JP2014510031A - 2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアから2,2−ジフルオロエチルアミンを製造する方法 - Google Patents

2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアから2,2−ジフルオロエチルアミンを製造する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、2,2−ジフルオロエチルアミンを製造する方法に関し、ここで、該方法は、以下の、(i)圧力安定な密閉反応容器の中で、10バール〜180バールの範囲内の圧力下で、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンと気体アンモニア又は液体アンモニア又は超臨界アンモニアを混合させる段階;(ii)前記反応混合物を、80℃〜200℃の範囲内の反応温度で、反応させる段階;及び、(iii)前記反応混合物に対する圧力を解放し、2,2−ジフルオロエチルアミンを単離する段階;を含んでいる。
【選択図】なし

Description

本発明は、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアから出発して、2,2−ジフルオロエチルアミンを調製する方法に関する。
2,2−ジフルオロエチルアミンは、活性成分の調製における重要な中間体化合物である。ハロ−2,2−ジフルオロエタン化合物(即ち、臭素−2,2−ジフルオロエタン)を使用する2,2−ジフルオロエチルアミン(及び、さらに、テトラフルオロエチルアミン)の調製は、論文〔標題「Uber einige fluorhaltige Alkylamine」[Concerning a number of fluorine−containing alkylamines](Chem. Zentralblatt, Volume 75, 1904、pages 944−945)〕の中でSwartsによって1904年に初めて記載された。Swartsは、1−ブロモ−2,2−ジフルオロエタンを使用し、それを、2molのアルコール性アンモニアを含んでいる管の中で125〜145℃で3日間加熱する。Swartsは、出発化合物が化合物ジフルオロエチルアミン及びテトラフルオロエチルアミンに完全に変換されたことを記述している。2,2−ジフルオロエチルアミンが選択的には調製されないことは上記論文から明らかである。それは、当該反応によって、同様に、除去しなくてはならないテトラフルオロエチルアミンも製造されたからである。両方の生成物は、分別蒸留によって、又は、塩酸塩若しくはシュウ酸塩への変換によって、単離された。
それから50年以上経ってから、実際には1956年に、Dickeyらは、「Industrial and Engineering Chemistry 1956, No.2, 209−213」の中で、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンと28%強度水酸化アンモニウム(即ち、28%強度アンモニア水溶液)から出発して2,2−ジフルオロエチルアミンを調製する方法を公表した。その反応物は、振動するオートクレーブの中で反応させる。その反応混合物を135℃〜140℃の温度で31時間加熱する。反応が終了した後、その反応混合物を濾過し、蒸留することによって反応混合物からアミンを除去する。しかしながら、留出物の中には、まだ、多量のアンモニアと少量の水が存在しているので、当該アミンは、水酸化ナトリウムで脱水し、及び、再度蒸留する。
1956年までに公表された調製方法は、選択的ではなく、極めて長い時間がかかり、収率がかなり低いという不利点を有している。水性アンモニアは、当該反応混合物の中に存在している塩化物イオン及びフッ化物イオンと組み合わされた場合、並びに、当該反応において使用される高温と組み合わされた場合、腐食性が高く、金属材料を腐食する。従って、それらの調製方法は、資源(例えば、エネルギー及び出発物質)を高い費用効率で且つ環境に優しく使用しながら充分な量の所望の2,2−ジフルオロエチルアミンを調製するのには適していない。
その時以降、ハロ−2,2−ジフルオロエタン化合物(特に、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタン)とアンモニアを使用して2,2−ジフルオロエチルアミンを調製するさらに別の調製方法は公表されていない。
国際特許公開WO 2011/012243(PCT/EP2010/004434として出願された)には、初めて、2,2−ジフルオロ−1−ハロエタン(好ましくは、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタン)とアンモニアから出発して2,2−ジフルオロエチルアミンを調製するための調製方法が再度記載された。該調製方法は溶媒の存在下で実施され、そして、その溶媒は15体積%の含水量を超えてはならない。その溶媒は、当該反応において、1〜50倍の量で使用され、2〜20倍の量が好ましい。
上記特許出願に記載されている調製方法は、1904年及び1956年に記載された調製方法と比較して明瞭な有利点を有しているが、特に資源を環境に優しく使用することに関して、改善することが求められている。
国際特許出願公開第2011/012243号
Chem. Zentralblatt, Volume 75, 1904、pages 944−945 Industrial and Engineering Chemistry 1956, No.2, 209−213
2,2−ジフルオロエチルアミンを調製するための公表された調製方法及び公表されていない調製方法に基づいて、現在直面している問題は、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアから出発して、上記で確認された不利点を回避する調製方法を開発する問題である。
驚くべきことに、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニア(NH)が、溶媒の非存在下においてさえも、選択的な反応を経て2,2−ジフルオロエチルアミンを生成させるということが見いだされた。さらに、当該反応を連続的に又は部分的にバッチ式で実施するための方法も見いだされた。連続的調製方法又は部分的にバッチ式である調製方法は、2,2−ジフルオロエチルアミンの工業的な調製に関連して特に有利である。
従って、本発明は、2,2−ジフルオロエチルアミンを純粋な形態で(即ち、溶媒無しで)調製する方法を提供し、ここで、該方法は、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンをアンモニアと反応させることを含む。該反応は、場合により、アンモニアとの当該反応を促進する触媒の存在下で実施することもできる。該調製方法は、精製段階もさらに包含し得る。
本出願は、従って、2,2−ジフルオロエチルアミンを調製する方法に関し、ここで、該方法は、以下の:
(i) 圧力安定な密閉反応容器の中で、10バール〜180バールの範囲内の圧力下(好ましくは、30バール〜155バールの範囲内の圧力下)で、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンと気体アンモニア又は液体アンモニア又は超臨界アンモニアを混合させる段階;
(ii) 前記反応混合物を、80℃〜200℃の範囲内の反応温度(好ましくは、100℃〜170℃の範囲内の反応温度)で、反応させる段階;
(iii) 前記反応混合物を減圧し、2,2−ジフルオロエチルアミンを単離する段階;
を含んでいる。
本発明による調製方法では、溶媒は、除外される/使用されない。
一実施形態[A]では、本出願は、段階(i)において触媒もさらに存在している、上記で定義された調製方法に関する。該触媒は、好ましくは、以下の、臭化アルカリ金属、ヨウ化アルカリ金属、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、臭化テトラアルキルアンモニウム、ヨウ化テトラアルキルアンモニウム、ハロゲン化テトラアルキルホスホニウム、ハロゲン化テトラアリールホスホニウム、テトラキス(ジメチルアミノ)ホスホニウムブロミド、テトラキス(ジエチルアミノ)ホスホニウムブロミド、テトラキス(ジプロピルアミノ)ホスホニウムブロミド及びテトラキス(ジプロピルアミノ)ホスホニウムクロリド並びにビス(ジメチルアミノ)[(1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−イリデン)アミノ]メチリウムブロミドからなる群から選択される。特に好ましい触媒は、臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、臭化テトラブチルアンモニウム又は臭化テトラフェニルホスホニウムであり;とりわけ好ましい触媒は、ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムである。
一実施形態[B]では、本出願は、段階(i)における2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアの添加/供給が連続的に実施され且つ当該混合のために静的混合機が使用される、上記で定義された調製方法又は実施形態[A]で記載された調製方法に関する。
一実施形態[C]では、本出願は、完全に連続的に実施される、上記で定義された調製方法又は実施形態[A]若しくは実施形態[B]で記載された調製方法に関する。
一実施形態[D]では、本出願は、少なくとも2つのゾーン(ここで、第1のゾーンは、静的混合機を含んでおり、且つ、段階(i)はこの第1のゾーンで実施され、及び、段階(ii)は第2のゾーン(反応ゾーン)で実施される)を含んでいる熱的に調節可能な流通反応器が反応容器として使用される、実施形態[C]で定義された調製方法に関する。該流通反応器は、好ましくは、該反応ゾーンの末端に又は該反応ゾーンの後に付加的なゾーンを含んでおり、この付加的なゾーンの中で、反応圧力が低減される。
一実施形態[E]では、本出願は、第2のゾーン(即ち、反応ゾーン)における2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアの滞留時間が約20秒〜約400分の範囲内(好ましくは、約1分〜約400分の範囲内、極めて好ましくは、約15分〜約45分の範囲内)である、実施形態[D]で定義された調製方法に関する。
一実施形態[F]では、本出願は、流通反応器の中に(好ましくは、反応ゾーンの中に)計測器又は測定用プローブが存在している、実施形態[D]又は実施形態[E]で記載された調製方法に関する。
本発明の調製方法においては、使用される2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアのモル比は、約6:1〜約1:200の範囲内にあり、好ましくは、約4:1〜約1:150の範囲内にあり、さらに好ましくは、約1:1〜約1:100の範囲内にある。
本発明の調製方法において使用されるアンモニア(NH)は、気体状態で、液体状態で(即ち、凝縮されたNHガスとして)又は超臨界状態で(即ち、その臨界温度を超えた且つその臨界圧力を超えた状態で)、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンに添加することができる。段階(ii)におけるNHの添加は、好ましくは、気体状態又は液体状態で実施する。
本発明の調製方法において使用するのに適している触媒は、アンモニアとの当該反応を促進する全ての触媒である。適切な触媒の混合物も考えられる。本発明に従って適切な触媒は、さらに特定的には、以下のものである:臭化アルカリ金属及びヨウ化アルカリ金属(例えば、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、臭化カリウム);臭化アンモニウム及びヨウ化アンモニウム;臭化テトラアルキルアンモニウム及びヨウ化テトラアルキルアンモニウム(例えば、ヨウ化テトラエチルアンモニウム);特定のハロゲン化ホスホニウム、例えば、ハロゲン化テトラアルキルホスホニウム及びハロゲン化テトラアリールホスホニウム(例えば、臭化ヘキサデシルトリブチルホスホニウム、臭化ステアリルトリブチルホスホニウム、臭化テトラブチルホスホニウム、臭化テトラオクチルホスホニウム、塩化テトラフェニルホスホニウム及び臭化テトラフェニルホスホニウム)、テトラキス(ジメチルアミノ)ホスホニウムブロミド、テトラキス(ジエチルアミノ)ホスホニウムブロミド、テトラキス(ジプロピルアミノ)ホスホニウムクロリド及びテトラキス(ジプロピルアミノ)ホスホニウムクロリド又はテトラキス(ジプロピルアミノ)ホスホニウムブロミド;並びに、さらに、ビス(ジメチルアミノ)[(1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−イリデン)アミノ]メチリウムブロミド。
好ましい触媒は、臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、臭化テトラブチルアンモニウム又は臭化テトラフェニルホスホニウムであり、ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムが特に好ましい。
該触媒は、その場で生成させることもできる。例えば、HBr又はHIとアンモニアの反応を用いる。さらに、該触媒は、反応性の高い臭化アルキル又はヨウ化アルキル(例えば、臭化メチル、臭化エチル、ヨウ化メチル又はヨウ化エチル)を添加することによってその場で生成させることもできる。
本発明の調製方法においては、該触媒は、存在させる場合には、使用される2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンに基づいて、約0.01重量%〜約25重量%の濃度で使用する。原理上は、さらに高い濃度も可能である。該触媒は、好ましくは、約0.2%〜約25重量%の濃度で、さらに好ましくは、約0.4%〜約20重量%の濃度で、極めて好ましくは、約0.5%〜約15重量%の濃度で、使用する。あるいは、該触媒は、好ましくは、約0.05%〜約3重量%の濃度で、又は、約0.1%〜約10重量%の濃度で、又は、約0.5%〜約10重量%の濃度で、使用することができる。
該反応は、原則として、圧力安定な密閉反応容器(例えば、オートクレーブ、流通反応器又は管式反応器)の中で加圧下で実施する。当該反応中の圧力は、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンの量に依存し、使用されるアンモニアの量に依存し、反応温度に依存し、及び、反応容器に装入するのにポンプが使用される場合には、当該ポンプの給送圧力(conveying pressure)に依存する。圧力を上昇させるのが望ましい場合において、バッチ式調製方法では、反応温度を上昇させることに加えて、圧力のさらなる上昇は、不活性ガス(例えば、窒素又はアルゴン)を導入することによって達成することができる。連続式調製方法の場合は、該圧力は、ポンプの性能を介して変えることができる。
当該2種類の反応物の混合は、約10バール〜約180バールの範囲内(好ましくは、30バール〜155バールの範囲内)にあるのが望ましい圧力下で実施し、当該反応物を混合させる温度は、変えることができ、そして、通常は、室温(約20℃)〜約180℃の範囲内にある。本発明による反応は、広い温度範囲内で(例えば、約80℃〜約200℃の範囲内で)、実施することができる。該反応は、好ましくは、約100℃〜約170℃の温度範囲内で実施する。
本発明者らは、バルクで実施する結果として、即ち、溶媒を添加しないで実施する結果として、使用される反応容器(この場合、オートクレーブ又は流通反応器)が、高い反応圧にもかかわらず、及び、比較的高い反応温度にもかかわらず、極めて僅かにしか腐食しないということを確認した。従って、当該調製方法は工業規模で実施することが可能である。
本発明者らは、さらに、所望の2,2−ジフルオロエチルアミンが、本発明の調製方法によって、良好な収率で、短い反応時間で、及び、高い純度で得られるということも確認した。このことは、直接の反応生成物を大規模な後処理に付す必要が一般的に不要であるということを意味する。このことは、全て、塩基性条件はフッ化ビニリデン(これは、HClが除去されることで2,2−ジフルオロクロロエタンから形成し得る)が優先的に形成されるのを促進するということが「M. Hudlicky, Chemistry of Organofluorine Compounds, 2nd Edition, 1976, p. 489−490」及び「Houben Weyl, E 10b/2, pp. 92−98」から知られているという事実に鑑みて、驚くべきことである。2,2−ジフルオロエチルアミンは反応性が高く、本発明の反応条件下ではさらなる反応を受け得るということも、「J. Org. Chem. 2007, 72 (22) 8569」から知られている。
本発明の調製方法は、完全な連続式と完全なバッチ式のいずれでも実施することができる。さらに、バッチ式で実施される本発明の調製方法において、特定の反応段階を連続的に実施することもできる。この種の調製方法は、「部分的にバッチ式である」調製方法と称される。
連続的な調製方法又は段階は、本明細書においては、反応容器(例えば、流通反応器)への反応物の給送と反応容器からの生成物の放出が別々の場所で同時に起こる調製方法又は段階を意味する。バッチ式の調製方法又は段階は、本明細書においては、時間的に連続して進行する調製方法又は段階(例えば、反応容器への反応物の給送、次いで、反応物の反応、その後、反応容器からの生成物の放出)であると理解される。連続的な調製方法は、特に、大量に調製するのに適している。
部分的にバッチ式で又は完全にバッチ式で実施される本発明の調製方法に関する反応時間は、約0.5時間〜約16時間の範囲内にある。原理的には、さらに長い反応時間も可能である。
本発明の調製方法の段階(i)における添加及び混合は、静的混合機を用いて連続的に実施するのが好ましい。
連続的に実施される本発明の調製方法においては、工程は、流通反応器の中で実施する。該流通反応器は、好ましくは、熱的に調節可能である。本発明に従って適している流通反応器は、少なくとも2つのゾーンを含んでおり、そのゾーンのうちの少なくとも1が熱的に調節可能である。第1のゾーンの中で、反応物(即ち、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタン及びNH)を混合させる。本発明による反応において触媒を使用する場合、その触媒は、反応物のうちの1種類(より特定的には、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタン)と一緒に反応容器の中に導入することができる。有利には、静的混合機は第1のゾーンの中に設置されている。2番目の熱的に調節可能なゾーン(これは、滞留ゾーン又は反応ゾーンと称される)で、反応を実施する。該反応ゾーンの末端で、反応圧力を低減させる。これにより、溶解しているNHは、部分的に又は完全に蒸発する。圧力が低減されることによって、当該反応中に形成された有機塩及び/又は無機塩は、部分的に又は完全に結晶化する。次いで、液状の2,2−ジフルオロエチルアミンを単離収集することができる。
滞留ゾーン又は反応ゾーンにおける望ましい滞留時間及び達成される反応変換は、主に、反応物(これは、存在する場合には触媒も包含する)(反応混合物)の全ての計量供給速度及び滞留区域(反応ゾーンの長さ)を通る反応混合物の流速に依存する。一般に、滞留時間の長さは、反応温度に依存する:反応温度が高くなると、滞留時間は短くすべきである。一般的に言えば、反応ゾーンの中の反応混合物の滞留時間は、約20秒(秒)〜約400分(分)の範囲内、好ましくは、約1分〜約400分の範囲内、極めて好ましくは、約15分〜約45分の範囲内にある。
全滞留区域に沿って又は滞留区域の一部分に沿って反応混合物にNHを供給することも考え得る。
反応ゾーンにおける反応混合物の滞留時間は、通常、反応ゾーンを通る流速によって、及び、反応ゾーンの容積によって、制御する。計測器(例えば、温度計、粘度計、熱伝導率計又は屈折計)又は赤外線スペクトル及び/若しくは近赤外線スペクトルを測定するための機器若しくはプローブを使用して反応の経過をモニターすれば有利である。もちろん、該計測器は、流動する媒体に適していなければならない。該計測器は、流通反応器の中に設置することができる。
静的混合機は、一般に、流動エネルギーを用いて流動性生成物の流れを混合させる固定された内部構造物を有する管又はチャンネルである。給送ユニット(conveying unit)(例えば、ポンプ)は、例えば液体を、固定された(即ち、静的な)混合機内部構造物が備わっている管の中に強制的に通す。ここで、主流の軸に従う流動性生成物の流れは成分流に分けられ、次いで、それらが、内部構造物の種類に応じて、互いに渦を巻かされ、そして、混合される。
可動性撹拌要素を含んでいる混合機と比較して、静的混合機は、多くの場合チャンバー容積が小さく、エネルギー消費が極めて小さい。静的混合機は、維持管理も不活性化(inertization)も必要としない閉鎖系である。静的混合機では、利用されるのは流動性生成物の流れの流動エネルギーであるが、動的混合機(例えば、撹拌機)では、混合すべき流動性生成物の流れの混合及び均質化は、可動性要素を用いて達成される。
慣習的なプロセス工学で使用される種類の静的混合機のさまざまなタイプの概要は、例えば、「Chem.−Ing.−Techn. 52 (1980) No.4, pp.285−291」の中のM.H.Pahl及びE.Muschelknautzによる論文「Statische Mischer und ihre Anwendungen」[Static mixers and their applications]に記載されている。上記論文及びその中に記載されている静的混合機は、参照により本明細書に組み入れる。静的混合機は、例えば、US 4,062,524Bに記載されており、そして、「Sulzer SMX(登録商標)」混合機の商品名で市販されている。上記混合機は、互いに直角な2つ以上のグリッドで構成されており、並びに、上記で記載したように当該生成物の流れを成分流に分けてそれらを混合させるために、それらの交点で互いに連結されていて且つ混合対象の流動性生成物の流れの主流方向に対して特定の角度で取り付けられている平行なストリップで構成されている。混合は主流方向に対して横断する優先的な方向に沿ってのみ起こるので、互いに対して90°回転している複数の混合内部構造物を次々に配置することが必要である。
連続式調製方法、部分的バッチ式調製方法又はバッチ式調製方法において反応を実施した後、当該反応混合物を、好ましくは、後処理に付し、所望の2,2−ジフルオロエチルアミンを単離し、そして、必用に応じて、精製する。従って、本発明の調製方法の段階(iii)は、当該混合物を減圧すること(即ち、反応容器の中の圧力を低下させること)、並びに、触媒が存在している場合にはその触媒並びに反応中に形成された有機塩及び/又は無機塩を除去すること、を含んでいる。単離は、有利には、当該反応混合物の濾過及び2,2−ジフルオロエチルアミンの分別蒸留によって行う。
反応圧力を変えることによって、反応中に形成された有機塩及び/又は無機塩(例えば、塩化アンモニウム)を部分的に又は完全に結晶化させることが可能である。減圧することにより、消費されずに溶液中にまだ存在しているアンモニアが部分的に又は完全に除去される。
2,2−ジフルオロエチルアミンの単離は、既知方法によって、特に、抽出、(分別)蒸留、クロマトグラフィー(これらの方法は、組み合わせることが可能である)によって行う。2,2−ジフルオロエチルアミン塩(例えば、有機酸又は無機酸の塩、例えば、塩酸塩又は酢酸塩)の単離又は精製は、好ましくは、結晶化によって行う。2,2−ジフルオロエチルアミンの塩の例としては、2,2−ジフルオロエチルアミン塩酸塩及び2,2−ジフルオロエチルアミン酢酸塩などを挙げることができる。水溶性塩は、水溶液の抽出によって精製することができる。次いで、当該アミンを、最後に、有機塩基又は無機塩基との反応によって、その塩から遊離させることができる。好ましい塩基は、NaHCO、NaCO又はNaOHである。
下記実施例を用いて本発明について例証するが、本発明はそれら実施例に限定されるものではない。
2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアの反応に関する調製実施例
Figure 2014510031

実施例1 − バッチ式調製方法
215g(2.10mol)の2,2−ジフルオロ−1−クロロエタン及び2.38gの臭化カリウムをオートクレーブに装入し、136gのアンモニア(無水)と混合させる。2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアのモル比は1:4である。その反応混合物を加熱して140〜145℃とし、その温度で9時間撹拌する。反応の経過中に、圧力は、約50バールから約35バールまで低下する。その反応混合物を0℃まで冷却し、1時間かけて減圧させる。それを、全ての塩が溶解するまで、400gのN−メチルピロリドン(NMP)及び水と混合させる。定量的なGC分析(外部標準)によれば、導入された2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンに基づいて、化学収率59%の2,2−ジフルオロエチルアミンが得られる。
実施例2 − 流通反応器を使用する連続式調製方法
ある量の2,2−ジフルオロ−1−クロロエタン(98%製品)を受け器1の中に導入した。受け器1は、高圧ポンプに連結されている。無水NHを含んでいるアンモニアガスボトルを受け器2として別の高圧ポンプに連結した。その2つの受け器を静的混合機を有する容積10mL(混合ゾーン)の予備的な熱的調節区域(室温)で連結し、そして、この区域の排出口ダクトに連結した。それは、容積57.2cm(反応ゾーン)及び表面積対容積比18cm/cm(155℃)を有する熱的に調節可能な滞留要素であった。滞留区域の出口には、空気圧で調節されるKammerバルブが取り付けられていた。そのKammerバルブによって、反応器内部の圧力を一定の155バールに維持することが可能であり、及び、同時に、減圧して下流の相分離器の中に装入することが可能であった。受け器1から、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンを体積流量0.16mL/分で、及び、受け器2から、アンモニアを体積流量1.28mL/分で、ポンプで連続的に反応器の中に給送した。混合ゾーン内の反応混合物の滞留時間は7分間であり、反応ゾーン内の滞留時間は40分であった。反応は、HPLCでモニターした。
Kammerバルブの下流において、生成物流は減圧されて相分離器の中に入り、そこで、反応物の結晶化によってNHClが形成される。相分離と濾過の後で、2,2−ジフルオロエチルアミンを収集した。定量的なガスクロマトグラフィー分析(外部標準)に付した後、2,2−ジフルオロエチルアミンが純度60〜70%(用いられた2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンの量に基づいて計算)で得られた。
Н NMR(CDCl):5.5−5.9(m,1H),2.94−3.1(m,2 H),1.26(br m,NH)。

Claims (7)

  1. 2,2−ジフルオロエチルアミンを調製する方法であって、以下の:
    (i) 圧力安定な密閉反応容器の中で、10バール〜180バールの範囲内の圧力下で、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンと気体アンモニア又は液体アンモニア又は超臨界アンモニアを混合させる段階;
    (ii) 前記反応混合物を、80℃〜200℃の範囲内の反応温度で、反応させる段階;
    (iii) 前記反応混合物を減圧し、2,2−ジフルオロエチルアミンを単離する段階;
    を含んでいる、前記調製方法。
  2. 段階(i)において、臭化アルカリ金属、ヨウ化アルカリ金属、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、臭化テトラアルキルアンモニウム、ヨウ化テトラアルキルアンモニウム、ハロゲン化テトラアルキルホスホニウム、ハロゲン化テトラアリールホスホニウム、テトラキス(ジメチルアミノ)ホスホニウムブロミド、テトラキス(ジエチルアミノ)ホスホニウムブロミド、テトラキス(ジプロピルアミノ)ホスホニウムブロミド及びテトラキス(ジプロピルアミノ)ホスホニウムクロリド並びにビス(ジメチルアミノ)[(1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−イリデン)アミノ]メチリウムブロミドからなる群から選択される触媒がさらに存在している、請求項1に記載の調製方法。
  3. 段階(i)において、2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアの添加が連続的に実施され、及び、混合させるために静的混合機が使用される、請求項1又は2に記載の調製方法。
  4. 完全に連続的に実施される、請求項1〜3のいずれかに記載の調製方法。
  5. 少なくとも2つのゾーンを含んでいる熱的に調節可能な流通反応器が反応容器として使用され、ここで、第1のゾーンは静的混合機を含んでおり、且つ、段階(i)はこの第1のゾーンで実施され、及び、段階(ii)は第2のゾーン(反応ゾーン)で実施される、請求項4に記載の調製方法。該流通反応器は、好ましくは、該反応ゾーンの末端に又は該反応ゾーンの後に付加的なゾーンをさらに含んでおり、この付加的なゾーンの中で、反応圧力が低減される。
  6. 前記第2のゾーン(即ち、反応ゾーン)における2,2−ジフルオロ−1−クロロエタンとアンモニアの滞留時間が約20秒〜約400分の範囲内である、請求項4に記載の調製方法。
  7. 前記流通反応器の中に計測器又は測定用プローブが存在している、請求項5又は6に記載の調製方法。
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