JP2014526240A - 香味送出材料を含む喫煙物品 - Google Patents

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Abstract

喫煙物品は、香味料を熱的に放出するための香味送出材料を含むエアロゾル発生基材を含む。香味送出材料は、ポリマーマトリックスとポリマーマトリックス内に分散する香味組成物の複数のドメインとを含む。香味組成物は、12よりも長い鎖長を有する少なくとも1つのカルボン酸を有するトリグリセリドを少なくとも30重量%含む、1つ又はそれ以上のトリグリセリドと混合した香味料を含む。香味料は、香味送出材料を高温に加熱した状態でポリマーマトリックスから放出可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱時に香味料を放出する香味送出材料を含む喫煙物品に関する。
喫煙中に消費者に追加の香味を与えるために、香味料添加物を喫煙物品の中に組み込むことは公知である。香味料は、喫煙物品内のタバコ材料の加熱又は燃焼により生成されるタバコ香味を強化するために、或いはミント又はメントールのような追加の非タバコ香味を与えるために使用することができる。
メントールのような喫煙物品で用いる香味料添加物は、通常、好適な液体キャリアを用いて喫煙物品のフィルタ又はタバコロッドの中に組み込まれる液体香味料の形態である。多くの場合、液体香味料は揮発性であり、貯蔵中に喫煙物品から拡散又は蒸発する傾向がある。従って、喫煙中に主流煙に風味を付けるために利用できる香味料の量が減少する。
従来から、例えば、カプセル又はマイクロカプセルの形態で香味料をカプセル化することで蔵中喫煙物品からの揮発性香味料の損失を低減することが提案されてきた。カプセル化香味料は、喫煙物品の喫煙前又は喫煙中にカプセル構造体を壊して開けることによって、例えば、構造体を破壊又は溶融することによって放出させることができる。
国際公開特許第2009/022232号
貯蔵中の香味料の安定性及び保持率が改善された、香味の送出のための新規な材料及び機構を提供することが望ましい。特に、加熱又は燃焼時に香味を放出する香味送出材料を有する喫煙物品を提供することが望ましい。さらに、喫煙中に制御された方法で香味を放出することができる喫煙物品のための香味送出材料を有する喫煙物品を提供することが望ましい。
本発明によれば、エアロゾル発生基材を含む喫煙物品が提供される。エアロゾル発生基材は、香味料を熱的に放出するための香味送出材料を含み、香味送出材料は、ポリマーマトリックスと、ポリマーマトリックス内に分散する香味組成物の複数のドメインとを含む。香味組成物は、香味料及び1つ又はそれ以上のトリグリセリドを含み、12よりも長い鎖長を有する少なくとも1つのカルボン酸を有する少なくとも30重量%のトリグリセリドを含む。
本発明の香味送出材料は、複数のドメインを定めるネットワークを形成するポリマー材料の構造マトリックスを含む。用語「ドメイン」は、本明細書全体にわたって、香味組成物を含有する細孔又はポケット、或いはポリマーマトリックス内に分散する香味組成物の別個の領域又は液滴に言及するために使用される。香味組成物は、ポリマーマトリックスによって取り囲まれて包囲された複数の離散的ドメインにおいてポリマーマトリックスの中に分散している。
本発明の香味送出材料のポリマーマトリックスは、香味組成物をドメイン内に捕捉するので、香味送出材料は、例えば220℃を上回る高温に曝されるまで、実質的にポリマーマトリックスの構造内に保持される。従って、マトリックス構造は、材料の貯蔵中に香味送出材料から香味料の損失を好都合に最小限に抑える。このことは、香味料が、そうでなければ貯蔵中に蒸発する可能性がある揮発性材料を含有する場合に特に好都合である。
本発明の香味送出材料は、先行技術の香味送出材料と比較して高い安定性を示す。以下で更に詳細に説明するように、高い安定性は、香味送出材料の熱重量分析を用いて立証されている。高い安定性の結果として、香味送出材料は、香味料の著しい損失を伴うことなく長期間貯蔵することができる。更に、本発明による香味送出材料内の香味料の高い保持率は、貯蔵中に追加の香味料を加えて香味料の損失を補う必要がないことを意味する。場合によっては、このことは、より少量の香味料を使用してそれでも同様の香味送出を行うことを可能にする。
高い貯蔵安定性を示すと同時に、本発明の香味送出材料は、比較的高い温度まで加熱した状態で好都合に高い安定性を示す。このことは、香味送出材料のマトリックス及びドメイン構造の安定性によると考えられる。特に、以下でさらに詳細に説明するように、幾つかの実施形態では、香味組成物ドメイン内の香味料の大部分は、材料が220℃を上回る温度に加熱されるまでポリマーマトリックス内に安定的に保持されることになる。大部分緒香味料及び香味送出材料に関して、この温度は、香味料がそうでなければ蒸発する温度を軽く超える。
本発明の香味送出材料の香味組成物は、12よりも長い鎖長を有する1つ又はそれ以上のカルボン酸を有するトリグリセリドを少なくとも約30重量%、好ましくは少なくとも約50重量%、より好ましくは少なくとも約75重量%、及び最も好ましくは約100重量%含む1つ又はそれ以上のトリグリセリドと混合した香味料を含む。変形例として、1つ又はそれ以上のトリグリセリドは、12よりも長い鎖長を有する全部で3つのカルボン酸トリグリセリドを少なくとも約30重量%、好ましくは少なくとも約50重量%、より好ましくは少なくとも約75重量%、及び最も好ましくは約100重量%含む。
他の実施形態では、1つ又はそれ以上のトリグリセリドは、15よりも長い鎖長を有する1つ又はそれ以上のカルボン酸を有するトリグリセリドを少なくとも約30重量%、好ましくは少なくとも約50重量%、より好ましくは少なくとも約75重量%、及び最も好ましくは約100重量%含む。変形例として、1つ又はそれ以上のトリグリセリドは、15よりも長い鎖長を有する全部で3つのカルボン酸トリグリセリドを少なくとも約30重量%、好ましくは少なくとも約50重量%、より好ましくは少なくとも約75重量%、及び最も好ましくは約100重量%含む。
さらに他の実施形態では、1つ又はそれ以上のトリグリセリドは、17よりも長い鎖長を有する1つ又はそれ以上のカルボン酸を有するトリグリセリドを少なくとも約30重量%、好ましくは少なくとも約50重量%、より好ましくは少なくとも約75重量%、及び最も好ましくは約100重量%含む。変形例として、1つ又はそれ以上のトリグリセリドは、17よりも長い鎖長を有する全部で3つのカルボン酸トリグリセリドを少なくとも約30重量%、好ましくは少なくとも約50重量%、より好ましくは少なくとも約75重量%、及び最も好ましくは約100重量%含む。
トリグリセリドは、グリセロール及び3つの脂肪酸又はカルボン酸から生じるエステルである。トリグリセリド中のカルボン酸鎖の「鎖長」は、カルボン酸の骨格における炭素原子の数を意味する。例えば、16の鎖長のカルボン酸は、グリセロール及び脂肪酸から形成され、脂肪酸は、脂肪酸の脂肪族末端の骨格において16の炭素原子を有する。12よりも長い鎖長の1つ又はそれ以上のカルボン酸を有するトリグリセリドは、典型的には長鎖トリグリセリドと呼ばれる。
1つ又はそれ以上のトリグリセリドは、個々の成分として提供すること、又は他の成分と組み合わせて1つ又はそれ以上のトリグリセリドを含む材料に提供することができる。1つ又はそれ以上のトリグリセリドを含む香味組成物の成分は、香味料のキャリアとして働き、「トリグリセリド賦形剤」と呼ぶことができる。香味料は、トリグリセリド賦形剤と配合して、香味組成物を形成する。幾つかの実施形態では、香味料は、トリグリセリド賦形剤中に分散又は溶解する。
長鎖トリグリセリドのかなりの部分を含むトリグリセリド賦形剤を含む香味組成物の使用は、驚くことに、別の賦形剤を用いる先行技術の材料と比較して、ポリマーマトリックス内の香味組成物のドメインの分布が改善されることが分かっている。特に、本発明の香味送出材料内の香味組成物のドメインは、ポリマーマトリックス全体に均一に分布することが分かっている。また、ドメインは、比較的均一なサイズ分布を有することが分かっている。理論によって制限することを意図するものではないが、このポリマーマトリックス内の香味組成物ドメインの分散の改善は、香味送出材料が示す高い安定性に少なくとも部分的に関与していると考えられる。
カルボン酸鎖は、鎖の炭素原子の間の全ての結合が一重結合であるように飽和すること、又は鎖内の2つの炭素原子の間で、少なくとも1つの二重又は3重結合の鎖を含むように少なくとも部分的に不飽和とすることができる。好ましくは、トリグリセリド化合物には不飽和鎖よりも多くの飽和鎖が存在する。場合によっては、飽和対不飽和鎖の比率は、少なくとも約1.6、より好ましくは少なくとも約1.8、及び最も好ましくは少なくとも2.0である。より大きな相対量の飽和鎖は、製品を長期にわたってより安定にすることができ、場合によっては、製品の保存可能期間を延ばすことができる。
香味組成物は、互いに異なる鎖長を有する2つ又はそれ以上の長鎖トリグリセリドの組み合わせを含むことができる。例えば、香味組成物は、長鎖トリグリセリドの混合物を含み、随意的にカルボン酸鎖の全てが12又はそれ以下の長さの他の短鎖又は中鎖トリグリセリドと組み合わせることができる、油又は脂肪を含むことができる。トリグリセリドを含む油又は脂肪は、植物起源、動物起源、又は人工的生成とすることができる。
本発明の特に好ましい実施形態では、香味組成物は、トリグリセリド賦形剤としてココアバターを含む。ココアバターは、ココア豆から抽出された植物性脂肪であり、ココアバターは、主としてパルミチン酸(鎖長16)、オレイン酸(鎖長18)、及びステアリン酸(鎖長18)から得られるトリグリセリドの組み合わせを含む。
本発明の香味組成物にココアバターを使用すると、特に安定した本発明による香味送出材料がもたらされることが分かっている。ココアバターは、香味料と組み合わせて効果的に香味料を保持する安定した香味料組成物を提供する、安定した脂質化合物である。従って、貯蔵中に香味送出材料から外への香味料の発散は最小限に抑えられる。本発明の目的のために、ココアバターは、Codex Standard 86−1981, Rev.1−2001により規定し、調製し、処理して分析することができる。本発明で使用する好適なココアバターは多くの供給業者から入手可能である。1例は、ADM Cocoa B.V.からのアストラ「A」プレスココアバターである。
前述のように、好ましいトリグリセリドは、特定のカルボン酸鎖長を有することができる。別の場合では、代替の好ましいトリグリセリドは、前述の鎖長よりも短い鎖長を有するが、そうでなければ同様の特性、例えば、同様の結晶特性、又は融点のような他の物理的特性を有することができる。このような代替の好ましいトリグリセリドは、カルボン酸鎖に沿って官能基を有することができ、これによりトリグリセリドは長鎖トリグリセリドと同様の特性をもつようになる。
例えば、本発明の幾つかの好ましい実施形態では、香味組成物は、トリグリセリド賦形剤として多形脂肪を含む。「多形」脂肪は、異なる融点及び結晶化温度を有する複数の異なる結晶構造で凝固する脂肪であり、多形脂肪は、幾つかの実施形態では、香味組成物及び香味送出材料の安定性を高めることができる。多形植物性脂肪の好ましい例は、ココアバターである。
好ましくは、トリグリセリド賦形剤は少なくとも1つの脂肪を含み、以下の実施例で説明するスライドポイント法によって測定する場合、脂肪のスリップポイント融点は、少なくとも約22℃、より好ましくは少なくとも約25℃、及び最も好ましくは少なくとも約27℃である。好ましくは、トリグリセリド賦形剤は、約22℃から約45℃、より好ましくは約25℃から約40℃、最も好ましくは約27℃から約35℃のスライドポイント融点を有する少なくとも1つの脂肪を含む。
他の実施形態では、トリグリセリド賦形剤は少なくとも1つの脂肪を含み、以下の実施例で説明するクリアポイント法によって測定する場合、脂肪のクリアポイント融点は、少なくとも約22℃、より好ましくは少なくとも約25℃、及び最も好ましくは少なくとも約27℃である。好ましくは、トリグリセリド賦形剤は、約22℃から約45℃、より好ましくは約25℃から約40℃、最も好ましくは約27℃から約35℃のクリアポイント融点を有する少なくとも1つの脂肪を含む。22℃を上回る融点を有する脂肪の使用は、特に安定な香味送出材料を好都合に提供することを示した。
好ましくは、香味組成物は、本明細書で説明する脂肪のうちの少なくとも1つを含む賦形剤と、脂肪の融点の15℃以内、より好ましくは10℃以内の融点を有する精油のような材料を含む香味料とを含む。香味組成物の成分の融点のこの類似性は、香味料及び賦形剤の非晶質及び安定な混合物を好都合にもたらすと考えられる。
好ましくは、トリグリセリド賦形剤の粘度は、60℃において約15mPa.sec(ミリパスカル秒)を上回り、より好ましくは約20mPa.secを上回る。代替的に又は追加的に、トリグリセリド賦形剤の粘度は、30℃において約45mPa.secを上回り、より好ましくは約55mPa.secを上回る。加えて、トリグリセリド賦形剤の粘度は、所定の範囲にわたって試験することができ、例えば、70℃から始めて、ゆっくりと冷却させながらトリグリセリドの粘度を連続的に試験する。トリグリセリド賦形剤の粘度は、典型的には、トリグリセリド賦形剤が冷えると連続的に比較的一定の速度で上昇し、最終的に脂肪の結晶化が始まる点に到達する。この点では、粘度はより急速に上昇し、最終的に脂肪は完全に凝固する。好ましくは、トリグリセリド賦形剤に関する凝固が始まる点は、約35℃又はそれ以下、又はより好ましくは約30℃又はそれ以下である。好ましくは、脂肪が完全に固体になる点は、約25℃又はそれ以下、より好ましくは約20℃又はそれ以下である。本発明の目的のために、トリグリセリド賦形剤の粘度プロフィールは、以下の実施例で説明する方法を用いて測定される。
香味組成物の香味料は、香味送出材料を加熱した状態で望ましい香味を提供するための1つ又はそれ以上の香味化合物を含む。本発明の香味送出材料に使用するのに好適な香味料は、当業者には公知である。香味料は、室温(22℃)において液体香味料又は固体香味料とすることができる。香味料は、1つ又はそれ以上の天然香味料、1つ又はそれ以上の合成香味料、又は天然及び合成香味料の組み合わせを含むことができる。
様々な香味は、本発明の香味送出材料で使用することができる。幾つかの実施形態では、香味料は、高力価の香味料であり、典型的には、煙中に200百万分率未満をもたらすと考えられるレベルで使用される。このような香味料の例は、ベータダマセノン、2−エチル−3,5−ジメチルピラジン、フェニルアセトアルデヒド、グアヤコール、及びフラネオールなどの重要なタバコ芳香化合物である。他の香味料は、より高い濃度レベルで人が検知することができるに過ぎない。本明細書では低力価の香味料と呼ばれるこれらの香味料は、典型的には、煙の中に放出された桁違いに多い量の香味料になるレベルで使用される。好適な低力価の香味料は、限定されるものではないが、天然又は合成メントール、ペパーミント、スペアミント、コーヒー、茶、スパイス(シナモン、クローブ及び生姜など)、ココア、バニラ、果実香味、チョコレート、ユーカリ、ゼラニウム、オイゲノール及びリナロールを含む。
好ましくは、香味料は、精油又は1つ又はそれ以上の精油の混合物を含む。「精油」は、精油を得る植物の特徴的な匂い及び香味を有する揮発性油である。本発明の香味粒体に含有するのに好適な精油は、限定されるものではないが、ペパーミント油及びスペアミント油を含む。
本発明の好ましい実施形態では、香味料はメントールを含む。本発明の特に好ましい実施形態では、香味組成物は、ココアバター賦形剤に分散したメントールを含む。香味組成物を形成するためのココアバター中のメントールの分散は、以下の実施例に示すように、メントール香味の熱放出に対して特に安定な香味送出材料を提供することが分かっている。
好ましくは、香味組成物は、香味料を少なくとも約50重量%、より好ましくは少なくとも約60重量%、及び最も好ましくは少なくとも約75重量%含む。代替的に又は追加的に、香味組成物は、香味料を約90重量%未満含む。例えば、メントールのような低力価化合物のうちの1つ又はそれ以上は、これらのレベルのいずれにおいても香味組成物に加えることができる。香味組成物の残りの部分は、本明細書で説明するトリグリセリドのうちのいずれ1つ又はそれ以上を少なくとも約75重量%、より好ましくは少なくとも約90重量%、及び最も好ましくは約100重量%含むことができる。特に好ましくは、香味組成物は、本明細書で説明する香味料を約50重量%から約75重量%、及びトリグリセリドのうちのいずれ1つ又はそれ以上を約25重量%から約50重量%含む。加えて、前述の高力価の香味料のいずれも、1つ又はそれ以上の低力価化合物と共に、例えば、1百万分率から375百万分率の量で使用することができる。
前述のように、香味料が1つ又はそれ以上の高力価の香味料のみから成り、香味料を煙の中により低いレベルで放出することが望ましい幾つかの実施形態では、前述の高力価の香味料のいずれも、約1百万分率から約375百万分率の間で香味組成物に加えることができる。香味組成物の残りの部分は、本明細書で説明するトリグリセリドのうちのいずれか1つ又はそれ以上を少なくとも約75重量%、より好ましくは少なくとも約90重量%、及び最も好ましくは約100重量%含むことができる。
好ましくは、ポリマーマトリックス内の香味組成物のドメインは、約20ミクロン又はそれ以下、より好ましくは約10ミクロン未満、及び最も好ましくは約5ミクロン未満の平均ドメインサイズを有する。ドメインサイズは、香味送出材料の中央近くから100ミクロン×100ミクロンの断面サンプルのドメインの全てを観察し、サンプル内の各完全ドメインの断面の最大寸法を取ることによって測定される。好ましくは、ドメインの少なくとも約80%は、上限のうちのいずれか1つよりも小さなサイズを有し、より好ましくはドメインの約100%は、上限のうちのいずれか1つよりも小さなサイズを有する。これは、同様の構造を有するが別の賦形剤を使用する材料に関して見出される典型的なドメインサイズよりも著しく小さい。
前述のように、本発明の香味送出材料は、ポリマーマトリックス内の閉鎖細孔又はセルによって定められる均一な大きさのドメインの比較的均一な分布をもつ内部構造を有することが分かっている。これにより香味送出材料の表面への香味料の発散及び材料からの香味料の損失が減少して、材料の貯蔵安定性が改善されることが分かっている。
本発明による香味送出材料のポリマーマトリックスは、内部に香味組成物のドメインを捕捉する3次元ネットワークを提供する。ポリマーマトリックスは、好ましくは架橋ポリマーマトリックスである。マトリックスを形成するポリマーの架橋は、熱及び剪断力に対するポリマーマトリックスの抵抗性を改良する構造強度及び安定性を提供する。好ましくは、架橋ポリマーマトリックスは、耐水性又は耐湿性である。ポリマーマトリックスは、単一タイプの架橋可能ポリマー又は架橋可能ポリマーの組み合わせから形成することができる。
好ましくは、ポリマーマトリックスは、1つ又はそれ以上の多糖類を含む。多糖類は、架橋により非水溶性及び熱安定性とすることができ、更に無味なので本発明に使用するのに特に好適である。好ましくは、ポリマーマトリックスは、2つ又はそれ以上の多糖類の組み合わせを含み、2つ又はそれ以上の多糖類は、互いに架橋することができる。幾つかの実施形態では、ポリマーマトリックスは、アルギン酸塩及びペクチンを含み、アルギン酸及びペクチンは、互いに架橋する。幾つかの実施形態では、ポリマーマトリックスは、ペクチンを少なくとも約20重量%を含む。更に、ポリマーマトリックスは、アルギン酸塩を少なくとも約60重量%有することができる。好ましくは、ポリマーマトリックスは、ペクチンを約20重量%から約40重量%、アルギン酸塩を約60重量%から約80重量%有する。好ましくは、アルギン酸塩対ペクチンの比率は、約2:1、又は約1.8:1から約2.2:1である。
ポリマーマトリックスの架橋は、好ましくは、塩橋を形成してポリマーを架橋する多価カチオンとポリマーの反応により達成される。多価カチオンは、好ましくは、金属塩化物の溶液のような多価金属塩の溶液の形態で提供される。好ましい多価カチオンは、カルシウム、鉄、アルミニウム、マンガン、銅、亜鉛、又はランタンを含む。特に好ましい塩は、塩化カルシウムである。
香味料が、メントールのような低力価芳香化合物である場合、香味送出材料は、本明細書で説明する香味料のうちのいずれか1つ又はそれ以上を約30重量%よりも多く、又は好ましくは約45重量%よりも多く含むことができる。代替的に又は追加的に、香味送出材料は、本明細書で説明する香味料のうちのいずれか1つ又はそれ以上を約70重量%未満、又は好ましくは約80重量%未満含むことができる。より好ましくは、香味送出材料は、香味料を約30重量%から約80重量%、又は最も好ましくは香味料を約45重量%から約70重量%含む。
香味送出材料はまた、好ましくは、本明細書で説明するトリグリセリドのうちのいずれか1つ又はそれ以上の重量で少なく約15%、及び好ましくは重量で少なくとも約25%含む。代替的に又は追加的に、香味送出材料は、本明細書で説明するトリグリセリドのうちのいずれか1つ又はそれ以上の重量で約60%未満、及び好ましくは重量で約50%未満含む。より好ましくは、香味送出材料は、本明細書で説明するトリグリセリドのうちのいずれか1つ又はそれ以上の重量で約15%から約60%、及び最も好ましくは重量で約25%から約50%含む。
更に、香味送出材料は、本明細書で説明するポリマーマトリックス材料のうちのいずれか1つ又はそれ以上を少なくとも約8重量%、及び好ましくは少なくとも約10重量%含む。代替的に又は追加的に、香味送出材料は、本明細書で説明するポリマーマトリックス材料のうちのいずれか1つ又はそれ以上を約25重量%未満、及び好ましくは約20重量%未満含む。より好ましくは、香味送出材料は、本明細書で説明するポリマーマトリックス材料のうちのいずれか1つ又はそれ以上を約8重量%から約25重量%、及び最も好ましくは約10重量%から約20重量%含む。また、香味送出材料は、前述のような高力価の香味料を、例えば、約1百万分率から約300百万分率の量で含むことができる。
香味料が前述のような高力価の香味料である場合、香味送出材料は、1百万分率よりも多くを含むことができる。代替的に又は追加的に、香味送出材料は、300百万分率未満の香味料を含むことができる。より好ましくは、香味送出材料は、約1百万分率から約300百万分率の香味料を含む。香味料以外の全てを含む香味送出材料の残りの部分は、本明細書で説明するトリグリセリドのうちのいずれか1つ又はそれ以上を少なくとも約20重量%、及び好ましくは少なくとも約60重量%含むことができる。代替的に又は追加的に、香味送出材料の残りの部分は、本明細書で説明するトリグリセリドのうちのいずれか1つ又はそれ以上を約90重量%未満含む。より好ましくは、香味送出材料の残りの部分は、本明細書で説明するトリグリセリドのうちのいずれか1つ又はそれ以上を約20重量%から約90重量%、及び最も好ましくは約60重量%から約90重量%含む。
更に、香味料以外の全てを含む香味送出材料の残りの部分は、本明細書で説明するポリマーマトリックス材料のうちのいずれか1つ又はそれ以上を少なくとも約10重量%含む。代替的に又は追加的に、香味送出材料の残りの部分は、本明細書で説明するポリマーマトリックス材料のうちのいずれか1つ又はそれ以上を約40重量%未満、及び好ましくは約20重量%未満含む。より好ましくは、香味送出材料の残りの部分は、本明細書で説明するポリマーマトリックス材料のうちのいずれか1つ又はそれ以上を約10重量%から約40重量%、及び最も好ましくは約10重量%から約20重量%含む。
幾つかの実施形態では、香味送出材料は、1つ又はそれ以上の香味料、1つ又はそれ以上の脂肪、及び1つ又はそれ以上のポリマー材料のみから成る。
香味組成物中の香味料は、ポリマーマトリックスが破壊される際に香味送出材料から放出され、香味組成物のドメインが周囲雰囲気に開放されるようになっている。幾つかの実施形態では、本発明の香味送出材料の香味料は、香味送出材料が220℃を上回る温度まで加熱される場合に放出を開始する。これは、ポリマーマトリックスの分解又は劣化に起因することができる。代替的に又は追加的に、マトリックスは、加熱状態でドメイン内の香味組成物の膨張の結果として粉々に壊れる場合があり、これはポリマーマトリックスを粉々に破裂させる。これらの因子は、220℃を上回る温度における香味料の放出の一因となり得る。
好ましくは、220℃を上回る温度まで加熱した状態でポリマーマトリックスが壊れて香味料を放出すると可聴音が生じる。これは、消費者に対して香味料が放出されていることの可聴表示を提供する。
香味料の放出が始まる温度及び香味料の放出に関する温度範囲は、例えば、ポリマーマトリックスにおける架橋程度を含む多くの因子によって決まる場合がある。一般的に、ポリマーマトリックスにおける架橋程度の増大は、高い熱安定性をもたらし、架橋は、香味料の放出温度を制御するために、ある程度まで制御することができる。また、放出温度は、香味料の蒸発温度によって決まる場合がある。
前述のように、幾つかの実施形態では、香味料は、220℃を上回る温度まで材料を加熱した状態で香味送出材料から放出される。ポリマーマトリックスの機械的破壊により香味料を放出することができる場合があり、これは、例えば220℃を下回るより低い温度で達成することができる。例えば、香味送出材料への剪断力の付加によりポリマーマトリックスを物理的に破壊することができる場合がある。
本発明による香味送出材料からの香味料の熱放出プロフィールは、香味送出材料のサンプルを加熱して、温度の上昇に伴うサンプルの質量の減少を測定する熱重量分析(TGA)を用いて決定することができる。好適なTGA試験は、以下の実施例により詳細に説明されている。幾つかの実施形態では、本発明の香味送出材料は、熱重量分析において150℃まで材料を加熱した状態で約15%以下の質量の全損を有する。他の実施形態では、本発明の香味送出材料は、熱重量分析において200℃まで、好ましくは220℃まで、より好ましくは250℃まで、又は最も好ましくは300℃まで材料を加熱した状態で約15%以下の質量の全損を有する。なお一層好ましくは、香味送出材料は、熱重量分析において150℃、200℃、220℃、250℃、又は300℃まで材料を加熱した状態で約12%以下の質量の全損を有する。
本発明の香味送出材料は、長鎖のトリグリセリドのない賦形剤を使用する類似の構造の材料において見られるよりも、220℃を下回る温度において全質量の著しく低い損失を見せる。より低い温度における少量の質量の損失は、主に香味送出材料からの水分の損失によるものであり、香味料のほんの一部分のみが失われるものと思われる。これは、香味送出材料が高温に加熱されるまで、香味料の大部分をポリマーマトリックス内に保持していることを示す。より低い温度における比較的低い質量の損失は、香味送出材料の安定性を示すものである。
好ましくは、本発明の香味送出材料は、香味送出材料の温度を220℃から320℃に上昇させた状態で、少なくとも約30%、より好ましくは少なくとも約45%、及び最も好ましくは少なくとも約60%の質量の全損を有する。この質量の損失は、ポリマーマトリックスが破壊する際の香味送出材料からの香味料の損失の結果である。従って、熱重量分析の結果は、香味料の大部分が、高温で放出されることを示している。
本発明の香味送出材料は、喫煙物品のための香味添加物としての特定の用途がある。香味放出材料の熱放出プロフィールは、喫煙するまで香味放出材料がポリマーマトリックス内に揮発性香味料を効率的に保持できるようにする。
本発明により、前述のように香味送出材料を備えたエアロゾル発生基材を含む喫煙物品が提供される。香味料は、喫煙物品の喫煙中にエアロゾル発生基材の燃焼又は加熱状態で香味送出材料から放出可能である。エアロゾル発生基材は、タバコロッドとすることができ、喫煙物品は、タバコロッドと軸線方向に整列したフィルタを更に含むことができる。
前述のように、本発明の香味送出材料は、喫煙物品の中に香味料を組み込むための改良された方法を提供する。喫煙物品で使用する香味料のタイプは、典型的には比較的揮発性があり、貯蔵中に喫煙物品内に許容レベルの香味料を保持することは困難である。また、揮発性香味料は、喫煙物品の他の部品に拡散する場合があり、フィルタ内に設けられた何らかの吸着剤のような喫煙物品の他の構成要素の性能に悪影響を与える可能性がある。
喫煙物品内の香味料を提供するための本発明の香味送出材料の使用は、香味料の大部分を喫煙物品内に保持するように、貯蔵中の香味料の損失を好都合に減少させる。従って、香味送出材料は、より強い香味を主流煙に提供することができる。香味料の損失が少なくなるので、先行技術の喫煙物品にもたらされるのと同じ影響を香味に与えながら、より少量の香味料を各喫煙物品の中に組み込むことが可能である。
また、本発明の香味送出材料は、香味料が喫煙物品の他の構成要素と接触しないように、材料内に香味料を効率的に保持する。従って、本発明の香味送出材料は、活性炭のようなフィルタに吸着剤を組み込んだ喫煙物品での使用が特に望ましい。
また、喫煙物品における香味添加物としての本発明の香味送出材料の使用は、喫煙中の香味料の送出にわたって改良された制御を提供する。香味料が香味送出材料から放出される温度は、エアロゾル発生基材の加熱又は燃焼中に特定の時間又は場所において香味料を放出するように制御することができる。例えば、エアロゾル発生基材がタバコロッドを含む実施形態では、香味料は高温で放出され、従って、タバコロッドが燃焼している熱分解領域が、香味送出材料に近づくと放出されることになる。これにより、より低い温度で放出される香味料と比較して、喫煙中の香味料の送出全体をうまく制御することも可能になる。
前述のいずれかの香味送出材料は、材料を喫煙物品の中に組み込む方法に自由度があるように、好都合に様々な異なる形態で提供することができる。香味送出材料は、ビーズの形態で提供することができる。ビーズは、任意の好適な形状に形成することができるが、好ましくはほぼ円筒形又は球形である。ビーズの平均直径は、約0.2mmよりも大きく、好ましくは約0.8mmよりも大きく、及びより好ましくは約1.2mmよりも大きくすることができる。代替的に又は追加的に、ビーズの平均直径は、約3.5mm未満、好ましくは約2.5mm未満、及びより好ましくは約1.8mm未満とすることができる。最も好ましくは、ビーズの平均直径は、約0.2mmから約3.5mm、より好ましくは約0.8mmから約2.5mm、なお一層好ましくは約1.2mmから約1.8mmである。
単一ビーズは、エアロゾル発生基材内に設けることができ、又は複数のビーズ、例えば、2つ又はそれ以上、3つ又はそれ以上、或いは4つ又はそれ以上のビーズを設けることができる。複数のビーズを設ける場合、ビーズは、エアロゾル発生基材に沿って間隔を置いて配置することができ、又はエアロゾル発生基材の1つ又はそれ以上の特定の領域に配置することができる。香味送出材料の1つ又はそれ以上のビーズは、物体をフィルタ又はタバコロッドの中に挿入するための公知の装置及び方法を用いて、本発明による喫煙物品のエアロゾル発生基材の中に挿入することができる。
もしくは、香味送出材料は、ストリップ又はフレークの形態とすることができ、香味送出材料は、エアロゾル発生基材の全長に沿ってエアロゾル発生基材を形成する材料の全体に分布することができ、又はエアロゾル発生基材に沿って1つ又はそれ以上の所望の場所に堆積することができる。
もしくは、香味送出材料は、細長いフィラメント又はより糸の形態にすることができ、香味送出材料は、エアロゾル発生基材の中に導入することができる。連続フィラメントは、製造中にエアロゾル発生基材の全長に沿って設けることができ、又はフィラメントの個々の断片は、エアロゾル発生基材に沿って1つ又はそれ以上の所望の場所に堆積することができる。
喫煙物品の中に組み込むのが好ましい香味料は、当業者に公知であり、いくつかの好適な例は、前記に記載されている。本発明の好ましい実施形態では、喫煙物品内に設けられた香味送出材料中の香味料は、ミント又はメントール香味料、「オイゲノール」香味料、又はメントール及び「オイゲノール」の組み合わせを含む。これらの香味タイプを通常使用して、清涼香味を主流煙に供給する。
香味送出材料は、着色剤を含有することにより必要に応じて着色することができる。好ましくは、材料の色がエアロゾル発生基材中の材料の色と似るように、材料の色を調節するために着色剤を香味送出材料の中に組み込む。例えば、香味送出材料は、色を褐色又は緑色とすることができる。従って、香味送出材料は、エアロゾル発生基材内で目立たない。着色剤に代えて又はこれに追加して、香味送出材料は、材料の褐色又は緑色の着色を実現するためにタバコ粉末を含むことができる。
香味料は、喫煙中に材料が燃焼又は加熱される際に香味送出材料から放出される。従って、エアロゾル発生基材内の香味送出材料の位置は、喫煙中に香味料放出のタイミングを制御するために調節可能である。特に、香味送出材料は、香味料の吸煙毎の送出を制御するために、エアロゾル発生基材の長さに沿って1つ又はそれ以上の特定の場所に置くことができる。タバコロッドを含む実施形態では、各吸煙時に燃焼するタバコロッドの長さは、典型的には約5mmから約10mmである。
前述の香味送出材料は、いずれも喫煙物品内の香味領域に設けることができる。幾つかの実施形態では、香味領域は、フィルタに近いタバコロッドの下流端とすることができる。従って、香味料は、喫煙物品の最後の吸煙中に主流煙の中に放出される。従って、香味のシフトは、喫煙物品の最後の一回の吸煙又は複数の吸煙中にもたらすことができる。このような実施形態では、香味領域は、好ましくはタバコロッドの下流端から20mm以下、より好ましくはタバコロッドの下流端から15mm以下、及び最も好ましくはタバコロッドの下流端から10mm以下に配置される。
他の実施形態では、タバコロッドは、タバコロッドの下流3分の1、タバコロッドの上流3分の1、及びタバコロッドの中央3分の1に分けることができる。香味領域は、タバコロッドの下流3分の1、上流3分の1又は中央3分の1のうちの少なくとも1つに配置することができる。香味領域がタバコロッドの下流3分の1又は中央3分の1或いは両方にある場合、香味は、シガレットの最後の吸煙又はその近くで送出することができる。香味領域がタバコロッドの上流3分の1にある場合、香味は、喫煙体験の前に送出することができる。
用語「上流」及び「下流」を使用して、喫煙中に喫煙物品による主流煙の流れの方向を参照して本発明による喫煙物品の構成要素の相対位置を説明する。従って、例えばタバコロッド及びフィルタを含む喫煙物品において、タバコロッドの下流端はフィルタに最も近い端部である。
香味送出材料の単一部分は、1回又は2回の吸煙中に香味の単一の離散的破裂を達成するために、タバコロッド内の特定の位置に設けることができる。もしくは、香味送出材料の2つ又はそれ以上の別個の部分は、タバコロッドの異なる位置に組み込んで、香味の複数の離散的破裂又はタバコロッドの一部分に関して1つ又はそれ以上の香味料の持続的送出を行うことができる。別個の部分の香味送出材料は、互いに同じ香味料又は異なる香味料を提供することができる。従って、本発明の香味送出材料を使用して、新規な風味及び香味の組み合わせ、並びに新規な香味放出プロフィールを提供することができる。
代替の実施形態では、香味送出材料は、エアロゾル発生基材の長さの全て又は一部に沿ってエアロゾル発生基材の材料に混ざって均一に分散することができる。香味送出材料のこの配置は、喫煙中の香味料のより連続的な送出を可能にする。
本発明の幾つかの好ましい実施形態では、エアロゾル発生基材は、互いに軸線方向に整列する2つ又はそれ以上の結合されたエアロゾル発生基材部分で形成され、基材部分のうちの1つ又はそれ以上は香味送出材料を含み、基材部分のうちの1つ又はそれ以上はタバコ材料のみを含む。基材部分は、好ましくは、シガレット紙の二重層が設けられるように、シガレット紙で一緒に覆われる前に個別に包まれる。この構成は、エアロゾル発生基材の特定の部分の中に特定の量の香味送出材料を含めることを容易にすることができる。
本発明による喫煙物品のエアロゾル発生基材は、限定されるものではないが、タバコ積層体、膨張タバコ、処理タバコ茎、再構成タバコ材料、タバコ代用品、又はこれらの材料のいずれかの組み合わせを含む任意の好適なタバコ材料で形成することができる。タバコ材料は、限定されるものではないが、バーレー種タバコ、黄色種タバコ、オリエント種タバコ、又はこれらの配合物を含む任意のタイプのタバコ葉を含むことができる。エアロゾル発生基材を形成するタバコ材料は、好ましくはタバコカットフィルタを含む。
エアロゾル発生基材は、本明細書で説明する香味送出材料のうちのいずれかを約1mgよりも多く及び好ましくは約3mgよりも多く含むことができる。追加的に又は代替的に、エアロゾル発生基材は、本明細書で説明する香味送出材料のうちのいずれかを約20mg未満、好ましくは約12mg未満、及びより好ましくは約8mg未満含むことができる。好ましくは、エアロゾル発生基材は、香味送出材料を約1mgから約20mg、より好ましくは約1mgから約12mg、及び最も好ましくは約3mgから約8mg含む。
フィルタを含む実施形態では、フィルタは、単一セグメントフィルタ又は2つ又はそれ以上の結合フィルタセグメントを含む多成分フィルタとすることができる。以下に限定されるものではないが、繊維性フィルタトウ、空洞フィルタセグメント、管状フィルタセグメント、及び流量制限器セグメントを含む様々な好適なフィルタセグメントは、当業者には公知である。フィルタセグメントのうちの1つ又はそれ以上は、追加の香味材料、吸着材料、又は香味材料と吸着材料の組み合わせを含むことができる。
好ましくは、本発明による喫煙物品の全長は、約70mmから約128mm、より好ましくは約84mmである。
好ましくは、本発明による喫煙物品の外径は、約5mmから約8.5mm、より好ましくは約5mmから約7.1mm又は約7.1mmから約8.5mmである。
好ましくは、本発明による喫煙物品のフィルタの全長は、約18mmから約36mm、より好ましくは約27mmである。
本発明による喫煙物品は、包装箱に、例えば、1つ又はそれ以上の香味料でコーティングされた内側ライナを有するソフトパック又はヒンジ蓋付きパックに包装することができる。
フィルタシガレットのような可燃性喫煙物品並びに本発明による喫煙物品は、材料を燃焼するのではなくて加熱してエアゾルを形成する加熱式喫煙物品とすることができる。例えば、香味材料は、国際公開特許第2009/022232号に開示する熱源のような可燃性熱源を含む加熱式喫煙物品の中に組み込むことができ、加熱式喫煙物品は、可燃性熱源及び該可燃性熱源の下流のエアロゾル発生基材を含む。また、香味放出材料は、非可燃性熱源、例えば、化学的熱源又は電気抵抗式加熱素子のような電気的熱源を含む加熱式喫煙物品の中に組み込むことができる。
本発明によれば、前述のように本発明による喫煙物品を生成するための方法も提供される。本方法は、ポリマーマトリックスと、ポリマーマトリックス内に香味組成物を含む複数のドメインとを含む香味送出材料を準備するステップであって、香味組成物が、12よりも長い鎖長を有する少なくとも1つのカルボン酸を有するトリグリセリドを少なくとも30重量%含む1つ又はそれ以上のトリグリセリドと混合した香味料を含んでいるステップと、香味送出材料を含むエアロゾル発生基材を形成するステップとを含む。幾つかの実施形態では、エアロゾル発生基材はタバコロッドであり、本方法は、タバコロッドと軸線方向に整列するフィルタを準備して喫煙物品を形成するステップを更に含む。
香味送出材料は、香味料を1つ又はそれ以上のトリグリセリドに分散させて香味組成物を形成するステップと、マトリックスポリマー溶液と香味組成物を混合してエマルジョンを形成するステップと、エマルジョンを架橋溶液に加えて、マトリックスポリマー溶液を架橋して香味送出材料を形成するステップとにより形成することができる。好ましくは、香味料は、40℃から50℃の温度でトリグリセリド賦形剤と混合される。好ましくは、香味組成物は、室温(22℃)でマトリックスポリマー溶液と混合され、好ましくは、混合は、高剪断の下で、例えば、100s-1の剪断速度で剪断混合器において行われる。混合物は、このステップ中に加熱されないが、混合物の温度は、付加された剪断の結果として上昇する場合がある。
好ましくは、マトリックスポリマー溶液は、水溶液中で1つ又はそれ以上の多糖類の溶液を含む。好ましくは、マトリックスポリマー溶液は、多糖類を約5重量%又はそれ以下含有する。好ましくは、香味組成物及びマトリックスポリマー溶液を混合して、香味組成物を約10重量%から約40重量%、より好ましくは香味組成物を約15重量%から約35重量%含む溶液を形成する。
好ましくは、エマルジョンは、約5℃から約15℃の温度で架橋溶液と接触している。好ましくは、架橋溶液は、水中で多価カチオンの約5重量%の溶液である。特に好ましくは、架橋溶液は、カルシウム塩溶液、例えば、塩化カルシウム溶液である。エマルジョンは、好ましくは、約10秒から約120秒、より好ましくは約40秒から約80秒の間、架橋溶液と接触状態のままとされる。時間の長さは、架橋の所望の程度及びポリマーマトリックスの所望の硬度に応じて選択することができる。
架橋後、結果として得られる香味送出材料は、架橋溶液から、例えば、こし器又は類似の装置を用いて除去される。次に、香味送出材料は、好ましくは、表面から架橋溶液を除去するためにすすいで乾燥する。乾燥は、例えば熱い空気の流れを含む任意の好適な手段を用いて実施することができる。乾燥は、任意的に真空下で実施することができる。
架橋溶液に加える前に、香味組成物及びマトリックスポリマー溶液のエマルジョンは、香味送出材料の所望の形態に応じて様々な形状に形成することができる。例えば、エマルジョンは、線条、ビーズ、又は液滴の材料を生成するために円筒形又は球形に形成することができる。これは、好適な押し出し又は球形化技術を用いて実施することができる。もしくは、エマルジョンは、シートの形にして、ストリップ又はフレークに切り分けること、或いは細長いフィラメント又はより糸に引きこむことができる。
本発明によれば、喫煙物品中の香味送出材料の使用方法が更に提供され、香味送出材料は、ポリマーマトリックスとポリマーマトリックス内に香味組成物を含む複数のドメインとを含む。香味組成物は、12よりも長い鎖長を有する少なくとも1つのカルボン酸を有するトリグリセリドを少なくとも30重量%含む1つ又はそれ以上のトリグリセリドと混合した香味料を含む。香味料は、喫煙物品を加熱した状態で香味送出材料から放出可能である。
本発明は、以下に添付の図面を参照して単に例示的に詳細に説明される。
本発明によるタバコロッド中に香味送出材料を含むフィルタシガレットの側面図を示す。 図1のフィルタシガレットに用いる香味送出材料の走査電子顕微鏡画像を示す図である。 別の香味送出材料の比較の走査電子顕微鏡画像を示す図である。
図1に示すシガレット10は、軸線方向に位置合わせされた細長い円筒形フィルタ14の一方の端部に取り付けられた、細長い円筒形の巻きタバコロッド12を含む。フィルタ14は、酢酸セルローストウの単一セグメントを含む。巻きタバコロッド12及びフィルタ14は、チップペーパー16によって従来の方式で接合され、チップペーパー16は、フィルタ14の全長及び巻きタバコロッド12の隣接部分を囲む。巻きタバコロッド12の燃焼中に発生する主流煙と周囲空気を混合するために、複数の環状穿孔18は、フィルタ14に沿った所定の位置にチップペーパー16を貫通して設けられる。
本発明による香味送出材料で形成された単一香味ビーズ20は、タバコロッド12の下流端から約10mmの位置に設けられる(タバコロッド12は下流端でフィルタ14に接合する)。ビーズ20中の香味送出材料は、220℃を上回る温度まで材料を加熱した状態で放出されるメントール香味料を組み込む。従って、メントール香味料は、喫煙中に香味ビーズ20を含有するタバコロッドの一部、燃焼すると主流煙の中に放出される。香味ビーズ20をタバコロッド12の下流端に配置した結果、香味料は、シガレット10の最後の吸煙のうちの1回の間に放出される。従って、消費者は、シガレットの喫煙の最後の辺りで突然現れるメントール香味を味わうことになる。
ビーズを形成する香味送出材料のための好適な製剤及び香味送出材料を形成するためのプロセスの実施例を以下に説明する。
香味送出材料は、マトリックス全体に分散するメントール香味組成物の複数のドメインを有する架橋ペクチン−アルギン酸塩マトリックスを含む。香味送出材料を生成するために、メントール香味組成物は、最初に以下の成分の混合物から形成される。
Figure 2014526240
マトリックスポリマー溶液は、次に以下の成分の混合物から形成される。
Figure 2014526240
溶液は、香味組成物の20%w/w及びマトリックスポリマー溶液の80%w/wで形成される。溶液は、Kinematicaから入手可能な30mmの直径を有する分散アグリゲートヘッドPT−DA 3030/4 ECを備えたPolytron 3100Bのような剪断混合器において混合される。溶液は、52〜55℃の温度に混合物を維持しながら15000から20000のRPMで高い剪断を受ける。混合を3から4分間続けて、マトリックスポリマー溶液中に香味組成物のエマルジョンを生成し、香味組成物の液滴のサイズは5ミクロンを下回るまで小さくなる。
結果として得られるエマルジョンは、約1.5mmの直径を有する球形ビーズの形状に形成され、4℃の温度で以下の組成物の架橋溶液の中に投入される。
Figure 2014526240
ビーズは、アルギン酸塩及びペクチンを架橋してポリマーマトリックスを形成するために、約60秒間架橋溶液中に入れたままにしておく。ビーズは、次に、架橋溶液から除去され、300分間40〜50℃の温度で熱い乾燥空気中で乾燥する前に水中で洗浄される。
図2は、前記の実施例で生成された香味送出材料の走査電子顕微鏡画像を示す。香味送出材料の内部構造が、マトリックス全体に分散する香味組成物の複数の小さなドメインを有するポリマーマトリックスによってもたらされることが画像から分かる。ドメインは、材料全体に比較的均一に分布され、サイズは比較的一定であり、前述のように高い安定性がもたらされる。
図3は、類似のプロセスで形成された類似のタイプの構造を含む香味送出材料の比較の走査電子顕微鏡画像を示すが、ここでは、香味組成物は、長鎖トリグリセリドを少なくとも30重量%含まない賦形剤を用いて形成される。従って、この香味材料は、本発明によるものではない。
図3の香味送出材料の内部構造は、本発明の香味送出材料の内部構造と異なることが分かる。特に、図3に示す香味送出材料において、多くのドメインのサイズは、図2に示す材料の対応するドメインのサイズよりも大きい。図3の矢印は、サンプル中の大きなドメインの幾つかを強調する。加えて、図3に示す材料において、ドメインは、より開いており、図2の材料よりも一貫したサイズ分布が少ない。図3に示す材料のより大きくより開いたドメイン構造の結果として、メントールは、材料の外面に簡単に移動し、本発明による材料からよりも貯蔵中の材料からのメントールの損失が大きい。
前記の実施例で生成された香味送出材料の香味放出プロフィールは、熱重量分析(TGA)で分析することができる。TGA試験は、質量分析計又は類似のTGA機器に結合されたNetzschからSTA 409 CD熱重量測定機械を用いて行う。分析において、香味送出材料は、毎分15℃の速度で上昇する温度及び毎分60mlの空気流の不活性窒素雰囲気において25℃から600℃に加熱される。温度の上昇に応じて材料の質量を測定するので、温度の関数として質量の減少率を決定できる。
説明した熱重量分析において加熱する際に、前記の実施例で生成された香味送出材料は、香味送出材料を220℃まで加熱した状態で約11.5%の質量の全損を示した。対照的に、別の賦形剤で生成された図3に示す香味材料は、熱重量分析において同じ方法で加熱する際に約20%の質量の全損を示した。これらの結果は、香味送出材料の安定性に対して香味組成物中に長鎖トリグリセリドを含有することのプラス効果を明示するものである。
トリグリセリド賦形剤(例えば、ココアバター)の粘度は、中間粘性液体に対してMV−DIN測定スピンドルヘッドを装備したHAAKE RV20血流計のM5測定ヘッドの二重壁MV−DIN容器、又は類似の粘度測定機器の中にココアバターのサンプルを置くことで測定することができる。ココアバターの温度は、200s-1の一定の剪断速度で60℃まで上昇する。この段階の間に、温度は、二重壁円筒体の壁の間の浴槽に設けたPT100温度プローブを用いて測定する。ココアバターの粘度は、次に、200s-1の一定の剪断速度を維持しながらココアバターを冷却する際に測定する。また、サンプルの完全凝固が起こる温度を測定するが、この温度は、スピンドルが回転を停止する点に対応する。冷却中に、内側マントルの温度を測定する。
前記の実施例で用いるココアバターの粘度は、この手順を用いて60℃から30℃に冷却する間に試験し、ココアバターの粘度は、下の表に示すように増加することが分かった。
Figure 2014526240
ココアバターは、約30℃で結晶化を開始し、503mPa.sまで粘度の急増を生じた。温度が30℃を下回って減少するに従って粘度は増加し続け、18.8℃でココアバターの完全凝固が起こった。
トリグリセリド賦形剤(例えば、ココアバター)の融点は、スライドポイント(ココアバターが溶融し始める温度)及びクリアポイント(ココアバターが完全に液体になり溶融する温度)を測定する以下の試験において測定することができる。
ココアバターの>50グラムのサンプルは、最初に50〜60℃の温度まで加熱し、溝付きフィルタ(Whatman no.3、直径15cm)を通して濾過する。濾過されたココアバターの50グラムを第1の水槽中で25℃まで冷却し、その後絶えず攪拌しながら第2の水槽中で32〜33℃まで加熱する。ココアバターは、次に、金属トレイの中に注がれ、室温(20〜22℃)で2時間そのまま放置する。
次に、前処理ココアバターの融点を以下のようにH.Finckeにより決定する。融点を決定するために金属トレイからの前処理ココアバターの1cmコラムをU字管のより長い側に押し込む。U字管のより短い側は温度計に固定するが、U字管の湾曲部が温度計球と同じレベルになっている。U字管及び温度計は、融点機器の内側水槽に導入する。融点機器は、内側水槽及び外部水槽を含み、外側水槽の水レベルは9.5cmであり、内側水槽の水レベルは外部水槽の水レベルを1cm下回る。
外部水槽は、絶えず攪拌しながらゆっくり加熱する。30℃まで内側浴槽中の最大温度の増加は毎分1℃とすることができる。約30℃で内側浴槽の温度は毎分0.2℃以下だけ上昇する。U字管中のココアバターのコラムが降下する温度を測定するが、これはスライドポイントに対応する。また、ココアバターコラムが完全に透明になる温度を測定するが、これはクリアポイントに対応する。
対応する分析技術は、本発明による他の香味送出材料に適用することができることを理解されたい。
10 シガレット
12 タバコロッド
14 フィルタ
16 チップペーパー
18 環状穿孔
20 ビーズ

Claims (15)

  1. エアロゾル発生基材を備える喫煙物品であって、
    前記エアロゾル発生基材は、香味料を熱的に放出するための香味送出材料を含み、該香味送出材料は、
    ポリマーマトリックスと
    前記ポリマーマトリックス内に香味組成物を含む複数のドメインと、
    を含み、
    前記香味組成物は、12よりも長い鎖長を有する少なくとも1つのカルボン酸を有するトリグリセリドを少なくとも30重量%含む、1つ又はそれ以上のトリグリセリドと混合した香味料を含み、
    前記香味料は、前記喫煙物品を加熱した状態で前記香味送出材料から放出可能であることを特徴とする喫煙物品。
  2. 前記エアロゾル発生基材は、タバコロッドであり、前記喫煙物品は、前記タバコロッドと軸線方向に整列したフィルタを更に含む、請求項1に記載の喫煙物品。
  3. 前記香味料は、220℃を超えて前記香味送出材料を加熱した状態で前記ポリマーマトリックスから放出可能である、請求項1又は2に記載の喫煙物品。
  4. 前記香味送出材料は、前記香味送出材料の温度を220℃まで上昇させた状態で15%を超えない、好ましくは12%を超えない質量の全損を有する、請求項1から3のいずれかに記載の喫煙物品。
  5. 前記香味料はメントールを含む、請求項1から4のいずれかに記載の喫煙物品。
  6. 前記香味料は、ココアバターと混合される、請求項1から5のいずれかに記載の喫煙物品。
  7. 前記香味組成物は、ココアバター中に分散するメントールを50から75重量%含む、請求項6に記載の喫煙物品。
  8. 前記ポリマーマトリックスは、1つ又はそれ以上の多糖類を含む、請求項1から7のいずれかに記載の喫煙物品。
  9. 前記ポリマーマトリックスは、アルギン酸塩及びペクチンの組み合わせを含む、請求項8に記載の喫煙物品。
  10. 前記香味送出材料は、温度が220℃から320℃に上昇する場合、少なくとも50%の質量の全損を有する、請求項1から9のいずれかに記載の喫煙物品。
  11. 前記香味組成物のドメインの80%は、20ミクロン又はそれ以下の直径を有する、請求項1から10のいずれかに記載の喫煙物品。
  12. 前記香味送出材料は、1つ又はそれ以上のビーズ、フィラメント、フレーク又はこれらの組み合わせの形態である、請求項1から11のいずれかに記載の喫煙物品。
  13. 前記香味送出材料は、前記エアロゾル発生基材の中央3分の1に設けられる、請求項1から12のいずれかに記載の喫煙物品。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の喫煙物品を生成するための方法であって、該方法は、
    ポリマーマトリックスと、12よりも長い鎖長を有する少なくとも1つのカルボン酸を有するトリグリセリドを少なくとも30重量%含む、1つ又はそれ以上のトリグリセリドと混合した香味料を含む香味組成物を前記ポリマーマトリックス内に含む複数のドメインとを含む香味送出材料を準備するステップと、
    前記香味送出材料を含むエアロゾル発生基材を形成するステップと、
    を含む方法。
  15. 喫煙物品中に香味送出材料を使用する方法であって、該香味送出材料は、
    ポリマーマトリックスと、
    12よりも長い鎖長を有する少なくとも1つのカルボン酸を有するトリグリセリドを少なくとも30重量%含む、1つ又はそれ以上のトリグリセリドと混合した香味料を含む香味組成物を前記ポリマーマトリックス内に含む複数のドメインと、
    を含み、
    前記香味料は、前記喫煙物品を加熱した状態で前記香味送出材料から放出可能である、
    ことを特徴とする使用方法。
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