JP2014509345A - 鋼脱硫方法 - Google Patents

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Abstract

溶鋼上にスラグを形成し、スラグ及び溶鋼を5トル未満へと真空引きし、溶鋼及びスラグを撹拌し、溶鋼及びスラグを脱酸・脱硫して鋼を脱気し、少なくとも硫黄、窒素、酸素及び水素含量を減らし、溶融金属中の酸素活性を30ppm未満に減らす段階を含んだ鋼脱硫方法。方法は、50〜70重量%のCaOが、20〜28重量%のSiO、5〜15重量%のCaF、8重量%以下のMgO、1重量%以下のAlO、及び2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、CaO +CaF+SiO+MgOの計が少なくとも85重量%である、鋼脱気後のスラグ組成物を形成することを含む。

Description

本発明は鋼脱硫方法に関する。
商業用鋼組成物として比較的少量の炭素(0.05%未満)、窒素(50ppm未満)及び硫黄(30ppm未満)を必要とするものがあり、従来、これら低炭素・低硫黄鋼の製造工程には製鋼炉及び脱気装置での処理段階が組み合わせて用いられた。従来の工程は、電気アーク炉(Electric Arc Furnace: EAF)等の製鋼炉で鋼組成物中の炭素レベルを減らし、出銑(tapping)工程中に金属添加して鋼を脱硫・合金し、次いで鋼を真空タンク脱気装置(Vacuum Tank Degasser: VTD)等の脱気装置に送ることを含む。この工程ルートは簡単で簡潔であった。
従来は、斯かる商業的品位の鋼組成物の要件を達成するため、0.025%未満等の超低炭素レベルの鋼が製鋼炉で出銑(tapped)された。これら低炭素量に関連した出銑前の炉内溶解酸素レベルが1200〜1400ppm程度であった。脱気装置が炉から遠い場合、脱気装置への移行時の温度ロスを補うため鋼は約1700Cで出銑された。出銑工程中に鋼がアルミニウム及びケイ素鉄(FeSi)で脱酸され、石灰及びアルミニウムくずも加えられ、流動性の、脱酸された脱硫スラグが造られた。これら添加物により、取鍋内での脱硫反応が脱気装置への移送中に開始され、脱気装置では更にアルミニウム、石灰、アルミン酸カルシウム及びドロマイト石灰が加えられて、脱気サイクル中に所望の硫黄除去が確保された。
従来の工程には製鋼炉の耐火材がひどく摩耗する等の欠点があった。高い出銑温度と、製鋼炉出銑前に必要な多量の酸素含有が炉の生産性に悪影響を及ぼし、高温と多酸素状態により高温スラグ中の多量のFeOが可能となり、炉壁の過剰な耐火材摩耗を引き起こした。このため炉の休止時間が増やされ、炉耐火材がグナイト(gunite)で接ぎあてされた。又、スラグ中のFeO含量が多いことは、より多くの鉄単位がスラグ中で失われることとなり、製鋼効率の低下をもたらす。
従来の工程では、又、製鋼炉以降の工程全体に亘って低炭素合金及び添加物を用いることが0.05重量%を下回る低炭素レベルの維持に必要であり、低炭素FeMn等の低炭素合金化要素が鋼の最終炭素含量を乱すことなく所望の要素を提供するのに必要とされた。最近は低炭素鉄合金の価格が非常に上昇しているので、斯かる低炭素鋼を製造するのにこの方法を用いるのは経済的に望ましくない。更に、製鋼炉中で鋼組成物の炭素量を下げるのには追加の脱炭時間が必要で、製鋼炉の生産性にも悪影響を及ぼした。酸素含量が多いため鋼組成物の脱酸により多くのケイ素及びアルミニウムが必要となり、その結果コストが更に増加した。
また、従来の脱炭及び脱硫工程ではアルミニウムが主要な脱酸剤であった。用途によっては鋼製品中のアルミニウムは望ましくなく、スラグ中のアルミニウム維持のために追加の組成物及び工程を必要とした。低炭素、低窒素、低硫黄鋼の製造コストを下げる必要も依然としてある。
我々は、アルミニウム添加物の必要をなくし、耐火材の摩耗を減らし、製鋼効率を高めた、0.05重量%未満の低炭素鋼を製造する代替方法を見出した。
ケイ素キルド鋼の脱硫方法は、
溶融金属上にスラグを形成し、
スラグと溶融金属との組合せを5トル未満に真空引きし、
溶融金属及びスラグを撹拌し、
溶融金属及びスラグを脱酸・脱硫して金属を脱気し、少なくとも硫黄、窒素、酸素及び水素含量を減らし、溶融金属中の酸素活性を30ppm未満に減らし、
約50〜70重量%のCaO、
約20〜28重量%のSiO
約5〜15重量%のCaF
8重量%以下のMgO、
1重量%以下のAlO、及び
2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、CaO+CaF+SiO+MgOの計が少なくとも85重量%である、金属・スラグ脱気後のスラグ組成物を形成する、
という諸段階を含んでよい。
ケイ素キルド鋼の脱硫方法は、
溶鋼にスラグを形成し、
スラグと溶鋼の組合せを5トル未満に真空引きし、
溶鋼及びスラグを撹拌し、
溶鋼及びスラグを脱酸・脱硫して鋼を脱気し、少なくとも硫黄、窒素、酸素及び水素含量を減らし、溶鋼中の酸素活性を30ppm未満に減らし、
50〜70重量%のCaO、
20〜28重量%のSiO
5〜15重量%のCaF
8重量%以下のMgO、
1重量%以下のAlO、及び
2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、CaO+CaF+SiO+MgOの計が少なくとも85重量%である、鋼脱気後のスラグ組成物を形成する、
という諸段階を含んでよい。
真空引き段階は、1トル未満への真空引きを含んでよい。
撹拌段階は、溶鋼組成物中の鉛、亜鉛、ビスマス、アンチモン含量を減らしてよい。
撹拌段階は、1ヒート(原料挿入から出鋼までの1回の製鋼工程)について10〜40分間、溶鋼1トン当たり0.1〜1.0 標準立方フィート/分の割合で不活性ガスを泡立てることを含んでよい。撹拌段階は、硫黄を30ppm未満若しくは10ppm未満に、窒素を50ppm未満に、酸素活性を15ppm未満に、水素を3ppm未満に減らしてよい。
ケイ素キルド鋼の脱硫方法は、
溶融金属上にスラグを形成し、
スラグと溶融金属の組合せを5トル未満に真空引きし、
溶融金属及びスラグを撹拌し、
溶融金属及びスラグを脱酸・脱硫して金属を脱気し、少なくとも硫黄、窒素、酸素、及び水素含量を減らし、溶融金属の酸素活性を30ppm未満に減らし、
約50〜70重量%のCaO、
約20〜28重量%のSiO
約5〜15重量%のCaF
8重量%以下のMgO、
1重量%以下のAlO
15重量%以下のCrO及び
2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、CaO+CaF+SiO+MgO+CrOの計が少なくとも85重量%である、金属・スラグ脱気後のスラグ組成物を形成する、
という諸段階を含んでよい。
ケイ素キルド鋼の脱硫方法は
溶鋼にスラグを形成し、
スラグと溶鋼の組合せを5トル未満に真空引きし、
溶鋼及びスラグを撹拌し、
溶鋼及びスラグを脱酸・脱硫して鋼を脱気し、少なくとも 硫黄、窒素、酸素、及び水素含量を減らし、溶鋼中の酸素活性を30ppm未満に減らし、
50〜70重量%のCaO、
20〜28重量%のSiO
5〜15重量%のCaF
8重量%以下のMgO、
1重量%以下のAlO
15重量%以下のCrO、及び
2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、where CaO+CaF+SiO+MgO+CrOの計が少なくとも85重量%である、鋼脱気後のスラグ組成物を形成する、
という諸段階を含んでよい。
鋼脱硫方法は、
(a)真空タンク脱気装置での脱硫のために製鋼炉中の1ヒートの溶鋼組成物を所望に応じた出銑温度に準備し、
(b)250〜1200ppmの酸素レベルの溶鋼組成物を取鍋へとオープン出銑し、
(c)スラグ形成化合物を取鍋に提供して、取鍋内の溶鋼組成物にスラグカバーを形成し、
(d)取鍋に入った溶鋼組成物を真空タンク脱気装置に移送し、
(e)0.5〜300トルの真空引きにより、真空タンク脱気装置で溶鋼組成物を脱炭し、
(f)脱炭後、5トル未満に真空引きし、フラックス(媒溶剤)成分、脱酸剤及び合金化剤を加え、1%未満のAlOを有するスラグ組成物を溶鋼に形成して鋼を脱酸・脱硫し、
(g)溶鋼及びスラグ組成物を撹拌し、溶鋼及びスラグ組成物を脱酸・脱硫して鋼を脱気し、少なくとも硫黄、窒素、酸素及び水素含量を減らし、酸素活性を30ppm未満に減らすことのできる、
という諸段階を含んでよい。
真空引き段階は、1トル未満への真空引きを含んでよい。
溶鋼の脱炭段階は、2〜10分間であってよい。
最終的な化学的性質に応じて、方法は脱炭段階前に、追加の酸素源を加える段階を更に含んでよい。
フラックス成分、脱酸剤及び合金化剤を加える段階は、
50〜70重量%のCaO、
20〜28重量%のSiO
5〜15重量%のCaF
8重量%以下のMgO、
1重量%以下のAlO及び
2%以下のFeO+MnOの組合せを含み、
CaO+CaF+SiO+MgOの計が少なくとも85重量%である鋼脱気後のスラグ組成物を提供するよう構成した、脱酸前の初期スラグ組成物を提供することを含めてよい。
フラックス成分、脱酸剤及び合金化剤を加える段階は、
50〜70重量%のCaO、
20〜28重量%のSiO
5〜15重量%のCaF
8重量%以下のMgO、
1重量%以下のAlO
15重量%以下のCrO及び
2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、
CaO+CaF+SiO+MgO+CrOの計が少なくとも85重量%である鋼脱気後のスラグ組成物を提供するよう構成した、脱酸前の初期スラグ組成物を提供することを含めてよい。
鋼製造方法は、上記段落で記述された鋼脱硫方法を含む。
本発明によるケイ素キルド鋼の脱硫方法の一実施例で使われる工程の概略フローチャートである。 複数のヒートについての出銑温度分布を示すチャートである。 複数のヒートについての出銑酸素含量分布を示すチャートである。 複数ヒートについてEAFで計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについてEAFで計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについてEAFで計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについてEAFで計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについてEAFで計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについてEAFで計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて溶鋼脱気後に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて溶鋼脱気後に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて溶鋼脱気後に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて溶鋼脱気後に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて溶鋼脱気後に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて溶鋼脱気後に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて溶鋼脱気後に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて溶鋼脱気後に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて鋳造前に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて鋳造前に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて鋳造前に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて鋳造前に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて鋳造前に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて鋳造前に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて鋳造前に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。 複数ヒートについて鋳造前に計測されたスラグ中の成分量分布を示すチャートである。
図1に略示される本発明による鋳造用ケイ素キルド鋼の脱硫方法の実施例では、溶鋼が一般に電気アーク炉(electric arc furnace; EAF)で造られ、EAFから真空タンク脱気装置(vacuum tank degasser; VTD)へ移され、VTDで処理され、次いでVTDから取鍋冶金炉(ladle metallurgical furnace; LMF)へ移され、LMFで処理されてから鋳造される。
本発明の方法の本開示実施例により造られる鋼品位は通常、炭素が約0.05重量%未満である。鋼品位は、又、通常、約0.005重量%未満の低窒素及び約0.003重量%未満若しくは約0.0015重量%未満の低硫黄である。
鋼溶解工場は通常、110メガボルトアンペア(MVA)の変圧器を備えた120トン(メートルトン)EAF等の電気アーク炉を1つ又は複数有する。斯かる電気アーク炉の容量は約30〜400トンであり得るが、連続鋳造に使われるのは一般に60〜120トン容量のものである。各炉はモア(More)ブランドのガス噴射器システム等のガス噴射ランスを含んでいてよく、それにより酸素と天然ガスの組合せを炉や炭素噴射管に吹込み得る。これらを用い、鋼加熱の間中、種々の割合で炭素及び酸素を噴射することにより泡状EAFスラグを造ることができる。泡状スラグの生成はE.B.プレトリウス(E.B. Pretorius)及びR.C.カーライル(R.C. Carlisle)著「泡状スラグの原理及び電気炉製鋼への実際の適用」ISS-AIME(米国機械工学会の鉄鋼学会)、EF議事録、1998、275〜291頁に記述されている。EAFにはトップ・フィード・フラックスシステム(top feed flux system)も備えることで石灰、ドロマイト及び炭素を供給して、溶解中により良いスラグ発泡となるようスラグ塩基度・粘度を制御できる。この工程は他の製鋼炉(基本酸素炉等)で使用可能である。
本発明の方法の本開示実施例では、鋼組成物の酸素含量及び温度が所望パラメータ範囲内ならばEAFで1ヒートの溶鋼がオープン出銑される。EAFはVTDから遠く離れている場合があるので、EAFでの鋼組成物の出銑温度は、EAFからVTDへの移行中の温度低下を許容し、VTDで脱炭と窒素・硫黄削減に適した所望温度を提供するよう選択される。鋼組成物は偏心底部出銑孔(eccentric bottom tap hole; EBT)システムを介して炉から取鍋へとオープン出銑でき、EBTシステムは出銑中にEAFから取鍋への持ち越しスラグ(carry-over slag)を最少にするよう一般に設計されている。例えば120トン容量のEAFでは、約95トンの鋼が炉から取鍋へと出銑される。
VTDが製鋼炉から遠くにある場合、炉からVTDへの移行中の温度低下を許容できるよう出銑温度は約3100F〜3180F(約1700C〜1750C)である。若しくは、VTDへの移行時間が少ない場合には、出銑温度は約2900F〜3000F(約1590C〜1650C)若しくは約3000F〜3100F(約1650C〜1700C)であってよい。図2はEAFでの出銑温度の一般的な分布を示す。図2に示した例では、出銑温度の大半は約3040F〜3120F(約1670C〜1715C)である。本出銑段階中はアルゴン栓が止められているので鋼組成物は撹拌され得ない。炉から取鍋への出銑が完了し次第、鋼見本を取り、石灰等のスラグ形成化合物を取鍋に加えて鋼を覆い、VTDへの移送中の熱損失及び酸化を減らすことができる。望ましくは取鍋に蓋をしてからVTDへと移送することができる。
本発明の方法の本開示実施例では、従来の工程でのようにEAFでは脱炭が完了しない。代わりに、本開示実施例では出銑炭素レベルが高いことに呼応してEAF出銑酸素が低下する。この改良方法は製鋼炉でのオープン出銑段階とその後のVTDでの脱炭、脱酸及び脱硫段階とを含む。オープン出銑(又は出銑オープン)とは脱酸剤を意図的に加えることのない出銑を意味する。本開示実施例では、鋼の出銑酸素含量は約250〜1200ppm、より望ましくは約700〜1000ppmである。約700ppmを下回る出銑酸素レベルの場合、脱炭段階前に、ミルスケール等の追加の酸素源を取鍋に加えてもよい。図3はEAFでの出銑酸素含量の一般的な分布を示す。
取鍋は所望に応じ鋼組成物にアルゴンを導入できる2個の孔栓を備えているのが通例である。孔栓接続には、対応する取鍋トラニオンによる自動接続を用いることができる。出銑ステーションは出銑直後の鋼温度を計測・記録できる計測システムも備えていて、鋼組成物の酸素レベル等の追加情報を計測・記録できる。出銑工程が完了し次第、スラグ見本をEAFから取ってEAFスラグ中のFeO量を計測できる。図4A〜4Fは、複数のヒートについてEAFで計測されたスラグ成分の量を示している。
従来の工程では出銑中に鋼組成物に対して石灰、アルミン酸カルシウム、アルミニウム、スラグ脱酸剤及びケイ素鉄を加え、取鍋内の鋼組成物は出銑工程の間中撹拌して添加物を鋼組成物と混ぜ合わせる。これに対し、本開示実施例では、鋼組成物は望ましくは出銑中は撹拌されない。加えて、取鍋内の鋼を覆うために石灰又はドロマイト石灰を加える以外は、本出銑段階では通例何のフラックス添加もなされない。
本開示実施例では、鋼組成物は脱酸添加物なしに炉でオープン出銑される。以下で論じるように、オープン出銑段階はVTDに至る前の取鍋内での脱硫能を減らす。従来の工程では取鍋に脱酸剤を加えて金属及びスラグを撹拌し、VTDに至る前にある程度の量の脱硫を提供することを含み、鋼組成物の硫黄含量はVTD段階前の取鍋内で一般に約350ppmから160ppm(0.035重量%から0.016重量%)に減る。
本開示実施例では、出銑段階後に鋼組成物が取鍋でVTDへ移送され、更に処理されて炭素、水素及び窒素含量を減らし、鋼組成物を脱硫する。ここでは本開示実施例をVTDに関して記述しているが、本発明の方法がそれに限定されるものではないことを理解すべきである。本発明の方法は、真空アーク脱気(vacuum arc degassing; VAD)及び真空酸素脱炭(vacuum oxygen decarburization; VOD)を含むその他の脱気システムに適用可能である。取鍋は車両又は天井クレーンで移送できる。VTDに到着したら、取鍋は天井クレーンで動かして、VTDタンク内に配置できる。
一旦VTDで孔栓接続した時点で、栓を開き、孔栓を介しアルゴンを取鍋内の鋼組成物に導入する。一般には1m/分未満の流量、即ち、約10〜35標準立方フィート/分の流量のアルゴンガスを用いるが、用途によっては流量を2.3m/分(約80標準立方フィート/分) まで上げることが可能である。アルゴン流が初期撹拌を引起こしてスラグを破壊・液化し、取鍋中の鋼温度をより均一にする。スラグが壊れ及び/又は液化した時点で、孔栓が止められ、温度及び酸素量の計測結果が記録される。これらVTDでの計測結果と出銑前後に計測された炉での計測結果を用いて鋼組成物への合金・フラックス添加を割り出し、VTDでの脱炭段階の時間量を割出すのに用いることができる。
本開示の実施例では、VTDで脱炭段階が行われた後にVTDでの脱酸段階、スラグ形成段階、脱硫段階、及び脱気段階が続く。
アルゴン撹拌が止められてVTDで鋼組成物の温度及び酸素量の計測結果が記録された後に脱炭工程を始めることができる。蓋を取鍋に配置し、タンク脱気が始まる。取鍋を真空引きするにつれて、一酸化炭素(CO)、水素及び窒素を含むガスが取鍋内の鋼組成物から除去される。鋼組成物上方のCO蒸気圧が減るにつれて、追加の炭素及び酸素が反応してCOを形成し、それが鋼組成物から出される。我々は炭素及び酸素の反応が充分な撹拌作用を提供するのでアルゴン撹拌が必要ないことを見出した。しかしながら、用途によっては幾らかのアルゴン撹拌が望まれる場合がある。脱炭中、300トル(約400ミリバール)未満の真空レベルが用いられる。脱炭の始めでは、真空レベルは約150〜300トル(約200〜400ミリバール)等の所望値であってよく、脱炭が進むにつれて溶鋼での脱炭活性のために所望に応じ真空が約0.5トル前後にポンプ引きされる。一例では、脱炭が約4分間約200トル(約270ミリバール)で始まり、次いで、脱炭の残りが約0.5トル以下にポンプ引きされる。
VTDでの脱炭後、脱酸・脱硫のために所望の添加物が鋼組成物に加えられる。石灰、ドロマイト石灰、ケイ素マンガン、フェロケイ素マンガン(FeSiMn)等のフラックスを所望に応じ組合せて加えて脱硫スラグを形成する。添加物を選択して、スラグ中及び鋼中のアルミニウムの量を制御・限定する。工程中の所望時間に、均圧ホッパを介して添加物が取鍋内の鋼組成物に加えられる。真空下で脱酸添加物を加えることで反応を早くすることができる。脱酸添加物を加えるに先だって、添加組成物のために所望に応じ、真空レベルを約20〜150トル(約25〜200ミリバール)に調節できる。
所望の添加物がホッパから供給されたら、タンク蓋を動作位置に配する。孔栓を開けてタンク排気が始まる。脱硫及び脱気のために真空レベルが約5トル未満にポンプ引きされ、少なくとも硫黄、窒素、酸素及び水素含量を減らす。若しくは、脱硫及び脱気は0.2〜2トルの真空レベルでもよい。2トルにポンプ引きする時間は、タンクの熱履歴によるが、通常7分未満である。脱硫及び脱気段階を完了する時間は約20分であり得る。
本開示実施例での脱硫及び脱気中に、取鍋に撹拌を加えることができる。撹拌段階は1ヒートについて10〜40分間、溶融金属1トン当たり0.1〜1.0標準立方フィート/分の割合で不活性ガスを泡立てることを含む。撹拌段階は、溶鋼中の硫黄を30ppm未満に若しくは10ppm未満に、窒素を50ppm未満に、酸素活性を15ppm未満に、そして水素を3ppm未満に減らすことができる。脱気後に計測した溶鋼の酸素活性は従来のケイ素キルド鋼脱硫方法のよりも低い。
一例として、図5A〜5Hは複数のヒートについて脱硫・脱気段階後に計測されたスラグ成分の量を示している。
次いで、取鍋は取鍋冶金炉(LMF)に移送して更に合金化、所要鋳造温度への加熱ができる。LMFでは、更にスラグ調節器を設けて酸素吹込時に硫黄が鋼へと戻るのを減らすことができる。カルシウムを加えて酸素吹込前にスラグをキル(脱酸)してもよい。
LMFでは、所望合金化要素が加えられてスラグが調整された後、所望鋼特性のために所望に応じて酸素を溶鋼に加えることができる。一例では、酸素が加えられて最大70ppmの活性酸素レベルを提供する。
酸素はランスを介した酸素ガス噴射により溶鋼に加えることができる。若しくは、酸素ガスは1つ又は複数の孔栓を介して鋼に加えることができる。この代替例では、酸素はアルゴンその他の不活性ガスとの混合で孔栓を介し加えることができる。更に別の代替例では、鋼組成物の所望に応じて鉄酸化物、マンガン酸化物、モリブデン酸化物等の酸化物、又はそれらの組合せ等の金属酸化物を加えることにより酸素を溶鋼に加えることができる。1つの適用例では、従来知られている標準的なワイヤ送給装置を用いて溶鋼に送給される芯線中の酸化物粉末により酸化物を提供できる。この適用例では、代わりに酸化物をランスを介して噴射してもよい。アルゴン等の搬送ガスに粉末酸化物搬送用のランスを介して酸化物を備えてもよい。芯線送給を用いて酸化物を噴射することは少量の酸素添加を必要とする用途に有益であり得、他方、ランスを介した酸化物の噴射はより多くの酸化添加を可能にすることができる。
本開示実施例では、脱硫及び脱気段階の後、スラグ組成物は約50〜70重量%のCaO、約20〜28重量%のSiO、約5〜15重量%のCaF、8重量%以下のMgO、1重量%以下のAlO及び2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、CaO+CaF+SiO+MgOの計がスラグ組成物の少なくとも85重量%である。スラグ組成物は4.0%未満のSOを含んでもよい。本スラグ組成物は真空下では通常は液体である。一例として、図6A〜6Hは複数のヒートについてLMFでの処理後に計測されたスラグ成分の量を示す。
本開示の実施例では、限られた量のアルミニウム(通常は、1重量%以下のAlO)がスラグ組成物中で許容されるが、大抵の適用ではスラグ組成物中にアルミニウムの意図的な添加がない。鋼中のアルミニウム含量は0.01重量%未満であり、0.002重量%未満であってもよい。鋼中のマンガン/ケイ素比は約3.5〜6であってよい。マンガン/硫黄比は200を超える。加えて、溶鋼は酸素活性が15〜70ppmである。
本発明を図面及び上記の記述により詳細に説明・記述してきたが、それは説明的であって限定的性格のものではないと見なされるべきであり、好適実施例が示され・記述されただけであって、本発明の趣旨の範囲内にある全ての変更及び改変の保護が望まれると理解される。

Claims (20)

  1. 溶融金属上にスラグを形成し、
    スラグと溶融金属との組合せを5トル未満に真空引きし、
    溶融金属及びスラグを撹拌し、
    溶融金属及びスラグを脱酸・脱硫して金属を脱気し、少なくとも硫黄、窒素、酸素及び水素含量を減らし、溶融金属中の酸素活性を30ppm未満に減らし、
    約50〜70重量%のCaO、
    約20〜28重量%のSiO
    約5〜15重量%のCaF
    8重量%以下のMgO、
    1重量%以下のAlO、及び
    2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、CaO+CaF+SiO+MgOの計が少なくとも85重量%である、金属・スラグ脱気後のスラグ組成物を形成する、
    という諸段階を含んだケイ素キルド鋼脱硫方法。
  2. 真空引き段階が1トル未満への真空引きを含む、請求項1に記載の鋼脱硫方法。
  3. 撹拌段階が、溶鋼組成物中の鉛、亜鉛、ビスマス、アンチモン含量を減らす、請求項1又は2に記載の鋼脱硫方法。
  4. 撹拌段階が、1ヒートについて10〜40分間、溶鋼1トン当たり0.1〜1.0標準立方フィート/分の割合で不活性ガスを泡立てることを含む、請求項1〜3の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
  5. 撹拌段階が、硫黄を30ppm未満に、窒素を50ppm未満に、酸素活性を15ppm未満に、水素を3ppm未満に減らす、請求項1〜4の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
  6. 溶融金属上にスラグを形成し、
    スラグと溶融金属の組合せを5トル未満に真空引きし、
    溶融金属及びスラグを撹拌し、
    溶融金属及びスラグを脱酸・脱硫して金属を脱気し、少なくとも硫黄、窒素、酸素、及び水素含量を減らし、溶融金属の酸素活性を30ppm未満に減らし、
    約50〜70重量%のCaO、
    約20〜28重量%のSiO
    約5〜15重量%のCaF
    8重量%以下のMgO、
    1重量%以下のAlO
    15重量%以下のCrO及び
    2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、CaO+CaF+SiO+MgO+CrOの計が少なくとも85重量%である、金属・スラグ脱気後のスラグ組成物を形成する、
    という諸段階を含んだ、ケイ素キルド鋼の脱硫方法
  7. 真空引き段階が、1トル未満への真空引きを含む、請求項6に記載の鋼脱硫方法。
  8. 撹拌段階が、溶鋼組成物中の鉛、亜鉛、ビスマス、アンチモン含量を減らす、請求項6又は7に記載の鋼脱硫方法。
  9. 撹拌段階が1ヒートについて10〜40 分間、溶鋼1トン当たり0.1〜1.0標準立方フィート/分の割合で不活性ガスを泡立てることを含む、請求項6〜8の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
  10. 撹拌段階が、硫黄を30ppm未満に、窒素を50ppm未満に、酸素活性を15ppm未満に、水素を3ppm未満に減らす、請求項6〜9の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
  11. (a)真空タンク脱気装置での脱硫のために製鋼炉中の1ヒートの溶鋼組成物を所望に応じた出銑温度に準備し、
    (b)250〜1200ppmの酸素レベルの溶鋼組成物を取鍋へとオープン出銑し、
    (c)スラグ形成化合物を取鍋に提供して、取鍋内の溶鋼組成物にスラグカバーを形成し、
    (d)取鍋に入った溶鋼組成物を真空タンク脱気装置に移送し、
    (e)0.5〜300トルの真空引きにより、真空タンク脱気装置で溶鋼組成物を脱炭し、
    (f)脱炭後、5トル未満に真空引きし、フラックス(媒溶剤)成分、脱酸剤及び合金化剤を加え、1%未満のAlOを有するスラグ組成物を溶鋼に形成して鋼を脱酸・脱硫し、
    (g)溶鋼及びスラグ組成物を撹拌し、溶鋼及びスラグ組成物を脱酸・脱硫して鋼を脱気し、少なくとも硫黄、窒素、酸素及び水素含量を減らし、酸素活性を30ppm未満に減らす、
    という諸段階を含んだ、鋼脱硫方法。
  12. 真空引き段階が、0.5トル未満への真空引きを含む、請求項11に記載の鋼脱硫方法。
  13. 溶鋼脱炭段階が2〜10分間である、請求項11又は12に記載の鋼脱硫方法。
  14. 最終的な化学的性質に応じて、脱炭段階前に追加の酸素源を加える段階を更に含む、請求項11〜13の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
  15. 追加の酸素源が、酸素ガス、金属酸化物、又はそれらの組合せを含む群から選択される、請求項14に記載の鋼脱硫方法。
  16. フラックス成分、脱酸剤及び合金化剤を加える段階が、
    50〜70重量%のCaO、
    20〜28重量%のSiO
    5〜15重量%のCaF
    8重量%以下のMgO、
    1重量%以下のAlO及び
    2%以下のFeO+MnOの組合せを含み、CaO+CaF+SiO+MgOの計が少なくとも85重量%である鋼脱気後のスラグ組成物を提供するよう構成した、脱酸前の初期スラグ組成物を提供することを含む、請求項11〜15の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
  17. フラックス成分、脱酸剤及び合金化剤を加える段階が、
    50〜70重量%のCaO、
    20〜28重量%のSiO
    5〜15重量%のCaF
    8重量%以下のMgO、
    1重量%以下のAlO
    15重量%以下のCrO及び
    2重量%以下のFeO+MnOの組合せを含み、CaO+CaF+SiO+MgO+CrOの計が少なくとも85重量%である鋼脱気後のスラグ組成物を提供するよう構成した、脱酸前の初期スラグ組成物を提供することを含む、請求項11〜15の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
  18. 方法段階の終わりの鋼組成物が0.05%未満の炭素を含む、請求項1〜17の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
  19. 方法段階の終わりの鋼組成物が50ppm未満の窒素を含む、請求項1〜18の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
  20. 方法段階の終わりの組成物が30ppm未満の硫黄を含む、請求項1〜19の何れか1項に記載の鋼脱硫方法。
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