JP2015002663A - アクチュエータ駆動装置およびその制御方法、撮像装置 - Google Patents

アクチュエータ駆動装置およびその制御方法、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アクチュエータを駆動する際、電流変化量に起因する磁界ノイズを低減すること。
【解決手段】アクチュエータ駆動装置3は、出力端子AおよびBに接続されたアクチュエータ1を駆動する。アクチュエータ駆動装置3の制御部は、PWM遅れ時間設定部4と、第1デューティ比設定部5A及び第2デューティ比設定部5Bを備える。PWM遅れ時間設定部4は、出力端子AおよびBへの駆動電圧に係るパルス幅変調制御の遅れ時間を設定し、設定情報を第1デューティ比設定部5A,第2デューティ比設定部5Bに出力する。第1デューティ比設定部5Aは第1PWM出力部6Aの第1デューティ比を設定し、第2デューティ比設定部5Bは第2PWM出力部6Bの第2デューティ比を設定する。制御部は、PWM制御による正逆通電を行う際、通電量に応じてショート期間を設け、PWM波形の電流ピークにおける電流変化分を減少させる制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置等に適用するアクチュエータ駆動装置とその制御方法に関する。
従来からアクチュエータ駆動装置として、その線形性の高いデューティ比−電流特性からPWM(パルス幅変調)制御による正逆通電法が用いられてきた。しかし、近年、撮像素子としてCMOS(相補型金属酸化膜半導体)センサが多く用いられるようになり、PWM制御による電流変化に起因した磁界ノイズが撮像素子の電荷情報に影響を与える現象が発生し得る。PWM制御による正逆通電法を採用した場合にノイズが発生しやすい原因として、本制御法では一定期間内でオンパルスの幅を調整し、正方向の通電及び逆方向の通電を繰り返すことが挙げられる。駆動電流の変化が大きいので、それに応じて磁束変化が大きくなる。特に、PWM駆動での立ち上がり時と立ち下がり時に磁束変化が最大となり、この結果、電磁誘導による起動電圧が大きくなる。
この問題に対して特許文献1に記載の撮像装置は、被写体像を電荷情報に光電変換する撮像素子と手振れ補正用の補正レンズを駆動するアクチュエータと、撮像素子から電荷情報を読み出すタイミングでアクチュエータの駆動周波数を変更する制御部とを備える。現在の撮影モードが、駆動デバイスによって磁界ノイズが発生するモードである場合、磁気ノイズの発生しない周波数である、他のモードに設定される。これにより、アクチュエータの駆動に応じた磁界の変化によるノイズが電荷情報に影響を与えることを抑止できる。
また、特許文献2では、撮影時の被写体条件に応じてアナログ信号とデジタル信号のどちらかを出力するように切り替え可能なアクチュエータドライバを開示する。撮像装置は、撮像素子と、撮像素子上に被写体を形成する少なくとも1つのレンズと、制御信号に基づいて少なくとも1つのレンズを駆動するアクチュエータを備える。制御信号を出力するドライバは、撮影時の被写体条件に応じて、アナログ信号を出力するかデジタル信号を出力するかを切り替える。撮影画像の明るさを条件とした場合、撮影時の明るさが所定レベル以上であれば、ドライバは出力をデジタル信号、即ちPWM信号とする。この時、ノイズが混入したとしてもその影響が小さいため、撮影された画像への影響は小さい。アナログ信号の使用時よりもアクチュエータ駆動時の省電力化が可能となる。また、撮影時の明るさが所定レベル未満の場合、ドライバは出力をアナログ信号に切り替える。アナログ駆動の場合、コイル駆動時の電力効率が低く消費電力は増加するが、駆動コイルから撮像素子への磁界ノイズの影響を抑えることが可能となる。
特開2012−28841号公報 特開2011−221519号公報
しかしながら、一般的に手振れ補正レンズを駆動するアクチュエータでは、その駆動周波数が高いとスイッチングロスに繋がり、低いと電流リップルが大きくなってしまうため、適切な周波数帯域が存在する。従って、特許文献1のように、撮影モードに応じて駆動周波数を変更する方法ではモータの特性が一定にならない。モータ特性を安定させるためには、手振れ補正レンズの駆動周波数を一定する必要があるので、この方法では不都合が生じてしまう。
また、特許文献2では、連続的に変化するアナログ信号を使用することで電流変化を抑え、磁気ノイズの影響を低減している。しかし、デジタル信号、即ちPWM信号を使用した場合の解決法を提供するものでなく、消費電力が大きいため根本的な解決には至っていない。
本発明の目的は、アクチュエータを駆動する際、電流変化量に起因する磁界ノイズを低減することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る装置は、アクチュエータの駆動コイルに通電する第1出力端子及び第2出力端子と、前記第1の出力端子及び第2の出力端子にそれぞれ駆動電圧を印加する出力部と、前記出力部の出力する駆動電圧を制御する制御部を備える。前記制御部は、第1通電期間にて前記駆動コイルに第1方向の電流を流し、第2通電期間にて前記駆動コイルに前記第1方向とは逆方向の第2方向の電流を流し、前記第1通電期間と第2通電期間との間のショート期間にて前記第1出力端子と第2出力端子との間に電位差を発生させない制御を行う。
本発明によれば、アクチュエータを駆動する際、電流変化量に起因する磁界ノイズを低減することができる。
本発明の実施形態に係る装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るPWM信号及び電流波形を例示する図である。 本発明の実施形態に係る各端子電圧およびデューティ比、通電量の関係を例示する図である。 従来の技術におけるPWM信号及び電流波形を例示する図である。
以下、本発明の実施形態について、パルス幅変調制御による正逆通電法でアクチュエータの駆動制御を実行する例を説明する。なお、本実施形態に係るアクチュエータ駆動装置は、光学素子やレンズ鏡筒を構成する光学部材を備える撮像装置に適用可能である。この場合の光学素子は手振れ補正レンズやフォーカスレンズ、ズームレンズ等であり、光学部材はカム筒等の可動部材である。本発明の適用上、駆動機構部に係る構成の如何は問わないのでそれらの説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るアクチュエータ駆動装置の構成例を示すブロック図である。アクチュエータ1は駆動コイル2を有しており、アクチュエータ1のコイル端子はそれぞれ、アクチュエータ駆動装置3の出力端子AおよびBに接続されている。図1では、第1出力端子Aを「端子A」と記し、第2出力端子Bを「端子B」と記す。
アクチュエータ駆動装置3は、設定されたデューティ比に応じてショート時間を設定し、パルス幅変調(PWM)信号を出力する。アクチュエータ駆動装置3は、PWM遅れ時間設定部4と、デューティ比設定部5Aおよび5Bと、PWM出力部6Aおよび6Bを備える。PWM遅れ時間設定部4、第1デューティ比設定部5Aおよび第2デューティ比設定部5Bは、各出力部の出力する駆動電圧を制御する制御部を構成する。
PWM遅れ時間設定部4はパルス幅変調制御の遅れ時間を設定し、設定情報を第1デューティ比設定部5Aおよび第2デューティ比設定部5Bに出力する。第1デューティ比設定部5Aは、第1PWM出力部6Aを介して第1出力端子Aに印加する第1駆動電圧のデューティ比(第1デューティ比をDuty(A)と記す)を設定する。また、第2デューティ比設定部5Bは、第2PWM出力部6Bを介して第2出力端子Bに印加する第2駆動電圧のデューティ比(第2デューティ比をDuty(B)と記す)を設定する。
次に、本実施形態における動作を説明する。アクチュエータ駆動装置3において、図2に示す端子電圧をそれぞれ出力する場合を想定する。図2にA,Bで示す波形は端子A,Bでの端子電圧をそれぞれ示す。その下には駆動コイル2の駆動電流波形を例示する。
例えば、Duty(A)およびDuty(B)を50%として設定する。この場合、1:1の比率で周期的にHigh(以下、Hと略記する)とLow(以下、Lと略記する)のレベルで端子電圧が変化する。PWM遅れ時間設定部4は、端子Aでの立ち上がりのタイミングと、端子Bでの立ち下がりのタイミングを4分の1周期(T/4)だけずらすように遅れ時間を設定する。この際の通電量iは、端子A及び端子Bの各出力の位相関係によって決定することができる。
図2には端子電圧同士のレベル位相について、以下の4つの状態を示す。
(1)端子Aの電圧がHであって、端子Bの電圧がLである場合(第1通電期間)。
端子Aと端子Bとの間に電位差が発生し、電流は端子Aから端子Bへ向かう第1方向(正方向)に流れる。
(2)端子Aの電圧がLであって、端子Bの電圧がLである場合(第1ショート期間)。
両端子の電位は等しく電位差は発生しないため、端子間がショートされた状態である。
(3)端子Bの電圧がHであって、端子Aの電圧がLである場合(第2通電期間)。
電流は端子Bから端子Aへ向かう第2方向(逆方向)に流れる。
(4)端子Aおよび端子Bの電圧がともにHである場合(第2ショート期間)。
両端子の電位は等しく電位差は発生しないため、端子間がショートされた状態である。
上記4つの状態は、端子Bのデューティ比、および端子Aと端子Bとの間のスイッチングのタイミング遅れ量を任意に設定することによってそれぞれ変化する。制御部は、駆動コイル2に流す電流量に相当する通電量iに応じて第1ショート期間及び第2ショート期間を決定する。
アクチュエータ駆動装置3は、(1)の第1通電期間の長さと(2)の第1ショート期間の長さが等しくなるように制御し、(3)の第2通電期間の長さと(4)の第2ショート期間の長さが等しくなるように制御する。そのために、第1デューティ比Duty(A)および第2デューティ比Duty(B)に対して、以下の関係が成り立つように設定が行われる(デューティ比を百分率(%)で表す)。
[数式1]
Duty(A)=100−Duty(B)
つまり、第1デューティ比と第2デューティ比との和が100%となる値に設定される。
次に、PWM遅れ時間設定部4によるタイミング設定について説明する。PWM遅れ時間設定部4は、端子Aでの第1駆動電圧の立ち上がりに対して、端子Bでの第2駆動電圧の立ち下がりタイミングの遅れ時間(tlと記す)を下式のように設定する。
[数式2]
・0%≦Duty(B)≦50%である場合
tl=((Duty(B)/2)×T
・50%<Duty(B)≦100%である場合
tl=((−(Duty(B)/2)+50)×T
なお、Tは周期を表す。
[数式1]および[数式2]に示す関係が成立する時、通電量iは第1デューティ比と第2デューティ比との差に比例する下式で表される。
[数式3]
i=(Duty(A)−Duty(B))×Im
ただし、電流は端子Aから端子Bに流れる向きを正とする。Imは、端子間が1周期中にそれぞれH、Lに固定された場合に流れる最大の電流量を示す。
本実施形態におけるPWM波形の1周期中の通電状態は、表1のようになる。
Figure 2015002663
表1中、(H,H)は前記(4)の状態、(H,L)は前記(1)の状態、(L,L)は前記(2)の状態、(L,H)は前記(3)の状態をそれぞれ表している。CWはアクチュエータの第1方向に相当する回転方向であり、CCWはその逆方向に相当する回転方向である。
図3は、端子AおよびBの各端子電圧およびデューティ比、通電量の関係を例示した図である。横軸は1周期内での時間を示す。図3に示す斜線部は通電量に相当し、下向きの矢印が正値を表し、上向きの矢印が負値を表す。制御部は、下向き矢印に示す第1方向の電流量と上向き矢印で示す第2方向の電流量の差分に相当する通電量(図3では正値、ゼロ、負値をもつ)により、ショート期間を決定する。図2は、第1デューティ比および第2デューティ比がともに50%の場合に相当し、1周期中の通電量を0とした場合を示す。
次に、駆動電流の時間的変化について説明する。ここで図3は、第n周期目(nは自然数の変数とする)から次の第n+1周期目の波形を表しているものとする。PWM信号の周期をTとし、各デューティ比を50%とする。端子Bの電圧の立ち下がりのタイミングは、端子Aの電圧の立ち上がりのタイミングよりも、T/4だけ遅れているものとする。この場合の端子A及び端子Bの状態を、
(端子A,端子B)=(H,L),(L,L),(L,H),(H,H)
の4つに区分する。これらは前記(1)ないし(4)の状態にそれぞれ対応する。
まず、第1通電期間(H,L)において、端子Bの駆動電圧の立下り時点を時刻nTとする。つまり、第1通電期間は、時刻nTを起点として、これから(n+1/4)Tが経過するまでの期間であり、電流i(t)を時刻tの関数として表す式は、以下の通りである。
Figure 2015002663
(式1.1)にて、Eは駆動電圧、Rはアクチュエータ1の抵抗値、Lはアクチュエータ1のインダクタンスをそれぞれ示している。EXP()は指数関数を表す。
(式1.1)より、電流i(t)は指数関数的に増加し、時刻tが(n+1/4)Tとなる時に最大値(imaxと記す)を示す。この時の最大値imaxは下記の通りである。
Figure 2015002663
第1ショート期間(L,L)においては、端子Aの駆動電圧がHからLに変化して、端子Aと端子Bとの間がショート状態となる。従って、第1ショート期間における電流i(t)は、下式で表される。
Figure 2015002663
(式1.2)より、電流i(t)は指数関数的に減少する。その減少率の大きさは(式1.1)の増加率の大きさよりも小さい。
第2通電期間(L,H)においては、端子Bの駆動電圧がLからHに変化することにより、アクチュエータ1に電圧が印加される。従って、第2通電期間における電流i(t)は、下式で表される。
Figure 2015002663
(式1.3)より、電流i(t)は指数関数的に減少する。その減少率の大きさは(式1.2)の減少率の大きさよりも大きく、時刻tが(n+3/4)Tとなる時に最小値(iminと記す)を示す。この時の最小値iminは下式の通りである。
Figure 2015002663
第2ショート期間(H,H)においては、端子Aの駆動電圧がLからHに変化し、端子Aと端子Bとの間がショート状態となる。第2ショート期間における電流i(t)は下式で表される。
Figure 2015002663
(式1.4)より、電流i(t)は指数関数的に増加する。その増加率の大きさは(式1.3)の減少率の大きさより小さい。
アクチュエータ1の駆動電流は前記(1)ないし(4)に説明した4状態を繰り返すため、その波形は略台形状(図2参照)に平滑化されて変化していく。従って、磁界変化は緩やかになり、磁界ノイズが低減される。
図4は、従来のPWM波形及び電流波形を例示した図である。1周期中の通電量はゼロであり、デューティ比が50%である場合を示す。端子Aの電圧がHであって端子Bの電圧がLである第1期間にて、アクチュエータは正方向に駆動される。これとは逆に端子Bの電圧がHであって端子Aの電圧がLである第2期間にて、アクチュエータは逆方向に駆動される。端子Aの電圧の立ち上がり時点、および端子Bの電圧の立ち下がり時点を時刻nTとする。
第1期間、つまり時刻nTから(n+1/2)Tまでの期間では、電流を表す数式は前記式(1.1)と同じである。電流値は時刻(n+1/2)Tにおいて最大値(i* MAXと記す)を示す。最大値i* MAXは下記の通りである。
Figure 2015002663
第2期間、つまり、時刻(n+1/2)Tから(n+1)Tまでの期間では、電流を表す数式は前記の式(1.3)と同じである。電流値は時刻(n+1)Tの時に最小値(i* MINと記す)を示す。最小値i* MINは下記の通りである。
Figure 2015002663
電流波形は上記2つの通電パターンを繰り返すので、鋸歯状となる。
最大値imaxとi* MAXとの比較、および最小値iminとi* MINとの比較から分かるように、本実施形態における最大値と最小値の差の絶対値は、従来の制御に比較して小さくなっている。
本実施形態では、上記の制御により、アクチュエータ1の駆動コイル2に流れる電流波形が略台形状波形に平滑化されるので、従来のPWM制御による正逆通電時に比べて各ピーク点における電流量の変化が小さくなる。したがって、PWM制御による正逆通電法でアクチュエータを駆動する際、電流変化量に起因する磁界ノイズを低減できる。
1 アクチュエータ
2 駆動コイル
3 アクチュエータ駆動装置
4 PWM遅れ時間設定部
5A,5B デューティ比設定部
6A,6B PWM出力部

Claims (11)

  1. アクチュエータの駆動コイルに通電する第1出力端子及び第2出力端子と、
    前記第1の出力端子及び第2の出力端子にそれぞれ駆動電圧を印加する出力部と、
    前記出力部の出力する駆動電圧を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、第1通電期間にて前記駆動コイルに第1方向の電流を流し、第2通電期間にて前記駆動コイルに前記第1方向とは逆方向の第2方向の電流を流し、前記第1通電期間と第2通電期間との間のショート期間にて前記第1出力端子と第2出力端子との間に電位差を発生させない制御を行うことを特徴とするアクチュエータ駆動装置。
  2. 前記出力部は、
    パルス幅変調による第1駆動電圧を前記第1出力端子に印加する第1出力部と、
    パルス幅変調による第2駆動電圧を前記第2出力端子に印加する第2出力部を備え、
    前記制御部は、
    前記第1出力部の第1デューティ比を設定する第1デューティ比設定部と、
    前記第2出力部の第2デューティ比を設定する第2デューティ比設定部を備えることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ駆動装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1駆動電圧と第2駆動電圧に係るパルス幅変調制御の遅れ時間を設定し、設定情報を前記第1デューティ比設定部および第2デューティ比設定部に出力する遅れ時間設定部を備えることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ駆動装置。
  4. 前記遅れ時間設定部は、前記第1駆動電圧の立ち上がりに対して、前記第2駆動電圧の立ち下がりのタイミングの遅れ時間を設定することを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ駆動装置。
  5. 前記制御部は、前記駆動コイルに流す電流量により前記ショート期間を決定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のアクチュエータ駆動装置。
  6. 前記制御部は、前記第1方向の電流量と前記第2方向の電流量との差分により前記ショート期間を決定することを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ駆動装置。
  7. 前記制御部は、前記第1デューティ比および第2デューティ比並びに遅れ時間を設定することにより、前記第1通電期間と、前記第1通電期間と第2通電期間との間の第1ショート期間と、前記第2通電期間と、前記第2通電期間と第1通電期間との間の第2ショート期間における前記駆動コイルの通電量を制御することを特徴とする請求項3または4に記載のアクチュエータ駆動装置。
  8. 前記第1デューティ比設定部および第2デューティ比設定部は、前記第1デューティ比と第2デューティ比との和が100%となる値に設定することを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータ駆動装置。
  9. 前記制御部により制御される前記駆動コイルの通電量は、前記第1デューティ比と第2デューティ比との差に比例することを特徴とする請求項8に記載のアクチュエータ駆動装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載のアクチュエータ駆動装置と、
    前記アクチュエータにより駆動される光学素子または光学部材を備えることを特徴とする撮像装置。
  11. アクチュエータの駆動コイルに通電する第1出力端子及び第2出力端子と、
    前記第1の出力端子及び第2の出力端子にそれぞれ駆動電圧を印加する出力部と、
    前記出力部の出力する駆動電圧を制御する制御部を備えるアクチュエータ駆動装置にて実行される制御方法であって、
    前記制御部により、
    第1通電期間にて前記駆動コイルに第1方向の電流を流す制御ステップと、
    第2通電期間にて前記駆動コイルに前記第1方向とは逆方向の第2方向の電流を流す制御ステップと、
    前記第1通電期間と第2通電期間との間のショート期間にて前記第1出力端子と第2出力端子との間に電位差を発生させない制御ステップを有することを特徴とするアクチュエータ駆動装置の制御方法。

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