JP2015000642A - クローラ走行装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クローラ走行装置において、芯金突起が車軸ケースの端部に接触する状態を回避することができるように構成する。【解決手段】駆動スプロケット7の近傍において、駆動スプロケット7からクローラベルト8の幅方向に沿ってクローラベルト8の横端側に離れた位置に、クローラベルト8の内面8a,21aを内側から支持可能なガイド部材15を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、コンバイン等の農作業車やバックホウ等の建設車両に備えられているクローラ走行装置に関する。
クローラ走行装置を備えたコンバインでは、特許文献1に開示されているように、クローラベルトの幅方向に並ぶ一対の芯金突起を備えた芯金が、クローラベルトに内装されており、車軸ケースに内装された駆動軸の端部に駆動スプロケットが固定されて、駆動スプロケットの外周部の凸部が一対の芯金突起の間に入り込みながら、芯金に当たることによって、駆動スプロケットによりクローラベルトが回転駆動されるように構成されている。
近年では、クローラベルトの長寿命化及び耐久性の向上の要望から、クローラベルトの厚みを大きくする傾向にある。このようにクローラベルトの厚みが大きくなると、クローラベルトから突出する芯金突起の突出量が小さくなるので、その分だけ芯金突起を長くして、クローラベルトからの芯金突起の突出量を確保する必要がある。
このように芯金突起を長くしてクローラベルトからの芯金突起の突出量を確保すると、芯金突起が車軸ケースの端部に接近することになる。
このように芯金突起を長くしてクローラベルトからの芯金突起の突出量を確保すると、芯金突起が車軸ケースの端部に接近することになる。
前述の状態において、走行時にクローラベルトがバタ付いたり、駆動スプロケット、クローラベルトや芯金に摩耗が進行したりすると、クローラベルトが駆動スプロケットに掛かる部分において、クローラベルトが駆動スプロケットの回転軸芯に接近することになるので、芯金突起が車軸ケースの端部に接触する可能性がある。これにより、クローラベルトが回転駆動された状態で、芯金突起が車軸ケースの端部に接触すると、芯金突起や車軸ケースの破損に発展する可能性がある。
本発明は、クローラ走行装置において、芯金突起が車軸ケースの端部に接触する状態を回避することができるように構成することを目的としている。
本発明は、クローラ走行装置において、芯金突起が車軸ケースの端部に接触する状態を回避することができるように構成することを目的としている。
(構成)
本発明の特徴は、クローラ走行装置において以下の通りである。
クローラベルトと、前記クローラベルトの幅方向に並ぶ一対の芯金突起を有すると共に前記クローラベルトに内装された芯金と、車軸ケースに内装された駆動軸の端部に固定された駆動スプロケットとを備えて、
前記駆動スプロケットの外周部の凸部が前記一対の芯金突起の間に入り込みながら、前記芯金に当たることによって、前記駆動スプロケットにより前記クローラベルトが回転駆動されるように構成し、
前記駆動スプロケットの近傍において、前記駆動スプロケットから前記クローラベルトの幅方向に沿って前記クローラベルトの横端側に離れた位置に、前記クローラベルトの内面を内側から支持可能なガイド部材を備えている。
本発明の特徴は、クローラ走行装置において以下の通りである。
クローラベルトと、前記クローラベルトの幅方向に並ぶ一対の芯金突起を有すると共に前記クローラベルトに内装された芯金と、車軸ケースに内装された駆動軸の端部に固定された駆動スプロケットとを備えて、
前記駆動スプロケットの外周部の凸部が前記一対の芯金突起の間に入り込みながら、前記芯金に当たることによって、前記駆動スプロケットにより前記クローラベルトが回転駆動されるように構成し、
前記駆動スプロケットの近傍において、前記駆動スプロケットから前記クローラベルトの幅方向に沿って前記クローラベルトの横端側に離れた位置に、前記クローラベルトの内面を内側から支持可能なガイド部材を備えている。
(作用及び発明の効果)
本発明の特徴によると、走行時にクローラベルトがバタ付いたり、駆動スプロケット、クローラベルトや芯金に摩耗が進行したりして、クローラベルトが駆動スプロケットに掛かる部分においてクローラベルトが駆動スプロケットの回転軸芯に接近しようとしても、ガイド部材によりクローラベルトの内面が支持されて、クローラベルトの接近が止められるので、芯金突起が車軸ケースの端部に接触するような状態は生じ難い。
本発明の特徴によると、走行時にクローラベルトがバタ付いたり、駆動スプロケット、クローラベルトや芯金に摩耗が進行したりして、クローラベルトが駆動スプロケットに掛かる部分においてクローラベルトが駆動スプロケットの回転軸芯に接近しようとしても、ガイド部材によりクローラベルトの内面が支持されて、クローラベルトの接近が止められるので、芯金突起が車軸ケースの端部に接触するような状態は生じ難い。
(構成)
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材を、前記芯金突起から前記クローラベルトの幅方向に沿って前記クローラベルトの横端側に離れた位置に備えている。
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材を、前記芯金突起から前記クローラベルトの幅方向に沿って前記クローラベルトの横端側に離れた位置に備えている。
(作用及び発明の効果)
クローラベルトの内面において、芯金突起からクローラベルトの幅方向に沿ってクローラベルトの横端側に離れた位置は、比較的平坦な面である。
本発明の特徴によると、芯金突起からクローラベルトの幅方向に沿ってクローラベルトの横端側に離れた位置にガイド部材を備えているので、芯金突起の影響を受けることなくガイド部材を配置することができ、クローラベルトの比較的平坦な面にガイド部材を無理なく作用させることができる。
クローラベルトの内面において、芯金突起からクローラベルトの幅方向に沿ってクローラベルトの横端側に離れた位置は、比較的平坦な面である。
本発明の特徴によると、芯金突起からクローラベルトの幅方向に沿ってクローラベルトの横端側に離れた位置にガイド部材を備えているので、芯金突起の影響を受けることなくガイド部材を配置することができ、クローラベルトの比較的平坦な面にガイド部材を無理なく作用させることができる。
(構成)
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記クローラベルトの回転に追従するように回転自在に支持されている。
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記クローラベルトの回転に追従するように回転自在に支持されている。
(作用及び発明の効果)
例えば、固定のガイド部材の外側に沿ってクローラベルトが回転駆動される状態であると、クローラベルトがガイド部材に接触した際に、クローラベルトとガイド部材との間の大きな速度差により、クローラベルトの回転が阻害されたり、クローラベルトやガイド部材が摩耗したりする可能性がある。
本発明の特徴によると、ガイド部材がクローラベルトの回転に追従するように回転するので、クローラベルトがガイド部材に接触しても、クローラベルトとガイド部材との間の速度差が小さくなり、クローラベルトの回転が阻害され難く、クローラベルトやガイド部材が摩耗する可能性を小さなものにすることができる。
例えば、固定のガイド部材の外側に沿ってクローラベルトが回転駆動される状態であると、クローラベルトがガイド部材に接触した際に、クローラベルトとガイド部材との間の大きな速度差により、クローラベルトの回転が阻害されたり、クローラベルトやガイド部材が摩耗したりする可能性がある。
本発明の特徴によると、ガイド部材がクローラベルトの回転に追従するように回転するので、クローラベルトがガイド部材に接触しても、クローラベルトとガイド部材との間の速度差が小さくなり、クローラベルトの回転が阻害され難く、クローラベルトやガイド部材が摩耗する可能性を小さなものにすることができる。
(構成)
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記駆動スプロケットの回転軸芯周りに回転自在に支持されている。
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記駆動スプロケットの回転軸芯周りに回転自在に支持されている。
(作用及び発明の効果)
クローラベルトが駆動スプロケットに掛かる部分では、クローラベルトは駆動スプロケットの回転軸芯を中心として回転駆動される状態となる。
本発明の特徴のように、ガイド部材を駆動スプロケットの回転軸芯周りに回転自在に支持すると、クローラベルトとガイド部材とが同じ軸芯(駆動スプロケットの回転軸芯)周りに回転する状態となるので、ガイド部材がクローラベルトに無理なく追従して回転するようになる。
クローラベルトが駆動スプロケットに掛かる部分では、クローラベルトは駆動スプロケットの回転軸芯を中心として回転駆動される状態となる。
本発明の特徴のように、ガイド部材を駆動スプロケットの回転軸芯周りに回転自在に支持すると、クローラベルトとガイド部材とが同じ軸芯(駆動スプロケットの回転軸芯)周りに回転する状態となるので、ガイド部材がクローラベルトに無理なく追従して回転するようになる。
(構成)
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記駆動軸に支持されている。
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記駆動軸に支持されている。
(作用及び発明の効果)
駆動スプロケットは駆動軸の端部に固定されており、駆動スプロケットの回転軸芯は駆動軸と同一である。
これにより、ガイド部材を駆動スプロケットの回転軸芯周りに回転自在に支持する場合に、本発明の特徴のように、駆動スプロケットの回転軸芯と同一である駆動軸にガイド部材を支持することによって、ガイド部材を駆動スプロケットの回転軸芯周りに回転自在に容易に支持することができる。
駆動スプロケットは駆動軸の端部に固定されており、駆動スプロケットの回転軸芯は駆動軸と同一である。
これにより、ガイド部材を駆動スプロケットの回転軸芯周りに回転自在に支持する場合に、本発明の特徴のように、駆動スプロケットの回転軸芯と同一である駆動軸にガイド部材を支持することによって、ガイド部材を駆動スプロケットの回転軸芯周りに回転自在に容易に支持することができる。
(構成)
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記駆動スプロケットと一体で回転するように前記駆動軸に固定されている。
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記駆動スプロケットと一体で回転するように前記駆動軸に固定されている。
(作用及び発明の効果)
クローラベルトと駆動スプロケットとは同じ速度で回転するので、本発明の特徴のように、ガイド部材を駆動スプロケットと一体で回転するように駆動軸に固定すると、クローラベルトとガイド部材との間の速度差は無くなる。これにより、クローラベルトがガイド部材に接触しても、クローラベルトとガイド部材との間の速度差が無いので、クローラベルトやガイド部材が破損する可能性をさらに小さなものにすることができる。
クローラベルトと駆動スプロケットとは同じ速度で回転するので、本発明の特徴のように、ガイド部材を駆動スプロケットと一体で回転するように駆動軸に固定すると、クローラベルトとガイド部材との間の速度差は無くなる。これにより、クローラベルトがガイド部材に接触しても、クローラベルトとガイド部材との間の速度差が無いので、クローラベルトやガイド部材が破損する可能性をさらに小さなものにすることができる。
(構成)
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材の外周部が側面視で前記駆動スプロケットの回転軸芯を中心とした円形状に構成され、
前記ガイド部材の外周部が前記クローラベルトの幅方向に沿って所定の幅を備えている。
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材の外周部が側面視で前記駆動スプロケットの回転軸芯を中心とした円形状に構成され、
前記ガイド部材の外周部が前記クローラベルトの幅方向に沿って所定の幅を備えている。
(作用及び発明の効果)
本発明の特徴によると、クローラベルトが駆動スプロケットに掛かる部分において、クローラベルトの円周方向及び幅方法の両方向に、ガイド部材の外周部がクローラベルトの内面に沿う状態となる。これにより、ガイド部材がクローラベルトの内面を広い範囲に亘って支持することができるようになって、芯金突起が車軸ケースの端部に接触するような状態をさらに生じ難くすることができる。
本発明の特徴によると、クローラベルトが駆動スプロケットに掛かる部分において、クローラベルトの円周方向及び幅方法の両方向に、ガイド部材の外周部がクローラベルトの内面に沿う状態となる。これにより、ガイド部材がクローラベルトの内面を広い範囲に亘って支持することができるようになって、芯金突起が車軸ケースの端部に接触するような状態をさらに生じ難くすることができる。
(構成)
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材を、前記芯金突起から前記クローラベルトの幅方向に沿って前記クローラベルトの横端側に離れた位置に備え、
前記芯金突起の前記ガイド部材側の側面が、前記駆動スプロケットの回転軸芯に接近するほど前記クローラベルトの幅方向中央に接近する傾斜面に構成され、
前記ガイド部材が前記芯金突起の前記ガイド部材側の側面に沿っている。
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材を、前記芯金突起から前記クローラベルトの幅方向に沿って前記クローラベルトの横端側に離れた位置に備え、
前記芯金突起の前記ガイド部材側の側面が、前記駆動スプロケットの回転軸芯に接近するほど前記クローラベルトの幅方向中央に接近する傾斜面に構成され、
前記ガイド部材が前記芯金突起の前記ガイド部材側の側面に沿っている。
(作用及び発明の効果)
本発明の特徴によると、ガイド部材が芯金突起の側面に沿って配置されるのであり、ガイド部材が芯金突起から横外側に突出するように配置されないので、駆動スプロケット及びガイド部材の付近をコンパクトに構成することができる。
本発明の特徴によると、ガイド部材が芯金突起の側面に沿って配置されるのであり、ガイド部材が芯金突起から横外側に突出するように配置されないので、駆動スプロケット及びガイド部材の付近をコンパクトに構成することができる。
(構成)
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記クローラベルトの内面に接触している。
以下に示す本発明の特徴を備えると好適である。
前記ガイド部材が前記クローラベルトの内面に接触している。
(作用及び発明の効果)
本発明の特徴によると、ガイド部材がクローラベルトの内面に最初から接触しているので、ガイド部材によりクローラベルトが安定して支持される。
本発明の特徴によると、ガイド部材がクローラベルトの内面に最初から接触しているので、ガイド部材によりクローラベルトが安定して支持される。
[1]
図1は、農作業車の一例である普通型のコンバインに備えられた右及び左のクローラ走行装置を示している。先ず、クローラ走行装置の概要について説明する。
図1に示すように、クローラ走行装置は、機体フレーム1に支持されたトラックフレーム2、トラックフレーム2に支持された複数の転輪3、誘導輪4及びクロ−ラガイド5、機体フレーム1に支持された上部転輪6、機体フレーム1に支持された駆動スプロケット7、クローラベルト8等を備えて構成されている。
図1は、農作業車の一例である普通型のコンバインに備えられた右及び左のクローラ走行装置を示している。先ず、クローラ走行装置の概要について説明する。
図1に示すように、クローラ走行装置は、機体フレーム1に支持されたトラックフレーム2、トラックフレーム2に支持された複数の転輪3、誘導輪4及びクロ−ラガイド5、機体フレーム1に支持された上部転輪6、機体フレーム1に支持された駆動スプロケット7、クローラベルト8等を備えて構成されている。
[2]
次に、駆動スプロケット7について説明する。
図1及び図2に示すように、機体フレーム1にミッションケース9が支持され、ミッションケース9から右及び左の駆動軸11が横方向に延出されており、ミッションケース9に固定された円筒状の右及び左の車軸ケース10により、駆動軸11の外側が覆われている。車軸ケース10の中央側よりも大径の円筒状の端部10aが車軸ケース10に固定されて、駆動軸11の外周部と車軸ケース10の端部10aの内周部との間にベアリング12が備えられており、車軸ケース10の端部10aの内周部に備えられたストッパーリング13によってベアリング12の位置が決められている。
次に、駆動スプロケット7について説明する。
図1及び図2に示すように、機体フレーム1にミッションケース9が支持され、ミッションケース9から右及び左の駆動軸11が横方向に延出されており、ミッションケース9に固定された円筒状の右及び左の車軸ケース10により、駆動軸11の外側が覆われている。車軸ケース10の中央側よりも大径の円筒状の端部10aが車軸ケース10に固定されて、駆動軸11の外周部と車軸ケース10の端部10aの内周部との間にベアリング12が備えられており、車軸ケース10の端部10aの内周部に備えられたストッパーリング13によってベアリング12の位置が決められている。
図2に示すように、駆動軸11の外周部において、駆動スプロケット7の内側部7bとベアリング12との間に、リング状のカラー部材14が取り付けられている。カラー部材14とベアリング12とが接触して、駆動スプロケット7の内側部7bとカラー部材14とが接触しており、カラー部材14の外周部にシール部材17が取り付けられている。
図2に示すように、駆動スプロケット7は、外側部7a及び内側部7bを備えて、外側部7a及び内側部がボルト7c及びピン7dにより連結されて構成されており、外側部7aの外周部に凸部7eが備えられ、内側部7bの内周部にスプライン部7fが備えられている。駆動軸11の端部にスプライン部11aが備えられて、駆動スプロケット7のスプライン部7fが駆動軸11のスプライン部11aに取り付けられている。
図2に示すように、駆動軸11の端部にネジ軸部11bが備えられており、駆動軸11のネジ軸部11bに後述するガイド部材15が取り付けられて、駆動スプロケット7の内側部7bとガイド部材15とが接触している。駆動軸11のネジ軸部11bにナット16を取り付け、ナット16をガイド部材15に接触させて締め込むことにより、駆動軸11に対する駆動スプロケット7の位置が決められて、駆動スプロケット7が駆動軸11の端部に固定されている。
[3]
次に、駆動スプロケット7と車軸ケース10の端部10aとの間に備えられたラビリンス部及びシール構造について説明する。
図2に示すように、車軸ケース10の端部10aと駆動スプロケット7の内側部7bとが互いに対向する部分において車軸ケース10の端部10aに、駆動軸11の回転軸芯P1を中心とするリング状で駆動軸11の回転軸芯P1方向に突出する凸部18が、駆動スプロケット7の内側部7bに向くように備えられている。
次に、駆動スプロケット7と車軸ケース10の端部10aとの間に備えられたラビリンス部及びシール構造について説明する。
図2に示すように、車軸ケース10の端部10aと駆動スプロケット7の内側部7bとが互いに対向する部分において車軸ケース10の端部10aに、駆動軸11の回転軸芯P1を中心とするリング状で駆動軸11の回転軸芯P1方向に突出する凸部18が、駆動スプロケット7の内側部7bに向くように備えられている。
図2に示すように、車軸ケース10の端部10aと駆動スプロケット7の内側部7bとが互いに対向する部分において駆動スプロケット7の内側部7bに、駆動軸11の回転軸芯P1を中心とするリング状で駆動軸11の回転軸芯P1方向に開放された凹部19が、車軸ケース10の端部10aに向くように備えられている。
これにより、凸部18が凹部19に入り込むように、凸部18及び凹部19の向きと位置とが設定されて、凸部18に対して凹部19が回転する状態となるのであり、凸部18と凹部19とにより、泥や水が外側から車軸ケース10の端部10aの内側に侵入するのを防止するラビリンス部が構成されている。
図2に示すように、駆動スプロケット7の内側部7bにおいて凸部18及び凹部19と駆動軸11の外周部との間の部分に、シール部材17に向けて開放されたリング状の凹状の内側凹部20が備えられている。
これにより、泥や水が外側から凸部18と凹部19との間を通過して車軸ケース10の端部10aの内側に侵入しても、泥や水が内側凹部20に留められるようにして、泥や水がシール部材17に到達し難いようにしている。
これにより、泥や水が外側から凸部18と凹部19との間を通過して車軸ケース10の端部10aの内側に侵入しても、泥や水が内側凹部20に留められるようにして、泥や水がシール部材17に到達し難いようにしている。
図2に示すように、カラー部材14の内周部におけるベアリング12側の端部が切り欠かれて、駆動軸11の回転軸芯P1に対して斜めの傾斜面が形成されており、駆動軸11の外周面とベアリング12とカラー部材14の傾斜面との間の断面三角形状の空間に、Oリング22が取り付けられている。駆動スプロケット7の内側部7bとカラー部材14との接触部分において、駆動スプロケット7の内側部7bの内周部のカラー部材14側の端部に断面L字状の収納溝部が備えられており、Oリング23が収納溝部に取り付けられている。
[4]
次に、駆動スプロケット7とクローラベルト8との関係について説明する。
図2に示すように、クローラベルト8の幅方向(図2の紙面左右方向)に沿った横長の金属製の芯金21が、クローラベルト8の周方向(長手方向)に沿って所定間隔を置いてクローラベルト8に内装されている。
次に、駆動スプロケット7とクローラベルト8との関係について説明する。
図2に示すように、クローラベルト8の幅方向(図2の紙面左右方向)に沿った横長の金属製の芯金21が、クローラベルト8の周方向(長手方向)に沿って所定間隔を置いてクローラベルト8に内装されている。
図2に示すように、クローラベルト8の幅方向(図2の紙面左右方向)に並ぶ一対の芯金突起21a(クローラベルト8の内面に相当)が芯金21に備えられており、芯金突起21aがクローラベルト8の平坦面8a(クローラベルト8の内面に相当)の横隣から突出している。クローラベルト8において、クローラベルト8の周方向(長手方向)に沿って並ぶ芯金21の間に、開口部8bが形成されている。
図2に示すように、駆動スプロケット7の外側部7a及び凸部7eが一対の芯金突起21aの間に入り込みながら、駆動スプロケット7にクローラベルト8が巻き付くように掛かるのであり、駆動スプロケット7の凸部7eがクローラベルト8の開口部8bに入り込みながら芯金21に当たり、駆動軸11及び駆動スプロケット7が回転軸芯P1周りに回転駆動されることによって、クローラベルト8が回転駆動される。
図2に示すように、芯金21及び芯金突起21aにクローラベルト8のゴムが被覆されているのであるが、クローラベルト8の内面において芯金突起21aの間の部分では、ゴムの被覆厚が薄いものになっている。
この場合、駆動スプロケット7との摩擦により芯金21の部分のゴムの被覆が無くなると、芯金21が駆動スプロケット7に直接に接触する状態となる。さらに駆動スプロケット7との摩擦により芯金21の摩耗が進行すると、図2に示す状態からクローラベルト8及び芯金21(芯金突起21a)が、回転軸芯P1に接近することになるので(図2の紙面下方に移動することになるので)、芯金突起21aが車軸ケース10の端部10aに接触する可能性がある。
又、走行時にクローラベルト8がバタ付いたりすると(図2においてクローラベルト8の開口部8bを中心として、クローラベルト8の紙面右側部分が上昇して紙面左側部分が下降し、次にクローラベルト8の紙面右側部分が下降して紙面左側部分が上昇する状態が繰り返されるような状態)、図2に示す状態からクローラベルト8及び芯金21(芯金突起21a)が回転軸芯P1に接近することになるので、芯金突起21aが車軸ケース10の端部10aに接触する可能性がある。
前述のように、芯金突起21aが車軸ケース10の端部10aに接触する状態を防止するものとして、以下に示すガイド部材15が備えられている。
前述のように、芯金突起21aが車軸ケース10の端部10aに接触する状態を防止するものとして、以下に示すガイド部材15が備えられている。
[5]
次に、ガイド部材15について説明する。
図2に示すように、ガイド部材15は、円板状の基部15a、円錐状の中間部15b、リング状の外周部15c及び基部15aに連なるスプライン部15dを備えて、一体的に構成されている。前項[2]に記載のように、ガイド部材15は駆動軸11のネジ軸部11bに取り付けられて、ガイド部材15のスプライン部15dが駆動スプロケット7のスプライン部7fに取り付けられており、駆動軸11のネジ軸部11bにナット16を取り付けて締め込むことにより、ガイド部材15が駆動軸11の端部に固定されている。
次に、ガイド部材15について説明する。
図2に示すように、ガイド部材15は、円板状の基部15a、円錐状の中間部15b、リング状の外周部15c及び基部15aに連なるスプライン部15dを備えて、一体的に構成されている。前項[2]に記載のように、ガイド部材15は駆動軸11のネジ軸部11bに取り付けられて、ガイド部材15のスプライン部15dが駆動スプロケット7のスプライン部7fに取り付けられており、駆動軸11のネジ軸部11bにナット16を取り付けて締め込むことにより、ガイド部材15が駆動軸11の端部に固定されている。
図2に示すように、ガイド部材15が駆動軸11に支持され、駆動スプロケット7と一体で回転軸芯P1周りに回転するように(回転軸芯P1周りに回転自在に)、駆動軸11に固定された状態となっている。駆動軸11及び駆動スプロケット7が回転軸芯P1周りに回転駆動されて、クローラベルト8が回転駆動されると、クローラベルト8に追従するように、ガイド部材15は駆動軸11及び駆動スプロケット7と一体で回転駆動される。
図1に示すように、ガイド部材15の外周部15cが側面視で回転軸芯P1を中心とした円形状に構成されており、図2に示すように、ガイド部材15の外周部15cは、クローラベルト8の幅方向(図2の紙面左右方向)に沿って所定の幅W1を備えている。ガイド部材15の中間部15b及び外周部15cが、芯金突起21aからクローラベルト8の幅方向に沿ってクローラベルト8の横端側に離れた位置(芯金突起21aに対して図2の紙面左側の位置)に位置するように、ガイド部材15が構成されている。
図2に示すように、駆動スプロケット7の内側部7bとガイド部材15の基部15aとの間に、Oリング24が備えられている。駆動軸11のネジ軸部11bの基部とガイド部材15のスプライン部15dとの間に、パッキン25が備えられている。
図2に示すように、芯金突起21aが正面視で先細り状に構成されており、芯金突起21aの外側(ガイド部材15側)の側面が、回転軸芯P1に接近するほどクローラベルト8の幅方向中央に接近する傾斜面に構成されている。カイド部材15の中間部15bが円錐状であることにより、ガイド部材15の中間部15bが芯金突起21aのガイド部材15側の側面に沿っている。
以上の構造により、図2に示すように、駆動スプロケット7の近傍において、駆動スプロケット7(芯金突起21a)からクローラベルト8の幅方向に沿ってクローラベルト8の外側の横端側に離れた位置に、クローラベルト8の平坦面8aを内側から支持可能な状態で、ガイド部材15が備えられており、ガイド部材15の外周部15cがクローラベルト8の平坦面8aに接触している。
この場合、ガイド部材15の外周部15cがクローラベルト8の幅方向(図2の紙面左右方向)に沿って所定の幅W1を備えているので、ガイド部材15の外周部15cがクローラベルト8の平坦面8aを広い範囲に亘って支持することができるようになって、芯金突起21aが車軸ケース10の端部10aに接触するような状態が生じ難い。
この場合、ガイド部材15の外周部15cがクローラベルト8の幅方向(図2の紙面左右方向)に沿って所定の幅W1を備えているので、ガイド部材15の外周部15cがクローラベルト8の平坦面8aを広い範囲に亘って支持することができるようになって、芯金突起21aが車軸ケース10の端部10aに接触するような状態が生じ難い。
これにより、前項[4]に記載のように、走行時にクローラベルト8がバタ付いたり、駆動スプロケット7との摩擦により芯金21の部分のゴムの被覆が無くなって芯金21の摩耗が進行したりして、図2に示す状態からクローラベルト8及び芯金21(芯金突起21a)が、回転軸芯P1に接近しようとしても(図 2の紙面下方に移動しようとしても)、ガイド部材15の外周部15cによりクローラベルト8の平坦面8aが支持されて、芯金突起21aが車軸ケース10の端部10aに接触する状態が防止される。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]に代えて、以下に示すように構成してもよい。
図3に示すように、外側のガイド部材26が備えられており、外側のガイド部材26は円板状の基部26a、段付きの円錐状の中間部26b、リング状の外周部26c及び基部26aに連なるスプライン部26dを備えて、一体的に構成されている。外側のガイド部材26の外周部26cは、クローラベルト8の幅方向(図3の紙面左右方向)に沿って所定の幅W2を備えている。
前述の[発明を実施するための形態]に代えて、以下に示すように構成してもよい。
図3に示すように、外側のガイド部材26が備えられており、外側のガイド部材26は円板状の基部26a、段付きの円錐状の中間部26b、リング状の外周部26c及び基部26aに連なるスプライン部26dを備えて、一体的に構成されている。外側のガイド部材26の外周部26cは、クローラベルト8の幅方向(図3の紙面左右方向)に沿って所定の幅W2を備えている。
図3に示すように、内側のガイド部材27が備えられており、内側のガイド部材27は円板状の基部27a、段付きの円錐状の中間部27b、リング状の外周部27c、基部27aに連なるスプライン部27d及び張り出し部27eを備えて、一体的に構成されている。内側のガイド部材27の外周部27cは、クローラベルト8の幅方向(図3の紙面左右方向)に沿って所定の幅W3を備えている。
図3に示すように、外側のガイド部材26及びリング部材28が駆動軸11のネジ軸部11bに取り付けられて、外側のガイド部材26のスプライン部26dが駆動軸11のスプライン部11aに取り付けられている。駆動スプロケット7の内側部7bとカラー部材14との間において、内側のガイド部材27のスプライン部27dが駆動軸11のスプライン部11aに取り付けられている。駆動軸11のネジ軸部11bにナット16を取り付けて締め込むことにより、外側及び内側のガイド部材26,27、駆動スプロケット7が駆動軸11の端部に固定されている。
図3に示すように、外側及び内側のガイド部材26,27が駆動軸11に支持され、駆動スプロケット7と一体で回転軸芯P1周りに回転するように(回転軸芯P1周りに回転自在に)、駆動軸11に固定された状態となっている。駆動軸11及び駆動スプロケット7が回転軸芯P1周りに回転駆動されて、クローラベルト8が回転駆動されると、クローラベルト8に追従するように、外側及び内側のガイド部材26,27は駆動軸11及び駆動スプロケット7と一体で回転駆動される。
図3に示すように、駆動スプロケット7の内側部7bと外側のガイド部材26のスプライン部26dとの間にOリング29が備えられ、駆動軸11のネジ軸部11bの基部とリング部材28との間にパッキン30が備えられている。駆動スプロケット7の内側部7bと内側のガイド部材27のスプライン部27dとの間にOリング31が備えられ、内側のガイド部材27のスプライン部27dとカラー部材14との間にOリング32が備えられている。
図3においては、図2に示すような凸部18及び凹部19は備えられておらず、リング状の壁部材33が支持ケース10の端部10aに取り付けられており、壁部材33によりシール部材17が保護されている。内側のガイド部材27の基部27aが壁部材33に対向する状態となり、内側のガイド部材27の張り出し部27eが支持ケース10の端部10a及び壁部材33を覆う状態となっている。
図3に示すように、支持ケース10の端部10aに対して内側のガイド部材27(張り出し部27e)が回転する状態となるのであり、支持ケース10の端部10aと内側のガイド部材27の張り出し部27eとにより、泥や水が外側から車軸ケース10の端部10aの内側に侵入するのを防止するように構成されている。
泥や水が外側から支持ケース10の端部10aと内側のガイド部材27の張り出し部27eとの間に侵入しても、泥や水が壁部材33により留められるようにして、泥や水がシール部材17に到達し難いようにしている。図2に示す内側凹部20を、図3に示す内側のガイド部材27の基部27aにおける壁部材33に対向する位置に備えてもよい。
泥や水が外側から支持ケース10の端部10aと内側のガイド部材27の張り出し部27eとの間に侵入しても、泥や水が壁部材33により留められるようにして、泥や水がシール部材17に到達し難いようにしている。図2に示す内側凹部20を、図3に示す内側のガイド部材27の基部27aにおける壁部材33に対向する位置に備えてもよい。
以上の構造により、図3に示すように、駆動スプロケット7の近傍において、駆動スプロケット7(芯金突起21a)からクローラベルト8の幅方向に沿ってクローラベルト8の外側及び内側の横端側に離れた位置に、クローラベルト8の平坦面8aを内側から支持可能な状態で、外側及び内側のガイド部材26,27が備えられている。
外側及び内側のガイド部材26,27の外周部26c,27cが、クローラベルト8の外側及び内側の平坦面8aに接触しており、外側及び内側のガイド部材26,27の中間部26b,27bが、芯金突起21aの先端部に略接触する状態となっている。
外側及び内側のガイド部材26,27の外周部26c,27cが、クローラベルト8の外側及び内側の平坦面8aに接触しており、外側及び内側のガイド部材26,27の中間部26b,27bが、芯金突起21aの先端部に略接触する状態となっている。
これにより、前項[4]に記載のように、走行時にクローラベルト8がバタ付いたり、駆動スプロケット7との摩擦により芯金21の部分のゴムの被覆が無くなり芯金21の摩耗が進行したりして、図3に示す状態からクローラベルト8及び芯金21(芯金突起21a)が、回転軸芯P1に接近しようとしても(図 の紙面下方に移動しようとしても)、外側及び内側のガイド部材26,27の外周部26c,27cによりクローラベルト8の平坦面8aが支持され、外側及び内側のガイド部材26,27の中間部26b,27bにより芯金突起21aが支持される状態となって、芯金突起21aが車軸ケース10の端部10aに接触する状態が防止される。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明の実施の第1別形態]において、図4に示すように、支持ケース10の端部10aの外周面を円錐状に構成してもよい。これにより、内側のガイド部材27の外周部27c及び張り出し部27eと、支持ケース10の端部10aとの間の空間に泥や土が滞留し難く、前述の空間に泥や土が滞留しても、泥や土が外側に出て行き易い。
前述の[発明の実施の第1別形態]において、図4に示すように、支持ケース10の端部10aの外周面を円錐状に構成してもよい。これにより、内側のガイド部材27の外周部27c及び張り出し部27eと、支持ケース10の端部10aとの間の空間に泥や土が滞留し難く、前述の空間に泥や土が滞留しても、泥や土が外側に出て行き易い。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、以下に示すように構成してもよい。
(1)ガイド部材15を、駆動軸11と一体で回転するように構成するのではなく、駆動軸11に対して自由回転するように駆動軸11に支持する。
前述の[発明を実施するための形態]において、以下に示すように構成してもよい。
(1)ガイド部材15を、駆動軸11と一体で回転するように構成するのではなく、駆動軸11に対して自由回転するように駆動軸11に支持する。
(2)ガイド部材15の中間部15bを図3に示すように構成して、ガイド部材15の外周部15c及び中間部15bが、クローラベルト8の平坦面8a及び芯金突起21aに接触するように構成する。
(3)最初の状態では、ガイド部材15の外周部15cがクローラベルト8の平坦面8aに接触せず、走行時にクローラベルト8がバタ付いたり、駆動スプロケット7との摩擦により芯金21の部分のゴムの被覆が無くなり芯金21の摩耗が進行したりして、クローラベルト8及び芯金21(芯金突起21a)が回転軸芯P1に接近することによって、ガイド部材15の外周部15cがクローラベルト8の平坦面8aに接触するように構成する。
(4)前項(2)の構成において、最初の状態では、ガイド部材15の外周部15c及び中間部15bがクローラベルト8の平坦面8a及び芯金突起21aに接触せず、走行時にクローラベルト8がバタ付いたり、駆動スプロケット7との摩擦により芯金21の部分のゴムの被覆が無くなり芯金21の摩耗が進行したりして、クローラベルト8及び芯金21(芯金突起21a)が回転軸芯P1に接近することによって、ガイド部材15の外周部15c及び中間部15bがクローラベルト8の平坦面8a及び芯金突起21aに接触するように構成する。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、以下に示すように構成してもよい。
(1)外側及び内側のガイド部材26,27の両方を、駆動軸11と一体で回転するように構成するのではなく、駆動軸11に対して自由回転するように駆動軸11に支持する。
前述の[発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、以下に示すように構成してもよい。
(1)外側及び内側のガイド部材26,27の両方を、駆動軸11と一体で回転するように構成するのではなく、駆動軸11に対して自由回転するように駆動軸11に支持する。
(2)外側のガイド部材26を駆動軸11に一体で回転するように固定し、内側のガイド部材27を駆動軸11に対して自由回転するように駆動軸11に支持する。逆に内側のガイド部材27を駆動軸11に一体で回転するように固定し、外側のガイド部材26を駆動軸11に対して自由回転するように駆動軸11に支持する。
(3)外側及び内側のガイド部材26,27の両方の中間部26b,27bに、図2に示すガイド部材15の中間部15bの構造を採用する。外側及び内側のガイド部材26,27の中間部26b,27bのうちの一方に、図2に示すガイド部材15の中間部15bの構造を採用する。
(4)最初の状態では外側及び内側のガイド部材26,27の外周部26c,27c及び中間部26b,27bが、クローラベルト8の平坦面8a及び芯金突起21aに接触せずに、走行時にクローラベルト8がバタ付いたり、駆動スプロケット7との摩擦により芯金21の部分のゴムの被覆が無くなり芯金21の摩耗が進行したりして、クローラベルト8及び芯金21(芯金突起21a)が回転軸芯P1に接近することによって、外側及び内側のガイド部材26,27の外周部26c,27c及び中間部26b,27bが、クローラベルト8の平坦面8a及び芯金突起21aに接触するように構成する。
(5)前項(3)の構成において、最初の状態では外側及び内側のガイド部材26,27の外周部26c,27cが、クローラベルト8の平坦面8aに接触せずに、走行時にクローラベルト8がバタ付いたり、駆動スプロケット7との摩擦により芯金21の部分のゴムの被覆が無くなり芯金21の摩耗が進行したりして、クローラベルト8及び芯金21(芯金突起21a)が回転軸芯P1に接近することによって、外側及び内側のガイド部材26,27の外周部26c,27cが、クローラベルト8の平坦面8a(クローラベルト8の平坦面8a及び一方の芯金突起21a)に接触するように構成する。
(6)前項(1)〜(5)の構成において、外側のガイド部材26を廃止し、内側のガイド部材27のみを備える。
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]に示すガイド部材15、外側及び内側のガイド部材26,27を廃止して、ガイド部材を支持ケース10の端部10aや機体フレーム1、トラックフレーム2に溶接やボルトにより固定し、ガイド部材を駆動スプロケット7の近傍に延出するように構成してもよい。この場合、ガイド部材は図2,3,4に示すようなリング状でなくても、片持ちのアーム状に構成してもよい。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]に示すガイド部材15、外側及び内側のガイド部材26,27を廃止して、ガイド部材を支持ケース10の端部10aや機体フレーム1、トラックフレーム2に溶接やボルトにより固定し、ガイド部材を駆動スプロケット7の近傍に延出するように構成してもよい。この場合、ガイド部材は図2,3,4に示すようなリング状でなくても、片持ちのアーム状に構成してもよい。
前述のように構成すると、固定のガイド部材に対してクローラベルト8が回転する状態となるので、最初の状態ではガイド部材がクローラベルト8の平坦面8a及び芯金突起21aに接触しないように構成する。これにより、走行時にクローラベルト8がバタ付いたり、駆動スプロケット7との摩擦により芯金21の部分のゴムの被覆が無くなり芯金21の摩耗が進行したりして、クローラベルト8及び芯金21(芯金突起21a)が回転軸芯P1に接近することにより、クローラベルト8の平坦面8a及び芯金突起21aのうちの一方(又は両方)に、ガイド部材が接触する。
この場合、芯金突起21aからクローラベルト8の幅方向に沿ってクローラベルト8の横端側に離れた位置に、ガイド部材を備えて、ガイド部材がクローラベルト8の平坦面8aにのみ対向するように構成してもよい。ガイド部材の先端部に自由回転するローラーを備えて、クローラベルト8の平坦面8aがガイド部材のローラーに接触することにより、ガイド部材のローラーがクローラベルト8に追従するように回転するように構成してもよい。
本発明は、普通型のコンバインや自脱型のコンバイン等の農作業車ばかりではなく、バックホウ等のようにクローラ走行装置を備えた建設車両にも適用できる。
7 駆動スプロケット
7e 駆動スプロケットの凸部
8 クローラベルト
8a,21a クローラベルトの内面
10 車軸ケース
11 駆動軸
15,26,27 ガイド部材
15c,26c,27c ガイド部材の外周部
21 芯金
21a 芯金突起
P1 回転軸芯
W1,W2,W3 幅
7e 駆動スプロケットの凸部
8 クローラベルト
8a,21a クローラベルトの内面
10 車軸ケース
11 駆動軸
15,26,27 ガイド部材
15c,26c,27c ガイド部材の外周部
21 芯金
21a 芯金突起
P1 回転軸芯
W1,W2,W3 幅
Claims (9)
- クローラベルトと、前記クローラベルトの幅方向に並ぶ一対の芯金突起を有すると共に前記クローラベルトに内装された芯金と、車軸ケースに内装された駆動軸の端部に固定された駆動スプロケットとを備えて、
前記駆動スプロケットの外周部の凸部が前記一対の芯金突起の間に入り込みながら、前記芯金に当たることによって、前記駆動スプロケットにより前記クローラベルトが回転駆動されるように構成し、
前記駆動スプロケットの近傍において、前記駆動スプロケットから前記クローラベルトの幅方向に沿って前記クローラベルトの横端側に離れた位置に、前記クローラベルトの内面を内側から支持可能なガイド部材を備えているクローラ走行装置。 - 前記ガイド部材を、前記芯金突起から前記クローラベルトの幅方向に沿って前記クローラベルトの横端側に離れた位置に備えている請求項1に記載のクローラ走行装置。
- 前記ガイド部材が前記クローラベルトの回転に追従するように回転自在に支持されている請求項1又は2に記載のクローラ走行装置。
- 前記ガイド部材が前記駆動スプロケットの回転軸芯周りに回転自在に支持されている請求項3に記載のクローラ走行装置。
- 前記ガイド部材が前記駆動軸に支持されている請求項4に記載のクローラ走行装置。
- 前記ガイド部材が前記駆動スプロケットと一体で回転するように前記駆動軸に固定されている請求項5に記載のクローラ走行装置。
- 前記ガイド部材の外周部が側面視で前記駆動スプロケットの回転軸芯を中心とした円形状に構成され、
前記ガイド部材の外周部が前記クローラベルトの幅方向に沿って所定の幅を備えている請求項1〜6のうちのいずれか一つに記載のクローラ走行装置。 - 前記ガイド部材を、前記芯金突起から前記クローラベルトの幅方向に沿って前記クローラベルトの横端側に離れた位置に備え、
前記芯金突起の前記ガイド部材側の側面が、前記駆動スプロケットの回転軸芯に接近するほど前記クローラベルトの幅方向中央に接近する傾斜面に構成され、
前記ガイド部材が前記芯金突起の前記ガイド部材側の側面に沿っている請求項1〜7のうちのいずれか一つに記載のクローラ走行装置。 - 前記ガイド部材が前記クローラベルトの内面に接触している請求項1〜8のうちのいずれか一つに記載のクローラ走行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013125815A JP2015000642A (ja) | 2013-06-14 | 2013-06-14 | クローラ走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013125815A JP2015000642A (ja) | 2013-06-14 | 2013-06-14 | クローラ走行装置 |
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JP2015000642A true JP2015000642A (ja) | 2015-01-05 |
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JP2013125815A Pending JP2015000642A (ja) | 2013-06-14 | 2013-06-14 | クローラ走行装置 |
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