JP2014239787A - キャスター付スツール - Google Patents
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Abstract
Description
また、座席シート下の空間を収納物とし、座席シートを開閉自在とはせずに座席シートの側部に開閉扉を設けたスツールも、特許文献2として提案されている。
また、キャスター付スツールはスツールが移動し易いので、大きな引出部を設けると、キャスター付スツールも移動してしまうといった問題点もあった。
さらに、病院の病室等に常備する椅子やスツールは、スペースが狭いことから大型にすることができず、また、一人分の椅子しか用意していないのが一般的である。
本発明の課題は、このような問題点に鑑みてなされたもので、キャスター付スツールの座部を使用しながら、収納部から必要な物品を出し入れすることができ、スツールがさらに必要な場合でも、座席用キャスター付スツールを2座席用キャスター付スツールとして使用可能にすることができ、狭い病室等にも常備できるキャスター付スツールを提供しようとするものである。
前記固定座部の背面の背面部には、前記複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設け、 前記固定座部と前記底面板との空間には収納部を有する収納引出部を設け、前記収納引出部は前記固定座部の側面から進退自在とし、
該収納引出部を引き出して上面開口から必要な物品を出し入れするとともに、2人用スツールとする場合は、前記収納引出部の上面開口には該上面開口を覆うような回動座部を設け、前記固定座部の側面に前記回動座部が並べて固定するようにした2人用の座部が形成されることを特徴とするキャスター付スツールである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のキャスター付スツールにおいて、前記収納引出部を前記枠体に収納する際には、前記収納引出部と該固定座部側とにロック機構を設けて該収納引出部の移動を阻止することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は2又は3又は4に記載のキャスター付スツールにおいて、前記収納引出部には所定距離を引き出した際には、それ以上の移動することを阻止する移動阻止機構を設けるとともに、前記回動座部を反転回動して前記固定座部と前記回動座部を並んで嵌合して該収納引出部の退避することも阻止して、前記収納引出部を固定することを特徴とする。
また、複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設けているので、スツールの移動と固定が簡単となる。
更に、スツールがさらに必要な場合でも、2座席用キャスター付スツールとして使用可能となり、特に、狭い病室等にも、必要であれば2座席用のキャスター付スツールとして常備できる。
請求項2のキャスター付スツールの発明によれば、収納引出部の引出側の底部には1対のキャスターを設けので、僅かな力でスムースに引き出すことができる。
請求項3のキャスター付スツールの発明によれば、収納引出部と該固定座部側の枠体とにロック機構を設けたので収納引出部が不意に出るようなことを防止することができる。
請求項4のキャスター付スツールの発明によれば、回動座部は収納引出部の前面部の上部先端を中心に回動する回動機構を設けたので、簡単に収納引出部の上部開口を蓋を兼ねた2人用の座部とすることができる。
請求項5のキャスター付スツールの発明によれば、回動座部を反転回動して固定座部と回動座部とを並べるだけで、固定座部を固定して、簡単に2人用のキャスター付スツールとすることができる。
[1人用のキャスター付スツールとして使用する場合]
1人用のキャスター付スツールの場合を図1から図4を用いて説明する。図1〜3は、本発明のキャスター付スツールを、通常の1人用のキャスター付スツールとして使用する場合の図で、図1(a)は右側斜視図、図1(b)は左側斜視図、図2は背面図、図3は底面図である。
図1(a),(b)において、キャスター付スツール1は矩形箱形の枠体2の上部に固定座部3を設け、固定座部3の上面はクッション31を配置し、固定座部3の下部の枠体2は前面板21と右側面板22と背面板23からなり、図1(b)は左側斜視図に示されように、収納引出部4の前面部41が設けられ、その前面部41の第1の前面板411の前面上側には引出部を手前に引き出す引出把持部42が、下側には後述する回動座部5を反転させるための反転把持部43が配置されている。
背面板23の上端近傍には、図2に示すように、ロック及びロック解除操作する操作部24が設けられ、操作部24を操作するキャスター操作レバー241が背面板23の空洞部231内に設けられている。
キャスター付スツール1を移動する場合には、使用者がキャスター操作レバー241を上方に挙げれば、操作部24では、操作ケーブル242から分岐盤244で分岐ケーブル245を介して、各双輪キャスター61のロックを一括して同時に解除し、キャスター付スツール1は旋回可能で車輪のロックも解除されいるので自由に移動が可能となる。また、キャスター操作レバー241を操作者の手から離せば、キャスター操作レバー241は内部のバネ等で自動的に上方に戻り、自動的に一括して同時に4個の双輪キャスターをロックして、キャスター付スツール1を床に固定状態となる。
次に、1人用のキャスター付スツールの収納引出部の使用の場合を図1(b)、図5から図8を参照しながら説明する。
図1(b)は左側斜視図に示される収納引出部4の第1の前面板411の引出把持部42を引き出して、前述したように、引出ロック機構7の挿入部分71と受け部分72とを引き離してロック状態を解除し(図8参照)、図5及び図6に示すようにすると、収納引出部4が枠体1から離れて引き出され、キャスター付スツール1の固定座部3を使用しながら、収納引出部4の中から必要な物品を出し入れすることができる。
また、図8に示すように、収納引出部4の底面部44の適所には、左右に1対の比較的小さな単輪キャスター62が設けられ、更に、枠体2側の上面部262の先端部242には左右に1対の大きな回動球体が嵌め込まれた滑り用回動ボール28が、収納引出部4の底面部44の底面441との間に設けられている。これらの単輪キャスター62と滑り用回動ボール28により、収納引出部4はスムースに進退自在に移動することができる。
次に、2人用のキャスター付スツールを使用の場合を、図7から図9を参照しながら説明する。
収納引出部4の前面部41には回動自在の第1の前面板411と、その裏側にはクッション412が設けられて回動座部5が形成されている。第1の前面板411の背後には、更に収納引出部4に対して固定され、収納部の前面板になる第2の前面板414が設けられている。
前記回動座部5は収納引出部4の前面部41、すなわち第1の前面板411の上端の上端部413には、上端部413を中心として、第1の前面板411が反転回動する回動機構8が設けられ、この回動機構8はゆっくり回転するようなロータリダンパ81が用いられ、一方を収納引出部4の左右の側面板46に固定し、他方を第1の前面板411の左右両端に支持している。
この回動座部5の幅、すなわち、第1の前面板411及びクッション412の幅(図8で左右幅)は、収納引出部4が目一杯引き出された状態での固定座部側面32までの幅とほぼ一致させているので、移動阻止機構(27,45) が収納引出部4の前進を阻止し、回動座部5を反転回動した回動座部側面51が後退を阻止するので、両者で回動座部5の進退を阻止し、結果とて固定座部を固定している。
こうして、スツールがさらに必要な場合でも、1人用のキャスター付スツールを2座席のスツールとすることができ、スツールが小型であるので狭い病室等にも常備できる。
また、複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設けているので、スツールの移動と固定が簡単となる。
更に、スツールが必要な場合でも、2座席用キャスター付スツールとして使用可能となり、特に、狭い病室等にも、必要であれば2座席用のキャスター付スツールとして常備できる。
具体的には、収納引出部の引出側の底部には1対のキャスターを設けので、僅かな力でスムースに引き出すことができ、収納引出部と固定座部の枠体とにロック機構を設けたので収納引出部が不意に出るようなことを防止することができ、回動座部は収納引出部の前面部の上部先端を中心に回動する回動機構を設けたので、簡単に収納引出部の上部開口を蓋を兼ねた2人用の座部とすることができ、回動座部を単に反転回動して固定座部と回動座部とを並べるだけで、固定座部を固定して、簡単に2人用のキャスター付スツールとすることができる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論である。
2・・枠体、21・・前面板、22・・右側面板、23・・背面板、
231・・空洞部、
24・・操作部、241・・キャスター操作レバー、
242・・操作ケーブル、244・・分岐盤、245・・分岐ケーブル、
26・・底面板、261・・底面部、262・・上面部、
27・・嵌合ピン(移動阻止機構)、28・・滑り用回動ボール、
3・・固定座部、31・・クッション、32・・固定座部側面、
4・・収納引出部、41・・前面部、411・・第1の前面板(回動座部)、
412・・クッション(回動座部)、413・・上端部、
414・・第2の前面板、
42・・引出把持部、43・・反転把持部、
44・・底面部、441・・底面、
45・・長溝(移動阻止機構)、46・・側面板、
5・・回動座部、51・・回動座部側面、
61・・双輪キャスター、62・・単輪キャスター、
7・・引出ロック機構、71・・挿入部分、72・・受け部分、
8・・回動機構、 81・・ロータリダンパ
Claims (5)
- スツールの枠体の上部に固定座部を設け、該固定座部の下部には底面板の底面に複数のキャスターを設けたスツールであって、
前記固定座部の背面の背面部には、前記複数のキャスターを一括して同時にロック及びロック解除操作を行うキャスター操作レバーを設け、
前記固定座部と前記底面板との空間には収納部を有する収納引出部を設け、 前記収納引出部は前記固定座部の側面から進退自在とし、
該収納引出部を引き出して上面開口から必要な物品を出し入れするとともに、2人用スツールとする場合は、前記収納引出部の上面開口には該上面開口を覆うような回動座部を設け、前記固定座部の側面に前記回動座部が並べて固定するようにした2人用の座部が形成されることを特徴とするキャスター付スツール。 - 前記収納引出部の引出側の底部には1対のキャスターを設けたことを特徴とする請求項1に記載のキャスター付スツール。
- 前記収納引出部を前記枠体に収納する際には、前記収納引出部と該固定座部側とにロック機構を設けて該収納引出部の移動を阻止することを特徴とする請求項1又は2に記載のキャスター付スツール。
- 前記回動座部は収納引出部の前面部の上部先端を中心に回動する回動機構を設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のキャスター付スツール。
- 前記収納引出部には所定距離を引き出した際には、それ以上の移動することを阻止する移動阻止機構を設けるとともに、前記回動座部を反転回動して前記固定座部と前記回動座部を並んで嵌合して該収納引出部の退避することも阻止して、前記収納引出部を固定することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載のキャスター付スツール。
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