JP6327694B2 - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動源としてエンジンとモータとを併用したハイブリッド車の制御装置に関する。
従来、ミリ波レーダや赤外線レーザレーダ等のレーダ手段、ステレオカメラや単眼カメラ等の撮像手段、或いは、これらレーダ手段と撮像手段との併用によって車両前方の車外情報を認識し、認識した車外情報に基づいて車両の各種制御等を行う車両用運転支援装置については様々な提案がされている。
この種の車両用運転支援装置の機能の一つとして、自車走行レーン前方での先行車の捕捉状態に応じて、追従走行制御と定速走行制御とを選択的に行う車間距離制御付クルーズコントロール(ACC;Adaptive Cruise Control)機能等が広く実用化されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、このような運転支援制御においては、急激な減速によって乗員に違和感を与えることを抑制するため、ACCで設定される目標駆動力に対する下限値を設定し、この下限値を用いて下限処理した目標駆動力を最終的な要求駆動力として設定することが一般的である。この場合の下限値には、一般に、現在発生している駆動力(実駆動力)から予め設定された固定値を減算した値等が用いられる。
ところで、近年においては、この種の運転支援制御を、エンジンとモータとを併用したハイブリッド車にも適用することが検討されている。この場合、ACCにおける減速側への駆動力は、エンジンブレーキと、モータによる回生ブレーキとを併用して発生させることが想定される。
特開2004−114906号公報
しかしながら、上述のようなエンジンとモータとを併用したACCにおいて、長い下り坂での減速制御等を行った場合、長時間に渡るモータの回生によってバッテリが満充電となる場合がある。このようなバッテリの満充電に伴い、減速中にモータの回生ブレーキが解除されると、この回生ブレーキの解除による減速側への駆動力(減速力)の不足が発生し、この減速力の不足分がエンジンブレーキのフィードバック制御等によって補填されるまでの間、実駆動力が一時的に上昇する。そして、実駆動力の上昇に伴って目標トルクの下限値が上昇し、この下限値がACCで設定される目標駆動力を上回った場合、目標駆動力が下限値で制限され(すなわち、実際の制御量として設定される要求駆動力が増加し)、目標駆動力に対して十分な減速が行われない虞がある。さらに、要求駆動力の増加に伴い、例えば、エンジンが燃料カットから復帰すると、更なる実駆動力の上昇を招き、目標駆動力に対して実駆動力が大きく乖離して制御ハンチング等を発生させる虞がある(例えば、図4参照)。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、運転支援制御において設定される目標駆動力に対し、実駆動力を追従性よく発生させることができるハイブリッド車の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によるハイブリッド車の制御装置は、駆動源としてエンジンとモータを併用したパワーユニットを搭載したハイブリッド車の制御装置において、自車速を目標車速に制御するための目標駆動力を設定する目標駆動力設定手段と、前記パワーユニットで現在発生中の実駆動力から設定値を減算した値を前記目標駆動力に対する下限値として設定する下限値設定手段と、前記目標駆動力が前記下限値を下回らないよう制限する下限処理を行うことにより前記パワーユニットに対する最終的な要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、を備え、回生ブレーキが解除され、エンジンブレーキに切り替わる場合、前記目標駆動力の微分値が零以下であるとき、前記下限値の前記実駆動力の増加に追従した増加側への変動を禁止するものである。
本発明のハイブリッド車の制御装置によれば、運転支援制御において設定される目標駆動力に対し、実駆動力を追従性よく発生させることができる。
本発明の一実施形態に係わり、ハイブリッド車のシステム構成図 同上、下限値設定ルーチンを示すフローチャート 同上、(a)はバッテリの充電状態の一例を示すタイミングチャートであり(b)はモータ駆動力の変動の一例を示すタイミングチャートであり(c)はパワーユニットによる駆動力の変動の一例を示すタイミングチャート 比較例に係わり、(a)はバッテリの充電状態の一例を示すタイミングチャートであり(b)はモータ駆動力の変動の一例を示すタイミングチャートであり(c)はパワーユニットによる駆動力の変動の一例を示すタイミングチャート
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図1はハイブリッド車のシステム構成図、図2は下限値設定ルーチンを示すフローチャート、図3(a)はバッテリの充電状態の一例を示すタイミングチャートであり(b)はモータ駆動力の変動の一例を示すタイミングチャートであり(c)はパワーユニットによる駆動力の変動の一例を示すタイミングチャートである。
図1に示すハイブリッド車のパワーユニット1は、例えば、エンジン2とモータ3とを駆動源として併用するシリーズ・パラレル方式のパワーユニットあり、このパワーユニット1は、例えば、車間距離制御付クルーズコントロール(ACC;Adaptive Cruise Control)機能を備えた自動車等の車両に搭載されている。
本実施形態において、パワーユニット1は、モータ3を内蔵した自動変速装置5を有し、この自動変速装置5がエンジン2に連設されて要部が構成されている。
具体的に説明すると、自動変速装置5はエンジン2の出力軸2aに連結するトルクコンバータ6を有し、トルクコンバータ6には、自動変速機としての無段変速機(CVT)8が、前後進切換装置7を介して連設されている。
CVT8は、前後進切換装置7に連結するプライマリ軸9aと、このプライマリ軸9aに平行なセカンダリ軸10aとを有し、これら各軸9a,10aにはプライマリプーリ9とセカンダリプーリ10とが各々軸着されている。また、これら両プーリ9,10にはベルト或いはチェーン等からなる巻き掛け式の駆動力伝達部材11が巻装されている。そして、CVT8は、各プーリ9,10に対する駆動力伝達部材11の巻掛け半径を変化させることにより(すなわち、プーリ比を変化させることにより)、プライマリ軸9aとセカンダリ軸10aとの間において、任意の変速比で変速した駆動力を伝達することが可能となっている。
セカンダリ軸10aには、駆動輪(図示せず)に連結するドライブ軸15が、減速歯車機構16を介して連設されている。減速歯車機構16は、セカンダリ軸10a及びドライブ軸15に平行な減速歯車軸17と、この減速歯車軸17とセカンダリ軸10aとの間に介装された第1の歯車列18と、減速歯車軸17とドライブ軸15との間に介装された第2の歯車列19と、を有する。さらに、減速歯車機構16には、第1の歯車列18と減速歯車軸17との間を締結又は解放する第1のクラッチ20が設けられ、このクラッチ20が締結状態にあるとき、減速歯車機構16はセカンダリ軸10aとドライブ軸15との間で駆動力を伝達することが可能となっている。
また、プライマリ軸9aとドライブ軸15との間には、モータ3が配設されている。このモータ3の一端には第2のクラッチ21を介してプライマリ軸9aが連設され、この第2のクラッチ21が締結状態にあるとき、モータ3とプライマリ軸9aとの間で駆動力を伝達することが可能となっている。また、モータ3の他端には第3のクラッチ22を介してドライブ軸15が連設され、この第3のクラッチ22が締結状態にあるとき、モータ3とドライブ軸15との間で駆動力を伝達することが可能となっている。
モータ3には、インバータ25を介して、車両の主電源を構成するバッテリ26が接続されている。このインバータ25は、バッテリ26からの直流電力を交流電力に変換し、モータ3を駆動する。また、回生時等において、インバータ25は、モータ3を発電機として駆動し、当該モータ3で発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ26に充電する。
エンジン2、モータ3、バッテリ26、自動変速装置5は、それぞれ、エンジン制御ユニット(エンジンECU)31、モータ制御ユニット(モータECU)32、バッテリ管理ユニット(バッテリECU)33、トランスミッション制御ユニット(トランスミッションECU)34によって制御される。また、各ECU31〜34は、システム全体を統括制御する中央のハイブリッド制御ユニット(ハイブリッドECU)30に接続されている。ハイブリッドECU30をはじめとする各ECU30〜34は、マイクロコンピュータを中心として各種インターフェースや周辺機器等を備えて構成され、例えばCAN(Controller Area Network)等の通信ラインを介して双方向通信可能に接続され、制御情報や制御対象の動作状態に係わるセンシング情報を相互に通信する。
ここで、各ECU31,32,33,34の機能について概略すると、エンジンECU31は、ハイブリッドECU30からの制御指令を受け、エンジン2に備えられたセンサ類からの信号に基づいて、スロットル開度、点火時期、燃料噴射量等のパラメータを演算する。そして、これらのパラメータの制御信号によってアクチュエータ類を駆動し、エンジン2の出力が制御指令値に一致するよう、エンジン2の運転状態を制御する。
モータECU32は、ハイブリッドECU30からの制御指令を受け、インバータ25を介してモータ3を制御するものであり、モータ3の回転数や電圧・電流等の情報に基づいて、インバータ25への電流指令や電圧指令を出力し、モータ3の出力が制御指令値に一致するよう、モータ3を制御する。
バッテリECU33は、バッテリ26の充電状態(State of charge:SOC)で示される残存容量、バッテリ26における入出力可能な最大電力で示される入出力可能パワー量、バッテリ26の劣化度等によるバッテリ状態の把握、このバッテリ状態を把握した上でのバッテリ26の冷却や充電の制御、異常検出及び異常検出時の保護動作等を管理する。
トランスミッションECU34は、ハイブリッドECU30からの制御指令を受けてCVT8の変速比を決定し、運転状態に応じた適切な変速比に制御する。また、トランスミッションECU34は、例えば、ハイブリッドECU30からの制御指令を受けて第1〜第3のクラッチ20〜22の締結/解放制御を行うことで走行モードの切換を行う。
すなわち、エンジン走行モードの場合、トランスミッションECU34は、第1のクラッチ20を締結させるとともに、第2,第3のクラッチ21,22を解放する。その結果、モータ3への動力伝達が遮断され、エンジン2の出力はcvt8にて所定に変速されて出力される。
また、モータ走行モードの場合、トランスミッションECU34は、第1,2のクラッチ20,21を解放するとともに、第3のクラッチ22を締結して、モータ3の駆動力を駆動輪へ伝達する。なお、このモータ走行モードでは、減速走行時に、モータ3を回生動作させることによって回生ブレーキを発生させることができる。
また、ハイブリッド走行モードの場合、トランスミッションECU34は、第2,第3のクラッチ21,22を締結するとともに、第1のクラッチ20を解放し、或いは、第3のクラッチ22を解放するとともに、第1,第2のクラッチ20,21を締結させて、エンジン2とモータ3の双方を駆動源とする。なお、このハイブリッド走行モードでは、減速走行時に、エンジン2の出力制御や燃料カット等によってエンジンブレーキを発生させるとともに、モータ3を回生動作させることによって回生ブレーキを発生させることができる。
本実施形態のハイブリッドECU30には、例えば、車外の環境に基づく運転支援機能の1つとして、自車走行レーン前方での先行車の捕捉状態に応じて、追従走行制御と定速走行制御とを選択的に行う車間距離制御付クルーズコントロール(ACC;Adaptive Cruise Control)機能を実現するためのステレオカメラユニット40が接続されている。
ステレオカメラユニット40は、ステレオカメラ41と、プレビュー制御ユニット(プレビューECU)42と、を備えて構成されている。
ステレオカメラ41は、ステレオ光学系として例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた左右1組のCCDカメラ41L、41Rで構成されている。これらCCDカメラ41L、41Rは、それぞれ車室内の天井前方に一定の間隔を持って取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する。
プレビューECU42は、例えば、三次元画像処理エンジン、画像認識ソフトウェア、車両制御ソフトウェア等を搭載したマイクロプロセッサによって構成されている。このプレビューECU42には、ステレオカメラ41からの画像情報が入力されるとともに、例えばトランスミッションECU34から自車速V等が入力される。プレビューECU42は、例えば、ステレオカメラ41で撮像した1組の画像(ステレオ画像)の画素群に対してステレオマッチング処理を行い、得られた画像情報にグルーピング処理を行うことで自車前方の白線や立体物等を認識する。またプレビューECU42は、認識した白線や立体物等に基づいて自車走行路を推定し、自車走行路上の先行車検出を行う。そして、プレビューECU42は、先行車を検出した場合には、その先行車情報として、先行車距離D(=車間距離)、先行車速度Vf(=(車間距離Dの変化の割合)+(自車速V))、先行車加速度af(=先行車速度Vfの微分値)等を演算する。
また、プレビューECU42には、例えば、ACCスイッチ(図示せず)等を通じてセット車速Vsetや車間距離モード(例えば、「長」、「中」、「短」)等の各種設定情報が入力される。
そして、ACC機能がオンされると、プレビューECU42は、自車速Vをセット車速Vsetに収束させるための目標加速度a1を演算する。すなわち、プレビューECU42は、例えば、自車速Vとセット車速Vsetとの車速センサVsrel(=Vset−V)を演算し、予め設定されたマップ等を参照して目標加速度a1を演算する。
また、自車走行路上に先行車を検出している場合、プレビューECU42は、上述の目標加速度a1に加え、車間距離Dを車間距離モードに応じた目標距離Dtrgに収束させるための目標加速度a2を演算する。すなわち、プレビューECU42は、例えば、車間距離モード毎に予め設定されたマップを参照し、自車速Vに応じた追従目標距離Dtrgを設定する。また、プレビューECU42は、追従目標距離Dtrgと車間距離Dとの距離偏差ΔD(=Dtrg−D)を演算するとともに、先行車速度Vfと自車速Vとの相対速度Vfrel(=Vf−V)を演算し、これらをパラメータとして予め設定されたマップ等を参照して目標加速度a2を演算する。
そして、プレビューECU42は、ACCに係る最終的な目標加速度a0として、先行車を検出していない場合には目標加速度a1をそのまま設定し、先行車を検出している場合には目標加速度a1或いはa2のうち何れか大きい値を設定する。
上述のACC機能がオフされているとき、ハイブリッドECU30は、例えば、図示しないアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルポジションセンサ(APS)35で検出したアクセル開度等に基づいて、ドライバが要求する駆動力Fapを算出し、このドライバ要求駆動力Fapをパワーユニット1に対する最終的な要求駆動力Fdとして設定する。
一方、ACC機能がオンされているとき、ハイブリッドECU30は、基本的には、プレビューECU42からの入力情報に基づいて要求駆動力Fdを算出する。すなわち、ハイブリッドECU30は、プレビューECU42から入力される目標加速度a0に基づいて目標駆動力Faを算出する。さらに、ハイブリッドECU30は、目標駆動力Faが後述する下限値Fl(n)を下回らないよう制限する下限処理を行うことにより、パワーユニット1に対する最終的な要求駆動力Fdを設定する。
ここで、ハイブリッドECU30は、基本的には、パワーユニット1において現在出力中の実駆動力F(エンジン2及びモータ3による各駆動力の和)から設定値ΔFを減算した値を下限値Fl(n)として設定する。但し、目標駆動力Faの値が減少中或いは一定値である場合(すなわち、目標駆動力Faの微分値(dFa/dt)≦0の場合)、ハイブリッドECU30は、下限値Fl(n)の増加側への変動を禁止する。この下限値Fl(n)の算出に用いられる設定値ΔFとしては、例えば、予め設定された一定値(固定値)を用いることが可能である。
なお、ACC機能がオンされている場合においても、ドライバ要求駆動力Fapの算出は継続されており、例えば、目標駆動力Faよりもドライバ要求駆動力Fapが高い場合には、ハイブリッドECU30は、ドライバ要求駆動力Fapを最終的な要求駆動力Fdとして設定する。
要求駆動力Fdを設定すると、ハイブリッドECU30は、自車速Vやバッテリ充電状態SOC等の各種条件に基づいて、要求駆動力Fdをエンジン2とモータ3とに適宜分配するための制御指令を、エンジンECU31とモータECU32に出力する。なお、要求駆動力Fdが負値の場合(すなわち、減速要求がなされている場合)、エンジンECU31は、スロットル制御や燃料カット等を通じて適宜エンジンブレーキを発生させ、また、モータECU32は、モータ3をジェネレータとして駆動して適宜回生ブレーキを発生させる。
このように、本実施形態において、ハイブリッドECU30は、プレビューECU42とともに目標駆動力設定手段としての機能を実現するとともに、下限値設定手段、及び、要求駆動力設定手段としての機能を実現する。
次に、ハイブリッドECU30において実行される下限値の設定制御について、図2に示す下限値設定ルーチンのフローチャートに従って説明する。
このルーチンは、例えば、ACC機能がオン状態にあるとき設定時間毎に繰り返し実行されるものであり、ルーチンがスタートすると、ハイブリッドECU30は、先ず、ステップS101において、現在パワーユニット1で発生している実駆動力Fから設定値(一定値)ΔFを減算することにより、下限値Flを算出する(Fl=F−ΔF)。なお、このような減算に用いる設定値ΔFとしては、上述のような一定値に代えて、例えば、運転領域毎に予め設定された許容加速度と、車両重量と、重力加速度との積を用いることも可能である。
ステップS101からステップS102に進むと、ハイブリッドECU30は、プレビューECU42からの目標加速度a0に基づいて設定される目標駆動力Faの値が、減少中或いは一定値であるか否かを調べる。この判定は、例えば、目標駆動力Faの微分値(dFa/dt)が零以上であるか否かに基づいて行われ、ハイブリッドECU30は、微分値(dFa/dt)が零以下であると判定した場合にはステップS103に進み、微分値(dFa/dt)が零よりも大きいと判定した場合にはステップS105に進む。
ステップS102からステップS103に進むと、ハイブリッドECU30は、前回の処理で設定した下限値Fl(n-1)の値を読み込み、続くステップS104において、上述のステップS101で算出した下限値Flの値と、読み込んだ前回値Fl(n-1)のうちの何れか小さい値を今回の下限値Fl(n)として設定した後(Fl(n)=min(Fl,Fl(n-1)))、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS102からステップS105に進むと、ハイブリッドECU30は、上述のステップS101で算出した下限値Flの値を、そのまま今回の下限値Fl(n)として設定した後(Fl(n)=Fl)、ルーチンを抜ける。
このような実施形態によれば、パワーユニット1で現在発生中の実駆動力Fから設定値ΔFを減算した値を下限値Fl(n)として設定し、自車速Vを目標車速に制御するための目標駆動力Faが下限値Fl(n)を下回らないよう制限した値をパワーユニット1に対する最終的な要求駆動力Fdとして設定するハイブリッド車の駆動力制御に際し、目標駆動力Faの微分値(dFa/dt)が零以下であるとき、下限値ΔFの増加側への変動を禁止することにより、運転支援制御において設定される目標駆動力Faに対して実駆動力Fを追従性よく発生させることができる。
例えば、自車両が長い降坂路を走行中である場合等においては、長時間にわたるモータ3の回生電力によってバッテリ26の充電状態SOCが満充電状態となる場合があり(図3(a)中のt1参照)、このような場合、モータ3による回生ブレーキが解除されて(図3(b)参照)、パワーユニット1全体として出力される駆動力Fが一時的に加速側に変動する場合があるが(図3(c)参照)、このような場合においても、目標駆動力Faが増加しない限り、下限値Fl(n)の増加側への変動を禁止することにより、ACCにおいて設定される目標駆動力Faに対して実駆動力Fを追従性よく発生させることができる。すなわち、モータ3による回生ブレーキの解除によってパワーユニット1から出力される実駆動力Fが一時的に加速側に変動した場合にも、下限値Fl(n)を増加側に変動させることなく維持することができ、要求駆動力Fdを増加側に変動させることなくACCが要求する目標駆動力Faに維持することができる。そして、このように要求駆動力Fdを維持することにより、回生ブレーキの解除後においても目標駆動力Faに対して実駆動力Fを追従性よく発生させることができる。
その一方で、例えば、目標駆動力Fa自体が増加側に転じた場合(図3(c)のt2参照)、当該目標駆動力Faに追従して下限値Fl(n)及び要求駆動力Fdも増加側に変化するので、目標駆動力Faに対して実駆動力Fを追従性よく発生させることができ、また、仮に目標駆動力Faが減少側に再度転じた場合にも、下限値Fl(n)の作用により、空隙な減速側への実駆動力Fの発生を抑制することができる。
なお、図4に示すタイミングチャートは、目標駆動力の微分値(dFa/dt)が零以下である場合にも下限値の増加側への変動を禁止しない場合の比較例について示すものである。この例では、バッテリ26が満充電(図4(c)のt1参照)となって回生ブレーキが解除されると、実駆動力Fの増加への変動に伴って下限値Flが増加側に変動し、これに伴い要求駆動力Fdも増加側に変動する(すなわち、要求駆動力Fdが目標駆動力Faよりも高値となる)。そして、要求駆動力Fdが増加側に変動すると、例えば、燃料カット中であったエンジン2が再始動された後(図4(c)のt3参照)、再び燃料カットされる等(図4(c)のt4参照)、制御ハンチングが発生する場合がある。
1 … パワーユニット
2 … エンジン
2a … 出力軸
3 … モータ
5 … 自動変速装置
6 … トルクコンバータ
7 … 前後進切換装置
9 … プライマリプーリ
9a … プライマリ軸
10 … セカンダリプーリ
10a … セカンダリ軸
11 … 駆動力伝達部材
15 … ドライブ軸
16 … 減速歯車機構
17 … 減速歯車軸
18 … 第1の歯車列
19 … 第2の歯車列
20 … 第1のクラッチ
21 … 第2のクラッチ
22 … 第3のクラッチ
25 … インバータ
26 … バッテリ
30 … ハイブリッド制御ユニット(目標駆動力設定手段、下限値設定手段、要求駆動力設定手段)
31 … エンジン制御ユニット
32 … モータ制御ユニット
33 … バッテリ制御ユニット
34 … トランスミッション制御ユニット
40 … ステレオカメラユニット
41 … ステレオカメラ
42 … プレビュー制御ユニット(目標駆動力設定手段)

Claims (3)

  1. 駆動源としてエンジンとモータを併用したパワーユニットを搭載したハイブリッド車の制御装置において、
    自車速を目標車速に制御するための目標駆動力を設定する目標駆動力設定手段と、
    前記パワーユニットで現在発生中の実駆動力から設定値を減算した値を前記目標駆動力に対する下限値として設定する下限値設定手段と、
    前記目標駆動力が前記下限値を下回らないよう制限する下限処理を行うことにより前記パワーユニットに対する最終的な要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、を備え、
    回生ブレーキが解除され、エンジンブレーキに切り替わる場合、前記目標駆動力の微分値が零以下であるとき、前記下限値の前記実駆動力の増加に追従した増加側への変動を禁止することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  2. 前記設定値は、予め設定された一定値であることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の制御装置。
  3. 前記設定値は、車両に対して予め設定した許容加速度と、車両重量と、重力加速度との積であることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の制御装置。
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