JP2015009778A - 荷台シート装置及び積載物の覆蓋方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷台に積載した積載物とこれを覆蓋するシートとの密着性を向上させる。
【解決手段】ダンプトラック100の荷台110の両側壁114に対して、矩形形状の骨組及びこれに張設されたシート216を有する飛散防止装置210を、その前後後方に延びる第1の軸を中心として回動可能に取り付ける。また、飛散防止装置210の骨組の先端部に対して、ダンプトラック100の前後方向に離間しつつ、その前後方向に延びる第2の軸を中心として回動する少なくとも1つの関節部を備えた複数の棒状部材230を取り付け、そこにシート240を固定する。そして、飛散防止装置210を積載物の方向に回動させると共に、棒状部材230を積載物の積載形状に合わせて回動させ、そこに固定されたシート240と積載物との密着性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダンプトラックの荷台に積載した積載物を覆蓋する、荷台シート装置及び積載物の覆蓋方法に関する。
ダンプトラックの荷台に積載した積載物の飛散を防止するために、特開2002−154371号公報(特許文献1)に記載されるような荷台シート装置が提案されている。かかる荷台シート装置は、荷台の両側壁の上端部に、シートが張設された折り畳み自由な矩形形状の骨組の基端部を回転自由に取り付け、これを減速機付きモータで回転させるものである。
特開2002−154371号公報
しかしながら、特許文献1の荷台シート装置は、骨組が矩形形状をなしているため、シートと積載物との間に隙間が生じ易く、シートと積載物との密着性が良好ではなかった。このため、例えば、ダンプトラックの走行振動などにより積載物が動き回ると、積載物の飛散防止効果を必ずしも発揮できないおそれがあった。また、アスファルトプラントで製造されたアスファルト混合物を運搬する場合、シートとアスファルト混合物との間の隙間から放熱し、アスファルト混合物の温度が低下してしまうおそれもあった。
そこで、本発明は、シートと積載物との密着性を向上させた、荷台シート装置及び積載物の覆蓋方法を提供することを目的とする。
このため、荷台シート装置は、ダンプトラックの荷台の両側壁の上端部に、ダンプトラックの前後方向に延びる第1の軸を中心として回動可能に取り付けられた、矩形形状の骨組及びこれに張設された第1のシートを含む飛散防止装置と、飛散防止装置の骨組の先端部に、ダンプトラックの前後方向に相互に離間しつつ取り付けられた、ダンプトラックの前後方向に延びる第2の軸を中心として回動する少なくとも1つの関節部を備えた複数の棒状部材と、複数の棒状部材に固定された第2のシートと、を有する。そして、飛散防止装置を荷台の底面方向に回動させると共に、飛散防止装置の先端部に取り付けられた棒状部材を積載物の積載形状に合わせて回動させ、棒状部材に固定された第2のシートと積載物との密着性を向上させる。
本発明によれば、ダンプトラックの荷台に積載された積載物とシートとの密着性が向上するので、例えば、積載物の飛散防止効果の実効、アスファルト混合物の温度低下抑制を図ることができる。
ダンプトラックの一例を示す側面図である。 ダンプトラックの一例を示す背面図である。 荷台シート装置の一例を示す側面図である。 接続部材の一例を示す側面図である。 接続部材の一例を示す平面図である。 棒状部材の固定機構の使用方法を示し、(A)〜(E)は夫々第1〜第5実施例の説明図である。 シートの変形例を示す側面図である。 荷台シート装置を回動させた初期状態の様子を示し、(A)はダンプトラックの側面図、(B)はダンプトラックの背面図である。 荷台シート装置を回動させた中期状態の様子を示し、(A)はダンプトラックの側面図、(B)はダンプトラックの背面図である。 荷台シート装置を回動させた後期状態の様子を示し、(A)はダンプトラックの側面図、(B)はダンプトラックの背面図である。 棒状部材が積載物の積載形状に合わせて折れ曲がった状態の斜視図である。 棒状部材の先端部を連結する連結部材の一例を示す側面図である。 連結部材を備えた棒状部材が積載物の積載形状に合わせて折れ曲がった状態の斜視図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1及び図2は、荷台シート装置が取り付けられたダンプトラックの一例を示す。
ダンプトラック100は、車両後部において車幅方向に延びる軸を中心として、底面が水平な水平位置と床面が後方に向かうにつれて下がる傾斜位置との間で搖動する、油圧などを駆動源として作動する荷台110を有している。荷台110は、車両前方に前立壁112、車両左右に一対の側壁(側あおり壁)114、車両後方に上開き式のテールゲート116を夫々備えている。そして、ダンプトラック100は、前立壁112、一対の側壁114及びテールゲート116により区画される領域に、例えば、砂利、アスファルト混合物、各種廃材などの積載物を積載する。なお、テールゲート116は、下開き式であってもよい。
荷台110の両側壁114の上端部には、左右一対の荷台シート装置200が取り付けられている。荷台シート装置200は、矩形形状の飛散防止装置210と、飛散防止装置210を回動させる遠隔操作可能なアクチュエータ220と、飛散防止装置210の先端部に取り付けられた複数の棒状部材230と、複数の棒状部材230に固定されたシート240と、を有する。ここで、シート240が、第2のシートの一例として挙げることができる。
飛散防止装置210は、図3に示すように、側壁114の上端部、具体的には、側壁114の車幅外方の上端部に、ダンプトラック100の前後方向に延びる第1の軸212を中心として回動可能に取り付けられた、矩形形状の骨組214及びこれに張設されたシート216を含んでいる。ここで、シート216が、第1のシートの一例として挙げることができる。
骨組214は、例えば、軽量なアルミニウム合金、鋼鉄などの金属パイプからなり、ダンプトラック100の前後方向に平行して延びる一対の第1の部材214Aと、一対の第1の部材214Aを直交方向に連結する複数の第2の部材214Bと、四隅において斜めに延びて第1の部材214Aと第2の部材214Bとを連結する4つの補強部材214Cと、を有する。第1の部材214A、第2の部材214B及び補強部材214Cは、例えば、溶接などにより一体化される。そして、図2に示すように、骨組214は、荷台110の車幅外方において側壁114と略平行になる第1の位置Aから、荷台110の底面118と略平行になる第2の位置Bまで、第1の軸212を中心として約270°の範囲で回動する。なお、第2の部材214Bの数は、図示の数に限らず、荷台110の全長などに応じた数とすることができる。
骨組214の両面のうち、少なくとも第2の位置Bにおいて荷台110の底面118に対向する内面には、保温機能を有するシート216が張設されている。シート216は、例えば、その外縁部に開設された固定孔にロープ又はゴム紐などを挿通し、これを矩形形状の外縁を形成する第1の部材214A又は第2の部材214Bに結合することで、骨組214に固定される。
なお、シート216は、保温機能を向上させるべく、二重にして空気層を形成することもできる。また、シート216は、積載物の特性に応じて、例えば、耐熱性、耐油性、耐水性などを有する素材を使用することもできる。
アクチュエータ220は、飛散防止装置210の第1の軸212から略同心に延びる駆動軸(図示せず)の端部に連結された、例えば、電動モータ及びその出力回転を減速する減速機からなる。なお、アクチュエータ220としては、エアモータ、油圧モータなどを使用することもできる。また、飛散防止装置210を第1の位置Aと第2の位置Bとの間で回動させるために、アクチュエータ220に代えて、手動で操作する減速機などを使用することもできる。
飛散防止装置210の骨組214の先端部、具体的には、第2の部材214Bの先端部には、ダンプトラック100の前後方向に相互に離間した状態で、複数の棒状部材230が取り付けられている。棒状部材230は、例えば、軽量なアルミニウム合金、鋼鉄などの金属パイプからなり、図2に示すように、基端部がL字形状に折れ曲がっている。そして、棒状部材230の基端部は、骨組214に対して着脱可能な接続部材250を介して、骨組214の第2の部材214Bに取り付けられている。
接続部材250は、図4及び図5に示すように、骨組214への取付部となる第1の部材252と、棒状部材230への接続部となる第2の部材254と、棒状部材230を回動可能に軸支する関節部となる円筒形状又は円柱形状の軸部材256と、を有する。第1の部材252は、チャンネル形状(コ字形状)の横断面をなしつつ、骨組214の第2の部材214Bに沿って延び、その基端部及び中間部の底板に、後述するUボルト270の軸部が挿通する一対の挿通孔252Aが夫々開設されている。第2の部材254は、第1の部材252の先端部において、開口が外方を向いたチャンネル形状の横断面をなしつつ、第1の部材252と直交する方向に延びる。第1の部材252の先端部の両側板及び第2の部材254の両側板には、円形穴(図示せす)が夫々開設され、ここに軸部材256が嵌合・固定されている。
軸部材256には、棒状部材230の基端部に一体化された、円筒形状の円筒部材232が回転可能、即ち、棒状部材230が回動可能に嵌合されている。また、第1の部材252の先端部の両側板及び第2の部材254の両側板には、例えば、2本のボルト258が夫々螺合しており、その先端部が薄板円板形状の板部材260を棒状部材230の円筒部材232の側面に押し付けている。棒状部材230の円筒部材232は、ボルト258により押圧される一対の板部材260により挟持されているため、接続部材250に対する棒状部材230の回動速度を低下させる制動機能が発揮されることとなる。そして、第1の部材252及び第2の部材254に対するボルト258の螺合状態を変えることで、棒状部材230の円筒部材232を挟持する挟持力が変化するので、制動機能の強弱を任意に調整することができる。従って、ボルト258及び板部材260が、制動機構の一例として挙げることができる。また、軸部材256が、ダンプトラック100の前後方向に延びる第2の軸の一例として挙げることができる。なお、制動機能を実現するために、ダンパー、ゴムなどを使用することもできる。
円筒部材232の周面には、接続部材250が延びる方向に対して棒状部材230を所定角度、例えば、0°、90°及び180°で固定するための固定孔232A〜232Cが夫々形成されている。一方、接続部材250の第2の部材254には、円筒部材232の固定孔232A〜232Cに嵌合可能な、例えば、公知のピンプランジャ262が取り付けられている。このため、ピンプランジャ262の先端のピンを固定孔232A〜232Cのいずれかに嵌合することで、飛散防止装置210のシート面に対して、0°、90°及び180°をなす角度で棒状部材230の回動を固定することができる。従って、ピンプランジャ262及び円筒部材232の固定孔232A〜232Cが、固定機構の一例として挙げることができる。なお、所定角度としては、0°、90°及び180°に限らず、他の角度であってもよい。
飛散防止装置210のシート面に対して0°の角度で棒状部材230の回動を固定し、アクチュエータ220を適宜作動させて飛散防止装置210を荷台110の底面から離れる方向に回動させると、図6(A)に示すように、棒状部材230を展開した状態で、荷台シート装置200を側壁114の外面に沿って固定することができる。この状態では、飛散防止装置210に対する棒状部材230の回動が規制されているため、例えば、荷台110に積載物を積載するときにダンプトラック100が多少振動しても、棒状部材230が車幅外方へと回動することがない。このため、例えば、アスファルト混合物を積載するアスファルト混合物排出口を支える柱又は壁によって幅員が狭いアスファルト混合物排出口の下へ、ダンプトラック100を乗り入れることが可能となり、積載作業の便宜に資することができる。なお、飛散防止装置210に対する棒状部材230の固定は、図6(A)に示す位置において行うことが可能であるため、例えば、作業者が荷台110に登る必要がなく、作業者の安全性を確保することができる(以下同様)。
飛散防止装置210のシート面に対して180°の角度で棒状部材230の回動を固定し、アクチュエータ220を適宜作動させて飛散防止装置210を荷台110の底面から離れる方向に回動させると、図6(B)に示すように、棒状部材230を折り畳んだ状態で、荷台シート装置200を側壁114の外面に沿って固定することができる。この状態では、シート240が飛散防止装置210及び棒状部材230に挟まれてばたつかないことから、例えば、バックホウを使用して荷台110に廃材を積載するときに、荷台シート装置200が作業の邪魔にならないようにすることができる。また、図6(C)に示すように、棒状部材230を折り畳んだ状態で、荷台シート装置200を側壁114と一直線状になるようにすれば、例えば、荷台110に切削廃材を積載するときに、切削廃材が周囲に飛散することを抑制できる。さらに、図6(D)に示すように、棒状部材230を展開した状態で、荷台シート装置200を側壁114と一直線状になるようにすれば、例えば、切削廃材を積載するときに、切削廃材が周囲に飛散することをさらに抑制できる。
飛散防止装置210のシート面に対して90°の角度で棒状部材230の回動を固定し、アクチュエータ220を適宜作動させて飛散防止装置210を荷台110の底面方向に回動させると、図6(E)に示すように、棒状部材230の先端部を荷台110の底面に押し付けることができる。この状態では、ダンプトラック100が走行しても、棒状部材230の内面に取り付けられたシート240のばたつきが起こり難いため、例えば、ダンプトラック100を長距離回送するときの便宜に資することができる。
棒状部材230の基端部のうち接続部材250に近い部位には、側面視でL字形状をなすストッパ部材234が溶接などにより固着されている。ストッパ部材234の先端部は、接続部材250が延びる方向に対して棒状部材230が0°になったときに、接続部材250の一部、例えば、第2の部材254の上端部と接触する。従って、棒状部材230は、図2に示すように、飛散防止装置210に対して略直線状になる第3の位置Cから、飛散防止装置210のシート面に当接する第4の位置Dまで、軸部材256を中心として約180°の範囲で回動する。
そして、接続部材250は、図4に示すように、Uボルト270及びナット272を含む締結具を介して、骨組214の第2の部材214Bに対して着脱可能に固定される。
なお、接続部材250としては、図4及び図5に示すものに限らず、前述した各機能を備えた公知のものを使用することもできる。また、骨組214に対する接続部材250の固定は、Uボルト270及びナット272に代えて、針金などを使用することもできる。
複数の棒状部材230には、荷台110に積載した積載物を覆蓋するシート240が固定されている。シート240は、少なくとも、飛散防止装置210の先端部から最大積載量における積載物の半分を覆う位置までの幅を有し、棒状部材230に対して多少の移動を許容した状態で固定されている。ここで、シート240は、保温機能を有し、その保温機能を向上させるために二重にして空気層を形成することもできる。シート240は、棒状部材230に対して多少の移動を許容した状態で固定されているため、各棒状部材230は、独立して回動することができる。
なお、シート240は、積載物の保温を確実ならしめるべく、飛散防止装置210の基端部から最大積載量における積載物の半分を覆う位置までの幅を有していてもよい。この場合には、積載物の保温がシート240で行われるため、飛散防止装置210のシート216は保温機能を有していなくてもよい。また、シート240は、積載物の特性に応じて、例えば、耐熱性、耐油性、耐水性などを有する素材を使用することもできる。
さらに、シート240としては、飛散防止装置210の基端部から最大積載量における積載物の半分を覆う位置までの幅を構成するために、幅が短いものを2枚以上並べて使用することもできる。例えば、図7に示すように、飛散防止装置210の基端部から先端部までを覆うシート240Aを飛散防止装置210に固定すると共に、飛散防止装置210の先端部から棒状部材230の先端部を越える位置までを覆うシート240Bを棒状部材230に固定する。このようにすれば、図6(B)に示すような棒状部材230を折り畳んだ状態で、荷台110に廃材を積載するときに、微小な廃材がこぼれて折り畳まれた棒状部材230と飛散防止装置210との間に入り込んだとしても、飛散防止装置210の先端部の近傍にシート240Aとシート240Bとの隙間が形成されるため、この隙間から廃材が下方へと排出される。ここで、積載物の被覆性を高めるために、シート240Aとシート240Bとを多少重ねるようにしてもよい。
次に、かかる荷台シート装置200の作用について説明する。
ダンプトラック100の荷台110に積載した積載物を覆蓋する場合には、例えば、運転席に取り付けられたスイッチを「閉じる」に操作すると、アクチュエータ220が作動して、図8に示すように、飛散防止装置210が積載物300を覆蓋する方向に回動する。このとき、飛散防止装置210が第1の位置Aから真上まで回動する過程において、飛散防止装置210の先端部に取り付けられた棒状部材230には、これを車幅外方へと回動させる重力成分が作用する。しかし、棒状部材230のストッパ部材234の機能により、この回動力に抗して棒状部材230の角度が0°に維持されるため、棒状部材230は飛散防止装置210と一体となって回動する。
アクチュエータ220の作動に伴って、図9に示すように、飛散防止装置210が真上を越えて回動すると、棒状部材230には、これを積載物300へと向かって回動させる重力成分が作用する。このとき、棒状部材230を飛散防止装置210に取り付けるための接続部材250に制動機構が備えられているため、棒状部材230の回動速度が低下してゆっくりと回動する。従って、飛散防止装置210に対して棒状部材230が大きく折れ曲がることがなく、積載物300をシート240で覆蓋できなくなることが防止される。
そして、飛散防止装置210が図10に示す位置まで回動すると、図11に示すように、飛散防止装置210の先端部に取り付けられた各棒状部材230が自重により積載物300の積載形状に合った角度まで回動し、その内面に固定されたシート240が積載物300を覆蓋する。このとき、シート240は、棒状部材230に対して多少の移動を許容した状態で固定されているため、シート240と積載物300との密着性を向上させることができる。
従って、例えば、ダンプトラック100の走行振動などにより積載物300が多少動いても、シート240と積載物300との密着性が向上していることから、積載物300の飛散防止効果を発揮することができる。また、アスファルトプラントで製造されたアスファルト混合物を運搬する場合においても、シート240とアスファルト混合物との密着性が向上していることから、アスファルト混合物の温度低下を抑制することができる。
一方、ダンプトラック100の荷台110に積載した積載物300を排出する場合には、例えば、運転席に取り付けられたスイッチを「開く」に短時間操作すると、飛散防止装置210が積載物300から離れる方向に回動する。このとき、飛散防止装置210の先端部に取り付けられた棒状部材230は、制動機構により回動速度が低下しているため、短時間で回動して折れ曲がることがなく、積載物300からシート240が離れる。この状態で荷台110を傾斜位置まで傾動させると、シート240が積載物300から離れていることから、積載物300がテールゲート116を押し開いて、ダンプトラック100の後方から排出される。
このように、ダンプトラック100の荷台110に積載した積載物300を覆蓋するとき、アクチュエータ220により回動する飛散防止装置210に連動して、棒状部材230に固定されたシート240が積載物300を覆うため、例えば、作業者が荷台110の上に登って積載物300にシートを覆蓋するという作業が不要となる。このため、作業者の安全性を確保することができると共に、作業時間の短縮などを図ることができる。
また、複数の棒状部材230について、図12に示すように、隣り合う棒状部材230の先端部を、例えば、剛性が低い、要するに、可撓性を有する連結部材280で連結してもよい。ここで、連結部材280は、例えば、塩化ビニルやFRP(Fiber Reinforced Plastics)などの樹脂,アルミニウム合金,ステンレス(合金),カーボンファイバー,竹,ゴムなどを素材とした細管又は細棒、樹脂,金属などを素材としたワイヤー(紐)などからなる。
このように、隣り合う棒状部材230の先端部を連結部材280で連結することで、飛散防止装置210に棒状部材230を取り付けている複数の接続部材250のうち、少なくとも1つの接続部材250により棒状部材230の回動を固定すれば、例えば、図6(D)に示すような形態をある程度維持できる。このため、すべての接続部材250により棒状部材230の回動を固定する必要がなく、作業時間、作業者の労力などを軽減することができる。
なお、連結部材280は可撓性を有しているため、図13に示すように、棒状部材230は積載物300の積載形状に合わせて回動する。このため、隣り合う棒状部材230の先端部を連結しても、ダンプトラック100の積載物300を覆蓋する機能について影響は極めて少ない。
以上の実施形態に関し、ダンプトラック100に飛散防止装置210が取り付けられている場合、接続部材250を介して、既存の飛散防止装置210に棒状部材230及びシート240を取り付けて、荷台シート装置200を構成するようにしてもよい。このようにすれば、ダンプトラック100の荷台110に大掛かりな加工を施さなくても、ダンプトラック100に荷台シート装置200を取り付けることができ、例えば、その取付作業に要する費用及び期間を削減することができる。
また、棒状部材230の関節部は、接続部材250の軸部材256に限らず、その軸部に少なくとも1つ設けるようにしてもよい。このようにすれば、棒状部材230が複数箇所で回動するため、積載物の積載形状に合わせて棒状部材230が折れ曲がり、シート240と積載物との密着性をより向上させることができる。
100 ダンプトラック
110 荷台
114 側壁
210 飛散防止装置
212 第1の軸
214 骨組
216 シート(第1のシート)
230 棒状部材
232 円筒部材
232A〜232C 固定孔
240 シート(第2のシート)
250 接続部材
256 軸部材(第2の軸)
258 ボルト
260 板部材
262 ピンプランジャ
280 連結部材

Claims (7)

  1. ダンプトラックの荷台の両側壁の上端部に、当該ダンプトラックの前後方向に延びる第1の軸を中心として回動可能に取り付けられた、矩形形状の骨組及びこれに張設された第1のシートを含む飛散防止装置と、
    前記飛散防止装置の骨組の先端部に、前記ダンプトラックの前後方向に相互に離間して取り付けられた複数の棒状部材と、
    前記複数の棒状部材に固定された第2のシートと、
    を有し、
    前記複数の棒状部材は、前記ダンプトラックの前後方向に延びる第2の軸を中心として回動する少なくとも1つの関節部を備えた、
    ことを特徴とする荷台シート装置。
  2. 前記第2のシートは、保温機能を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷台シート装置。
  3. 前記棒状部材は、着脱可能な接続部材を介して前記骨組に取り付けられた、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の荷台シート装置。
  4. 前記関節部に、前記棒状部材の回動を固定する固定機構が備えられた、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の荷台シート装置。
  5. 前記関節部に、前記棒状部材の回動速度を低下させる制動機構が備えられた、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の荷台シート装置。
  6. 隣り合う前記棒状部材の先端部は、連結部材によって連結された、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の荷台シート装置。
  7. ダンプトラックの荷台の両側壁の上端部に、当該ダンプトラックの前後方向に延びる第1の軸を中心として回動可能に取り付けられた、矩形形状の骨組及びこれに張設された第1のシートを含む飛散防止装置と、前記飛散防止装置の骨組の先端部に、前記ダンプトラックの前後方向に相互に離間しつつ取り付けられた、当該ダンプトラックの前後方向に延びる第2の軸を中心として回動する少なくとも1つの関節部を備えた複数の棒状部材と、前記複数の棒状部材に固定された第2のシートと、を有する荷台シート装置を使用し、
    前記飛散防止装置を前記荷台の底面方向に回動させると共に、当該飛散防止装置の先端部に取り付けられた前記棒状部材を積載物の積載形状に合わせて回動させ、当該棒状部材に固定された前記第2のシートと前記積載物との密着性を向上させる、
    ことを特徴とする積載物の覆蓋方法。
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