大中小それぞれのドットをどれだけの割合で形成するかを表している。このため、近傍の格子点の大中小テーブルを用いても、階調のズレなどが生じることはない。
大中小テーブルは、カラー画像データに最も近い格子点に割り当てられたものを採用する以外に、以下の手法により、取得するものとしても良い。
(ア)カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)を取り囲む格子点から、特定の順序で選択する。
(イ)乱数などを用いて、周辺の四面体を構成する4つの格子点または六面体を構成する8つの格子点のいずれか一つを選択する。
(ウ)絶対値が格子点間程度の大きさの正負のノイズをカラー画像データに加えた上で、切り捨てを行なって、格子点を選択する。
(エ)上記(ア)の考え方で格子点を選択するが、その際、処理済みの格子点において、元のカラー画像データ(Rs,Gs,Bs)と選択した格子点のRGBデータとの差分を求め、次に処理する画素の画像データに加算して補正データを求め、補正データから最も近い格子点を選択する。
これらの手法では、インク量データを取り囲む格子点に割り付けられた大中小テーブルを所定の割合で用いることになるので、同じカラー画像データが連続しても、同じ大中小テーブルが用いられることがなく、大中小ドットの割合をより望ましい状態にして、画像を表現することが可能となる。
上記(ア)〜(エ)のいずれの手法でも、カラー画像データが同じであっても、大中小テーブルは特定の確率で変わることになり、カラー画像データがなだらかに変化しているところで大中小テーブルが急に切り替わるといった現象が生じにくくなる。従って、こうした領域での疑似輪郭の発生も抑えられる。
D.変形例:
D−1.変形例1:
上記各実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色について同じ大中小テーブルを用いたが、各色毎に異なる大中小テーブルを用いるものとしても良い。例えば、0番、1番・・・といった大中小テーブル毎に、シアンインク用の大中小テーブル、マゼンタインク用の大中小テーブル・・・といったように各色毎の大中小テーブルを用意しても良い。あるいは、図14に示すように、3D−LUTに各インク色に対応する4つの大中小テーブル番号を割り当てておいても良い。また、3D−LUTの情報に基づいて、大中小テーブルを切り替えるのは、色ムラが目立ちやすいシアンとマゼンタの2色のみとし、イエローとブラックは予め決められた固定の大中小テーブルを用いることとしても良い。あるいは、色数よりも少ない大中小テーブル番号と、それをどの色に適用するかの情報を組み合わせて記憶しておいてもよい。たとえば、3D−LUTに記憶する大中小テーブル番号は1つの格子点に1つだけとしておき、それとセットでその大中小テーブルをどの色に適用するかの1ビット情報(1ならば適用、0ならば非適用)をインク色の数だけ3D−LUTに記憶しておく。非適用の場合は、インク色ごとに別途定義しておいたデフォルトの大中小テーブルを用いるものとすれば良い。
このように、インク色毎に異なる大中小テーブルを選択することができれば、インク色毎に更にきめ細かいドット形成の制御が可能となる。インク色によっては目立ちやすく粒状性を良好にするためには、できるだけ小ドットを使いたいものもあれば、例えばイエローインクのように、粒状性にはほとんど影響を与えない色も存在する。従って、こうしたインク色の違いにより、大中小ドットの期待値をきめ細かく制御できれば、画質の向上に資することができる。
D−2.変形例2:
以上の実施形態では、印刷装置10の出力可能なインク色は、CMYKの4色としたが、ライトマゼンタLMやライトシアンLCなどのライトインク、オレンジやグリーンなどの特色、良好なグレーバランスを得るためのグレーインクなどを出力可能な印刷装置に適用することも可能である。この場合には、3D−LUTの出力は、出力可能なインク色の数に合わせて、例えば、5色以上としてもよい。また、カラー画像データは、RGBに限る必要はなく、印刷用途でよく用いられるCMYK入力としてもよい。この場合は、4次元のLUTを用い、4次元の補間演算を行なうものとすれば良い。例えば、第1の実施形態であれば、図6の(Rs,Gs,Bs)の3次元データの代わりに、(Ci,Yi,Ki)の各色256階調の4次元CMYKデータを用いる。格子点間隔が階調値1である場合には、格子点数は2564 個、Indexの最大値は2564 −1、の4次元LUTとなる。
D−3.変形例3:
以上の実施形態では、3D−LUTには大中小テーブルの番号を記録したが、他の方法でドット毎の期待値を設定するものとても良い。例えば、大中小テーブル番号の代わりに、対応する大中小テーブルを記憶したメモリ上の先頭アドレスを3D−LUTに直接記録しておいてもよい。また、大中小テーブルを各インク色ごとに1つだけ用意し、3D−LUTには大中小テーブルの番号の代わりに、大中小調整パラメータとして、例えば最大小ドット期待値および、最大中ドット期待値を記録しておく構成を採用してもよい。この場合には、ドット間のインク量変換手段を別途用意する。例えば、小ドットから中ドットへの置換率:s2mと、中ドットから大ドットへの置換率:m2lとを、あらかじめ定義しておく。
この場合の一例を以下に示す。小ドットから中ドットへの置換率
s2m=0.5
中ドットから大ドットへの置換率
m2l=0.4
とする。シアンCに関して、大中小テーブルを第1実施形態の0番テーブルのみを用いる。あるカラー画像データ(Rs,Gs,Bs)に対応する、インク量データ(Ci,Mi,Yi,Ki)を補間演算によって求めたところ、
Ci=64
になったとする。この場合、0番テーブルを参照すると、
Cl=0
Cm=32
Cs=192
となる。
この時、小ドットの期待値の最大値、および中ドットの期待値の最大値も、3D−LUT参照によって得られた近傍の4つの格子点の値から、四面体補間演算によって求める。その結果、小ドット最大値が64、中ドット最大値が56で、あったとすると、Csは小ドット最大値64を超えているので、変換後のデータを添え字「new」で、超過分を添え字「over」で、暫定値を更に添え字「0」で、それぞれ表すものとすると、
Cs_new =64
Cs_over=Cs−64=128
超過分は、中ドット量に変換して 中ドット期待値に加える。
Cm_new0=Cm+Cs_over×s2m
=32+128×0.5=96
暫定の中ドット期待値:Cm_new0が最大値56を超えているので、今度は超過分をLドット期待値に変換して加える
Cm_new =56
Cm_over=Cm_new0−Cm_new=40
Cl_new =Cl+Cm_over×m2l
=0+40×0.4=16
このようになり、新たな大中小ドット期待値に変換される。後は、この新たな大中小ドットの期待値を用いて、ハーフトーン処理を行なえば良い。
本変形例では、小ドット最大値および中ドット最大値は、インク量データを求めるのに用いたのと同じ四面体補間によって求めたが、小ドット最大値および中ドット最大値は、インク量データほど厳密である必要はない。従って、第3実施形態に示したような手法で、近傍の適当な格子点への割り付けを行なって、補間演算を用いることなく、決定するものとしても良い。
D−4.変形例4:
以上の実施形態では、階調数変換を行なう際に、ディザマスクDMとして、誤差拡散と特性が似ているブルーノイズマスクを用いたが、ベイヤー型ディザなどの、規則パターンを持つドット分散型の組織的ディザを用いてもよい。また、網点ディザや、グリーンノイズマスクなどのドット集中型ディザを用いても良い。また、ディザ連続の考え方を採用せず、各色インクドット毎に異なるディザマスクを適用してドットのON/OFFを決定しても良い。
D−5.変形例5:
上記の実施形態では、格子点毎に大中小テーブルなどを割り当てたが、必ずしも全ての格子点に、大中小テーブルなどを割り当てる必要はない。例えば、ドット形成がほとんどなされない明度の高い領域では、ムラの発生という問題は生じないので、大中小テーブルを固定(デフォルトのテーブル)しても良い。具体的には、例えばR>200/256かつG>200/256かつB>200/256を満たす場合には、3D−LUTを参照することなく、デフォルトで用意した大中小テーブルを用いて、各ドットの形成について判断するものとすれば良い。もとより、こうした階調値の範囲は、RGB毎に異ならせても良い。また適切な階調値の範囲は、実験などにより定めれば良い。
D−6.その他の変形例:
上記実施形態では、印刷装置10として、シリアルタイプのインクジェトプリンター22を用いたが、他の形式のプリンタ−、例えばラインプリンター、レーザープリンターのようなページプリンターなどとして実現しても良い。また、カラープリンターに限られず、モノクロ印刷の用プリンターとして実現しても良い。更に、インクジェットタイプに限られず、熱昇華型プリンターやドットインパクト型など、種々のタイプのプリンターにも適用可能である。
また、画像処理のみを行なう画像処理装置に適用することも差し支えない。図4などに例示した処理は、コンピューターで実行される専用のアプリケーションプログラムとして実現しても良いし、RiPなど専用の装置において実施しても良い。あるいは、複合機のようにプリンター単独で、メモリカードなどに記憶された画像データを印刷できる装置構成で実現しても良い。また、プリンタードライバ内ですべての画像処理を実行する必要はなく、その一部をプリンター側で実行するものとして良い。更には、ネットワーク上に、こうした画像処理を行なう専用のサーバを置き、他のコンピューターやプリンターからの要求に応じて、画像データを処理する形態で運用しても差し支えない。
上記実施形態では、既に述べた通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンター22を用いているが、他の方法によりインクを吐出するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリンタに適用するものとしてもよい。かかるプリンタにおいては、ヒータへの通電時間や通電面積を変化させることによりドット径の異なるドットを形成できるため、本発明を適用することができる。
上記実施形態では、処理は画素毎に行なったが、複数の画素、例えば2×2の4画素を単位として処理を行なうことも可能である。この場合には、複数の画素の階調値の平均を求めて処理を行ない、各画素に形成すべきドットを決定する。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…印刷装置
12…スキャナ
21…カラーディスプレイ
22…カラープリンター
23…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…印字ヘッド
31…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置検出センサ
40…制御回路
64、65、66、67…インク吐出用ヘッド
71…黒インク用のカートリッジ
72…カラーインク用カートリッジ
90…パーソナルコンピュータ
91…ビデオドライバ
92…入力部
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…ラスタライザ
98…インク量期待値設定モジュール
99…ハーフトーンモジュール

Claims (14)

  1. 複数の色相のインクのドットを印刷媒体上に形成して、画像を印刷する印刷装置であって、
    画像を構成する各画素ごとに、カラー画像データを入力する入力手段と、
    前記入力したカラー画像データを、前記画素毎に、前記複数の色相のインク量データに色変換する色変換部と、
    前記複数の色相のうち、少なくとも一の色相のインクについて、複数種類のドットを形成可能なヘッドと、
    前記各色相のインクについて、前記設定されたインク量データから各ドットの形成の期待値に変換し、該変換された期待値に基づいて各ドット形成の有無を画素毎に表すドットデータを生成する階調数変換処理部と、
    前記生成されたドットデータに従って前記ヘッドを駆動し、前記印刷媒体上に前記ドットを形成して印刷を行なう印刷部と
    を備え、
    前記階調数変換処理部は、前記複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから前記複数種類のドット形成の期待値を求める変換を、前記カラー画像データに応じて行なうドット変換部を備える
    印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記ドット変換部は、前記カラー画像データに基づいて変換パラメータの選択を行ない、該選択された変換パラメータを用いて前記変換を行なう
    印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置であって、
    前記カラー画像データは、RGB形式のデジタルデータであるRGBデータまたはCMYK形式のデジタルデータであるCMYKデータとして表され、
    前記ドット変換部は、前記選択を、前記RGBデータの組み合わせまたはCMYKデータの組み合わせにより行なう
    印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記変換パラメータは変換テーブルとして用意され、前記ドット変換部は、前記カラー画像データに基づいて前記変換テーブルの選択を行ない、該選択された変換テーブルを用いて前記変換を行なう
    印刷装置。
  5. 請求項2記載の印刷装置であって、
    前記カラー画像データを構成するN色(Nは2以上の整数)の階調値を適宜組み合わせを点を格子点とするN次元ルックアップテーブルの前記格子点の少なくとも一部に、前記変換パラメータが割り当てられ、
    前記ドット変換部は、前記ドット変換の際に、前記カラー画像データに対応した格子点に割り当てられた前記変換パラメータを取得して、前記変換を行なう
    印刷装置。
  6. 請求項5記載の印刷装置であって、
    前記ドット変換部は、前記変換パラメータが割り当てられていない格子点については、デフォルトの変換パラメータを用いて前記変換を行なう
    印刷装置。
  7. 請求項5または請求項6記載の印刷装置であって、
    前記N次元ルックアップテーブルの前記各格子点に、前記複数の色相のインク量データが割り当てられており、
    前記色変換部は、前記色変換の際に、前記カラー画像データにより前記格子点を参照して、前記色変換を行なう
    印刷装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記カラー画像データが、前記複数の格子点間の値であるとき、前記ドット変換部は、前記ドット変換の際に、前記カラー画像データの近傍の格子点のいずれか一つを確率的に選択して、前記変換パラメータを取得して、前記変換を行なう
    印刷装置。
  9. 前記変換パラメータは、前記複数の色相のインクの何れのインクについて適用されるかの情報を含む請求項2から請求項8のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記複数の色相のインクは、シアン、マゼンタ、イエロのインクを含み、
    前記ドット変換部は、前記シアン、マゼンタ、イエロのインクのいずれかについて、前記変換を行なう
    印刷装置。
  11. 前記複数種類のドットは、前記印刷媒体上の単位面積当たりの濃度が異なるドットである請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の印刷装置。
  12. 複数の色相のインクうち少なくとも一の色相のインクについて、複数種類のドットを形成可能なヘッドを用い、前記複数の色相のインクのドットを印刷媒体上に形成して、画像を印刷する方法であって、
    画像を構成する各画素ごとに、カラー画像データを入力し、
    前記入力したカラー画像データを、前記画素毎に、前記複数の色相のインク量データに色変換し、
    前記各色相のインクについて、前記インク量データに基づいて、ドットの形成の有無を画素毎に表すドットデータを生成するハーフトーン処理を行なう際に、前記複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから各ドットの形成の期待値を求める変換を、前記カラー画像データに応じて行ない、
    該変換された期待値に基づいて前記複数種類のドット形成の有無を表すドットデータを生成し、
    前記生成されたドットデータに従って、前記ヘッドを駆動して、前記印刷媒体上に前記ドットを形成する
    印刷方法。
  13. 複数の色相のインクのドットを印刷媒体上に形成してするために画像を処理する画像処理装置であって、
    画像を構成する各画素ごとに、カラー画像データを入力する入力手段と、
    前記入力したカラー画像データを、前記画素毎に、前記複数の色相のインク量データに色変換する色変換部と、
    前記各色相のインクについて、前記設定されたインク量データから各ドットの形成の期待値に変換し、該変換された期待値に基づいて各ドットの形成の有無を画素毎に表すドットデータであって、前記複数の色相のうち、少なくとも一の色相のインクについては、複数種類のドットについてのドットデータを生成する階調数変換処理部と
    を備え、
    前記階調数変換処理部は、前記複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データから前記複数種類のドット形成の期待値を求める変換を、前記カラー画像データに応じて行なうドット変換部を備える
    画像処理装置。
  14. 複数の色相のインクうち少なくとも一の色相のインクについて、複数種類のドットを形成可能なヘッドを制御し、前記複数の色相のインクのドットを印刷媒体上に形成して、画像を印刷する方法をコンピュータにより実現するプログラムであって、
    画像を構成する各画素ごとに、カラー画像データを入力する機能と、
    前記入力したカラー画像データを、前記画素毎に、前記複数の色相のインク量データに色変換する機能と、
    前記各色相のインクについて、前記インク量データに基づいて、ドットの形成の有無を画素毎に表すドットデータを生成するハーフトーン処理を行なう際に、前記複数種類のドットを形成可能な色相のインクの少なくとも一つについて、少なくとも前記カラー画像データの一部において、前記インク量データからから各ドットの形成の期待値を求める変換を、前記カラー画像データに応じて行なう機能と、
    該変換された期待値に基づいて前記複数種類のドット形成の有無を表すドットデータを生成する機能と、
    前記生成されたドットデータに従って、前記ヘッドを駆動して、前記印刷媒体上に前記ドットを形成する機能と
    をコンピュータにより実現するブログラム。
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