JP2014511454A - 内燃機関用のピストン - Google Patents

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Abstract

本発明は、内燃機関用のピストン(10,110)であって、ピストンヘッド(11)とピストンスカート(17)とを備え、ピストンヘッド(11)は、環状に延びるリング部(15)と、該リング部(15)の範囲に環状に延びるクーリングチャンネル(16)とを有し、ピストンスカート(17)は、それぞれそのスラスト側(DS)と反スラスト側(GDS)とに対応する摺動面(22,23)を有する、内燃機関用のピストンに関する。本発明の構成では、クーリングチャンネル(16)を起点として延びる少なくとも1つの孔(24)が設けられており、該孔(24)は、孔開口(25)の形で、反スラスト側(GDS)に対応する摺動面(23)に開口していて、該孔(24)がピストン中心軸線(M)に対して鋭角の角度(α)を成すように傾けられて配置されており、反スラスト側(GDS)に対応する摺動面(23)が、前記少なくとも1つの孔開口(25)の範囲に凹部(26)を有する。

Description

本発明は、内燃機関用のピストンであって、ピストンヘッドとピストンスカートとを備え、ピストンヘッドは、環状に延びるリング部と、該リング部の範囲に環状に延びるクーリングチャンネルとを有し、ピストンスカートは、それぞれそのスラスト側と反スラスト側とに対応する摺動面を有する、内燃機関用のピストンに関する。
最近の内燃機関では、摺動面への最適な潤滑オイル供給を保証することが困難である。このことは、ピストンの反スラスト側に対応する摺動面が、対応するシリンダ摺動面に接触する上昇行程についても、ピストンのスラスト側に対応する摺動面が、対応するシリンダ摺動面に接触する下降行程についても云える。上昇行程の際には、ピストンが、一般にオイルがほとんど、または全く提供されない範囲を運動する。なぜならば、先行した下降行程において、オイル掻取りリングが、存在するオイルをクランクシャフトハウジングの方向に運んでしまうからである。
本発明の課題は、冒頭で述べたピストンを改良して、エンジン運転中に、ピストンの、反スラスト側に対応する摺動面への改善された潤滑オイル供給が可能になるようなピストンを提供することである。
この課題の解決手段は、クーリングチャンネルを起点として延びる少なくとも1つの孔が設けられており、該孔は、孔開口の形で、反スラスト側に対応する摺動面に開口していて、該孔がピストン中心軸線に対して鋭角の角度を成すように傾けられて配置されており、反スラスト側に対応する摺動面が、前記少なくとも1つの孔開口の範囲に凹部を有することにある。
本発明によるピストンは、反スラスト側に対応する摺動面にクーリングチャンネルから的確に潤滑オイルが供給されるので、潤滑オイル膜上でのピストンの流体動力学的な浮揚が可能になることによりすぐれている。このことは、前記少なくとも1つの孔開口を取り囲む凹部により可能となる。上昇行程時では、潤滑オイルがクーリングチャンネルから前記孔内に押し込まれて、前記少なくとも1つの孔開口を通じて流出し、そして前記少なくとも1つの凹部内に捕捉される。捕捉された潤滑オイルは、前記少なくとも1つの凹部内に分配される。クーリングチャンネルからは常時、潤滑オイルが後供給されるので、オイル圧が形成され得る。潤滑オイルは前記少なくとも1つの凹部から前記摺動面に溢れ出て、前記摺動面の信頼性の良い潤滑を生ぜしめることができるので、上昇行程時に生じる摩擦力は著しく低減される。
有利な改良形は、従属形式の請求項に記載されている。
前記少なくとも1つの孔開口は、前記リング部のすぐ下で前記摺動面に開口していると有利である。これにより、特に前記摺動面の上側の範囲に潤滑オイルが供給される。
前記摺動面への潤滑オイルの供給を保証するために、前記孔が少なくとも2つ設けられていてよい。
前記少なくとも1つの凹部は、円形または半円形に形成されていると有利である。なぜならば、このようなジオメトリ(幾何学的形状)は特に簡単に製作され得るからである。
前記少なくとも1つの凹部は、10〜30μmの深さを有していてよい。これによって、一方では十分な潤滑オイルが捕捉され、他方では十分に高いオイル圧が形成される。
ピストン構造に応じて、前記凹部は、当該ピストン自体の材料に形成されていてよいが、しかし前記摺動面に被着されているコーティング内または該コーティングを貫いて形成されていてもよい。
特に有利な改良形では、クーリングチャンネルを起点として延びる1つの孔が設けられており、該孔は、孔出口部に移行しており、該孔出口部は、スラスト側に対応する摺動面に開口していて、該孔出口部がピストン中心軸線に対して鋭角の角度を成すように傾けられて配置されており、これによりスラスト側に対応する摺動面に開口が形成されており、前記孔と前記孔出口部との間に、スラスト側に対応する摺動面に対して傾けられかつこの摺動面に移行する変向面が設けられており、スラスト側に対応する摺動面が、前記開口の範囲に凹部を有しており、該凹部が、前記開口の上方に少なくとも1つのオイル捕捉範囲を形成している。
この場合、上昇行程時に潤滑オイルがクーリングチャンネルから前記孔内に押し込まれて、前記孔出口部を通じて流出する。引き続き下降行程が行われると、潤滑オイルの一部が前記変向面によって捕捉され、残りはクーリングチャンネルへ戻る。下降行程の経過中に捕捉された潤滑オイルは、前記開口を取り囲む凹部内に分配されるので、この場合にもオイル圧が形成される。引き続き、潤滑オイルは、前記凹部からスラスト側に対応する摺動面に溢れ出て、この摺動面の信頼性の良い潤滑を生ぜしめることができるので、下降行程時に生じる摩擦力は同じく著しく低減される。
前記オイル捕捉範囲は、前記開口に対して直交する横方向に延びていると有利である。これにより、スラスト側に対応する摺動面のできるだけ大きな範囲に潤滑オイルが供給される。
前記オイル捕捉範囲が、前記開口の両側にそれぞれ1つのオイル捕集溜めを形成していると特に有利である。これにより、潤滑オイルは有利には、スラスト側に対応する摺動面の上側の範囲で捕集され、前記摺動面のこの範囲へ溢れ出ることができる。これによって、スラスト側に対応する摺動面の最大に負荷される範囲に潤滑オイルが特に信頼性良く供給される。
前記孔は、有利には当該ピストンの内部に形成された材料厚肉化部に延びていてよい。この材料厚肉化部は、既にピストンブランクの製造時、たとえば鍛造時または鋳造時に、導入され得る。
前記孔出口部により形成された開口は、たとえばボス中心の下方で、スラスト側に対応する摺動面に形成されていてよく、これにより前記摺動面のできるだけ大きな範囲に潤滑オイルが供給される。
前記凹部は、10〜30μmの深さを有していてよい。これによって、一方では十分な潤滑オイルが捕捉され、他方では十分に高いオイル圧が形成される。
ピストン構造に応じて、前記凹部は当該ピストン自体の材料に形成されていてよいが、しかしスラスト側に対応する摺動面に被着されているコーティングに形成されていてもよい。
本発明は、あらゆるタイプのピストンおよびあらゆる構造のピストンのために適している。
以下に、本発明の実施形態を図面につき詳しく説明する。図面には、本発明の実施形態が概略的に図示されており、ただし縮尺通りには図示されていない。
本発明によるピストンの1実施形態の一部を示す断面図である。 図1に示したピストンを、90°回転させた状態で示す側面図である。 本発明によるピストンの別の実施形態を示す断面図である。 図3に示したピストンを、90°回転させた状態で示す側面図である。 図3に示したピストンの一部の拡大図である。 本発明によるピストンのさらに別の実施形態の一部を示す拡大図である。
図1および図2には、本発明によるピストン10の第1実施形態が示されている。ピストン10は、単一部分から成るピストンまたは複数部分から成るピストンであってよい。ピストン10は鋼材料および/または軽金属材料から製造されていてよい。図1および図2には、単一部分から成る一体型のスリッパスカートピストンもしくはボックス型ピストン(Kastenkolben)10が例示的に図示されている。このピストン10は、ピストンヘッド11を有し、このピストンヘッド11は、燃焼キャビティ13を有するピストン頂面12と、環状に延びるトップランド14と、ピストンリング(図示しない)を収容するリング部15とを備えている。リング部15の高さには、環状に延びるクーリングチャンネル16が設けられている。ピストン10はさらに、ピストンスカート17を有し、このピストンスカート17はピストンボス18と、ピストンピン(図示しない)を収容するボス孔19とを備えている。ピストンボス18はボス結合部21を介してピストンヘッド11の下面11aに結合されている。ピストンボス18は摺動面22,23を介して互いに結合されている。この場合、第1の摺動面22はピストン10のスラスト側DSに対応しており、第2の摺動面23はピストン10の反スラスト側GDSに対応している。
本発明によるピストン10は、本実施形態では、クーリングチャンネル16を起点として延びる2つの孔24を有する。これらの孔24は、反スラスト側GDSに対応する第2の摺動面23の方向に延びていて、傾けられて配置されており、この場合、孔24はピストン中心軸線Mと共に鋭角の角度αを成している(図1参照)。
孔24は孔開口25の形で第2の摺動面23に開口している。本実施形態では、両孔開口25がピストンヘッド11のリング部15のすぐ下で、ピストンスカート17のボス結合部21の範囲において第2の摺動面23に開口している。孔開口25は本実施形態では、第2の摺動面23の上側の縁範囲に配置されている(図2参照)。当然ながら、単に1つの孔開口しか設けられていなくてもよいし、3つまたはそれ以上の孔開口が設けられていてもよい。その場合、これらの孔開口は有利には第2の摺動面23の幅にわたって分配されていると望ましい。
反スラスト側GDSに対応する第2の摺動面23は、孔開口25の範囲にそれぞれ1つの凹部26を有する。本実施形態では、第2の摺動面23が、コーティング23a、たとえばグラファル(Grafal;登録商標)を備えており、凹部26はこのコーティング23aに導入されているか、またはこのコーティング23aを貫いてピストンスカート表面にまで導入されている。本実施形態では、凹部26が、約20μmの深さを有する。凹部26は、凹部26の深さがコーティングの厚さを上回るという理由であれ、コーティングが存在しないという理由であれ、直接に第2の摺動面23の材料に導入されていてもよい。
凹部26は、本実施形態では孔開口25をほぼ半円形に取り囲んでいる。また、孔開口25がリング部15に対して、より大きな間隔を置いて配置されていて、凹部26が孔開口25を円形に取り囲んでいることも考えられる。
本発明によるピストン10の、反スラスト側GDSに対応する摺動面23には、エンジン運転中に以下に説明するように的確に潤滑オイルが供給される。上昇行程の際に、潤滑オイルはクーリングチャンネル16から孔24内に押し込まれて、孔開口25を通じて流出し、そして凹部26内に捕捉される。捕捉された潤滑オイルは凹部26内に分配される。クーリングチャンネル16からは常時、潤滑オイルが後供給(補給)されるので、オイル圧が形成され得る。これにより、ピストン10の第2の摺動面23は、対応するシリンダ摺動面に対して流体動力学的に浮揚することができる。潤滑オイルは凹部26から摺動面23へ溢れ出て、この摺動面23の信頼性の良い潤滑を生ぜしめることができるので、摩擦力の発生は著しく減じられる。孔開口25がリング部15のすぐ下に有利に配置されることにより、特に第2の摺動面23の高度に負荷される上側の範囲、つまり高負荷にさらされる上側の範囲に、潤滑オイルが供給される。
図3〜図6には、ピストン110の別の有利な実施形態が示されている。ピストン110の構造は、図1および図2に示したピストン10に相当しているので、同一の構造体には同じ符号が付与されており、これらに関しては、図1および図2に関する上記説明を参照するものとする。
本発明によるピストン110は、以下の付加的な特徴によりすぐれている。
ピストン110は、クーリングチャンネル16を起点として延びる別の1つの孔127を有する。この孔127は材料厚肉化部128内に形成されており、この材料厚肉化部128はピストン110の内室129に形成されている。材料厚肉化部128は、たとえばピストンブランクの製造時、たとえば鋳造時または鍛造時に導入され得る。孔127は、スラスト側DSに対応する第1の摺動面22の方向に延びていて、孔出口部131へ移行している。孔出口部131は、スラスト側DSに対応する第1の摺動面22に開口している。孔出口部131は傾けられて配置されており、この場合、孔出口部131はピストン中心軸線Mと共に鋭角の角度βを成している(図3参照)。本実施形態では、孔127が孔出口部131と同じ傾斜を有するので、孔127は孔出口部131と同じく、ピストン中心軸線Mと共に鋭角の角度βを成している。しかし、ピストン110の構造およびクーリングチャンネル16の位置に応じて、孔127は上記構成とは異なって延びていてもよい。
孔127と孔出口部131との間では、摺動面側に変向面132が形成されている。この変向面132は第1の摺動面22に対して傾けられている。すなわち、変向面132の、断面で見て得られる頂線(Scheitellinie)132aは、第1の摺動面22と共に鋭角の角度γを成している(図5参照)。
孔出口部131は第1の摺動面22に開口していて、この場合、第1の摺動面22には開口133が形成されている(図4参照)。本実施形態では、開口133がほぼスリット状に形成されているが、ピストン110の構造およびサイズに関連して別の形状も考えられる。開口133は本実施形態では、第1の摺動面22のボス中心Nよりも下方に形成されている(図3)。
スラスト側DSに対応する第1の摺動面22は、開口133の範囲に凹部134を有する。本実施形態では、第1の摺動面22がコーティング22a、たとえばグラファル(Grafal;登録商標)を備えており、凹部134はこのコーティング22aに導入されている。本実施形態では、凹部134が約20μmの深さを有する。凹部134は、この凹部134の深さがコーティングの厚さを上回るという理由であれ、コーティングが存在しないという理由であれ、直接に第1の摺動面22の材料に導入されていてもよい。コーティングが存在しない構成は図6に図示されている。
凹部134は開口133を完全に取り囲んでいて、原理的には任意に成形されていてよい。第1の摺動面22の特に高負荷される範囲135への十分な潤滑オイル供給を保証するためには、開口133の上方にオイル捕捉範囲136が形成されている。本実施形態では、オイル捕捉範囲136が開口133に対してほぼ直交する横方向に延びていて、2つのオイル捕集溜め137を備えている。オイル捕集溜め137はそれぞれ開口133の左右に形成されている(図4参照)。図4には、補足的に、第1の摺動面22の、エンジン運転中にピストンスカート17の下縁17aから潤滑オイルを供給される範囲138が示されている。
本発明によるピストン110の、スラスト側DSに対応する第1の摺動面22には、エンジン運転中に、以下のように的確に潤滑オイルが供給される。上昇行程の際に、潤滑オイルはクーリングチャンネル16から孔127内に押し込まれて、孔出口部131を通じて凹部134内へ流出する。引き続き下降行程が行われると、潤滑オイルの一部が変向面132によって捕捉されるので、潤滑オイルのこの一部は凹部134内に留まる。残りの潤滑オイルはクーリングチャンネル16内へ戻る。下降行程の経過中に凹部134内に捕捉された潤滑オイルは凹部134内で分配されるので、この場合、やはりオイル圧が形成され、ピストン110の摺動面22は、対応するシリンダ摺動面に対して流体動力学的に浮揚することができる。潤滑オイルは下降行程の間、オイル捕捉範囲136のオイル捕集溜め137内へ押し込まれて、凹部134から矢印Pの方向で第1の摺動面22へ溢れ出る。したがって、この場合にも、第1の摺動面22の特に高負荷される範囲135の信頼性の良い潤滑が保証され、下降行程時に生じる摩擦力は著しく減じられる。

Claims (15)

  1. 内燃機関用のピストン(10,110)であって、ピストンヘッド(11)とピストンスカート(17)とを備え、ピストンヘッド(11)は、環状に延びるリング部(15)と、該リング部(15)の範囲に環状に延びるクーリングチャンネル(16)とを有し、ピストンスカート(17)は、それぞれそのスラスト側(DS)と反スラスト側(GDS)とに対応する摺動面(22,23)を有する、内燃機関用のピストンにおいて、クーリングチャンネル(16)を起点として延びる少なくとも1つの孔(24)が設けられており、該孔(24)は、孔開口(25)の形で、反スラスト側(GDS)に対応する摺動面(23)に開口していて、該孔(24)がピストン中心軸線(M)に対して鋭角の角度(α)を成すように傾けられて配置されており、反スラスト側(GDS)に対応する摺動面(23)が、前記少なくとも1つの孔開口(25)の範囲に凹部(26)を有することを特徴とする、内燃機関用のピストン。
  2. 前記少なくとも1つの孔開口(25)は、前記リング部(15)のすぐ下で、反スラスト側(GDS)に対応する摺動面(23)に開口している、請求項1記載のピストン。
  3. 前記孔(24)が少なくとも2つ設けられている、請求項1記載のピストン。
  4. 前記少なくとも1つの凹部(26)が、円形または半円形に形成されている、請求項1記載のピストン。
  5. 前記少なくとも1つの凹部(26)が、10〜30μmの深さを有する、請求項1記載のピストン。
  6. 前記少なくとも1つの凹部(26)が、当該ピストン(10)の材料に形成されている、請求項1記載のピストン。
  7. 反スラスト側(GDS)に対応する摺動面(23)がコーティング(23a)を有し、該コーティング(23a)に前記少なくとも1つの凹部(26)が形成されている、請求項1記載のピストン。
  8. クーリングチャンネル(16)を起点として延びる1つの孔(127)が設けられており、該孔(127)が、孔出口部(131)に移行しており、該孔出口部(131)は、スラスト側(DS)に対応する摺動面(22)に開口していて、該孔出口部(131)がピストン中心軸線(M)に対して鋭角の角度(β)を成すように傾けられて配置されており、これによりスラスト側(DS)に対応する摺動面(22)に開口(133)が形成されており、前記孔(127)と前記孔出口部(131)との間に、スラスト側(DS)に対応する摺動面(22)に対して傾けられた変向面(132)が設けられており、スラスト側(DS)に対応する摺動面(22)が、前記開口(133)の範囲に凹部(134)を有しており、該凹部(134)が、前記開口(133)の上方に少なくとも1つのオイル捕捉範囲(136)を形成している、請求項1記載のピストン。
  9. 前記オイル捕捉範囲(136)が、前記開口(133)に対して直交する横方向に延びている、請求項8記載のピストン。
  10. 前記オイル捕捉範囲(136)が、前記開口(133)の両側にそれぞれ1つのオイル捕集溜め(137)を形成している、請求項9記載のピストン。
  11. 前記孔(127)が、当該ピストン(110)の内室(129)に形成された材料厚肉化部(128)に延びている、請求項8記載のピストン。
  12. 前記開口(133)が、ボス中心(N)の下方で、スラスト側(DS)に対応する摺動面(22)に形成されている、請求項8記載のピストン。
  13. 前記凹部(134)が、10〜30μmの深さを有する、請求項8記載のピストン。
  14. 前記凹部(134)が、当該ピストン(110)の材料に形成されている、請求項8記載のピストン。
  15. スラスト側(DS)に対応する摺動面(22)が、コーティング(22a)を有し、該コーティング(22a)に前記凹部(134)が形成されている、請求項8記載のピストン。
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