JP2014235085A - クラッタ抑圧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドップラの広範囲に亘って広がりを有するクラッタが存在している場合でも、数多くの補助アンテナを実装することなく、クラッタを抑圧することができるようにする。
【解決手段】主アンテナ1の受信信号Sm(t)から生成されたパルスヒットデータPHmに対してドップラ処理を施すことでレンジドップラマップRDMmを生成するとともに、補助アンテナ2−1〜2−Nの受信信号Ss-1(t)〜Ss-N(t)から生成されたパルスヒットデータPHs-n〜PHs-Nに対してドップラ処理を施すことでレンジドップラマップRDMs-1〜RDMs-Nを生成するレンジドップラマップ生成部4を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、一定周期で放射されたパルスの反射信号を受信して、目標までの距離と目標の速度を測定するレーダ装置に搭載されるクラッタ抑圧装置に関するものである。
従来のレーダ装置では、目標に反射されたパルス信号の他に、クラッタに反射されたパルス信号を受信してしまう問題に対処する技術として、MTI(Moving Target Indicator)や、補助アンテナの受信信号や遅延信号を利用するASLC(Adaptive Side Lobe Canceller)などの不要波抑圧技術(ドップラ抑圧処理)がある。
しかし、航空機などに搭載されるレーダ装置では、ドップラが異なるクラッタに反射されたパルス信号を全方位から受信するため、MTIによるドップラ抑圧処理を実施することができない。また、ASLCによるドップラ抑圧処理では、数多くの補助アンテナを実装する必要がある。
これに対して、レンジビンと呼ばれる標本化の単位で分割された受信信号に対して、ドップラ抑圧処理を実施するクラッタ抑圧装置が以下の特許文献1に開示されている。
このクラッタ抑圧装置は、レンジビンがレーダ装置から目標までの距離の情報を持っていることに着目して、目標とクラッタを距離で分離することで、受信信号に含まれているクラッタの点数を減らすようにしている。これにより、必要となる補助アンテナの本数を減らすことができる。
特開昭62−231183号公報(図1)
従来のクラッタ抑圧装置は以上のように構成されているので、受信信号に含まれているクラッタの点数を減らすことができるが、ドップラの広範囲に亘って広がりを有するクラッタが存在している場合、目標とクラッタを距離で分離するだけでは、レンジビン内に含まれるクラッタの点数を減らすことができず、数多くの補助アンテナを実装する必要がある課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ドップラの広範囲に亘って広がりを有するクラッタが存在している場合でも、数多くの補助アンテナを実装することなく、クラッタを抑圧することができるクラッタ抑圧装置を得ることを目的とする。
この発明に係るクラッタ抑圧装置は、目標に反射されたパルス信号及びクラッタに反射されたパルス信号を受信する主アンテナと、クラッタに反射されたパルス信号を受信する補助アンテナと、主アンテナの受信信号から各々のレンジビンがパルス繰り返し周期の間隔で並べられている第1のパルスヒットデータを生成するとともに、補助アンテナの受信信号から各々のレンジビンがパルス繰り返し周期の間隔で並べられている第2のパルスヒットデータを生成するパルスヒットデータ生成手段と、パルスヒットデータ生成手段により生成された第1のパルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことで第1のレンジドップラマップを生成するとともに、パルスヒットデータ生成手段により生成された第2のパルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことで第2のレンジドップラマップを生成するレンジドップラマップ生成手段とを設け、クラッタ抑圧手段が、レンジドップラマップ生成手段により生成された第2のレンジドップラマップを用いて、レンジドップラマップ生成手段により生成された第1のレンジドップラマップに対するクラッタの抑圧処理を標本化単位に実施するようにしたものである。
この発明によれば、主アンテナの受信信号から生成された第1のパルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことで第1のレンジドップラマップを生成するとともに、補助アンテナの受信信号から生成された第2のパルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことで第2のレンジドップラマップを生成するレンジドップラマップ生成手段を設け、クラッタ抑圧手段が、レンジドップラマップ生成手段により生成された第2のレンジドップラマップを用いて、レンジドップラマップ生成手段により生成された第1のレンジドップラマップに対するクラッタの抑圧処理を標本化単位に実施するように構成したので、ドップラの広範囲に亘って広がりを有するクラッタが存在している場合でも、数多くの補助アンテナを実装することなく、クラッタを抑圧することができる効果がある。
この発明の実施の形態1によるクラッタ抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるクラッタ抑圧装置のパルスヒットデータ生成部3を示す構成図である。 パルスヒットデータ生成部3における分割パルスヒットデータ生成部12の内部を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるクラッタ抑圧装置のレンジドップラマップ生成部4を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるクラッタ抑圧装置の抑圧処理部5を示す構成図である。 パルスヒットデータ生成部3の処理内容を示す説明図である。 分割諸元決定部13の処理イメージを示す説明図である。 パルスヒットデータ生成部3の処理内容を示す説明図である。 抑圧後出力信号処理部6の処理概要を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるクラッタ抑圧装置の抑圧処理部5を示す構成図である。 抑圧処理部5における遅延部33の内部を示す構成図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるクラッタ抑圧装置を示す構成図である。
図1において、主アンテナ1は目標に反射されたパルス信号及びクラッタに反射されたパルス信号を受信する受信アンテナである。
ここでは、パルス信号は、主アンテナ1と異なる別のアンテナ(図示せず)から放射されることを想定しているが、主アンテナ1がパルス信号を放射する送信アンテナを兼ねるようにしてもよい。
また、パルス信号は一定の周期で放射され、そのパルス信号は図示せぬレーダ装置の送信処理部で生成されるものとする。
補助アレーアンテナ2はN本の補助アンテナ2−1〜2−Nから構成されている。
補助アンテナ2−n(n=1,2,・・・,N)は目標に反射されたパルス信号とクラッタに反射されたパルス信号との比が主アンテナ1と異なっており、概ねクラッタに反射されたパルス信号だけを受信する受信アンテナである。
パルスヒットデータ生成部3は主アンテナ1の受信信号Sm(t)から各々のレンジビンがパルス繰り返し周期(PRI:Pulse Reputation Interval)の間隔で並べられているパルスヒットデータPHm(第1のパルスヒットデータ)を生成するとともに、補助アンテナ2−nの受信信号Ss-n(t)から各々のレンジビンがPRIの間隔で並べられているパルスヒットデータPHs-n(第2のパルスヒットデータ)を生成する処理を実施する。なお、パルスヒットデータ生成部3はパルスヒットデータ生成手段を構成している。
レンジドップラマップ生成部4はパルスヒットデータ生成部3により生成されたパルスヒットデータPHmに対してドップラ処理を施すことでレンジドップラマップRDMm(第1のパルスヒットデータ)を生成するとともに、パルスヒットデータ生成部3により生成されたパルスヒットデータPHs-nに対してドップラ処理を施すことでレンジドップラマップRDMs-n(第2のパルスヒットデータ)を生成する処理を実施する。なお、レンジドップラマップ生成部4はレンジドップラマップ生成手段を構成している。
抑圧処理部5はレンジドップラマップ生成部4により生成されたレンジドップラマップRDMs-nを用いて、レンジドップラマップ生成部4により生成されたレンジドップラマップRDMmに対するクラッタの抑圧処理(例えば、ASLCなどの抑圧処理)を標本化単位(レンジドップラマップRDMmのセル単位)に実施し、クラッタ抑圧処理後のレンジドップラマップRDMを出力する処理を実施する。なお、抑圧処理部5はクラッタ抑圧手段を構成している。
抑圧後出力信号処理部6は抑圧処理部5から出力されたクラッタ抑圧処理後のレンジドップラマップRDMに対して所定の信号処理を実施する。なお、抑圧後出力信号処理部6は抑圧後処理手段を構成している。
図1の例では、主アンテナ1と補助アレーアンテナ2を除くクラッタ抑圧装置の構成要素であるパルスヒットデータ生成部3、レンジドップラマップ生成部4、抑圧処理部5及び抑圧後出力信号処理部6のそれぞれが専用のハードウェア(例えば、CPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなど)で構成されているものを想定しているが、主アンテナ1と補助アレーアンテナ2を除くクラッタ抑圧装置の構成要素がコンピュータで構成されていてもよい。
この場合、パルスヒットデータ生成部3、レンジドップラマップ生成部4、抑圧処理部5及び抑圧後出力信号処理部6の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図2はこの発明の実施の形態1によるクラッタ抑圧装置のパルスヒットデータ生成部3を示す構成図である。
図2において、総パルスヒットデータ生成部11は主アンテナ1の受信信号Sm(t)から各々のレンジビンがPRIの間隔で並べられているパルスヒットデータPHm’を生成するとともに、補助アンテナ2−nの受信信号Ss-n(t)から各々のレンジビンがPRIの間隔で並べられているパルスヒットデータPHs-n’を生成する処理を実施する。
分割パルスヒットデータ生成部12は総パルスヒットデータ生成部11により生成されたパルスヒットデータPHm’をヒット方向に分割して、分割パルスヒットデータPHmを生成するとともに、総パルスヒットデータ生成部11により生成されたパルスヒットデータPHs-n’をヒット方向に分割して、分割パルスヒットデータPHs-nを生成する処理を実施する。
図3はパルスヒットデータ生成部3における分割パルスヒットデータ生成部12の内部を示す構成図である。
図3において、分割諸元決定部13は総パルスヒットデータ生成部11により生成されたパルスヒットデータPHm’,PHs-n’からレンジドップラマップを算出し、そのレンジドップラマップにおける各ドップラビンの電力の差分を基準にしてドップラ分解能を決定する処理を実施する。
ヒット分割部14は分割諸元決定部13により決定されたドップラ分解能に対応するパルスヒット数でパルスヒットデータPHm’,PHs-n’をヒット方向に分割して、分割パルスヒットデータPHm,PHs-nを生成する処理を実施する。
図4はこの発明の実施の形態1によるクラッタ抑圧装置のレンジドップラマップ生成部4を示す構成図である。
図4において、パルス圧縮部21はパルスヒットデータ生成部3の分割パルスヒットデータ生成部12により生成された分割パルスヒットデータPHmをパルス圧縮して、パルス圧縮後の分割パルスヒットデータPHmをドップラ処理部22に出力するとともに、分割パルスヒットデータ生成部12により生成された分割パルスヒットデータPHs-nをパルス圧縮して、パルス圧縮後の分割パルスヒットデータPHs-nをドップラ処理部22に出力する処理を実施する。
ドップラ処理部22はパルス圧縮後の分割パルスヒットデータPHmに対してドップラ処理を施すことで分割レンジドップラマップRDMmを生成するとともに、パルス圧縮後の分割パルスヒットデータPHs-nに対してドップラ処理を施すことで分割レンジドップラマップRDMs-nを生成する処理を実施する。
図5はこの発明の実施の形態1によるクラッタ抑圧装置の抑圧処理部5を示す構成図である。
図5において、抑圧セル選択・抽出部31はレンジドップラマップ生成部4のドップラ処理部22により生成された分割レンジドップラマップRDMmの中から抑圧対象のセルSLmを順番に取り出すとともに、ドップラ処理部22により生成された分割レンジドップラマップPHs-nの中から、上記セルSLmと同じ位置のセルSLs-nを取り出す処理を実施する。
抑圧処理実行部32は抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-nを用いて、抑圧セル選択・抽出部31により取り出された抑圧対象のセルSLmに対するクラッタの抑圧処理を実施し、クラッタ抑圧処理後のレンジドップラマップRDMを出力する処理を実施する。
次に動作について説明する。
図示せぬレーダ装置の送信処理部により生成されたパルス信号が一定の周期で空間に放射される。
空間に放射されたパルス信号の一部は、目標に反射されて主アンテナ1に入射される。
また、空間にクラッタが存在している場合、空間に放射されたパルス信号の一部は、クラッタに反射されて主アンテナ1に入射される。
主アンテナ1は、目標に反射されたパルス信号及びクラッタに反射されたパルス信号を受信し、その受信信号Sm(t)をパルスヒットデータ生成部3に出力する。
ここでは、説明の簡単化のため、図1には記載していないが、主アンテナ1の受信信号をディジタルデータに変換するA/D変換器や、例えば、レーダ装置の送信処理部から出力された局部発振信号を用いて、そのA/D変換器により変換されたディジタルデータに対する位相検波処理を実施するとともに、所望の帯域のみを抽出する帯域通過フィルタに通すことで、複素信号をサンプリングする受信機などが、主アンテナ1の後段に接続されている。
以下、受信機によりサンプリングされた複素信号が受信信号Sm(t)として、パルスヒットデータ生成部3に出力されるものとする。
Figure 2014235085
式(1)において、As(t)は複素信号の振幅、T0はパルス幅、cは光速、R(t)は時刻tにおける目標との相対距離である。
補助アレーアンテナ2を構成している補助アンテナ2−1〜2−Nは、クラッタに反射されたパルス信号を受信する。
補助アンテナ2−1〜2−Nの後段にも、A/D変換器や受信機などが接続されており、受信機によりサンプリングされた複素信号が、補助アンテナ2−1〜2−Nの受信信号Ss-1(t)〜Ss-N(t)として、パルスヒットデータ生成部3に出力される。
Figure 2014235085
ただし、n=1,2,・・・,Nである。
パルスヒットデータ生成部3の総パルスヒットデータ生成部11は、主アンテナ1の受信信号Sm(t)を受けると、レンジビンと呼ばれる標本化単位とPRIの2種類で受信信号Sm(t)のサンプリングを行うことで、各々のレンジビンがPRIの間隔で並べられているパルスヒットデータPHm’を生成する。
また、総パルスヒットデータ生成部11は、補助アンテナ2−1〜2−Nの受信信号Ss-1(t)〜Ss-N(t)を受けると、レンジビンとPRIの2種類で受信信号Ss-1(t)〜Ss-N(t)のサンプリングを行うことで、各々のレンジビンがPRIの間隔で並べられているパルスヒットデータPHs-1’〜 PHs-N’を生成する。
ここで、図6はパルスヒットデータ生成部3の処理内容を示す説明図であり、図中左側の破線で囲まれているデータが、パルスヒットデータPHm’やパルスヒットデータPHs-1’〜 PHs-N’を表している。
パルスヒットデータ生成部3における分割パルスヒットデータ生成部12の分割諸元決定部13は、総パルスヒットデータ生成部11がパルスヒットデータPHm’,PHs-n’を生成すると、そのパルスヒットデータPHm’,PHs-n’からレンジドップラマップをそれぞれ算出する。
分割諸元決定部13は、レンジドップラマップを算出すると、そのレンジドップラマップにおける各ドップラビンの電力を比較し、その電力の差分を基準にして、クラッタを表現するために必要なドップラ分解能を決定する。
図7は分割諸元決定部13の処理イメージを示す説明図である。
抑圧対象のレンジドップラマップのドップラ分解能を高めると、ドップラ軸上で、ほとんどクラッタが含まれないセルが現れることがある(図7(a)を参照)。
このことは、ほとんどクラッタが含まれていないセルに対しても抑圧処理を行うことを意味する。そのため、ドップラ分解能を調節して、図7(b)に示すように、クラッタが含まれないセルがないレンジドップラマップに対して抑圧処理を行うことが望ましい。
また、この実施の形態1では、観測時間を分割する特性上、高ドップラ分解能のレンジドップラマップに対して抑圧処理を考えた場合、観測時間を長くする必要がある。
これらの理由から抑圧対象のレンジドップラマップのドップラ分解能は、なるべく低くすべきであるが、ドップラ分解能を下げ過ぎると、1つのセルに含まれるクラッタの点数が増えるため、抑圧性能の劣化につながる。
無駄な計算の排除や、必要とする観測時間長を短くするためにも、最適なドップラ分解能(パルスヒット数)でパルスヒットデータPHm’,PHs-n’をヒット方向に分割する必要がある。
そこで、分割諸元決定部13は、レンジドップラマップにおける各ドップラビンの電力を比較し、その電力の差分が閾値以内のドップラビンをまとめることで、ドップラ分解能を調節している。
図7の例では、図7(a)の左2つのセルがまとめられ、右2つのセルがまとめられている。
分割パルスヒットデータ生成部12のヒット分割部14は、分割諸元決定部13がドップラ分解能を決定すると、図6に示すように、そのドップラ分解能に対応するパルスヒット数でパルスヒットデータPHm’,PHs-1’〜PHs-N’をヒット方向に分割して、分割パルスヒットデータPHm,PHs-n〜PHs-Nを生成する。
このように、ドップラ分解能に対応するパルスヒット数でパルスヒットデータPHm’,PHs-1’〜 PHs-N’をヒット方向に分割することで、抑圧性能を損なうことなく、必要最低限の観測時間で抑圧処理を実現することができる。
図6は、各分割パルスヒットデータPHm,PHs-nが、隣の分割パルスヒットデータと重複していない分割方式を示しているが、図8に示すように、各分割パルスヒットデータPHm,PHs-nが、隣の分割パルスヒットデータと重複するように分割する方式を採用してもよい。
レンジドップラマップ生成部4のパルス圧縮部21は、パルスヒットデータ生成部3の分割パルスヒットデータ生成部12が分割パルスヒットデータPHm,PHs-1〜PHs-Nを生成すると、その分割パルスヒットデータPHm,PHs-1〜PHs-Nをパルス圧縮して、パルス圧縮後の分割パルスヒットデータPHm,PHs-1〜PHs-Nをドップラ処理部22に出力する。
分割パルスヒットデータをパルス圧縮する処理自体は公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
レンジドップラマップ生成部4のドップラ処理部22は、パルス圧縮部21によるパルス圧縮後の分割パルスヒットデータPHmに対してドップラ処理を施すことで分割レンジドップラマップRDMmを生成する。
また、パルス圧縮部21によるパルス圧縮後の分割パルスヒットデータPHs-1〜PHs-Nに対してドップラ処理を施すことで分割レンジドップラマップRDMs-1〜RDMs-Nを生成する。
分割パルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことで分割レンジドップラマップを生成する処理自体は公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
抑圧処理部5の抑圧セル選択・抽出部31は、レンジドップラマップ生成部4のドップラ処理部22が、分割レンジドップラマップRDMm,RDMs-1〜RDMs-Nを生成すると、その分割レンジドップラマップRDMmの中から抑圧対象のセルSLmを順番に取り出すとともに、分割レンジドップラマップRDMs-1〜RDMs-Nの中から、抑圧対象のセルSLmと同じ位置のセルSLs-1〜SLs-Nを取り出す処理を行う。
抑圧処理実行部32は、抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-1〜SLs-Nを用いて、抑圧対象のセルSLmに対するクラッタの抑圧処理を実施する。
以下、抑圧処理実行部32の処理内容を具体的に説明する。
まず、抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトル、即ち、k番目の補助アンテナ2−kの受信信号Ss-k(t)から生成されたレンジドップラマップのp行q列のセルの時系列データベクトルXk(p,q)は、下記の式(3)のように表される。
Figure 2014235085
式(3)において、xk(p,q,n)は、k番目の補助アンテナ2−kの受信信号Ss-k(t)から生成されたレンジドップラマップのp行q列のセルにおけるn個目のサンプル値である。
また、Lは総パルスヒットデータの分割数である。
これらの時系列データからアレーデータを形成し、ASLC等の不要波抑圧技術によるクラッタ抑圧処理を行う。
抑圧処理実行部32におけるクラッタの抑圧処理として、例えば、ASLCでクラッタを抑圧する場合は以下のようになる。
クラッタ抑圧処理後のレンジドップラマップRDMのp行q列のセルにおけるn個目のサンプル値e(p,q,n)は、下記の式(4)のように表される。
Figure 2014235085
式(4)において、x0(p,q,n)は、主アンテナ1の受信信号Sm(t)から生成されたレンジドップラマップのp行q列のセルにおけるn個目のサンプル値である。
y(p,q,n)はn個目のサンプル値x0(p,q,n)に含まれているクラッタ信号である。
クラッタ信号であるy(p,q,n)は、補助アンテナ2−1〜2−Nの受信信号Ss-1(t)〜Ss-N(t)から生成されたレンジドップラマップのp行q列のセルにおけるn個目のサンプル値x1(p,q,n)〜xN(p,q,n)と複素荷重w1〜wNを用いて、以下のように表現される。
Figure 2014235085
複素荷重w1〜wNは、下記の式(6)〜(9)に示すように、主アンテナ1のレンジドップラマップRDMmと、補助アンテナ2−1〜2−NのレンジドップラマップRDMs-1〜RDMs-Nとの相関演算から計算することができる。
Figure 2014235085

Figure 2014235085

Figure 2014235085

Figure 2014235085
図9は抑圧後出力信号処理部6の処理概要を示す説明図である。
抑圧後出力信号処理部6は、抑圧処理部5の抑圧処理実行部32からクラッタ抑圧処理後のレンジドップラマップRDMを受けると、そのレンジドップラマップRDMに対して逆ドップラ処理を施すことで分割パルスヒットデータPHを生成する。
抑圧後出力信号処理部6は、複数の分割パルスヒットデータPHを生成すると、それらの分割パルスヒットデータPHをヒット方向で結合することでクラッタ抑圧後の総パルスヒットデータPHallを生成する。
抑圧後出力信号処理部6は、総パルスヒットデータPHallを生成すると、その総パルスヒットデータPHallに対してドップラ処理を施すことで、最終的なレンジドップラマップRDM’を生成し、そのレンジドップラマップRDM’を出力する。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、主アンテナ1の受信信号Sm(t)から生成されたパルスヒットデータPHmに対してドップラ処理を施すことでレンジドップラマップRDMmを生成するとともに、補助アンテナ2−1〜2−Nの受信信号Ss-1(t)〜Ss-N(t)から生成されたパルスヒットデータPHs-1〜PHs-Nに対してドップラ処理を施すことでレンジドップラマップRDMs-1〜RDMs-Nを生成するレンジドップラマップ生成部4を設け、抑圧処理部5が、レンジドップラマップ生成部4により生成されたレンジドップラマップRDMs-1〜RDMs-Nを用いて、そのレンジドップラマップRDMmに対するクラッタの抑圧処理をセル単位(標本化単位)に実施するように構成したので、ドップラの広範囲に亘って広がりを有するクラッタが存在している場合でも、数多くの補助アンテナを実装することなく、クラッタを抑圧することができる効果を奏する。
以下、この実施の形態1により得られる効果を具体的に説明する。
まず、主アンテナ1の受信信号Sm(t)と補助アンテナ2−1〜2−Nの受信信号Ss-1(t)〜Ss-N(t)を取得することで、レンジドップラマップのセル単位で抑圧を行うためのアレーデータを取得することができ、一般的なアレー信号処理の適用が可能になる。
パルスヒットデータ生成部4の分割パルスヒットデータ生成部12が、分割パルスヒットデータPHm,PHs-n〜PHs-Nを生成することで、以下の効果が得られる。
レンジドップラマップをヒット方向のフーリエ変換で生成することで、ヒット方向の時間成分を周波数成分に代えて、レンジドップラマップのセル単位でクラッタ抑圧処理を実現しようとする場合、1サンプルしか得られない。
これに対して、総パルスヒットデータ生成部11により生成されたパルスヒットデータPHm’,PHs-n’をヒット方向に分割することで得られた分割パルスヒットデータPHm,PHs-1〜PHs-Nから、レンジドップラマップRDMs-1〜RDMs-Nを生成することは、観測時間が異なるレンジドップラマップを複数生成することを意味する。
このため、各セルの値が時間で変動するレンジドップラマップが得られ、アダプティブ不要波抑圧技術の適用に必須である時間サンプルを得ることが可能になる。
分割パルスヒットデータ生成部12の分割諸元決定部13がクラッタを表現するために必要なドップラ分解能を決定することで、抑圧対象のレンジドップラマップのセル数を減らして、不要波抑圧技術を適用するための時間サンプルを増やすことが可能になる効果が得られる。
抑圧処理部5の抑圧処理実行部32が、抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-1〜SLs-Nを用いて、抑圧対象のセルSLmに対するクラッタの抑圧処理を実施することで、少ない補助アンテナ数でクラッタ抑圧を実現することができる効果が得られる。
抑圧後出力信号処理部6が、抑圧後の分割パルスヒットデータから総パルスヒットデータを計算し、もう一度ドップラ処理を適用することで、ヒット方向の分割によるドップラ分解能の劣化を改善させることができる効果が得られる。ドップラ分解能を改善させることで、クラッタ抑圧後の目標のより正確な速度を測定することができる。
なお、この実施の形態1では、ドップラに広がりを有するクラッタだけではなく、ドップラに広がりを有する妨害波の抑圧にも適用可能である。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、受信信号を距離と速度で分離することで、少ない補助アンテナの数でクラッタを十分抑圧することが可能なクラッタ抑圧装置を説明したが、この実施の形態2では、観測時間が十分に得られず、レンジドップラマップのドップラ分解能が低くなる場合や、距離の折り返し又は速度の折り返しが発生する場合など、レンジドップラマップのセル内に補助アンテナの数を越えるクラッタ信号が入射してくるような場合でも、クラッタを十分抑圧することが可能なクラッタ抑圧装置について説明する。
上記実施の形態1では、抑圧処理部5の抑圧処理実行部32が、抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-1〜SLs-Nを用いて、抑圧対象のセルSLmに対するクラッタの抑圧処理を実施しているが、この実施の形態2では、レンジドップラマップのセル内に補助アンテナの数を越えるクラッタ信号が入射してくるような場合でも、クラッタを十分に抑圧できるようにするため、抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトルを遅延し、遅延前のセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトルと、遅延後のセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトルとを用いて、抑圧対象のセルSLmに対するクラッタの抑圧処理を実施するようにする。
図10はこの発明の実施の形態2によるクラッタ抑圧装置の抑圧処理部5を示す構成図であり、図において、図5と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
遅延部33は抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)を遅延(時系列データ間隔の定数倍だけ遅延)して、その時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データを生成する処理を実施する。
抑圧処理実行部34は抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)と、遅延部33により生成された時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データとを用いて、抑圧セル選択・抽出部31により取り出された抑圧対象のセルSLmに対するクラッタの抑圧処理を実施して、クラッタ抑圧処理後のレンジドップラマップRDMを出力する処理を実施する。
図11は抑圧処理部5における遅延部33の内部を示す構成図である。
図11において、遅延素子41は時系列データ間隔1つ分の遅延量を有し、抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-nの時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)を当該遅延量だけ遅延して、その時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データ(遅延数1の遅延データ)を出力する処理を実施する。
遅延素子42は時系列データ間隔1つ分の遅延量を有し、遅延素子41から出力された遅延データを当該遅延量だけ遅延して、その時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データ(遅延数2の遅延データ)を出力する処理を実施する。
遅延素子43は時系列データ間隔1つ分の遅延量を有し、遅延素子42から出力された遅延データを当該遅延量だけ遅延して、その時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データ(遅延数3の遅延データ)を出力する処理を実施する。
図11の例では、遅延素子41〜43が、時系列データ間隔1つ分の遅延量を有しているが、これは一例に過ぎず、遅延素子41〜43が有する遅延量は任意である。
また、図11の例では、3個の遅延素子41〜43から構成されている遅延部33を示したが、遅延部33を構成する遅延素子の個数は任意である。
また、遅延部33が存在しない補助アンテナの受信信号のレンジドップラマップ出力と、遅延部33が存在する補助アンテナの受信信号のレンジドップラマップ出力とが混在する構成であってもよい。
次に動作について説明する。
抑圧処理部5の抑圧セル選択・抽出部31は、レンジドップラマップ生成部4のドップラ処理部22が、分割レンジドップラマップRDMm,RDMs-1〜RDMs-Nを生成すると、上記実施の形態1と同様に、その分割レンジドップラマップRDMmの中から抑圧対象のセルSLmを順番に取り出すとともに、分割レンジドップラマップRDMs-1〜RDMs-Nの中から、抑圧対象のセルSLmと同じ位置のセルSLs-1〜SLs-Nを取り出す処理を行う。
遅延部33は、抑圧セル選択・抽出部31がセルSLs-1〜SLs-Nを取り出すと、そのセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)を遅延(時系列データ間隔の定数倍だけ遅延)して、その時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データを生成する。
即ち、遅延部33は、抑圧セル選択・抽出部31により、式(3)で表されるセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトルXk(p,q)が取り出された場合、3個の遅延素子41〜43によって、下記の式(10)に示すように、時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データ(遅延数1,2,3の遅延データ)を生成する。

Figure 2014235085
抑圧処理実行部34は、抑圧対象のセルSLmに対するクラッタの抑圧処理を実施する際、図5の抑圧処理実行部32と同様に、クラッタ信号であるy(p,q,n)を用いて、ASLCなどのクラッタ抑圧処理を実施するが、図5の抑圧処理実行部32と異なり、時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)だけでなく、時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データ(遅延数1,2,3の遅延データ)が格納されているXtap(p,q)を用いて、複素荷重w1〜wK(N+1)を計算する。
例えば、用いる遅延信号の数がNであるときのアレーデータ行列XTDL(p,q)は、下記のようになる。
Figure 2014235085
ここで、01×mは1行m列の0ベクトルである。
複素荷重w1〜wK(N+1)は、下記の式(12)に示すように、アレーデータ行列XTDL(p,q)から算出することができる。
Figure 2014235085

Figure 2014235085

Figure 2014235085
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)を遅延して、その時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データを生成する遅延部33を設け、抑圧処理実行部34が、抑圧セル選択・抽出部31により取り出されたセルSLs-1〜SLs-Nの時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)と、遅延部33により生成された時系列データベクトルX1(p,q)〜XN(p,q)の遅延データとを用いて、抑圧セル選択・抽出部31により取り出された抑圧対象のセルSLmに対するクラッタの抑圧処理を実施するように構成したので、レンジドップラマップのセル内に補助アンテナの数を越えるクラッタ信号が入射してくるような場合でも、クラッタを十分に抑圧することができる効果を奏する。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 主アンテナ、2 補助アレーアンテナ、2−1〜2−N 補助アンテナ、3 パルスヒットデータ生成部(パルスヒットデータ生成手段)、4 レンジドップラマップ生成部(レンジドップラマップ生成手段)、5 抑圧処理部(クラッタ抑圧手段)、6 抑圧後出力信号処理部(抑圧後処理手段)、11 総パルスヒットデータ生成部、12 分割パルスヒットデータ生成部、13 分割諸元決定部、14 ヒット分割部、21 パルス圧縮部、22 ドップラ処理部、31 抑圧セル選択・抽出部、32 抑圧処理実行部、33 遅延部、34 抑圧処理実行部、41〜43 遅延素子。

Claims (5)

  1. 目標に反射されたパルス信号及びクラッタに反射されたパルス信号を受信する主アンテナと、
    上記クラッタに反射されたパルス信号を受信する補助アンテナと、
    上記主アンテナの受信信号から各々のレンジビンがパルス繰り返し周期の間隔で並べられている第1のパルスヒットデータを生成するとともに、上記補助アンテナの受信信号から各々のレンジビンがパルス繰り返し周期の間隔で並べられている第2のパルスヒットデータを生成するパルスヒットデータ生成手段と、
    上記パルスヒットデータ生成手段により生成された第1のパルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことで第1のレンジドップラマップを生成するとともに、上記パルスヒットデータ生成手段により生成された第2のパルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことで第2のレンジドップラマップを生成するレンジドップラマップ生成手段と、
    上記レンジドップラマップ生成手段により生成された第2のレンジドップラマップを用いて、上記レンジドップラマップ生成手段により生成された第1のレンジドップラマップに対するクラッタの抑圧処理を標本化単位に実施するクラッタ抑圧手段と
    を備えたクラッタ抑圧装置。
  2. パルスヒットデータ生成手段は、
    主アンテナの受信信号から各々のレンジビンがパルス繰り返し周期の間隔で並べられている第1のパルスヒットデータを生成するとともに、補助アンテナの受信信号から各々のレンジビンがパルス繰り返し周期の間隔で並べられている第2のパルスヒットデータを生成する総パルスヒットデータ生成部と、上記総パルスヒットデータ生成部により生成された第1及び第2のパルスヒットデータをヒット方向に分割して、第1及び第2の分割パルスヒットデータを生成する分割パルスヒットデータ生成部とから構成されており、
    レンジドップラマップ生成手段は、上記分割パルスヒットデータ生成部により生成された第1の分割パルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことで第1の分割レンジドップラマップを生成するとともに、上記分割パルスヒットデータ生成部により生成された第2の分割パルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことで第2の分割レンジドップラマップを生成し、
    クラッタ抑圧手段は、上記レンジドップラマップ生成手段により生成された第2の分割レンジドップラマップを用いて、上記レンジドップラマップ生成手段により生成された第1の分割レンジドップラマップに対するクラッタの抑圧処理を標本化単位に実施する
    ことを特徴とする請求項1記載のクラッタ抑圧装置。
  3. 分割パルスヒットデータ生成部は、総パルスヒットデータ生成部により生成された第1及び第2のパルスヒットデータからレンジドップラマップを算出し、上記レンジドップラマップにおける各ドップラビンの電力の差分を基準にしてドップラ分解能を決定し、上記ドップラ分解能に対応するパルスヒット数で上記パルスヒットデータをヒット方向に分割することを特徴とする請求項2記載のクラッタ抑圧装置。
  4. クラッタ抑圧手段によるクラッタ抑圧処理後の第1の分割レンジドップラマップに対して逆ドップラ処理を施すことで分割パルスヒットデータを生成するとともに、複数の分割パルスヒットデータをヒット方向に結合してパルスヒットデータを生成し、上記パルスヒットデータに対してドップラ処理を施すことでレンジドップラマップを生成する抑圧後処理手段を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3記載のクラッタ抑圧装置。
  5. クラッタ抑圧手段は、レンジドップラマップ生成手段により生成された第2のレンジドップラマップを遅延し、遅延前後の第2のレンジドップラマップを用いて、上記レンジドップラマップ生成手段により生成された第1のレンジドップラマップに対するクラッタの抑圧処理を標本化単位に実施することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のクラッタ抑圧装置。
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