JP5265235B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description
まず、電源端子101、103があるとともに出力端子105、107がある。上記電源端子101、103側と出力端子105、107側との間には、トランスT1が設置されている。このトランスT1は一次巻線T1−Pと二次巻線T1−Sとから構成されている。上記電源端子101、103側には、主スイッチング素子Q1、Q2と、補助スイッチング素子Qa1が設置されている。又、上記主スイッチング素子Q1、Q2と、補助スイッチング素子Qa1には駆動トランスT2が設置されている。
尚、図7中Vinは電源電圧を示している。
まず、従来のスイッチング電源装置用の構成では、スナバ回路111における損失が大きく、結局、スイッチング損失が大きくなってしまうという問題があった。
又、別の問題として構成が複雑であって小型化に不向きであるという問題があった。具体的には、主スイッチング素子Q1、Q2、補助スイッチング素子Qa1を駆動するために、駆動トランスT2の二次巻線を多数必要とするものであり(具体的には、二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2と二次巻線T2−Qa1という3つの二次巻線を必要とする)、又、それ以外にも多数の電子部品を必要としており、それによって、構成が複雑化してしまって小型化が困難であるという問題があった。
因みに、図9に示す内容については本件と同日付で別途特許出願しているものである。
尚、図9中符号Vinは電源電圧を示している。
又、請求項2によるスイッチング電源装置は、請求項1記載のスイッチング電源装置において、上記トランス(T1)の一次巻線(T1−P)に対してチョークコイル(La1)とコンデンサ(Ca1)を並列に接続し、上記主スイッチング素子(Q1)のスイッチ機能部(SW1)に対してコンデンサ(Csw1)とダイオード(Dsw1)を並列に接続し、上記主スイッチング素子(Q2)のスイッチ機能部(SW2)に対してコンデンサ(Csw2)とダイオード(Dsw2)を並列に接続し、上記補助スイッチング素子(Qa1)のスイッチ機能部(SWa1)をターンオンすることにより上記チョークコイル(La1)とコンデンサ(Ca1)を共振させ、上記チョークコイル(La1)の両端電圧が電源電圧(Vin)以上となり、上記コンデンサ(Csw1、Csw2)を放電させ、上記ダイオード(Dsw1、Dsw2)に電流が流れてから上記主スイッチング素子(Q1、Q2)のスイッチ機能部(SW1、SW2)をターンオンさせるようにした構成になっているので、簡単な構成で上記効果を確実に得ることができる。
又、請求項3によるスイッチング電源装置は、請求項1又は請求項2記載のスイッチング電源装置用スナバ回路において、上記スイッチング電源装置は、2石フォワード型又は1石フォワード型のスイッチング電源装置であり、何れの場合にも上記した効果を確実に得ることができるものである。
因みに、フォワード型とは、スイッチング素子を構成するトランジスタが「オン」した時にエネルギの伝達が実行される「ON―ON方式」を意味している。又、2石とは主スイッチング素子の個数を意味するものであり、この実施の形態の場合には2個の主スイッチング素子を使用しているものである。
尚、図9中符号Vinは電源電圧を示している。
尚、主スイッチング素子Q1、Q2の夫々のドレイン・ソース間に容量を追加することも可能であり、その場合には寄生コンデンサCsw1、Csw2は寄生コンデンサの容量と追加した容量の和となる。又、主スイッチング素子Q1、Q2と補助スイッチング素子Qa1の寄生ダイオードDsw1、Dsw2、Dswa1については、寄生ダイオード以外にも同一方向のダイオードを追加することもある。
尚、この図4の場合には駆動信号「LOW」を「0V」で表している。
尚、図5はタイミングチャートであり、V1、V2は主スイッチング素子Q1、Q2のスイッチ機能部SW1、SW2の両端電圧を示し、I1は主スイッチング素子Q1のスイッチ機能部SW1、寄生ダイオードDsw1、寄生コンデンサCsw1を流れる電流を示し、I2は主スイッチング素子Q2のスイッチ機能部SW2、寄生ダイオードDsw2、寄生コンデンサCsw2を流れる電流を示す。Ida1、Ida2はダイオードDa1、Da2を流れる電流を示し、ICa1はコンデンサCa1を流れる電流を示し、VCa1はコンデンサCa1の両端電圧を示し、Vla1はチョークコイルLa1の両端電圧を示している。
そして、図5(a)は主スイッチング素子Q1のスイッチ機能部SW1の駆動信号GD1の時間変化を示しており、図5(b)主スイッチング素子Q2のスイッチ機能部SW2の駆動信号GD2の時間変化を示しており、図5(c)補助スイッチング素子Qa1のスイッチ機能部SWa1の駆動信号GDa1の時間変化を示しており、図5(d)主スイッチング素子Q1、Q2のスイッチ機能部SW1、SW2の両端電圧V1、V2の時間を示しており、図5(e)主スイッチング素子Q1、Q2のスイッチ機能部SW1、SW2を流れる電流I1、I2の時間変化を示しており、図5(f)ダイオードDa1を流れる電流Ida1の時間変化を示しており、図5(g)ダイオードDa2を流れる電流Ida2の時間変化を示しており、図5(h)はコンデンサCa1を流れる電流Ica1の時間変化を示しており、図5(i)はコンデンサCa1の両端電圧Vca1の時間変化を示しており、図5(j)はチョークコイルLa1の両端電圧Vla1の時間変化を示している。
すなわち、主スイッチング素子Q1、Q2のターンオン時のスイッチング損失を低減させることができる。これは、主スイッチング素子Q1、Q2のスイッチ機能部SW1、SW2の「ターンオン」のタイミングを補助スイッチング素子Qa1のスイッチ機能部SWa1 を「ターンオン」のタイミング対して、遅れ時間「td」だけ遅らせることにより実現されているものである。
その他、スナバ回路11としての損失を低減させ、それによって、スイッチング電源装置としてのスイッチング損失を低減させることができる。これは、主スイッチング素子Q1、Q2、の「オン/オフ」スイッチ機能部SW1、SW2、補助スイッチング素子Qa1の「オン/オフ」スイッチ機能部SWa1が「ターンオフ」した時、ダイオードDa1とコンデンサCa1の作用によって、主スイッチング素子Q1、Q2、の「オン/オフ」スイッチ機能部SW1、SW2の両端電圧V1、V2が徐々に上昇するようになるためである。
又、駆動トランスT2の二次巻線の数を減少させることができる。すなわち、従来の場合には、二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2と二次巻線T2−Qa1を必要としていたが、本実施の形態の場合には、二次巻線T2−Q1と二次巻線T2−Q2の二つで事足りるものである。このように必要な電子部品の個数を減少させることができ、それによって、構成の簡略化と装置の小型化を図ることができる。具体的には、図7に示した従来の構成の場合には21点の電子部品を必要としていたが、図1に示す本実施の形態の場合には17点の電子部品で事足りることになる。
又、上記効果によってスイッチング周波数の高周波化が可能になり、よって、スイッチング電源装置の小型化を図ることができる。
尚、図6中Vinは電源電圧を示している。
又、図7は主スイッチング素子Q1、Q2と、補助スイッチング素子Qa1のゲート駆動波形を示す図である。
まず、前記第1及び第2の実施の形態の場合には、2石フォワード型のスイッチング電源装置を例に挙げて説明しているが、1石フォワード型のスイッチング電源装置にも同様に適用可能である。
又、駆動トランスT2としては、絶縁ホトカプラ素子、ブートスとラップ回路により生成される信号でもよい。
又、主スイッチング素子Q1、Q2の「ターンオフ」時の蓄積エネルギが不足する場合には、トランスTの一次巻線T1−Pに別体のコイルを直列に接続するようにしてもよい。
3 電源端子
5 出力端子
7 出力端子
9 制御回路
T1 トランス
T2 駆動トランス
Q1 主スイッチング素子
Q2 主スイッチング素子
Qa1 補助スイッチング素子
Da1 ダイオード
Da2 ダイオード
Ca1 コンデンサ
La1 チョークコイル
Ra1 抵抗
R1 抵抗
Rd1 抵抗
Cd1 コンデンサ
Dd1 ダイオード
R2 低抗
Rd2 抵抗
Cd2 コンデンサ
Dd2 ダイオード
Claims (1)
- トランス(T1)の一次巻線(T1−P)に主スイッチング素子(Q1、Q2)を接続し、上記トランス(T1)の一次巻線(T1−P)に補助スイッチング素子(Qa1)を接続してなるスイッチング電源装置において、
上記補助スイッチング素子(Qa1)のスイッチ機能部(SWa1)をターンオンさせた後予め設定された遅れ時間(td)が経過した後上記主スイッチング素子(Q1、Q2)のスイッチ機能部(SW1、SW2)をターンオンさせる回路を設け、
上記トランス(T 1 )の一次巻線(T 1−P )に対してチョークコイル(L a1 )とコンデンサ(C a1 )を並列に接続し、
上記主スイッチング素子(Q 1 )のスイッチ機能部(SW 1 )に対してコンデンサ(C sw1 )とダイオード(D sw1 )を並列に接続し、上記主スイッチング素子(Q 2 )のスイッチ機能部(SW 2 )に対してコンデンサ(C sw2 )とダイオード(D sw2 )を並列に接続し、
上記補助スイッチング素子(Q a1 )のスイッチ機能部(SW a1 )をターンオンすることにより上記チョークコイル(L a1 )とコンデンサ(C a1 )を共振させ、上記チョークコイル(L a1 )の両端電圧が電源電圧(V in )以上となり、上記コンデンサ(C sw1 、C sw2 )を放電させ、上記ダイオード(D sw1 、D sw2 )に電流が流れてから上記主スイッチング素子(Q 1 、Q 2 )のスイッチ機能部(SW 1 、SW 2 )をターンオンさせるようにしたことを特徴とするスイッチング電源装置。
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