JP2014506605A - 受け入れ容器内の新たな高温コークスバッチの分割のための方法および装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、受け入れ容器内の新たな高温コークスを可動板セグメントで分割するための方法および装置に関し、コークスバッチは平床移送車の受け入れ容器で消火塔に輸送され、そこにおいてコークスバッチは可動板セグメントを用いて大気温度まで冷却され、コークス構造がほぐれて高密度のコークスバッチ内に割れ目状空洞が生じ、そしてこれらの割れ目状空洞によって、後続の消火プロセスの間により多くの水がコークスバッチの内部に流入でき、コークス消火のための消火時間の減少およびコークス消火用消費水量の削減によって、本方法のより高い経済効率、より高いコークス品質、および環境への排出負荷の低減がもたらされる。また本発明は、この方法を適用するための装置にも関する。
【選択図】図4

Description

本発明は、受け入れ容器内の新たな高温コークスを可動板セグメントで分割するための方法および装置に関し、コークスバッチは平床移送車の受け入れ容器で消火塔に送られそこにおいてコークスバッチは可動板セグメントを用いて大気温度まで冷却され、コークス構造がほぐれて高密度のコークスバッチ内に割れ目状空洞が生じ、そしてこれらの割れ目状空洞によって、後続の消火プロセスの間により多くの水がコークスバッチの内部に流入でき、コークス消火のための消火時間の減少およびコークス消火のために消費する水量の削減によって、本方法のより高い経済効率、より高いコークス品質、および環境への排出負荷の低減がもたらされる。また本発明は、この方法を適用するための装置にも関する。
従来の水平型コークス炉室はコークス炉団のコークス側にいわゆるコークス移送機を備えており、そのような移送機は乾留されたコークスのコークス側押し出しと関連して行われる操作のために用いられる。通常、コークス消火装置は、コークス移送機の直下において少なくとも部分的に独立して移動させることのできる消火車である。消火車は典型的には、コークス炉室からコークスを受け取り、消火塔に運ぶ受け入れ容器を含む。受け入れ容器とコークス炉室との間には、簡単な場合には荷揚げ場または傾斜版から構成されてよいコークス移送機がしばしば存在し、必須の吸引装置によってコークスがコークス炉から落下するときに生成される排出物がダスト採取システムへと確実に排出され、それによって環境負荷を最少化する。消火車は典型的にはレール上を移動し、輸送装置によって消火塔の直下を移動させることができる。消火塔は頻繁に使用される実施形態によれば湿式消火塔であるが、それは乾式消火塔でもよい。
石炭のコークスへの乾留は、いわゆる熱回収または非回収コークス炉室内で頻繁に行われる。最新の熱回収または非回収型コークス炉は、そのような抜き出し移送機を備えていない。乾留の後、ここでコークスはコークス炉の下端と同レベルの平床消火車に押し込まれ、コークスケーキはコークス炉から垂直方向に落下しないため、コークス押し込みの際の排出物生成が避けられる。
コークス炉の工学技術の実施において、揮発性成分の含有量が1.8重量パーセント(wt%)未満であればコークスは完全に乾留されたと見なされる。これらの揮発性残留成分はコークスバッチ内部に不均一に分布し、通常は酸素含有周囲雰囲気にさらされると燃焼する。コークスは、通常平均温度900〜1100℃で消火車に押し込まれる。押し込みが完了すると、消火車は消火塔まで移動される。消火塔において、コークスは次に水を供給することによって約100℃まで冷却される。
湿式消火のための消火車を含む典型的な装置は、独国特許出願公告第1253669B号明細書に説明されている。この発明は水平コークス化室から排出されたコークスを消火するための装置に関し、その装置はコークス炉団のコークス側に沿って移動するか受け入れ車または赤熱コークス用受け入れ車から供給を受ける煙突状部分を備えた固定消火区画と、コークス受け入れ区画とから構成され、コークス受け入れ区画は頂部に噴霧装置を備えた循環運搬グリッドを伴い、そこにおいて加熱可能なプロセス流体を含む管束がコークス層の高さを制御するための装置と噴霧装置との間の運搬グリッドの上方に設置され、これら管束は場合によりコークス受け入れ区画の既知の管束と通じている。消火車およびその制御システムの実施形態が、国際公開第2006/089612A1号パンフレット、米国特許第5564340A号明細書、および欧州特許出願公開第964049A2号明細書によって開示されている。
コークスが供給された水によって下方から消火される実施形態も存在する。そのような実施形態は「底面消火」とも呼ばれる。両方の消火方法を組み合わせることも一般的に実施される。乾式消火方法の代表的な実施形態が、国際公開第91/09094A1号パンフレットおよび欧州特許第0084786B1号明細書によって開示されている。
コークスの輸送は、平床型消火車または受け入れ容器を備えた消火車で実施できる。平床消火車は、たとえば、中国実用新案登録第2668641Y号明細書に説明されている。受け入れ容器を備えた消火車は、たとえば、米国特許第5564340A号明細書に説明されている。乾留プロセスの最初の数時間に直接加熱による石炭最上層の燃焼によって、石炭バッチ上端に最大30mmの灰層が形成されるため、コークスは最初燃焼しない。この灰層が、消火塔への輸送の間にコークスがさらに燃焼することを十分に防ぐ。このように、排出物は受忍限度内にとどまり、必要な場合は輸送中に適切な採取装置で吸引できる。
コークス消火システムは、コークス密度を400〜600kg*m−3、コークスケーキの垂直高さを約1000mmと想定して通常設計されてきた。経済効率を改善するため、石炭の初期密度を最近は850〜1200kg*m−3まで引き上げている。そのため、乾留によって得られるコークスケーキの密度は既知の範囲400〜600kg*m−3を超え、コークスケーキ表面の密閉も生じる。その結果、消火水がコークスバッチに垂直に貫通できないか、貫通に時間がかかる。
コークスは次に消火塔内で消火される。石炭ケーキおよび乾留によって得られた石炭ケーキの高度な圧密によって消火水がバッチ内に垂直に貫通できないか、貫通に時間がかかることになる。このように、冷却効果が妨げられる。
新たなコークスバッチの効果的冷却に対するさらなる障害は「ライデンフロスト効果」である。コークスバッチの温度が高いため、高温コークスの表面に衝突する水は瞬時に蒸発する。結果として、水蒸気の被覆がコークス片のまわりに生じ、さらなる水の進入を妨げる。コークス表面への水の衝突によって保護蒸気被覆が一定の期間形成され、コークスの直接熱伝達を防ぐ。このように水はコークス内部に効果的に貫通することができず、そのため側面に沿って流れ去り、コークス内部層に到達しない。
このように、消火水はコークスバッチの全容積にわたって不均等に分配される。これによって消火水による不均等な冷却も生じるため、コークスバッチ全体にわたる温度分布も同様に不均等になる。したがって、消火後にコークス温度100℃超を示すコークスケーキ部分がまだ存在するであろう。100℃を超える温度のコークスバッチの部分は、硬質ゴムまたはプラスチック製の場合が多い輸送用ベルトを損傷させる可能性があるため、このことはコークスを下流で処理および使用する場合において重大な問題である。このように、消火されたコークスは、水分含有量が3重量パーセント(wt%)を超えるバッチ部分によっても構成される。水分は下流の高炉プロセスにおける原鉄の製品品質を損なうため、コークスの3wt%を超える高い水分含有量も問題である。
生産されたコークスケーキの押し出しおよび消火のプロセスにおける本発明の目的は、排出物の削減またはそれらの可能な限りの除去である。排出物は、押し込みプロセスの終了後にさらなる機械的処理をせずにコークスケーキを消火塔へ移送することによって削減できる。石炭最上層の燃焼によって作られた灰層は消火塔への輸送中のコークスの燃焼を大いに防ぎ、旋回させられない限り排出物を生じることはない。
したがって、本発明の目的は、コークスバッチ内の不均一な温度分布または水分含有量を防止すると同時に汚染を減らしながら、押し込みプロセス終了直後に消火塔内で赤熱コークスの消火および冷却を可能とする方法を提供することである。
本発明は、この目的を消火車の受け入れ容器の底板上の平板を利用する方法によって達成し、その平板は消火プロセスの直前またはその途中に制御可能な駆動装置によって受け入れ容器底面の上部で、互いに引き離されるように動かされるかまたは持ち上げられる可動セグメントにさらに分割され、その結果、新たなコークスバッチが砕けて、上部に配置された冷却材ノズルから冷却材が流入できるさらなる間隙、流路、開かれた端部域がコークス内に生じ、そしてコークスバッチの開かれた領域を冷却材によって濡らすことができる。
このように、消火塔内での消火においてコークスケーキを消火するプロセスを積極的に支える方法が提供され、消火プロセスをコークスケーキおよび消火塔の条件を満たすように適合させることができる。
特定の特許請求は、受け入れ容器内の新たな高温コークスバッチを分割するための方法であって、
・熱回収または非回収型コークス炉列のコークス炉室に乾留用石炭が装填されて、この石炭が運転サイクルにおいて乾留され、
・コークスは、乾留プロセス後に、高密度で隙間のないコークスケーキの形で、押し出し機によってコークス炉室から消火車の受け入れ容器内に押し出され、
・コークスは消火車で消火塔に輸送され、そこで冷却材によって大気温度まで冷却される
方法において、
・平板の可動セグメントは、消火プロセスの直前またはその途中に、少なくとも1つの制御可能な駆動装置によって、受け入れ容器の底部の上方において、互いに引き離されるように動かされるかまたは持ち上げられ、
・その結果、新たなコークスバッチが砕けて、上部に配置された冷却材ノズルから冷却材が流入できるさらなる間隙、流路、開かれた端部域がコークス内に生じ、そしてコークスバッチの開かれた領域を冷却材によって濡らすことができることを特徴とする方法について主張する。
受け入れ容器底面上の平板の可動セグメントの動きによってコークスバッチが分割されるため、冷却材はコークスケーキの開かれた部分の領域に到達でき、コークスケーキの全体の表面積はコークスケーキの分割によって大幅に拡大される。このように、消火プロセスはより徹底的である。同時に、コークスバッチの分割によって舞い上がった有害な灰およびコークスダストは消火塔の霧の立ち込めた雰囲気から滴り落ちる水によってすでに洗い落とされ、環境中に入り込むことはないので、汚染は低減する。必要な場合、灰およびコークスダストは後で沈殿地での下流側処理で処理できる。
本発明の一実施形態によれば、表面セグメントは受け入れ容器底部の長手方向または横方向において水平に互いに引き離されるように動かすことができるように設計される。このため、少なくとも1つの表面セグメントが、その静止位置から5〜400mm引き出される。本発明の別の実施形態において、表面セグメントは垂直方向に互いに引き離されるように動かすことができ、これらの表面セグメントの少なくとも1つはその静止位置から5〜600mm下げるかまたは上昇させることができる。熱回収または非回収コークス炉システムの平床消火車は、通常は車幅2.0〜4.5m、車長10〜16mを有する。
表面セグメントは、振動動作においてもコークスバッチを分割することができる。振動プロセスは、所望の任意の方向でよい。振動は、たとえば、水平方向または垂直方向でよい。セグメントは、たとえば、周波数50〜70Hzの周波数で垂直または水平に振動させられ、コークスバッチは振動動作によって分割される。しかし、振動数は任意である。
消火塔内冷却材用ノズルは、所望の通りに配置してよい。しかし、それらは、冷却材が可動セグメントによって分割されたコークスケーキに容易に到達できるように配置するのが好ましい。典型的な実施形態によれば、それらは、受け入れ容器を備えた消火車上方の消火塔内に配置される。冷却材用ノズルは受け入れ容器を備えた消火車上方にも設置でき、消火プロセスの要件を満たすように適合させるため、それらは消火塔のノズルレベルに沿って動かすことができる。このため、消火塔内のノズルは、実質的に所望の任意の位置に移すことができる。別の典型的な実施形態によれば、それらが受け入れ容器を備えた消火車上方の消火塔内に配置され、それらが生成する間隙、流路、開かれた端部域の予測位置の上方に配置されるように調整される。コークスケーキの分割個所は、セグメントの動きとコークスケーキが分割される前のセグメントの位置によって、通常は容易に予測することができる。
冷却材は水が好ましい。しかし、冷却材は燃焼不活性冷却ガスでもよい。
特許請求は、受け入れ容器内の新たな高温コークスバッチを分割するための装置であって、
・正面側にコークス炉室ドアを備えた、熱回収または非回収型コークス炉列の一部としての水平コークス炉室と、
・コークス炉室正面に沿って平行に動かせる、新たな高温コークス用消火車上または内に提供される受け入れ容器と、
・輸送装置によって消火車をその下方に動かすことのできる消火塔と
からなる装置において、
・消火塔が、消火塔下部の受け入れ容器内に一時的に収容されているコークスケーキ上に冷却材を噴射するための1つまたはいくつかのノズルを備えていることと、
・平板が受け入れ容器の底面の上方に提供され、平板は可動セグメントにさらに分割され、セグメントを制御可能な駆動装置で互いに引き離されるように動かせることと、
・これらのセグメントが耐熱材料で被覆されるか、または耐熱材料で作られ、それらが赤熱コークスの高温に耐えるようにすることを特徴とする装置についても行う。
セグメントは、セグメントによって受け入れ容器の底板に対してコークスケーキを自動的に密閉するように設計できる。セグメントは、重なった配列またはかみ合った配列で提供することができる。セグメントは、理論上は所望の任意の形状でよいが、途切れのないかみ合いを可能とするのが好ましい。考えうる実施形態において、セグメントはテフロン材料で作られ、コークス用セグメントの滑動性改善の役目を果たす。
本発明の一実施形態によれば、セグメントは密閉材料によって有利に互いに密閉することもできる。このようにして、コークスがセグメント間および底板から侵入することが防止され、受け入れ容器の壁面はコークスから保護される。コークスは消火車の受け入れ容器のいかなる入口ポートから抜け出るのも防止される。セグメントは、移行する表面上に密閉材料または密閉要素を有してもよい。
セグメントを動かすために必要な力を生成および伝達する方法は任意である。本発明の装置の一実施形態によれば、動きはセグメントと動力伝達用ロッドまたはチェーンの摩擦接合によって確保される。本発明の別の実施形態によれば、動きはセグメントと少なくとも1つの動力伝達用駆動軸の摩擦接合によって確保される。動力伝達装置は、任意の所望の方法でセグメントに取り付けることができる。たとえば、動力伝達装置がフックを備え、かつセグメントが突起を有してもよく、それらを介して動力が伝達できる。動力は環状接続要素を備えたロッドを介しても伝達でき、十分にフレキシブルな接続が確保される。
動力伝達装置は、任意の所望の方法で受け入れ容器および消火車内に導き入れてよい。それらは、たとえば、消火車の受け入れ容器底部のポートから導き入れてよい。しかし、動力伝達装置は、消火車の受け入れ容器側壁のポートから導き入れてもよい。
好適な実施形態によれば、表面セグメントを動かすための駆動装置は消火車上に設置される。しかし、それらは消火塔の側面に取り外せないように一体化することもできる。有利な実施形態によれば、可動セグメントを動かすために必要な力は、消火車が消火塔に入った後、消火車の壁面または底部のポートを通して動力伝達装置によって伝達される。
セグメントの駆動力の生成方法も同様に任意である。動力伝達装置は、これら装置を駆動する1つまたはいくつかの伸長可能なシリンダーに連結し、表面セグメントが確実に動かされるようにしてよい。有利な実施形態によれば、動力伝達装置は1つまたはいくつかの伸長可能なシリンダーに連結され、そのようなシリンダーは消火車上に設置される。別の実施形態によれば、動力伝達装置は1つまたはいくつかの伸長可能なシリンダーに連結され、これらのシリンダーは消火車の側壁上に設置される。伸長可能なシリンダーは、たとえば、油圧で駆動してもよい。しかし、任意の伸長可能なシリンダーは、空気圧で駆動してもよい。最後に、伸長可能なシリンダーは、電動駆動としてもよい。
本発明は、消火塔内で赤熱コークスを消火および冷却できる方法を提供するとともにコークスバッチ内の不均一な温度分布または水分含有量を防ぐと同時に、コークスバッチの分割によって舞い上がった有害な灰およびコークスダストは消火塔の霧の立ち込めた雰囲気から滴り落ちる水によってすでに洗い落とされ、環境中に入り込むことはないために汚染を減らすという利点を含んでいる。このように、消火塔内の消火において、コークスケーキを消火するプロセスを環境保護に配慮したやり方で支持する方法が提供され、消火プロセスはコークスケーキおよび消火塔の条件を満たすように適合させることができる。
本発明は9つの図面によってより詳細に説明されるが、本発明の方法はこれらの実施形態に限定されない。
図1は、本発明による可動セグメントの閉じた配列を示す。 図2は、本発明による可動セグメントの開いた配列を示す。 図3は、受け入れ容器の底面上に2つの可動セグメントの配列を備えた消火車を示す。 図4は、コークスケーキを分割する動作中のセグメントを備えた同じ消火車を示す。 図5は、受け入れ容器の底面上方に2つの可動セグメントの開いた配列を備えた消火車を示す。 図6は、消火塔の下部で停止している、本発明のセグメントを備えた消火車の正面図を示す。 図7は、本発明のセグメントを備えた同じ消火車の側面図を示す。 図8は、調節されたノズル配列を備えた消火塔の下方に停止しており、動力伝達装置がその側壁のポートから導き入れられる消火車の側面図を示す。 図9は、横方向に開かれるセグメントを備えた同じ消火車の側面図を示す。
図1は、互いにかみ合って閉じた平板を形成している、本発明によるセグメント(2)の閉じた配列(1a)を示す。
図2は、本発明によるセグメント(2)の開いた配列(1b)を示す。セグメント(2)は引き離され、平板の中間に間隙(3)が形成される。セグメント(2)は水平方向に移動できる。動力源の電動機(4a)によって操作される、この動きを生じさせる伸長可能なシリンダー(4)も示されている。動力は、シリンダー(4)からセグメント(2)の突起(6)に固定されたロッド(5)を介してセグメント(2)に伝達される。
図3は、受け入れ容器(8)の底部上方に2つの可動セグメント(2)の配列を備えた消火車(7)を示す。消火車(7)の底部(8)には、閉じた状態の平板の2つの可動セグメント(2)が存在する。セグメント(2)上にコークスケーキ(9)が存在する。消火車(7)の下方には動力を生じさせる役目をする2つの伸長可能なシリンダー(4)があり、これらのシリンダーがロッド(5)およびポートを介して消火車の受け入れ容器(10)の底部からセグメント(2)を水平方向に動かす。消火車(7)はコークス炉室(図示せず)前の正面図で示されている。消火車(7)は、レール(12)上の車輪(11)によって運ばれる。
図4は、上下の動きで新たなコークスケーキ(9)を2つの部分バッチ(9a)に分割するセグメント(2)を備えた同じ消火車(7)を示す。
図5は、受け入れ容器(8)の底部上方に開いた配列(1b)の2つの可動セグメント(2)、すなわち中間空隙(3)を備えた消火車(7)を示す。収容されているコークスケーキ(9)は2つの部分(9a)に分割されており、消火水(13)はコークスケーキ(9)の部分バッチ(9a)間の流路(9b)に自由に流入できる。
図6は、消火塔(14)の下方に停止する、本発明のセグメント(2)を備えた消火車(7)の正面図である。ロッド(5)は消火車の底部または受け入れ容器(8)を通り抜けてセグメントを上方(2)に押し、コークスケーキ(9)は2つの部分(9a)に分割される。消火塔(14)の上部には、分割されたコークスケーキの開かれた領域(9c)に正確に適合させたノズル(15)が取り付けられる。このように、コークスケーキ(9)はより速く冷めることができる。
図7は、本発明のセグメント(2)を備えた同じ消火車(7)の側面図を示す。本図は、消火車(7)の車輪(11)、車輪(11)を支える車軸(11a)、及び車輪(11)を支えるレール(12)を示す。消火車(7)の下には、セグメント(2)を動かすために必要な動力を発生させるための4つのシリンダー(4)が存在する。ここで、動力は、たとえば、消火車(7)の受け入れ容器(8)の底部の入り口ポート(10)を通して配置されたロッド(5)を介して伝達される。コークスケーキ(9)は長手方向に4つの部分に分割され、消火塔(14)の上部に提供されたノズル(15)は分割されたコークスケーキ(9)の開かれた領域(9c)に対して正確に調整できる。コークスケーキ(9)の分割点は、セグメント(2)の位置によってあらかじめ正確に決定することができる。
図8は、ノズル(15)の調整された配列を備えた消火塔(14)の下方に停止する消火車(7)の側面図を示し、動力伝達装置は消火車(7)の受け入れ容器(8)の側壁内ポート(16)を通り抜ける。可動セグメント(2)は、受け入れ容器(8)の底部の上方に配置され、2つの伸長可能なシリンダー(4)によって動かされる。その動力は、十分にフレキシブルな接続を確立するために環状接続要素(5a)を備えたロッド(5)によって伝達される。側面のセグメント(2a)はコークスケーキ(9)の長手方向に動かされ、コークスケーキはいくつかの部分バッチ(9a)に分割される。本図はコークスケーキ(9)の合計4つの部分バッチ(9a)を示し、消火塔(14)の上部に設置されるノズル(15)は分割されたコークスケーキ(9)の開かれた領域(9c)に対して正確に調整できる。本図は、セグメント(2)間の密閉要素(17)を示す。
図9は、横方向に開かれるセグメント(2)を備えた同じ消火車(7)の側面図を示す。それらは受け入れ容器(8)から正面に向かって引き出される。本図はコークスケーキ(9)の2つの部分バッチ(9a)を示し、消火塔(14)の上部に提供されたノズル(15)は分割されたコークスケーキ(9a)の流路(9b)および開かれた領域(9c)に対して正確に調整できる。
1 セグメントの配列
1a セグメントの閉じた配列
1b セグメントの開いた配列
2 セグメント
3 セグメント間の空隙
4 伸長可能なシリンダー
4a セグメント駆動力を生じるモーター
5 動力伝達ロッド
5a 環状接続要素
6 セグメントの突起
7 消火車
8 受け入れ容器
9 コークスケーキ
9a コークスケーキの部分バッチ
9bコークスケーキの部分バッチを通り抜ける流路
9c コークスケーキの開かれた領域
10 受け入れ容器の底部を貫くポート
11 消火車車輪
11a 消火車車軸
12 レール
13 消火水
14 消火塔
15 消火水用ノズル
16 受け入れ容器壁面側部ポート
17 密閉要素

Claims (24)

  1. 新たな高温コークスバッチを分割するための方法であって、
    ・熱回収または非回収型コークス炉列のコークス炉室に乾留用石炭が装填されて、この石炭が運転サイクルにおいて乾留され、
    ・コークスは、乾留プロセス後に、高密度で隙間のないコークスケーキの形で、押し出し機によってコークス炉室から消火車の受け入れ容器内に押し出され、
    ・コークスは消火車で消火塔に移送され、そこで冷却材によって大気温度まで冷却される
    方法において、
    ・平板の可動セグメントは、消火プロセスの直前またはその途中に、少なくとも1つの制御可能な駆動装置によって、前記受け入れ容器の底部の上方において、互いに引き離されるように動かされ、
    ・その結果、新たなコークスバッチが砕けて、上部に配置された冷却材ノズルから前記冷却材が流入できるさらなる間隙、流路、および開かれた端部域がコークス内に生じ、そしてコークスバッチの開かれた領域を冷却材によって濡らすことができることを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記表面セグメントが、前記受け入れ容器底部の縦または横方向において水平方向に互いに引き離されるように動かすことができるように設計され、これらの表面セグメントの少なくとも1つがその静止位置から5〜400mm引き出されることを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、前記表面セグメントを垂直方向に互いに引き離されるように動かすことができ、これらの表面セグメントの少なくとも1つをその静止位置から5〜600mm下げるかまたは上昇させることができることを特徴とする方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、前記表面セグメントが50〜70Hzの周波数で垂直または水平に振動し、前記コークスバッチが振動動作によって分割されることを特徴とする方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法において、前記冷却材用ノズルが前記受け入れ容器を備えた前記消火車の上方に配置されることを特徴とする方法。
  6. 請求項5に記載の方法において、前記冷却材用ノズルが前記受け入れ容器を備えた前記消火車の上方に配置され、これらを消火塔のノズルレベルに沿って動かすことができ、前記消火プロセスの要件を満たすように適合させることができることを特徴とする方法。
  7. 請求項6に記載の方法において、前記冷却材用ノズルが前記受け入れ容器を備えた前記消火車の上方に配置され、これらのノズルが前記形成する間隙、流路、開かれた端部域の予測位置の上方に配置されるように調整されることを特徴とする方法。
  8. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法において、前記冷却材が好ましくは水であることを特徴とする方法。
  9. 受け入れ容器内の新たな高温コークスバッチを分割するための装置であって、
    ・正面側にコークス炉室ドアを備える、熱回収または非回収型コークス炉列の一部としての水平コークス炉室と、
    ・前記コークス炉室正面に沿って平行に動かせる、新たな高温コークス用消火車上または内に提供される受け入れ容器と、
    ・輸送装置によって前記消火車をその下方に動かすことのできる消火塔と
    からなる装置において、
    ・前記消火塔が、前記消火塔下部の前記受け入れ容器内に一時的に収容されているコークスケーキ上に冷却材を噴射するための1つまたは複数のノズルを備えていることと、
    ・平板が前記受け入れ容器の底面の上方に提供され、前記平板が可動セグメントにさらに分割され、前記セグメントを制御可能な駆動装置で互いに引き離されるように動かせることと、
    ・これらのセグメントが耐熱材料で被覆されるか、または耐熱材料で作られ、それらが赤熱コークスの高温に耐えるようにすることを特徴とする装置。
  10. 請求項9に記載の装置において、前記セグメントが重なった配列またはかみ合った配列で提供されることを特徴とする装置。
  11. 請求項9または10に記載の装置において、前記セグメントがテフロン材料で作られることを特徴とする装置。
  12. 請求項9乃至11の何れか1項に記載の装置において、前記セグメントが密閉材料により互いに密閉されるか、または前記セグメントが移行する表面上に密閉材料を有することを特徴とする装置。
  13. 請求項9乃至12の何れか1項に記載の装置において、前記セグメントの動きが、前記セグメントと動力伝達用ロッドまたはチェーンの摩擦接合によって確保されることを特徴とする装置。
  14. 請求項9乃至12の何れか1項に記載の装置において、前記セグメントの動きが、前記セグメントと少なくとも1つの動力伝達用駆動軸の摩擦接合によって確保されることを特徴とする装置。
  15. 請求項9乃至14の何れか1項に記載の装置において、前記動力伝達装置がフックを備え、かつ前記セグメントが突起を有しており、それらを介して前記動力が伝達できることを特徴とする装置。
  16. 請求項9乃至15の何れか1項に記載の装置において、前記動力が環状接続要素を備えたロッドを介して伝達され、前記接続が十分にフレキシブルであるようにすることを特徴とする装置。
  17. 請求項9乃至16の何れか1項に記載の装置において、前記動力伝達装置が前記消火車の前記受け入れ容器の底部のポートを通り抜けることを特徴とする装置。
  18. 請求項9乃至16の何れか1項に記載の装置において、前記動力伝達装置が前記消火車の前記受け入れ容器の側壁のポートを通り抜けることを特徴とする装置。
  19. 請求項9乃至18の何れか1項に記載の装置において、前記表面セグメントを確実に動かすために、前記動力伝達装置がこれらの装置を駆動する1つまたは複数の伸長可能なシリンダーに接続されることを特徴とする装置。
  20. 請求項9乃至19の何れか1項に記載の装置において、前記動力伝達装置が1つまたは複数の伸長可能なシリンダーに接続され、これらのシリンダーは前記消火車上に設置されることを特徴とする装置。
  21. 請求項9乃至19の何れか1項に記載の装置において、前記動力伝達装置が1つまたは複数の伸長可能なシリンダーに接続され、これらのシリンダーは前記消火車の側壁上に設置されることを特徴とする装置。
  22. 請求項9乃至21の何れか1項に記載の装置において、伸長可能なシリンダーが油圧駆動であることを特徴とする装置。
  23. 請求項9乃至21の何れか1項に記載の装置において、伸長可能なシリンダーが空気圧駆動であることを特徴とする装置。
  24. 請求項9乃至21の何れか1項に記載の装置において、伸長可能なシリンダーが電気駆動であることを特徴とする装置。
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