JP2002080853A - 赤熱コークスの消火方法 - Google Patents

赤熱コークスの消火方法

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JP2002080853A
JP2002080853A JP2000268114A JP2000268114A JP2002080853A JP 2002080853 A JP2002080853 A JP 2002080853A JP 2000268114 A JP2000268114 A JP 2000268114A JP 2000268114 A JP2000268114 A JP 2000268114A JP 2002080853 A JP2002080853 A JP 2002080853A
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hot coke
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red
bucket
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Yuji Tsukihara
裕二 月原
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課 題】 あらかじめ冷却した赤熱コークスをコーク
ス乾式消火(CDQ)設備に装入し、CDQ設備におけ
る赤熱コークスの消火能力を安価に安定して向上できる
消火方法を提供する。 【解決手段】 バケット4に貯溜された赤熱コークス3
の上面に冷却水6を噴射して、赤熱コークスを冷却した
後、CDQ設備に装入する赤熱コークスの消化方法。ま
た冷却水噴射領域をバケットの内張耐火物7の内壁面か
ら200〜500mm離間させた赤熱コークスの上面の
中央領域とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス炉で乾留
して排出された赤熱コークスをコークス乾式消火設備を
用いて消火する赤熱コースクの消火方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉の炭化室で乾留した後、炭化
室から排出された高温の赤熱状態のコークス(以下、赤
熱コークスという)を消火するにあたって、コークス乾
式消火設備(以下、CDQ設備という)が一般に使用さ
れる。CDQ設備は、赤熱コークスを装入した冷却室内
に不活性ガスを吹き込んで、赤熱コークスを消火する設
備である。赤熱コークスを消火することによって昇温さ
れた不活性ガスを廃熱回収ボイラーに送給して、廃熱の
回収も行なわれているので、CDQ設備は省エネルギー
の観点から有効な設備である。
【0003】しかしCDQ設備では、赤熱コークスの消
火に使用した後の高温の不活性ガスを廃熱回収ボイラー
に送給して廃熱を回収した(すなわち高温の不活性ガス
を冷却した)後、再度CDQ設備の冷却室へ循環させる
ので、赤熱コークスを消火するにあたって消火能力(す
なわち冷却能力)に限界があった。このため、コークス
の生産量を増加する場合に、コークス炉の乾留能力は増
産可能であっても、CDQ設備の消火能力に制約されて
大幅な増産は達成できなかった。そこでCDQ設備の消
火能力を向上することによって、コークスの生産能力を
向上することを目的として、種々の技術が提案されてい
る。
【0004】たとえば特開昭56-133386 号公報には、ホ
ッパーを利用する灼熱コークスの移送方法が開示されて
いる。この方法は、灼熱コークス(すなわち赤熱コーク
ス)を消火車から水冷式ホッパーを介してバケットに貯
溜する技術であり、水冷式ホッパーに水噴射ノズルを配
設して、消火車からバケットに投入される赤熱コークス
に冷却水を噴射して赤熱コークスを冷却し、その後、冷
却された赤熱コークスをCDQ設備に装入することによ
って消火能力を向上しようとするものである。しかしこ
の方法では、水冷ホッパー内で赤熱コークスが転動して
いるので、冷却水を噴射しても赤熱コークスが十分に冷
却されず、CDQ設備の消火能力の大幅な向上を達成で
きないという問題があった。
【0005】また特公平6-47670 号公報には、コークス
乾式消火設備の水吹込装置が開示されている。この装置
は、赤熱コークスを装入したCDQ設備の冷却筒の下部
にスプレーノズルを配設して、冷却用循環ガスとともに
冷却水を赤熱コークスに噴射することによってCDQ設
備の消火能力を向上しようとするものである。しかしこ
の方法では、冷却水が冷却筒内で流動しているコークス
と反応してH2 ガスとCOガスに分解するという問題が
あった。つまりH2 ガスおよびCOガスは、いずれも可
燃性であるため、希釈用空気を冷却筒内に吹き込んでH
2 ガスおよびCOガスを燃焼させる必要があり、CDQ
設備が複雑な構成になるという問題があった。しかもH
2 ガスやCOガスの燃焼熱によってCDQ設備の温度が
過剰に上昇して、種々の故障の原因になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題を解消し、CDQ設備で赤熱コークスを消火するに
あたって、その消火能力を安価でしかも安定して向上で
きる消火方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、コークス炉か
ら排出された赤熱コークスを消火車に積載してバケット
へ搬送し、赤熱コークスを消火車からバケットに貯溜
し、次いで赤熱コークスをバケットからコークス乾式消
火設備に装入して消火する赤熱コークスの消火方法にお
いて、バケットに貯溜された赤熱コークスの上面に冷却
水を噴射した後、コークス乾式消火設備に装入する赤熱
コークスの消火方法である。
【0008】前記した発明においては、好適態様とし
て、バケットに貯溜された赤熱コークスの冷却水噴射領
域を、バケットの内張り耐火物の内壁面から 200〜500m
m 離間させた赤熱コークスの上面の中央領域とすること
が好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用する装置の
例を示す配置図であり、バケットの断面図とともに示
す。コークス炉(図示せず)の炭化室で石炭等の原料を
乾留した後、押出機(図示せず)を用いて炭化室から排
出された赤熱コークス3は、消火車1に積載される。消
火車1はレール2上を走行し、赤熱コークス3をバケッ
ト4へ搬送する。バケット4の上方にはノズル5が配設
され、バケット4内に貯溜された赤熱コークス3の上面
に冷却水6を噴射する。
【0010】本発明においては、バケット3の上方に配
設されるノズル5は特定の構成に限定しない。1個また
は2個以上のノズル5を所定の位置に固定して冷却水6
を噴射するように配設しても良いし、ノズル5を移動さ
せながら冷却水6を噴射するように配設しても良い。バ
ケット4内の赤熱コークス3は静止しているので、冷却
水6によって十分に冷却される。
【0011】なおバケット4内の赤熱コークス3の上面
に冷却水6を噴射するとき、多量の冷却水6がバケット
4の内張り耐火物7に飛散すると、内張り耐火物7に割
れが発生する。したがって、噴射された冷却水6が赤熱
コークス3上面に当たる領域10(以下、冷却水噴射領域
10という)を、赤熱コークス3上面の中央領域に制限す
るのが好ましい。
【0012】具体的には、冷却水噴射領域10の外周と内
張り耐火物7の内壁面との距離が200mm 未満では冷却水
6が内張り耐火物7に飛散するのを防止できず、500mm
を超えると冷却水噴射領域10が小さくなるので赤熱コー
クス3を冷却できない。したがって冷却水噴射領域10の
外周と内張り耐火物7の内壁面との距離を、 200〜500m
m の範囲で離間させるのが好ましい。
【0013】赤熱コークス3を冷却水6を用いて冷却し
た後、バケット4をクレーン9で吊り上げて、赤熱コー
クス3をCDQ設備(図示せず)に装入する。なお、バ
ケット4をクレーン9で吊り上げる際に作業を円滑に進
めるために、ノズル5およびシュート8が退避する構成
にしても良いし、あるいはバケット4をクレーン9下へ
移動させる構成にしても良い。
【0014】バケット4内で冷却された赤熱コークス3
をCDQ設備の冷却室に装入した後、冷却室へ不活性ガ
スを吹き込む。あるいは特許第2912637 号公報に開示さ
れているように、CDQ設備内で水冷却を行ない、さら
に不活性ガスによって補助的な冷却を行ない、赤熱コー
クス3を消火するとともに、昇温された不活性ガスを廃
熱回収ボイラーに送給して、廃熱を回収する。不活性ガ
スは、廃熱を回収することによって冷却された後、再度
CDQ設備の冷却室へ循環させる。
【0015】CDQ設備で赤熱コークス3を消火した処
理量(すなわちコークスの生産量)と廃熱回収ボイラー
入側の不活性ガス温度(すなわち赤熱コークス3を消火
した後の不活性ガス温度)との関係を図2に示す。コー
クスの生産量が増加するにつれて、廃熱回収ボイラー入
側の不活性ガス温度が上昇する。一方、CDQ設備は、
その仕様として上限温度が規定されており、設備仕様の
上限温度を超えた温度で操業すると、種々の事故や故障
の原因になる。したがって設備仕様の上限温度に制約さ
れて、コークスの生産量が決定される。
【0016】次に、コークスの生産量が同一という条件
で、CDQ設備に装入する赤熱コークス3の温度の影響
を比較すると、低温の赤熱コークス3をCDQ設備に装
入すると、廃熱回収ボイラー入側の不活性ガス温度は低
温側へ変位する。したがって低温の赤熱コークス3をC
DQ設備に装入する場合のコークス生産量ML は、高温
の赤熱コークス3をCDQ設備に装入する場合のコーク
ス生産量MH より大きくなる。
【0017】つまりバケット4内に貯溜された赤熱コー
クス3上面に冷却水6を噴射して、赤熱コークス3を冷
却した後、CDQ設備に装入することによって、コーク
スの生産量を増加できるのである。
【0018】
【実施例】図3に示すように、バケット4内に赤熱コー
クス3に貯溜し、ノズル5から冷却水6を赤熱コークス
3上面に噴射した。冷却水噴射領域10の外周と内張り耐
火物7の内壁面との距離は、最も近い距離aが 200mm,
最も遠い距離bが 500mmであった。こうしてバケット4
内で冷却した赤熱コークス3をCDQ設備で消火した。
これを発明例とする。
【0019】また比較例として、バケット4内の赤熱コ
ークス3に冷却水6を噴射せずに、CDQ設備で消火し
た。発明例と比較例について1ケ月あたりのコークスの
生産量を比べると、発明例の方が5%増加した。次に設
備改造の費用について比べると、本発明を適用するため
の設備改造の費用は、従来から知られているCDQ設備
の冷却筒下部にノズルを配設して冷却水を噴射させる方
法を適用するための設備改造の約1/10であった。そ
の結果、H2 ガスやCOガスの燃焼熱が発生しないの
で、設備仕様の上限温度を超えない温度で、安定して操
業できた。
【0020】
【発明の効果】本発明では、あらかじめ冷却した赤熱コ
ークスをCDQ設備に装入することによって、CDQ設
備における赤熱コークスの消火能力を安価でしかも安定
して向上し、その結果、コークスの生産能力を増加でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する装置の例を示す配置図であ
り、バケットの断面図とともに示す。
【図2】コークスの生産量と廃熱回収ボイラー入側の不
活性ガス温度との関係を示すグラフである。
【図3】赤熱コークスの上面に冷却水を噴射する例を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 消火車 2 レール 3 赤熱コークス 4 バケット 5 ノズル 6 冷却水 7 内張耐火物 8 シュート 9 クレーン 10 冷却水噴射領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉から排出された赤熱コークス
    を消火車に積載してバケットへ搬送し、前記赤熱コーク
    スを前記消火車から前記バケットに貯溜し、次いで前記
    赤熱コークスを前記バケットからコークス乾式消火設備
    に装入して消火する赤熱コークスの消火方法において、
    前記バケットに貯溜された前記赤熱コークスの上面に冷
    却水を噴射した後、前記コークス乾式消火設備に装入す
    ることを特徴とする赤熱コークスの消火方法。
  2. 【請求項2】 前記バケットに貯溜された前記赤熱コー
    クスの冷却水噴射領域を、前記バケットの内張り耐火物
    の内壁面から 200〜500mm 離間させた前記赤熱コークス
    の上面の中央領域とすることを特徴とする請求項1に記
    載の赤熱コークスの消火方法。
JP2000268114A 2000-09-05 2000-09-05 赤熱コークスの消火方法 Pending JP2002080853A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2014742A1 (en) * 2006-04-28 2009-01-14 JP Steel Plantech Co. Glowing coke delivering equipment and method of delivering the same
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