JP2008215001A - 制動装置付引戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】窓枠内に建て込まれる引戸障子が、閉鎖方向に移動し閉鎖位置近傍に達した際に、この引戸障子に制動力を作用させる事のできる構造を実現する。
【解決手段】窓枠18の上辺を構成する上枠20の屋内側にラック6bを、ラック取付用アタッチメント34を用いて支持固定する。又、ガラス障子19aの縦辺を構成する突き合わせ框の上端部屋内側面に制動装置本体8bを、位置決めスペーサ40を介して支持固定する。この制動装置本体8bは、上記ラック6bと噛合自在なピニオン7bと、このピニオン7bが上記ガラス障子19aの閉鎖方向に伴う回転をした場合にのみ、このピニオン7bの回転抵抗を大きくする抵抗付与手段とを備える。これにより、上記課題を解決できる。
【選択図】図3

Description

本発明の制動装置付引戸装置は、窓枠と引戸障子との間に身体の一部が挟まる事を防止したり、窓枠と引戸障子とが勢い良く衝突する事を防止する為に利用する。
従来から、出入り口等の開口部と、この開口部を塞ぐ為の引戸との間に、手指等の身体の一部が挟まる事を防止する手段が考えられており、例えば特許文献1〜6等には、上吊式の引戸(所謂吊戸)が閉鎖方向に移動した場合に、移動の終期でこの引戸の移動に対する制動力を発揮する、制動装置付引戸装置が記載されている。図20〜21は、このうちの特許文献1に記載された、従来構造の制動装置付引戸装置の第1例を示している。この従来構造の第1例の場合、開口部1の上方にレール2を水平方向に配設すると共に、引戸障子3の上端面に、1対の吊車4、4をハンガー部材5、5を介して回転自在に支持している。そして、これら両吊車4、4を、上記レール2に対して上方から係合させる事により、上記引戸障子3の上端部をこのレール2に沿う平行移動(水平移動)自在に支持している。
又、従来構造の第1例の場合には、上記レール2よりも上方位置に、ラック6を水平方向に支持している。又、上記引戸障子3の上方位置で、この引戸障子3の一端側(図20の右側)に設けられたハンガー部材5には、上記ラック6と噛合自在なピニオン7を有する制動装置本体8を支持固定している。この制動装置本体8には、このピニオン7が所定方向に回転する場合にのみ、このピニオン7の回転抵抗を大きくする抵抗付与手段を設けている。具体的には、図21に示す様に、このピニオン7を、一方向クラッチ9を介して、枢軸10の一端部(図21の上端部)に支持すると共に、この枢軸10の他端部に、回転体11を支持している。そして、この回転体11の周囲に、上記抵抗付与手段として機能する、粘性流体12を充填している。上記従来構造の第1例の場合には、上記ラック6と上記制動装置本体8とにより、制動装置13を構成している。
特に、従来構造の第1例の場合には、上記ピニオン7が、上記引戸障子3の閉鎖方向への移動に伴う回転をした場合にのみ、このピニオン7の回転を上記枢軸10(及び上記回転体11)に伝達する様に、上記一方向クラッチ9の取付方向を規制している。この為、上記引戸障子3が閉鎖方向に移動し、上記ピニオン7が上記ラック6と噛合すると、上記回転体11を上記粘性流体12内で回転させる。この為、この回転体11に作用する粘性抵抗により、上記ピニオン7の回転抵抗が増大する。この結果、上記引戸障子3が閉鎖方向に移動して、閉鎖位置近傍に達した際に、この引戸障子3に制動力を作用させる事ができる。反対に、上記ピニオン7が、上記引戸障子3の開放方向への移動に伴う回転をする場合には、このピニオン7を上記枢軸10の周囲で空転させる為、上記引戸障子3が移動する事に対し制動力が作用する事はない。
又、上述した様な上吊式の引戸装置以外の引戸装置に制動装置を設けたものとしては、例えば特許文献7、8等に記載された構造が知られている。図22は、このうちの特許文献7に記載された、従来構造の第2例の制動装置付引戸装置を示している。この従来構造の第2例の場合には、引戸障子3aの上端部を、上枠14の下面に形成された案内溝15内に進入させる構成を採用しており、制動装置13aを、上記引戸障子3aの上端面と、上記案内溝15の下面との間の空間内に設けている。
具体的には、上記案内溝15の下面に、その内側面にラック6aを備えた断面コ字形の受部材16を支持固定すると共に、上記引戸障子3aの上端面に、このラック6aと噛合自在なピニオン7aを有する制動装置本体8aを支持固定している。これにより、このピニオン7aと上記ラック6aとを、上記引戸障子3aの表裏方向に噛合させる様にしている。特に、従来構造の第2例の場合には、この引戸障子3aの上端面に凹部17を形成し、この凹部17内に上記制動装置本体8aを上下移動自在に収納している。そして、上記従来構造の第2例の場合には、上記引戸障子3aが閉鎖方向に移動し閉鎖位置近傍に達した場合にのみ、上記ピニオン7aを上記凹部17内から突出させる上下位置規制手段を設けている。この様に構成する従来構造の第2例の場合にも、上記ピニオン7aと上記ラック6aとが噛合した際には、上記制動装置本体8aに備えた抵抗付与手段の作用により、上記ピニオン7aの回転抵抗を大きくして、上記引戸障子3aに制動力を作用させる。
ところで、従来から提案されている制動装置付引戸装置は何れも、前述した従来構造の第1例に示した様な上吊式の引戸装置を対象にするものや、上述した従来構造の第2例に示した様に、上枠と引戸障子の上端部との係合が簡易な構造で、これら上枠の下面と引戸障子の上端面との間に、大きな空間を確保できる引戸装置を対象にするものに限られている。更に、その多くが、引戸障子を閉鎖方向に付勢する自閉装置を備えた構造である。即ち、従来から提案されている制動装置付引戸装置は、制動装置を組み付ける為の空間を十分に確保できる構造で、しかも比較的軽量な引戸障子を対象にしている。
ところが、閉鎖動作を行なう引戸障子は、軽量の引戸障子に比べて、重量の大きい引戸障子の方が慣性質量が大きくなる為、閉鎖時に開口部に衝突した際の衝撃力は大きく、静粛性の面で問題を生じると共に、万一、開口部との間に手指等の身体の一部を挟んだ場合には、大事故に繋がる可能性がある。この為、重量の大きい引戸障子の閉鎖時に於ける安全性、静粛性を十分に確保する為には、何らかの対策を施す事が望ましく、上述した様な制動装置により制動機能を発揮させる事が望まれる。特に、近年になって、窓枠に建て込まれる引戸障子は、その遮音性、高断熱性、耐風圧性等の向上を図ると共に、採光性を確保する為に大型のガラスパネルを使用する場合があり、その重量は増大する傾向にある。又、複層式のガラスパネルを使用する事によっても、引戸障子の重量は増加する。従って、この様な窓枠とこの窓枠内に建て込まれる引戸障子とから構成される引戸装置に関しても、制動装置を組み込む必要性が生じている。しかしながら、窓枠の上辺を構成する上枠と、引戸障子の上辺を構成する上框との間には、この引戸障子を案内する為の上部案内レールが設けられる等、制動装置を組み込む為の空間は限られており、従来構造の第1例及び第2例等の従来から知られた構造をそのまま利用して、引戸装置用の制動装置を組み込む事はできない。
特開2002−121959号公報 特開2002−47859号公報 特開2002−188353号公報 特開2002−256759号公報 特開2005−54422号公報 特開2005−320858号公報 特開2005−83114号公報 特開2006−200298号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、窓枠内に建て込まれる引戸障子が、閉鎖方向に移動し閉鎖位置近傍に達した際に、この引戸障子に制動力を作用させる事のできる構造を実現すべく発明したものである。
更に本発明は、他の種類の引戸装置に従来から使用されている制動装置をそのまま使用できる構造を実現すると共に、既に建造物に取り付けられた既存の引戸装置に適用できる構造を実現するものである。
本発明の制動装置付引戸装置は、窓開口に設けられた窓枠と、この窓枠内に水平移動自在に建て込まれた引戸障子と、この引戸障子が閉鎖方向に移動して閉鎖位置近傍に達した際に、この引戸障子に制動力を作用させる制動装置とを備える。
このうちの制動装置は、水平方向に配置されるラックと、このラックと噛合自在なピニオンを有し、このピニオンが上記引戸障子の閉鎖方向への移動に伴い回転する場合にのみ、このピニオンの回転抵抗を大きくする抵抗付与手段を備えた制動装置本体とから構成する。
特に、請求項1に記載した制動装置付引戸装置にあっては、上記窓開口の上辺に固定された部材と上記引戸障子の上端部屋内側面とのうちの何れか一方に上記ラックを、同じく他方に上記制動装置本体を、それぞれ支持固定している。尚、上記窓開口の上辺に固定された部材とは、窓枠の上辺を構成する上枠、又は、額縁等を言う。
又、請求項4に記載した制動装置付引戸装置にあっては、上記窓枠の上辺を構成する上枠の下面に上記制動装置本体を、上記ピニオンの回転軸を水平方向(屋内外方向)に配置した状態で支持固定すると共に、上記引戸障子の上辺を構成する上框に上記ラックを、その歯先面を上方に向けた状態で支持固定している。
上述の様な請求項1に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項2に記載した様に、上記ラックを、上記窓開口の上辺に固定された部材に支持固定すると共に、上記制動装置本体を、上記引戸障子の縦辺を構成する竪框若しくは上辺を構成する上框に支持固定する。
又、上述した請求項2に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項3に記載した様に、上記制動装置本体を上記竪框若しくは上框に対し、スペーサを介して支持固定する。
或いは、請求項6に記載した様に、窓枠内に複数の引戸障子を引き違い式に建て込む構成を採用し、上記制動装置本体を、このうちの屋外側に建て込まれた引戸障子の縦辺を構成する竪框のうち、閉鎖状態で上記窓枠の端部側に位置する竪框に、スペーサを介して支持固定する。そして、このスペーサには、屋内側に建て込まれた引戸障子の開放方向への移動時にこの屋内側の引戸障子が上記窓枠の縦辺を構成する竪枠に衝突する事を防止する為のストッパ部材を、一体に設ける。
更に、上述した請求項1〜4に記載した発明を実施する場合には、請求項5に記載した様に、窓枠内に複数の引戸障子を引き違い式に建て込む事ができる。
上述の様に構成する本発明によれば、窓開口に設けられる窓枠と、この窓枠内に建て込まれる引戸障子とから構成される引戸装置に、この引戸障子の閉鎖方向への移動を制動する為の制動装置を組み込む事ができる。即ち、請求項1に記載した制動装置付引戸装置の場合には、引戸障子の屋内側の空間を有効に利用する事で、又、請求項4に記載した制動装置付引戸装置の場合には、窓枠の上辺を構成する上枠と、引戸障子の上辺を構成する上框との間の空間を有効に利用する事で、制動装置の組み付け性を確保している。従って、上記請求項1及び請求項4の何れの制動装置付引戸装置の場合にも、引戸障子が閉鎖方向に移動して閉鎖位置近傍に達した際に、この引戸障子に制動力を作用させる事ができる。この為、この引戸障子と窓枠との間に身体の一部が挟まる事を防止できると共に、これら引戸障子と窓枠とが勢い良く衝突する事を防止できる。この結果、重量の大きい引戸障子を使用する場合にも、閉鎖時に於ける安全性、静粛性を確保する事ができる。
又、上述した請求項3に記載した様に、制動装置本体をスペーサを用いて支持固定すれば、このスペーサの形状、寸法等を適正に規制する事により、制動装置本体として、従来から他の種類の引戸装置に用いられているものを使用する事ができる。
更に、請求項6に記載した様に、上記スペーサにストッパ部材を一体に設ければ、製造コストの面で有利になるだけでなく、部品管理や取付作業の工数を削減する事もできる。
[実施の形態の第1例]
図1〜5は、請求項1〜3、5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の場合は、窓枠18の内側に、それぞれが特許請求の範囲に記載した引戸障子である1対のガラス障子19a、19bを、引き違い式に建て込んでいる。このうちの窓枠18は、上辺を構成する上枠20と、下辺を構成する下枠21と、左右の縦辺を構成する竪枠22a、22bとにより、矩形に構成している。これら各枠20、21、22a、22bは、それぞれアルミニウム合金の一体押し出し成形材製である。又、上記各ガラス障子19a、19bは、それぞれの上辺を構成する上框23a、23bと、同じく下辺を構成する下框24a、24bと、それぞれが左右の縦辺を構成する竪框である、召し合わせ框25a、25b及び突き合わせ框26a、26bとにより、ガラスパネル27a、27bの四辺を囲んで成る。これら各框23a、23b、24a、24b、25a、25b、26a、26bも、アルミニウム合金の一体押し出し成形材製である。このうちの召し合わせ框25a、25bは、上記ガラス障子19a、19bの閉鎖時に上記窓枠18の中央に位置して、屋内外方向に亙り互いに対向する。これに対して上記各突き合わせ框26a、26bは、上記ガラス障子19a、19bの閉鎖時に上記窓枠18の端部に位置して、上記各縦枠22a、22bに突き合わされる。又、本例の場合には、上記ガラスパネル27a、27bとして、複層式(二重式)のガラスパネルを使用している。
又、上記上枠20の下面には、1対の上部案内レール28a、28bを、屋内外方向に離隔した状態で設けている。そして、上記各召し合わせ框25a、25b及び突き合わせ框26a、26bの上端部に支持したガイドブロック29a、29bに形成したガイド溝30a、30bに上記各上部案内レール28a、28bを係合させている。この構成により、上記各ガラス障子19a、19bの上端部を、上記上枠20に沿う平行移動自在に支持している。これに対して、上記下枠21には、1対の下部案内レール31a、31bを、屋内外方向に離隔した状態で設けている。そして、上記各ガラス障子19a、19bの下辺を構成する上記下框24a、24bの両端部近傍部分に設けられた戸車32a、32b(後述する図7参照)を、上記下部案内レール31a、31bに係合させている。これにより、上記各ガラス障子19a、19bを、上記下枠21の上方位置に、この下枠21に沿った水平移動を自在に支持している。
以上の構成により、上記各ガラス障子19a、19bを上記窓枠18の内側に、水平移動自在に建て込んでいる。
特に、本例の場合には、屋外側に建て込まれた上記ガラス障子19aが閉鎖方向に移動し、閉鎖位置近傍に達した際に(開口幅を約30〜40cm程度残した状態で)、このガラス障子19aに制動力を作用させる為の制動装置13bを設けている。本例の場合には、この制動装置13bとして、前述した従来構造の制動装置13、13a(図20〜22参照)と同様に、ラック6bと制動装置本体8bとから構成されるものを使用している。この制動装置本体8bとしては、上記ラック6bと噛合自在なピニオン7bと、このピニオン7bが上記ガラス障子19aの閉鎖方向への移動に伴い回転した場合にのみ、このピニオン7bの回転抵抗を大きくする抵抗付与手段とを備えている。本例の場合には、この様な機能を発揮できる抵抗付与手段の構造は特に限定しないが、例えば、前記図21に示した様な、ピニオンと共に回転する回転体の周囲に粘性流体を充填する構造や、ピニオンと共に回転する回転体に、ばね等の弾性材を利用して摩擦部材を押し付ける等の構造を採用する事ができる。何れにしても、本例の場合には、上述の様な機能を発揮できる抵抗付与手段を、略円筒状のケース33の内側に収納している。
特に、本例の場合には、上記ラック6bを、前記窓枠18の上辺を構成する上枠20の一端部寄り部分(図1の左側部分)に支持固定すると共に、上記制動装置本体8bを、上記ガラス障子19aの縦辺を構成する突き合わせ框26aの上端部屋内側面に支持固定している。この為に本例の場合には、上記ラック6bを、ラック取付用アタッチメント34を用いて、上記上枠20の一端寄り部分に支持固定している。このラック取付用アタッチメント34は、この上枠20の屋内側面に設けられた突出板部35に、ねじ36aにより下方からねじ止め固定された断面クランク形のステー37と、上記上枠20の屋内側に設けられた木製の額縁38とに、それぞれねじ36b、36cにより下方からねじ止め固定されている。
上述の様なラック取付用アタッチメント34の下面には、屋内外方向に離隔した状態で、1対の係止溝39a、39bを、それぞれ設けている。そして、本例の場合には、これら両係止溝39a、39bのうちの屋外側の係止溝39aに、上記ラック6bを係止している。本例の場合には、このラック6bを断面略T字形として、その基端部を上記係止溝39a内に係止している。具体的には、このラック6bの基端部をかしめ固定する事により、又は、この係止溝39aのうち、このラック6bの長さ方向両側部分に、図示しない阻止部材を支持する事により、このラック6bが、上記係止溝39a内で前記ガラス障子19aの開閉方向に変位しない様にしている。尚、本例の場合には、上記ラック取付用アタッチメント34として、アルミニウム合金の一体押し出し成形材製で、その長さ寸法が、上記上枠20の全長とほぼ等しいものを使用している。但し、上記各ラック6bの長さ寸法(約30cm)よりも僅かに大きいものを使用しても良い。又、本例に使用する上記ラック取付用アタッチメント34は、屋外側のガラス障子19aを制動する為の上記ラック6bのみを係止する専用品ではなく、屋内側の係止溝39bにより、屋内側のガラス障子19bを制動する為のラック6bも係止できる様にしている(後述する図7〜9参照)。
又、本例の場合には、前記制動装置本体8bを、図2〜4に示す様に、位置決めスペーサ40を介して、前記突き合わせ框26aの上端部屋内側面に結合している。この為に、この位置決めスペーサ40は、この突き合わせ框26aの上端部屋内側面に、1対のねじ41、41によりねじ止め固定している。又、この突き合わせ框26aの内側には、断面コ字形の補強部材42を設けており、この突き合わせ框26aに対する上記位置決めスペーサ40の結合強度を高めている。又、本例の場合には、この位置決めスペーサ40として、合成樹脂製のものを使用している為、この位置決めスペーサ40と上記突き合わせ框26aの屋内側面との間に、図示しない金属製の座金を挟持している。尚、上記補強部材42は、上記ガラス障子19aを前記窓枠内18から取り外した状態で、予め上記突き合わせ框26aの上方から挿入し、ねじ止め固定している。
上述の様に結合された上記位置決めスペーサ40に対して、本例の場合は、上記制動装置本体8bを、以下の様にして結合している。即ち、この制動装置本体8bを構成するピニオン7bの回転軸を屋内外方向に配置した状態で、前記ケース33の背面を上記位置決めスペーサ40に当接させると共に、このケース33の外周面の一部(図2、3、5の下方)に設けられた取付板部43を、上記位置決めスペーサ40にねじ止め固定している。
具体的には、上記取付板部43を、上記位置決めスペーサ40の両側部分に設けられた1対の受部44、44に対して、ねじ止め固定している。この為に、これら各受部44、44には、上記取付板部43を挿通したねじ45、45を挿入自在で上下方向に長い長孔46、46と、これら各ねじ45、45と螺合自在なプレートナット47、47を収納する為の凹部48、48とを形成している。そして、上記各長孔46、46内に挿入した上記各ねじ45、45と、上記各プレートナット47、47とを螺合緊結する事により、上記取付板部43を上記各受部44、44に対しねじ止め固定している。尚、本例の場合には、上記各ねじ45、45を、上下方向に長い上記各長孔46、46内に挿入している為、上記位置決めスペーサ40に対する上記制動装置本体8bの取付位置を、上下方向に調節する事ができる。これにより、前記ピニオン7bを、前記ラック6bに噛合させる為の上下方向に関する調節作業を行なう事ができる。尚、本例の場合には、上記位置決めスペーサ40の屋内外方向に関する厚さ寸法を適正に規制する事で、上記ピニオン7bの屋内外方向位置を、上記ラック6bの屋内外方向位置と同じにしている。
又、本例の場合には、上記制動装置本体8bの上部空間以外を覆う状態で、カバー49を取り付けている。即ち、このカバー49の内側面に設けられた係止爪50、50を、上記各受部44、44の上端部外側面に設けられた係止凹部51、51に係合させる事により、上記制動装置本体8bを覆う状態で、上記カバー49を上記位置決めスペーサ40に対し取り付けている。本例の場合には、この様なカバー49を設ける事で、上記ピニオン7b(の下方部分)に、身体の一部(主として頭部)が接触する事を防止すると共に、カーテン等が巻き込まれる事を防止する様にしている。更に、上記カバー49により、上記制動装置本体8bを設けた前記ガラス障子19aの外観及び体裁を良好に確保している。
上述の様に、本例の場合には、前記窓枠18及び上記ガラス障子19aの屋内側の空間を利用して、前記制動装置13bを組み付けている。従って、本例の場合には、上記引戸障子19aが閉鎖方向に移動して閉鎖位置近傍に達した際には、上記ラック6bと上記ピニオン7bとが噛合して、抵抗付与手段の作用により回転抵抗の大きくなったこのピニオン7bを回転させる。この為、上記引戸障子19aに制動力を作用させる事ができる。従って、この引戸障子19aと上記窓枠18の縦辺を構成する竪枠22aとの間に、身体の一部が挟まる事を防止できると共に、これら引戸障子19aと竪枠22aとが勢い良く衝突する事を防止できる。この為、本例の様に、複層のガラスパネル27aが組み込まる事で重量が大きくなった引戸障子19aに就いても、閉鎖時に於ける安全性、静粛性を十分に確保する事ができる。
又、本例の場合には、位置決めスペーサ40を介して制動装置本体8bを支持固定している為、この制動装置本体8bとして、従来から他の種類の引戸装置に使用されているものをそのまま使用する事ができる。言い換えれば、本例の場合には、専用の制動装置本体8bを用意する必要がなく、既存のものをそのまま使用する事ができる。
又、本例の場合には、制動装置13bを構成するラック6bと制動装置本体8bとの何れも、引戸装置の屋内側の空間に取り付けている為、上記制動装置13bを、新たに建造物に取り付ける引戸装置だけでなく、既に建造物に取り付けられた既存の引戸装置にも取り付ける事ができる。更に、上記制動装置13bの取付作業時に於ける安全性を確保できるだけでなく、取付作業の作業効率を向上させる事もできる。又、埃、雨、日射等による影響を少なくする事ができて、上記制動装置13bの耐久性を確保する面でも有利になる。
尚、本例の構成は、屋外側のガラス障子19aに限らず、屋内側のガラス障子19bにもそのまま適用する事ができる。図6〜9には、屋内側のガラス障子19bの閉鎖方向への移動を制動する為に、制動装置13bを組み込んだ構造を示している。但し、この場合にも、屋外側のガラス障子19aに用いた制動装置本体8bを、そのまま屋内側のガラス障子19bに用いる事はできず、抵抗付与手段により回転抵抗を大きくするピニオン7bの回転方向を逆向きにする必要がある。この為に例えば、前述した従来構造の第1例に示した様な一方向クラッチを用いれば、この一方向クラッチの取付向きを、屋外側と屋内側とで逆向きにする事で、屋外側のガラス障子19aと屋内側のガラス障子19bとに、同じ制動装置本体8bを使用する事が可能になる。
[実施の形態の第2例]
図10〜12は、請求項4、5に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例に就いても、適用する引戸装置の構造は、上述した実施の形態の第1例と同様に、引違戸である。又、本例の場合は、屋外側、屋内側の両方のガラス障子19a、19bの閉鎖方向への移動を制動する為に、制動装置13c、13cを2組設けている。但し、本例の場合には、屋外側のガラス障子19aを制動する為の制動装置13cと、屋内側のガラス障子19bを制動する為の制動装置13cとで、抵抗付与手段により回転抵抗を大きくするピニオンの回転方向が逆になる以外は、その基本的な構成を同じとしている為、以下の説明は、屋外側のガラス障子19aを制動する為に設けられた制動装置13cを対象に行なう。
本例の場合にも、上記制動装置13cは、ラック6cと、制動装置本体8cとから構成され、この制動装置本体8cは、このラック6cと噛合自在なピニオン7cと、抵抗付与手段とを備えている。そして、本例の場合には、上記ラック6cを、ガラス障子19aの上辺を構成する上框23aに、上下移動のみ可能に支持すると共に、上記制動装置本体8cを、窓枠18の上辺を構成する上枠20に支持固定している。
具体的には、上記ラック6cを、その歯先面を上方に向けた状態で、上記上框23aの上端面から突出させた状態で、上下方向に長い長孔とガイドピンとの係合により、上記上框23aに対し、昇降可能に支持している。又、この上框23aの上端部のうちで、上部案内レール28aと係合する係止溝52に隣接した空間(屋内側空間)に、上記ラック6cの両端部下面を支持すると共に、このラック6cの上下位置を調節自在な、上下位置調整装置53、53を設けている。これら各上下位置調整装置53、53は、上記係止溝52の底壁部にねじ止め固定された止め具54と、この止め具54に回転自在に支持された調整駒55とから構成される。この調整駒55は、1対の嵌合片56a、56bと、これら両嵌合片56a、56bの間部分に設けられた突片57とから成る。そして、この突片57のうちで最上位置部分を、上記ラック6cの底辺に設けた凹部68の一部に当接させている。尚、上記図11、12には、上記突片57及び凹部68を省略して示している。
又、上記両嵌合片56a、56bのうち、屋内側に設けられた嵌合片56aの屋内側端面には、ドライバー等の工具と係合自在な係合溝を形成しており、屋外側に設けられた嵌合片56bの外周面は、歯車状に形成している。そして、この嵌合片56bの外周面には、上記止め具54の一部を係合させて、この嵌合片56b及び上記突片57が回転する事に対する抵抗を付与している。又、本例の場合には、上記上框23aの屋内側面に、上記工具を挿入自在な通孔を形成し、キャップ58により塞いでいる。
この様に構成する上記各上下位置制動装置53、53は、上記屋内側の嵌合片56aを工具を用いて回動させ、上記突片57をこの嵌合片56aと共に回動させる事により、上記ラック6cの底辺に設けられた凹部68と上記突片57との当接位置を変化させ(突片57のうちで、この凹部68と当接している部分である最上位置を上下方向に変化させ)、このラック6cの上下位置を調整する様に構成している。尚、本例の場合には、上述の様に、上記屋外側の嵌合片56bの外周面に上記止め具54の一部を係止する事により、上記突片57が、工具による回動動作以外で、回転する事を阻止している。又、本例の場合には、この突片57と、上記ラック6cの底辺に設けられた凹部とが当接する事で、このラック6cが長さ方向に変位する事を防止する事もできる(前述した長孔とピンとの係合部を省略する事もできる)。
一方、本例の場合には、前記制動装置本体8cを、上記上枠20の下面に、この制動装置本体8cを構成するピニオン7cの回転軸を屋内外方向(水平方向)に配置した状態で支持固定している。具体的には、上記制動装置本体8cを、上記上枠20の下面のうち、上部案内レール28aよりも屋内寄り部分に、断面L字形の位置決めスペーサ40aを介して支持固定している。
上述の様に、本例の場合には、上記上部案内レール28aの存在により、屋内外方向に関する空間を広く確保する事が困難になる、上記上枠20と前記上框23aとの間の空間を、上下方向に利用する事により、この空間内に制動装置13cを組み付けている。従って、本例の場合にも、上記引戸障子19aが閉鎖方向に移動して閉鎖位置近傍に達した際には、上記制動装置本体8cを構成するピニオン7cと上記ラック6cとを鉛直方向に噛合させる事により、上記引戸障子19aに制動力を作用させる事ができる。
特に本例の場合には、工具を用いて、室内側からラック6cの上下位置を調節する事ができる為、このラック6cと上記ピニオン7cとの噛合状態を適正にする為の上下方向に関する調節作業を容易に行なえる。又、上記ラック6aが、上記引戸障子19aを建て込む作業の妨げとなる事もない。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
図13〜16は、請求項1、2、6に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。この第3例の特徴は、屋内側のガラス障子19bの縦辺を構成する召し合わせ框25bが、窓枠18を構成する竪枠22aに衝突する事を防止する為に、屋外側のガラス障子19aにストッパ部材59a、59bを設けた点にある。その他の構成及び作用は、前述した本発明の実施の形態の第1例の構造と同じである。この為、重複する説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の場合、上記各ストッパ部材59a、59bを、上記ガラス障子19aのうち、突き合わせ框26aの上端部及び下端部の屋内側面にそれぞれ設けている。特に本例の場合には、この突き合わせ框26aの上端部に設けられたストッパ部材59aを、位置決めスペーサ40aの下端部に一体に設けている。即ち、この位置決めスペーサ40aの下端部に一体に形成された断面L字形の取付部60aに、合成樹脂製若しくはゴム等の弾性材製の当接部材61aを結合して、上記ストッパ部材59aとしている。この為、この当接部材61aの先端部は、制動装置本体8bを覆うカバー49よりも窓枠18の中央側に配置している。又、本例の場合には、上記取付部60aを、上記突き合わせ框26aの屋内側面にねじ62によりねじ止め固定している。これに伴い、この突き合わせ框26aの内側に設けられた補強部材42aを、前述した実施の形態の第1例の場合よりも下方に長いものを使用している。
一方、上記突き合わせ框26aの下端部に設けられたストッパ部材59bに就いても、断面略L字形の取付部60bと、当接部材61bとから構成しており、このうちの本体部60bを、上記突き合わせ框26aの下端部にねじ止め固定している。又、本例の場合には、この突き合わせ框26aの下端部内側に補強板63を設ける事で、この突き合わせ框26aに対する上記ストッパ部材59bの結合強度を高くしている。尚、本例の場合には、上記両ストッパ部材59a、59bを構成する両当接部材61a、61bの先端部が、屋内側の引戸障子19bの召し合わせ框25bに対して同時に当接できる様に、その取付位置を規制している。
上述の様に構成する本例の場合、上記屋内側のガラス障子19bを開放方向に移動させた場合にも、このガラス障子19bの召し合わせ框25bを、上記両ストッパ部材59a、59b(当接部材61a、61b)に当接させる事ができる。この為、上記召し合わせ框25bが竪枠22aに衝突して、クレセント69等が破損する事を防止できる。特に本例の場合には、上記ストッパ部材59aを、位置決めスペーサ40aと一体に設けている為、このストッパ部材59aを単独で設ける場合に比べて、上記突き合わせ框26aに対する結合強度の確保を容易に図る事ができる。又、合成樹脂の一体成形により、上記位置決めスペーサ40aと、上記ストッパ部材59aを構成する取付部60aとを同時に製造できる為、製造作業の短縮化を図れ、製造コストの面で有利にできる。又、部品点数の削減により、部品管理コストの低減を図れると共に、ストッパ部材59aを取り付ける為の取付作業を省略する事ができる。
その他の部分の構成に就いては、前述した本例の実施の形態の第1例に記載した構造と同様である。
本発明を実施する場合に、制動装置の組付け構造に就いては、前述した実施の形態の第1例〜第3例の構造に限定されず、例えば、制動装置を構成するラックを、ガラス障子の上端部屋内側面に支持固定すると共に、同じく制動装置本体を、窓枠の上辺を構成する上枠の下面に、ピニオンの回転軸を鉛直方向に配置した状態で支持する事もできる。この場合に、上記制動装置本体に就いては、窓枠の上辺を構成する上枠に対し、額縁等を利用して支持する事もできる。
又、前述した実施の形態の第1例及び第3例には、上枠20の突出板部35に対して、下方からねじ止め固定されたステー37を用いて、この突出板部35と木製の額縁38とにラック取付用アタッチメント34を組み付ける構造を示した。但し、このラック取付用アタッチメント34を組み付ける為の構造は、額縁38以外にも、例えば図17の(a)に示す様な膳板64や、同図の(b)に示す様なカーテンボックス65を利用して構成する事もできる。そして、この様な構成によれば、上記ステー37及びこのステー37に支持されるラック取付用アタッチメント34を、未だ建造物に取り付けられていない引戸装置は勿論、既に建造物に取り付けられた引戸装置に対しても取り付ける事ができる。
反対に、未だ建造物に取り付けられていない引戸装置のみを対象にする場合には、上枠20の突出板部35に対して、ステー37を上方からねじ止め固定する構造を採用する事ができる。この様な構成に就いても、図18の(a)〜(c)に示す様に、木製の額縁38、膳板64、カーテンボックス65を利用する事ができる。
又、前述した実施の形態の第1例及び第3例に示した、ラック取付用アタッチメントの別の構成としては、例えば図19の(a)〜(c)に示す様な構成を採用する事ができる。この図19の(a)には、ステー37の先端部に、ラック取付用アタッチメント34の上面に設けた係合部66を係合させる構成を示している。この様な構成によれば、上記ステー37に対してねじ止め固定する以前の状態で、上記ラック取付用アタッチメント34をこのステー37に一時的に支持する事ができる。又、同図の(b)には、ラック取付用アタッチメント34の係止溝39aの底部を下方から挿通したねじ67により、突出板部35に直接ねじ止め固定する構成を示している。この様な構成によれば、ラック取付用アタッチメント34の取付作業を簡易にする事ができる。更に、同図の(c)には、ラック6bの基端部を係止する為の係止溝39a、39bを、ラック取付用アタッチメント34とは独立した別の係止部材68a、68bに係止する構成を示している。この様な構成によれば、ラック6bの取付作業を容易にする事ができると共に、不要な係止部材68b(68a)を取り外す事もできる。
又、前述した実施の形態の第2例に示した上下位置調整装置53に関して、ラックの底辺に凹部を形成する以外にも、以下の様な構成を採用する事もできる。即ち、図示は省略するが、前述した様に、ラックの長さ方向両端部に、上下方向に長い長孔を形成し、これら各長孔内にそれぞれ支持ピンを挿通し、これら各支持ピンの両端部を止め具を用いて支持する。この様な構成を採用すれば、上記ラックの底辺に凹部を設けなくても、上記各支持ピンと上記各長孔との係合により、このラックが長さ方向に変位する事を有効に防止できる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、引戸障子を屋内側から見た状態を示す略正面図。 屋外側のガラス障子を閉鎖位置近傍まで移動させた状態での、図1のA−A断面に相当する図。 図2のB部拡大図。 屋外側のガラス障子を閉鎖状態に、屋内側のガラス障子を開放状態にそれぞれ移動させた状態での図1のC−C断面に相当する図。 図4の下方から見た状態を示す略正面図。 実施の形態の第1例の構成を屋内側の引戸障子に適用した例を示す、図1に対応する図。 同じく図2に対応する図。 同じく図3に対応する図。 同じく図4に対応する図。 本発明の実施の形態の第2例を、屋外側のガラス障子と屋内側のガラス障子とでそれぞれ制動装置を設けた部分で切断して示す縦断面図。 同じく屋外側のガラス障子の上端部を、屋内側から見た略正面図。 図11のD部拡大図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図1と同様の図。 同じく図2と同様の図。 同じく図4と同様の図。 同じく図5と同様の図。 上枠の屋内側に額縁以外の部材を配置した場合のラック取付用アタッチメントの取付構造の2例を示す断面図。 突出板部に対するステーの別の取付方法の3例を示す断面図。 ラック取付用アタッチメントの別の構成の3例を示す断面図。 従来構造の第1例を示す、制動装置付引戸装置の正面図。 制動装置本体を取り出して示す断面図。 従来構造の第2例を示す、制動装置付引戸装置の部分斜視図。
符号の説明
1 開口部
2 レール
3、3a 引戸障子
4 吊車
5 ハンガー部材
6、6a〜6c ラック
7、7a〜7c ピニオン
8、8a〜8c 制動装置本体
9 一方向クラッチ
10 枢軸
11 回転体
12 粘性流体
13、13a〜13c 制動装置
14 上枠
15 案内溝
16 受部材
17 凹部
18 窓枠
19a、19b ガラス障子
20 上枠
21 下枠
22a、22b 竪枠
23a、23b 上框
24a、24b 下框
25a、25b 召し合わせ框
26a、26b 突き合わせ框
27a、27b ガラスパネル
28a、28b 上部案内レール
29a、29b ガイドブロック
30a、30b ガイド溝
31a、31b 下部案内レール
32a、32b 戸車
33 ケース
34 ラック取付用アタッチメント
35 突出板部
36a、36b、36c ねじ
37 ステー
38 額縁
39a、39b 係止溝
40、40a 位置決めスペーサ
41 ねじ
42、42a 補強部材
43 取付板部
44 受部
45 ねじ
46 長孔
47 プレートナット
48 凹部
49 カバー
50 係止爪
51 係止凹部
52 係止溝
53 上下位置調整装置
54 止め具
55 調整駒
56a、56b 嵌合片
57 突片
58 キャップ
59a、59b ストッパ部材
60a、60b 取付部
61a、61b 当接部材
62 ねじ
63 補強板
64 膳板
65 カーテンボックス
66 係合部
67 ねじ
68 凹部
69 クレセント

Claims (6)

  1. 窓開口に設けられた窓枠と、この窓枠内に水平移動自在に建て込まれた引戸障子と、この引戸障子が閉鎖方向に移動して閉鎖位置近傍に達した際に、この引戸障子に制動力を作用させる制動装置とを備えた制動装置付引戸装置であって、このうちの制動装置は、水平方向に配置されるラックと、このラックと噛合自在なピニオンを有し、このピニオンが上記引戸障子の閉鎖方向への移動に伴い回転する場合にのみ、このピニオンの回転抵抗を大きくする抵抗付与手段を備えた制動装置本体とから構成され、上記窓開口の上辺に固定された部材と上記引戸障子の上端部屋内側面とのうちの何れか一方に上記ラックを、同じく他方に上記制動装置本体を、それぞれ支持固定している事を特徴とする制動装置付引戸装置。
  2. ラックが、窓開口の上辺に固定された部材に支持固定されており、制動装置本体が、引戸障子の縦辺を構成する竪框若しくは上辺を構成する上框に支持固定されている、請求項1に記載した制動装置付引戸装置。
  3. 制動装置本体が、竪框若しくは上框に対し、スペーサを介して支持固定されている、請求項2に記載した制動装置付引戸装置。
  4. 窓開口に設けられた窓枠と、この窓枠内に水平移動自在に建て込まれた引戸障子と、この引戸障子が閉鎖方向に移動して閉鎖位置近傍に達した際に、この引戸障子に制動力を作用させる制動装置とを備えた制動装置付引戸装置であって、このうちの制動装置は、水平方向に配置されるラックと、このラックと噛合自在なピニオンを有し、このピニオンが上記引戸障子の閉鎖方向への移動に伴い回転する場合にのみ、このピニオンの回転抵抗を大きくする抵抗付与手段を備えた制動装置本体とから構成され、上記窓枠の上辺を構成する上枠の下面にこの制動装置本体を、上記ピニオンの回転軸を水平方向に配置した状態で支持固定すると共に、上記引戸障子の上辺を構成する上框に上記ラックを、その歯先面を上方に向けた状態で支持固定している事を特徴とする制動装置付引戸装置。
  5. 窓枠内に複数の引戸障子が引き違い式に建て込まれている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載した制動装置付引戸装置。
  6. 窓枠内に複数の引戸障子が引き違い式に建て込まれており、制動装置本体が、このうちの屋外側に建て込まれた引戸障子の縦辺を構成する竪框のうち、閉鎖状態で上記窓枠の端部側に位置する竪框に、スペーサを介して支持固定されており、このスペーサには、屋内側に建て込まれた引戸障子の開放方向への移動時にこの屋内側の引戸障子が上記窓枠の縦辺を構成する竪枠に衝突する事を防止する為のストッパ部材が、一体に設けられている、請求項2に記載した制動装置付引戸装置。
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