JP2013180513A - ブロー成形品の製造装置および製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形型の間にセンター型を配した構造のブロー成形品の製造装置において、射出圧をブロー圧よりも低くすることなく、ブロー成形工程と射出成形工程とをほぼ並行して行うことができる技術を提供する。
【解決手段】センター型2と、センター型2の両側をパリソンPを挟んで閉じる一対の成形型3と、を有し、ブロー圧によりパリソンPを成形型3に転写する構造のブロー成形品の製造装置において、センター型2に設けられ、成形型3の一部との間でパリソンPの一部を挟む射出圧受け部8と、射出圧受け部8および成形型3の一部の内の少なくとも一方とパリソンPとの間に形成され、射出成形機13に連通するキャビティ空間11と、を含む射出成形手段を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車に搭載される燃料タンク等のブロー成形品を製造する装置および方法に関する。
ブロー成形品に対して射出成形を行うにあたり、ブロー成形工程と射出成形工程とをほぼ並行して行えば製造サイクルの短縮が期待される。特許文献1には、ブロー成形装置内でブロー成形した状態のまま、射出成形装置により突出部を射出成形する技術が記載されている。
特開平11−58535号公報
ブロー成形工程と射出成形工程とをほぼ並行して行う場合、成形型に転写されたパリソンに対するブロー圧と射出圧について留意する必要があり、射出圧の方がブロー圧よりも高圧であった場合、転写状態のパリソンが変形するおそれが生じる。特許文献1では、射出圧をブロー圧と同等かそれよりも小さくする旨が記載されているが、一般に射出成形品は成形型からの離型性を考慮してキャビティ空間に臨む射出孔が小さく形成されているためにキャビティ空間の射出圧は比較的高圧なものとなり、その射出圧をブロー圧と同等かそれよりも小さく設定することは実質的に困難なことである。
近年、内蔵部品を有するブロー成形品の製造装置として、たとえば特表2009−525204号公報に記載されるように、一対のダイ(成形型)の間にコア(センター型)を配したものが提案されている。本発明は、成形型の間にセンター型を配した構造のブロー成形品の製造装置において、射出圧をブロー圧と同等以下に設定することを要せずに、ブロー成形工程と射出成形工程とをほぼ並行して行うことができる技術を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、センター型と、このセンター型の両側をパリソンを挟んで閉じる一対の成形型と、を有し、ブロー圧によりパリソンを前記成形型に転写するブロー成形品の製造装置であって、前記センター型に設けられ、前記成形型の一部との間でパリソンの一部を挟む射出圧受け部と、前記射出圧受け部および前記成形型の一部の内の少なくとも一方とパリソンとの間に形成され、射出成形機に連通するキャビティ空間と、を含む射出成形手段を有することを特徴とする。
また、本発明は、センター型と、このセンター型の両側をパリソンを挟んで閉じる一対の成形型と、を有する製造装置によるブロー成形品の製造方法であって、ブロー圧によりパリソンを前記成形型に転写するブロー工程と、前記センター型に設けた射出圧受け部と前記成形型の一部とによってパリソンの一部を挟み、前記射出圧受け部および前記成形型の一部の内の少なくとも一方とパリソンとの間に形成されるキャビティ空間に射出成形材を射出する射出成形工程と、をほぼ並行して行うことを特徴とする。
本発明に係るブロー成形品の製造装置または製造方法によれば、キャビティ空間に生ずる射出圧が高圧であっても、射出圧は射出圧受け部によって受け止められ、パリソンはこの射出圧受け部と成形型との間に位置して射出圧受け部或いは成形型に張り付くことになるので、高圧を受けることによるパリソンの変形が生じない。したがって、射出圧がブロー圧よりも高い場合であっても、ブロー成形工程と射出成形工程とをほぼ並行して行うことができ、成形品の製造サイクルの短縮を図ることができる。
また、本発明は、ブロー成形品の製造装置において、前記射出圧受け部は、前記センター型に常時一体に設けられた射出圧受け部材に形成されていることを特徴とする。
また、前記射出圧受け部材に内蔵部品が取り付けられ、前記キャビティ空間は、前記射出圧受け部とパリソンとの間および前記成形型の一部とパリソンとの間の双方に形成され、前記射出成形手段での射出成形により前記内蔵部品がパリソンに取り付けられることを特徴とする。
また、本発明は、ブロー成形品の製造方法において、前記射出圧受け部は、前記センター型に常時一体に設けられた射出圧受け部材に形成され、前記射出圧受け部材に内蔵部品が取り付けられ、前記キャビティ空間は、前記射出圧受け部とパリソンとの間および前記成形型の一部とパリソンとの間の双方に形成され、前記射出成形工程での射出成形により前記内蔵部品がパリソンに取り付けられることを特徴とする。
本発明に係るブロー成形品の製造装置または製造方法によれば、射出圧受け部材を利用して、パリソンの内外の射出成形体により内蔵部品をパリソンに取り付けることができ、パリソンに対する内蔵部品の取り付け強度を高めることができる。
また、本発明は、ブロー成形品の製造装置において、前記キャビティ空間は、前記射出圧受け部とパリソンとの間および前記成形型の一部とパリソンとの間の双方に形成され、前記射出圧受け部は、前記射出成形手段での射出成形によりパリソンに取り付けられる内蔵部品に形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、ブロー成形品の製造方法において、前記キャビティ空間は、前記射出圧受け部とパリソンとの間および前記成形型の一部とパリソンとの間の双方に形成され、前記射出圧受け部は、前記射出成形工程での射出成形によりパリソンに取り付けられる内蔵部品に形成されていることを特徴とする。
本発明に係るブロー成形品の製造装置または製造方法によれば、パリソンの内外の射出成形体により内蔵部品をパリソンに取り付けることができ、パリソンに対する内蔵部品の取り付け強度を高めることができる。
本発明によれば、射出圧をブロー圧よりも低く設定することなく、ブロー成形工程と射出成形工程とをほぼ並行して行うことができ、成形品の製造サイクルの短縮を図ることができる。
本発明に係るブロー成形品の製造装置の構成図である。 本発明に係るブロー成形品の製造装置の動作説明図である。 本発明に係るブロー成形品の製造装置の要部を示す構造断面図である。 射出成形手段の第1変形例を示す構造断面図である。 射出成形手段の第2変形例を示す構造断面図である。 射出成形手段の第3変形例を示す構造断面図である。 射出成形手段の第4変形例を示す動作説明図である。 射出成形手段の第5変形例を示す動作説明図である。 ブロー成形品の一例を示す外観斜視図である。
図9に示すようにブロー成形品Wの外表面に円形の突部Waが形成され、この突部Waの外表面周りにたとえば補強目的として射出成形を施す形態について説明する。図1に示すように本発明に係るブロー成形品の製造装置(以降単に製造装置という)1は、センター型2と、このセンター型2の両側をパリソンPを挟んで閉じる一対の成形型3とを有する。
各パリソンPは矩形のシート状を呈している。ブロー成形品が自動車搭載用の燃料タンクである場合、パリソンPは、例えば燃料の不透過性に優れた材質からなるバリア層を、少なくとも、タンク内面を形成する内側熱可塑性樹脂層とタンク外面を形成する外側熱可塑性樹脂層とで挟んだ多層断面構造からなる。内側熱可塑性樹脂層および外側熱可塑性樹脂層の材質は、例えば熱溶融性や成形性に優れるPE(高密度ポリエチレン)である。
センター型2と成形型3とが型締めされたとき、センター型2の合わせ面2Aと成形型3の合わせ面3AとによりパリソンPの縁周りがピンチオフ部として挟まれる。製造装置1は内蔵部品4をパリソンPの内面に取り付ける機能を備えており、センター型2には、パリソンPに内蔵部品4を取り付けるアクチュエータとしてのシリンダ5が備えられる。図2では、両側のパリソンPのそれぞれに内蔵部品4を取り付ける例を示している。シリンダ5によって移動するブラケットの先端にはクランプ機構6が備えられ、このクランプ機構6により内蔵部品4が保持される。
図1に示すように、センター型2には射出圧受け部8が設けられる。本実施形態では射出圧受け部8は、センター型2にブラケット7を介して取り付けた射出圧受け部材9に形成されている。射出圧受け部材9はセンター型2に常時一体に設けられた部材である。射出圧受け部材9は、この射出圧受け部材9と対向する成形型3の一部との間でパリソンPの一部を挟む部位となる。射出圧受け部材9は、略扁平円柱形状を呈した部材であり、先端面側の中央には図10でも示した突部Waを形成するための円形状の突出部9Aが形成され、この突出部9A周りに環状の押さえ面9Bが形成される。射出圧受け部材9はたとえば鋼材などの金属材からなる。
一方、成形型3の成形面においては、射出圧受け部材9の突出部9Aに対向する位置に円形状の凹部10が形成されている。センター型2と成形型3とが型締めされてパリソンPが射出圧受け部材9の突出部9Aの表面に張り付いたとき、パリソンPの外面と凹部10の底面との間には間隙部が形成され、この間隙部がキャビティ空間11を構成する。キャビティ空間11は、成形型3に形成された射出成形材の流路12を介して射出成形機13に連通している。
射出成形機13はたとえばプリプランジャ式射出成形機であるが、本発明において射出成形機13の型式は特に限定されるものではない。プリプランジャ式射出成形機は、スクリュー14の回転と可塑化室15の加熱とによって混練された成形材が射出室16に圧送されたうえでプランジャ17により射出されるものであり、プランジャ17はたとえば下流端が先細りした射出ピン20に接続される。射出ピン20はたとえば流路12に対して挿脱可能に構成される。流路12の下流側は先細りとなって凹部10の底面中央に小さな射出孔として開口する。なお、射出成形機13は成形型3に一体に設置してもよく、プランジャ17周りの機構を流路12の内部に設けることもできる。
以上の射出圧受け部8とキャビティ空間11とが本発明の射出成形手段を構成する。
「作用」
以上の製造装置1を用いたブロー成形品Wの製造方法について説明する。
図2(a)は、一対のシート状のパリソンPが搬送装置Tによりセンター型2と左右の成形型3との間まで搬送された状態を示している。図2(b)に示すように左右の成形型3がパリソンPを間に挟んでセンター型2を両側から閉じると、成形型3の成形面とパリソンPの外面側とで囲まれた空間が密閉される。この状態で成形型3の真空孔18(図3)から真空引きし、かつパリソンPの内面側から図示しないブローピンによりエアをブローすることにより、パリソンPが成形型3の成形面に転写される。
以上のブロー工程とほぼ並行して射出成形工程が行われる。すなわち、射出圧受け部材9においては、図3(a)に拡大して示すように、押さえ面9Bが成形型3との間でパリソンPを挟み、突出部9AにはパリソンPが密着して、この突出部9Aに密着したパリソンPの外面側にキャビティ空間11が形成される。そして、図3(b)に示すように、流路12内の射出ピン20を通して射出成形材がキャビティ空間11に射出され、これにより図8に示した突部Waの外表面周りに射出成形体が形成される。キャビティ空間11には高い射出圧が生ずるが、キャビティ空間11に臨むパリソンPは射出圧受け部材9に受け止められるため、パリソンPが射出圧によって変形することはない。
図2に戻り、図2(c)に示すように、以上の射出成形工程とほぼ並行して内蔵部品4の取り付け工程が行われ、シリンダ5の駆動により内蔵部品4が成形型3に向けて前進し、その基端がパリソンPに押し付けられて所定の深さだけ埋設される。内蔵部品4の取り付け後、クランプ機構6のクランプが外れたうえで図2(d)に示すように成形型3が開く。次いで、例えば左右の成形型3が紙面奥−手前方向に移動し、センター型2から外れた位置で図2(e)に示すように成形型3同士が閉じ、図示しないブローピンによるエアブローにより、パリソンPがブロー成形品Wとして成形される。
以上のように、センター型2に設けられ、成形型3の一部との間でパリソンPの一部を挟む射出圧受け部8(射出圧受け部材9)と、成形型3の一部とパリソンPとの間に形成され、射出成形機13に連通するキャビティ空間11と、を含む射出成形手段を有する製造装置1とすれば、ブロー圧に比して高圧の射出圧を伴う射出成形の工程をブロー工程と並行して行うことができる。したがって、射出成形体を有するブロー成形品の製造サイクルが短縮され、製造コストを低減することができる。
「第1変形例」
射出成形手段の第1変形例を図4に示す。なお、図3に示されるものと同じ構成要素については同じ符合を付して、特徴部のみ以下に説明する。図3の形態はキャビティ空間11がパリソンPの外面側、つまり成形型3の一部とパリソンPとの間に形成される場合であったのに対し、この第1変形例はキャビティ空間11がパリソンPの内面側、つまり射出圧受け部8とパリソンPとの間に形成される。すなわち、この第1変形例では射出成形体がブロー成形品Wの内面側に設けられる。
射出圧受け部材9の突出部9Aの先端面中央には、キャビティ空間11として円形状の凹部19が形成されている。一方、成形型3に形成された流路12には下流端が先細りした射出ピン20が設けられており、センター型2と成形型3とが型締めした後、図4(b)に示すように射出ピン20の先端がパリソンPを貫通して射出孔20Aが凹部19に臨むようになっている。この構造によれば、図4(b)に示すように射出成形材が射出ピン20を介して凹部19に射出される。凹部19には高い射出圧が生ずるが、凹部19に臨むパリソンPは成形型3の凹部10に受け止められるため、パリソンPが射出圧によって変形することはない。以上のように本発明によればブロー成形品Wの内面側にも射出成形体を容易に設けることができる。
「第2変形例」
射出成形手段の第2変形例を図5に示す。この第2変形例は、キャビティ空間11をパリソンPの外面側と内面側の両方に形成した例であり、成形型3においては凹部10からなるキャビティ空間11が形成され、射出圧受け部材9においては凹部19からなるキャビティ空間11が形成される。流路12および射出ピン20は双方のキャビティ空間11にそれぞれ対応するように設けられる。この構造によれば、ブロー成形品Wの外面側と内面側の両方に同時に射出成形体を設けることができる。
「第3変形例」
射出成形手段の第3変形例を図6に示す。図3〜図5ではキャビティ空間11に至る射出成形材の流路12を成形型3に形成していたのに対し、第3変形例は流路12を射出圧受け部8(射出圧受け部材9)に形成した例である。図6では、射出圧受け部材9において凹部19からなるキャビティ空間11を形成する場合を示しており、流路12の下流側は先細りとなって凹部19の底面中央に小さな射出孔として開口する。流路12の上流側はブラケット7、センター型2(図1)を経由して射出成形機13(図1)に連通する。ブロー成形品Wの内面側に射出成形体を設ける場合で、かつ図4の第1変形例のように流路12を成形型3側に形成した場合、射出ピン20のようなパリソンPを貫通させる部材の貫通孔の跡が残るのに対し、第3変形例のように流路12を射出圧受け部8側に形成すれば当該問題も解消される。
「第4変形例」
射出成形手段の第4変形例を図7に示す。第4変形例は、射出圧受け部材9に内蔵部品4が取り付けられ、射出成形手段での射出成形により内蔵部品4がパリソンPに取り付けられる例である。内蔵部品4は図7(a)に示すように予め射出圧受け部材9に圧入等により取り付けられている。図7(b)に示すようにキャビティ空間11はパリソンPの外面側と内面側の両方に形成される。すなわち、キャビティ空間11は、射出圧受け部材9とパリソンPとの間および成形型3の一部とパリソンPとの間の双方に形成されており、成形型3においては凹部10からなるキャビティ空間11が形成され、射出圧受け部材9においては凹部19からなるキャビティ空間11が形成される。内蔵部品4には射出ピン20から射出される射出材を凹部19からなるキャビティ空間11に通すための開口部4Aが形成されている。
センター型2と成形型3とが型締めされると、射出圧受け部材9は、内蔵部品4を介し、成形型3の一部との間でパリソンPの一部を挟む。次いで、図7(c)に示すように射出ピン20が前進してパリソンPを貫通する。その後、図7(d)に示すように射出ピン20が後退し、パリソンPが貫通した状態で、射出ピン20から射出材が凹部19からなるキャビティ空間11と凹部10からなるキャビティ空間11の両方に射出される。そして、図7(e)に示すように射出が完了後、射出ピン20からの射出を停止することで、図7(f)に示すようにパリソンPの内外に成形された射出成形体に挟持される態様で、内蔵部品4がパリソンPに取り付けられる。
第4変形例によれば、射出圧受け部材9を利用して、パリソンPの内外の射出成形体により内蔵部品4をパリソンPに取り付けることができ、パリソンPに対する内蔵部品4の取り付け強度を高めることができる。
「第5変形例」
射出成形手段の第5変形例を図8に示す。第5変形例は、射出圧受け部8が、射出成形手段での射出成形によりパリソンPに取り付けられる内蔵部品4に形成された例である。すなわち、図2では、内蔵部品4をシリンダ5の駆動によりパリソンPに押し付けて所定深さだけ埋設することにより、内蔵部品4をパリソンPに取り付ける態様であったのに対し、第5変形例は、射出圧受け部8を内蔵部品4自体に形成したうえで、パリソンPの内外に成形された射出成形体により内蔵部品4をパリソンPに取り付けるものである。
内蔵部品4は図8(a)に示すようにクランプ機構6(図2も参照)に保持されている。図8(b)に示すようにキャビティ空間11はパリソンPの外面側と内面側の両方に形成される。すなわち、キャビティ空間11は、内蔵部品4とパリソンPとの間および成形型3の一部とパリソンPとの間の双方に形成されており、成形型3においては凹部10からなるキャビティ空間11が形成され、内蔵部品4においては凹部19からなるキャビティ空間11が形成される。内蔵部品4には射出ピン20から射出される射出材を凹部19からなるキャビティ空間11に通すための開口部4Aが形成されている。
センター型2と成形型3とが型締めされ、シリンダ5(図2)の駆動により内蔵部品4が成形型3に向けて前進し、その基端が図8(b)に示すようにパリソンPに接触する。次いで、図8(c)に示すように射出ピン20が前進してパリソンPを貫通する。その後、図8(d)に示すように射出ピン20が後退し、パリソンPが貫通した状態で、射出ピン20から射出材が凹部19からなるキャビティ空間11と凹部10からなるキャビティ空間11の両方に射出される。そして、図8(e)に示すように射出が完了後、射出ピン20からの射出を停止することで、図8(f)に示すようにパリソンPの内外に成形された射出成形体に挟持される態様で、内蔵部品4がパリソンPに取り付けられる。
第5変形例によれば、パリソンPの内外の射出成形体により内蔵部品4をパリソンPに取り付けることができ、パリソンPに対する内蔵部品4の取り付け強度を高めることができる。射出圧受け部8の機能を内蔵部品4に持たせたため、射出圧受け部8用の部材を別途設ける必要もない。
以上、本発明の好適な実施形態を説明した。キャビティ空間11の形状、すなわち射出成形体の形状は図示したものに限られず、用途に合わせて様々な形状にすることが可能である。
1 ブロー成形品の製造装置
2 センター型
3 成形型
4 内蔵部品
8 射出圧受け部
9 射出圧受け部材
10 (成形型の)凹部
11 キャビティ空間
12 流路
13 射出成形機
19 (射出圧受け部の)凹部
P パリソン
W ブロー成形品
Wa 突部

Claims (7)

  1. センター型と、このセンター型の両側をパリソンを挟んで閉じる一対の成形型と、を有し、ブロー圧によりパリソンを前記成形型に転写するブロー成形品の製造装置であって、
    前記センター型に設けられ、前記成形型の一部との間でパリソンの一部を挟む射出圧受け部と、
    前記射出圧受け部および前記成形型の一部の内の少なくとも一方とパリソンとの間に形成され、射出成形機に連通するキャビティ空間と、
    を含む射出成形手段を有することを特徴とするブロー成形品の製造装置。
  2. 前記射出圧受け部は、前記センター型に常時一体に設けられた射出圧受け部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブロー成形品の製造装置。
  3. 前記射出圧受け部材に内蔵部品が取り付けられ、
    前記キャビティ空間は、前記射出圧受け部とパリソンとの間および前記成形型の一部とパリソンとの間の双方に形成され、
    前記射出成形手段での射出成形により前記内蔵部品がパリソンに取り付けられることを特徴とする請求項2に記載のブロー成形品の製造装置。
  4. 前記キャビティ空間は、前記射出圧受け部とパリソンとの間および前記成形型の一部とパリソンとの間の双方に形成され、
    前記射出圧受け部は、前記射出成形手段での射出成形によりパリソンに取り付けられる内蔵部品に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブロー成形品の製造装置。
  5. センター型と、このセンター型の両側をパリソンを挟んで閉じる一対の成形型と、を有する製造装置によるブロー成形品の製造方法であって、
    ブロー圧によりパリソンを前記成形型に転写するブロー工程と、
    前記センター型に設けた射出圧受け部と前記成形型の一部とによってパリソンの一部を挟み、前記射出圧受け部および前記成形型の一部の内の少なくとも一方とパリソンとの間に形成されるキャビティ空間に射出成形材を射出する射出成形工程と、
    をほぼ並行して行うことを特徴とするブロー成形品の製造方法。
  6. 前記射出圧受け部は、前記センター型に常時一体に設けられた射出圧受け部材に形成され、
    前記射出圧受け部材に内蔵部品が取り付けられ、
    前記キャビティ空間は、前記射出圧受け部とパリソンとの間および前記成形型の一部とパリソンとの間の双方に形成され、
    前記射出成形工程での射出成形により前記内蔵部品がパリソンに取り付けられることを特徴とする請求項5に記載のブロー成形品の製造方法。
  7. 前記キャビティ空間は、前記射出圧受け部とパリソンとの間および前記成形型の一部とパリソンとの間の双方に形成され、
    前記射出圧受け部は、前記射出成形工程での射出成形によりパリソンに取り付けられる内蔵部品に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のブロー成形品の製造方法。
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