JP2015003657A - カウルサイドメンバ及びストラットタワーの周辺部構造 - Google Patents
カウルサイドメンバ及びストラットタワーの周辺部構造 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】車体前部1の左右両側には、閉断面のカウルサイドメンバ2が設けられ、カウルサイドメンバ2の内側下方には、サイドメンバ3が設けられ、カウルサイドメンバ2とサイドメンバ3との間には、ストラット取付部61を有するストラットタワー6が設けられ、ダッシュパネル4がストラットタワー6と接合されており、カウルサイドメンバ2からサイドメンバ3まで延長する部分が設けられ、この延長部分8は、ストラットタワー6の周囲に沿って回り込むように配置される回り込み部8aと、回り込み部8aからサイドメンバ3へ向かって配置され、サイドメンバ3に接合される延長部8bを備え、延長部分8は、ストラットタワー6との接合で閉断面形状を形成している。
【選択図】図2
Description
このようなストラットタワーの車両前方側は、エンジンマウントの振動抑制性能とストラット取付部の剛性及び振動抑制性能を高めるために、サイドメンバの振動抑制性能向上と取付部面剛性向上に向けた形状に形成する必要がある。サイドメンバの振動を抑えることは、車室内の騒音を低減させることに効果があるとともに、エンジンマウントブラケットの耐久性向上に効果がある。サイドメンバへの入力は、前輪からの荷重をストラットで受けるときのストラット変形に伴う荷重がサイドメンバに影響する場合と、エンジンの揺動(トルク変化や始動及び停止時)や振動(クランク回転や燃焼衝撃など)による荷重がサイドメンバに影響する場合が考えられる。
このため、ストラットを支持する構造が必要となり、特許文献1には、カウルサイドメンバとサイドメンバとをリーンフォースメントで橋渡しすることにより、サイドメンバの荷重を分散する構造が開示されている。
また、車室内の騒音低減などには、エンジンマウントの車両幅方向の振動を抑えなければならないので、設置するサイドメンバやエンジンマウントブラケットの板厚を厚くして、これらサイドメンバやエンジンマウントブラケットの剛性強化を図り、当該エンジンマウントの車両幅方向の振動を抑制しているのが現状であり、重量増大及びコスト高を招くおそれがあった。
したがって、本発明の周辺部構造によれば、ストラットタワーは、ダッシュパネルやカウルトップパネルで後部が支えられ、カウルサイドメンバで車両幅方向外側部分が支えられ、延長部分で車両幅方向外側部分から前部が支えられ、カウルサイドメンバ及び延長部分で一体的に抱きかかえられることになるので、ストラットタワーの変形移動を効果的に抑えることが可能となり、サスペンションからの荷重や振動を周辺部のダッシュパネル、延長部分、サイドメンバ等に円滑に分散でき、サイドメンバの振動及び車室内の騒音を確実に低減させることができる。
図1〜図5は本発明の実施形態に係るカウルサイドメンバ及びストラットタワーの周辺部構造を示すものである。
また、本実施形態のサイドメンバ3は、図1〜図5に示すように、カウルサイドメンバ2と同様、剛性を確保するなどの理由から閉断面構造を有し、車両幅方向で左右両側に間隔を置きながら、車両前後方向に沿って延在して設けられており、カウルサイドメンバ2に対して車両幅方向でエンジンルームE寄りの内側位置に配置されている。そして、サイドメンバ3の後部は、図示しないフロアパネルの下面の左右両側に接合されており、サイドメンバ3の前部は、カウルサイドメンバ2の前端部よりも車両前方側の位置に設けられている。
しかも、タワーハウジング本体60の外側前部の角部60aは、ストラット取付部61を中心にして多角形状(円弧状でも良い)に形成されており、車両前方へ向かうに従って外側から内側(エンジンルームE側)へ直線的に折れ曲がる傾斜面になっている。
このような構成にすると、ストラットタワー6がストラットを支えることで、カウルトップパネル5及びカウルサイドメンバ2の接合角部であるタワーハウジング本体60の外側後部の角部と、タワーハウジング本体60の外側前部の角部60aに荷重が掛かった場合でも、当該荷重による角部60aの局所変形が低減され、かつカウルサイドメンバ2及びサイドメンバ3の相互間の荷重の流れが改善されることになる。
2 カウルサイドメンバ
3 サイドメンバ
4 ダッシュパネル
5 カウルトップパネル
6 ストラットタワー
8 延長部分
8a 回り込み部
8b 延長部
9,10 エンジンマウントブラケット
60 タワーハウジング本体
60a 外側前部の角部
61 ストラット取付部
81 第1構成部材
82 第2構成部材
83 第3構成部材
C 中心線
E エンジンルーム
Claims (5)
- 車体前部の左右両側には、閉断面のカウルサイドメンバが車両前後方向に沿って設けられ、前記カウルサイドメンバの内側下方には、サイドメンバが車両前後方向に沿って設けられているとともに、前記カウルサイドメンバと前記サイドメンバとの間には、ストラット取付部を有するストラットタワーが設けられ、ダッシュパネルもしくはカウルトップパネルが前記ストラットタワーと接合されているカウルサイドメンバ及びストラットタワーの周辺部構造において、
前記カウルサイドメンバから前記サイドメンバまで延長する部分が設けられ、この延長部分は、前記ストラットタワーの周囲に沿って回り込むように配置される回り込み部と、該回り込み部から前記サイドメンバへ向かって配置され、前記サイドメンバに接合される延長部とを備え、
前記延長部分は、前記ストラットタワーと接合されることによって、閉断面形状を形成していることを特徴とするカウルサイドメンバ及びストラットタワーの周辺部構造。 - 前記ストラットタワーの外側前部の角部は、前記ストラット取付部を中心にして円弧状もしくは多角形状に形成され、前記回り込み部は、前記ストラットタワーの外側前部の角部を回り込むような形状で配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカウルサイドメンバ及びストラットタワーの周辺部構造。
- 前記延長部分における前記回り込み部及び前記延長部の閉断面の中心線は、前記ストラット取付部を中心に、少なくとも車両幅方向外側から車両前方側の90度にかけて、前記ストラットタワーをらせん状に巻くように設定されていることを特徴とする請求項2に記載のカウルサイドメンバ及びストラットタワーの周辺部構造。
- 前記延長部と前記サイドメンバとの接合部に隣接して、エンジンマウントブラケットが設けられており、前記エンジンマウントブラケットは、前記延長部の下部及び前記サイドメンバの側部にそれぞれ接合されているとともに、前記エンジンマウントブラケットの筒状本体部は、車両側方視で前記サイドメンバと重複して配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカウルサイドメンバ及びストラットタワーの周辺部構造。
- 前記延長部分のうち、前記回り込み部は、互いに接合することによって閉断面形状に形成する2つの部品から構成され、前記延長部は、断面ハット型形状の部品から構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカウルサイドメンバ及びストラットタワーの周辺部構造。
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