JP5265236B2 - スイッチング電源装置用スナバ回路 - Google Patents

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本発明は、例えば、2石フォワード型、2石フライバック型、1石フォワード型、1石フライバック型のスイッチング電源装置用スナバ回路(電子回路における急激な圧力上昇を抑えるための回路、snubber)に係り、特に、トランスの一次巻線に接続された主スイッチング素子のターンオフ時のサージ電圧を抑制してスイッチング損失の低減を図ることができ、且つ、構成の簡略化と装置の小型化を図ることができるように工夫したものに関する。
一般に、各種電子機器の安定化電源としてスイッチング電源装置が使用されている。この種のスイッチング電源装置の場合には、主スイッチング素子の「ターンオフ」時にいわゆる「サージ電圧」が発生してしまう。そこで、そのようなサージ電圧を抑制させるためにスナバ回路を設けている。そのようなスナバ回路を設けたスイッチング電源装置の構成を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。
特公平7−67273号公報
上記特許文献1に開示されているスイッチング電源装置は図7に示すような構成になっている。
まず、電源端子101、103があるとともに出力端子105、107がある。上記電源端子101、103側と出力端子105、107側との間には、トランスTが設置されている。このトランスTは一次巻線T1−Pと二次巻線T1−Sとから構成されている。上記電源端子101、103側には、主スイッチング素子Q、Qと、補助スイッチング素子Qa1が設置されている。又、上記主スイッチング素子Q、Qと、補助スイッチング素子Qa1には駆動トランスTが夫々設置されている。
上記駆動トランスTは後述する制御回路109からの駆動信号を入力する一次巻線T2−Dと、この信号を出力して上記主スイッチング素子Q、Qと補助スイッチング素子Qa1を駆動する二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2と二次巻線T2−Qa1とから構成されている。上記スイッチング素子Qと二次巻線T2−Q1との間には抵抗Rが設置されている。又、上記主スイッチング素子Qと二次巻線T2−Q2との間には抵抗Rが設置されている。又、上記補助スイッチング素子Qa1と二次巻線T2−Qa1との間には抵抗Ra1が設置されている。
又、上記電源端子101、103側には、ダイオードD、D、Da1、Da2、Da3が設置されている。又、上記電源端子101、103側には、コンデンサC、Ca1、Ca2が設置されているとともにチョークコイルLa1が設置されている。そして、上記補助スイッチング素子Qa1、ダイオードDa1、Da2、Da3、コンデンサCa1、Ca2、チョークコイルLa1によってスナバ回路111を構成している。
上記出力端子105、107側には制御回路109が設置されている。又、上記出力端子105、107側にはダイオードD、Dが設置されているとともにチョークコイルL、コンデンサCが設置されている。
尚、図7中Vinは電源電圧を示している。
上記構成において、補助スイッチング素子Qa1が「オン」すると、チョークコイルLa1とコンデンサCa1、Ca2とによる共振回路が形成されて共振電流が流れる。その共振電流はダイオードDa2の作用によって、コンデンサCa1からコンデンサCa2にのみ流れる。
又、トランスTの二次巻線T1−Sの誘起電圧は、ダイオードD、Dによって整流され、且つ、チョークコイルL、コンデンサCによって平滑化され、出力端子105、107を介して出力される。その際、その出力電圧は駆動制御回路109によって予め設定された設定値になるように制御される。
又、上記主スイッチング素子Q、Qと、補助スイッチング素子Qa1が「ターンオフ」すると、トランスTの蓄積エネルギにより、主スイッチング素子Qのドレイン・ソース間に加わる電圧が、ダイオードDa1を介してコンデンサCa1に加えられ、それによって、充電が行われる。スイッチング素子Qのドレイン・ソース間の電圧はコンデンサCa1の端子電圧の上昇に伴って徐々に上昇することになり、それによって、サージ電圧の発生を抑制することができる。又、コンデンサCa2の充電電荷はダイオードDa3を介してトランスTの一次巻線T1−Pを介して放電される。
又、上記スイッチング素子Q、Qと、補助スイッチング素子Qa1が「ターンオン」すると、トランスTの一次巻線T1−Pに主スイッチング素子Q、Qを介して直流電源からの電流が流れる。又、スナバ回路111においては、補助スイッチング素子Qa1が「オン」となるので、前述したように、コンデンサCa1からCa2に共振電流が流れる。その際、コンデンサCa1、Ca2の容量を等しく設定しておくことにより、共振電流による放電によって、コンデンサCa1の端子電圧は略「0」となる。
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、従来のスイッチング電源装置用の構成では、スナバ回路111における損失が大きく、結局、スイッチング損失が大きくなってしまうという問題があった。
又、別の問題として構成が複雑であって小型化に不向きであるという問題があった。具体的には、主スイッチング素子Q、Q、補助スイッチング素子Qa1を駆動するために、多数の駆動二次巻線、すなわち、二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2と二次巻線T2−Qa1を必要とするものであり、又、それ以外にも多数の電子部品を必要としており、それによって、構成が複雑化してしまって小型化が困難であるという問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、スイッチング損失の低減を図ることができ、且つ、構成の簡略化と装置の小型化を図ることが可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、スイッチング電源装置のトランス(T)の一次巻線(T1−P)に接続された主スイッチング素子(Q、Q)のターンオフ時のサージ電圧を制御することにより該主スイッチング素子(Q、Q)のスイッチング損失を低減させるように構成されたスイッチング電源装置用スナバ回路において、上記トランス(T)の一次巻線(T1−P)に対して、直列に接続したダイオード(D a1 )とコンデンサ(C a1 )を、並列に接続し、上記コンデンサ(C a1 )に対して、直列に接続したダイオード(D a2 )とチョークコイル(L a1 )、補助スイッチング素子(Q a1 )を、直列に接続し、上記補助スイッチング素子(Q a1 )が補助スイッチとしての機能を備えていて、上記主スイッチング素子(Q 、Q )のターンオンの時、上記補助スイッチング素子(Q a1 )をターンオンし、上記コンデンサ(C a1 )と上記チョークコイル(L a1 )を上記ダイオード(D a2 )の導通により共振させ、上記コンデンサ(C a1 )の電圧極性を上記主スイッチング素子(Q ,Q )と上記補助スイッチング素子(Q a1 )がターンオンする前と反転させ、上記主スイッチング素子(Q 、Q )のターンオフの時、上記補助スイッチング素子(Q a1 )をターンオフし、上記トランス(T )の蓄積エネルギによって上記ダイオード(D a1 )に電流を流し、上記コンデンサ(C a1 )の電圧が徐々に高くなってその電圧極性が上記主スイッチング素子(Q 、Q )と補助スイッチング素子(Q a1 )がターンオフする前と反転させ、それによって、上記主スイッチング素子(Q 、Q )の電圧の立ち上がりを緩やかにするようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、請求項1記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、上記主スイッチング素子(Q 、Q )の何れかが上記補助スイッチング素子(Q a1 )としての機能を兼備していることを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、スイッチング電源装置のトランス(T)の一次巻線(T1−P)に接続された主スイッチング素子(Q、Q)のターンオフ時のサージ電圧を制御することにより該主スイッチング素子(Q、Q)のスイッチング損失を低減させるように構成されたスイッチング電源装置用スナバ回路において、上記トランス(T)の一次巻線(T1−P)に対してダイオード(Da1)とコンデンサ(Ca1)を並列に接続し、上記主スイッチング素子(Q、Q)のターンオフ時、上記トランス(T)の蓄積エネルギによって上記ダイオード(Da1)に電流を流し、上記コンデンサ(Ca1)の電圧が徐々に高くなって(正)に反転し、それによって、上記主スイッチング素子(Q、Q)の電圧の立ち上がりを緩やかにするように構成しているので、まず、スナバ回路としての損失を低減させてスイッチング電源装置としてのスイッチング損失を低減させることができる。又、駆動トランスの二次巻線の数を減少させることができ、必要な電子部品の個数を減少させることができ、それによって、構成の簡略化と装置の小型化を図ることができる。又、スイッチング周波数の高周波化が可能になり、それによって、スイッチング電源装置の小型化を図ることができる。又、入力電圧範囲の広範囲化が可能になる。
又、請求項2によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、請求項1記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、補助スイッチング素子(Qa1)を備えていることを特徴とするものであり、上記効果を確実に得ることができる。
又、請求項3によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、請求項1記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、補助スイッチング素子(Qa1)の機能を上記主スイッチング素子(Q、Q)の何れかが兼備していることを特徴とするものであり、それによって、電子部品点数をさらに減少させて構成の簡略化と装置の小型化を図ることができる。
又、請求項4によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、上記スイッチング電源装置は、2石フォワード型、2石フライバック型、1石フォワード型、1石フライバック型の何れかであることを特徴とするものであり、少なくとも、2石フォワード型、2石フライバック型、1石フォワード型、1石フライバック型のスイッチング電源装置に適用可能である。
以下、図1乃至図3を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施の形態は本願発明を2石フォワード型のスイッチング電源装置に適用した例を示すものである。
因みに、フォワード型とは、スイッチング素子を構成するトランジスタが「オン」した時にエネルギの伝達が実行される「ON―ON方式」を意味しており、これに対して、フライバック型とは、スイッチング素子を構成するトランジスタが「オフ」した時にエネルギの伝達が実行される「ON―OFF式」を意味している。又、2石とは主スイッチング素子の個数を意味するものであり、この実施の形態の場合には2個の主スイッチング素子を使用しているものである。
本実施の形態によるスイッチング電源装置は図1に示すような構成になっている。まず、電源端子1、3があるとともに出力端子5、7がある。上記電源端子1、3側と出力端子5、7側との間にはトランスTが設置されている。このトランスTは一次巻線T1−Pと二次巻線T1−Sとから構成されている。上記電源端子1、3側には、主スイッチング素子Q、Q、補助スイッチング素子Qa1が設置されている。又、上記主スイッチング素子Q、Q、補助スイッチング素子Qa1には駆動トランスTが設置されている。
上記駆動トランスTは後述する制御回路9からの駆動信号を入力する一次巻線T2−Dと、この信号を出力して上記主スイッチング素子Q、Qと補助スイッチング素子Qa1を駆動する二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2とから構成されている。上記スイッチング素子Qと二次巻線T2−Q1との間には抵抗Rが設置されている。又、上記スイッチング素子Qと二次巻線T2−Q2との間には抵抗Rが設置されている。又、上記補助スイッチング素子Qa1と二次巻線T2−Q1との間には抵抗Ra1が設置されている。
又、上記電源端子1、3側にはダイオードDa1、Da2が設置されている。又、上記電源端子1、3側にはコンデンサC、Ca1が設置されているとともにチョークコイルLa1が設置されている。そして、上記スイッチング素子Qa1、ダイオードDa1、Da2、コンデンサCa1、チョークコイルLa1によってスナバ回路11を構成している。
上記出力端子5、7側には制御回路9が設置されている。又、上記出力端子5、7側にはダイオードD、Dが設置されていると共にチョークコイルL、コンデンサCが設置されている。
尚、図1中符号Vinは電源電圧を示している。
以上の構成を基に図2及び図3を参照してその作用を説明する。図2は図1に示した回路と同じ内容であって動作原理を説明するための図として表したものである。
図2に示す動作原理図に関して説明を補充する。図2中符号SWは主スイッチング素子Qにおける「オン/オフ」スイッチ機能部を表すものであり、又、符号SWは主スイッチング素子Qにおける「オン/オフ」スイッチ機能部を表すものであり、又、符号SWa1は補助スイッチング素子Qa1における「オン/オフ」スイッチ機能部を表すものである。又、制御回路9より出力される制御信号をGD、GDで示している。上記制御信号GDは主スイッチング素子Qの「オン/オフ」スイッチ機能部SWを駆動するための制御信号であり、制御信号GDは主スイッチング素子Qの「オン/オフ」スイッチ機能部SWを駆動するための制御信号である。
又、図3はタイミングチャートである。図3のタイミングチャートにおいて、符号V、Vは主スイッチング素子Q、Qの「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの両端電圧を示し、I、Iは主スイッチング素子Q、Qの「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWを流れる電流を示し、Ida1、Ida2はダイオードDa1、Da2を流れる電流を示し、ICa1はコンデンサCa1を流れる電流を示し、VCa1はコンデンサCa1の両端電圧を示し、Vla1はチョークコイルLa1の両端電圧を示している。そして、図3(a)は主スイッチング素子Q、Qの「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの両端電圧V、Vの時間変化を示し、図3(b)は主スイッチング素子Q、Qの「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの電流I、Iの時間変化を示し、図3(c)はダイオードDa1を流れる電流Ida1の時間変化を示し、図3(d)はダイオードDa2を流れる電流Ida2の時間変化を示し、図3(e)はコンデンサCa1を流れる電流ICa1の時間変化を示し、図3(f)はコンデンサCa1の両端電圧VCa1の時間変化を示し、図3(g)はチョークコイルLa1の両端電圧Vla1の時間変化を示している。
まず、図3に示す期間「(1)(時刻t〜t)」において、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SW、補助スイッチング素子Qa1の「オン/オフ」スイッチング機能部SWa1を「ターンオフ」する。それによって、図3(b)に示すように、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWを流れる電流I、Iが瞬時に「0」となる。又、図3(c)に示すように、トランスTの蓄積エネルギによって、ダイオードDa1に電流Ida1が流れる。又、図3(f)に示すように、コンデンサCa1の電圧Vca1は「−Vin」から徐々に高くなり、「正」に反転する。又、図3(a)に示すように、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの両端電圧V、VはコンデンサCa1の電圧Vca1の上昇に伴って徐々に高くなる。このように、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの両端電圧V、Vが徐々に上昇するようになるため、ターンオフ時のスイッチング損失は略「0」となる。
次に、図3に示す期間「(2)(時刻t〜t)」においては、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SW、補助スイッチング素子Qa1、の「オン/オフ」スイッチング機能部SWa1は「オフ」したままである。そして、ダイオードDa2に流れる電流Ida2は、図3(d)に示すように、「0」である。これは補助スイッチング素子Qa1、の「オン/オフ」スイッチング機能部SWa1が「オフ」しているためである。又、コンデンサCa1においては充放電が殆どなく、よって、コンデンサCa1の電圧Vca1は、図3(f)に示すように、「正」の電圧で略一定に維持される。
次に、図3に示す期間「(3)(時刻t〜t)」において、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SW、補助スイッチング素子Qa1、の「オン/オフ」スイッチング機能部SWa1
が「ターンオン」する。それによって、図1(a)に示すように、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの両端電圧V、Vが「0」になる。又、図3(b)に示すように、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの電流I、Iが流れ始める。したがって、ターンオン時の損失は略「0」になる。同時に補助スイッチング素子Qa1、の「オン/オフ」スイッチング機能部SWa1が「オン」するため、コンデンサCa1とチョークコイルLa1による共振回路が形成され、ダイオードDa2、チョークコイルLa1、主スイッチング素子SWを介して共振電流が流れる。そして、コンデンサCa1の両端電圧Vca1は、図3(f)に示すように、共振により電圧が低下してその極性が反転する。
次に、図3に示す期間「(4)(時刻t〜t)」において、コンデンサCa1とチョークコイルLa1との共振によって、図3(g)に示すように、チョークコイルLa1の両端電圧Vla1が電源電圧Vinより高くなる。又、チョークコイルLa1、補助スイッチング素子Qa1、の「オン/オフ」スイッチング機能部SWa1、主スイッチング素子Qの「オン/オフ」スイッチング機能部SW、電源端子1、3、主スイッチング素子Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、ダイオードDa1、チョークコイルLa1の経路で回生電流が流れる。そして、コンデンサCa1の電流Ica1は、図3(e)に示すように、「0」にな。又、コンデンサCa1の電圧Vca1は、図3(f)に示すように、負電圧「−Vin」で略一定のままとなる。そして、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの電流I、Iは、図3(b)に示すように、回生電流が流れる期間中は減少する。
さらに、図3に示す期間「(5)(時刻t〜t)」において、既に説明した期間「(4)」で流れていた回生電流はダイオードDa2が逆バイアスされることによって流れなくなる。又、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの電流I、Iは、図3(b)に示すように、流れたままである。又、コンデンサCa1の電圧Vca1は、図3(f)に示すように、「−Vin」のままである。
以下、同様のサイクルを繰り返すものである。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、スナバ回路11としての損失を低減させ、それによって、スイッチング電源装置としてのスイッチング損失を低減させることができる。これは、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SW、補助スイッチング素子Qa1の「オン/オフ」スイッチング機能部SWa1が「ターンオフ」した時、ダイオードDa1とコンデンサCa1の作用によって、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW、SWの両端電圧V、Vが徐々に上昇するようになるためである。
又、駆動トランスTの二次巻線の数を減少させることができる。すなわち、従来の場合には、二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2と二次巻線T2−Qa1を必要としていたが、本実施の形態の場合には、二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2の二つで事足りるものである。このように必要な電子部品の個数を減少させることができ、それによって、構成の簡略化と装置の小型化を図ることができる。具体的には、図7に示した従来の構成の場合には21点の電子部品を必要としていたが、図1に示す本実施の形態の場合には17点の電子部品で事足りることになる。
又、上記構成により、スイッチング周波数の高周波化が可能になり、それによって、スイッチング電源装置の小型化を図ることができる。
又、入力電圧範囲の広範囲化が可能になる。
次に、図4を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態の場合には、2石フォワード型のスイッチング電源装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、この第2の実施の形態の場合には、2石フライバック型のスイッチング電源装置に適用した場合を例に挙げて示すものである。回路の構成としては、前記第1の実施の形態における回路中のダイオードDとチョークコイルLをなくした点が違っており、その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じである。よって、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
前述したように、フォワード型とは、スイッチング素子を構成するトランジスタが「オン」した時にエネルギの伝達が実行される「ON―ON方式」を意味しており、これに対して、この第2の実施の形態の場合のようなフライバック型とは、スイッチング素子を構成するトランジスタが「オフ」した時にエネルギの伝達が実行される「ON―OFF式」を意味しており、その為に、前記第1の実施の形態における回路中のダイオードDとチョークコイルLをなくしているものである。
このような構成でも前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
次に、図5を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形態の場合には、前記第1の実施の形態の構成において、スイッチング素子Qにスイッチング素子Qa1の機能を兼備させたものである。したがって、この第3の実施の形態の場合には、前記第1の実施の形態の場合におけるスイッチング素子Qa1はないものである。その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じである。よって、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
このような構成でも前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができると共に、部品点数が減少することにより、構成の簡略化と小型化をより効果的に図ることができる。
次に、図6を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。この第4の実施の形態の場合には、前記第1の実施の形態の構成において、スイッチング素子Qにスイッチング素子Qa1の機能を兼備させたものである。したがって、この第4の実施の形態の場合にも、前記第1の実施の形態の場合におけるスイッチング素子Qa1はないものである。その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じである。よって、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
このような構成でも前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができると共に、部品点数が減少することにより、構成の簡略化と小型化をより効果的に図ることができる。
尚、本発明は前記第1〜第4の実施の形態に限定されるものではない。
まず、前記各実施の形態の場合には、2石フォワード型のスイッチング電源装置、2石フライバック型のスイッチング電源装置を例に挙げて説明したが、それ以外にも、1石フォワード型のスイッチング電源装置、1石フライバック型のスイッチング電源装置のような1個の主スイッチング素子を備えたものに対しても同様に適用可能である。
又、駆動トランスTとしては、絶縁ホトカプラ素子、ブートスとラップ回路により生成される信号でもよい。
又、主スイッチング素子Q、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能SW、SWの「ターンオフ」時の蓄積エネルギが不足する場合には、トランスTの一次巻線T1−Pに別体のコイルを直列に接続するようにしてもよい。
本発明は、スイッチング電源装置用スナバ回路に係り、特に、トランスの一次巻線に接続された主スイッチング素子のターンオフ時のサージ電圧を抑制してスイッチング損失の低減を図ることができ、且つ、構成の簡略化と装置の小型化を図ることができるように工夫したものに関し、例えば、2石フォワード型、2石フライバック型、1石フォワード型、1石フライバック型のスイッチング電源装置用スナバ回路に好適である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、スイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、スイッチング電源装置の動作原理を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、スイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、スイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、スイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、スイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 従来例を示す図で、スイッチング電源装置の回路構成を示す図である。
符号の説明
1 電源端子
3 電源端子
5 出力端子
7 出力端子
9 制御回路
トランス
駆動トランス
主スイッチング素子
主スイッチング素子
a1 補助スイッチング素子
a1 ダイオード
a2 ダイオード
a1 コンデンサ
a1 チョークコイル
a1 抵抗


Claims (2)

  1. スイッチング電源装置のトランス(T)の一次巻線(T1−P)に接続された主スイッチング素子(Q、Q)のターンオフ時のサージ電圧を制御することにより該主スイッチング素子(Q、Q)のスイッチング損失を低減させるように構成されたスイッチング電源装置用スナバ回路において、
    上記トランス(T)の一次巻線(T1−P)に対して、直列に接続したダイオード(D a1 )とコンデンサ(C a1 )を、並列に接続し、
    上記コンデンサ(C a1 )に対して、直列に接続したダイオード(D a2 )とチョークコイル(L a1 )、補助スイッチング素子(Q a1 )を、直列に接続し、
    上記補助スイッチング素子(Q a1 )が補助スイッチとしての機能を備えていて、
    上記主スイッチング素子(Q 、Q )のターンオンの時、上記補助スイッチング素子(Q a1 )をターンオンし、上記コンデンサ(C a1 )と上記チョークコイル(L a1 )を上記ダイオード(D a2 )の導通により共振させ、上記コンデンサ(C a1 )の電圧極性を上記主スイッチング素子(Q ,Q )と上記補助スイッチング素子(Q a1 )がターンオンする前と反転させ、
    上記主スイッチング素子(Q 、Q )のターンオフの時、上記補助スイッチング素子(Q a1 )をターンオフし、上記トランス(T )の蓄積エネルギによって上記ダイオード(D a1 )に電流を流し、上記コンデンサ(C a1 )の電圧が徐々に高くなってその電圧極性が上記主スイッチング素子(Q 、Q )と補助スイッチング素子(Q a1 )がターンオフする前と反転させ、それによって、上記主スイッチング素子(Q 、Q )の電圧の立ち上がりを緩やかにするようにしたことを特徴とするスイッチング電源装置用スナバ回路。
  2. 請求項1記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、
    上記主スイッチング素子(Q 、Q )の何れかが上記補助スイッチング素子(Q a1 )としての機能を兼備していることを特徴とするスイッチング電源装置用スナバ回路。
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