JP2015009732A - 車両の走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回生ブレーキや主ブレーキ等の複数の制動システムが作動しても各制動システムからの制動タイミングを適切に制御してドライバに違和感を与えることなくスムーズに目標減速度を精度良く発生させる。【解決手段】車間距離制御付クルーズコントロールを備えたハイブリッド車両で、車両の運転状態に基づき目標加速度と目標減速度Dectを設定し、目標減速度Dectを、摩擦ブレーキによる主ブレーキ(主ブレーキ減速度Dec1)と電動モータ3による回生ブレーキ(回生ブレーキ減速度Dec2)とで出力する際、回生ブレーキ減速度Dec2の応答遅れが主ブレーキ減速度Dec1の応答遅れよりも大きくなる(遅れる)ように設定する。【選択図】図4

Description

本発明は、回生ブレーキや摩擦ブレーキ(主ブレーキ)等の複数の制動システムにより目標減速度を出力する車両の走行制御装置に関する。
近年、ミリ波レーダや赤外線レーザレーダ等のレーダ手段、ステレオカメラや単眼カメラ等の撮像手段、或いは、これらレーダ手段と撮像手段との併用によって車両前方の車外情報を認識し、自車走行レーン前方での先行車の捕捉状態に応じて、追従走行制御と定速走行制御とを選択的に行う車間距離制御付クルーズコントロール(ACC;Adaptive Cruise Control)装置が提案され実用化されている。このようなクルーズコントロール装置を、例えば、特表2011−504432号公報(以下、特許文献1という)に開示されるようなエンジンと電気モータを有するハイブリッド車両に適用する場合、目標減速度を出力する際には回生ブレーキと主ブレーキとが共に作動することがある。
特表2011−504432号公報
例えば、図5(a)の破線で示すような車両の運転状態に基づく目標減速度Dectを出力しようとした場合、目標減速度Dect等に基づき算出される回生ブレーキ目標減速度Dect2は、図5(b)の破線で示すように算出され、この回生ブレーキ目標減速度Dect2は、実際には応答遅れがあるため、図5(b)の実線で示す、回生ブレーキ減速度Dec2として遅れて出力される。同様に、目標減速度Dect等に基づき算出される主ブレーキ目標減速度Dect1は、図5(c)の破線で示すように算出され、この主ブレーキ目標減速度Dect1は、実際には応答遅れがあるため、図5(c)の実線で示す、主ブレーキ減速度Dec1として遅れて出力される。従って、目標減速度Dectに対して出力される実減速度Decは、回生ブレーキ減速度Dec2と主ブレーキ減速度Dec1の和となるため、図5(a)の実線で示すように、遅れて出力されることになる。ここで、回生ブレーキ減速度Dec2と主ブレーキ減速度Dec1との和は、回生ブレーキ減速度Dec2のピーク値と主ブレーキ減速度Dec1値とが何等かの事情(例えば、回生ブレーキと主ブレーキの構造的な応答遅れの差等)により近づいた場合、図5(a)のΔDecpに示すように、実減速度Decのピーク値が目標減速度Dectのピーク値よりも大きくなってしまい、急減速感を生じてドライバに違和感を与えたり、スムーズな走行制御を行うことができないという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、回生ブレーキや主ブレーキ等の複数の制動システムが作動しても各制動システムからの制動タイミングを適切に制御してドライバに違和感を与えることなくスムーズに目標減速度を精度良く発生させることができる車両の走行制御装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様による車両の走行制御装置は、車両の運転状態に基づき目標加速度と目標減速度を設定し、該目標減速度の出力の際に、第1の減速手段と該第1の減速手段とは異なる第2の減速手段とを作動させる車両の走行制御装置において、少なくとも上記目標減速度に基づいて上記第1の減速手段から第1の応答遅れを有して出力される第1の目標減速度を算出する第1の目標減速度算出手段と、少なくとも上記目標減速度に基づいて上記第2の減速手段から上記第1の応答遅れよりも遅れた第2の応答遅れを有して出力される上記第1の目標減速度よりも低い第2の目標減速度を算出する第2の目標減速度算出手段とを備えた。
本発明の車両の走行制御装置によれば、回生ブレーキや主ブレーキ等の複数の制動システムが作動しても各制動システムからの制動タイミングを適切に制御してドライバに違和感を与えることなくスムーズに目標減速度を精度良く発生させることが可能となる。
本発明の実施の一形態に係るハイブリッド車のシステム構成図である。 本発明の実施の一形態に係るクルーズコントロールのフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る減速制御のフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る目標減速度と実減速度の説明図で、図4(a)は目標減速度と実減速度の説明図で、図4(b)は回生ブレーキ目標減速度と回生ブレーキ減速度の説明図で、図4(c)は主ブレーキ目標減速度と主ブレーキ減速度の説明図である。 従来技術による目標減速度と実減速度の説明図で、図5(a)は目標減速度と実減速度の説明図で、図5(b)は回生ブレーキ目標減速度と回生ブレーキ減速度の説明図で、図5(c)は主ブレーキ目標減速度と主ブレーキ減速度の説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1はハイブリッド車のパワーユニットを示し、このパワーユニット1は、例えば、エンジン2と電動モータ3とを駆動源として併用するシリーズ・パラレル方式のパワーユニットあり、このパワーユニット1は、例えば、車間距離制御付クルーズコントロール(ACC;Adaptive Cruise Control)機能を備えた自動車等の車両に搭載されている。
パワーユニット1は、電動モータ3を内蔵した自動変速装置5を有し、この自動変速装置5がエンジン2に連設されて要部が構成されている。
自動変速装置5はエンジン2の出力軸2aに連結するトルクコンバータ6を有し、トルクコンバータ6には、自動変速機としての無段変速機(CVT)8が、電動モータ3側の駆動軸とエンジン2側の駆動軸を継断自在で前後進切換自在な前後進切換装置7を介して連設されている。
CVT8は、前後進切換装置7に連結するプライマリ軸9aと、このプライマリ軸9aに平行なセカンダリ軸10aとを有し、これら各軸9a,10aにはプライマリプーリ9とセカンダリプーリ10とが各々軸着されている。また、これら両プーリ9,10にはベルト或いはチェーン等からなる巻き掛け式の駆動力伝達部材11が巻装されている。そして、CVT8は、各プーリ9,10に対する駆動力伝達部材11の巻掛け半径を変化させることにより(すなわち、プーリ比を変化させることにより)、プライマリ軸9aとセカンダリ軸10aとの間において、任意の変速比で変速した駆動力を伝達することが可能となっている。
セカンダリ軸10aには、駆動輪(図示せず)に連結するドライブ軸15が、減速歯車機構16を介して連設されている。減速歯車機構16は、セカンダリ軸10a及びドライブ軸15に平行な減速歯車軸17と、この減速歯車軸17とセカンダリ軸10aとの間に介装された第1の歯車列18と、減速歯車軸17とドライブ軸15との間に介装された第2の歯車列19とを有する。更に、減速歯車機構16には、第1の歯車列18と減速歯車軸17との間を締結又は解放するクラッチ20が設けられ、このクラッチ20が締結状態にあるとき、減速歯車機構16はセカンダリ軸10aとドライブ軸15との間で駆動力を伝達することが可能となっている。
また、プライマリ軸9aのエンジン2とは逆側の端部には、電動モータ3が連設されている。電動モータ3には、インバータ25を介して、車両の主電源を構成するバッテリ26が接続されている。このインバータ25は、バッテリ26からの直流電力を交流電力に変換し、電動モータ3を駆動する。また、ハイブリッドECU30からの後述する目標減速度(回生ブレーキ目標減速度)Dect2を基に回生ブレーキを発生する回生時等において、インバータ25は、電動モータ3を発電機として、当該電動モータ3で発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ26に充電する。このように電動モータ3は、第2の減速手段として設けられている。
エンジン2、電動モータ3、バッテリ26、自動変速装置5は、それぞれ、エンジン制御ユニット(エンジンECU)31、モータ制御ユニット(モータECU)32、バッテリ管理ユニット(バッテリECU)33、トランスミッション制御ユニット(トランスミッションECU)34によって制御される。また、加圧源、減圧弁、増圧弁等を備えたハイドロリックユニットで構成され、ドライバによるブレーキペダルの操作以外に、入力信号に応じて各輪の各ホイールシリンダ(図示せず)に対して、それぞれ独立にブレーキ液圧を導入自在な、第1の減速手段を構成するブレーキ駆動部36が、ブレーキ制御部(ブレーキECU)35により制御される。本実施の形態では、このブレーキ駆動部36を通じて出力される各輪の摩擦ブレーキを主ブレーキと称している。
上述の各ECU31〜35等の制御部、及び、様々なセンサ・スイッチ類50は、システム全体を統括制御する中央のハイブリッド制御ユニット(ハイブリッドECU)30に接続されている。ハイブリッドECU30をはじめとする各ECU30〜35は、マイクロコンピュータを中心として各種インターフェースや周辺機器等を備えて構成され、例えばCAN(Controller Area Network)等の通信ラインを介して双方向通信可能に接続され、制御情報や制御対象の動作状態に係わるセンシング情報を相互に通信する。
各ECU31〜35の機能について概略すると、エンジンECU31は、ハイブリッドECU30からの制御指令を受け、エンジン2に備えられたセンサ類からの信号に基づいて、スロットル開度、点火時期、燃料噴射量等のパラメータを演算する。そして、これらのパラメータの制御信号によってアクチュエータ類を駆動し、エンジン2の出力が制御指令値に一致するよう、エンジン2の運転状態を制御する。
モータECU32は、ハイブリッドECU30からの制御指令を受け、インバータ25を介して電動モータ3を制御するものであり、電動モータ3の回転数や電圧・電流等の情報に基づいて、インバータ25への電流指令や電圧指令を出力し、電動モータ3の出力が制御指令値に一致するよう、電動モータ3を制御する。
バッテリECU33は、バッテリ26の充電状態(State of charge:SOC)で示される残存容量、バッテリ26における入出力可能な最大電力で示される入出力可能パワー量、バッテリ26の劣化度等によるバッテリ状態の把握、このバッテリ状態を把握した上でのバッテリ26の冷却や充電の制御、異常検出及び異常検出時の保護動作等を管理する。
トランスミッションECU34は、ハイブリッドECU30からの制御指令を受けてCVT8の変速比を決定し、運転状態に応じた適切な変速比に制御する。また、トランスミッションECU34は、例えば、ハイブリッドECU30からの制御指令を受けて前後進切換装置7、クラッチ20等の制御を行うことで走行モードの切換を行う。
すなわち、エンジン走行モードの場合、トランスミッションECU34は、前後進切換装置7によりエンジン2と電動モータ3との間の駆動力伝達を切断し、クラッチ20を締結して、エンジン2からの駆動力を前後進切換装置7を経てCVT8に伝達し、該CVT8にて所定に変速してドライブ輪15に伝達する。
また、モータ走行モードの場合、トランスミッションECU34は、前後進切換装置7によりエンジン2と電動モータ3との間の駆動力伝達とを切断し、クラッチ20を締結して、電動モータ3からの駆動力をCVT8に伝達し、該CVT8にて所定に変速してドライブ輪15に伝達する。
また、ハイブリッド走行モードの場合、トランスミッションECU34は、前後進切換装置7によりエンジン2と電動モータ3との間の駆動力伝達を接続し、クラッチ20を締結して、エンジン2と電動モータ3からの駆動力をCVT8に伝達し、該CVT8にて所定に変速してドライブ輪15に伝達する。
ここで、上述のモータ走行モード、及び、ハイブリッド走行モードの場合には、減速走行時に、電動モータ3を回生動作させることによって回生ブレーキを発生させることができる。
ブレーキECU35は、公知の、車輪のロックを防止するアンチロック・ブレーキ・システム(Antilock Brake System)、横すべり防止制御等のブレーキ力を用いた制御が実現可能となっている。更に、ハイブリッドECU30から目標減速度(主ブレーキ目標減速度)Dect1が入力され、この主ブレーキ目標減速度Dect1を基に、車両の諸元等を考慮して各輪の目標ブレーキ液圧を設定し、ブレーキ力を発生させて車両に減速度を発生させる。
一方、ハイブリッドECU30には、車外の環境に基づく運転支援機能の1つとして、自車走行レーン前方での先行車の捕捉状態に応じて、追従走行制御と定速走行制御とを選択的に行う車間距離制御付クルーズコントロール(ACC;Adaptive Cruise Control)機能を実現するためのステレオカメラユニット40が接続されている。
ステレオカメラユニット40は、ステレオカメラ41と、プレビュー制御ユニット(プレビューECU)42と、を備えて構成されている。
ステレオカメラ41は、ステレオ光学系として例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた左右1組のCCDカメラ41L、41Rで構成されている。これらCCDカメラ41L、41Rは、それぞれ車室内の天井前方に一定の間隔を持って取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する。
プレビューECU42は、例えば、三次元画像処理エンジン、画像認識ソフトウェア、車両制御ソフトウェア等を搭載したマイクロプロセッサによって構成されている。このプレビューECU42には、ステレオカメラ41からの画像情報が入力されるとともに、例えばトランスミッションECU34から自車速V等が入力される。プレビューECU42は、例えば、ステレオカメラ41で撮像した1組の画像(ステレオ画像)の画素群に対してステレオマッチング処理を行い、得られた画像情報にグルーピング処理を行うことで自車前方の白線や立体物等を認識する。またプレビューECU42は、認識した白線や立体物等に基づいて自車走行路を推定し、自車走行路上の先行車検出を行う。そして、プレビューECU42は、先行車を検出した場合には、その先行車情報として、先行車距離D(=車間距離)、先行車速度Vf(=(車間距離Dの変化の割合)+(自車速V))、先行車加速度af(=先行車速度Vfの微分値)等を演算する。
また、プレビューECU42には、例えば、ACCスイッチ(図示せず)等を通じてセット車速Vsetや車間距離モード(例えば、「長」、「中」、「短」)等の各種設定情報が入力される。
そして、プレビューECU42は、ACC機能がオンされると、例えば、後述の図2のフローチャートに従って、先行車が存在しない場合には、設定されたセット車速Vsetになるように走行制御すると共に、先行車が存在する場合には、設定された車間距離になるように走行制御する。
以下、図2のフローチャートに従って、本発明のACC制御(クルーズコントロール)を説明する。尚、本フローチャートは、ACC機能がオンされたときに実行されるものである。
まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、必要パラメータ、すなわち、様々な先行車情報、自車速V、セット車速Vset、セットされた車間距離モード等を読み込む。
次に、S102に進み、プレビューECU42は、自車速Vをセット車速Vsetに収束させるための第1の目標加速度a1を演算する。すなわち、プレビューECU42は、例えば、自車速Vとセット車速Vsetとの車速偏差ΔV(=Vset−V)を演算し、予め設定されたマップ等を参照して第1の目標加速度a1を演算する。
次いで、S103に進み、自車走行路上に先行車が存在しているか否か判定し、先行車が存在している場合、S104に進み、車間距離Dを車間距離モードに応じた目標距離Dtrgに収束させるための第2の目標加速度a2を演算する。
この第2の目標加速度a2の演算は、例えば、以下のように実行される。まず、車間距離モード毎に予め設定されたマップを参照し、自車速Vに応じた追従目標距離Dtrgを設定する。そして、追従目標距離Dtrgと車間距離Dとの距離偏差ΔD(=Dtrg−D)を演算し、先行車速度Vfと自車速Vとの相対速度Vfrel(=Vf−V)を演算して、これらをパラメータとして予め設定されたマップ等を参照して第2の目標加速度a2を演算する。
次に、S105に進み、ACCに係る最終的な(オートクルーズ)目標加速度a0として、第1の目標加速度a1或いは第2の目標加速度a2のうち何れか大きい値を設定する。
また、S103で、自車走行路上に先行車が存在していないと判定された場合は、そのままS105に進み、ACCに係る最終的な(オートクルーズ)目標加速度a0として、第1の目標加速度a1を設定する。
そして、S106に進み、オートクルーズ目標加速度a0が予め設定しておいた閾値aCH以上(a0≧aCH:CHは例えば0に近い正の値))か否か判定し、a0≧aCHの場合は、S107に進み加速制御を実行する。
S107に進むと、オートクルーズ目標加速度a0に応じた目標駆動力Ftが設定され、この目標駆動力Ftが所定に低い場合は、電動モータ3による駆動力により実駆動力Frが目標駆動力Ftとなるようにフィードバック制御され、目標駆動力Ftが高くなると、電動モータ3による駆動力に加え、エンジン2の駆動力により実駆動力Frが目標駆動力Ftとなるようにフィードバック制御される。
一方、S106で、オートクルーズ目標加速度a0が予め設定しておいた閾値aCH未満(a0<aCH)の場合は、S108に進み、オートクルーズ目標加速度a0が予め設定しておいた閾値aCL以下(a0≦aCL:CLは例えば0に近い負の値)か判定し、a0≦aCLの場合は、S109に進み、後述の図3に示す減速制御を実行する。また、S108で、オートクルーズ目標加速度a0が予め設定しておいた閾値aCLより大きい場合は、そのままプログラムを抜ける。
次に、上述のS109で実行される減速制御を、図3のフローチャートで説明する。
まず、S201で、回生ブレーキ目標減速度Dect2を、例えば、前述のS108でa0≦aCLと判定されたオートクルーズ目標加速度a0を目標減速度Dectとし、この目標減速度Dectに予め算出する定数C2を乗算して回生ブレーキ目標減速度Dect2を算出する。
ここで、予め算出する定数C2は、後述の予め算出する定数C1との加算値が1となる値(すなわち、C1+C2=1)であり、且つ、0.5よりも小さな値で、バッテリの残存容量SOCが小さいほど0.5に近く設定される値である。
そして、この回生ブレーキ目標減速度Dect2を、例えば、予め設定しておいた時定数T2を有するフィルタ(例えば、1次遅れフィルタ:以下の(1)式で表現される)を通じて出力する。
1/(1+T2・s) …(1)
ここで、sはラプラス演算子である。また、予め設定しておいた時定数T2は、後述する主ブレーキ目標減速度Dect1が遅れて出力される実際の主ブレーキ減速度Dec1の遅れを十分考慮し、回生ブレーキ目標減速度Dect2が、より遅れて出力されるように予め設定しておいた大きい値の時定数である。このように、本S201は、ハイブリッドECU30における第2の目標減速度算出手段の機能を示すものとなっている。
次に、S202に進み、主ブレーキ目標減速度Dect1を、例えば、前述のS108でa0≦aCLと判定されたオートクルーズ目標加速度a0を目標減速度Dectとし、この目標減速度Dectに予め算出する定数C1(=1−C2)を乗算して主ブレーキ目標減速度Dect1を算出する。
そして、この主ブレーキ目標減速度Dect1を、例えば、予め設定しておいた時定数T1を有するフィルタ(例えば、1次遅れフィルタ:以下の(2)式で表現される)を通じて出力する。
1/(1+T1・s) …(2)
ここで、予め設定しておいた時定数T1は、前述した回生ブレーキ目標減速度Dect2が遅れて出力される実際の回生ブレーキ減速度Dec2の遅れを十分考慮し、主ブレーキ目標減速度Dect1が、より早く出力されるように予め設定しておいた時定数である。このように、本S202は、ハイブリッドECU30における第1の目標減速度算出手段の機能を示すものとなっている。
以上のように本実施の形態における減速制御は実行されるが、上述のS202で、主ブレーキ目標減速度Dect1を、目標減速度Dect−予測される回生ブレーキ減速度(回生ブレーキ目標減速度Dect2が遅れて出力される実際の回生ブレーキ減速度Dec2)Deceで算出する場合、予測される回生ブレーキ減速度Deceは、以下の(3)式のように求めても良い。
Dece=1/(1+(T2−t2)・s)・Dect2 …(3)
ここで、t2は、電動モータ3を通じて得られる減速度の応答遅れ時間であり、予め実験等により求めておいた時間である。このように、主ブレーキ目標減速度Dect1を算出する際に、電動モータ3を通じて得られる減速度の応答遅れ時間t2をも考慮して予測される回生ブレーキ減速度Deceを算出することにより、より精度良く主ブレーキ目標減速度Dect1を算出できるようにしても良い。
更に、上述のS202で、主ブレーキ目標減速度Dect1を、目標減速度Dect−予測される回生ブレーキ減速度(回生ブレーキ目標減速度Dect2が遅れて出力される実際の回生ブレーキ減速度Dec2)Deceで算出する場合、予測される回生ブレーキ減速度Deceは、以下の(4)式のように求めても良い。
Dece=1/(1+(T2−(t2−t1))・s)・Dect2 …(4)
ここで、t1は、主ブレーキを通じて得られる減速度の応答遅れ時間であり、予め実験等により求めておいた時間である。このように、主ブレーキ目標減速度Dect1を算出する際に、電動モータ3を通じて得られる減速度の応答遅れ時間t2、及び、主ブレーキを通じて得られる減速度の応答遅れ時間t1をも考慮して予測される回生ブレーキ減速度Deceを算出することにより、より精度良く主ブレーキ目標減速度Dect1を算出できるようにしても良い。
このように本発明の実施の形態によれば、車間距離制御付クルーズコントロールを備えたハイブリッド車両で、車両の運転状態に基づき目標加速度a0と目標減速度Dectを設定し、目標減速度Dectを、摩擦ブレーキによる主ブレーキ(主ブレーキ減速度Dec1)と電動モータ3による回生ブレーキ(回生ブレーキ減速度Dec2)とで出力する際、回生ブレーキ減速度Dec2の応答遅れが主ブレーキ減速度Dec1の応答遅れよりも大きくなる(遅れる)ように設定する。
このため、図4(a)の破線で示すような車両の運転状態に基づく目標減速度Dectを出力しようとした場合、目標減速度Dect等に基づき算出される回生ブレーキ目標減速度Dect2(図4(b)の破線)は、図4(b)の実線の回生ブレーキ減速度Dec2で示すように、主ブレーキの応答遅れを考慮して大きく遅らせられて出力される。また、図4(c)の破線で示す、目標減速度Dect等に基づき算出される主ブレーキ目標減速度Dect1は、図4(c)の実線で示す主ブレーキ減速度Dec1のように、回生ブレーキ減速度Dec2よりも応答遅れが少なく出力されることになる。従って、目標減速度Dectに対して出力される実減速度Decは、回生ブレーキ減速度Dec2と主ブレーキ減速度Dec1の和となるため、図4(a)の実線で示すように、遅れて出力されることになるが、回生ブレーキ減速度Dec2のピーク値と主ブレーキ減速度Dec1のピーク値とは離間しているため、図4(a)のΔDecpに示すように、実減速度Decのピーク値と目標減速度Dectのピーク値とが略等しくなり(図5(a)に示すような従来のΔDecpのように過度に大きくなることが防止され)、急減速感を生じてドライバに違和感を与えたりすることがなく、スムーズな走行制御を行うことができる。
また、本発明の実施の形態では、減速度の小さな回生ブレーキの応答遅れが主ブレーキの応答遅れよりも大きく設定されるため、車両の安定性を確保する上で主ブレーキが作動した場合等でも速やかな主ブレーキによる対応が可能となっている。
尚、本実施の形態によるハイブリッド車両の構成は、あくまでも一例にすぎず、他の構成(クラッチ、自動変速装置等)によるハイブリッド車両の構成であっても良い。
1 パワーユニット
2 エンジン
3 電動モータ(第2の減速手段)
5 自動変速装置
7 前後進切換装置
8 CVT
9 プライマリプーリ
10 セカンダリプーリ
20 クラッチ
25 インバータ
26 バッテリ
30 ハイブリッドECU(第1の目標減速度算出手段、第2の目標減速度算出手段)
31 エンジンECU
32 モータECU
33 バッテリECU
34 トランスミッションECU
35 ブレーキECU
36 ブレーキ駆動部(第1の減速手段)
40 ステレオカメラユニット
41 ステレオカメラ
42 プレビューECU
50 センサ・スイッチ類

Claims (5)

  1. 車両の運転状態に基づき目標加速度と目標減速度を設定し、該目標減速度の出力の際に、第1の減速手段と該第1の減速手段とは異なる第2の減速手段とを作動させる車両の走行制御装置において、
    少なくとも上記目標減速度に基づいて上記第1の減速手段から第1の応答遅れを有して出力される第1の目標減速度を算出する第1の目標減速度算出手段と、
    少なくとも上記目標減速度に基づいて上記第2の減速手段から上記第1の応答遅れよりも遅れた第2の応答遅れを有して出力される上記第1の目標減速度よりも低い第2の目標減速度を算出する第2の目標減速度算出手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の走行制御装置。
  2. 上記第1の減速手段は摩擦減速度を発生させる主ブレーキ制動手段であり、上記第2の減速手段は回生減速度を発生させる回生ブレーキ制動手段であることを特徴とする請求項1記載の車両の走行制御装置。
  3. 上記第1の目標減速度と上記第2の目標減速度の少なくとも一方は、所定の時定数を有するフィルタを経てそれぞれの減速手段から出力されるものであって、
    上記時定数の設定により上記第2の応答遅れを上記第1の応答遅れよりも大きくすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の走行制御装置。
  4. 上記第1の目標減速度算出手段は、上記第1の目標減速度を、上記目標減速度と上記第2の減速手段から出力される上記第2の応答遅れを含む上記第2の目標減速度の予測値を基に算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の走行制御装置。
  5. 上記第1の目標減速度算出手段は、上記第1の目標減速度を、上記目標減速度と上記第2の減速手段から出力される上記第2の応答遅れを含む上記第2の目標減速度の予測値と上記第1の応答遅れを基に算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の走行制御装置。
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