JP2014513224A - スライディングドア - Google Patents

Abstract

スライディングパネルと固定パネルとを備えるスライディングドアによって、スライディングパネルの位置に関わらず、スライディングパネルは固定パネルに対して枢動可能となる。また、スライディングパネルが完全に開いているか、またはほぼ完全に開いているときに、床軌道を必要とせずに、スライディングパネルおよび固定パネルの両方が、パネルが取り付けられる外枠に対して枢動可能となる。スライディングパネルは、固定パネルおよび外枠に対して、ヘッダの長さに沿って線形に移動してもよい。スライディングパネルと協働して係合するガイドブラケットは、固定パネルの底部レール内に形成されるガイド軌道内に部分的に配置されてもよい。床板は、第１のわき柱の底部端部に隣接して床面に固定されて、支持／安定性をパネルに提供してもよい。
【選択図】図２

Description

本発明は離脱機能を備える無軌道スライディングドアに関する。

関連出願への相互参照
出願人は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、２０１１年４月７日に出願された特許文献１、および２０１２年３月１４日に出願された特許文献２の両方に基づく優先権を主張する。

離脱機能を備える手動式スライディングドアは、病院および医療施設の集中治療室（ＩＣＵ）入り口として一般に用いられている。この種類のドアによって、医療従事者は患者をよく見ることができ、患者はプライバシーと防音効果を得ることができる。このような目的を持つ従来の手動式スライディングドアのモデルでは患者がよく見える一方、プライバシーという固有の問題が生じる。

対象とする種類の手動式スライディングドアは、（ｉ）無軌道スライディングドアおよび（ｉｉ）軌道付きスライディングドアの２つの基本的な構成において利用可能である。対象とする種類の無軌道のＩＣＵ型手動式スライディングドアは一般にヘッダ部材を含む。ヘッダ部材は表面と、裏面と、底面とを修理アクセスカバーと共に有する。修理アクセスカバーは、取り外し可能なカバーまたは蝶番式のカバーのいずれかとして構成されてもよい。蝶番式のカバーは開いた位置および閉じた位置の両方において支持される。ヘッダ部材内には、スライディングドア支持ローラの上部軌道と、スライディングパネルが許容可能な距離または必要な距離を超えて摺動しないようにする停止ブロックもある。ドアユニットはまた、１または複数のスライディングパネルと、１または複数の固定パネルとを含む。

スライディングドアパネルおよび固定パネルは緊急時またはＩＣＵ室に危機を搬入する必要があるときのいずれかに、離脱する機能を有する。１または複数のスライディングパネルは、パネルが離脱するときにパネルを支持するねじり棒の一種を装備することが多い。従来の種類のドアの構成は、ヘッダおよびドア戸枠のために押出アルミニウム部材を用いる。

従来の無軌道の手動式スライディングドアは任意の位置で外れない。その代わりに、まずスライディングパネルを摺動して完全に開かねばならない。次に、解除レバーを固定パネル上で操作する。スライディングパネルが完全に開き、レバーが解除されると、両方のドアはユニットとして一緒に観音開きに開く。この動作を正しく行うためには、従前の知識または特別な知識が必要となる。緊急時には、操作者が必要な手順を忘れることもある。また、ドアの知識を何も持たない個人にそのような操作を行うことを期待することはできない。さらに、通常は皿ボルトとして知られる解除レバーがあることから、保守管理および修理の問題が発生する。操作者がパネルを離脱させようとするときに、皿ボルトが完全に解除されていないと、皿ボルトの摺動ボルト部分のガイドブラケットは容易に壊れるか、または位置がずれることがあり得る。その結果ガイドが損傷するか、壊れているときに、固定パネルを容易に操作位置に再度固定することができない可能性もある。操作中に任意の時点で、特別な知識を必要とせずに離脱する特徴がないことによって、生命の安全および出口に関する問題が提示される。

従来の軌道付きユニットは、スライディングパネルの移動中に任意の位置で外すことができる一方、床に取り付けた軌道を必要とする。軌道が床上にあることで、大型の機器をＩＣＵ室に搬入する際に、超えなければいけない障害が生じる。さらに従来の床軌道では、スライディングパネルの底部ガイドピンのために凹部が生じる。この凹部を清潔に、ごみがたまらないように保つことは困難である。ＩＣＵ棟などの環境では、感染制御は重大な懸念事である。床軌道にはほこり、細菌、および／または病原体がたまりやすく、清潔な作業環境を維持することがさらに困難になる。したがって、従来技術のスライディングドアには、複数の問題がある。

米国仮特許出願第６１／４７２，７３８号 米国非仮特許出願第１３／４２０，３１９号

本発明の有利点を容易に理解できるように、簡潔に前述した本発明を、添付図に例示する特定の実施形態を参照してより具体的に説明する。これらの図は本発明の一般的な実施形態のみを図示するものであり、したがって本発明の範囲を限定するものと考えてはならないことを理解し、添付図を用いて、追加の特異性および詳細と共に本発明を記載し、説明する。

スライディングドアの第１の実施形態の斜視図であり、スライディングパネルは部分的に開いている。 スライディングドアの第１の実施形態の斜視図であり、スライディングパネルは部分的に開き、固定パネルから離脱している。 スライディングドアの第１の実施形態の斜視図であり、スライディングパネルは完全に開いている位置にあり、スライディングパネルおよび固定パネルの両方が外枠から離脱している。 スライディングドアの一定の実施形態と共に用いてもよい、ヘッダの一実施形態の詳細図である。 スライディングドアの一定の実施形態と共に用いてもよい、床板の一実施形態の詳細図である。 図５Ａに示す床板の実施形態の詳細図であり、スライディングパネルおよび固定パネルが設置されている。 キャリヤバーの一実施形態の詳細図である。 図６に示すキャリヤバーの一実施形態の詳細図であり、キャリヤバーは図４に示すヘッダの実施形態と係合する。分かりやすくするために、外板を取り外してある。 図４に示すヘッダの実施形態と係合する、スライディングパネルおよび固定パネルの詳細図である。両方のパネルは通常位置にある。 図４に示すヘッダの実施形態と係合する、スライディングパネルおよび固定パネルの詳細図である。両方のパネルは離脱した位置にある。 図４に示すヘッダの実施形態と係合する、スライディングパネルおよび固定パネルの詳細図である。スライディングパネルは離脱した位置にある。 スライディングパネルの上部レール内のロック部材の回りの、図８Ａおよび図８Ｂに示す、スライディングパネルと固定パネル、ヘッダ、およびキャリヤバーの実施形態の断面図である。 スライディングパネルと共に用いるガイドブラケットの一実施形態の斜視図である。 固定パネル留め具の回りの固定パネルの底部レールの一実施形態と係合する、図９Ａに示すガイドブラケットの実施形態の断面図である。 枢軸ピンの回りの固定パネルの底部レールの一実施形態と係合する、図９Ａに示すガイドブラケットの実施形態の断面図である。 スライディングパネルの枢軸ピンの回りの、スライディングドアの第１の実施形態の上部部分の断面図である。 スライディングパネル内のロック部材の回りの、スライディングドアの第１の実施形態の上部部分の断面図である。 図１０Ａおよび図１０Ｂに示す固定パネルの枢軸ピンの回りの、スライディングドアの第１の実施形態の上部部分の断面図である。

本発明の様々な実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の説明で記載し、または図で例示する部品の構成および配置の詳細に対する適用に限定されないことを理解されたい。本発明は別の実施形態でも利用可能であり、様々な方法で実行または実施可能である。また、装置または部品の配向性（たとえば、「前」、「後ろ」、「上」、「下」、「上部」、「底部」などの用語等）に関して本明細書で用いる語法および用語は、本発明の説明を簡略化するためにのみ用いられ、これだけで言及する装置または部品が、具体的な配向性を有さねばならないということを示すものでも、または暗示するものでもないことを理解されたい。さらに、説明を目的として本明細書および添付の請求項で用いる「第１」、「第２」および「第３」などの用語は、相対的な重大性または重要性を示すこと、または暗示することを目的とするものではない。

本発明は様々な修正および代替構成が可能であるが、一定の実施形態を図に示し、以下に詳細に説明する。ただし、本発明を開示する特定の形状に限定する意図はなく、その反対に、本発明の精神および範囲内にあるすべての修正、代替構成および方法、および同等物を対象とすることを意図することを理解されたい。

図に示すように、本開示によるスライディングドア１０は、少なくとも１つのスライディングパネル３０と、外枠２０と協働して係合する少なくとも１つの固定パネル４０とを含んでいてもよい。スライディングパネル３０は、平行ではあるが、固定パネル４０からずれている線形平面においてヘッダ２２に沿って移動し、固定パネル４０の隣を摺動してもよいように構成される。スライディングドア１０は、スライディングパネル３０が外枠２０または固定パネル４０に対して任意の（たとえば、完全に開いている、完全に閉じている、部分的に開いている）位置にあるとき、スライディングパネルの第２の垂直レール３１ｂに隣接するスライディングパネル３０の縁が外枠２０から離脱してもよいように構成される。さらに、スライディングパネル３０が完全に開いているか、またはほぼ完全に開いているときに、固定パネルの第１の垂直レール４１ａに隣接する固定パネル４０の縁は、外枠２０から離脱してもよい。外枠２０から離脱するスライディングパネル３０または固定パネル４０を収容するために床軌道は必要ない。図１は、スライディングドア１０の第１の実施形態を示し、スライディングパネル３０は部分的に開いている。図２で示すスライディングパネル３０は、スライディングパネルの第２の垂直レール３１ｂに隣接するスライディングパネル３０の縁が外枠２０から離脱している。図３では、スライディングパネル３０と固定パネル４０の両方が外枠２０から離脱しているところを示す。各パネル３０、４０は一般に、長方形として形成されてもよい。スライディングパネル３０は、スライディングパネルの第１および第２の垂直レール３１ａ、３１ｂと、スライディングパネルの上部および底部レール３２、３４とを含んでいてもよい。固定パネル４０は、固定パネルの第１および第２の垂直レール４１ａ、４１ｂと、固定パネルの上部および底部レール４２、４４とを含んでいてもよい。

本明細書で開示する外枠２０の実施形態は一般に、ヘッダ２２を含む。ヘッダ２２は、その両端部で第１および第２のわき柱２６、２８と当接する。わき柱２６、２８は従来のスライディングドアで用いる種類であってよいと考えられるが、本明細書で開示し、請求するスライディングドア１０はこれに限定されず、スライディングパネル３０および／または固定パネル４０の側部と係合するために任意の適切な構造および／または方法を限定せずに用いてもよい。

図４は、スライディングドア１０の例示実施形態と共に用いてもよい、ヘッダ２２の一実施形態の詳細図を示す。ヘッダ２２のこの実施形態は、以下に詳述するようにキャリヤバー５０を収容するために、スライディング軌道２２ａをその中に備えて形成されてもよい。スライディング軌道２２ａは一般に、ヘッダ２２の全長に沿って延在してもよく、キャリヤバー５０をヘッダ２２の長さに沿って横方向に摺動させてもよい。ヘッダ２２はまた、停止ブロック２３を固定パネルの第１および第２の垂直レール４１ａ、４１ｂに隣接するスライディング軌道２２ａの一方の端部に備えて形成され、スライディングパネル３０の移動距離を制限してもよい。ヘッダ２２はまた、固定パネルの上部レール４２と選択的に係合するために、その一部に沿って固定パネルガイド２４を備えて形成されてもよい。固定パネルガイド２４は、固定パネルガイド２４から突出するガイドインターロック２４ａを含んでいてもよい。ガイドインターロック２４ａは、固定パネルの上部レール４２に形成される固定パネルインターロック４２ａに対応する。固定パネルガイド２４はまた、固定パネルの上部レール４２内に位置する係止部材１２と選択的に係合するための、ガイド移動止め２４ｂを含んでいてもよい。固定パネル４０は、固定パネル枢軸ピン２５の回りを、（たとえば、固定パネル４０が外枠２０から離脱するとき）外枠２０に対して枢動してもよい。

図５Ａおよび図５Ｂは、スライディングドア１０の例示実施形態と共に用いてもよい床板６０の一実施形態を示す。床板６０は、床面／底面に固定されるように考案される。わき柱２６、２８の下端部は床／底部表面まで延在する。しかし、別の構成も限定なく用いてもよい。床板６０はパネル３０、４０の両方が離脱するときに、露出しないような大きさに考案される。床板６０をパネル３０、４０両方の下に位置するように構成することによって、床板６０が損傷することを防ぐ。床板６０は、固定パネル留め具６４を含んでいてもよい。固定パネル留め具６４は固定パネルの底部レール４４と枢動して係合する。したがって、固定パネル４０が外枠２０から離脱するとき、固定パネル４０は外枠２０と、固定パネルの上部レール４２に隣接する固定パネル枢軸ピン２５と、固定パネルの底部レール４４に隣接する固定パネル留め具６４とによってのみ係合する。床板６０はまた、固定パネル留め具６４と第１のわき柱２６との間に配置されるパネル軸受６２を含んでいてもよい。パネル軸受６２はスライディングパネルの底部レール３４と選択的に係合し、スライディングドア１０の任意の部品の損傷を防ぐ。つまり、スライディングパネル３０および固定パネル４０が一緒に離脱する場合には（図３に示すように）、パネル軸受６２は、このような状況下でスライディングパネル３０から伝達される負荷を受容し、スライディングパネル３０を確実に真っ直ぐかつ垂直に維持するように構成されてもよい。

スライディングドア１０の例示実施形態と共に用いてもよい、キャリヤバー５０の一実施形態を図６に示す。スライディングドア１０の例示実施形態では、キャリヤバー５０は一般に、スライディングパネル３０の重量の大部分を支持し、外枠２０および固定パネル４０に対するスライディングパネル３０の直線移動を促進する。キャリヤバー５０は一般に、図７からよく分かるように、使用中にヘッダ２２のスライディング軌道２２ａ内に配置される。キャリヤバー５０の本実施形態は２対のローラ５３を各端部に含む。ローラ５３はキャリヤバー５０に対して回転可能であり、一般にキャリヤバー５０がヘッダ２２の一方の端部から他方の端部までスライディング軌道２２ａに沿って移動することを促進する。キャリヤバー５０は、そこから延在するキャリヤバーインターロック５２を備えて形成されてもよい。キャリヤバーインターロック５２は、スライディングパネルの上部レール３２内に形成されるスライディングパネルインターロック３２ａに対応する。キャリヤバー５０はまた、キャリヤバー移動止め５２ａを含んでいてもよい。キャリヤバー移動止め５２ａは、スライディングパネルの上部レール３２内に配置される係止部材１２と選択的に係合する。キャリヤバー５０はまた、スライディングパネル枢軸ピン５４を含んでいてもよい。スライディングパネル枢軸ピン５４は、（たとえば、スライディングパネル３０が外枠２０および／または固定パネル４０から離脱するとき）スライディングパネルの上部レール３２に対して枢動して係合する。

図８Ａおよび図８Ｂはスライディングパネル３０および固定パネル４０の例示実施形態を示す。スライディングパネル３０および固定パネル４０は、通常の位置および離脱した位置それぞれにおいてヘッダ２２の例示実施形態と係合する。図８Ｃは離脱した位置におけるスライディングパネル３０のみの図を示す。本明細書で開示するスライディングドア１０の例示実施形態は、ばね荷重ボールとして形成される係止部材１２を備えるように構成される。係止部材１２は、それぞれスライディングパネルの上部レール３２および固定パネルの上部レール４２に取り付けられる。各ボールは、パネル３０、４０が通常位置にあるとき（つまり、ヘッダ２２に対して平行であるとき）それぞれ移動止め５２ａ、２４ｂと係合する。係止部材１２は、ヘッダ２２の長さに対して垂直方向（好ましくは出口方向）にかかる特定量の力によって、ボールがそれぞれ移動止め５２ａ、２４ｂから外れ、それによってそれぞれパネル３０、４０が外枠２０から離脱する（つまり、外向きに枢動する）ように設計される。したがって、スライディングドア１０では、操作者は容易かつ効果的にいずれかのパネル３０，４０を外すことができるため、スライディングドア１０がどのように動作するかに関して特別な知識を有する必要はない。さらに、例示実施形態で開示するボール移動止め型の係止部材１２は、従来技術のスライディングドアのレバー起動型の皿ボルト機構に比べて、より少ない保守管理、サービスおよび／または修理しか必要としない。

ヘッダ２２に対するパネル３０、４０の配向性を、規定量の力で選択的に固定するための別の構造および／または方法は、本明細書で開示し請求するスライディングドア１０に、限定せずに用いてもよい。たとえば、本明細書では図示しないスライディングドア１０の別の実施形態では、係止部材１２は（ばね荷重ボールではなく）プラスチック製の捨てダボとして形成されてもよい。プラスチック製の捨てダボは、対応するパネル３０、４０が外枠２０から離脱した後に、交換する必要がある。このように、スライディングドア１０は、例示目的としてのみ示す係止部材１２および移動止め５２ａ、２４ｂに限定されない。

図８Ｄはパネル３０、４０の両方が通常位置にあるときの、ヘッダ２２、パネル３０、４０、およびキャリヤバー５０の例示実施形態の断面図を示す。図示するように、パネル３０、４０が通常位置にあるときに、ガイドインターロック２４ａは固定パネルインターロック４２ａと係合し、キャリヤバーインターロック５２はスライディングパネルインターロック３２ａと係合し、スライディングパネルの上部レール３２および固定パネルの上部レール４２に取り付けられる係止部材１２は、それぞれキャリヤバー移動止め５２ａおよびガイド移動止め２４ｂと係合する。

図９Ａ−図９Ｃに示すように、ガイドブラケット３６は、スライディングパネルの底部レール３４に、スライディングパネルの第１の垂直レール３１ａに隣接するスライディングパネルの底部レール３４の端部上で枢着されてもよい。ガイドブラケット３６は、ブラケット基板３７から上方に延在する枢軸ピン３９を備えて形成されてもよい。枢軸ピン３９は、スライディングパネルの底部レール３４および１または複数のガイドピン３８と枢動して係合してもよい。１または複数のガイドピン３８は固定パネルの底部レール４４と、その中に形成されるガイド軌道４４ａで枢動して係合してもよい。スライディングドア１０の例示実施形態では、スライディングパネル３０が固定パネル４０から離脱するときには、スライディングパネル３０は固定パネル４０に対して、枢軸ピン３９の回りをスライディングパネルの底部レール３４で枢動し、スライディングパネル枢軸ピン５４の回りをスライディングパネルの上部レール３２で枢動する。スライディングパネル３０の重量の大部分はキャリヤバー５０が支持するため、ガイドブラケット３６は主に、スライディングパネル３０を固定パネル４０に対して、スライディングパネルの第１の垂直レール３１ａと隣接して適切に配向するように機能する。ただし、スライディングドア１０の別の実施形態では、ガイドブラケット３６は、スライディングパネル３０からのさらなる重量および／または力を制限なく支持するように設計されてもよい。

前述の説明から、スライディングドア１０の例示実施形態は当業者には明らかであろう。スライディングパネル３０は、キャリヤバー５０とスライディングパネル枢軸ピン５４を介して枢動して係合してもよい。スライディングパネル３０は、固定パネル４０とガイドブラケット３６内に形成される枢軸ピン３９を介して枢動して係合してもよい。スライディングドア１０の例示実施形態のスライディングパネル３０はヘッダ２２に沿って線形に移動する。この移動は、スライディングパネルの上部レール３２に隣接し、キャリヤバー５０に回転可能に固定されるローラ５３を介し、およびスライディングパネルの底部レール３４に隣接するガイドブラケット３６とガイド軌道４４ａとの係合を介して行われる。それによって、スライディングドア１０は操作中に真っ直ぐかつ垂直となる。スライディングドア１０の例示実施形態の固定パネル４０は、固定パネルの上部レール４２に隣接する固定パネル枢軸ピン２５を介して、ヘッダ２２と枢動して係合してもよく、固定パネルの底部レール４４に隣接して床板６０内に形成される固定パネル留め具６４を介して、床面と枢動して係合してもよい（床板６０は床面に固定されてもよい）。

ガイドインターロック２４ａはパネルインターロック４２ａと係合して、スライディングドア１０が通常位置にあるとき、固定パネル４０が確実に外枠２０に対して適切に位置合わせできるようにしてもよい。キャリヤバーインターロックはスライディングパネルインターロック３２ａと係合して、スライディングドア１０が通常位置にあるとき、スライディングパネル３０が確実に固定パネル４０および外枠２０に対して適切に位置合わせできるようにしてもよい。様々なインターロック２４ａ、４２ａ、３２ａ、５２は対応するインターロック２４ａ、４２ａ、３２ａ、５２から解放されるために所定量の力が必要なように形成されてもよい。したがって、スライディングドア１０の一定の実施形態では、移動止め２４ｂおよび５２ａならびに対応する係止部材１２は必要でない場合もある。その代わりに、対応するインターロック２４ａ、４２ａ、３２ａ、５２は、それぞれのインターロック２４ａ、４２ａ、３２ａ、５２をお互いに適切に固定する補完的なリップ（不図示）および／または別のラッチ機構を備えて構成されてもよい。ただし、スライディングパネル３０および／または固定パネル４０を離脱するために十分な外部の力が作用する場合を除く。

ほとんどの適用では、パネル３０、４０、外枠２０、およびキャリヤバー５０を押出アルミニウムから構成することが望ましく、床板６０をステンレス鋼から構成することが望ましいと考えられる。

従来技術のスライディングドアは、本明細書で図示する例示実施形態によるスライディングドア１０として機能できるように特定の部品によって改良されてもよいと考えられる。一例として、標準的なホートンオートマティックス社のスライディングドアを修正して、本発明のスライディングドア１０の機能性を組み込むことを以下に説明する。ガイドブラケット３６を上方に床面に対して上方に移動させるために、スライディングパネルの第１の垂直レール３１ａをスライディングパネルの底部レール３４から切り離さなければならない。ガイドブラケット３６を上方に移動することによって、ガイドブラケット３６は固定パネルの底部レール４４内に形成されるガイド軌道４４ａと整列する。

ガイドブラケット３６は、修正した設計に合わせて製造され、修正される従来技術のスライディングドアの種類に応じて変化すると考えられる。これは、従来技術のスライディングドアの特定モデル独自の性質から必要である。また、従来技術のスライディングドアのモデルに応じて特別に製造したガイドブロック３５を図５Ｂに明確に示す。ガイドブロック３５は、スライディングパネルの底部レール３２の底面に固定されてもよい。ガイドブロック３５は（図５Ｂに示すように）パネル３０、４０の両方が離脱するときに、スライディングパネル３０が確実に床上に最小の空間を維持するようにする。ガイドブロック３５は、スライディングパネル３０の重量をパネル軸受６２に隣接して床板６０上に位置する枢支点に効果的に伝達するように機能してもよい。ガイドブロック３５およびパネル軸受６２は、固定パネルの底部レール４４内のガイド軌道４４ａが標準的な操作位置から移動する（つまり、離脱する）とき、スライディングパネル３０を支えてもよい。つまり、ガイドブロック３５の一部は、パネル軸受６２の周辺部と係合してもよい。この係合によって、スライディングパネル３０は、固定パネル４０も離脱している場合であっても、スライディングパネル枢軸ピン５４の軸の回りを回転するときに、確実に真っ直ぐかつ垂直なままとなる。したがって、スライディングドア１０の例示実施形態では、パネル軸受６２の回転軸はスライディングパネル枢軸ピン５４の回転軸と同一となると考えられる。スライディングドア１０の任意の実施形態（たとえば、従来技術のスライディングドアの修理ではないほとんどの実施形態）では、ガイドブロック３５を必要としない。なぜなら、スライディングパネルの底部レール３２は、スライディングパネルの底部レール３２と一体化するスライディングパネルの第１の垂直レール３１ａに隣接する負荷軸受部分を備えて構成されてもよいからである。

従来技術のスライディングドアのこのモデル用の固定パネル４０は、本発明のスライディングドア１０による固定パネル４０として機能するにはかなりの修正を必要とする。固定パネル４０の全体的な高さを低減しなければならず、それによって、固定パネルの底部レール４４のガイド軌道４４ａおよびガイドインターロック２４ａ、固定パネルインターロック４２ａ、および固定パネル枢軸ピン２５が固定パネル４０の離脱機能を促進できるようにする。

固定パネルの第２の垂直レール４１ｂまたは第１のわき柱２６の一方は、半円型のレールに変更してもよい（好ましくは固定パネル４０の高さ全体に沿って設置した全長の目張りを有する）。これによって、固定パネル４０は、第１のわき柱２６と固定パネルの第２の垂直レール４１ｂとの間に適切な封止を維持することができると共に、離脱機能のために必要な空間を提供することができる。

ヘッダ２２内に形成される固定パネルガイド２４および固定パネル枢軸ピン２５は固定パネルの上部レール４２と相互作用し、はさみ状の設計を形成する。それによって、固定パネル４０を標準的な操作位置で最大に支持し、離脱状況中には適切に指示することが可能となる。

固定パネルの底部レール４４を切断してもよく、それによって高さを低くし、固定パネルの第１および第２の垂直レール４１ａ、４１ｂ上方に再配置してもよい。ガイド軌道４４ａを次に、固定パネルの底部レール４４に固定してもよい。Ｕ字状の通路部材（不図示）を次に、固定パネルの底部レール４４に追加して、修正を完成してもよい。このＵ字状の通路は、床板６０の固定パネル留め具６４を取り付けるための場所がガイド軌道４４ａ内になければ、その場所を提供し、固定パネル４０を全体的に適切なパネルの高さとするように構成されてもよい。

床板６０を特別に構築し、従来技術のスライディングドアのモデルを本開示によるスライディングドア１０に転換してもよい。パネル軸受６２および固定パネル留め具のお互いに対する少なくとも特定の配向性、および外枠２０の部材に対する少なくとも特定の配向性は、従来技術のスライディングドアモデルのそれぞれによって変化することもある。

これらの修正を用いて、従来のホートンオートマティックス社のＩＣＵ型スライディングドアユニット全体を、本発明のスライディングドア１０による無軌道ユニットに転換することができる。このユニットはスライディングパネル３０の移動中の任意の点で、スライディングパネル３０が離脱する機能または急いで開ける機能を備える。またパネル３０、４０の両方は離脱して、それによってスライディングドア１０を通して長い物体を容易に移動させてもよい。これらの修正は、その他の別の従来のＩＣＵスライディングドアに簡単に適用することができ、同様の結果を得ることができる。

本明細書で開示および請求するスライディングドア１０は、他の従来のスライディングドアユニットに組み込んでもよく、相手先商標製品（ＯＥＭ）のドアユニットに組み込んでもよいことを当業者は容易に理解するであろう。例示実施形態は直接的には主に従来技術のホートンオートマティックス社のスライディングドアを改良することを目的とするが、スライディングドア１０の範囲はそれに限定されず、本発明の技術のスライディングドア１０による従来技術のスライディングドアの別の種類／ブランドを改良することにも適用される。さらに、スライディングパネル３０が任意の位置で離脱する機能を備えるスライディングドア１０を製造し、スライディングパネル３０が完全にまたはほぼ完全に開いているときに両方とも離脱するスライディングパネルおよび固定パネル３０、４０を当初生産時にスライディングドア１０に組み込むことにも適用される。

スライディングドア１０およびその様々な部品を構築するために用いる素材は、特定の用途によって異なるが、金属、金属合金、ガラス、合成素材、および／またはこれらの組み合わせがほとんどの用途に特に有用であると考えられる。したがって、前述の部品は、本明細書で開示し請求するスライディングドア１０の精神および範囲から逸脱することなく、スライディングドアの特定の用途に適切であれば、当業者に既知の任意の素材または後で開発される任意の素材で構築されてもよい。

好ましい実施形態を説明してきたが、本明細書に例示する実施形態の数々の修正および変形の特徴と共に、スライディングドア１０の別の特徴も、当業者にはもちろん明らかであろう。これらすべての特徴は、スライディングドア１０の精神および範囲から逸脱することなく実現することができる。したがって、本明細書で図示および記載した方法および実施形態は例示のみを目的とする。

スライディングドア１０は本明細書に図示および記載する特定の実施形態に限定されず、スライディングドア１０を製造するための、または従来技術のスライディングドアを改良するためのすべての同様の機器および方法に適用することを意図することに留意されたい。そのため、得られたスライディングドア１０によって、スライディングパネル３０が任意の位置にあるとき、スライディングパネル３０は離脱することができる。また、スライディングパネル３０が完全に開いている位置にあるとき、スライディングパネル３０および固定パネル４０の両方は離脱することができる。記載した実施形態からの修正および変形は、スライディングドア１０の精神および範囲から逸脱することなく当業者には明らかであろう。

１０ スライディングドア
１２ 係止部材
１４ 窓枠溝
１６ 窓枠
２０ 外枠
２２ ヘッダ
２２ａ スライディング軌道
２３ 停止ブロック
２４ 固定パネルガイド
２４ａ ガイドインターロック
２４ｂ ガイド移動止め
２５ 固定パネルの枢軸ピン
２６ 第１のわき柱
２８ 第２のわき柱
３０ スライディングパネル
３１ａ スライディングパネルの第１の垂直レール
３１ｂ スライディングパネルの第２の垂直レール
３２ スライディングパネルの上部レール
３２ａ スライディングパネルのインターロック
３４ スライディングパネルの底部レール
３５ ガイドブロック
３６ ガイドブラケット
３７ ブラケット基板
３８ ガイドピン
３９ 枢軸ピン
４０ 固定パネル
４１ａ 固定パネルの第１の垂直レール
４１ｂ 固定パネルの第２の垂直レール
４２ 固定パネルの上部レール
４２ａ 固定パネルのインターロック
４４ 固定パネルの底部レール
４４ａ ガイド軌道
５０ キャリヤバー
５２ キャリヤバーインターロック
５２ａ キャリヤバー移動止め
５３ ローラ
５４ スライディングパネルの枢軸ピン
６０ 床板
６２ パネル軸受
６４ 固定パネル留め具

Claims (16)

1. スライディングドアであって、
   ａ．第１および第２の端部を有するヘッダであって、前記ヘッダは開口の上部部分に固定され、前記ヘッダはその長さに沿ってスライディング軌道を含み、前記ヘッダは固定パネルガイドを含むヘッダと、
   ｂ．前記ヘッダの第１の端部と枢動して係合する固定パネルと、
   ｃ．スライディングパネルの上部レールに隣接する前記ヘッダと協働して係合するスライディングパネルであって、それによって前記スライディングパネルは、前記ヘッダの第１の端部から前記ヘッダの第２の端部まで線形に移動してもよく、スライディングパネルの底部レールは固定パネルの底部レールと協働して係合し、前記スライディングパネルは、前記ヘッダの第１の端部と第２の端部との間の任意の位置で、前記ヘッダおよび前記固定パネルに対して枢動してもよいスライディングパネルと、
   を備える、スライディングドア。
2. スライディングドアであって、
   ａ．第１および第２の端部を有するヘッダであって、前記ヘッダは開口の上部部分に固定され、前記ヘッダはその長さに沿ってスライディング軌道を含み、前記ヘッダはその一部に沿って固定パネルガイドを含むヘッダと、
   ｂ．前記ヘッダの第１の端部に隣接して前記ヘッダ下部で、床面に固定される床板と、
   ｃ．前記ヘッダの第１の端部と枢動して係合する固定パネルと、
   ｄ．上部固定パネルの上部レールと係合する第１の係止部材であって、前記第１の係止部材は、前記固定パネルガイドと選択的に係合し、それによって、第１の位置において、前記固定パネルは前記ヘッダに対して平行の配向性で固定され、第２の位置において、前記固定パネルは前記ヘッダおよび前記床板に対して枢動してもよい第１の係止部材と、
   ｅ．スライディングパネルの上部レールに隣接する前記ヘッダと協働して係合するスライディングパネルであって、それによって、前記スライディングパネルは、前記ヘッダの第１の端部から前記ヘッダの第２の端部まで線形に移動してもよく、スライディングパネルの底部レールは固定パネルの底部レールと協働して係合し、前記スライディングパネルは、前記ヘッダの第１の端部と第２の端部との間の任意の位置で、前記ヘッダおよび前記固定パネルに対して枢動してもよいスライディングパネルと、
   ｆ．上部スライディングパネルの上部レールと係合する第２の係止部材であって、前記係止部材は前記ヘッダと選択的に係合し、それによって、第１の位置において、前記スライディングパネルは、前記固定パネルと平行だがずれた平面を占め、第２の位置において、前記スライディングパネルは、前記ヘッダおよび前記固定パネルに対して枢動してもよい第２の係止部材と、
   を備える、スライディングドア。
3. 前記スライディングドアは、キャリヤバーをさらに備え、前記キャリヤバーの一部は前記スライディング軌道内に摺動可能に取り付けられ、前記キャリヤバーは、前記スライディングパネルの上部レールと枢動して係合するスライディングパネル枢軸ピンを含む、請求項２に記載のスライディングドア。
4. 前記第１の係止部材は、前記固定パネルガイド内に形成されるガイド移動止めと、前記固定パネルの上部レール内に配置される対応するばね負荷型ボールとをさらに備える、請求項３に記載のスライディングドア。
5. 前記第２の係止部材は、前記キャリヤバー内に形成されるキャリヤバー移動止めと、前記スライディングパネルの上部レール内に配置される対応するばね負荷型ボールとをさらに備える、請求項４に記載のスライディングドア。
6. 前記床板は固定パネル留め具をさらに備え、前記固定パネル留め具は前記固定パネルと枢動して係合する、請求項５に記載のスライディングドア。
7. 前記床板はパネル軸受をさらに備え、前記固定パネルおよびスライディングパネルの両方がそれぞれ前記第２の位置にあるとき、前記パネル軸受の周辺部は前記スライディングパネルと係合するように配置される、請求項６に記載のスライディングドア。
8. 前記固定パネルガイドはそこから延在するガイドインターロックをさらに備え、前記固定パネルの上部レールはそこから延在する固定パネルインターロックをさらに備え、前記固定パネルが前記第１の位置にあるとき、前記ガイドインターロックおよび前記固定パネルインターロックはお互いに協働して係合する、請求項７に記載のスライディングドア。
9. 前記キャリヤバーはそこから延在するキャリヤバーインターロックをさらに備え、前記スライディングパネルの上部レールはそこから延在するスライディングパネルインターロックをさらに備え、前記スライディングパネルが前記第１の位置にあるとき、前記キャリヤバーインターロックおよび前記スライディングパネルインターロックはお互いに協働して係合する、請求項８に記載のスライディングドア。
10. スライディングドアであって、
    ａ．開口の上部部分に固定されるヘッダであって、
    ｉ．第１および第２の端部と、
    ｉｉ．前記ヘッダの長さに沿って延在するスライディング軌道と、
    ｉｉｉ．前記ヘッダの第１の端部に隣接して前記ヘッダの一部に沿って延在する固定パネルガイドと、
    ｉｖ．前記ヘッダの第１の端部に隣接して前記ヘッダから下方に延在する固定パネル枢軸ピンと、
    を有するヘッダと、
    ｂ．前記ヘッダの第１の端部に隣接して前記ヘッダ下部で、床面に固定される床板であって、前記床板は、前記床面から上方に延在する固定パネル留め具を含み、前記固定パネル留め具の長手方向軸は前記固定パネル枢軸ピンの長手方向軸と同一である床板と、
    ｃ．前記スライディング軌道と摺動可能に係合するキャリヤバーであって、
    ｉ．第１および第２の端部と、
    ｉｉ．前記キャリヤバーの第１の端部に隣接して、前記キャリヤバーから下方に延在するスライディングパネル枢軸ピンと、
    を備えるキャリヤバーと、
    ｄ．前記固定パネル枢軸ピンおよび前記固定パネル留め具と枢動して係合する固定パネルであって、
    ｉ．第１および第２の端部を有する固定パネルの第１の垂直レールであって、前記固定パネルの第１の端部は前記ヘッダの第１の端部に隣接して配置される第１の垂直レールと、
    ｉｉ．第１および第２の端部を有する固定パネルの上部レールであって、前記固定パネルの上部レールの第１の端部は前記固定パネルの第１の垂直レールの第１の端部と係合する上部レールと、
    ｉｉｉ．第１および第２の端部を有する固定パネルの底部レールであって、前記固定パネルの底部レールの第１の端部は前記床板に隣接して配置され、ガイド軌道は前記固定パネルの第１の端部から前記固定パネルの第２の端部まで延在する底部レールと、
    を備える固定パネルと、
    ｅ．前記固定パネルの上部レールおよび前記固定パネルガイドと選択的に係合可能である第１の係止部材であって、前記第１の係止部材は前記固定パネルガイドと選択的に係合し、それによって、第１の位置において、前記固定パネルは前記ヘッダに対して平行の配向性で固定され、第２の位置において、前記固定パネルは前記固定パネル枢軸ピンおよび前記固定パネル留め具の回りを枢動してもよい第１の係止部材と、
    ｆ．前記キャリヤバーおよび前記固定パネルと枢動して係合するスライディングパネルであって、前記スライディングパネルは、前記スライディング軌道の長さに沿って前記キャリヤバーと共に移動してもよく、
    ｉ．第１および第２の端部を有するスライディングパネルの第１の垂直レールであって、前記スライディングパネルの第１の垂直レールの第１の端部は前記キャリヤバーの前記第１の端部に隣接して配置される第１の垂直レールと、
    ｉｉ．第１および第２の端部を有するスライディングパネルの上部レールであって、前記スライディングパネルの上部レールの第１の端部は前記スライディングパネルの第１の垂直レールの第１の端部と係合する上部レールと、
    ｉｉｉ．第１および第２の端部を有するスライディングパネルの底部レールであって、前記キャリヤバーが前記ヘッダの第１の端部に隣接して配置されるとき、前記スライディングパネルの底部レールの第１の端部は前記床板に隣接して配置され、前記スライディングパネルは前記ガイド軌道と摺動可能に係合する底部レールと、
    を備えるスライディングパネルと、
    ｇ．前記上部スライディングパネルの上部レールおよび前記キャリヤバーと選択的に係合可能である第２の係止部材であって、前記第２の係止部材は前記キャリヤバーと選択的に係合し、それによって、第１の位置において前記スライディングパネルは前記固定パネルと平行だがずれた平面を占め、第２の位置において、前記スライディングパネルは前記キャリヤバーおよび前記固定パネルに対して枢動してもよい第２の係止部材と、
    を備える、スライディングドア。
11. 前記固定パネルガイドは、そこから延在するガイドインターロックをさらに備え、前記固定パネルの上部レールは、そこから延在する固定パネルインターロックをさらに備え、前記固定パネルが前記第１の位置にあるとき、前記ガイドインターロックおよび前記固定パネルインターロックはお互いに協働して係合する、請求項１０に記載のスライディングドア。
12. 前記キャリヤバーは、そこから延在するキャリヤバーインターロックをさらに備え、前記スライディングパネルの上部レールは、そこから延在するスライディングパネルインターロックをさらに備え、前記スライディングパネルが前記第１の位置にあるとき、前記キャリヤバーインターロックおよび前記スライディングパネルインターロックはお互いに協働して係合する、請求項１１に記載のスライディングドア。
13. 前記スライディングドアはガイドブラケットをさらに備え、前記ガイドブラケットは前記スライディングパネルの底部レールの第１の端部に隣接して前記スライディングパネルに枢動して固定され、前記ガイドブラケットは、前記ガイド軌道内に装着するガイドピンを含む、請求項１２に記載のスライディングドア。
14. 前記床板はパネル軸受をさらに備え、前記固定パネルおよびスライディングパネルの両方がそれぞれ前記第２の位置にあるとき、前記パネル軸受の周辺部は前記スライディングパネルと係合するように配置される、請求項１３に記載のスライディングドア。
15. 前記スライディングドアは、前記スライディングパネルの底部レールの第１の端部に隣接して前記スライディングパネルの底部レールと係合するガイドブロックをさらに備える、請求項１４に記載のスライディングドア。
16. 床軌道を一切用いずに、スライディングドアの外枠を通じて選択的にアクセスを提供する方法であって、
    ａ．前記外枠を、前記外枠の上部部分に隣接してヘッダに装備するステップであって、前記ヘッダは第１および第２の端部を含み、前記ヘッダは略線形であり、スライディング軌道と、その内部の固定パネルガイドとを備えて形成されるステップと、
    ｂ．床板を前記ヘッダの前記第１の端部下部で床面に固定するステップと、
    ｃ．固定パネルを前記固定パネルガイドおよび前記床板と枢動して係合するステップと、
    ｄ．係止部材を前記外枠と前記固定パネルとの間に提供するステップであって、それによって、前記固定パネルは、第１の位置において前記外枠に対して選択的に固定されてもよく、前記固定パネルは、前記第１の位置にあるとき、前記ヘッダと略平行であるステップと、
    ｅ．スライディングパネルをスライディングパネルの上部レールに隣接して、前記ヘッダと協働して係合するステップであって、それによって、前記スライディングパネルは前記ヘッダの長さに沿って線形に移動してもよいステップと、
    ｆ．前記スライディングパネルをスライディングパネルの底部レールと隣接して、前記固定パネルと協働して係合するステップであって、それによって、前記スライディングパネルが前記ヘッダの長さに沿って移動するとき、前記スライディングパネルが確実に前記外枠および前記固定パネルに対して真っ直ぐかつ垂直になるようにし、前記スライディングパネルは前記ヘッダおよび前記固定パネルに対して枢動するステップと、
    ｇ．係止部材を前記ヘッダと前記スライディングパネルとの間に提供するステップであって、それによって、前記固定パネルが前記第１の位置にあるとき、前記スライディングパネルは、前記固定パネルと平行であるがずれている平面において、前記ヘッダの前記第１の端部と第２の端部との間に選択的に固定されてもよいステップと、
    ｈ．前記ヘッダに対して垂直方向に前記スライディングパネルにかかる力の量を決定するステップであって、前記力は、前記スライディングパネルと前記ヘッダとの間の前記係止部材を圧倒し、前記ヘッダの長さに沿って前記スライディングパネルがどこの位置にあろうと、前記スライディングパネルを前記ヘッダに対して枢動させるステップと、
    ｉ．前記ヘッダに対して垂直方向に前記固定パネルにかかる力の量を決定するステップであって、前記力は、前記固定パネルと前記外枠との間の前記係止部材を圧倒し、前記スライディングパネルが前記ヘッダの第１の端部に隣接して配置されるとき、前記固定パネルを前記ヘッダに対して枢動させるステップと、
    を備える方法。

Images