JP2015003880A - 毛髪成形剤及び毛髪成形剤を使用した毛髪のスタイリングの施術方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全に毛髪のスタイリングを行うことのできる毛髪成形剤を提供すること
【解決手段】熱硬化性樹脂と、前記熱硬化性樹脂の溶媒とを含む、それぞれの毛髪の表面に塗布され、形状を仮形成したあと、又は形状固定しながら所定の温度で加熱することにより前記熱硬化性樹脂の皮膜を形成する毛髪成形剤であって、前記溶媒がアルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒であることを特徴とする毛髪成形剤である。前記毛髪成形剤が毛髪に塗布されることにより、前記毛髪成形剤に含まれる前記熱硬化性樹脂が前記毛髪の周囲に配置され、次に、前記毛髪に所定方向に張力を与え、又は湾曲させ、さらに、前記毛髪が加熱されることにより、毛髪成形剤に含まれる前記熱硬化性樹脂が、前記毛髪の周囲に熱硬化した皮膜を形成し、前記毛髪を成形する。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪の成形に用いる毛髪成形剤に関する。
従来、縮毛矯正剤としては、還元剤(第1剤)及び酸化剤(第2剤)を使用し、毛髪の組成を化学的に変化させる方法があり、近年では、ホルムアルデヒドを含む熱硬化性樹脂のコーティングによる縮毛矯正が提案されている。
また、従来の天然樹脂セラックを配合した毛髪用化粧料は、セラックの光沢性を利用したつや出し剤や、一時的な接着性を利用した整髪料が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特表平9−502456 特開平10−139634
従来の毛髪の表面部分を熱変性させる縮毛矯正剤は、毛髪そのものの構造を化学的に変化させることから、切れ毛、枝毛の原因となり、毛髪へのダメージが大きかった。
また、従来の熱硬化性樹脂を使用した縮毛矯正剤は、縮毛矯正の施術の際に、人体に有害なホルムアルデヒドが飛散されることがあり、人体に用いるには好ましいものではなかった。
また、天然樹脂セラックを用いた毛髪用化粧料として、つや出し剤や整髪料は提案されていたものの、セラックの熱硬化性を利用した毛髪成形剤は存在していなかった。
本発明は、上記問題点を解消するものであり、毛髪の周囲に熱硬化性樹脂の皮膜を形成して安全にくせ毛の矯正及び毛髪のスタイリングを行うとともに、毛髪の損傷・カラーリングの退色を抑制することが可能な、熱硬化性樹脂を使用した毛髪成形剤並びに前記毛髪成形剤を用いたくせ毛の矯正及び毛髪のスタイリングの施術方法を提供することを目的とする。
本発明は、熱硬化性樹脂と、前記熱硬化性樹脂の溶媒とを含む、それぞれの毛髪の表面に塗布され、形状を仮形成したあと、又は形状固定しながら所定の温度で加熱することにより前記熱硬化性樹脂の皮膜を形成する毛髪成形剤であって、前記溶媒がアルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒であることを特徴とする毛髪成形剤である。
本発明によれば、前記毛髪成形剤がそれぞれの毛髪の表面に塗布され、硬化されることにより、熱硬化性樹脂の皮膜が毛髪を取り囲み、毛髪を成形及び支持する。
好ましくは、前記毛髪成形剤は、さらに増粘剤を含む。
また、好ましくは、前記熱硬化性樹脂がセラックであり、前記アルコールとしてエタノールを含む。
また、本発明は、熱硬化性樹脂と、アルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒とを含む毛髪成形剤を用い、毛髪単体の表面に前記熱硬化性樹脂の皮膜を形成する毛髪のスタイリングの施術方法であって、前記毛髪成形剤をそれぞれの毛髪の表面に塗布する工程と、前記毛髪成形剤を塗布した毛髪に所定方向に張力を与え、又は湾曲させる工程と、前記毛髪成形剤を塗布された毛髪表面を加熱装置により加熱することにより毛髪に前記熱硬化性樹脂の熱硬化した皮膜を形成する工程を有する毛髪のスタイリングの施術方法である。
また、本発明は、熱硬化性樹脂と、アルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒とを含む毛髪成形剤を用い、毛髪単体の表面に前記熱硬化性樹脂の皮膜を形成する毛髪のスタイリングの施術方法であって、前記毛髪成形剤をそれぞれの毛髪の表面に塗布する工程と、前記毛髪成形剤を塗布した毛髪に所定方向に張力を与え、又は湾曲させる工程と、前記毛髪成形剤の塗布された毛髪を乾燥させることにより毛髪に前記熱硬化性樹脂の皮膜を形成する工程を有する毛髪のスタイリングの施術方法である。
本発明によれば、毛髪の周囲に熱硬化性樹脂の皮膜を形成して安全にくせ毛の矯正及び毛髪のスタイリングを行うとともに、毛髪の損傷・カラーリングの退色を抑制することが可能であって、特に、それぞれの毛髪表面に所定の形状を保つ熱硬化性樹脂層を形成することにより、より長時間の形状維持が可能な、熱硬化性樹脂を使用した毛髪成形剤並びに前記毛髪成形剤を用いたくせ毛の矯正及び毛髪のスタイリングの施術方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明に係る毛髪成形剤は、熱硬化性樹脂と、アルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒とを含む混合物であり液状をなしている。
熱硬化性樹脂としては、天然樹脂であるセラックや、ホルマリンを使用することなく合成されるエポキシ樹脂等を使用することができる。
熱硬化性樹脂のうち、セラックは、現在、唯一知られている天然樹脂である。セラックは、インドから東南アジアおよび台湾にかけて分布する、半翅目のラックカイガラムシが分泌する樹脂状物質を原料とし、これを精製して得られる動物性天然樹脂である。無色又は淡黄から黄褐色、透明から半透明のもろい片状または粉末状物質で、推定構造はシェロリン酸、アロイリチン酸及びその誘導体並びに各種有機酸からなる。セラックは、熱硬化性、皮膜特性、電気絶縁性、耐油性、耐溶剤性などのさまざまな性質を有している。また、日本食品衛生法に基づき食品添加物として登録されており(白セラック)、米国食品医薬局(FDA)のGRAS物質(安全性の確認された物質)として認定されているように、人体に無害であることが確認されている。
本発明で使用されるセラックは、従来から公知であるいかなるセラックでもよい。例えば、精製セラック、脱色セラック、白セラック等を選択して使用することができる。特に、毛髪色に影響を与えない無色透明な脱色セラックの微粉末が好ましい。セラックは、本発明に係る毛髪成形剤中、0.001〜20質量%、好ましくは0.01〜10質量%配合する。セラックが0.001質量%未満であれば、本発明に係る毛髪成形剤を毛髪に使用した際に、毛髪に形成されるセラック皮膜が少なく、毛髪を成形することができない。他方、セラックが20質量%を超える量であれば、毛髪に形成されるセラック皮膜が多すぎ、毛髪の自然な風合いを保つことができない。
本発明に係る毛髪成形剤が塗布された毛髪は、セラックの有する皮膜特性及び熱硬化性のため、毛髪に熱を加えることにより、熱硬化したセラックの三次元網目構造の皮膜が形成される。
セラック以外の熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂を使用することができる。エポキシ樹脂には適宜改良剤、希釈剤を加えることができる。フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂は、施術時にホルムアルデヒドが発生し、人体に有毒なため、使用することができない。
セラックはアルコールを溶媒として溶解することができる。また、セラックのアルコール溶液を対象物に塗布し、乾燥させることにより、対象物の表面に光沢性・防湿性のある皮膜を形成することができる。
本発明において、アルコールは、エタノール、メタノール、ブタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、グリセリン又はグリコールなどを適宜選択することができるが、特に、人体への安全性が高く、セラックの溶解度も高いうえ、取扱いが容易で、安価に入手することが可能なエタノールが好ましい。
アルコールでセラックを溶解することにより、セラックを毛髪に塗布しやすい液状にし、毛髪に皮膜を形成しやすくする。
また、セラックは、フェノール、エーテルにも溶解する。フェノール類としては、通常、染毛剤など化粧品用途で使用可能なものを、安全に使用できる濃度で用いる。また、エーテル類としては、保湿剤・乳化剤として化粧品用途で使用可能なものを、安全に使用できる濃度で用いる。
また、セラックは、アルカリにも溶解する。アルカリとしては、アンモニア水、ホウ砂、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モルホリンなどを挙げることができる。摂氏50〜60度に加温した所定量の水において、セラック100gに対し、添加するアルカリの質量の目安は、以下のとおりである。
25%アンモニア水:12〜13g
ホウ砂:20〜22g
炭酸ナトリウム:6〜8g
水酸化ナトリウム:5〜7g
水酸化カリウム:7〜8g
モルホリン:10〜11g
また、エポキシ樹脂はケトンを溶媒として溶解することができる。ケトンとしては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンを挙げることができる。
本発明において、セラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂のアルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリを溶媒とする溶液に、さらに増粘剤を添加することができる。添加される増粘剤としては、セルロース又はその誘導体、アルギン酸等が挙げられる。
増粘剤を添加することにより、アルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒に溶解したセラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が、時間の経過に伴いアルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒と、セラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂とに再び分離することを防止する。また、毛髪成形剤に含まれるセラックが均一に分散された状態を維持することができる。さらに、毛髪成形剤の粘性が高められるため、施術時に毛髪に毛髪成形剤を塗布する取扱いが容易となる。このため、均一に、毛髪に毛髪成形剤を塗布し、毛髪成形剤に含まれるセラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を配置することが容易になる。
毛髪成形剤には、さらに、熱による毛髪への影響を軽減するため、必要に応じて、毛髪保護剤を配合することができる。このほか、毛髪への有効成分として、例えば、アミノ酸、ケラチン、植物抽出物等を配合することができる。
なお、本発明の毛髪成形剤は、熱硬化性樹脂の有する接着作用を利用して、毛髪を整髪する整髪料ではない。
本発明に係る毛髪成形剤が毛髪に塗布され、毛髪成形剤が塗布された毛髪が加熱されることにより、毛髪成形剤に含まれる熱硬化性樹脂が、熱硬化した皮膜を形成し、毛髪を成形する。また、体熱を利用して毛髪成形剤が塗布された毛髪に熱が与えられた状態にすることにより、毛髪成形剤に含まれる熱硬化性樹脂が皮膜を形成し、毛髪を成形する。
特に、セラックの硬化層は、三次元網目構造となるために、毛髪の形状を保ちながらも、その網目を通して着色料やトリートメント剤を含浸しやすくなり、毛髪を矯正したあとでも、染毛やトリートメントを行うことができる。
次に、本発明に係る毛髪成形剤を使用してくせ毛の矯正及び毛髪のスタイリングの施術を行う方法について説明する。
本発明に係る毛髪のスタイリングの施術方法は、毛髪成形剤をそれぞれの毛髪の表面に塗布する第1工程と、毛髪成形剤を塗布した毛髪に所定方向に張力を与え、又は湾曲させる第2工程と、毛髪成形剤を塗布された毛髪表面を加熱装置により加熱することにより毛髪に前記熱硬化性天然樹脂の熱硬化した皮膜を形成する第3工程を有する。
第1工程は、毛髪成形剤を、手、刷毛又はスプレーを用いて、毛髪を成形しようとする部位にまんべんなく塗布する。毛髪成形剤を塗布する前に、毛髪を洗髪し、タオルドライしておくと塗布しやすい。また、洗髪の際、熱硬化性樹脂を含有する洗髪料を使用し、毛髪の表面の凹凸を熱硬化性樹脂で埋めることで、前記毛髪成形剤をより定着しやすくすることができる。
毛髪成形剤を塗布することにより、毛髪成形剤が毛髪の凹凸に含浸して凹部を埋めるとともに、毛髪の周囲に毛髪成形剤に含まれるセラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を配置する。
第2工程は、毛髪成形剤を塗布した毛髪を、ブラシや櫛を用いて伸ばしたり曲げることにより、所定方向に張力を与え、又はロッド等の器具に巻き付けて湾曲させることにより仮に形状を付ける。また、毛髪成形剤に含まれるセラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂には接着作用があるため、ブラシや櫛をかけることにより、理美容上不自然な質感で硬化することを防止する。
第3工程は、前記第2工程により張力を与え、又は湾曲させた状態で、毛髪成形剤を塗布された毛髪に加熱装置である電熱器を使用して熱を与え、毛髪に熱硬化性天然樹脂の熱硬化した皮膜を形成する。電熱器は、ドライヤー、ヘアアイロンなどから適宜選択することができる。
セラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂は、加熱することにより、分子間に架橋構造が形成され、分子が三次元網目構造をとって重合する。第3工程では、毛髪の周囲に配置されるセラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂に架橋反応を生じさせ、セラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が熱硬化して皮膜を形成する。すなわち、上述のように毛髪にブラシや櫛などで張力を与えた状態で熱硬化させればその形状が維持され、また、湾曲させた状態で熱硬化させれば同形状が固定される。
セラックは、体温程度の温度でも徐々に硬化するが、体温よりも高い摂氏43度以上の温度を及ぼすことにより、より早く熱硬化処理をすることができる。他方、250度以上の熱を加えると、毛髪の損傷が大きくなり、好ましくない。
電熱器としては、毛髪にのみ高温の熱を加えることのできるヘアアイロンが好ましい。毛髪成形剤を塗布された毛髪に摂氏70度以上の熱を加えることにより、毛髪成形剤に含まれるセラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂の熱硬化が進展し、毛髪に熱硬化した皮膜を形成する。摂氏170度で30秒ないし7分加熱することにより、毛髪成形剤に含まれるセラックが熱硬化した皮膜を形成する。特に、白セラックや脱色セラックを使用した毛髪成形剤であれば、摂氏150度で30秒ないし5分加熱することにより、毛髪成形剤に含まれるセラックが熱硬化した皮膜を形成する。
電熱器としてドライヤーを使用する場合は、毛髪に塗布した毛髪成形剤に熱を加える際に、温風が皮膚に触れるため、熱傷が生じない程度に適宜温度を調節する必要がある。
加熱装置としてパーマ用機器を使用する場合は、毛髪に塗布した毛髪成形剤に熱を加える際に、パーマ用機器から生じる熱が皮膚にも及ぶため、熱傷が生じない程度に適宜温度を調節する必要がある。また、毛根付近や毛髪の束の内側にも熱を及びやすくし、セラック又はエポキシ樹脂の熱硬化を促進するため、パーマ用機器用プレスを用いることができる。
また、本発明においては、セラック溶液が体熱で次第に硬化し、皮膜を形成する作用を利用して、電熱器を用いることなく、自然に、または風を当てることにより常温で硬化させ、毛髪に皮膜を形成することもできる。
第3工程の後に、洗髪し、適宜毛髪を整える。
毛髪成形剤に含まれるセラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が毛髪の凹凸を埋め、毛髪を滑らかにすることにより、くせ毛が矯正される。また、硬化したセラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂の皮膜が毛髪を取り囲んで成形及び支持することにより、毛髪に生じるうねり、縮れなどのくせが矯正されるとともに、張力を与えた状態で表面のセラック又はエポキシ樹脂を硬化させればその形状が維持され、また、湾曲させた状態で表面のセラック又はエポキシ樹脂を硬化させればその形状が維持されるように、ヘアスタイルを自然な風合いで成形することができる。
また、毛髪そのものの組織を改変することなく、毛髪の周囲に皮膜を付加するため、毛髪を染色・脱色した後に、毛髪成形剤を使用して毛髪のくせの矯正やヘアスタイルの成形を行っても、染色・脱色した毛髪の色を保つことができる。
また、セラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂の硬化層は、三次元網目状組織となるために、毛髪の形状を保ちながらも、その網目を通して着色料やトリートメント剤を含浸しやすくなり、毛髪を矯正したあとでも、染毛やトリートメントを行うことができる。
また、毛髪にセラック、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂の皮膜が、毛髪の保護膜として作用し、カラーリングや白髪染めの退色が抑えられ、毛髪の損傷、はね、湿度による膨張を抑制し、手触り感が向上し、手入れしやすい毛髪状態を維持することができる。
さらに、毛髪に形成されたセラックの皮膜により、毛髪のつや出し効果も生じる。
以下、実施例を挙げて本発明の具体例をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
毛髪成形剤
脱色セラック粉末 1g
エタノール 9g
水 90g
計 100g
霧吹きでくせのあるそれぞれの毛髪に毛髪成形剤をまんべんなく塗布し、櫛を用いて毛根から毛先の方向に張力を与え、摂氏約150度に発熱するヘアアイロンを使用してそれぞれの毛髪に5分間断続的に熱を加えた。その後、毛髪のカラーリングの施術を行った。その結果、くせのある毛髪がストレートに成形された状態が約1か月持続した。また、湿度による毛髪の膨張が抑制された。さらに、施術から約1か月後においても、カラーリングの退色が抑制された。
[実施例2]
毛髪成形剤
白セラック粉末 1.5g
エタノール 10g
ヒドロキシプロピルセルロース 0.2g
加水分解ケラチン 0.5g
アミノ酸複合体 0.5g
水 87.3g
計 100g
枝毛傾向のある毛髪を切り揃えた後、刷毛でそれぞれの毛髪に毛髪成形剤をまんべんなく塗布し、櫛を用いて毛根から毛先の方向に張力を与え、さらにロッドに毛髪を巻き付け、摂氏110度で毛髪に向けて熱を与えるパーマ用機器でそれぞれの毛髪に継続的に30分間熱を与えた。その結果、毛髪がウェーブを有するように成形された状態が約1か月持続した。また、施術から約1か月後においても、毛髪の枝毛の増加が抑制された。
[実施例3]
毛髪成形剤
白セラック粉末 1.5g
エタノール 10g
ヒドロキシプロピルセルロース 0.2g
加水分解ケラチン 0.5g
アミノ酸複合体 0.5g
水 87.3g
計 100g
白髪染めを行った毛髪に、刷毛でそれぞれの毛髪に毛髪成形剤をまんべんなく塗布し、櫛を用いて毛根から毛先の方向に張力を与え、摂氏約150度に発熱するヘアアイロンを使用してそれぞれの毛髪に5分間断続的に熱を加えた。その結果、くせのある毛髪がストレートに成形された状態が約1か月持続した。さらに、黒髪とは髪質の異なるために生じる白髪のはね現象が抑制された。また、施術から約1か月後においても、白髪染めの退色が抑制された。

Claims (5)

  1. 熱硬化性樹脂と、前記熱硬化性樹脂の溶媒とを含む、それぞれの毛髪の表面に塗布され、形状を仮形成したあと、又は形状固定しながら所定の温度で加熱することにより前記熱硬化性樹脂の皮膜を形成する毛髪成形剤であって、前記溶媒がアルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒であることを特徴とする毛髪成形剤。
  2. さらに増粘剤を含むことを特徴とする請求項1に記載された毛髪成形剤。
  3. 前記熱硬化性樹脂がセラックであり、前記アルコールとしてエタノールを含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載された毛髪成形剤。
  4. 熱硬化性樹脂と、アルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒とを含む毛髪成形剤を用い、毛髪単体の表面に前記熱硬化性樹脂の皮膜を形成する毛髪のスタイリングの施術方法であって、
    前記毛髪成形剤をそれぞれの毛髪の表面に塗布する工程と、前記毛髪成形剤を塗布した毛髪に所定方向に張力を与え、又は湾曲させる工程と、前記毛髪成形剤を塗布された毛髪表面を加熱装置により加熱することにより毛髪に前記熱硬化性樹脂の熱硬化した皮膜を形成する工程を有する毛髪のスタイリングの施術方法。
  5. 熱硬化性樹脂と、アルコール、ケトン、フェノール、エーテル又はアルカリから選ばれた溶媒とを含む毛髪成形剤を用い、毛髪単体の表面に前記熱硬化性樹脂の皮膜を形成する毛髪のスタイリングの施術方法であって、
    前記毛髪成形剤をそれぞれの毛髪の表面に塗布する工程と、前記毛髪成形剤を塗布した毛髪に所定方向に張力を与え、又は湾曲させる工程と、前記毛髪成形剤の塗布された毛髪を乾燥させることにより毛髪に前記熱硬化性樹脂の皮膜を形成する工程を有する毛髪のスタイリングの施術方法。
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