JPH10139937A - 防振ゴム組成物およびシール材用ゴム組成物 - Google Patents

防振ゴム組成物およびシール材用ゴム組成物

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JPH10139937A
JPH10139937A JP31688996A JP31688996A JPH10139937A JP H10139937 A JPH10139937 A JP H10139937A JP 31688996 A JP31688996 A JP 31688996A JP 31688996 A JP31688996 A JP 31688996A JP H10139937 A JPH10139937 A JP H10139937A
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propylene
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研二 長谷川
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明彦 森川
Nobuyuki Sakabe
延行 坂部
Fumio Tsutsumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低硬度で、かつ圧縮永久歪、防振特性、低温
特性等に優れた防振ゴム組成物およびシール材用ゴム組
成物を提供する。 【解決手段】 各組成物は、下記共重合体(A)および
/または共重合体(B)と加硫・架橋剤とを含有する。 共重合体(A):ET/α−オレフインモル比80/2
0〜55/45、よう素価8〜40、ムーニー粘度5〜
350、Mw/Mn2〜15のET/α−オレフィン/
非共役ポリエンランダム共重合体。 共重合体(B):ET/PPモル比99/1〜50/5
0、ET/(PP+α−オレフイン)モル比80/20
〜55/45、よう素価8〜40、ムーニー粘度5〜3
50、Mw/Mn2〜15のET/PP/α−オレフィ
ン/非共役ポリエンランダム共重合体。 (注)ET:エチレン、PP:プロピレン、α−オレフ
インの炭素数:6〜12、ムーニー粘度:ML1+4, 100
℃、Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振ゴム組成物お
よびシール材用ゴム組成物に関し、さらに詳しくは、特
定のエチレン系ランダム共重合体と加硫剤および/また
は架橋剤とを含有してなり、硬度、防振特性、低温特性
等に優れた防振ゴム組成物、および硬度、低温特性等に
優れたシール材用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エチレン−プロピレン−非共役ジ
エンランダム共重合体(以下、「EPDM」という。)
は、耐熱性、耐候性等が良好であり、自動車部品、一般
工業用ゴム製品、電線被覆材、電気絶縁材、土木建築資
材や、ポリプロピレン、ポリスチレン等の各種プラスチ
ックの改質剤等として広く用いられている。しかし、従
来のEPDMは、防振特性に劣るため、例えば、防振ゴ
ム、制振材等の用途に使用するには満足できない。ま
た、EPDMは、建材用、自動車部品用等のシール材と
しても使用されているが、極寒地方において使用される
場合の低温特性の面で充分満足できるとはいえない。一
方、炭素数6以上のα−オレフィンと非共役ジエンから
なるランダム共重合体に関して、米国特許第3,93
3,769号明細書、同第4,064,335号明細書
および同第4,340,705号明細書には、炭素数6
以上のα−オレフィン、メチル−1,4−ヘキサジエン
およびα,ω−ジエンからなる共重合体が開示され、ま
た特開平5−202143号公報には、炭素数6以上の
α−オレフィン、α,ω−ジエンおよび他の直鎖状非共
役ジエンからなる共重合体が開示されている。しかし、
これらの共重合体の場合、十分な機械的特性を確保する
ためα,ω−ジエンを多量に用いると、共重合体中にゲ
ルが生じ易く、これが製品外観(表面肌)を損なった
り、機械的特性に悪影響を及ぼしやすい等の問題があ
り、そのまま防振用途およびシール用途に使用するに
は、十分とはいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、低硬
度で、かつ防振特性および低温特性に優れた防振ゴム組
成物、および低硬度で、かつ低温特性に優れたシール材
用ゴム組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、下記エチレン系共
重合体を含有する組成物が所期の効果を有することを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】本発明の要旨は、第一に、下記共重合体
(A)および/または共重合体(B)と加硫剤および/
または架橋剤とを含有してなる防振ゴム組成物(以下、
「第1発明」という。)、からなる。
【0006】本発明の要旨は、第二に、下記共重合体
(A)および/または共重合体(B)と加硫剤および/
または架橋剤とを含有してなるシール材用組成物(以
下、「第2発明」という。)、からなる。
【0007】記 共重合体(A): (1) エチレンと炭素数6〜12のα−オレフィンの
モル比(エチレン/炭素数6〜12のα−オレフィン)
が80/20〜55/45の範囲にあり、(2) よう
素価が8〜40の範囲にあり、(3) ムーニー粘度
(ML1+4, 100℃)が5〜350の範囲にあり、(4)
GPCにより求めたポリスチレン換算重量平均分子量
(Mw)とポリスチレン換算数平均分子量(Mn)との
比(Mw/Mn)が2〜15の範囲にあるエチレン/炭
素数6〜12のα−オレフィン/非共役ポリエンランダ
ム共重合体。 共重合体(B): (1) エチレンとプロピレンとのモル比(エチレン/
プロピレン)が99/1〜50/50の範囲にあり、
(2) エチレンとプロピレンおよび炭素数6〜12の
α−オレフィンの合計量とのモル比(エチレン/(プロ
ピレン+炭素数6〜12のα−オレフィン))が80/
20〜55/45の範囲にあり、(3) よう素価が8
〜40の範囲にあり、(4) ムーニー粘度(ML1+4,
100℃)が5〜350の範囲にあり、(5) GPCに
より求めたポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)と
ポリスチレン換算数平均分子量(Mn)との比(Mw/
Mn)が2〜15の範囲にあるエチレン/プロピレン/
炭素数6〜12のα−オレフィン/非共役ポリエンラン
ダム共重合体。
【0008】以下、第1発明および第2発明のゴム組成
物を構成する共重合体(A)および共重合体(B)につ
いて、順次説明する。共重合体(A) 共重合体(A)は、エチレン、炭素数6〜12のα−オ
レフィン(以下、「高級α−オレフィン」という。)お
よび非共役ポリエンからなる共重合体である。共重合体
(A)に使用される高級α−オレフィンとしては、具体
的には、1−ヘキセン、1−ヘプテン、4−メチル−1
−ペンテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、
1−ドデセン等が挙げられ、好ましくは1−ヘキセン、
1−オクテンが用いられる。これらの高級α−オレフィ
ンは、単独でまたは2種以上を混合しても使用すること
ができる。共重合体(A)におけるエチレンと高級α−
オレフィンとのモル比(エチレン/高級α−オレフィ
ン)は、80/20〜55/45、好ましくは80/2
0〜65/35の範囲にある。また、共重合体(A)に
使用される非共役ポリエンとしては、具体的には、5−
エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエ
ン、5−プロピリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル
−2−ノルボルネン、2,5−ノルボルナジエン1,4
−シクロヘキサジエン、1,4−シクロオクタジエン、
1,5−シクロオクタジエン等の環状ポリエン;1,4
−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、7−メチル−
1,6−オクタジエン、3,7−ジメチル−1,6−オ
クタジエン、5,7−ジメチル−1,6−オクタジエ
ン、1,7−ノナジエン等の内部不飽和結合を有する鎖
状ポリエンが挙げられ、好ましくは5−エチリデン−2
−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、7−メチル−
1,6−オクタジエンが用いられる。これら非共役ポリ
エンは、単独でまたは2種以上を混合して使用すること
ができる。また、前記非共役ポリエンと共に、1,5−
ヘキサジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、
1,7−オクタジエン、1,9−デカジエン等のα,ω
−鎖状ジエンの1種以上を併用してもよい。共重合体
(A)におけるよう素価は、8〜40、好ましくは10
〜30の範囲にある。共重合体(A)におけるムーニー
粘度(ML1+4, 100℃)(以下、単に「ムーニー粘度」
という。)は、5〜350、好ましくは15〜300の
範囲にある。さらに、共重合体(A)におけるGPC
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求
めたポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)とポリス
チレン換算数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)
は、2〜15、好ましくは2〜10の範囲にある。な
お、共重合体(A)におけるMwは、通常、10万〜5
00万の範囲にある。本発明において、共重合体(A)
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。
【0009】共重合体(B) 共重合体(B)は、エチレン、プロピレン、高級α−オ
レフィンおよび非共役ポリエンからなる共重合体であ
る。共重合体(B)におけるエチレンとプロピレンとの
モル比(エチレン/プロピレン)は、99/1〜50/
50、好ましくは95/5〜75/25の範囲にある。
共重合体(B)に使用される高級α−オレフィンとして
は、具体的には、1−ヘキセン、1−ヘプテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ノネン、1−
デセン、1−ドデセン等が挙げられ、好ましくは1−ヘ
キセン、1−オクテンが用いられる。これらの高級α−
オレフィンは、単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることができる。共重合体(B)におけるエチレンとプ
ロピレンおよび高級α−オレフィンの合計量とのモル比
(エチレン/(プロピレン+高級α−オレフィン))
は、80/20〜55/45、好ましくは80/20〜
65/35の範囲にある。また、プロピレンと高級α−
オレフィンとのモル比(プロピレン/高級α−オレフィ
ン)は、1/1〜1/20の範囲にあるのが好ましい。
共重合体(B)に使用される非共役ポリエンとしては、
具体的には、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシ
クロペンタジエン、5−プロピリデン−2−ノルボルネ
ン、5−ビニル−2−ノルボルネン、2,5−ノルボル
ナジエン、1,4−シクロヘキサジエン、1,4−シク
ロオクタジエン、1,5−シクロオクタジエン等の環状
ポリエン;1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエ
ン、7−メチル−1,6−オクタジエン、3,7−ジメ
チル−1,6−オクタジエン、5,7−ジメチル−1,
6−オクタジエン、1,7−ノナジエン等の内部不飽和
結合を有する鎖状ポリエンが挙げられ、好ましくは5−
エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエ
ン、7−メチル−1,6−オクタジエンが用いられる。
これら非共役ポリエンは、単独でまたは2種以上を混合
して使用することができる。また、前記非共役ポリエン
と共に、1,5−ヘキサジエン、2−メチル−1,5−
ヘキサジエン、1,7−オクタジエン、1,9−デカジ
エン等のα,ω−鎖状ジエンの1種以上を併用してもよ
い。共重合体(B)におけるよう素価は、8〜40、好
ましくは10〜30の範囲にある。共重合体(B)にお
けるムーニー粘度は、5〜350、好ましくは15〜3
00の範囲にある。さらに、共重合体(B)におけるM
wとMnとの比(Mw/Mn)は、2〜15、好ましく
は2〜10の範囲にある。なお、共重合体(B)におけ
るMwは、通常、10万〜500万の範囲にある。本発
明において、共重合体(B)は、単独でまたは2種以上
を混合して使用することができる。
【0010】共重合体(A)および共重合体(B)の製
共重合体(A)および共重合体(B)は、気相重合、溶
液重合、スラリー重合等の適宜の方法により製造するこ
とができる。これらの重合操作は、バッチ式でも連続式
でも実施することができる。重合が溶液中あるいはスラ
リー状で行われる場合は、反応媒体として、不活性炭化
水素を用いることができ、また反応温度において液状の
反応原料を用いることもできる。前記不活性炭化水素媒
体としては、具体的には、プロパン、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族
炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環族
炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素;クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素等を挙
げることができる。これらの不活性炭化水素媒体のう
ち、特に脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素が好ましい。
共重合体(A)および共重合体(B)を製造する際に用
いられる重合触媒としては、例えばチタン、ジルコニウ
ムおよびハフニウムから選ばれる遷移金属の化合物と有
機金属化合物とからなるオレフィン重合触媒を挙げるこ
とができる。このようなオレフィン重合触媒の特に好ま
しい例としては、メタロセン化合物と有機アルミニウム
化合物叉は該メタロセン化合物と反応してイオン性錯体
を形成するイオン性化合物とからなるメタロセン系触媒
を挙げることができる。以下、共重合体(A)および共
重合体(B)を製造するためのメタロセン系触媒につい
てより具体的に説明するが、本発明においては、場合に
より他の重合触媒を使用することもできる。前記メタロ
セン系触媒としては、例えば下記成分(a)および成分
(b)からなる触媒、あるいは下記成分(c)および成
分(d)からなる触媒が挙げられる。成分(a)は、下
記の一般式[I]で表される遷移金属化合物である。 R''s(C5 m p (R’n E)q MQ4-p-q ...[I] 式中、Mは周期律表第4族金属であり、(C5 m )は
シクロペンタジエニル基または置換シクロペンタジエニ
ル基であり、各Rは同一でも異なっていてもよく、水素
原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40の
アリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭
素数7〜40のアラルキル基であるか、あるいは2つの
隣接する炭素原子が結合して4〜8員の炭素環を作って
おり、Eは非結合電子対を有する原子であり、R’は炭
素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール
基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜
40のアラルキル基であり、R''は炭素数1〜20のア
ルキレン基、ジアルキルけい素またはジアルキルゲルマ
ニウムであって、2つの配位子を結合する基であり、s
は1または0であり、sが1のとき、mは4で、nはE
の原子価より2少ない数であり、sが0のとき、mは5
で、nはEの原子価より1少ない数であり、n≧2のと
き各R’は同一でも異なっていてもよく、また各R’は
結合して環を作っていてもよく、Qは水素原子、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40
のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または
炭素数7〜40のアラルキル基であり、pおよびqは0
〜4の整数であり、かつ0<p+q≦4の関係を満た
す。
【0011】成分(a)の具体例としては、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジブロミド、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、ジ
メチルシリルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジメチルシリルビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジメチル、メチレンビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(イン
デニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、メチレンビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(4,
5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジ
クロリド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデ
ニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(4,5,
6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジルコニウム
ジメチル、エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒド
ロ−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス
(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジメチル、ジメチルシリルビス(3−メチル−1−シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、メチレン
ビス(3−メチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、ビス(第3級ブチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス
(3−第3級ブチル−1−シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、ビス(1,3−ジメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリ
ルビス(2,4−ジメチル−1−シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1,2,4−トリ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリルビス(2,3,5−トリメチルー1
ーシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチル
シリルビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジメチルシリル(フルオレニル)(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロ
ピリレン(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(第3級ブチルアミド)(1,
2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル(第3級ブチ
ルアミド)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、メチレン
(第3級ブチルアミド)(2,3,4,5−テトラメチ
ル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(フェノキシ)(1,2,3,4,5−ペンタメチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリル(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テ
トラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、メチレン(o−フェノキシ)(2,3,
4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、エチレン(o−フェノキシ)
(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ジメチルアミ
ド)ジルコニウムジクロリド、ビス(ジエチルアミド)
ジルコニウムクロリド、ビス(ジ第3級ブチルアミド)
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(メチル
アミド)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス
(第3級ブチルアミド)ジルコニウムジクロリド等や、
これらの化合物におけるジルコニウムをチタニウムある
いはハフニウムに置換した化合物が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。これらの遷移金属化合物
は、単独でまたは2種以上を組合わせて使用することが
できる。
【0012】また、成分(b)は下記一般式[II]また
は一般式[III] で表されるアルミノキサン化合物であ
る。 R2 Al−O−(Al(R)−O) n −AlR2 ...[II] (Al(R)−O) n+2 ... [III] 式中、各Rは同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜
20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素
数7〜40のアルカリール基、または炭素数7〜40の
アラルキル基で、好ましくはメチル基、エチル基、特に
好ましくはメチル基であり、nは2〜50、好ましくは
4〜30の整数である。これらのアルミノキサン化合物
は、単独でまたは2種以上を組合わせて使用することが
できる。前記成分(a)と成分(b)との使用割合は、
周期律表第4族金属(M)とアルミニウムとのモル比
(M:Al)で、通常、1:1〜1:100000、好
ましくは1:5〜1:50000の範囲である。
【0013】次に、成分(c)は、下記一般式[IV]で
表される遷移金属アルキル化合物である。 R''s(C5 m p (R’n E)q MR'''4-p-q ...[IV] 式中、Mは周期律表第4族金属であり、(C5 m )は
シクロペンタジエニル基または置換シクロペンタジエニ
ル基であり、各Rは同一でも異なっていてもよく、水素
原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40の
アリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭
素数7〜40のアラルキル基であるか、あるいは2つの
隣接する炭素原子が結合して4〜8員の炭素環を作って
おり、Eは非結合電子対を有する原子であり、R’は炭
素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール
基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜
40のアラルキル基であり、R''は炭素数1〜20のア
ルキレン基、ジアルキルけい素またはジアルキルゲルマ
ニウムであって、2つの配位子を結合する基であり、s
は1または0であり、sが1のとき、mは4で、nはE
の原子価より2少ない数であり、sが0のとき、mは5
で、nはEの原子価より1少ない数であり、n≧2のと
き各R’は同一でも異なっていてもよく、また各R’は
結合して環を作っていてもよく、R''' は炭素数1〜2
0のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数
7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40のアラ
ルキル基であり、pおよびqは0〜3の整数であり、か
つ0<p+q<4の関係を満たす。
【0014】成分(c)の具体例としては、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジエチル、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジイソブチル、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ{ビス(ト
リメチルシリル)メチル}、ジメチルシリルビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシ
リルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジイソ
ブチル、メチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジメチル、エチレンビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、ビス(インデニル)ジルコ
ニウムジメチル、ビス(インデニル)ジルコニウムジイ
ソブチル、ジメチルシリルビス(インデニル)ジルコニ
ウムジメチル、メチレンビス(インデニル)ジルコニウ
ムジメチル、エチレンビス(インデニル)ジルコニウム
ジメチル、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデ
ニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジ
ルコニウムジメチル、エチレンビス(4,5,6,7−
テトラヒドロ−1−インデニル)ジルコニウムジメチ
ル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジメチル、ジメチルシリルビス(3−メチル−1−シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(第3
級ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、ジメチルシリルビス(3−第3級ブチル−1−シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,
3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメ
チル、ビス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジイソブチル、ジメチルシリルビス(2,
4−ジメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジメチル、メチレンビス(2,4−ジメチル−1−シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、エチレン
ビス(2,4−ジメチル−1−シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジメチル、ビス(1,2,4−トリメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチ
ルシリルビス(2,3,5−トリメチル−1−シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(フルオレ
ニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(フ
ルオレニル)ジルコニウムジメチル、(フルオレニル)
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメ
チルシリル(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジメチル、イソプロピリレン(フルオレニ
ル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、
(第3級ブチルアミド)(1,2,3,4,5−ペンタ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、
ジメチルシリル(第3級ブチルアミド)(2,3,4,
5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジメチル、メチレン(第3級ブチルアミド)
(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジメチル、(フェノキシ)(1,
2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジメチル、ジメチルシリル(o−フェノキ
シ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペン
タジエニル)ジルコニウムジメチル、メチレン(o−フ
ェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(ジメ
チルアミド)ジルコニウムジメチル、ビス(ジエチルア
ミド)ジルコニウムジメチル、ビス(ジ第3級ブチルア
ミド)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(メ
チルアミド)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビ
ス(第3級ブチルアミド)ジルコニウムジメチル等や、
これらの化合物中のジルコニウムをチタニウムあるいは
ハフニウムに置換した化合物が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。これらの遷移金属アルキル化
合物は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。前記遷移金属アルキル化合物は、予め合
成したのち使用してもよいし、また前記一般式[IV]に
おいてR''をハロゲン原子に置換した遷移金属ハライド
と、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムモノクロリド、トリイソブチ
ルアルミニウム、メチルリチウム、ブチルリチウム等の
有機金属化合物とを、反応系内で接触させることにより
形成させてもよい。
【0015】また、成分(d)は、下記一般式[V]で
表されるイオン性化合物である。 ([L]k+ )p([M’A1 2 ... An - )q ...[V] 式中、[L]k+はブレンステッド酸またはルイス酸であ
り、M’は周期律表第13〜15族元素であり、A1
n はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜2
0のアルキル基、炭素数1〜30のジアルキルアミノ
基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜40の
アリール基、炭素数6〜40のアリールオキシ基、炭素
数7〜40のアルカリール基、炭素数7〜40のアラル
キル基、炭素数1〜40のハロゲン置換炭化水素基、炭
素数1〜20のアシルオキシ基、または有機メタロイド
基であり、kはLのイオン価で1〜3の整数であり、p
は1以上の整数であり、q=(k×p)である。
【0016】成分(d)の具体例としては、テトラフェ
ニルほう酸トリメチルアンモニウム、テトラフェニルほ
う酸トリエチルアンモニウム、テトラフェニルほう酸ト
リ−n−ブチルアンモニウム、テトラフェニルほう酸メ
チル(ジ−n−ブチル)アンモニウム、テトラフェニル
ほう酸ジメチルアニリニウム、テトラフェニルほう酸メ
チルピリジニウム、テトラフェニルほう酸メチル(2−
シアノピリジニウム)、テトラフェニルほう酸メチル
(4−シアノピリジニウム)、テトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ほう酸トリメチルアンモニウム、テトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸トリエチルアン
モニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう
酸トリ−n−ブチルアンモニウム、テトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ほう酸メチル(ジ−n−ブチル)ア
ンモニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほ
う酸ジメチルアニリニウム、テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ほう酸メチルピリジニウム、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ほう酸メチル(2−シアノ
ピリジニウム)、テトラキス(ペンタフルオロフェニル
フェニル)ほう酸メチル(4−シアノピリジニウム)、
テトラキス[ビス(3,5−ジトリフルオロメチル)フ
ェニル]ほう酸ジメチルアニリニウム、テトラフェニル
ほう酸フェロセニウム、テトラフェニルほう酸銀、テト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸フェロセニウ
ム等を挙げることができるが、これらに限定されるもの
ではない。これらのイオン性化合物は単独でまたは2種
以上を組み合わせて使用することができる。前記(c)
成分と(d)成分の使用割合は、モル比((c):
(d))で、通常、1:0.5〜1:20、好ましくは
1:0.8〜1:10の範囲である。前記メタロセン系
触媒における少なくとも1種の成分は、適当な担体に担
持して用いることもできる。このような担体の種類につ
いては特に制限はなく、無機酸化物担体、それ以外の無
機担体、および有機担体のいづれも用いることができ
る。また担持方法についても特に制限はなく、公知の方
法を適宜利用してよい。前記のようなメタロセン系触媒
を用いて得られる共重合体(A)および共重合体(B)
は、ランダム性が良好な特徴を有する。また、前記メタ
ロセン系触媒を用いて重合を行う際に、水素を適当圧力
で導入することにより、得られる共重合体の分子量を調
節することができる。共重合体(A)および共重合体
(B)を製造する際の重合温度は、通常、約20〜20
0℃、好ましくは30〜100℃の範囲であり、また重
合圧力は、通常、0kg/cm2 を越え100kg/c
2 以下、好ましくは0kg/cm2 を越え50kg/
cm2 以下の範囲である。
【0017】組成物の調製 第1発明の防振ゴム組成物、および第2発明のシール材
用ゴム組成物は、前述した共重合体(A)および/また
は共重合体(B)と、加硫剤および/または架橋剤(以
下、これらをまとめて「加硫・架橋剤」という。)とを
含有してなるものである。加硫・架橋剤としては、例え
ば、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄な
どの硫黄;塩化イオウ、セレン、テルル等の無機系加硫
剤;モルホリンジスルフィド、アルキルフェノールジス
ルフィド、チウラムジスルフィド類、ジチオカルバミン
酸塩等の含硫黄有機化合物;1,1−ジ−t−ブチルペ
ルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ
−t−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、t
−ブチルクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,3−ビ
ス−(t−ブチルペルオキシ−イソプロピル)ベンゼン
等の有機過酸化物類等が挙げられる。これらの加硫・架
橋剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用すること
ができる。加硫・架橋剤の配合量は、例えば、硫黄の場
合、共重合体(A)および/または共重合体(B)10
0重量部に対して、通常、0.1〜10重量部、好まし
くは0.5〜5重量部の割合であり、また有機過酸化物
の場合、共重合体(A)および/または共重合体(B)
100重量部に対して、通常、0.1〜15重量部、好
ましくは0.5〜10重量部の割合である。また、硫黄
を加硫・架橋剤として用いる場合は、必要に応じて加硫
促進剤、加硫促進助剤を併用することができる。前記加
硫促進剤としては、例えば、ヘキサメチレンテトラミン
等のアルデヒドアンモニア類;ジフェニルグアニジン、
ジ(o−トリル)グアニジン、o−トリルーピグアニド
等のグアニジン類;チオカルバニリド、ジ(o−トリ
ル)チオウレア、N,N’−ジエチルチオウレア、テト
ラメチルチオウレア、トリメチルチオウレア、ジラウリ
ルチオウレア等のチオウレア類;メルカプトベンゾチア
ゾール、ジベンゾチアゾ−ルジスルフィド、2−(4−
モルフォリノチオ)ベンゾチアゾール、2−(2,4−
ジニトロフェニル)−メルカプトベンゾチアゾール、
(N,N’−ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾチ
アゾール等のチアゾール類;N−t−ブチル−2−ベン
ゾチアジルスルフェンアミド、N,N’−ジシクロヘキ
シル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N’
−ジイソプロピル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミ
ド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェ
ンアミド等のスルフェンアミド類;テトラメチルチウラ
ムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、
テトラブチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウ
ラムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラ
スルフィド等のチウラム類;ジメチルチオカルバミン酸
亜鉛、ジエチルチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチル
チオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジ
メチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルチオカルバミン
酸テルル、ジメチルチオカルバミン酸鉄等のカルバミン
酸塩類;ブチルチオキサントゲン酸亜鉛等のキサントゲ
ン酸塩類等が挙げられる。これらの加硫促進剤は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。加
硫促進剤の配合量は、共重合体(A)および/または共
重合体(B)100重量部に対して、通常、0.1〜2
0重量部、好ましくは0.2〜10重量部の割合であ
る。前記加硫促進助剤としては、例えば、酸化マグネシ
ウム、亜鉛華、リサージ、鉛丹、鉛白等の金属酸化物;
ステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸亜鉛等の有機
酸類等が挙げられ、特に亜鉛華、ステアリン酸が好まし
い。これらの加硫促進助剤は、単独でまたは2種以上を
混合して使用することができる。加硫促進助剤の配合量
は、共重合体(A)および/または共重合体(B)10
0重量部に対して、通常、0.5〜20重量部である。
また、有機過酸化物を加硫・架橋剤として使用する場合
には、必要に応じて架橋助剤を併用することもできる。
前記架橋助剤としては、例えば、硫黄、ジペンタメチレ
ンチウラムテトラスルフィド等の硫黄化合物;エチレン
ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレンジ(メタ)アク
リレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ト
リアリルシアヌレート、メタフェニレンビスマレイミ
ド、トルイレンビスマレイミド等の多官能性モノマー
類;p−キノンオキシム、p,p’−ベンゾイルキノン
オキシム等のオキシム化合物等を用いることができる。
これらの架橋助剤は、単独でまたは2種以上を混合して
使用することができる。架橋助剤の配合量は、共重合体
(A)および/または共重合体(B)100重量部に対
して、通常、0.5〜20重量部である。
【0018】また、第1発明の防振ゴム組成物、および
第2発明のシール材用ゴム組成物には、所望により、充
填剤、軟化剤、発泡剤のほか、可塑剤、滑剤、粘着付与
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤等の他の各種添加剤を配
合することもできる。前記充填剤としては、例えば、S
RF、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAF、F
T、MT等のカーボンブラック;微粒子ケイ酸、重質炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク等の
無機充填剤;あるいはハイスチレン樹脂、クマロンイン
デン樹脂、フェノール樹脂、リグニン、変性メラニン樹
脂、石油樹脂等の有機充填剤が挙げられる。これらの充
填剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用すること
ができる。前記軟化剤としては、例えば、ゴムに通常用
いられるアロマティック油、ナフテニック油、パラフィ
ン油等のプロセスオイル;ヤシ油等の植物油;アルキル
ベンゼン等の合成油等が挙げられる。これらの軟化剤は
単独でまたは2種以上を混合して使用することができ
る。前記発泡剤としては、例えば、炭酸アンモニウム、
重炭酸ナトリウム、無水硝酸ナトリウム等の無機発泡
剤;ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N’−
ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフタルアミド、ベ
ンゼンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシビス
(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、3,3’−ジスル
ホンヒドラジドジフェニルスルホン、アゾイソブチロニ
トリル、アゾビスホルムアミド等有機発泡剤が挙げられ
る。また、これらの発泡剤に共に、尿素系、有機酸系、
金属塩系等の発泡助剤を併用してもよい。これらの発泡
剤および発泡助剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を
混合して使用することができる。さらに、第1発明の防
振ゴム組成物、および第2発明のシール材用ゴム組成物
は、他のゴムおよび/または樹脂の1種以上を混合して
使用することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、実施例により、第1発明お
よび第2発明の実施の形態をさらに具体的に説明する。
但し、第1発明および第2発明は、これらの実施例に何
ら制約されるものではない。実施例および比較例中の測
定・評価は、以下の方法により実施した。 (イ)プロピレン含量および高級α−オレフィン含量
(モル%)13 C−NMR法により測定した。但し、エチレン、プロ
ピレンおよび高級α−オレフィンの各含量(モル%)
は、これらの合計量を100モル%としたときの値を示
す。 (ロ)よう素価 赤外線吸収スペクトル法により測定した。 (ハ)ムーニー粘度(ML1+4, 100℃) JIS K6300に準拠し、測定温度100℃、予熱
1分、測定4分にて測定した。 (ニ)Mw/Mn o−ジクロロベンゼン溶媒を使用し、135℃で、GP
Cにより測定した。 (ホ)引張り試験 JIS K6301に準拠し、3号型試験片を用い、測
定温度25℃、引張速度500mm/分の条件で、引張
強さTB(MPa)及び引切断時伸びEB(%)の測定
した。 (ヘ)硬さ試験 JISK6301に準拠し、スプリング硬さ(JIS−
A硬度)を測定した。 (ト)圧縮永久歪試験 JIS K6301に準拠し、70℃×22時間の条件
で測定した。 (チ)tanδ (株)岩本製作所製粘弾性スペクトロメーターを用い、
静的歪5%、動的歪0.5%、15Hz、25℃の条件
で測定した。 (リ)静動比 岩本製作所製粘弾性スペクトロメーターを用い、周波数
100Hz、動的歪/静動歪=5/0.5%、25℃に
てE’を測定し、これをEd=E'(100Hz)とす
る。次にJIS K 6301に準拠し、25%低伸張
応力を測定し、これをEsとして、静動比=Ed/Es
を求めた。
【0020】
【実施例】
実施例1 (共重合体(A)の製造)充分に窒素置換した内容量3
リットルのステンレス製オートクレーブに、精製トルエ
ンを1.5リットル、1−ヘキセンを500ミリリット
ル、5−エチリデンー2ーノルボルネン(以下、「EN
B」という。)を28ミリリットル、精製トルエン15
ミリリットル中に溶解したアルミニウム原子換算で23
ミリモルのメチルアルミノキサンを加え、30℃に昇温
したのち、エチレンを14ノルマルリットル/分の速度
で連続的に供給しつつ、容器内圧を5kg/cm2 に調
整した。次いで、トルエン4.5ミリリットル中に溶解
したイソプロピリレン(フルオレニル)(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド5.0μモルを添加
して、重合を開始させた。反応中は温度を30℃に保
ち、連続的にエチレンを供給しつつ、容器内圧を5kg
/cm2 に保持して、15分間重合を行った。次いで、
少量のメタノールを添加して、反応を停止させたのち、
スチームストリッピングで脱溶し、6インチロールで乾
燥して、95gのポリマーを得た。このポリマーは、エ
チレン含量70.5モル%、1−ヘキセン含量29.5
モル%、よう素価15、ムーニー粘度20、Mw/Mn
2.1のエチレン/1−ヘキセン/ENBランダム共重
合体であった。この共重合体を、共重合体(A-1) とす
る。 (組成物の調製と評価)前記共重合体(A-1) を用い、表
1に示す成分から加硫剤成分を除いた各成分をバンバリ
ー(内容量250ミリリットル)を用い、回転数60r
pm、60℃で150秒間混練りして、コンパウンド
(i)を得たのち、コンパウンド(i)に加硫剤成分を
加え、50℃に保持した4インチロールで5分間混練り
して、コンパウンド(ii)を得た。次いで、コンパウン
ド(ii)を、160℃に加熱した熱プレスにより、プレ
ス圧150kgf/cm2 の圧力下で30分加熱して、
120×120×2mmの加硫シートを作成し、各種特
性を評価した。その結果、共重合体(A-1) を用いた組成
物は、低硬度であり、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振
特性等に優れていた。評価結果を表−2に示す。
【0021】実施例2 (共重合体(A)の製造)1−ヘキセンの代わりに1−
オクテンを用いた以外は、実施例1と同様にして、9
7.5gのポリマーを得た。このポリマーは、エチレン
含量70.3モル%、1−オクテン含量29.7モル
%、よう素価15、ムーニー粘度25、Mw/Mn2.
1のエチレン/1−オクテン/ENBランダム共重合体
であった。この共重合体を共重合体(A-2) とする。 (組成物の調製と評価)共重合体(A-2) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、共重合体(A-2) を用いた組成物は、低硬度であ
り、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れてい
た。評価結果を表−2に示す。
【0022】実施例3 (共重合体(A)の製造)1ーオクテンの使用量を30
0ミリリットルに、トルエンの使用量を1.7リットル
に、それぞれ変更した以外は、実施例2と同様にして、
125gのポリマーを得た。このポリマーは、エチレン
含量79.5モル%、1−オクテン含量20.5モル
%、よう素価21、ムーニー粘度110、Mw/Mn
2.1のエチレン/1−オクテン/ENBランダム共重
合体であった。この共重合体を、共重合体(A-3)とす
る。 (組成物の調製と評価)共重合体(A-3) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、共重合体(A-3) を用いた組成物は、低硬度であ
り、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れてい
た。評価結果を表−2に示す。
【0023】実施例4 (共重合体Aの製造)充分に窒素置換した内容量3リッ
トルのステンレス製オートクレーブに、精製トルエンを
1.7リットル、1−オクテンを300ミリリットル、
ENBを18ミリリットル、精製トルエン15ミリリッ
トル中に溶解したアルミニウム原子換算で23ミリモル
のメチルアルミノキサンを加え、50℃に昇温したの
ち、エチレンを14ノルマルリットル/分、水素を1ノ
ルマルリットル/分の速度で連続的に供給しつつ、容器
内圧を5kg/cm2 に調整した。次いで、トルエン
4.5ミリリットル中に溶解したイソプロピリレン(フ
ルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド5.0μモルを添加して、重合を開始させた。
反応中は温度を50℃に保ち、連続的にエチレンを供給
しつつ、容器内圧を5kg/cm2 に保持して、20分
間重合を行った。次いで、少量のメタノールを添加し
て、反応を停止させたのち、スチームストリッピングで
脱溶し、6インチロールで乾燥して、86gのポリマー
を得た。このポリマーは、エチレン含量79.5モル
%、1−オクテン含量20.5モル%、よう素価15、
ムーニー粘度44.5、Mw/Mn2.1のエチレン/
1−オクテン/ENBランダム共重合体であった。この
共重合体を、共重合体(A-4) とする。 (組成物の調製と評価)共重合体(A-4) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、共重合体(A-4) を用いた組成物は、低硬度であ
り、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れてい
た。評価結果を表−2に示す。
【0024】実施例5 ENBの代わりにジシクロペンタジエンを用いた以外
は、実施例4と同様にして、84.5gのポリマーを得
た。このポリマーは、エチレン含量79モル%、1−オ
クテン含量21モル%、よう素価14.5、ムーニー粘
度54、Mw/Mn2.3のエチレン/1−オクテン/
ジシクロペンタジエンランダム共重合体であった。この
共重合体を、共重合体(A-5) とする。 (組成物の調製と評価)共重合体(A-5) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、共重合体(A-5) を用いた組成物は、低硬度であ
り、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れてい
た。評価結果を表−2に示す。
【0025】実施例6 (共重合体(A)の製造)充分に窒素置換した内容量3
リットルのステンレス製オートクレーブに、精製トルエ
ンを1.45リットル、1−オクテンを500ミリリッ
トル、7−メチル−1,6−オクタジエンを50ミリリ
ットルを加え、30℃に昇温したのち、エチレンを14
ノルマルリットル/分の速度で連続的に供給しつつ、容
器内圧を5kg/cm2 に調整した。これとは別に、充
分に窒素置換し、磁気撹拌子を入れた内容量50ミリリ
ットルのガラス製フラスコに、精製トルエン4.8ミリ
リットル中に溶解したイソプロピリレン(フルオレニ
ル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド
5.0μモル、精製トルエン9.6ミリリットル中に溶
解したトリイソブチルアルミニウム2.5ミリモルを入
れ、室温で30分間撹拌した。その後、精製トルエン1
2ミリリットル中に溶解したテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ホウ酸ジメチルアニリウム6.0μモルを
加え、室温で20分間撹拌して反応させて、重合触媒と
した。この重合触媒を、前記オートクレーブに添加し
て、重合を開始させた。反応中は温度を30℃に保ち、
連続的にエチレンを供給しつつ、容器内圧を5kg/c
2 に保持して、15分間重合を行った。次いで、少量
のメタノールを添加して、反応を停止させたのち、スチ
ームストリッピングで脱溶し、6インチロールで乾燥し
て、180gのポリマーを得た。このポリマーは、エチ
レン含量72.2モル%、1−オクテン含量27.8モ
ル%、よう素価14.5、ムーニー粘度20.5、Mw
/Mn2.1のエチレン/1−オクテン/7−メチル−
1,6−オクタジエンランダム共重合体であった。この
共重合体を、共重合体(A-6) とする。 (組成物の調製と評価)共重合体(A-6) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、この共重合体(A-6) を用いた組成物は、低硬度
であり、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れ
ていた。評価結果を表−2に示す。
【0026】実施例7 (共重合体(A)の製造)充分に窒素置換した内容量3
リットルのステンレス製オートクレーブに、精製トルエ
ンを1.3リットル、1−オクテンを700ミリリット
ル、ENBを28ミリリットルを加え、40℃に昇温し
たのち、エチレンを14ノルマルリットル/分の速度で
連続的に供給しつつ、容器内圧を5kg/cm2 に調整
した。これとは別に、充分に窒素置換し、磁気撹拌子を
入れた内容量50ミリリットルのガラス製フラスコに、
精製トルエン2.4ミリリットル中に溶解したジメチル
シリル(第3級ブチルアミド)(2,3,4,5−テト
ラメチル−1−シクロペンタジエニル)チタニウムクロ
リド2.4μモル、精製トルエン4.8ミリリットル中
に溶解したトリイソブチルアルミニウム1.2ミリモル
を入れ、室温で30分間撹拌した。その後、精製トルエ
ン6ミリリットル中に溶解したテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ホウ酸ジメチルアニリウム2.4μモル
を加え、室温で20分間撹拌して反応させて、重合触媒
とした。この重合触媒を、前記オートクレーブに添加し
て、重合を開始させた。反応中は温度を40℃に保ち、
連続的にエチレンを供給しつつ、容器内圧を5kg/c
2 に保持して、15分間重合を行った。次いで、少量
のメタノールを添加して、反応を停止させたのち、スチ
ームストリッピングで脱溶し、6インチロールで乾燥し
て、88gのポリマーを得た。このポリマーは、エチレ
ン含量62.5モル%、1−オクテン含量37.5モル
%、よう素価11、ムーニー粘度30、Mw/Mn2.
1のエチレン/1−オクテン/ENBランダム共重合体
であった。この共重合体を、共重合体(A-7) とする。 (組成物の調製と評価)共重合体(A-7) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、この共重合体(A-7) を用いた組成物は、低硬度
であり、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れ
ていた。評価結果を表−3に示す。
【0027】実施例8 (共重合体(A)の製造)充分に窒素置換した内容量3
リットルのステンレス製オートクレーブに、精製トルエ
ンを1.45リットル、1−オクテンを450ミリリッ
トル、7−メチル−1,6−オクタジエンを45ミリリ
ットル、1,9−デカジエンを1.7ミリリットル加
え、30℃に昇温したのち、エチレンを14ノルマルリ
ットル/分の速度で連続的に供給しつつ、容器内圧を5
kg/cm2 に調整した。これとは別に、充分に窒素置
換し、磁気撹拌子を入れた内容量50ミリリットルのガ
ラス製フラスコに、精製トルエン3.0ミリリットル中
に溶解したイソプロピリレン(フルオレニル)(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド3.0μモ
ル、精製トルエン6.0ミリリットル中に溶解したトリ
イソブチルアルミニウム1.5ミリモルを入れ、室温で
30分間撹拌した。その後、精製トルエン7.2ミリリ
ットル中に溶解したテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ホウ酸ジメチルアニリウム3.6μモルを加え、室
温で20分間撹拌して反応させて、重合触媒とした。こ
の重合触媒を、前記オートクレーブに添加して、重合を
開始させた。反応中は温度を30℃に保ち、連続的にエ
チレンを供給しつつ、容器内圧を5kg/cm2 に保持
して、15分間重合を行った。次いで、少量のメタノー
ルを添加して、反応を停止させたのち、スチームストリ
ッピングで脱溶し、6インチロールで乾燥して、155
gのポリマーを得た。このポリマーは、エチレン含量7
1.5モル%、1−オクテン含量28.5モル%、よう
素価15.5、ムーニー粘度45、Mw/Mn5.5の
エチレン/1−オクテン/7−メチル−1,6−オクタ
ジエン/1,9−デカジエンランダム共重合体であっ
た。この共重合体を、共重合体(A-8) とする。 (組成物の調製と評価)共重合体(A-8) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、この共重合体(A-8) を用いた組成物は、低硬度
であり、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れ
ていた。評価結果を表−3に示す。
【0028】実施例9 (共重合体(A)の製造)充分に窒素置換した内容量3
リットルのステンレス製オートクレーブに、精製トルエ
ンを1.45リットル、1−オクテンを500ミリリッ
トル、7−メチル−1,6−オクタジエンを55ミリリ
ットル、1,9−デカジエンを2.5ミリリットル加
え、30℃に昇温したのち、エチレンを14ノルマルリ
ットル/分の速度で連続的に供給しつつ、容器内圧を5
kg/cm2 に調整した。これとは別に、充分に窒素置
換し、磁気撹拌子を入れた内容量50ミリリットルのガ
ラス製フラスコに、精製トルエン5.0ミリリットル中
に溶解したイソプロピリレン(フルオレニル)(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド5.0μモ
ル、精製トルエン10ミリリットル中に溶解したトリイ
ソブチルアルミニウム2.5ミリモルを入れ、室温で3
0分間撹拌した。その後、精製トルエン12ミリリット
ル中に溶解したテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ホウ酸ジメチルアニリウム6.0μモルを加え、室温で
20分間撹拌して反応させて、重合触媒とした。この重
合触媒を、前記オートクレーブに添加して、重合を開始
させた。反応中は温度を30℃に保ち、連続的にエチレ
ンを供給しつつ、容器内圧を5kg/cm2 に保持し
て、15分間重合を行った。次いで、少量のメタノール
を添加して、反応を停止させたのち、スチームストリッ
ピングで脱溶し、6インチロールで乾燥して、170g
のポリマーを得た。このポリマーは、エチレン含量6
7.9モル%、1−オクテン含量32.1モル%、よう
素価16.5、ムーニー粘度43.5、Mw/Mn10
のエチレン/1−オクテン/7−メチル−1,6−オク
タジエン/1,9−デカジエンランダム共重合体であっ
た。この共重合体を、共重合体(A-9) とする。 (組成物の調製と評価)共重合体(A-9) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、この共重合体(A-9) を用いた組成物は、低硬度
であり、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れ
ていた。評価結果を表−3に示す。
【0029】実施例10 (共重合体(A)の製造)充分に窒素置換した内容量3
リットルのステンレス製オートクレーブに、精製トルエ
ンを1.4リットル、1−オクテンを500ミリリット
ル、ENBを28ミリリットル、1,9−デカジエンを
3.7ミリリットル加え、30℃に昇温したのち、エチ
レンを12ノルマルリットル/分の速度で連続的に供給
しつつ、容器内圧を5kg/cm2 に調整した。これと
は別に、充分に窒素置換し、磁気撹拌子を入れた内容量
50ミリリットルのガラス製フラスコに、精製トルエン
5.0ミリリットル中に溶解したイソプロピリレン(フ
ルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド5.0μモル、精製トルエン10ミリリットル
中に溶解したトリイソブチルアルミニウム2.5ミリモ
ルを入れ、室温で30分間撹拌した。その後、精製トル
エン12ミリリットル中に溶解したテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ホウ酸ジメチルアニリウム6.0μ
モルを加え、室温で20分間撹拌して反応させて、重合
触媒とした。この重合触媒を、前記オートクレーブに添
加して、重合を開始させた。反応中は温度を30℃に保
ち、連続的にエチレンを供給しつつ、容器内圧を5kg
/cm2 に保持して、15分間重合を行った。次いで、
少量のメタノールを添加して、反応を停止させたのち、
スチームストリッピングで脱溶し、6インチロールで乾
燥して、119.7gのポリマーを得た。このポリマー
は、エチレン含量71.9モル%、1−オクテン含量2
8.1モル%、よう素価15.5、ムーニー粘度41.
5、Mw/Mn4.5のエチレン/1−オクテン/EN
B/1,9−デカジエンランダム共重合体であった。こ
の共重合体を、共重合体(A-10)とする。 (組成物の調製と評価)共重合体(A-10)を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、この共重合体(A-10)を用いた組成物は、低硬度
であり、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れ
ていた。評価結果を表−3に示す。
【0030】実施例11 (共重合体(B)の製造)充分に窒素置換した内容量3
リットルのステンレス製オートクレーブに、精製トルエ
ンを1.5リットル、1−ヘキセンを500ミリリット
ル、ENBを28ミリリットル、精製トルエン15ミリ
リットル中に溶解したアルミニウム原子換算で23ミリ
モルのメチルアルミノキサンを加え、40℃に昇温した
のち、エチレンを14ノルマルリットル/分、プロピレ
ンを2ノルマルリットル/分の速度で連続的に供給しつ
つ、容器内圧を5kg/cm2 に調整した。次いで、ト
ルエン4.5ミリリットル中に溶解したイソプロピリレ
ン(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド5.0μモルを添加して、重合を開始さ
せた。反応中は温度を40℃に保ち、連続的にモノマー
を供給しつつ、容器内圧を5kg/cm2 に保持して、
15分間反応を行った。次いで、少量のメタノールを添
加して、反応を停止させたのち、スチームストリッピン
グで脱溶し、6インチロールで乾燥して、90gのポリ
マーを得た。このポリマーは、エチレン含量70モル
%、プロピレン含量4.5モル%、1ーヘキセン含量2
5.5モル%、エチレンとプロピレンとのモル比94/
6、エチレンとプロピレンおよび1−ヘキセンの合計量
とのモル比70/30、よう素価15、ムーニー粘度2
8.5、Mw/Mn2.2のエチレン/プロピレン/1
−ヘキセン/ENBランダム共重合体であった。この共
重合体を、共重合体(B-1) とする。 (組成物の調製と評価)共重合体(B-1) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、共重合体(B-1) を用いた組成物は、低硬度であ
り、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れてい
た。評価結果を表−3に示す。
【0031】実施例12 (共重合体(B)の製造)1−ヘキセンの代わりに1−
オクテンを用いた以外は、実施例11と同様にして、8
9gのポリマーを得た。このポリマーは、エチレン含量
70.5モル%、プロピレン含量5.0モル%、1−オ
クテン含量24.5モル%、エチレンとプロピレンとの
モル比93.4/6.6、エチレンとプロピレンおよび
1−オクテンの合計量とのモル比70.5/29.5、
よう素価14、ムーニー粘度26、Mw/Mn2.2の
エチレン/プロピレン/1−オクテン/ENBランダム
共重合体であった。この共重合体を、共重合体(B-2) と
する。 (組成物の調製と評価)共重合体(B-2) を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コンパウンド(i)および
コンパウンド(ii)の調製、各種特性評価を行った。そ
の結果、共重合体(B-2) を用いた組成物は、低硬度であ
り、かつ圧縮永久歪、低温特性、防振特性等に優れてい
た。評価結果を表−3に示す。
【0032】比較例1〜4 共重合体(A-1) の代わりに、公知の重合方法により得ら
れた表−4に示すエチレン/プロピレン/非共役ポリエ
ン共重合体からなる比較用共重合体(C-1) 〜 (C-4)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、組成物の調製、各
種特性評価を行った。その結果、これらの共重合体を用
いた組成物は、硬度、圧縮永久歪、防振特性、低温特性
等のバランスに劣り、防振ゴム用素材およびシール材素
材として満足できないものであった。評価結果を表−5
に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【発明の効果】本発明の防振ゴム組成物は、低硬度であ
り、しかも圧縮永久歪、防振特性および低温特性に優
れ、また本発明のシール材用ゴム組成物は、低硬度であ
り、しかも圧縮永久歪および低温特性に優れており、建
造物用、機械・装置用等の防振ゴム用素材として、ある
いは建材用、自動車部品用等のシール材用素材として、
高度の特性バランスを有するものである。
フロントページの続き (72)発明者 堤 文雄 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記共重合体(A)および/または共重
    合体(B)と加硫剤および/または架橋剤とを含有して
    なる防振ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 下記共重合体(A)および/または共重
    合体(B)と加硫剤および/または架橋剤とを含有して
    なるシール材用組成物。 記 共重合体(A): (1) エチレンと炭素数6〜12のα−オレフィンの
    モル比(エチレン/炭素数6〜12のα−オレフィン)
    が80/20〜55/45の範囲にあり、(2) よう
    素価が8〜40の範囲にあり、(3) ムーニー粘度
    (ML1+4, 100℃)が5〜350の範囲にあり、(4)
    GPCにより求めたポリスチレン換算重量平均分子量
    (Mw)とポリスチレン換算数平均分子量(Mn)との
    比(Mw/Mn)が2〜15の範囲にあるエチレン/炭
    素数6〜12のα−オレフィン/非共役ポリエンランダ
    ム共重合体。 共重合体(B): (1) エチレンとプロピレンとのモル比(エチレン/
    プロピレン)が99/1〜50/50の範囲にあり、
    (2) エチレンとプロピレンおよび炭素数6〜12の
    α−オレフィンの合計量とのモル比(エチレン/(プロ
    ピレン+炭素数6〜12のα−オレフィン))が80/
    20〜55/45の範囲にあり、(3) よう素価が8
    〜40の範囲にあり、(4) ムーニー粘度(ML1+4,
    100℃)が5〜350の範囲にあり、(5) GPCに
    より求めたポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)と
    ポリスチレン換算数平均分子量(Mn)との比(Mw/
    Mn)が2〜15の範囲にあるエチレン/プロピレン/
    炭素数6〜12のα−オレフィン/非共役ポリエンラン
    ダム共重合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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