JP2015010101A - 低硬度エチレン系共重合体架橋物及びその用途 - Google Patents

低硬度エチレン系共重合体架橋物及びその用途 Download PDF

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光太郎 市野
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雄二 石井
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Abstract

【課題】本発明の課題は、低硬度及び低反発弾性率を有し、且つ可塑剤のブリード量が少ないエチレン系共重合体架橋物を得ることである。
【解決手段】本発明は、エチレン[A]に由来する構造単位が共重合体(X)の全構造単位100モル%中、50〜90モル%の範囲、少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C]に由来する構造単位が共重合体(X)の全構造単位100モル%中、1.0〜5.0モル%の範囲、および、エチレン系共重合体(X)の135℃のデカリン溶液中で測定した極限粘度[η]が、7.8〜13.0dl/gの範囲にあるエチレン系共重合体(X)100質量部、当該エチレン系共重合体(X)100質量部に対して、可塑剤(Y)500質量部以上を配合してなるエチレン系共重合体組成物を架橋してなり、且つ架橋物の硬度(SRIS0101により測定したアスカーC硬度)が22以下であることを特徴とするエチレン系共重合体架橋物に係る。
【選択図】なし

Description

本発明は、低硬度及び低反発弾性率を有し、且つ可塑剤のブリード量が少ないエチレン系共重合体架橋物及びその用途に関する。
エチレン・α−オレフィン共重合体やエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体などのエチレン系共重合体は、主鎖に不飽和結合を持たないため、ジエン系のゴムと比較して耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優れ、自動車工業部品、工業用ゴム製品、電気絶縁材、土木建材用品、ゴム引布等のゴム製品等に広く用いられている。
特に、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体は、非共役ポリエンに由来する二重結合が架橋反応に関与でき、架橋反応を起こすことによりゴム製品においてより優れた強度とゴム弾性を達成することができるので、広く使用されている。
一方、用途によっては、低硬度で低反発弾性率を有するゴム製品が要求されている。低硬度の加硫ゴム組成物を得る方法として、極限粘度[η]が3.2〜5.5dl/gのエチレン・α−オレフィン・ポリエン共重合体ゴム100重量部(A)に、鉱物系オイル105重量部以上を添加して、硬度が20〜30の加硫ゴムを得る方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、用途によっては、更に低硬度で低反発弾性率を有するゴム製品が要求されている。
特開平02−233740号公報
本発明の課題は、低硬度及び低反発弾性率を有し、且つ可塑剤のブリード量が少ないエチレン系共重合体架橋物を得ることである。
本発明は、エチレン[A]、炭素原子数3〜20のα−オレフィン[B]、並びに、および少なくとも一種の(c−1)ポリエンおよび/または(c−2)環状オレフィン[C]からなる群より選ばれる1種以上の成分[C]に由来する構造単位を含むエチレン系共重合体(X)であって、
(1)エチレン[A]に由来する構造単位が、前記共重合体(X)の全構造単位100モル%中、50〜90モル%の範囲、
(2)少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C]に由来する構造単位が、前記共重合体(X)の全構造単位100モル%中、1.0〜5.0モル%の範囲、および、
(3)エチレン系共重合体(X)の135℃のデカリン溶液中で測定した極限粘度[η]が、7.8〜13.0dl/gの範囲、
であることを特徴とするエチレン系共重合体(X)100質量部、当該エチレン系共重合体(X)100質量部に対して、可塑剤(Y)500質量部以上を配合してなるエチレン系共重合体組成物を架橋してなり、且つ架橋物の硬度(SRIS0101により測定したアスカーC硬度)が22以下であることを特徴とするエチレン系共重合体架橋物に係る。
本発明のエチレン系共重合体架橋物は低硬度でかつ低反発弾性率であり、さらに可塑剤を多量に配合しているにも関わらず、混練時のまとまりが良くて加工性が良好であり、さらに、架橋後の可塑剤のブリードも少ない。
[エチレン系共重合体(X)]
本発明のエチレン系共重合体架橋物を構成するエチレン系共重合体(X)は、エチレン[A]、炭素原子数3〜20のα−オレフィン[B]、ポリエンおよび/または環状オレフィン[C]である、成分[A]、成分[B]および成分[C]に由来する構造単位を含むエチレン系共重合体(X)であって、
(1)エチレン[A]に由来する構造単位が、前記共重合体(X)の全構造単位100モル%中、50〜90モル%、好ましくは55〜85モル%、より好ましくは55〜83モル%の範囲、
(2)少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C]に由来する構造単位が、前記共重合体(X)の全構造単位100モル%中、1.0〜5.0モル%、好ましくは1.0〜4.0モル%、より好ましくは1.0〜3.5モル%の範囲、および、
(3)エチレン系共重合体(X)の135℃のデカリン溶液中で測定した極限粘度[η]が、7.8〜13.0dl/g、好ましくは8.0〜13.0dl/g、より好ましくは8.0〜12.0dl/g、更に好ましくは8.5〜12.0dl/gの範囲、
であることを特徴とするエチレン系共重合体(X)である。
以下、上記(1)〜(3)について、詳細に説明する。
<(1)[A]エチレン>
エチレン[A](以下、単に「成分[A]」ともいう。)に由来する構造単位は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)(以下、単に「共重合体(X)」ともいう場合がある。)から得られる成形体に耐低温衝撃性と優れた機械強度を与える。
また、本発明に係る共重合体(X)の全構造単位中のエチレン[A]に由来する構造単位の割合は、種々の公知の方法により測定することができ、例えば、1H−NMRスペクトルの測定により前記割合を求めることができる。
<[B]炭素数3〜20のα―オレフィン>
炭素数3〜20のα−オレフィン[B](以下、単に「成分[B]」ともいう。)に由来する構造単位は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)から得られる成形体に柔軟性(低結晶性)を与える。
成分[B]の炭素数は、原料コスト、本発明に係る共重合体(X)から得られる成形体の機械的性質およびゴム弾性の観点から、好ましくは炭素数3〜20、好ましくは3〜8のα−オレフィン、より好ましくはプロピレン、1−ブテンであり、特に好ましくはプロピレンである。
このような成分[B]の例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−エイコセンなどが挙げられ、これらの中でも、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンが好ましく、より好ましくはプロピレン、1−ブテンであり、特に好ましくはプロピレンである。
成分[B]は、1種単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、成分[B]に由来する構造単位は、本発明に係る共重合体(X)から得られる成形体の柔軟性と耐低温衝撃性の点から、本発明に係る共重合体(X)の全構造単位100モル%中、通常、9〜49モル%含まれ、好ましくは14〜44モル%含まれる。
本発明に係る共重合体全構造単位中の成分[B]に由来する構造単位の割合は、種々の公知の方法により測定することができ、例えば、1H−NMRスペクトルの測定により前記割合を求めることができる。
<(2)[C]少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン>
少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C](以下、単に「成分[C]」ともいう。)に由来する構造単位は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)に架橋反応性を与える。
本発明に係る成分[C]の一つである少なくとも一種のポリエン[C−1](以下、単に、「成分[C−1]」ともいう。)は、二重結合を二つ以上(通常4個以下)有し、かつその二重結合同士が共役していなければ特に限定されないが、コストの観点から、炭素数5〜20の非共役ジエンが好ましく、炭素数5〜15の非共役ジエンがより好ましい。
このような非共役ジエンの例としては、環状非共役ジエンとして5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン(VNB)、ノルボルナジエンおよびメチルテトラヒドロインデンが、鎖状非共役ジエンとして1,4−ヘキサジエンおよび7−メチル−1,6−オクタジエンが挙げられる。
これらの中でも、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)、ジシクロペンタジエンおよび5−ビニル−2−ノルボルネン(VNB)が好ましく用いられ、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)が特に好ましく用いられる。
本発明に係る成分[C]の一つである環状オレフィン[C−2]は、不飽和の単環式の炭化水素であって、炭素―炭素二重結合を環内に一個持つものである。環状オレフィンとしては、具体的には、例えば、シクロペンテン、シクロヘプテン、シクロヘキセン、ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、テトラシクロドデセン、2−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレンなどが挙げられる。
本発明に係る成分[C]は、1種単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る共重合体(X)の全構造単位中の少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C]に由来する構造単位の割合は、種々の公知の方法により測定することができ、例えば、1H−NMRスペクトルの測定により前記割合を求めることができる。
本発明のエチレン系共重合体(X)としては、成分[C]として、非共役ポリエンが好ましく、中でも、非共役ジエンが好ましく、特にENBが好ましい。
<(3)極限粘度[η]>
本発明に係るエチレン系共重合体(X)は、135℃のデカリン溶液中で測定した極限粘度[η]が上記範囲にあることにより、後述の可塑剤(Y)を多量に配合しても、得られるエチレン系共重合体架橋物及び成形体などから可塑剤(Y)がブリードアウトすることを防げる。
極限粘度[η]が上記範囲未満のエチレン系共重合体は、後述の可塑剤(Y)を多量に含むと、得られるエチレン系共重合体架橋物及び成形体などから可塑剤(Y)がブリードアウトする虞がある。一方、極限粘度[η]が上記範囲を超えるエチレン系共重合体は製造上の不具合を生じる虞がある。
本発明に係るエチレン系共重合体(X)は、好ましくは、
(i)13C−NMRスペクトルおよび下記の式から求められるB値が0.9〜1.0、
B値=[POE]/(2・[PE]・[PO])
(式中、[PE]は、該ランダム共重合体中の(イ)エチレンから導かれる単位の含有モル分率であり、[PO]は、ランダム共重合体中の(ロ)α−オレフィンから導かれる単位の含有モル分率であり、[POE]は、ランダム共重合体における全ダイアド(dyad)連鎖数に対するα−オレフィン・エチレン連鎖数の割合である)、及び、
(ii)−10℃、1Hzで動的粘弾性測定を行って得られる損失正接tanδの値が0.1以下である。
B値は、エチレン系共重合体(X)中におけるエチレンとα−オレフィンとの分布状態を表わす指標であり、J.C.Randall (Macromolecules, 15, 353(1982))、J.Ray(Macromolecules, 10,773 (1977))らの報告に基づいて求めることができる。
上記(i)及び(ii)を満たすエチレン系共重合体は、低温領域でのゴム特性に優れる。
[エチレン系共重合体(X)の製造方法]
本発明に係るエチレン系共重合体(X)は、メタロセン触媒を用いて製造し得る。具体的には、以下の方法で製造し得る。
(触媒例1)
前記メタロセン触媒としては、下記一般式[I]または[II]で表される遷移金属化合物が挙げられる。
Figure 2015010101
Figure 2015010101
一般式[I]および[II]においてYは、ケイ素原子もしくは炭素原子である。
また一般式[I]および[II]においてR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数が1〜20の炭化水素基およびケイ素含有基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよく、R1からR14までの隣接した置換基は互いに結合して環を形成してもよい。
前記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙げられる。
前記炭素数が1〜20の炭化水素基としては、炭素数1〜20のアルキル基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール(aryl)基および置換アリール(aryl)基などが挙げられる。
より具体的には、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、アリル(allyl)基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、アミル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デカニル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1−メチル−1−プロピルブチル基、1,1−プロピルブチル基、1,1−ジメチル−2−メチルプロピル基、1−メチル−1−イソプロピル−2−メチルプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、キシリル基、イソプロピルフェニル基、t−ブチルフェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ターフェニル基、フェナントリル基、アントラセニル基、ベンジル基およびクミル基を挙げることができ、メトキシ基、エトキシ基およびフェノキシ基などの酸素含有基、ニトロ基、シアノ基、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基およびN−フェニルアミノ基などの窒素含有基、ボラントリイル基およびジボラニル基などのホウ素含有基、スルホニル基およびスルフェニル基などのイオウ含有基を含むものも前記炭化水素基の例として挙げられる。
上記炭化水素基は、水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよく、そのようなハロゲン置換炭化水素基として例えば、トリフルオロメチル基、トリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロフェニル基およびクロロフェニル基などを挙げることができる。
上記ケイ素含有基としては、シリル基、シロキシ基、炭化水素置換シリル基および炭化水素置換シロキシ基などを挙げることができる。より具体的には、例えば、メチルシリル基、ジメチルシリル基、トリメチルシリル基、エチルシリル基、ジエチルシリル基、トリエチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、トリフェニルシリル基、ジメチルフェニルシリル基、ジメチル−t−ブチルシリル基およびジメチル(ペンタフルオロフェニル)シリル基などを挙げることができる。
上記一般式[I]および[II]におけるR1からR4を有するシクロペンタジエニル基としては、R1からR4が水素原子である無置換シクロペンタジエニル基、3−t−ブチルシクロペンタジエニル基、3−メチルシクロペンタジエニル基、3−トリメチルシリルシクロペンタジエニル基、3−フェニルシクロペンタジエニル基、3−アダマンチルシクロペンタジエニル基、3−アミルシクロペンタジエニル基および3−シクロヘキシルシクロペンタジエニル基などの3位1置換シクロペンタジエニル基、3−t−ブチル−5−メチルシクロペンタジエニル基、3−t−ブチル−5−エチルシクロペンタジエニル基、3−フェニル−5−メチルシクロペンタジエニル基、3,5−ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル基、3,5−ジメチルシクロペンタジエニル基、3−フェニル−5−メチルシクロペンタジエニル基および3−トリメチルシリル−5−メチルシクロペンタジエニル基などの3,5位2置換シクロペンタジエニル基などを挙げることができるが、この限りではない。
遷移金属化合物の合成のし易さ、製造コスト及び非共役ポリエン[C]の共重合能の観点から、無置換(R1〜R4が水素原子)であるシクロペンタジエニル基が好ましい。
前記一般式[I]および[II]におけるR5からR12を有するフルオレニル基としては、R5からR12が水素原子である無置換フルオレニル基、2−メチルフルオレニル基、2−t−ブチルフルオレニル基および2−フェニルフルオレニル基などの2位1置換フルオレニル基、4−メチルフルオレニル基、4−t−ブチルフルオレニル基および4−フェニルフルオレニル基などの4位1置換フルオレニル基、あるいは2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル基および3,6−ジ−t−ブチルフルオレニル基などの2,7位もしくは3,6位2置換フルオレニル基、2,7−ジメチル−3,6−ジ−t−ブチルフルオレニル基および2,7−ジフェニル−3,6−ジ−t−ブチルフルオレニル基などの2,3,6,7位4置換フルオレニル基、あるいは下記一般式[V−I]および[V−II]で表されるような、R6とR7とが互いに結合して環を形成し、R10とR11とが互いに結合して環を形成している2,3,6,7位4置換フルオレニル基などが挙げられるが、この限りではない。
Figure 2015010101
Figure 2015010101
上記一般式[V−I]および[V−II]中、R5、R8、R9、R12は前記一般式[I]あるいは[II]における定義と同様であり、
a、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、RgおよびRhは、それぞれ独立に水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、隣接した置換基と互いに結合して環を形成していてもよい。
前記アルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、アミル基およびn−ペンチル基を例示できる。
また、一般式[V−I]中、RxおよびRyはそれぞれ独立に炭素数1〜3の不飽和結合を有してもよい炭化水素基であり、RxがRaまたはRcが結合した炭素と共同して二重結合を形成していてもよく、RyがReまたはRgが結合した炭素と共同して二重結合を形成していてもよく、RxおよびRyがともに炭素数1または2の飽和あるいは不飽和の炭化水素基であることが好ましい。
上記一般式[V−I]または[V−II]で表される化合物として、具体的には、下記式[V−III]で表されるオクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル基、下記式[V−IV]で表されるテトラメチルドデカヒドロジベンゾフルオレニル基、下記式[V−V]で表されるオクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル基、下記式[V−VI]で表されるヘキサメチルジヒドロジシクロペンタフルオレニル基、及び下記式[V−VII]で表されるb,h−ジベンゾフルオレニル基が挙げられる。
Figure 2015010101
Figure 2015010101
Figure 2015010101
Figure 2015010101
Figure 2015010101
これらのフルオレニル基を含む上記一般式[I]または[II]で表される遷移金属化合物はいずれも少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C]の共重合能に優れるが、Yがケイ素原子である場合、2,7位2置換フルオレニル基、3,6位2置換フルオレニル基、2,3,6,7位4置換フルオレニル基、上記一般式[V−I]に表される2,3,6,7位4置換フルオレニル基を有する遷移金属化合物が特に優れる。Yが炭素原子である場合、R5からR12が水素原子である無置換フルオレニル基、3,6位2置換フルオレニル基、2,3,6,7位4置換フルオレニル基、上記一般式[V−I]に表される2,3,6,7位4置換フルオレニル基を有する遷移金属化合物が特に非共役ポリエン[C]の共重合能に優れる。
重合活性については、Yがケイ素原子および炭素原子いずれの場合も、2,7位2置換フルオレニル基、3,6位2置換フルオレニル基、2,3,6,7位4置換フルオレニル基、上記一般式[V−I]に表される2,3,6,7位4置換フルオレニル基を有する上記一般式[I]および[II]で表される遷移金属化合物が特に優れる。
上記一般式[I]においてR13、R14は相互に同一でも異なってもよい。前述の通りR13、R14は炭化水素基になり得るが、その炭化水素基の中でも、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、フェニル基、m−トリル基、p−トリル基、4−t−ブチルフェニル基、p−クロロフェニル基、4−ビフェニル基、2−ナフチル基、キシリル基、ベンジル基およびm−トリフルオロメチルフェニル基が好ましい。
上記一般式[II]で表される遷移金属化合物において、Aは芳香環を含んでいてもよい炭素原子数2〜20の二価の飽和もしくは不飽和の炭化水素基であり、YはこのAと結合し、例えば、下記式[VI-I]に表されるシクロヘキシリデン基などのシクロアルキリデン基、下記式[VI-II]に表されるシクロテトラメチレンシリレン基(1−シラシクロペンチリデン基)などのシクロメチレンシリレン基などを構成する。
Figure 2015010101
(式[VI−I]及び[VI−II]において、●は、上記一般式[II]における(置換)シクロペンタジエニル基および(置換)フルオレニル基との結合点を表す。)
また、一般式[II]においてAはYとともに形成する環を含めて二つ以上の環構造を含んでいてもよい。
YがAと結合して形成する環構造としては、上記式[VI−I]に表されるシクロヘキシリデン基以外に具体的には、シクロプロピリデン基、シクロブチリデン基、シクロペンチリデン基、シクロヘプチリデン基、シクロオクチリデン基、ビシクロ[3.3.1]ノニリデン基、ノルボルニリデン基、アダマンチリデン基、テトラヒドロナフチリデン基およびジヒドロインダニリデン基などを挙げることができる。
同様に、YがAと結合して形成する環構造としては、上記式[VI−II]に表されるシクロテトラメチレンシリレン基(1−シラシクロペンチリデン基)以外に具体的には、シクロジメチレンシリレン基、シクロトリメチレンシリレン基、シクロペンタメチレンシリレン基、シクロヘキサメチレンシリレン基およびシクロヘプタメチレンシリレン基などを挙げることができる。
上記一般式[I]および[II]においてMは、チタニウム原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、好ましくはチタニウム原子またはハフニウム原子である。
一般式[I]および[II]においてQは、ハロゲン原子、炭素数が1〜10の炭化水素基、炭素数が10以下の中性、共役または非共役ジエン、アニオン配位子、および孤立電子対で配位可能な中性配位子から選ばれる。
前記ハロゲン原子の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙げられ、好ましくは塩素原子である。
前記炭素数1〜10の炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1、1−ジエチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1,1,2,2−テトラメチルプロピル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,1,3−トリメチルブチル基、ネオペンチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシル基、1−メチル−1−シクロヘキシル基およびベンジル基等が挙げられ、好ましくはメチル基、エチル基およびベンジル基である。
前記炭素数が10以下の中性、共役または非共役ジエンの具体例としては、s−シス−またはs−トランス−η4−1,3−ブタジエン、s−シス−またはs−トランス−η4−1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、s−シス−またはs−トランス−η4−3−メチル−1,3−ペンタジエン、s−シス−またはs−トランス−η4−1,4−ジベンジル−1,3−ブタジエン、s−シス−またはs−トランス−η4−2,4−ヘキサジエン、s−シス−またはs−トランス−η4−1,3−ペンタジエン、s−シス−またはs−トランス−η4−1,4−ジトリル−1,3−ブタジエン、およびs−シス−またはs−トランス−η4−1,4−ビス(トリメチルシリル)−1,3−ブタジエン等が挙げられる。
前記アニオン配位子の具体例としては、メトキシ、t−ブトキシ、フェノキシ等のアルコキシ基、アセテートおよびベンゾエート等のカルボキシレート基、ならびにメシレートおよびトシレート等のスルホネート基等が挙げられる。
前記孤立電子対で配位可能な中性配位子の具体例としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィンおよびジフェニルメチルホスフィンなどの有機リン化合物、ならびにテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンおよび1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類が挙げられる。
最後に、上記一般式[I]および[II]においてjは1〜4の整数であり、jが2以上の場合は、Qは互いに同一でも異なってもよい。
以上説明した遷移金属化合物の例は、特開平2011−1497号公報に挙げられている。
前記遷移金属化合物は公知の方法によって製造可能であり、特に製造方法が限定されるわけではない。製造方法として例えば、J.Organomet.Chem.,63,509(1996)、本出願人による出願に係る公報であるWO2006−123759号公報、WO01/27124号公報、特開2004−168744号公報、特開2004−175759号公報および特開2000−212194号公報等記載の方法が挙げられる。
(触媒例2)
また、本発明に係るエチレン系共重合体(X)の製造に使用可能なメタロセン触媒として、下記一般式(X)で表わされる化合物を挙げることができる。
Figure 2015010101
〔式(X)中、R'およびR''はそれぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜20のヒドロカルビル基であり、Mはチタンであり、Yは−NR*−であり、Z*は−SiR* 2−であり、前記二つのR*はそれぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜20のヒドロカルビル基であり、pおよびqのうち一方は0であり、他方は1であり、
pが0かつqが1である場合には、Mは+2の酸化状態であり、X'は1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエンまたは、1,3−ペンタジエンであり、
pが1かつqが0である場合には、Mは+3の酸化状態であり、Xは2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルである。〕
前記一般式(X)で表わされる構造を有する化合物としては、得られるエチレン系共重合体の超低分子量成分によるフォギングおよびベタが抑制されるといった観点から、(t−ブチルアミド)ジメチル(η5−2−メチル−s−インダセン−1−イル)シランチタニウム(II)1,3−ペンタジエン(別名:(t−ブチルアミド)ジメチル(η5−2−メチル−s−インダセン−1−イル)シランチタニウム(II)1,3−ペンタジエン)(下記式(XI)で表される構造を有する化合物)が特に好ましい。なお、下記式(XI)で表わされる構造を有する化合物は、例えば特表2001−522398号公報に記載された方法で得ることができる。
Figure 2015010101
前記一般式(X)で表わされる構造を有する化合物は、少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C]の重合性に優れている。また、このようなメタロセン触媒を用いて合成される本発明のエチレン系共重合体(X)は、分子量分布および組成分布が狭く、均一な分子構造を有する共重合体である。このため、本発明の共重合体(X)を含む共重合体組成物、該組成物から得られるゴム成形品は、表面外観に優れる傾向がある。
(共触媒)
本発明に係るエチレン系共重合体(X)は、例えば以上挙げたメタロセン触媒を主触媒とし、ホウ素系化合物および/またはトリアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物を共触媒として用いて合成することができる。
前記ホウ素系化合物としては、例えば、トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリメチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジ(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(s−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムn−ブチルトリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムベンジルトリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(4−(t−ブチルジメチルシリル)−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(4−(トリイソプロピルシリル)−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムペンタフルオロフェノキシトリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチル−2,4,6−トリメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリメチルアンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、トリエチルアンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレートおよびN,N−ジメチル−2,4,6−トリメチルアニリニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレート;
ジ(イソプロピル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、ジメチル(t−ブチル)アンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、およびジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどのジアルキルアンモニウム塩;
トリフェニルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(o−トリル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、およびトリ(2,6−ジメチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどの三置換されたホスホニウム塩;
ジフェニルオキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジ(o−トリル)オキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、およびジ(2,6−ジメチルフェニル)オキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどの二置換されたオキソニウム塩;
ジフェニルスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジ(o−トリル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、およびビス(2,6−ジメチルフェニル)スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどの二置換されたスルホニウム塩が挙げられる。
前記有機アルミニウム化合物としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムおよびトリn−オクチルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、トリシクロアルキルアルミニウム、イソブチルアルミニウムジクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、メチルアルミニウムジクロリド、ジメチルアルミニウムクロリド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、LiAl(C254、LiAl(C7154、さらに有機アルミニウムオキシ化合物を挙げることができる。
前記有機アルミニウムオキシ化合物は、従来公知のアルミノキサンであってもよく、また特開平2−78687号公報に例示されているようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であってもよい。
<重合条件>
本発明に係るエチレン系共重合体(X)を合成する際の反応温度は、通常−20〜200℃であり、好ましくは0〜150℃である。重合圧力は通常0MPaを超えて8MPa(ゲージ圧)以下、好ましくは0MPaを超えて5MPa(ゲージ圧)以下の範囲である。
反応時間(共重合が連続法で実施される場合は平均滞留時間)は、触媒濃度および重合温度などの条件によって異なるが、通常0.5分間〜5時間、好ましくは10分間〜3時間である。さらに、水素などの分子量調節剤を用いることもできる。
上記のようなメタロセン触媒を用いて、オレフィンの重合を行うに際して、上記一般式[I]、[II]および[X]で示した遷移金属化合物は、反応容積1リットル当り、通常10-12〜10-2モル、好ましくは10-10〜10-8モルになるような量で用いられる。
前記遷移金属化合物と共に用いられる上記共触媒は、共触媒と、遷移金属化合物中の全遷移金属原子(M)とのモル比〔共触媒/M〕が、通常0.1/1〜1000/1、好ましくは1/1〜500/1となるような量で用いられる。
本発明において、エチレン系共重合体(X)の製造は、溶液(溶解)重合、懸濁重合などの液相重合法または気相重合法のいずれにおいても実施可能であり、特に限定されないが、下記重合反応液を得る工程を有することが好ましい。
重合反応液を得る工程とは、脂肪族炭化水素を重合溶媒として用いて、上述のメタロセン触媒および共触媒の存在下に、エチレン[A]、上記成分[B]、上記少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C]および任意にその他のモノマーを共重合し、エチレン[A]・成分[B]・少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C](・その他のモノマー)共重合体の重合反応液を得る工程である。
前記重合溶媒としては、例えば、脂肪族炭化水素および芳香族炭化水素などが挙げられる。具体的には、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカンおよび灯油などの脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサンおよびメチルシクロペンタンなどの脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素、ならびにエチレンクロリド、クロルベンゼンおよびジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素が挙げられる。
これらは1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、重合に供するα−オレフィン自身を重合溶媒として用いることもできる。
以上説明した重合溶媒のうち、得られるエチレン系共重合体との分離、精製の観点から、ヘキサンが好ましい。
重合反応は、回分式、半連続式、連続式のいずれの方法においても行うことができる。さらに重合を反応条件の異なる2段以上に分けて行うことも可能である。
例えば以上説明したようにして重合反応を実施し、反応系内にメタノールなどの酸性アルコールを添加することによって、重合反応を終了させることができる。
重合反応により得られるエチレン系重合体の分子量は、重合系内に水素を存在させるか、または重合温度を変化させることによっても調節することができる。具体的には、重合系内に水素を少なくすることにより、得られるエチレン系共重合体(X)の分子量を大きくすることができ、その結果、本発明における極限粘度の範囲のエチレン系共重合体(X)を得ることができる。さらに、重合温度をあまり高くせず、触媒活性を高く維持することによって、得られるエチレン系共重合体の分子量を著しく伸ばすことが可能であり、結果、前記極限粘度の範囲を達成することができる。
さらに、使用する共触媒の量により前記エチレン系共重合体(X)の分子量を調節することもできる。
[可塑剤(Y)]
本発明のエチレン系共重合体架橋物に含まれる可塑剤(Y)は、種々公知の可塑剤であり、具体的には、プロセスオイル(例えば、ダイアナプロセスオイル PW−380、ダイアナプロセスオイル PW−100(商品名;出光興産(株)製)、ダイアナプロセスオイル PS−430(商品名;出光興産社製))、潤滑油、パラフィン油、流動パラフィン、石油アスファルトおよびワセリンなどの石油系可塑剤;コールタールおよびコールタールピッチなどのコールタール系可塑剤;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油およびヤシ油などの脂肪油系可塑剤;蜜ロウ、カルナウバロウおよびラノリンなどのロウ類;リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウムおよびラウリン酸亜鉛などの脂肪酸またはその塩;ナフテン酸、パイン油およびロジンまたはその誘導体;テルペン樹脂、石油樹脂、アタクチックポリプロピレンおよびクマロンインデン樹脂などの合成高分子物質;ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペートおよびジオクチルセバケートなどのエステル系可塑剤;その他、マイクロクリスタリンワックス、液状ポリブタジエン、変性液状ポリブタジエン、液状チオコール、炭化水素系合成潤滑油、トール油およびサブ(ファクチス)などが挙げられる。
これらのなかでも、石油系可塑剤が特に好ましい。本発明に係る可塑剤(Y)は、一種単独で用いてもよいし、二種以上組み合わせて用いてもよい。
[エチレン系共重合体組成物]
本発明のエチレン系共重合体架橋物を構成するエチレン系共重合体組成物は、前記エチレン系共重合体(X)、当該エチレン系共重合体(X)100質量部に対して、前記可塑剤(Y)を500質量部以上、好ましくは500〜1000質量部、さらに好ましくは700〜1000質量部配合してなる組成物である。
可塑剤(Y)の配合量が500質量部未満の組成物は低硬度の架橋物を得ることができない。一方、可塑剤(Y)の配合量の上限はとくに限定はされないが、1000質量部を超える組成物は混練後のコンパウンド粘度が低すぎて加工品への成形が困難となり、また、成形品からの可塑剤のブリード多くなる虞がある。
本発明に係るエチレン系共重合体組成物には、前記可塑剤(Y)に加え、通常、ゴム組成物に配合される種々公知の配合剤、例えば、架橋剤、補強剤、無機充填剤、老化防止剤(安定剤)、発泡剤、発泡助剤、難燃剤、加工助剤、活性剤および吸湿剤等を配合してもよい。
〈架橋剤(E)〉
上記架橋剤(E)の例としては、加硫剤、加硫促進剤および加硫助剤が挙げられる。
《加硫剤》
前記加硫剤としては、例えば、硫黄系化合物、有機過酸化物、フェノール樹脂およびオキシム化合物などが挙げられる。
前記硫黄系化合物としては、硫黄、塩化硫黄、二塩化硫黄、モルフォリンジスルフィド、アルキルフェノールジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィドおよびジチオカルバミン酸セレンなどが好ましく、硫黄およびテトラメチルチウラムジスルフィドなどがより好ましい。
硫黄系化合物の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常0.1〜10質量部である。配合量が上記範囲内であると、得られる架橋物の機械物性が優れるため好適である。
前記有機過酸化物としては、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよびt−ジブチルヒドロペルオキシドなどが好ましく、ジクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシドおよびジ−t−ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどがより好ましい。
有機過酸化物の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100gに対して、通常0.001〜0.05モルである。有機過酸化物の配合量が上記範囲内であると、得られる架橋物の機械物性が優れるため好適である。
以上説明した加硫剤は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
《加硫促進剤》
次に、上記加硫剤として硫黄系化合物を用いる場合には、加硫促進剤を併用することが好ましい。
前記加硫促進剤としては、N−シクロヘキシルベンゾチアゾール−2−スルフェンアミド(例:「サンセラーCM」(商品名;三新化学工業(株)製))、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾール(例:「サンセラーM」(商品名;三新化学工業(株)製))、2−(4−モルホリノジチオ)ペンゾチアゾール(例:「ノクセラーMDB−P」(商品名;三新化学工業(株)製))、2−(2,4−ジニトロフェニル)メルカプトベンゾチアゾール、2−(2,6−ジエチル−4−モルフォリノチオ)ベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩(例:「サンセラーHM」(商品名;三新化学工業(株)製))等のチアゾール系;
ジフェニルグアニジン、トリフェニルグアニジン、ジオルソトリルグアニジン等のグアニジン系;アセトアルデヒド−アニリン縮合物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合物等のアルデヒドアミン系;2−メルカプトイミダゾリン等のイミダゾリン系;ジエチルチオウレア、ジブチルチオウレア等のチオウレア系;
テトラメチルチウラムモノスルフィド(例:「ノクセラーTS」(商品名;大内新興化学工業(株)製))、テトラメチルチウラムジスルフィド(例:「サンセラーTT」(商品名;三新化学工業(株)製))、テトラエチルチウラムジスルフィド(例:「サンセラーTET」(商品名;三新化学工業(株)製))、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(例:「サンセラーTRA」(商品名;三新化学工業(株)製))、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(例:「ノクセラーTOT」(商品名;大内新興化学工業(株)製))等のチウラム系;
ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(例:「サンセラーPZ」(商品名;三新化学工業(株)製))、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(例:「サンセラーBZ」(商品名;三新化学工業(株)製))、ジエチルジチオカルバミン酸テルル(例:「サンセラーTE」(商品名;三新化学工業(株)製))、ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛(例:「ノクセラーZTC」(商品名;大内新興化学工業(株)製))等のジチオ酸塩系;
エチレンチオ尿素(例:「サンセラー22−C」(商品名;三新化学工業(株)製))、N,N’−ジエチルチオ尿素(例:「サンセラーBUR」(商品名;三新化学工業(株)製))等のチオウレア系;ジブチルキサトゲン酸亜鉛等のザンテート系;
その他、亜鉛華(例えば、META−Z102(商品名;井上石灰工業社製、酸化亜鉛))などが挙げられる。
加硫促進剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常0.1〜20質量部である。加硫促進剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
以上説明した加硫剤および加硫促進剤の配合量が上記範囲にあると、得られる架橋物の機械物性が優れるため好ましい。
《加硫助剤》
上記架橋剤の例として挙げた加硫助剤としては、p−キノンジオキシムなどのキノンジオキシム系加硫助剤;エチレングリコールジメタクリレートおよびトリメチロールプロパントリメタクリレートなどのアクリル系加硫助剤;ジアリルフタレートおよびトリアリルイソシアヌレート(例えば、M−60(商品名;日本化成社製))などのアリル系加硫助剤;その他マレイミド系加硫助剤;ジビニルベンゼン;酸化亜鉛、酸化マグネシウム/亜鉛華(例えば、META−Z102(商品名;井上石灰工業社製)など)が挙げられ、その用途に応じて適宜選択することができる。
加硫助剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
加硫助剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常1〜50質量部である。
〈補強材及び無機充填剤(D)〉
本発明に係るエチレン系共重合体組成物には、該組成物から得られる架橋物、成形体などの引張強度、引裂強度および耐摩耗性などの機械的性質を向上させる目的で、補強剤及び/又は無機充填剤(D)を配合してもよい。
前記補強剤としては、旭#55G、旭#50HGおよび旭#60G(商品名;旭カーボン社製)ならびにシースト(SRF、GPF、FEF、MAF、HAF、ISAF、SAF、FTおよびMTなど)などのカーボンブラック(東海カーボン社製);これらのカーボンブラックをシランカップリング剤などで表面処理したもの;シリカ;活性化炭酸カルシウム;微粉タルクおよび微粉ケイ酸などが挙げられる。
これらのうち、旭#55G、旭#50HG、旭#60GおよびシーストFEFなどが好ましい。
前記無機充填剤としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルクおよびクレーなどが挙げられ、なかでもタルクが好ましい。また、タルクとしては、例えば、市販のMISTRON VAPOR(日本ミストロン社製)などを用いることができる。
補強剤及び/又は無機充填剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常、150〜800質量部である。
補強剤または無機充填剤の配合量が上記範囲内にあると、本発明に係るエチレン系共重合体組成物は混練加工性に優れ、得られる架橋物、成形体は強度および柔軟性などの機械的性質ならびに圧縮永久歪みに優れる。
〈老化防止剤(安定剤)〉
本発明に係るエチレン系共重合体組成物には、通常のゴム組成物と同様に、老化防止剤を使用することにより、得られる架橋物、成形体の製品寿命を長くすることができる。
前記老化防止剤としては、アミン系老化防止剤、フェノール系老化防止剤および硫黄系老化防止剤などの従来公知の老化防止剤が挙げられる。具体的には、フェニルブチルアミンおよびN,N'−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンなどの芳香族2級アミン系老化防止剤;ジブチルヒドロキシトルエンおよびテトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメート]メタンなどのフェノール系老化防止剤;ビス[2−メチル−4−(3−n−アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル]スルフィドなどのチオエーテル系老化防止剤;ジブチルジチオカルバミン酸ニッケルなどのジチオカルバミン酸塩系老化防止剤;2−メルカプトベンゾイルイミダゾールおよび2−メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩;ジラウリルチオジプロピオネートおよびジステアリルチオジプロピオネートなどの硫黄系老化防止剤などが挙げられる。これらの老化防止剤は、一種単独で用いてもよいし、二種以上組み合わせて用いてもよい。
老化防止剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常0.3〜10質量部である。老化防止剤の配合量が前記範囲にあると、得られるエチレン系共重合体組成物架橋物、成形体の表面のブルームがなく、さらに加硫阻害を起こさないため好ましい。
〈発泡剤及び発泡助剤〉
前記発泡剤としては、例えば、重炭酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウムなどの無機系発泡剤;N,N'−ジニトロソペンタメチレンテトラミンおよびN,N'−ジニトロソテレフタルアミドなどのニトロソ化合物;アゾジカルボンアミドおよびアゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物;ベンゼンスルホニルヒドラジドおよび4,4'−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)などのヒドラジド化合物;カルシウムアジドおよび4,4'−ジフェニルジスルホニルアジドなどのアジド化合物などの有機発泡剤が挙げられる。
また、それらの市販品としては、例えば、ビニホールAC−2F(商品名;永和化成工業社製)、ビニホールAC#LQ(商品名;永和化成工業社製、アゾジカルボンアミド(略号ADCA))、ネオセルボンN#1000SW(商品名;永和化成工業社製、4,4'−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド(略号OBSH))、およびセルラーD(商品名;永和化成工業社製、N,N'−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(略号DPT))などが挙げられる。
前記発泡剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常1〜70質量部である。
前記発泡助剤は、発泡剤の分解温度の低下、分解促進または気泡の均一化などの作用を示す。このような発泡助剤としては、例えば、サリチル酸、フタル酸、ステアリン酸、シュウ酸およびクエン酸などの有機酸またはその塩;尿素またはその誘導体などが挙げられる。
これらの市販品としては、例えば、セルペーストK5(商品名;永和化成工業社製、尿素)およびFE−507(商品名;永和化成工業社製、重曹)などが挙げられる。
発泡助剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常0.1〜5質量部である。
〈難燃剤〉
難燃剤としては、一般に難燃剤としてゴムや樹脂に配合されるものを使用できる。具体的には、ハロゲン系、リン系、無機系、シリコーン化合物、ヒンダードアミン化合物、窒素化合物、有機金属化合物などを例示できる。これら難燃剤の中でもリン系、無機系、シリコーン化合物、ヒンダードアミン化合物、窒素化合物、有機金属化合物が好ましい。リン系としては、具体的には、芳香族リン酸エステル、芳香族縮合型リン酸エステル、Intumescent系、赤燐、赤燐+膨張性黒鉛、リン酸エステルアミドなどである。無機系としては、具体的には、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの水和金属化合物系、アンチモン化合物、ホウ酸亜鉛、ZrO、ゼオライトなどの無機酸化物などである。上記以外にも、硫酸アンモニウム、第一リン酸アンモニウム(NH42PO4)、第二リン酸アンモニウム((NH4)2HPO4)、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸ナトリウム及びホウ酸などを挙げることができる。これらの難燃剤は、単独又は二種以上組み合わせて使用することができる。
難燃剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常50〜1000質量部である。
〈加工助剤〉
上記加工助剤としては、一般に加工助剤としてゴムに配合されるものを広く使用することができる。具体的には、リシノール酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、ステアリン酸エステル類、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛およびステアリン酸カルシウムなどが挙げられる。これらのうち、ステアリン酸が好ましい。
加工助剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常10質量部以下である。加工助剤の配合量が前記範囲にあると、得られるエチレン系共重合体架橋物、成形体の表面のブルームがなく、さらに加硫阻害を起こさないため好ましい。
〈活性剤〉
上記活性剤としては、ジ−n−ブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノエタノールアミン、アクチングB(商品名;吉冨製薬社製)およびアクチングSL(商品名;吉冨製薬社製)などのアミン類;
ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG#4000(商品名;ライオン社製))、レシチン、トリアリレートメリテートならびに脂肪族および芳香族カルボン酸の亜鉛化合物(例えば、Struktol activator 73、Struktol IB 531およびStruktol FA 541(商品名;Scill&Seilacher社製))などの活性剤;ZEONET ZP(商品名;日本ゼオン社製)などの過酸化亜鉛調製物;オクタデシルトリメチルアンモニウムブロミド;合成ハイドロタルサイト;特殊4級アンモニウム化合物(例えば、アーカード2HT-F(商品名;ライオン・アクゾ社製))などが挙げられる。
これらのうち、ポリエチレングリコール(例えば、PEG#4000(商品名;ライオン社製))およびアーカード2HT-Fが好ましい。
これらの活性剤は、一種単独で用いてもよいし、二種以上組み合わせて用いてもよい。
活性剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常0.2〜10質量部である。
〈吸湿剤〉
上記吸湿剤としては、酸化カルシウム(例えば、VESTA−18(商品名;井上石灰工業社製)、シリカゲル、硫酸ナトリウム、モレキュラーシーブ、ゼオライトおよびホワイトカーボンなどが挙げられる。このうち、酸化カルシウムが好ましい。
前記吸湿剤はその用途により適宜選択でき、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。吸湿剤の配合量は、本発明に係るエチレン系共重合体(X)100質量部に対して、通常0.5〜15質量部である。
[エチレン系共重合体組成物の製造方法]
本発明に係るエチレン系共重合体組成物の製造方法は特に限定されず、エチレン系重合体(X)及び可塑剤(Y)並びにその他添加剤とを混合する種々の公知の方法が採用可能である。
前記製造方法の例としては、エチレン系共重合体組成物に含まれる各成分を、例えば、ミキサー、ニーダー、ロール等の従来知られている混練機、さらに二軸押出機のような連続混練機等を用いて混合する方法、エチレン系共重合体組成物に含まれる各成分が溶解または分散した溶液を調製し、溶媒を除去する方法、等が挙げられる。
[エチレン系共重合体架橋物]
本発明のエチレン系共重合体架橋物は、前記エチレン系共重合体組成物を架橋してなるSRIS0101により測定したアスカーC硬度が22以下、好ましくは15以下、さらに好ましくは11以下であり、好ましくは可塑剤等のブリード量が0.2mg/cm2以下の架橋物である。
また、好ましくは、JIS K6253により測定したタイプAデュロメータ硬度が、5以下、より好ましくは4未満、さらに好ましくは0〜1の範囲にある。
本発明のエチレン系共重合体架橋物は、前記エチレン系共重合体組成物を成形すると同時に架橋することにより(製造法1)、または成形体を得た後に架橋することにより(製造法2)、エチレン系共重合体架橋物あるいはエチレン系共重合体架橋物からなる成形体を得ることができる。
前記製造法1の例としては、本発明に係るエチレン系共重合体組成物を、押出成形機、プレス、インジェクション成形機、トランスファー成形機、熱空気、ガラスビーズ流動床、UHF(極超短波電磁波)、スチームまたはLCM(熱溶融塩槽)などの加熱形態の加熱槽などを使用した種々の成形法によって所望形状に予備成形し、予備成形と同時に加熱する方法が挙げられる。
この方法においては、上述した加硫剤を用い、必要に応じて加硫促進剤および/または加硫助剤も併用する。また、前記加熱の条件は、一般に140〜300℃、好ましくは150〜270℃で、通常0.5〜30分間、好ましくは0.5〜20分間である。このような加熱により架橋反応が起こり、本発明に係るエチレン系共重合体は高次の網目構造を形成し、高い強度と優れたゴム弾性を有する架橋物あるいは当該架橋物からなる成形体が得られる。
本発明に係るエチレン系共重合体組成物を成形および架橋する際は、金型を用いてもよいし、用いなくてもよい。金型を用いない場合、本発明に係るエチレン系共重合体組成物は通常連続的に成形および架橋される。
前記製造法2の例としては、前記エチレン系共重合体組成物を上記成形法によって予備成形し、成形物を加硫槽内に導入して加熱する方法、および成形物に電子線を照射する方法が挙げられる。
加硫槽内に導入して加熱する場合の加熱の条件は、上記の予備成形と同時に加熱する方法における条件と同じである。
次に、電子線を照射する方法では、予備成形されたものに0.1〜10MeVの電子線を、吸収線量が例えば0.5〜35Mrad、好ましくは0.5〜20Mradとなるように照射することによって架橋反応が起こり、上記と同じく本発明のエチレン系エチレン系共重合体架橋物は架橋高分子を形成し、高い強度を有する成形体が得られる。
[成形体]
本発明のエチレン系共重合体架橋物からなる成形体は、様々な分野で用いることが可能である。具体的には、前記成形体として、工業用部品、自動車用部品、船舶用部品、土木建築用部品、医療用部品、電気・電子機器用部品、輸送機およびレジャー用部品、ホース(ラジエータホース、ヒーターホース等)、防振ゴム、シート、各種ベルト、各種パッキン、シーリング材、ポッティング材、緩衝材およびコーティング材等を好適に形成することができる。
次に本発明について実施例を示してさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例および比較例で得られたエチレン系共重合体、及びエチレン系共重合体架橋物の各物性は、以下に示す方法に従い測定した。
〔エチレン[A]に由来する構造単位のモル量〕
1H−NMRスペクトルメーターによる強度測定によって求めた。
〔非共役ポリエン[C]に由来する構造単位のモル量〕
1H−NMRスペクトルメーターによる強度測定によって求めた。
〔極限粘度[η]:dl/g〕
極限粘度[η]は、離合社製 全自動極限粘度計を用いて、温度:135℃、測定溶媒:デカリンにて測定した。
〔引張り試験〕
JIS K 6251に従い、測定温度23℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行い、エチレン系共重合体架橋物からなるシートの破断強度(TB)(MPa)および破断伸び(EB)(%)を測定した。
〔硬さ試験〕
シートの硬度(タイプAデュロメータ、HA:ショアA)の測定は、平滑な表面をもっている1mmのエチレン系共重合体架橋物からなるシート12枚を用いて、平らな部分を積み重ねて厚み約12mmとして行った。ただし、試験片に異物の混入したもの、気泡のあるもの、およびキズのあるものは用いなかった。また、試験片の測定面の寸法は、押針先端が試験片の端から12mm以上離れた位置で測定できる大きさとした。
シートの硬度(アスカーC)の測定は、SRIS0101(日本ゴム協会標準規格)に従い、以下の手順でアスカーC硬度を測定した。
(i)硬度計の型式「C型」をゴム硬度計用定圧荷重器(型式は「CL−10」)に取り付ける。
(ii)定圧荷重器テーブルの上に試料(ショアAのときと同じもの)を置き、ハンドルを引き下げて垂直にした状態で、試料測定面と硬度計加圧面の間が12〜13mmになるように、試料の厚さに応じて分銅昇降機構の高さを調節する。
(iii)前方ハンドルを素早く手前上方に引き上げ、荷重分銅および硬度計を降下させ、硬度を測定する。
(iv)負荷荷重は、1000gとする。
(v)測定直後の数値を読み取り、アスカーC硬度とする。
〔反発弾性率(%)〕
厚さ6mmのエチレン系共重合体架橋物からなるプレスシートを作成し、JIS K6400に準拠して、このプレスシート上に460mmの高さから16.310gの剛体球を落下させた際の跳ね返り高さL(mm)を測定し、下記式により定義される反発弾性率を求めた。
反発弾性率(%)=L(mm)/460×100
〔ブリード量(mg/cm2)〕
エチレン系共重合体架橋物からなるシートの重量を精密天秤で測定した後、25℃の室内に48時間放置し、シート表面にブリードアウトしたオイルをふきとり、精密天秤で測定することにより求めた。さらにオイルブリードの有無を目視観察し、オイルブリード性を評価した。
〔重合例1:エチレン系共重合体−1〕
攪拌翼を備えた容積300Lの重合器を用いて連続的に、成分[A]:エチレン、成分[B]:プロピレン、成分[C]:5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)からなる三元共重合体の重合反応を60℃にて行った。
重合溶媒としてはヘキサン(フィード量44Kg/h)を用いて、エチレンフィード量を4.5Kg/h、プロピレンフィード量を2.9Kg/h、ENBフィード量を0.55Kg/h、水素を0.45NL/hとして重合器に連続供給した。重合圧力を1.6MPaに保ちながら主触媒として、上記式(VIII)で表される構造を有する触媒である(t−ブチルアミド)−ジメチル(η5−2−メチル−s−インダセン−1−イル)シランチタニウム(II)1,3−ペンタジエンを用いて、0.04mmol/hとなるよう重合器に連続的に供給した。また、共触媒としてトリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート[(C65)3CB(C65)4]を0.21mmol/h、有機アルミニウム化合物としてトリイソブチルアルミニウム(以下「TIBA」ともいう。)を13mmol/hとなるように、それぞれを重合器に連続的に供給した。
このようにして、エチレン、プロピレン、およびENBからなる共重合体を、2.1質量%含む重合液を得た。なお、該主触媒は、国際公開WO98/49212に記載されている方法に準じて合成して得た。重合器下部から抜き出した重合液中に少量のメタノールを添加して重合反応を停止させ、スチームストリッピング処理にて重合体を溶媒から分離した後、80℃で一昼夜減圧乾燥した。得られたエチレン系共重合体−1のエチレン含有量は78.5モル%、ENBの含有量は1.17モル%、及び極限粘度[η]は8.0dl/gであった。
〔重合例2:エチレン系共重合体−2〕
エチレン、プロピレン、ENBおよび水素のフィード量を変更した以外は実施例1と同様の条件で重合した。得られたエチレン系共重合体−2のエチレン含有量は79.7モル%、ENBの含有量は1.3モル%、及び極限粘度[η]は9.5dl/gであった。
〔比較重合例1:エチレン系共重合体−3〕
[エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)の製造例]
攪拌翼を備えた容量15Lの重合器を用いて、連続的にエチレン、プロピレン、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)共重合反応を行った。重合器上部から重合溶媒としてヘキサンを毎時5Lの速度で連続的に供給し、一方、重合器下部から重合器中の重合液が常に5リットルとなるように連続的に重合液を抜き出した。触媒としては、VOCl3、Al(C251.5Cl1.5を使用した。すなわちVOCl3は重合器中のバナジウム原子濃度が0.55mmol/Lとなるように、またAl(C251.5Cl1.5は重合器中のアルミニウム原子濃度が3.3mmol/Lとなるように重合器中に連続的に供給した。
モノマーのエチレンは200L/h、及びプロピレンは60L/hの速度で連続供給した。またENBは重合器中の濃度が4g/Lとなるように連続供給した。分子量調整剤としては水素を使用し、これを重合器ガス相の水素濃度が5mol%となるように供給した。共重合反応は、重合器外部ジャケットに冷却水を循環させることにより、40℃の温度で行った。
以上に述べたような条件で共重合反応させ、エチレン、プロピレン、ENB共重合体が均一な溶液状態で得られた。重合器下部から抜き出した重合液中に少量のメタノールを添加して重合反応を停止させ、スチームストリッピング処理にて重合体を溶媒から分離したのち、80℃で一昼夜減圧乾燥した。以上の操作でエチレン、プロピレン、ENB共重合体が毎時265gの速度で得られた。
得られたエチレン系共重合体−3のエチレン含有量は、76.4モル%、ENB含有量は1.3モル%、及び極限粘度[η]は4.5dl/gであった。
〔実施例1〕
エチレン系共重合体−1と可塑剤の混合物600質量部〔エチレン系共重合体−1:100質量部、初期添加可塑剤(ダイアナプロセスオイル PW−100):500質量部〕に対して、加硫助剤として亜鉛華1号を5質量部、加工助剤としてステアリン酸を2質量部、活性剤として「PEG#4000」(商品名;ポリエチレングリコール、ライオン株式会社製)を1質量部、補強剤としてカーボンブラック:「旭#50G」(商品名;旭カーボン株式会社製)を50質量部、無機充填剤として重炭酸カルシウム:「ホワイトンSB」(商品名;白石カルシウム株式会社製)を40質量部及び表面処理炭酸カルシウム「白艶華CC」(商品名;白石カルシウム株式会社製)を30質量部および後添加可塑剤として「ダイアナプロセスオイル PW−100」(商品名;出光興産株式会社製)200質量部を1.7Lのバンバリーミキサーを用いて混練した。
得られた混練物を、14インチロール(前ロール温度/後ロール温度=50℃/50℃)に供給し、加硫促進剤[「サンセラーBZ」三新化学(株)製:化合物名:ジ−n−ブチル・ジチオカルバミン酸亜鉛:2.0重量部と、「サンセラーCM」三新化学(株)製:化合物名:N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド:1.0重量部と、「サンセラー22−C」三新化学(株)製:化合物名2-イミダゾリン-2-チオールまたは2-イミダゾリンチオン1.0重量部、「サンセラーTE−G」三新化学(株)製:化合物名ジエチルジチオカルバミン酸テルル0.2重量部、加硫剤「サンフェルR」三新化学(株)製:化合物名4,4’-ジチオジモルホリン0.75重量部、硫黄:0.75重量部、を添加して混練し、配合物(エチレン系共重合体組成物)を得た。
次いで、上記エチレン系共重合体組成物を用いて、JIS K6250の8.5の要領で加硫(架橋)〔170℃、15分間加硫〕してエチレン系共重合体架橋物からなるシートを作製した。得られたシート物性を上記記載の方法で測定した。結果を表1に示す。
〔実施例2〕
実施例1で用いたエチレン系共重合体−1に替えて、エチレン系共重合体−2を用い、後添加可塑剤の量を200質量部から300質量部に替える以外は、実施例1と同様に行い、エチレン系共重合体架橋物からなるシートを作製した。得られたシート物性を上記記載の方法で測定した。結果を表1に示す。
〔比較例1〕
実施例1で用いた混練物に替えて、初期添加可塑剤の量を300質量部、及び後添加可塑剤の量を100質量部とする以外は、実施例1と同様に行い、エチレン系共重合体架橋物からなるシートを作製した。得られたシート物性を上記記載の方法で測定した。結果を表1に示す。
〔比較例2〕
実施例1で用いたエチレン系共重合体−1に替えて、エチレン系共重合体−3を、初期添加可塑剤の量を120質量部、及び後添加可塑剤の量を180質量部に替える以外は、実施例1と同様に行い、エチレン系共重合体架橋物からなるシートを作製した。得られたシート物性を上記記載の方法で測定した。結果を表1に示す。
Figure 2015010101

Claims (7)

  1. エチレン[A]、炭素原子数3〜20のα−オレフィン[B]、並びに、および少なくとも一種の(c−1)ポリエンおよび/または(c−2)環状オレフィン[C]からなる群より選ばれる1種以上の成分[C]に由来する構造単位を含むエチレン系共重合体(X)であって、
    (1)エチレン[A]に由来する構造単位が、前記共重合体(X)の全構造単位100モル%中、50〜90モル%の範囲、
    (2)少なくとも一種のポリエンおよび/または環状オレフィン[C]に由来する構造単位が、前記共重合体(X)の全構造単位100モル%中、1.0〜5.0モル%の範囲、および、
    (3)エチレン系共重合体(X)の135℃のデカリン溶液中で測定した極限粘度[η]が、7.8〜13.0dl/gの範囲、
    であることを特徴とするエチレン系共重合体(X)100質量部、当該エチレン系共重合体(X)100質量部に対して、可塑剤(Y)500質量部以上を配合してなるエチレン系共重合体組成物を架橋してなり、且つ架橋物の硬度(SRIS0101により測定したアスカーC硬度)が22以下であることを特徴とするエチレン系共重合体架橋物。
  2. 可塑剤(Y)がパラフィン系オイルであることを特徴とする請求項1に記載のエチレン系共重合体架橋物。
  3. エチレン系共重合体組成物が、更に補強剤及び/又は充填剤(D)、並びに架橋剤(E)を配合してなることを特徴とする請求項1または2に記載のエチレン系共重合体架橋物。
  4. 架橋剤(E)の配合量が、エチレン系共重合体(X)100重量部当たり、0.1〜10重量部である請求項3に記載のエチレン系共重合体架橋物。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載のエチレン系共重合体架橋物を用いてなるロール(製品)。
  6. 請求項1〜3の何れかに記載のエチレン系共重合体架橋物を用いてなるパッキン(製品)。
  7. 請求項1〜3の何れかに記載のエチレン系共重合体架橋物を用いてなる目地材。
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