JP2015009522A - 成形構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】射出成形時にキャビティから溶融樹脂が漏れる事態を抑制することが可能な成形構造体の製造方法を提供する。【解決手段】トリムボード20と、トリムボード20における裏面20Bに射出成形された第2リブ22と、を備えるドアトリム10の製造方法であって、加熱されたトリムボード20を上型51及び下型61によってプレス成形する基材成形工程と、基材成形工程の後に行われ、上型51及び下型61によってトリムボード20がプレスされた状態で、下型61におけるトリムボード20との当接面に凹設されたランナー67に溶融樹脂を射出することで、第2リブ22をトリムボード20と接合された状態で成形する成形体成形工程と、基材成形工程が開始されてから、成形体成形工程が開始される前までの間に行われ、トリムボード20における第2リブ22の成形箇所を冷却する基材冷却工程と、を備えることに特徴を有する。【選択図】図8
Description
本発明は、成形構造体の製造方法に関する。
従来、繊維及び熱可塑性樹脂を含む基材と、基材上に成形された成形体とを備える成形構造体の製造方法として、例えば下記特許文献1のものが知られている。下記特許文献1には、加熱された基材(プレボード)を成形型(金型)によってプレス成形し、その状態で成形型に形成されたキャビティ(成形空間)に溶融樹脂を射出する方法が記載されている。これにより、基材上に成形体を成形することができる。
成形体2を成形するためのキャビティ3は、図12及び図13に示すように、一対の成形型4,5のうち一方の型面5A(基材6との接触面)に凹設され、基材6側に開口されている。キャビティ3に溶融樹脂を射出する際には、基材6によってキャビティ3の開口が塞がれる。これにより、キャビティ3内に形成された成形体2と基材6とを接合させることができる。
上記のような事情から、キャビティ3に溶融樹脂を射出した際には、基材6に圧力が作用する。プレス成形直後の基材6は、加熱され、軟化状態となっている。このため、基材6に圧力が作用することで、図13に示すように、基材6が変形する事態が懸念される。これにより、キャビティ3に射出した溶融樹脂がキャビティ3の外部(より詳しくは、型面5Aと基材6との隙間)に漏れる事態が懸念される。
溶融樹脂がキャビティ3から漏れると、図13に示すように、成形体2と基材6との接合面積が大きくなる。この結果、成形体2を構成する溶融樹脂が冷却されて収縮する際には、基材6に高い応力が生じる。この結果、図14に示すように、意匠面6Aにヒケ8が生じ、意匠性が低下するおそれがある。また、成形体2を成形するための溶融樹脂がキャビティ3から漏れると、キャビティ3に溶融樹脂が充填されず、成形体2に欠肉が生じる事態も懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、射出成形時にキャビティから溶融樹脂が漏れる事態を抑制することが可能な成形構造体の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の成形構造体の製造方法は、繊維及び熱可塑性樹脂を含む板状の基材と、前記基材における一方の面に射出成形された成形体と、を備える成形構造体の製造方法であって、加熱された前記基材を一対の成形型によってプレス成形する基材成形工程と、前記基材成形工程の後に行われ、前記一対の成形型によって前記基材がプレスされた状態で、前記一対の成形型のうち一方の成形型における前記基材との当接面に凹設されたキャビティに溶融樹脂を射出することで、前記成形体を前記基材と接合された状態で成形する成形体成形工程と、前記基材成形工程が開始されてから、前記成形体成形工程が開始される前までの間に行われ、前記基材における前記成形体の成形箇所を冷却する基材冷却工程と、を備えることに特徴を有する。
本発明によれば、成形体成形工程が開始される前までに基材における成形体の成形箇所が冷却される。これにより、当該成形箇所が冷却されることで固化される。この結果、キャビティに溶融樹脂を射出した際に、溶融樹脂の圧力によって基材が変形する事態を抑制できる。これにより、射出成形時にキャビティから溶融樹脂が漏れる事態を抑制することができる。
上記構成において、前記基材成形工程においては、前記一対の成形型によって、前記基材における前記成形体の前記成形箇所の厚さを、その周囲の厚さよりも小さくするようにプレス成形するものとすることができる。
成形箇所の厚さを小さくすることで、成形箇所(基材において成形体が成形される部分)の密度をより高くすることができる。成形箇所の密度を高くすることで、基材内部へ溶融樹脂が浸み込み難くなる。これにより、基材の内部を通って溶融樹脂が基材上(成形体が成形される面)に浸み出す事態を抑制できる。
成形体を成形する溶融樹脂が基材上に浸み出すと、成形体と基材との接合面積が大きくなる。成形体と基材との接合面積が大きいと、溶融状態の成形体が冷却されて収縮する際には、その収縮の影響が大きくなる。例えば、成形体における基材との接合部が収縮すると、基材には応力が生じるが、接合部の面積が大きい程、その応力は大きくなる。これにより、成形体の収縮に起因して基材の意匠面に凹凸が生じ、意匠性が低下することが懸念される。
本発明では、基材における成形体の成形箇所を高い密度とすることで、成形体を成形するための溶融樹脂が基材上に浸み出す事態を抑制できるから、意匠性が低下する事態を抑制することができる。
また、前記キャビティは、前記一方の面に射出成形された他の成形体を成形するための他のキャビティに溶融樹脂を供給するための樹脂供給路とされ、前記基材冷却工程では、前記一方の成形型において前記樹脂供給路を挟むようにそれぞれ配された一対の冷却部によって、前記基材における前記成形体の前記成形箇所を冷却するものとすることができる。
樹脂供給路(キャビティ)から溶融樹脂が漏れると、他の成形体を成形するためのキャビティ(他のキャビティ)に溶融樹脂が十分に供給されないおそれがある。本発明では、樹脂供給路を挟むように配された一対の冷却部によって、成形体の成形箇所を冷却するため、樹脂供給路から溶融樹脂が漏れる事態を抑制することができる。これにより、他のキャビティに溶融樹脂をより確実に供給することができ、他の成形体の欠肉を防ぐことができる。
本発明によれば、射出成形時にキャビティから溶融樹脂が漏れる事態を抑制することが可能な成形構造体の製造方法を提供することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。本実施形態では、成形構造体として、ドアトリム10を例示する。ドアトリム10は、車両用ドアパネル(図示せず)に取り付けられるもので、図1に示すように、トリムボード20(基材)と、トリムボード20上に射出成形された取付ボス30A,30B、第1リブ21、第2リブ22を備えている。
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。本実施形態では、成形構造体として、ドアトリム10を例示する。ドアトリム10は、車両用ドアパネル(図示せず)に取り付けられるもので、図1に示すように、トリムボード20(基材)と、トリムボード20上に射出成形された取付ボス30A,30B、第1リブ21、第2リブ22を備えている。
トリムボード20は略平板状をなし、繊維と熱可塑性樹脂(例えば、ポリプロピレンなど)を混合した繊維マット(図示省略)、あるいは繊維に熱可塑性樹脂を含浸させることで構成されたプレボードP1(図3参照)をプレス成形することで成形される。トリムボード20は、例えば、プレス成形によって、圧縮(板厚を小さく)されており、プレボードP1よりも密度が高いものとされる。
なお、プレボードP1(トリムボード20)に用いられる繊維としては、例えば、木材等を解織して得た木質繊維やケナフ等の靭皮植物繊維などが用いられるが、繊維の種類はこれに限定されない。例えば、繊維としてガラス繊維や炭素繊維などを用いてもよい。
なお、トリムボード20において、熱可塑性樹脂は繊維を繋ぐバインダーとしての役割を果たしている。また、トリムボード20をポリエチレンテレフタレート等のポリプロピレン以外の熱可塑性樹脂と繊維との混合物にて形成してもよい。
取付ボス30A,30Bは、例えば、熱可塑性樹脂(例えばポリプロピレン)によって形成され、円筒状をなしている。取付ボス30A,30Bは、図1に示すように、トリムボード20の裏面20B(車室内側の面、一方の面)から突出する形で成形されている。
なお、取付ボス30A,30Bには、例えば、トリムボード20に取り付けられる部品(例えば、ドアポケット、オーナメント、アームレスト、電装品のスイッチベースなど)が取り付けられる。
取付ボス30A,30Bは、下型61に設けられた一箇所のゲート62(図3参照)から射出された溶融樹脂によってそれぞれ成形される(詳しくは後述)。
また、トリムボード20の裏面20Bには、図1に示すように、第1リブ21及び第2リブ22が形成されている。第1リブ21及び第2リブ22は、例えば、熱可塑性樹脂(例えばポリプロピレン)によって形成されている。
第1リブ21は、図1に示すように、長手状をなし、その一端側が取付ボス30Aと連結されている。第2リブ22は、長手状をなし、2つの取付ボス30A,30Bを連結する形で延設されている。
本実施形態のドアトリム10は、図2に示す一対のプレス型70,71(加熱プレス型)と、図3に示す成形装置40を用いて製造される。
具体的には、プレボードP1を一対のプレス型70,71にて加熱プレスした後、余熱によって軟化しているプレボードP1を成形装置40の上型51及び下型61によって製品形状にプレス成形する(図4参照)。これにより、トリムボード20が成形される。
そして、トリムボード20を上型51及び下型61によってプレスした状態で、下型61に形成されたランナー66に溶融樹脂を射出する。これにより、射出された溶融樹脂は、下型61に形成されたランナー66、取付ボス成形空間S2、ランナー67、取付ボス成形空間S3に充填される。
取付ボス成形空間S2は、取付ボス30Aに倣った形状をなしている。このため、取付ボス成形空間S2に充填された溶融樹脂は、固化することで取付ボス30Aとなる。取付ボス成形空間S3は、取付ボス30Bに倣った形状をなしている。このため、取付ボス成形空間S3に充填された溶融樹脂は、固化することで取付ボス30Bとなる。
ランナー66は、溶融樹脂を取付ボス成形空間S2に供給するための樹脂供給路である。ランナー66に充填された溶融樹脂は、固化することで第1リブ21となる。つまり、第1リブ21は、ランナー66の跡である。
ランナー67は、溶融樹脂を取付ボス成形空間S3に供給するための樹脂供給路である。ランナー67に充填された溶融樹脂は、固化することで第2リブ22となる。つまり、第2リブ22は、ランナー67の跡である。
次に一対のプレス型70,71の構成について説明する。図2に示す一対のプレス型70,71は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ、エアシリンダ、油圧シリンダなど)によって、互いに型閉じ及び型開きが可能な構成となっている。
一対のプレス型70,71(プレス板、熱板)には、例えば、通電によって発熱するヒータなどの発熱手段が内蔵されている。これにより、プレス型70,71は、所定の温度に加熱可能な構成となっており、プレボードP1を加熱プレスすることができる。なお、このようなヒータは、プレス型70,71のうちいずれか一方のみに設けられていてもよい。
次に、ドアトリム10を製造する成形装置40について説明する。本実施形態における成形装置40(射出成形装置)は、図3に示すように、射出装置41と、上型51及び下型61(一対の成形型)と、を備えている。
射出装置41は、例えば、スクリュウタイプのものとされ、本実施形態では下型61に設けられている。
上型51は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ、エアシリンダ、油圧シリンダなど)によって、下型61(固定型)に対して移動が可能な可動型とされる。上型51を下型61に対して接近離間させることで上型51及び下型61の型閉じ及び型開きが可能な構成となっている。
以下の説明では、上型51及び下型61が型閉じされた状態を閉状態(図4及び図8の状態)、上型51及び下型61が型開きされた状態を開状態(図3及び図7の状態)と呼ぶものとする。
下型61は、上型51との対向面61Aが上型51に向かって突き出す形状をなしている。また、上型51は、下型61との対向面51Aが、下型61の形状に対応して凹む形状をなしている。閉状態では、上型51は、図3に示すように、下型61に対して、トリムボード20の板厚に等しい距離だけ離間して対向配置される。
つまり、閉状態では上型51と下型61との間に、トリムボード20を成形するための基材成形空間S1が形成される。これにより、上型51及び下型61で、プレボードP1をプレスすると、プレボードP1が基材成形空間S1の形状に対応する形に圧縮され、トリムボード20が成形される構成となっている。
下型61の内部には、ランナー66に対する樹脂射出口であるゲート62が設けられている。ゲート62を通じて、射出装置41からランナー66に対して溶融樹脂が射出可能な構成となっている。
ランナー66は、下型61において、ゲート62と取付ボス成形空間S2とを連通する形で形成されている。これにより、ランナー66を通じて射出装置41(ひいてはゲート62)から取付ボス成形空間S2内に溶融樹脂を射出可能な構成となっている。
ランナー67(キャビティ、樹脂流通部)は、下型61において、取付ボス成形空間S2と取付ボス成形空間S3とを連通する形で形成されている。これにより、取付ボス成形空間S2に射出された溶融樹脂は、ランナー67を通じて、取付ボス成形空間S3に流通される構成となっている。
このように、本実施形態においては、溶融樹脂を射出するための射出装置41を一つ備えるだけで取付ボス成形空間S2及び取付ボス成形空間S3の各々に溶融樹脂を射出することができ、より簡易な構成で2つの取付ボス30A,30Bを成形することができる。
また、取付ボス成形空間S2,S3及びランナー66,67は、下型61における上型51との対向面61A(一方の型における基材との当接面)にそれぞれ凹設されている。つまり、取付ボス成形空間S2,S3及びランナー66,67は、上型51側へ開口されている。
また、閉状態において、上述した基材成形空間S1は、図4に示すように、取付ボス成形空間S2,S3の各々と連通されている。なお、基材成形空間S1と取付ボス成形空間S2,S3の連通部分は、トリムボード20と各取付ボス30A,30Bとの接合部分に対応している。
図7及び図8は、図4におけるB−B線で切断した断面に対応する断面図であって、ランナー67付近を示す図である。図7及び図8に示すように、下型61における上型51との対向面61A(基材との当接面)において、ランナー67の形成箇所は、上型51に向かって突出する突出部63とされる。
言い換えると、ランナー67は、突出部63の突出端面63Aを凹設することで形成されている。なお、ランナー67は、図5に示すように、その開口幅が上方(開口側)に向かうにつれて大きくなる形状をなしている。これにより、ランナー67から、第2リブ22の型抜きを容易に行うことができる。
突出部63は、図7に示すように断面視略台形状をなしており、突出端面63A及び突出端面63Aからそれぞれ延びる傾斜面63B,63Cとを有している。そして、突出部63の突出端面63Aを凹設する形でランナー67が形成されている。
下型61において、ランナー67の開口端部には、空気供給路68A及び空気供給路68Bがそれぞれ設けられている。つまり、一対の空気供給路68A,68Bは、ランナー67を挟むように配されている。空気供給路68A,68Bの一端は、上型51側に開口されている。空気供給路68A,68Bの他端は。送風装置69(例えば、送風ファンなど、図8のみに図示)に接続されている。
図6に示すように、樹脂供給路であるランナー67は、長手状をなすように延設されている。空気供給路68Aは、ランナー67の開口端部における一端側に形成され、ランナー67の延設方向に沿って複数個配列されている。
空気供給路68Bは、ランナー67の開口端部における他端側に形成され、ランナー67の延設方向に沿って複数個配列されている。つまり、空気供給路68A,68Bは、ランナー67の両側にそれぞれ形成されている。
次に、本実施形態のドアトリム10の製造方法について説明する。本実施形態におけるドアトリム10の製造方法は、プレボードP1(成形前のトリムボード20)を一対のプレス型70,71によって加熱プレスする加熱プレス工程と、加熱されたプレボードP1をプレス成形してトリムボード20とする基材成形工程と、トリムボード20の一部(第2リブ22の成形箇所)を冷却する基材冷却工程と、トリムボード20上に取付ボス30A,30Bを成形する成形体成形工程と、を備えている。
(加熱プレス工程)
加熱プレス工程では、図2に示すように、プレボードP1をフッ素樹脂製の一対のシート74,75の間に挟み込んだ状態で、加熱された一対のプレス型70,71によって加熱プレスする。なお、このようなシート74,75としては、例えば、テフロン(登録商標)シートを例示することができる。
加熱プレス工程では、図2に示すように、プレボードP1をフッ素樹脂製の一対のシート74,75の間に挟み込んだ状態で、加熱された一対のプレス型70,71によって加熱プレスする。なお、このようなシート74,75としては、例えば、テフロン(登録商標)シートを例示することができる。
これにより、プレス型70,71の熱は、シート74,75を介してプレボードP1に伝導される結果、プレボードP1は加熱される。
なお、この時のプレボードP1の加熱温度は、プレボードP1を構成する熱可塑性樹脂の融点より高いものとされる。熱可塑性樹脂として、例えば、融点が約170℃のポリプロピレンを用いた場合、プレボードP1の内部が例えば、約210℃になるまで加熱する。これにより、プレボードP1が軟化状態となる。
プレボードP1の加熱プレスが完了した後、プレス型70,71からプレボードP1を取り外す。プレス型70,71とプレボードP1の間には、シート74,75がそれぞれ介在されているから、軟化状態のプレボードP1がプレス型70,71に張り付くことがない。このため、プレボードP1を容易にプレス型70,71から取り外すことができる。
(基材成形工程)
加熱プレス工程が完了した後、基材成形工程では、図3及び図7に示すように、前工程で加熱されたプレボードP1を、開状態にある上型51と下型61の間にセットする。
加熱プレス工程が完了した後、基材成形工程では、図3及び図7に示すように、前工程で加熱されたプレボードP1を、開状態にある上型51と下型61の間にセットする。
その後、図4及び図8に示すように、上型51及び下型61を型閉じすることで、上型51と下型61によってプレボードP1がプレス成形される。また、これと同時にプレボードP1の周端部PA(外周不要部分)は両型51,61のせん断によって切除される。これにより、上型51と下型61によってトリムボード20が成形される。
図8に示すように、上型51と下型61によるプレス成形時には、プレボードP1の一部が、突出部63によって押圧される。これにより、トリムボード20において、突出部63に押圧された箇所は、その周囲よりも深さの大きい凹部20Aとなる。つまり、凹部20Aの形成箇所は、周囲に比べて厚さ(板厚)が小さくなるようにプレス成形され、その周囲の箇所に比して密度が高い高密度部24となる。
また、成形されたトリムボード20は、図4に示すように、取付ボス成形空間S2,S3の開口を閉塞した状態で配される。これにより、取付ボス成形空間S2,S3は閉じた空間となる。
(基材冷却工程)
基材成形工程が完了した後、基材冷却工程では、図8に示すように、送風装置69を駆動させ、空気供給路68A,68Bに空気を送風する。これにより、空気供給路68A,68Bの開口(送風口)から、トリムボード20に空気が吹き付けられる。
基材成形工程が完了した後、基材冷却工程では、図8に示すように、送風装置69を駆動させ、空気供給路68A,68Bに空気を送風する。これにより、空気供給路68A,68Bの開口(送風口)から、トリムボード20に空気が吹き付けられる。
空気供給路68A,68Bは、ランナー67の周囲に設けられているから、空気供給路68A,68Bの開口から吹き付けられた空気によって、トリムボード20の高密度部24(第2リブ22の成形箇所)が冷却される。より詳しくは、空気供給路68A,68Bの開口から吹き付けられた空気によって、トリムボード20の裏面20Bのうち、高密度部24に対応する箇所が冷却される。つまり、一対の空気供給路68A,68Bは、一対の冷却部の一例である。
(成形体成形工程)
基材冷却工程が完了した後、上型51と下型61によってトリムボード20がプレスされた状態(図4の状態)で、射出装置41によりゲート62から溶融樹脂をランナー66に射出する。
基材冷却工程が完了した後、上型51と下型61によってトリムボード20がプレスされた状態(図4の状態)で、射出装置41によりゲート62から溶融樹脂をランナー66に射出する。
ランナー66に射出された溶融樹脂は、図5に示すように、ランナー66を通じて、取付ボス成形空間S2へ流動する。また、取付ボス成形空間S2内へ供給された溶融樹脂は、ランナー67に供給(射出)された後、取付ボス成形空間S3に流動する。これにより、ランナー66,67及び取付ボス成形空間S2,S3に溶融樹脂が充填される。
ランナー66,67及び取付ボス成形空間S2,S3に溶融樹脂が充填される過程においては、溶融樹脂がトリムボード20内部の軟化した熱可塑性樹脂を上方へ押し込みつつ、この軟化した熱可塑性樹脂に代わって繊維の内部へと浸透する。これと同時に、繊維の内部に浸透した溶融樹脂は、トリムボード20内部の軟化した熱可塑性樹脂と混ざり合い、渾然一体となる(混融される)。
こうして、取付ボス成形空間S2,S3の双方に溶融樹脂を充填させ、その後、溶融樹脂が冷却されることで、図4に示すように、取付ボス30A,30Bがトリムボード20と接合された状態で成形される。これにより、成形体成形工程が完了する。
また、ランナー66に充填された溶融樹脂は、冷却されることで、トリムボード20上における第1リブ21として成形される。また、ランナー67に充填された溶融樹脂は、図9に示すように、冷却されることで、トリムボード20上における第2リブ22として成形される。
なお、取付ボス30A,30B及び第1リブ21及び第2リブ22は、図1に示すように、高密度部24に成形される。なお、本実施形態では、キャビティの一例として、ランナー67を例示しており、成形体の一例として、第2リブ22を例示してある。つまり、高密度部24は、成形体の成形箇所の一例である。
また、取付ボス30Bは、他の成形体の一例であって、取付ボス成形空間S3は、他のキャビティの一例である。つまり、ランナー67は、取付ボス成形空間S3に溶融樹脂を供給するための樹脂供給路とされる。
この後、上型51及び下型61を開き、取付ボス30A,30Bがトリムボード20と一体的に接合された状態のドアトリム10を脱型する。これにより、ドアトリム10の製造が完了する。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、成形体成形工程が開始される前までにトリムボード20における第2リブ22の成形箇所(高密度部24)が冷却される。これにより、高密度部24が冷却されることで固化される。この結果、成形体成形工程において、ランナー67に溶融樹脂を射出した際に、溶融樹脂の圧力によってトリムボード20が変形する事態を抑制できる。これにより、射出成形時にランナー67から溶融樹脂が漏れる事態を抑制することができる。
なお、基材冷却工程において、トリムボード20における第2リブ22の成形箇所(高密度部24)を低い温度にする程、ランナー67から漏れる溶融樹脂の量を少なくすることができる。
これについて、具体的な数値の一例を挙げて説明する。図13に示すように、キャビティ3(ランナーに相当)から溶融樹脂が漏れた場合には、漏れた溶融樹脂7が基材6(トリムボードに相当)上に層状をなして広がる。ここで、ランナーから洩れる溶融樹脂の量が多い程、漏れた溶融樹脂7の平面視における面積は大きくなる。
例えば、基材冷却工程を備えていない場合において、第2リブ22成形後に、漏れた溶融樹脂の面積を測定した所、その面積は、2400mm2であった。これに対して、基材冷却工程において、高密度部24の裏面の温度を146℃まで冷却した場合、漏れた溶融樹脂の面積は1950mm2であった。
また、基材冷却工程において、高密度部24の裏面の温度を117℃まで冷却した場合、漏れた溶融樹脂の面積は1350mm2であった。そして、基材冷却工程において、高密度部24の裏面の温度を100℃まで冷却した場合、漏れた溶融樹脂の面積は400mm2であった。
このように、トリムボード20における第2リブ22の成形箇所(高密度部24)を低い温度にする程、ランナー67から漏れる溶融樹脂の量が少なくなることが確認できた。
また、基材成形工程においては、上型51及び下型61によって、トリムボード20おける第2リブ22の成形箇所の厚さを、その周囲の厚さよりも小さくするようにプレス成形している。
第2リブ22の成形箇所の厚さを小さくすることで、成形箇所の密度をより高くすることができる。つまり、第2リブ22の成形箇所を高密度部24とすることができる。第2リブ22の成形箇所を高密度部24とすることで、トリムボード20内部へ溶融樹脂が浸み込み難くなる。これにより、トリムボード20の内部を通って溶融樹脂がトリムボード20上(詳しくは第2リブ22の周囲)に浸み出す事態を抑制できる。
第2リブ22を成形するための溶融樹脂がトリムボード20上に浸み出すと、第2リブ22とトリムボード20との接合面積が大きくなる。第2リブ22とトリムボード20との接合面積が大きいと、溶融状態の第2リブ22が冷却されて収縮する際には、その収縮の影響が大きくなる。
例えば、第2リブ22におけるトリムボード20との接合部が収縮すると、トリムボード20には応力が生じるが、接合部の面積が大きい程、その応力は大きくなる。これにより、第2リブ22の収縮に起因してトリムボード20の意匠面に凹凸が生じ、意匠性が低下することが懸念される。
本実施形態では、トリムボード20における第2リブ22の成形箇所を高い密度(高密度部24)とすることで、第2リブ22を成形するための溶融樹脂がトリムボード20上に浸み出す事態を抑制できるから、意匠性が低下する事態を抑制することができる。
また、ランナー67は、トリムボード20の裏面20Bに射出成形された取付ボス30Bを成形するための取付ボス成形空間S3に溶融樹脂を供給するための樹脂供給路とされ、基材冷却工程では、下型61においてランナー67を挟むようにそれぞれ配された一対の空気供給路68A,68Bによって、トリムボード20における第2リブ22の成形箇所を冷却している。
樹脂供給路であるランナー67から溶融樹脂が漏れると、取付ボス30Bを成形するための取付ボス成形空間S3に溶融樹脂が十分に供給されないおそれがある。本実施形態では、ランナー67を挟むように配された一対の空気供給路68A,68Bによって、第2リブ22の成形箇所を冷却するため、ランナー67から溶融樹脂が漏れる事態を抑制することができる。これにより、取付ボス成形空間S3に溶融樹脂をより確実に供給することができ、取付ボス30Bの欠肉を防ぐことができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図10ないし図11によって説明する。本実施形態では、基材冷却工程において、トリムボード20(基材)を冷やすための冷却部の構成が上記実施形態と相違する。本実施形態では、冷却水を用いてトリムボード20を冷やすものとされる。
次に、本発明の実施形態2を図10ないし図11によって説明する。本実施形態では、基材冷却工程において、トリムボード20(基材)を冷やすための冷却部の構成が上記実施形態と相違する。本実施形態では、冷却水を用いてトリムボード20を冷やすものとされる。
図10及び図11に示すように、下型161において、ランナー67の開口端部には、一対の給水管168A,168B(一対の冷却部)が設けられている。給水管168A,168Bは、ランナー67の両側にそれぞれ設けられている。具体的には、給水管168Aは、ランナー67の開口端部における一端側に設けられ、給水管168Bは、ランナー67の開口端部における他端側に設けられている。
給水管168A,168Bは、ランナー67の延設方向に沿って延びており、冷却水供給装置169にそれぞれ接続されている。冷却水供給装置169は、例えば、ポンプや冷却装置を備え、所定温度の冷却水を給水管168A,168Bにそれぞれ供給可能な構成となっている。
本実施形態では、基材成形工程において、冷却水供給装置169を駆動させ、給水管168A,168Bにそれぞれ冷却水を供給する。なお、冷却水の温度は、例えば、4℃〜14℃とされるが、この温度は適宜変更可能である。
これにより、図11に示すように、トリムボード20の高密度部24が下型161に接触すると、給水管168A,168Bを流れる冷却水によって、高密度部24が冷却される。
これにより、高密度部24が固化することで、成形体成形工程において、ランナー67に溶融樹脂を射出した際に、高密度部24(トリムボード20)が変形する事態を抑制できる。
なお、上型51及び下型161によってトリムボード20をプレス成形する過程において、給水管168A,168Bに冷却水を流してもよく、トリムボード20が成形された後に給水管168A,168Bに冷却水を流してもよい。
また、本実施形態では、トリムボード20を冷却する冷媒として、冷却水を例示したが、これに限定されない。例えば、空気などの気体を冷媒として用いてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では、基材成形工程の後、基材冷却工程を行う方法を例示した。また、上記実施形態2では、基材成形工程と同時に基材冷却工程を行う方法を例示した。このように、基材冷却工程は、基材成形工程が開始されてから、成形体成形工程が開始されるまでの間に行われればよい。
(2)上記実施形態の基材冷却工程では、トリムボード20において、第2リブ22が成形される箇所を冷却する方法を例示した。冷却する箇所は、これに限定されない。基材冷却工程では、トリムボード20において成形体が成形される箇所を冷却すればよい。例えば、基材冷却工程において、トリムボード20の取付ボス30Aが成形される箇所を冷却してもよい。
(3)上記実施形態では、成形構造体としてドアトリム10を、基材としてトリムボード20を例示したが、これに限定されない。基材としては、繊維と熱可塑性樹脂を含むものであればよく、例えば、ドアトリム10を構成するオーナメント基材、パッケージトレイ、デッキボード、ピラーガーニッシュ、クォータトリム、サイドガーニッシュ、シートのバックボード、シートの機能品を隠蔽するシールド材などを例示することができる。
また、成形構造体としては、基材に対して溶融樹脂を射出成形することで成形された成形体を備えたものであればよい。また、成形体としては、取付ボスに限定されず、例えば、クリップ座などを例示することができる。
(4)トリムボード20上に成形される取付ボス30A,30B、第1リブ21、第2リブ22の形状は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。
(5)トリムボード20及び取付ボス30A,30B、第1リブ21、第2リブ22の材質は上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。
(6)上記実施形態では、上型51を可動型とし、下型61を固定型としたが、これに限定されない。なお、一対のプレス型70,71の型閉じ及び型開き方向は上下方向に限定されず、適宜変更可能である。また、一対の成形型(上記実施形態では、上型51及び下型61)の型閉じ及び型開き方向も上下方向に限定されず、適宜変更可能である。
(7)上記実施形態では、下型61に突出部63を設け、基材成形工程において、プレボードP1における第2リブ22の成形箇所の板厚を小さくするようにプレス成形したが、これに限定されない。下型61に突出部63が設けられていなくてもよい。
(8)上記実施形態では、加熱プレス工程において、プレボードP1とプレス型70,71との間にフッ素樹脂製のシート74,75をそれぞれ介在させる手順を例示したが、これに限定されない。シート74,75を介在させていなくてもよく、例えば、プレス型70,71の型面にフッ素加工などを施すことで、プレス型70,71からプレボードP1を離型させ易くしてもよい。
10…ドアトリム(成形構造体)、20…トリムボード(基材)、20B…トリムボードの裏面(基材における一方の面)、22…第2リブ(成形体)、24…高密度部(基材における成形体の成形箇所)、30B…取付ボス(他の成形体)、51…上型(一対の成形型を構成)、61,161…下型(一対の成形型のうち一方の成形型)、67…ランナー(キャビティ、樹脂供給路)、68A,68B…一対の空気供給路(一対の冷却部)、168A,168B…一対の給水管(一対の冷却部)、S3…取付ボス成形空間(他のキャビティ)
Claims (3)
- 繊維及び熱可塑性樹脂を含む板状の基材と、前記基材における一方の面に射出成形された成形体と、を備える成形構造体の製造方法であって、
加熱された前記基材を一対の成形型によってプレス成形する基材成形工程と、
前記基材成形工程の後に行われ、前記一対の成形型によって前記基材がプレスされた状態で、前記一対の成形型のうち一方の成形型における前記基材との当接面に凹設されたキャビティに溶融樹脂を射出することで、前記成形体を前記基材と接合された状態で成形する成形体成形工程と、
前記基材成形工程が開始されてから、前記成形体成形工程が開始される前までの間に行われ、前記基材における前記成形体の成形箇所を冷却する基材冷却工程と、を備える成形構造体の製造方法。 - 前記基材成形工程においては、前記一対の成形型によって、前記基材における前記成形体の前記成形箇所の厚さを、その周囲の厚さよりも小さくするようにプレス成形する請求項1に記載の成形構造体の製造方法。
- 前記キャビティは、前記一方の面に射出成形された他の成形体を成形するための他のキャビティに溶融樹脂を供給するための樹脂供給路とされ、
前記基材冷却工程では、前記一方の成形型において前記樹脂供給路を挟むようにそれぞれ配された一対の冷却部によって、前記基材における前記成形体の前記成形箇所を冷却する請求項1又は請求項2に記載の成形構造体の製造方法。
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