JP2015011331A - 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、感光体にクリーニングブレードを接触させる前に、感光体表面の残留トナーにクリーニング助剤を10質量%乃至40質量%混合させることで、クリーニングブレードの当接圧を増すことなく球形トナーの掻き取り除去を可能とする画像形成装置が開示されている。
請求項1に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
形状係数SF1が120以上145以下のトナー粒子及び個数平均粒径が30nm以上80nm以下の疎水化無機酸化物粒子を含有し下記の式(1)を満足するトナーを含む静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記像保持体の表面に9.8mN/mm以上21.6mN/mm以下の接触圧で接触するクリーニングブレードを有し、前記クリーニングブレードにより、前記トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段と、
を備える画像形成装置。
式(1):Q≧160−12R
Qは、前記トナー粒子の形状係数SF1であり、Rは、前記トナー中の前記疎水化無機酸化物粒子の含有量(質量%)である。
前記トナー粒子の形状係数SF1が、125以上140以下である、請求項1に記載の画像形成装置。
前記トナー中の前記疎水化無機酸化物粒子の含有量が、0.5質量%以上5質量%以下である、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
像保持体と、
形状係数SF1が120以上145以下のトナー粒子及び個数平均粒径が30nm以上80nm以下の疎水化無機酸化物粒子を含有し下記の式(1)を満足するトナーを含む静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に9.8mN/mm以上21.6mN/mm以下の接触圧で接触するクリーニングブレードを有し、前記クリーニングブレードにより、前記トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段と、
を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
式(1):Q≧160−12R
Qは、前記トナー粒子の形状係数SF1であり、Rは、前記トナー中の前記疎水化無機酸化物粒子の含有量(質量%)である。
請求項2に係る発明によれば、トナー粒子の形状係数SF1が前記範囲を外れる場合に比べ、像保持体表面のフィルミングが起こりにくい画像形成装置が提供される。
請求項3に係る発明によれば、トナー中の疎水化無機酸化物粒子の含有量が前記範囲を外れる場合に比べ、像保持体のクリーニング性がより良好で且つ像保持体の寿命がより長い画像形成装置が提供される。
請求項4に係る発明によれば、前記式(1)及び前記接触圧を満足しない場合に比べ、像保持体のクリーニング性が良好で且つ像保持体の寿命が長いプロセスカートリッジが提供される。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、静電荷像現像剤を収容し、当該静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、前記トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段と、を備える。
ここで、前記クリーニング手段は、前記像保持体の表面に9.8mN/mm以上21.6mN/mm以下の接触圧で接触するクリーニングブレードを有し、当該クリーニングブレードにより、前記トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーを除去するものである。
そして、前記静電荷像現像剤は、トナーを含んでおり、当該トナーは、形状係数SF1が120以上145以下のトナー粒子及び個数平均粒径が30nm以上80nm以下の疎水化無機酸化物粒子を含有し、下記の式(1)を満足するものである。
式(1):Q≧160−12R
式(1)中、Qは、前記トナー粒子の形状係数SF1であり、Rは、前記トナー中の前記疎水化無機酸化物粒子の含有量(質量%)である。
しかし、像保持体(例えば感光体)表面の残留トナーをクリーニングブレードでクリーニングするに際しては、トナーの形状が真球に近いほどクリーニングブレードからのすり抜けが起こり易く、フィルミング(トナーを構成するトナー粒子や外添剤粒子が、つぶれて膜になり、像保持体の表面を被覆する現象)が発生し易い。その結果、像保持体を長期に亘り使用することが難しい。
これに対し、クリーニングブレードの接触圧を高めて残留トナーのすり抜けを抑制しようとすると、像保持体の摩耗が促進されるので、像保持体の寿命は短くなってしまう。
前記疎水化無機酸化物粒子はクリーニングブレードが感光体に接触する領域(ブレードニップ)の直前部に凝集して凝集層を形成し、この凝集層がクリーニングブレードからのトナーのすり抜けを抑制すると考えられるところ、前記疎水化無機酸化物粒子が前記トナー粒子の形状に応じた量添加されているので、前記凝集層が前記トナー粒子の形状に応じて効率的に形成される。そのため、クリーニングブレードの接触圧を従来に比べ低めの範囲(9.8mN/mm以上21.6mN/mm以下)にしても、クリーニングブレードからの残留トナーのすり抜けが起こりにくい。そして、クリーニングブレードからの残留トナーのすり抜けが起こりにくいので、フィルミングが発生しにくく、加えてクリーニングブレードの接触圧が低めであるので、像保持体の摩耗も抑制される。
クリーニングブレードの接触圧が9.8mN/mm未満では、接触圧不足からトナーのすり抜けが起こってフィルミングが発生し易く、像保持体を長期に亘り使用することが難しい。クリーニングブレードの接触圧の下限は、望ましくは10.8mN/mm以上であり、より望ましくは11.8mN/mm以上である。
一方、クリーニングブレードの接触圧が21.6mN/mmを超えると、像保持体の摩耗が促進されるし、また、ブレードニップの直前部に凝集した疎水化無機酸化物粒子がより固く凝集してクリーニングブレードを押し広げ、クリーニングブレードからすり抜けてフィルミングが発生することがある。クリーニングブレードの接触圧の上限は、望ましくは19.6mN/mm以下であり、より望ましくは17.6mN/mm以下である。
式(2):SF1=(ML2/A)×(π/4)×100
式(2)中、MLはトナー粒子の絶対最大長であり、Aはトナー粒子の投影面積である。具体的には、形状係数SF1は、走査型電子顕微鏡(SEM)画像を、画像解析装置を用いて解析することによって数値化され、以下のようにして算出される。すなわち、スライドガラス表面に散布した粒子の顕微鏡像をビデオカメラによりルーゼックス画像解析装置に取り込み、100個の粒子についてそれぞれの最大長と投影面積を求め、上記式(2)によってそれぞれのSF1を計算し、100個の平均値を求めることにより得られる。
本実施形態に係る画像形成装置は、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段を備えた装置;像保持体の表面に形成されたトナー画像を直接記録媒体に転写する直接転写方式の装置;像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写し、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する中間転写方式の装置;トナー画像の転写後、帯電前に像保持体の表面に除電光を照射して除電する除電手段を備える装置;等の画像形成装置が適用される。
中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
形状係数SF1が120以上145以下のトナー粒子及び個数平均粒径が30nm以上80nm以下の疎水化無機酸化物粒子を含有し下記の式(1)を満足するトナーを含む静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記像保持体の表面に9.8mN/mm以上21.6mN/mm以下の接触圧でクリーニングブレードを接触させて、前記トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング工程と、
を有する画像形成方法が実施される。
式(1):Q≧160−12R
式(1)中、Qは、前記トナー粒子の形状係数SF1であり、Rは、前記トナー中の前記疎水化無機酸化物粒子の含有量(質量%)である。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づくイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10Y、10M、10C、10Kは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。これらユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置(現像手段の一例)4Y、4M、4C、4Kのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kに収められたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーの供給がなされる。
まず、動作に先立って、帯電ロール2Yによって感光体1Yの表面が−600V乃至−800Vの電位に帯電される。
感光体1Yは、導電性(例えば20℃における体積抵抗率1×10−6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂の抵抗)であるが、レーザ光線3Yが照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3からレーザ光線3Yを照射する。それにより、イエロー画像パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って予め定められた現像位置まで回転する。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによってトナー画像として現像され可視化される。
感光体クリーニング装置及びクリーニングブレードについては、後で詳述する。
こうして、第1のユニット10Yにてイエロートナー画像が転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色のトナー画像が重ねられて多重転写される。
定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録紙Pの表面が平滑であることが望ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等が好適に使用される。
以下に、図1に示す画像形成装置が備える感光体クリーニング装置6Y、6M、6C、6Kの構成例を、図面を参照しつつ説明する。
図2に示す感光体クリーニング装置6は、少なくとも画像形成装置が画像形成を実施する際にクリーニングブレード60が感光体1の表面(周面)に接触して、感光体1から転写後の残留トナーTNを擦り取る(掻き取る)。
筐体62の上方側における開口端部の内面には、例えば、感光体クリーニング装置6内に収容された廃トナー等が外部へ漏れるのを防ぐシール部材66が、感光体1の軸方向に亘って配設されている。シール部材66は、感光体1と筐体62との間の隙間を塞ぐように感光体1に向かって延在しつつ、感光体1には接触しない構成とされている。シール部材66には、例えば厚さ0.2mmのポリウレタンシートが用いられる。
筐体62内の下方側には、例えば、回収した廃トナー等を筐体62外に設けられた廃トナー排出部(図示せず)まで搬送するスクリュー68が配設されている。
クリーニングブレード60は、板状(ブレード状)の部材であり、支持部材64(例えば、金属の板)を介して、筐体62に固定されている。クリーニングブレード60と支持部材64とは、例えば接着剤によって固定され、支持部材64と筐体62とは、例えばネジによって固定される。なお、クリーニングブレード60は、支持部材64を介さず、筐体62に直接取り付けられてもよい。
本実施形態においては、クリーニングブレード60が感光体1に接触する領域(ブレードニップ)の直前部に、疎水化無機酸化物粒子が凝集して凝集層を形成し、この凝集層がクリーニングブレード60による感光体1のクリーニング性能を高めると考えられる。
クリーニングブレード60の接触圧NF(感光体1の半径方向にかかる圧力)は、9.8mN/mm以上21.6mN/mm以下の範囲であり、感光体1の寿命がより長い点で、10.8mN/mm以上19.6mN/mm以下が望ましく、11.8mN/mm以上17.6mN/mm以下がより望ましい。
クリーニングブレード60の自由長L(支持部材64に固定されていない幅)は、例えば7mm以上13mm以下であり、8mm以上12mm以下が望ましい。
クリーニングブレード60の接触角度θは、例えば15°以上35°以下であり、20°以上30°以下が望ましい。
クリーニングブレード60の接触幅dは、例えば0.5mm以上1.5mm以下であり、0.8mm以上1.2mm以下が望ましい。
クリーニングブレード60を構成する部材の硬度は、例えばヤング率で、6.86N/mm2以上9.80N/mm2以下であり、7.84N/mm2以上8.82N/mm2以下が望ましい。
式(3):NF(mN/mm)=1000×E×t3×d/4L3
以下、本実施形態に係る画像形成装置に適用される静電荷像現像剤について説明する。
静電荷像現像剤は、トナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよい。
トナーは、形状係数SF1が120以上145以下のトナー粒子と、個数平均粒径が30nm以上80nm以下の疎水化無機酸化物粒子とを含有し、下記の式(1)を満足するものである。
式(1):Q≧160−12R
式(1)中、Qは、トナー粒子の形状係数SF1であり、Rは、トナー中の疎水化無機酸化物粒子の含有量(質量%)である。
トナー粒子は、例えば、結着樹脂及び着色剤を含有し、更に離型剤やその他の内添剤を含んでもよい。
以下、トナー粒子に含まれる成分について詳細に説明する。
結着樹脂としては、例えば、スチレン類(例えばスチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等)、(メタ)アクリル酸エステル類(例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等)、エチレン性不飽和ニトリル類(例えば(メタ)アクリロニトリル等)、ビニルエーテル類(例えばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等)、ビニルケトン類(例えばビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等)、オレフィン類(例えばエチレン、プロピレン、ブタジエン等)等の単独重合体又は共重合体が挙げられる。
代表的な結着樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−(メタ)アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体が挙げられる。
これらの樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリエステル樹脂としては、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールとの縮重合体が挙げられる。ポリエステル樹脂は、市販品を使用してもよいし、合成したものを使用してもよい。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
多価カルボン酸は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールは、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のアルコールを併用してもよい。3価以上のアルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
多価アルコールは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求める。より具体的にはJIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」のガラス転移温度の求め方に記載の「補外ガラス転移開始温度」により求める。
ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2,000以上100,000以下が望ましい。
ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が望ましく、2以上60以下がより望ましい。
樹脂の重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定する。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー社製HLC−8120を用い、カラムとして東ソー社製TSKgel SuperHM−M15cm)を用い、溶媒としてテトラヒドロフランを用いて行う。重量平均分子量及び数平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
トナー粒子が含有する着色剤は、顔料でも染料でもよい。着色剤は、1種類単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
トナー粒子は、離型剤を含んでもよい。離型剤は、1種類単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
離型剤としては、例えば、パラフィンワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘導体、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、個分子アルコール、脂肪酸、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、エステルワックス、酸アミド等が挙げられる。誘導体は、酸化物、ビニルモノマーとの重合体、グラフト変性物を含む。
融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
トナー粒子に内添されるその他の成分としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂、着色剤、及び必要に応じて離型剤等のその他添加剤を含んで構成された芯部と、結着樹脂を含んで構成された被覆層と、で構成されていることがよい。
トナー粒子の体積平均粒径(D50v)は、コールターマルチサイザーII型(ベックマン−コールター社製。アパーチャー径100μm)を用いて測定される。
測定用試料は、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5質量%水溶液2mlにトナー粒子を0.5mg以上50mg以下加え、これを電解液(ベックマン−コールター社製アイソトンII)100ml以上150ml以下に添加し、超音波分散器で1分間分散処理を行って調製する。
上記の装置及び測定用試料を用いて、2μm以上60μm以下の粒子50,000個の粒径を測定して、小径側から体積の累積分布を描き、累積50%になる粒径を体積平均粒径(D50v)とする。
トナーは、個数平均粒径が30nm以上80nm以下の疎水化無機酸化物粒子を含有する。疎水化無機酸化物粒子は、表面が疎水化処理された無機酸化物粒子である。
疎水化処理剤の量は、例えば、無機酸化物粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下である。
また、疎水化無機酸化物粒子の個数平均粒径が30nm以上80nm以下であると、ブレードニップの直前部に凝集して凝集層を形成し易い。
その他の外添剤としては、例えば、樹脂粒子(ポリスチレン、PMMA、メラミン樹脂等の樹脂粒子)、クリーニング活剤(例えば、ステアリン酸亜鉛に代表される高級脂肪酸の金属塩、フッ素系高分子量体の粒子)等の周知の添加剤が挙げられる。
本実施形態に適用するトナーは、トナー粒子を製造し、該トナー粒子に疎水化無機酸化物粒子等の外添剤を外添して得られる。
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する工程(樹脂粒子分散液準備工程)と、
着色剤粒子が分散された着色剤分散液を準備する工程(着色剤分散液準備工程)と、
樹脂粒子分散液と着色剤分散液とを混合(必要に応じて他の粒子分散液も混合)した分散液中で、樹脂粒子と着色剤とを(必要に応じて他の粒子をも)凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と、
凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と、
を経て、トナー粒子を製造する。
以下の説明では、離型剤をも含むトナー粒子を得る方法について説明するが、離型剤は、必要に応じて用いられるものである。無論、離型剤以外のその他添加剤を用いてもよい。
まず、結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水;アルコール類;などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、転相乳化法とは、分散すべき樹脂を、その樹脂が可溶な疎水性有機溶剤中に溶解せしめ、有機連続相(O相)に塩基を加えて中和したのち、水(W相)を投入することによって、W/OからO/Wへの転相を行い、樹脂を水系媒体中に粒子状に分散する方法である。
樹脂粒子の体積平均粒径は、レーザ回析式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−700)の測定によって得られた粒度分布を用い、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小粒径側から累積分布を描き、全粒子に対して体積50%となる粒径を体積平均粒径D50pとする。なお、他の分散液中の粒子の体積平均粒径も同様に測定される。
着色剤粒子が分散された着色剤分散液は、樹脂粒子分散液の調製方法と同様な方法で調製される。つまり、着色剤分散液の、分散媒、界面活性剤、分散方法、粒子の体積平均粒径、及び粒子含有量は、樹脂粒子分散液のそれらと同様である。なお、着色剤分散液の代わりに着色剤が樹脂粒子中に分散した着色剤含有樹脂粒子分散液を用いてもよい。
次に、樹脂粒子分散液と、着色剤分散液と、離型剤分散液と、を混合する。
そして、混合分散液中で、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とをヘテロ凝集させ目的とするトナー粒子の径に近い径を持つ、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。
凝集粒子形成工程においては、例えば、混合分散液を回転せん断型ホモジナイザーで攪拌下、室温(例えば25℃)で凝集剤を添加し、混合分散液のpHを酸性(例えばpH2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後に、加熱を行ってもよい。
凝集剤と共に、該凝集剤の金属イオンと錯体又は類似の結合を形成する添加剤を用いてもよい。この添加剤としては、キレート剤が好適に用いられる。
キレート剤としては、水溶性のキレート剤を用いてもよい。キレート剤としては、例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸等のオキシカルボン酸;イミノ二酢酸(IDA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のアミノカルボン酸;などが挙げられる。
キレート剤の添加量は、例えば、樹脂粒子100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下が望ましく、0.1質量部以上3.0質量部未満がより望ましい。
次に、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば、樹脂粒子のガラス転移温度より10℃乃至30℃高い温度以上)に加熱して、前記温度に保持して、凝集粒子を融合・合一し、トナー粒子を形成する。
前記温度に保持する時間は、例えば、30分以上6時間以下にしてよく、通常、この範囲内で保持時間を長くするほど、トナー粒子の形状係数SF1が100に近づく傾向がある。
なお、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を得た後、当該凝集粒子分散液と、樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と、をさらに混合し、凝集粒子の表面にさらに樹脂粒子を付着するように凝集して、第2凝集粒子を形成する工程と、第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して加熱をし、第2凝集粒子を融合・合一して、コア・シェル構造のトナー粒子を形成する工程と、を経て、トナー粒子を製造してもよい。
洗浄工程は、帯電性の点から、イオン交換水による置換洗浄を充分に施すことがよい。また、固液分離工程は、特に制限はないが、生産性の点から、吸引濾過、加圧濾過等を施すことがよい。また、乾燥工程も特に方法に制限はないが、生産性の点から、凍結乾燥、フラッシュジェット乾燥、流動乾燥、振動型流動乾燥等を施すことがよい。
キャリアとしては、特に制限はなく、公知のキャリアを使用してよい。キャリアとしては、例えば、磁性粉からなる芯材の表面に樹脂を被覆した被覆キャリア;マトリックス樹脂中に磁性粉が分散して配合された磁性粉分散型キャリア;多孔質の磁性粉に樹脂を含浸させた樹脂含浸型キャリア;マトリックス樹脂に導電性粒子が分散して配合された導電性粒子分散型キャリア;等が挙げられる。
磁性粉分散型キャリア、樹脂含浸型キャリア、及び導電性粒子分散型キャリアは、当該キャリアの構成粒子を芯材とし、この表面に樹脂を被覆したキャリアであってもよい。
具体的な樹脂被覆方法としては、芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法;被覆層形成用溶液を芯材表面に噴霧するスプレー法;芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法;ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、その後に溶剤を除去するニーダーコーター法;等が挙げられる。
以下の記載において、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
・テレフタル酸 30モル部
・フマル酸 70モル部
・ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物 5モル部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物 95モル部
攪拌装置、窒素導入管、温度センサ、及び精留塔を備えた内容量5リットルのフラスコに、上記の材料を仕込み、1時間を要して温度を220℃まで上げ、上記材料100部に対してチタンテトラエトキシド1部を投入した。生成する水を留去しながら0.5時間を要して230℃まで温度を上げ、該温度で1時間脱水縮合反応を継続した後、反応物を冷却した。こうして、重量平均分子量18,000、ガラス転移温度60℃のポリエステル樹脂(1)を合成した。
次いで、容器内を乾燥窒素で置換し、温度を40℃に保持して、混合液を攪拌しながらイオン交換水400部を2部/分の速度で滴下し、乳化を行った。滴下終了後、乳化液を室温(20℃乃至25℃)に戻し、攪拌しつつ乾燥窒素により48時間バブリングを行うことにより、酢酸エチル及び2−ブタノールを1,000ppm以下まで低減させ、体積平均粒径200nmの樹脂粒子が分散した樹脂粒子分散液を得た。該樹脂粒子分散液にイオン交換水を加え、固形分量を20質量%に調整して、樹脂粒子分散液(1)とした。
・シアン顔料(大日精化工業社製C.I.Pigment Blue 15:3)100部
・アニオン界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 1.5部
・イオン交換水 400部
上記の材料を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー(スギノマシン社製HJP30006)を用いて1時間分散して、着色剤粒子が分散された着色剤分散液(1)(固形分量20質量%)を得た。着色剤粒子の体積平均粒径は160nmであった。
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) 100部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 1部
・イオン交換水 400部
上記の材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、離型剤粒子が分散された離型剤分散液(1)(固形分量20質量%)を得た。離型剤粒子の体積平均粒径は200nmであった。
〔トナー粒子(1)の調製〕
・樹脂粒子分散液(1) 310部
・着色剤分散液(1) 40部
・離型剤分散液(1) 50部
・アニオン性界面活性剤(テイカ社製TeycaPower BN2060、20質量%水溶液) 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用い分散した。次いで、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザーを用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)100部を緩やかに追加し1時間保持した。
その後、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。凝集粒子が融合したことを光学顕微鏡で確認した後、1℃/分の速度で20℃まで冷却した。
冷却した後、粒子を濾別し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、トナー粒子(1)を得た。トナー粒子(1)の体積平均粒径は7.5μmで、形状係数SF1は122であった。
融合・合一工程における温度及び保持時間を、表1に記載のとおりに変更した以外は、トナー粒子(1)の作製と同様にして、トナー粒子(2)〜(4)を作製した。各トナー粒子の体積平均粒径及び形状係数SF1を表1に示す。
〔現像剤(1)の調製〕
―外添トナーの調製−
トナー粒子(1)と、ジメチルシリコーンオイルで表面を疎水化処理したシリカ粒子(日本アエロジル社製RY50)とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、トナー中の疎水化シリカ粒子の含有量が3.3質量%のトナー(1)を得た。
トナー粒子の表面に存在する疎水化シリカ粒子100個を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察し、前述の方法に従って個数平均粒径を求めたところ、個数平均粒径は50nmであった。
・フェライト粒子(平均粒径50μm) 100部
・トルエン 14部
・スチレン/メチルメタクリレート共重合体(共重合比15/85) 2部
・カーボンブラック 0.2部
フェライト粒子を除く上記の材料をサンドミルにて分散して分散液を調製し、この分散液をフェライト粒子とともに真空脱気型ニーダに入れ、攪拌しながら減圧し乾燥させることによりキャリアを得た。
上記キャリア100部に対して、トナー(1)5部を混合して、現像剤(1)を得た。
―外添トナーの調製−
トナー(1)の調製と同様にして、但し、トナー粒子(1)に替えてトナー粒子(2)〜(4)を用い、疎水化シリカ粒子の含有量を表1に示すとおりに変更して、トナー(2)〜(8)を得た。
現像剤(1)の調製と同様にして、但し、トナー(1)に替えてトナー(2)〜(8)を用いて、現像剤(2)〜(8)を得た。
図1と同等の構成を有する画像形成装置である富士ゼロックス社製DocuPrint P450psを用意し、以下のクリーニングブレードを装着した。
・クリーニングブレード:熱硬化型ポリウレタンゴム製、ヤング率8.4N/mm2、厚さ2.0mm、自由長11mm。感光体に対し、接触角度23°、接触幅1.01mmになるように配置し、接触圧を12.7mN/mmとした。
図1と同等の構成を有する画像形成装置である富士ゼロックス社製DocuPrint P450psを用意し、以下のクリーニングブレードを装着した。
・クリーニングブレード:熱硬化型ポリウレタンゴム製、ヤング率8.4N/mm2、厚さ2.0mm、自由長9.5mm。感光体に対し、接触角度23°、接触幅1.0mmになるように配置し、接触圧を19.6mN/mmとした。
図1と同等の構成を有する画像形成装置である富士ゼロックス社製DocuPrint P450psを用意し、以下のクリーニングブレードを装着した。
・クリーニングブレード:熱硬化型ポリウレタンゴム製、ヤング率8.4N/mm2、厚さ2.0mm、自由長11mm。感光体に対し、接触角度23°、接触幅0.62mmになるように配置し、接触圧を7.8mN/mmとした。
図1と同等の構成を有する画像形成装置である富士ゼロックス社製DocuPrint P450psを用意し、以下のクリーニングブレードを装着した。
・クリーニングブレード:熱硬化型ポリウレタンゴム製、ヤング率8.4N/mm2、厚さ2.0mm、自由長9.5mm。感光体に対し、接触角度23°、接触幅1.25mmになるように配置し、接触圧を24.5mN/mmとした。
温度20℃/湿度10%の環境で、画像(画像部Cin100%、画像密度10%)をA4サイズで5,000枚形成し、クリーニングブレードからのトナーのすり抜け、感光体表面のフィルミング、及び感光体の寿命を以下のようにして評価した。その結果を表2に示す。
感光体表面における、クリーニングブレード下流から帯電装置上流までの間を目視にて観察し、トナーのすり抜けの有無を以下の基準で評価した。
A:トナーのすり抜けは認められない。
B:トナーのすり抜けが認められる。
C:トナーのすり抜けが著しく認められる。
感光体の表面を目視にて観察し、膜状の付着物の有無を以下の基準で評価した。
A:膜状の付着物は認められない。
B:膜状の付着物が認められるが、その面積はトナー像形成領域の1%未満である。
C:膜状の付着物が認められ、その面積がトナー像形成領域の1%以上5%未満である。
D:膜状の付着物が広範囲に認められ、その面積がトナー像形成領域の5%以上である。
画像を5,000枚形成した時点の感光体の摩耗量から寿命を換算し、以下の基準で評価した。
A:10万枚以上
B:7万枚以上10万枚未満
C:5,000枚画像形成した時点でフィルミングの面積がトナー像形成領域の1%以上5%未満(フィルミングがC評価)であったので、寿命を5,000万枚未満と判断した。
D:5,000枚画像形成した時点でフィルミングの面積がトナー像形成領域の5%以上(フィルミングがD評価)であったので、寿命を5,000万枚未満と判断した。
2Y、2M、2C、2K、帯電ロール(帯電手段の一例)
3 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
3Y、3M、3C、3K レーザ光線
4Y、4M、4C、4K 現像装置(現像手段の一例)
5Y、5M、5C、5K 一次転写ロール(一次転写手段の一例)
6Y、6M、6C、6K 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
60Y、60M、60C、60K クリーニングブレード
8Y、8M、8C、8K トナーカートリッジ
10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
20 中間転写ベルト(中間転写体の一例)
22 駆動ロール
24 支持ロール
26 二次転写ロール(二次転写手段の一例)
28 定着装置(定着手段の一例)
30 中間転写体クリーニング装置
P 記録紙(記録媒体の一例)
60E クリーニングブレードのエッジ部
62 筐体
64 支持部材
66 シール部材
68 スクリュー
TN 残留トナー
Claims (4)
- 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
形状係数SF1が120以上145以下のトナー粒子及び個数平均粒径が30nm以上80nm以下の疎水化無機酸化物粒子を含有し下記の式(1)を満足するトナーを含む静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記像保持体の表面に9.8mN/mm以上21.6mN/mm以下の接触圧で接触するクリーニングブレードを有し、前記クリーニングブレードにより、前記トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段と、
を備える画像形成装置。
式(1):Q≧160−12R
Qは、前記トナー粒子の形状係数SF1であり、Rは、前記トナー中の前記疎水化無機酸化物粒子の含有量(質量%)である。 - 前記トナー粒子の形状係数SF1が、125以上140以下である、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記トナー中の前記疎水化無機酸化物粒子の含有量が、0.5質量%以上5質量%以下である、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 像保持体と、
形状係数SF1が120以上145以下のトナー粒子及び個数平均粒径が30nm以上80nm以下の疎水化無機酸化物粒子を含有し下記の式(1)を満足するトナーを含む静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に9.8mN/mm以上21.6mN/mm以下の接触圧で接触するクリーニングブレードを有し、前記クリーニングブレードにより、前記トナー画像を転写した後の前記像保持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段と、
を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
式(1):Q≧160−12R
Qは、前記トナー粒子の形状係数SF1であり、Rは、前記トナー中の前記疎水化無機酸化物粒子の含有量(質量%)である。
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