JP5265236B2 - スイッチング電源装置用スナバ回路 - Google Patents
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Description
まず、電源端子101、103があるとともに出力端子105、107がある。上記電源端子101、103側と出力端子105、107側との間には、トランスT1が設置されている。このトランスT1は一次巻線T1−Pと二次巻線T1−Sとから構成されている。上記電源端子101、103側には、主スイッチング素子Q1、Q2と、補助スイッチング素子Qa1が設置されている。又、上記主スイッチング素子Q1、Q2と、補助スイッチング素子Qa1には駆動トランスT2が夫々設置されている。
尚、図7中Vinは電源電圧を示している。
まず、従来のスイッチング電源装置用の構成では、スナバ回路111における損失が大きく、結局、スイッチング損失が大きくなってしまうという問題があった。
又、別の問題として構成が複雑であって小型化に不向きであるという問題があった。具体的には、主スイッチング素子Q1、Q2、補助スイッチング素子Qa1を駆動するために、多数の駆動二次巻線、すなわち、二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2と二次巻線T2−Qa1を必要とするものであり、又、それ以外にも多数の電子部品を必要としており、それによって、構成が複雑化してしまって小型化が困難であるという問題があった。
又、請求項2によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、請求項1記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、上記主スイッチング素子(Q 1 、Q 2 )の何れかが上記補助スイッチング素子(Q a1 )としての機能を兼備していることを特徴とするものである。
又、請求項2によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、請求項1記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、補助スイッチング素子(Qa1)を備えていることを特徴とするものであり、上記効果を確実に得ることができる。
又、請求項3によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、請求項1記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、補助スイッチング素子(Qa1)の機能を上記主スイッチング素子(Q1、Q2)の何れかが兼備していることを特徴とするものであり、それによって、電子部品点数をさらに減少させて構成の簡略化と装置の小型化を図ることができる。
又、請求項4によるスイッチング電源装置用スナバ回路は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、上記スイッチング電源装置は、2石フォワード型、2石フライバック型、1石フォワード型、1石フライバック型の何れかであることを特徴とするものであり、少なくとも、2石フォワード型、2石フライバック型、1石フォワード型、1石フライバック型のスイッチング電源装置に適用可能である。
因みに、フォワード型とは、スイッチング素子を構成するトランジスタが「オン」した時にエネルギの伝達が実行される「ON―ON方式」を意味しており、これに対して、フライバック型とは、スイッチング素子を構成するトランジスタが「オフ」した時にエネルギの伝達が実行される「ON―OFF式」を意味している。又、2石とは主スイッチング素子の個数を意味するものであり、この実施の形態の場合には2個の主スイッチング素子を使用しているものである。
尚、図1中符号Vinは電源電圧を示している。
図2に示す動作原理図に関して説明を補充する。図2中符号SW1は主スイッチング素子Q1における「オン/オフ」スイッチ機能部を表すものであり、又、符号SW2は主スイッチング素子Q2における「オン/オフ」スイッチ機能部を表すものであり、又、符号SWa1は補助スイッチング素子Qa1における「オン/オフ」スイッチ機能部を表すものである。又、制御回路9より出力される制御信号をGD1、GD2で示している。上記制御信号GD1は主スイッチング素子Q1の「オン/オフ」スイッチ機能部SW1を駆動するための制御信号であり、制御信号GD2は主スイッチング素子Q2の「オン/オフ」スイッチ機能部SW2を駆動するための制御信号である。
が「ターンオン」する。それによって、図1(a)に示すように、主スイッチング素子Q1、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW1、SW2の両端電圧V1、V2が「0」になる。又、図3(b)に示すように、主スイッチング素子Q1、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW1、SW2の電流I1、I2が流れ始める。したがって、ターンオン時の損失は略「0」になる。同時に補助スイッチング素子Qa1、の「オン/オフ」スイッチング機能部SWa1が「オン」するため、コンデンサCa1とチョークコイルLa1による共振回路が形成され、ダイオードDa2、チョークコイルLa1、主スイッチング素子SW1を介して共振電流が流れる。そして、コンデンサCa1の両端電圧Vca1は、図3(f)に示すように、共振により電圧が低下してその極性が反転する。
以下、同様のサイクルを繰り返すものである。
まず、スナバ回路11としての損失を低減させ、それによって、スイッチング電源装置としてのスイッチング損失を低減させることができる。これは、主スイッチング素子Q1、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW1、SW2、補助スイッチング素子Qa1の「オン/オフ」スイッチング機能部SWa1が「ターンオフ」した時、ダイオードDa1とコンデンサCa1の作用によって、主スイッチング素子Q1、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能部SW1、SW2の両端電圧V1、V2が徐々に上昇するようになるためである。
又、駆動トランスT2の二次巻線の数を減少させることができる。すなわち、従来の場合には、二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2と二次巻線T2−Qa1を必要としていたが、本実施の形態の場合には、二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2の二つで事足りるものである。このように必要な電子部品の個数を減少させることができ、それによって、構成の簡略化と装置の小型化を図ることができる。具体的には、図7に示した従来の構成の場合には21点の電子部品を必要としていたが、図1に示す本実施の形態の場合には17点の電子部品で事足りることになる。
又、上記構成により、スイッチング周波数の高周波化が可能になり、それによって、スイッチング電源装置の小型化を図ることができる。
又、入力電圧範囲の広範囲化が可能になる。
前述したように、フォワード型とは、スイッチング素子を構成するトランジスタが「オン」した時にエネルギの伝達が実行される「ON―ON方式」を意味しており、これに対して、この第2の実施の形態の場合のようなフライバック型とは、スイッチング素子を構成するトランジスタが「オフ」した時にエネルギの伝達が実行される「ON―OFF式」を意味しており、その為に、前記第1の実施の形態における回路中のダイオードD4とチョークコイルL1をなくしているものである。
このような構成でも前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
このような構成でも前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができると共に、部品点数が減少することにより、構成の簡略化と小型化をより効果的に図ることができる。
このような構成でも前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができると共に、部品点数が減少することにより、構成の簡略化と小型化をより効果的に図ることができる。
まず、前記各実施の形態の場合には、2石フォワード型のスイッチング電源装置、2石フライバック型のスイッチング電源装置を例に挙げて説明したが、それ以外にも、1石フォワード型のスイッチング電源装置、1石フライバック型のスイッチング電源装置のような1個の主スイッチング素子を備えたものに対しても同様に適用可能である。
又、駆動トランスT2としては、絶縁ホトカプラ素子、ブートスとラップ回路により生成される信号でもよい。
又、主スイッチング素子Q1、Q2、の「オン/オフ」スイッチング機能SW1、SW2の「ターンオフ」時の蓄積エネルギが不足する場合には、トランスT1の一次巻線T1−Pに別体のコイルを直列に接続するようにしてもよい。
3 電源端子
5 出力端子
7 出力端子
9 制御回路
T1 トランス
T2 駆動トランス
Q1 主スイッチング素子
Q2 主スイッチング素子
Qa1 補助スイッチング素子
Da1 ダイオード
Da2 ダイオード
Ca1 コンデンサ
La1 チョークコイル
Ra1 抵抗
Claims (2)
- スイッチング電源装置のトランス(T1)の一次巻線(T1−P)に接続された主スイッチング素子(Q1、Q2)のターンオフ時のサージ電圧を制御することにより該主スイッチング素子(Q1、Q2)のスイッチング損失を低減させるように構成されたスイッチング電源装置用スナバ回路において、
上記トランス(T1)の一次巻線(T1−P)に対して、直列に接続したダイオード(D a1 )とコンデンサ(C a1 )を、並列に接続し、
上記コンデンサ(C a1 )に対して、直列に接続したダイオード(D a2 )とチョークコイル(L a1 )、補助スイッチング素子(Q a1 )を、直列に接続し、
上記補助スイッチング素子(Q a1 )が補助スイッチとしての機能を備えていて、
上記主スイッチング素子(Q 1 、Q 2 )のターンオンの時、上記補助スイッチング素子(Q a1 )をターンオンし、上記コンデンサ(C a1 )と上記チョークコイル(L a1 )を上記ダイオード(D a2 )の導通により共振させ、上記コンデンサ(C a1 )の電圧極性を上記主スイッチング素子(Q 1 ,Q 2 )と上記補助スイッチング素子(Q a1 )がターンオンする前と反転させ、
上記主スイッチング素子(Q 1 、Q 2 )のターンオフの時、上記補助スイッチング素子(Q a1 )をターンオフし、上記トランス(T 1 )の蓄積エネルギによって上記ダイオード(D a1 )に電流を流し、上記コンデンサ(C a1 )の電圧が徐々に高くなってその電圧極性が上記主スイッチング素子(Q 1 、Q 2 )と補助スイッチング素子(Q a1 )がターンオフする前と反転させ、それによって、上記主スイッチング素子(Q 1 、Q 2 )の電圧の立ち上がりを緩やかにするようにしたことを特徴とするスイッチング電源装置用スナバ回路。 - 請求項1記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、
上記主スイッチング素子(Q 1 、Q 2 )の何れかが上記補助スイッチング素子(Q a1 )としての機能を兼備していることを特徴とするスイッチング電源装置用スナバ回路。
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