JP2014236168A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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    • H01L2924/13091Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor [MOSFET]

Abstract

【課題】凹部内にはんだ層の切断屑が溜まってしまうことを抑制し、所望の形状のはんだフィレットを形成できる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置SD1のリードL1には、その先端面下部から裏面に亘って凹部CP1が形成されていて、少なくともリードL1の裏面に形成されたはんだ層SDL2と凹部CP1内に形成されたはんだ層SDL1とを有し、リードL1の裏面におけるはんだ層SDL2の厚さよりも、凹部CP1内におけるはんだ層SDL1の厚さの方が厚くなる構造となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関し、特に、リードフレームを有する半導体装置及びその製造方法に関する。
QFN(Quad Flat No Lead Package)型などの半導体装置においては、リードと実装基板との接合部に所望の形状のはんだフィレットが形成されているか否かを判定することによって、実装基板への実装信頼性の確認を行う場合がある。
特許文献1、2には、リードの先端の切断面において実装面側となる部分に凹部を形成し、且つ、その凹部にめっきによりはんだ層を形成することによって、リードの先端面におけるはんだの濡れ性を改善し、所望のはんだフィレットを形成できるようにする技術が記載されている。
特許文献1の技術では、樹脂封止工程の後で、凹部にはんだ層を形成し、その後、ブレードダイシングなどの方法によりリードの先端を切断する。
特許文献2の技術では、樹脂封止工程の前に、凹部にはんだ層を形成し、樹脂封止後にブレードダイシングなどの方法によりリードの先端を切断する。
特開2005−191240号公報 特開2011−77278号公報
本発明者等は、特許文献1、2の技術における以下の技術的課題を見出した。
特許文献1、2の技術では、凹部の内面にはんだ層が形成された状態でブレードダイシングによりリードの先端を切断すると、はんだ層の切断屑が凹部内に溜まってしまい、短絡などの不具合の原因となるとともに、所望の形状のはんだフィレットが形成されにくくなる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置のリードには、その先端面下部から裏面に亘って凹部が形成され、少なくともリードの裏面と凹部内とに形成されたはんだ層を有する。リードの裏面におけるはんだ層の厚さよりも、凹部内におけるはんだ層の厚さの方が厚い。
前記一実施の形態によれば、凹部内にはんだ層の切断屑が溜まってしまうことを抑制できるとともに、所望の形状のはんだフィレットが形成されやすくすることができる。
実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いられるリードフレームの模式図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な裏面図である。 マスクの平面形状を示す模式的な裏面図である。 実施形態に係る半導体装置を実装基板上に実装した状態でのはんだフィレットの形状を示す模式的な断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いられるリードフレームを示す図である。 図11に示すリードフレームを用いて半導体装置を製造する際にダイシングされる領域を示す断面図である。 リードフレームの変形例を示す模式的な断面図である。 はんだ層の形状のバリエーションを説明するための図である。 はんだ層の形状のバリエーションを説明するための図である。 はんだ層の形状のバリエーションを説明するための図である。 リードの先端面の形状のバリエーションを説明するための図である。 はんだ層の厚みの分布の例を示す模式的な断面図である。 リードにおける凹部の形成領域の肉厚と、それ以外の薄肉部の肉厚との関係の例を示す断面図である。 マスクの変形例を説明するための模式的な平面図である。
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
図1は実施形態に係る半導体装置SD1の模式的な断面図である。なお、図1は、例えば、半導体装置SD1の互いに対向する2つの側面(半導体装置SD1の4つの側面SS1のうち図1の手前側及び奥の2つの側面SS1)と平行な断面であり、且つ、これら2つの側面の中間位置に最も近いリードL1の幅方向における中心を通る断面であるものとする。また、図2(b)、図3乃至図7、図11(c)、図12、図13、図14(a)、図15(a)、図18、図19の各々についても、図1と同等の位置の断面であるものとする。
本実施形態に係る半導体装置SD1は、半導体チップSC1と、チップ接続部CFP1と、複数のリードL1と、封止樹脂ER1と、を有する。半導体チップSC1は、複数の電極E1を有する。チップ接続部CFP1の片面(図1の上面)には、半導体チップSC1の一方の面(図1の下面)が接続されている。複数のリードL1は、半導体チップSC1の複数の電極E1にそれぞれ電気的に接続されている。封止樹脂ER1は、半導体チップSC1と複数のリードL1とを封止している。複数のリードL1の各々の裏面(図1における下側の面)は、封止樹脂ER1の裏面から露出している。複数のリードL1の各々の先端面は、封止樹脂ER1の側面SS1から露出している。複数のリードL1の各々には、その先端面下部から裏面に亘って凹部CP1が形成されている。半導体装置SD1は、更に、少なくとも凹部CP1内とリードL1の裏面とに形成されたはんだ層(はんだ層SDL1、SDL2)を有する。リードL1の裏面におけるはんだ層SDL2の厚さよりも、凹部CP1内におけるはんだ層SDL1の厚さの方が厚い。以下、詳細に説明する。
半導体装置SD1は、例えば、QFN(Quad Flatpack No Lead)と称される片面封止型の半導体装置である。
半導体チップSC1は、例えば銀ペーストなどの接着層BL1を介してチップ接続部CFP1上に接続されている。電極E1は、半導体チップSC1におけるチップ接続部CFP1とは反対側の面に形成されている。電極E1とリードL1とは、ワイヤW1を介してワイヤボンディングされることによって相互に電気的に接続されている。封止樹脂ER1は、チップ接続部CFP1、半導体チップSC1、複数のリードL1及びワイヤW1を封止している。
はんだ層SDL2は、リードL1の裏面(凹部CP1の形成領域は除く)に形成されたはんだ層である。
例えば、凹部CP1におけるはんだ層SDL1の下面は、その全面に亘って、リードL1の裏面と面一であるか又はそれよりも下に位置している。すなわち、例えば、はんだ層SDL1は、凹部CP1内に完全に充填されている。
例えば、凹部CP1の上下寸法は、リードL1の先端において最も大きい。そして、凹部CP1において最も上下寸法が大きい部分(つまりリードL1の先端)におけるはんだ層SDL1の下面が、リードL1の裏面よりも下に位置している。
チップ接続部CFP1の裏面(図1の下面)は、封止樹脂ER1の裏面から露出している。チップ接続部CFP1の裏面にもはんだ層(はんだ層SDL3)が形成されている。チップ接続部CFP1の裏面におけるはんだ層SDL3の厚さよりも、凹部CP1におけるはんだ層SDL1の厚さの方が厚い。
凹部CP1内のはんだ層SDL1の先端面を含むリードL1の先端面と、封止樹脂ER1の側面SS1と、が互いに面一となっている。更に、凹部CP1内のはんだ層SDL1の先端面を含むリードL1の先端面は切断端面である。
リードL1の表側の面(凹部CP1が形成されているのとは反対側の面)には、凹部CP2が形成されていることが好ましい一例である。これにより、リードL1と封止樹脂ER1との界面の剥離を抑制することができる。凹部CP2は、凹部CP1よりもリードL1の基端側(チップ接続部CFP1側)に形成されている。
はんだ層SDL1、SDL2、SDL3は、液相線温度が270℃以下の金属からなることが好ましい。これにより、封止樹脂ER1の形成後にはんだ層SDL1、SDL2、SDL3をリフローさせても、封止樹脂ER1に与える熱ストレスを抑制することができる。
はんだ層SDL1、SDL2、SDL3としては、例えば、以下に列挙するものが挙げられる。
(1)SnとAgとCuとからなるもの。例えば、Sn3.0Ag0.5Cu、Sn3.9Ag0.6Cu、Sn3.8Ag0.7Cu、Sn0.3Ag0.7Cu、Sn1.0Ag0.7Cuなど。
(2)SnとBiとからなるもの。例えば、Sn58Bi(固相線温度/液相線温度:139℃/141℃)など。
(3)SnとBiとAgとからなるもの。例えば、Sn57Bi1Ag(固相線温度/液相線温度:139℃/204℃)など。
(4)SnとAgとCuとNiとからなるもの。例えば、Sn1.2Ag0.5Cu0.05Niなど。
(5)Snからなるもの。または、Snを主成分とする合金からなるもの。
上記(2)、(3)のはんだ材料は、溶融温度が低い低融点はんだであるため、パッケージ組み立て時の熱ストレスを低く抑えることができる。また実装基板への実装時のリフロー温度を高く設定できないような用途に有効である。
また、上記のSn0.3Ag0.7Cu、Sn1.0Ag0.7Cu、Sn1.2Ag0.5Cu0.05Niなどは、低Ag系はんだと呼ばれ、Agの含有比率が低いため低コスト化が可能である他、更に耐落下衝撃性に優れていることより携帯機器等に好適に採用される。
図2は実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いられるリードフレームLF1の模式図である。このうち図2(a)は裏面図である。図2(a)においては、凹部CP1及びハーフエッチによる薄肉部HEP1、HEP2、HEP3の配置を分かりやすくするため、凹部CP1及び薄肉部HEP1、HEP2、HEP3にハッチングを施している。図2(b)は図2(a)のA−A線に沿った断面図である。
リードフレームLF1は、チップ接続部CFP1と、チップ接続部CFP1の周囲に配置された枠部FP1と、吊りリードSP1と、リードL1と、を有する。
チップ接続部CFP1は、タブなどと称される部位であり、例えば矩形状に形成されている。吊りリードSP1は、チップ接続部CFP1の4隅にそれぞれ対応して配置されている。吊りリードSP1の一端は、チップ接続部CFP1に接続され、他端は枠部FP1に接続されている。
チップ接続部CFP1の4辺の各々に対応して、複数ずつのリードL1が配置されている。
枠部FP1は、チップ接続部CFP1の4辺の各々に沿って延在するタイバーTB1を含んで構成されている。各タイバーTB1は、チップ接続部CFP1の一辺に沿って並ぶ複数のリードL1を相互に繋げている。
タイバーTB1を間に挟んで一直線上に配置された2つのリードL1が、タイバーTB1により相互に接続されている。
リードフレームLF1の裏面には、上記の凹部CP1が形成されている。凹部CP1は、リードL1からタイバーTB1に跨る位置に形成されている。本実施形態の場合、互いに一直線上に配置され且つタイバーTB1により相互に接続されている2つのリードL1の各々に対応して、1つずつの凹部CP1が形成されている。
更に、チップ接続部CFP1の周縁部と、リードL1の基端部(チップ接続部CFP1側の端部)と、吊りリードSP1と、枠部FP1(タイバーTB1を除く)には、それぞれ薄肉部HEP1、HEP2、HEP3、HEP4が形成されている。
凹部CP1、薄肉部HEP1、HEP2、HEP3、HEP4は、所定のマスク(図示略)を介して、リードフレームLF1の裏面側からハーフエッチを行うことによって形成されている。
リードフレームLF1の表側の面には、上記の凹部CP2が形成されている。凹部CP2は、所定のマスク(図示略)を介して、リードフレームLF1の表側からハーフエッチを行うことによって形成されている。
図2(a)に示すように、凹部CP1は、リードL1の幅方向における2つの側面SS2、SS3から離間した位置に形成されている。
1枚のリードフレームLF1から、複数の半導体装置SD1を作製することができるようになっている。リードフレームLF1は、当該リードフレームLF1から作製される各半導体装置SD1と対応して、それぞれチップ接続部CFP1と、吊りリードSP1と、リードL1とを有している。
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。図3(a)、図3(b)、図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)及び図7は、この製造方法の一連の工程を示す断面図である。
この製造方法は、以下の1)〜7)の工程を有する。
1)チップ接続部CFP1と、裏面に凹部CP1が形成されている複数のリードL1と、を有するリードフレームLF1を準備する工程
2)複数の電極E1を有する半導体チップSC1の一方の面をチップ接続部CFP1の片面に接続する工程
3)半導体チップSC1の複数の電極E1と複数のリードL1とをそれぞれ電気的に接続する工程
4)複数のリードL1の裏面が封止樹脂ER1の裏面から露出するように、複数のリードL1と半導体チップSC1とを封止樹脂ER1により封止する工程
5)少なくとも凹部CP1内とリードL1の裏面とにはんだ層SDL1、SDL2を形成する工程
6)はんだ層SDL1、SDL2をリフローさせる工程
7)切断により半導体装置SD1を個片化する工程
このうち、半導体装置SD1を個片化する工程では、凹部CP1の位置で複数のリードL1と凹部CP1内のはんだ層SDL1とを切断する。これにより、複数のリードL1の各々の切断端面である先端面を封止樹脂ER1の側面SS1から露出させるとともに、複数のリードL1の各々の凹部CP1内のはんだ層SDL1を封止樹脂ER1の側面SS1から露出させる。
先ず、たとえば以下の手順により半導体チップSC1を作製する。
先ず、半導体基板に素子分離膜を形成する。これにより、素子形成領域が分離される。素子分離膜は、例えばSTI法を用いて形成されるが、LOCOS法を用いて形成されても良い。次に、半導体基板において素子形成領域に位置する部分に、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する。ゲート絶縁膜は酸化シリコン膜であってもよいし、酸化シリコン膜よりも誘電率が高い高誘電率膜(例えばハフニウムシリケート膜)であってもよい。ゲート絶縁膜が酸化シリコン膜である場合、ゲート電極はポリシリコン膜により形成される。またゲート絶縁膜が高誘電率膜である場合、ゲート電極は、金属膜(例えばTiN)とポリシリコン膜の積層膜により形成される。また、ゲート電極がポリシリコンにより形成される場合、ゲート電極を形成する工程において、素子分離膜上にポリシリコン抵抗を形成しても良い。
次に、半導体基板において素子形成領域に位置する部分に、ソース及びドレインのエクステンション領域を形成する。次にゲート電極の側壁にサイドウォールを形成する。次に、半導体基板において素子形成領域に位置する部分に、ソース及びドレインとなる不純物領域を形成する。このようにして、半導体基板上にMOSトランジスタが形成される。
次に、素子分離膜上及びMOSトランジスタ上に、多層配線層を形成する。最上層の配線層には、電極パッド(つまり上記電極E1)が形成される。次に、多層配線層上に、保護絶縁膜(パッシベーション膜)を形成する。保護絶縁膜には、電極パッド上に位置する開口が形成される。
その後、ウェハを個片化することにより、半導体チップSC1が得られる。
一方、上述のようなリードフレームLF1を準備する。
図3(a)に示すように、リードフレームLF1の裏面にサポートテープ(シート)SPT1を貼り付ける。そして、リードフレームLF1のチップ接続部CFP1の片面に対して、例えばAgペーストなどの接着層BL1を介して半導体チップSC1の一方の面を接着固定する。
次に、図3(b)に示すように、半導体チップSC1の電極E1とリードL1とをワイヤW1を介して相互に電気的に接続する(ワイヤボンディングを行う)。
次に、図4(a)に示すように、絶縁性樹脂からなる封止樹脂ER1によって、リードフレームLF1、半導体チップSC1及びワイヤW1を封止する。ここで、複数の半導体装置SD1と対応する領域を一括して封止する。
このとき、リードフレームLF1の裏面がサポートテープSPT1により覆われている。すなわち、リードフレームLF1の裏面をサポートテープSPT1により覆った状態で封止樹脂ER1による封止を行う。しかも、上記のように、凹部CP1は、リードL1の幅方向における2つの側面SS2、SS3から離間した位置に形成されている。このため、凹部CP1内に樹脂が入り込んでしまうことを抑制することができる。
次に、図4(b)に示すように、リードフレームLF1からサポートテープSPT1を除去する。
図8は、この段階でのリードフレームLF1及び封止樹脂ER1の裏面側を示す裏面図である。図8においては、凹部CP1の形成領域を分かりやすくするため、凹部CP1にハッチングを施している。
ここで、封止の際に薄肉部HEP1、HEP2、HEP3とサポートテープSPT1との間には隙間が存在するため、薄肉部HEP1、HEP2、HEP3の裏面側には樹脂が入り込む。このため、図8の段階では、薄肉部HEP1、HEP2、HEP3の裏面側は封止樹脂ER1により覆われている。
次に、図5(a)に示すように、リードフレームLF1の裏面側に、ステンシルなどと称されるマスクMSK1を配置する。
図9はマスクMSK1の平面形状を示す図(裏面図)である。
図5(a)及び図9に示すように、マスクMSK1には、はんだ層の形成領域と対応する複数の開口OP1及び複数の開口OP2が形成されている。図9においては、マスクMSK1の実体部(開口OP1、OP2以外の部分)にハッチングを施している。
ここで、マトリクス状に互いに近接して配置された複数の開口OP1は、1つのチップ接続部CFP1と対応している。また、各開口OP2は、タイバーTB1を間に挟んで一直線上に接続された2つのリードL1と対応している。
次に、図5(b)に示すように、マスクMSK1を介してはんだペーストSDP1をリードフレームLF1の裏面に印刷する。より具体的には、チップ接続部CFP1の裏面と、リードL1の裏面とにはんだペーストSDP1を印刷する。はんだペーストSDP1の組成は、例えば、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3の組成として上述したもの(上記(1)〜(5)に列挙したもの)である。
このように、はんだ層を形成する工程は、印刷により行う。また、この印刷はマスクMSK1を介して行う。
また、マスクMSK1におけるチップ接続部CFP1の裏面と対応する領域には複数の開口OP1が形成されている。そして、はんだ層を形成する工程では、チップ接続部CFP1の裏面に対し、複数の開口OP1を介して、複数の島状のはんだ層(はんだペーストSDP1)を形成する。これにより、チップ接続部CFP1の裏面の中央部においてはんだ層がスキージにより掻き取られてはんだ層の層厚が不足してしまうことを抑制できる。
次に、図6(a)に示すように、マスクMSK1をリードフレームLF1の裏面側から除去する。
次に、図6(b)に示すように、はんだペーストSDP1をその液相線温度以上に加熱することによって、はんだペーストSDP1を構成する材料を溶融させる(はんだ層のリフローを行う)。これにより、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3を形成する。
ここで、チップ接続部CFP1の裏面に形成された複数の島状のはんだペーストSDP1がリフローによって周りに濡れ広がることによりはんだ層SDL3が形成されるので、はんだ層SDL3の層厚は、はんだ層SDL2の層厚よりも薄くなる。
次に、図7に示すように、隣り合う半導体装置SD1どうしの境界部をブレードダイシングなどの方法により切断することによって、各半導体装置SD1を個片化する。こうして、半導体装置SD1が得られる。
ここでの切断は、タイバーTB1に沿って行う。タイバーTB1は切断により削られて除去されるため、製品の半導体装置SD1にはタイバーTB1は残留しない。また、この切断により、タイバーTB1を間に挟んで一直線上に接続された2つのリードL1は相互に分割される。ここで、本実施形態の場合、互いに一直線上に配置され且つタイバーTB1により相互に接続されている2つのリードL1と対応する2つの凹部CP1間に跨る領域をダイシングする。
図10は本実施形態に係る半導体装置SD1を実装基板MB1上に実装した状態でのはんだフィレットSDF1の形状を示す模式的な断面図である。
はんだフィレットSDF1は、実装時に、はんだ層SDL1と、実装基板MB1側に予め形成されているはんだと、がリフローすることによって形成される。或いは、はんだフィレットSDF1は、実装時に、はんだ層SDL1がリフローすることによって形成される。本実施形態では、リードL1の先端面におけるはんだの濡れ性が良好となるため、図10に示すように、所望の形状のはんだフィレットSDF1を容易に形成することができる。
図11は実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いられるリードフレームLF1のより正確な形状を示す図であり、このうち図11(a)は裏面図、図11(b)は平面図、図11(c)は図11(b)のA−A線に沿った断面図である。図11(a)においては、図2(a)と同様に、凹部CP1及び薄肉部HEP1、HEP2、HEP3にハッチングを施している。また、図11(b)においては、凹部CP2にハッチングを施している。
図12は、図11に示すリードフレームLF1を用いて半導体装置SD1を製造する際にダイシングされる領域R1を示す断面図である。
図12に示すように、凹部CP1と凹部CP2とは、平面視において互いに重ならない位置に形成されていることが好ましい一例である。ただし、図2(b)に示すように、凹部CP1と凹部CP2との一部分ずつが平面視において互いに重なっていても良い。ただし、凹部CP2は、ブレードダイシングなどによる切断ラインにかからない位置に配置されていることが好ましい。
以上のような実施形態によれば、リードに形成された凹部CP1内と、リードL1の裏面と、に形成されたはんだ層SDL1、SDL2を有し、リードL1の裏面におけるはんだ層SDL2の厚さよりも、凹部CP1内におけるはんだ層SDL1の厚さの方が厚い。よって、リードL1の先端面におけるはんだの濡れ性が良好となるため、所望の形状のはんだフィレットSDF1を容易に形成できるようにすることができる。また、凹部CP1内にはんだ層SDL1が厚く形成されているため、半導体装置SD1の製造過程において、リードL1の先端位置をブレードダイシングなどによって切断する際に、凹部CP1内に切断屑が溜まってしまうことを抑制することができる。よって、凹部CP1内の洗浄工程が不要である。
ここで、特許文献1の技術についてより詳しく説明する。特許文献1の技術では、樹脂封止工程の際に凹部内に封止樹脂が充填されることを避けるためにリードの側面から離間した位置に凹部を形成するか、又は、樹脂封止工程にて凹部内に充填された封止樹脂をはんだ層の形成前に除去する。
特許文献1の技術において、凹部の内面にめっきによりはんだ層が形成された状態でブレードダイシングによりリードの先端を切断する場合、はんだ層の切断屑が凹部内に溜まってしまい、短絡などの不具合の原因となるとともに、所望の形状のはんだフィレットが形成されにくくなる。このため、はんだ層の切断屑を除去するために専用の洗浄工程などが必要となるが、はんだ層の形成後に強い洗浄を行うことによりはんだ層の品質が低下する懸念がある。
これに対し、本実施形態では、上述のように、凹部CP1内に切断屑が溜まってしまうことを抑制できるとともに、所望のはんだフィレットを容易に形成することができる。
また、特許文献2の技術では、樹脂封止の形成前にはんだ層を形成するため、はんだ層の材料として、液相線温度が封止樹脂の融点未満のものを用いる必要があり、はんだ層の材料に制約がある。
これに対し、本実施形態では、封止樹脂ER1の形成後にはんだ層SDL1、SDL2、SDL3を形成するため、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3の材料として、液相線温度が封止樹脂ER1の融点以上のものも用いることができ、はんだ層の材料の制約を緩和できる。
また、本実施形態では、凹部CP1におけるはんだ層SDL1の下面が、その全面に亘って、リードL1の裏面と面一であるか又はそれよりも下に位置することにより、リードL1の先端面におけるはんだの濡れ性を一層良好にできるとともに、凹部CP1内に切断屑が溜まってしまうことを一層抑制することができる。
或いは、凹部CP1の上下寸法が、リードL1の先端において最も大きく、凹部CP1において最も上下寸法が大きい部分(つまりリードL1の先端)におけるはんだ層SDL1の下面が、リードL1の裏面よりも下に位置している。このことによっても、リードL1の先端面におけるはんだの濡れ性を一層良好にできるとともに、凹部CP1内に切断屑が溜まってしまうことを一層抑制することができる。
ここで、特許文献2の技術についてより詳しく説明する。特許文献2の技術では、凹部に封止樹脂が充填されるため、樹脂封止工程の後で、凹部内の封止樹脂を除去することによって凹部内のはんだ層を露出させる工程を行う必要がある。
これに対し、本実施形態では、凹部CP1は、リードL1の幅方向における2つの側面から離間した位置に形成されているので、封止樹脂ER1を形成する際に、凹部CP1内に樹脂が入り込んでしまうことを抑制できる。
特に、リードフレームLF1の裏面にサポートテープSPT1を貼り付けた状態で、封止樹脂ER1を形成することにより、凹部CP1内に樹脂が入り込んでしまうことをより確実に抑制できる。また、リードフレームLF1の裏面をサポートテープSPT1で覆うことにより、樹脂バリの発生を抑制できる。
また、凹部CP1内のはんだ層SDL1の先端面を含むリードL1の先端面と、封止樹脂ER1の側面SS1と、が互いに面一である。よって、半導体装置SD1を収容するトレー内におけるはんだ屑の発生や、半導体装置SD1の搬送中におけるはんだ屑の発生を抑制できる。更に、外力によるリードL1の変形を抑制することができる。
また、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3(はんだペーストSDP1)の形成後にリフローを行うので、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3の下面を容易に下に凸形状とすることができる(図14〜図16参照)。特に、リードL1の平坦な裏面に形成されるSDL2、SDL3については、より確実に下に凸形状とすることができる。よって、リードL1、チップ接続部CFP1を確実に実装基板の端子に接続することができる。
また、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3を形成する工程を印刷により行うことによって、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3を構成する金属材料の組成を問わずに、容易にはんだ層SDL1、SDL2、SDL3を形成することができる。例えば、3種類以上の金属材料により構成された(つまり3元系以上の)はんだ層SDL1、SDL2、SDL3であっても、容易に形成することができる。更に、下に凸の突起形状のはんだ層SDL1、SDL2(突起電極)を容易に形成でき、実装時のスタンドオフを確保することができる。
また、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3の印刷は、マスクMSK1を介して行うので、開口OP1、OP2の開口寸法及びマスクMSK1の厚みを適宜設定することによって、リードフレームLF1の裏面に付着するはんだの量を領域毎に容易に調節することができる。
また、マスクMSK1におけるチップ接続部CFP1と対応する領域には複数の開口OP1が形成され、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3を形成する工程では、チップ接続部CFP1に対し、複数の開口OP1を介して、複数の島状のはんだ層を形成する。よって、各開口OP1どうしの間隔と、複数の開口OP1が形成される領域の範囲を適宜に設定することにより、チップ接続部CFP1に形成されるはんだ層SDL3の厚み及び形成範囲を調節することができる。
次に、リードフレームLF1の変形例を説明する。
図13はリードフレームLF1の変形例を示す模式的な断面図である。上記においては、互いに一直線上に配置され且つタイバーTB1により相互に接続されている2つのリードL1の各々に対応して、1つずつの凹部CP1がそれぞれ形成されている。これに対して、図13に示す変形例では、互いに一直線上に配置され且つタイバーTB1により相互に接続されている2つのリードL1間に、1つの凹部CP1が跨って形成されている。図13に示すように、ブレードダイシングなどによる切断時には、凹部CP1が2つに分断されるように、凹部CP1の中央部にて切断を行う(図13の領域R1にて切断する)。図13の変形例によっても、実施形態と同様の効果が得られる。
次に、はんだ層SDL1及びSDL2の形状のバリエーションを説明する。
図14及び図15は、はんだ層SDL1、SDL2の形状のバリエーションを説明するための図である。このうち図14(a)及び図15(a)は、半導体装置SD1をリードL1の延在方向に沿ってリードL1の中心にて切断した断面図(図2(b)と同じ位置での断面図)である。図14(b)、図14(c)、図15(b)及び図15(c)の各々は、リードL1の延在方向に対して直交する断面図である。このうち図14(b)及び図15(b)は図14(a)及び図15(a)の切断位置C1での断面図、図14(c)及び図15(c)は図14(a)及び図15(a)の切断位置C2での断面図である。図14及び図15は、凹部CP1が図13に示すような形状の場合を例示している。また、上記においては、リードL1の表側の面に凹部CP2が形成されている例を説明したが、図14及び図15は、凹部CP2が形成されていない例を示している。また、図14及び図15の例では、図2の例とは異なり、リードL1の中心にも薄肉部HEP2が形成されている。
先ず、図14の例を説明する。この場合、図14(a)及び図14(c)に示すように、凹部CP1内のはんだ層SDL1は、リードL1の延在方向に対して直交する断面において、下に凸形状とはなっていない。ただし、その断面において、はんだ層SDL1の厚みは、リードL1の幅方向における中央部ほど厚くなっている。これにより、凹部CP1内に切断屑が入り込んでしまうことを抑制することができる。
一方、図14(a)及び図14(b)に示すように、リードL1の裏面のはんだ層SDL2は、リードL1の延在方向に対して直交する断面において、下に凸形状となっている。また、その断面において、はんだ層SDL2の厚みは、リードL1の幅方向における中央部ほど厚くなっている。これらにより、実装基板側の端子に形成されたはんだの量にバラツキがあったとしても、オープン不良の発生を抑制することができる。
次に、図15の例を説明する。この場合も、図15(a)及び図15(b)に示すように、リードL1の裏面のはんだ層SDL2が、リードL1の延在方向に対して直交する断面において、下に凸形状となっている。また、その断面において、はんだ層SDL2の厚みは、リードL1の幅方向における中央部ほど厚くなっている。これらにより、オープン不良の発生を抑制することができる。
また、図15(a)及び図15(c)に示すように、凹部CP1内のはんだ層SDL1も、リードL1の延在方向に対して直交する断面において、下に凸形状となっている。これにより、凹部CP1内に切断屑が入り込んでしまうことを一層良好に抑制することができる。更に、その断面において、はんだ層SDL1の厚みは、リードL1の幅方向における中央部ほど厚くなっている。これらにより、実装基板への実装時におけるオープン不良の発生を一層良好に抑制することができる。
図16は、はんだ層SDL1、SDL2の形状の他のバリエーションを説明するための図である。図16(a)、(b)、(c)及び(d)の各々は、リードL1の延在方向に対して直交する断面図である。このうち図16(a)及び(c)は、図14(a)の切断位置C1に相当する位置での断面図であり、図16(b)及び(d)は、図14(a)の切断位置C2に相当する位置での断面図である。
図16(a)、(b)、(c)及び(d)は、リードL1の底面(裏面)が封止樹脂ER1の底面(裏面)よりも上に位置する例を示している。このうち図16(a)及び(b)の例では、リードL1の延在方向に対して直交する断面におけるはんだ層SDL1、SDL2の底面の端部EP2、EP1が、封止樹脂ER1の底面(裏面)よりも上に位置している。また、図16(c)及び(d)の例では、リードL1の延在方向に対して直交する断面におけるはんだ層SDL1、SDL2の底面の端部EP2、EP1が、封止樹脂ER1の底面(裏面)と同じ高さに位置している。
次に、リードL1の先端面の形状の例について説明する。図17はリードL1の先端面(切断端面)のバリエーションを説明するための図であり、図17(a)、(b)、(c)及び(d)の各々は、各例におけるリードL1の先端面を示す。このうち図17(a)は図14の例と対応し、図17(b)は図15の例と対応し、図17(c)は図16(b)の例と対応し、図17(d)は図16(d)の例と対応している。
図17(a)、(b)、(c)及び(d)に示すように、はんだ層SDL1の厚みは、リードL1の幅方向における中央部ほど厚いことが好ましい。また、図17(b)、(c)及び(d)に示すように、はんだ層SDL1は、下に凸となっていることが好ましい。
図18ははんだ層SDL1、SDL2、SDL3の厚みの分布の例を示す模式的な断面図である。図18においては、凹部CP1の図示を省略している。図18に示すように、リードL1の裏面におけるはんだ層SDL2の最大厚さT1が、チップ接続部CFP1の裏面におけるはんだ層SDL3の最大厚さT2よりも厚いことが好ましい一例である。このような構成とすることにより、リードL1が実装基板の端子の上方に浮いてしまうことを抑制でき、リードL1を確実に実装基板の端子に接続することができる。
また、図18に示すように、リードL1の裏面におけるはんだ層SDL2の厚さは、半導体装置SD1の平面視における外周側ほど厚いことが好ましい一例である。このようにすることによっても、リードL1が実装基板の端子の上方に浮いてしまうことを抑制でき、リードL1を確実に実装基板の端子に接続することができる。
より具体的には、はんだ層SDL3の厚みについて、その第1領域の厚みT2−1と比べると、第1領域よりも外周側に位置する第2領域の厚みT2−2の方が薄い。また、はんだ層SDL2の厚みについて、その第1領域の厚みT1−1と比べると、第1領域よりも外周側に位置する第2領域の厚みT1−2の方が厚い。また、はんだ層SDL1の厚みについて、その第1領域の厚みT3−1と比べると、第1領域よりも外周側に位置する第2領域の厚みT3−2の方が厚い。これらにより、リードL1を確実に実装基板の端子に接続することができる。
特に、はんだ層SDL3の第1領域の厚みT2−1よりも第2領域の厚みT2−2の方が薄く、はんだ層SDL2の第1領域の厚みT1−1よりも第2領域の厚みT1−2の方が厚いことにより、実装時のスタンドオフを確保できブリッジの発生を抑制することができる。
更に、はんだ層SDL2の形成領域におけるリードL1の上面からはんだ層SDL2の下面までの距離よりも、凹部CP1の形成領域におけるリードL1の上面からはんだ層SDL1の下面までの距離の方が大きい。
図19はリードL1における凹部CP1の形成領域の肉厚T3と、それ以外の薄肉部の肉厚(例えば、薄肉部HEP1の肉厚T4)との関係の例を示す断面図である。例えば、図19に示すように、薄肉部HEP1の肉厚T4よりも、リードL1における凹部CP1の形成領域の肉厚T3が厚い。なお、上述のように、リードL1がその基端部に薄肉部HEP2を有し、吊りリードSP1が薄肉部HEP3を有しており、これら薄肉部HEP2、HEP3の肉厚よりも、肉厚T3が厚いことが好ましい。このように、リードL1における凹部CP1の形成領域以外の部分と、チップ接続部CFP1と、の少なくとも何れか一方が、薄肉部を有し、薄肉部の肉厚よりも、肉厚T3が厚い。
換言すれば、凹部CP1を形成するためのハーフエッチングの深さは、薄肉部HEP1、HEP2、HEP3を形成するためのハーフエッチングの深さよりも浅い。凹部CP1を浅くすることによって、凹部CP1内へのはんだ層SDL1の充填性が向上する。
ここで、凹部CP1を形成するためのエッチングとして等方性エッチングを採用する場合、凹部CP1を深くするとその幅も広くなる。凹部CP1の幅が広がりすぎて凹部CP1がリードL1の側面SS2、SS3に到達してしまうと、封止樹脂ER1の形成工程にて凹部CP1内に樹脂が入り込んでしまうため、それを避けるためには、リードL1の幅を太くする必要が生じてしまう。これに対し、凹部CP1を浅くできれば、リードL1の幅も小さくて済むため、半導体装置SD1の小型化又はリードL1の数の増加(多ピン化)が可能となる。
また、凹部CP1と凹部CP2との距離D1は、リードフレームLF1の厚みT5よりも小さいことが好ましい一例である。このようにすることによって、リードL1における凹部CP1と凹部CP2との間の部分にて、実装時における応力緩和作用が得られて、実装信頼性が高まる。
図20はマスクMSK1の変形例を説明するための模式的な平面図である。
マスクMSK1の開口OP2が図9に示すようにリードL1の延在方向に直線状に延在する場合、開口OP2の延在方向に対して直交するタイバーTB1(図8参照)上にはんだペーストSDP1が安定的に形成されにくく、タイバーTB1にはんだペーストSDP1が形成されたりされなかったりする。
そこで、図20に示すように、開口OP2の中央部に、タイバーTB1の延在方向に膨出する膨出部EVP1を形成することによって、タイバーTB1上に安定的にはんだペーストSDP1を形成できるようにすることが可能となる。
上記においては、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3を印刷により形成する例を説明したが、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3は電解めっきにより形成しても良い。この場合、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3の材料は、Sn、SnBi、SnAgなどが挙げられる。はんだ層SDL1、SDL2、SDL3を電解めっきにより形成した後、リフローすることによって、はんだ層SDL1、SDL2、SDL3を下に凸形状とすることができる。
その他、実施の形態に記載された内容の一部を以下に記載する。
(1)半導体装置は、
複数の電極を有する半導体チップと、
前記半導体チップの一方の面が片面に接続されているチップ接続部と、
前記半導体チップの複数の電極にそれぞれ電気的に接続されている複数のリードと、
前記半導体チップと前記複数のリードとを封止している封止樹脂と、
を有し、
前記複数のリードの各々の裏面は、前記封止樹脂の裏面から露出し、
少なくとも前記リードの裏面に形成されたはんだ層を有し、
前記リードの裏面の前記はんだ層が、前記リードの延在方向に対して直交する断面において、下に凸形状である。
(2)半導体装置の製造方法は、
チップ接続部と、複数のリードと、を有するリードフレームを準備する工程と、
複数の電極を有する半導体チップの一方の面を前記チップ接続部の片面に接続する工程と、
前記半導体チップの複数の電極と前記複数のリードとをそれぞれ電気的に接続する工程と、
前記複数のリードの裏面が封止樹脂の裏面から露出するように、前記複数のリードと前記半導体チップとを封止樹脂により封止する工程と、
少なくとも前記リードの裏面にはんだ層を形成する工程と、
前記はんだ層をリフローさせる工程と、
切断により半導体装置を個片化する工程と、
を有する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
BL1 接着層
C1 切断位置
C2 切断位置
CFP1 チップ接続部
CP1 凹部
CP2 凹部
D1 距離
E1 電極
EP1 端部
EP2 端部
ER1 封止樹脂
EVP1 膨出部
FP1 枠部
HEP1 薄肉部
HEP2 薄肉部
HEP3 薄肉部
L1 リード
LF1 リードフレーム
MB1 実装基板
MSK1 マスク
OP1 開口
OP2 開口
R1 領域
SC1 半導体チップ
SD1 半導体装置
SDF1 フィレット
SDL1 はんだ層
SDL2 はんだ層
SDL3 はんだ層
SDP1 はんだペースト
SP1 吊りリード
SPT1 サポートテープ
SS1 側面
SS2 側面
T1 最大厚さ
T2 最大厚さ
T3 肉厚
T4 肉厚
TB1 タイバー
W1 ワイヤ

Claims (19)

  1. 複数の電極を有する半導体チップと、
    前記半導体チップの一方の面が片面に接続されているチップ接続部と、
    前記半導体チップの複数の電極にそれぞれ電気的に接続されている複数のリードと、
    前記半導体チップと前記複数のリードとを封止している封止樹脂と、
    を有し、
    前記複数のリードの各々の裏面は、前記封止樹脂の裏面から露出し、
    前記複数のリードの各々の先端面は、前記封止樹脂の側面から露出し、
    前記複数のリードの各々には、その先端面下部から裏面に亘って凹部が形成され、
    少なくとも前記凹部内と前記リードの裏面とに形成されたはんだ層を有し、
    前記リードの裏面における前記はんだ層の厚さよりも、前記凹部内における前記はんだ層の厚さの方が厚い半導体装置。
  2. 前記凹部における前記はんだ層の下面は、その全面に亘って、前記リードの裏面と面一であるか又はそれよりも下に位置する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記凹部の上下寸法は、前記リードの先端において最も大きく、
    前記凹部において最も上下寸法が大きい部分における前記はんだ層の下面が、前記リードの裏面よりも下に位置している請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記凹部内の前記はんだ層が、前記リードの延在方向に対して直交する断面において、下に凸形状である請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記リードの裏面の前記はんだ層が、前記リードの延在方向に対して直交する断面において、下に凸形状である請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記チップ接続部の裏面は、前記封止樹脂の裏面から露出し、
    前記チップ接続部の裏面にも前記はんだ層が形成され、
    前記チップ接続部の裏面における前記はんだ層の厚さよりも、前記凹部における前記はんだ層の厚さの方が厚い請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記リードの裏面における前記はんだ層の最大厚さが、前記チップ接続部の裏面における前記はんだ層の最大厚さよりも厚い請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記リードにおける前記凹部の形成領域以外の部分と、前記チップ接続部と、の少なくとも何れか一方が、薄肉部を有し、
    前記薄肉部の肉厚よりも、前記リードにおける前記凹部の形成領域の肉厚が厚い請求項1に記載の半導体装置。
  9. 前記凹部は、前記リードの幅方向における2つの側面から離間した位置に形成されている請求項1に記載の半導体装置。
  10. 前記凹部内の前記はんだ層の先端面を含む前記リードの先端面と、前記封止樹脂の側面と、が互いに面一である請求項1に記載の半導体装置。
  11. 前記凹部内の前記はんだ層の先端面を含む前記リードの先端面は切断端面である請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記リードの裏面における前記はんだ層の厚さは、当該半導体装置の平面視における外周側ほど厚い請求項1に記載の半導体装置。
  13. チップ接続部と、裏面に凹部が形成されている複数のリードと、を有するリードフレームを準備する工程と、
    複数の電極を有する半導体チップの一方の面を前記チップ接続部の片面に接続する工程と、
    前記半導体チップの複数の電極と前記複数のリードとをそれぞれ電気的に接続する工程と、
    前記複数のリードの裏面が封止樹脂の裏面から露出するように、前記複数のリードと前記半導体チップとを封止樹脂により封止する工程と、
    少なくとも前記リードの裏面と前記凹部内とにはんだ層を形成する工程と、
    前記はんだ層をリフローさせる工程と、
    切断により半導体装置を個片化する工程と、
    を有し、
    前記半導体装置を個片化する工程では、前記凹部の位置で前記複数のリードと前記凹部内の前記はんだ層とを切断することにより、前記複数のリードの各々の切断端面である先端面を前記封止樹脂の側面から露出させるとともに、前記複数のリードの各々の凹部内のはんだ層を封止樹脂の側面から露出させる半導体装置の製造方法。
  14. 前記封止する工程は、前記リードフレームの裏面をシートにより覆った状態で行う請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記はんだ層をリフローさせた後で、前記個片化する工程を行う請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記はんだ層を形成する工程は、印刷により行う請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記印刷はマスクを介して行う請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記マスクにおける前記チップ接続部と対応する領域には複数の開口が形成され、
    前記はんだ層を形成する工程では、前記チップ接続部に対し、前記複数の開口を介して、複数の島状のはんだ層を形成する請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記はんだ層は、液相線温度が270℃以下の金属からなる請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
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JP2018163908A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 旭化成エレクトロニクス株式会社 半導体装置
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