JP2000329849A - レーダ信号処理器 - Google Patents

レーダ信号処理器

Info

Publication number
JP2000329849A
JP2000329849A JP11135812A JP13581299A JP2000329849A JP 2000329849 A JP2000329849 A JP 2000329849A JP 11135812 A JP11135812 A JP 11135812A JP 13581299 A JP13581299 A JP 13581299A JP 2000329849 A JP2000329849 A JP 2000329849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calculator
range
doppler
doppler frequency
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11135812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3832139B2 (ja
Inventor
Seiji Suganuma
誠司 菅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP13581299A priority Critical patent/JP3832139B2/ja
Publication of JP2000329849A publication Critical patent/JP2000329849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3832139B2 publication Critical patent/JP3832139B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標物の形状を画像化することができる逆合
成開口レーダにおいて、従来のレーダ信号処理器では、
目標物の回転運動が非常に遅い場合、目標物からの受信
信号のドップラ周波数が非常に小さく、合成開口時間を
十分長くとらないと、目標の形状が認識できるほどのク
ロスレンジ分解能が得られないという課題があった。 【解決手段】 ドップラ追尾処理器13で検出された目
標物のドップラ周波数スペクトルからドップラ周波数の
広がりを求めるためにドップラ周波数幅算出器20を取
り付け、そのドップラ周波数の広がりに基づき最適な合
成開口時間を求めるために合成開口時間算出器21を取
り付けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は目標物の形状を画
像データとして取得できるレーダ信号処理器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のレーダ信号処理器を構成
品の一部として組み込まれたレーダ装置を示すもので、
図において1は一定のパルス繰り返し周期で周波数変調
を施した送信パルス信号を発生する送信機、2は送受信
回路を切り換える送受切換器、3は送信パルス信号を目
標物に指向させて放射すると共に目標物からの反射信号
を受信する送受信アンテナ、4は送信機1から出力され
た基準信号を参照して、送受切換器2を経由し入力した
受信信号を増幅及び位相検波してビデオ信号を得る受信
機、5は従来のレーダ信号処理器であり、6はレーダ信
号処理器5から出力される画像データを表示する表示器
である。また、レーダ信号処理器5において、7は送信
機1で周波数変調を施した位相情報を用いて上記ビデオ
信号をパルス圧縮するレンジ圧縮器、8はビデオ信号を
パルスヒット方向×レンジ方向の二次元に格納する二次
元メモリ、9は目標物の速度データを推定する距離追尾
処理器、10は目標物の速度データを推定するために目
標物の距離をパルスヒット毎に算出する距離算出器、1
1は目標物の距離の変化を平滑化するスムージング処理
を行い、目標物の速度を推定する速度算出器、12は目
標物の運動に伴って移動する距離変化を補正するレンジ
マイグレーション補正処理器、13は目標物の速度デー
タを推定するドップラ追尾処理器、14は目標物の運動
に伴って生じるドップラ周波数のオフセット成分及び一
次成分を補償する位相補償処理器、15は目標物をクロ
スレンジ方向に圧縮するクロスレンジ圧縮器である。
【0003】次に動作について説明する。送信機1は、
一定のパルス繰り返し周期で周波数変調を施した送信パ
ルス信号を発生させ、送受切換器2を経由して空中線3
に出力する。また、送信機1は、受信機4で行われる位
相検波、タイミング調整に用いられる基準信号を受信機
4に出力する。送受信アンテナ3は入力した送信パルス
信号を目標物に放射し、再び反射信号として入力する。
受信器4は、この反射信号を送受切換器2を経由して入
力し、送信機1から出力された基準信号を用いて、増幅
及び位相検波し、ビデオ信号に変換してレーダ信号処理
器5へ出力する。
【0004】レーダ信号処理器5では上記ビデオ信号を
入力し、逆合成開口レーダの原理に基づいて画像データ
を得ることができる。ここで逆合成開口レーダの基本原
理を説明する。画像データは目標物のレンジ方向とクロ
スレンジ方向の二次元画像で表され、パルス圧縮技術を
用いて目標物をレンジ方向に圧縮し、目標物の運動によ
り発生するドップラ周波数の違いに着目してクロスレン
ジ方向に圧縮している。しかしながら、この逆合成開口
レーダでは目標物の運動を利用しているため、ビデオ信
号は異なったレンジビンに移動してしまう誤差要因を補
正する必要がある。さらに、発生するドップラ周波数に
は画像の劣化の原因となる周波数のオフセット成分及び
一次成分を除去する必要がある。そこで、良好な目標物
の画像を得るために、これら誤差要因に対し、距離追尾
処理器9及びレンジマイグレーション補正処理器12で
レンジビンの移動の補正を行っており、また、ドップラ
追尾処理器13及び位相補償処理器14で周波数のオフ
セット成分及び一次成分を除去している。以下、信号処
理器で施されるこれらの補正処理を重点的に説明する。
【0005】励振受信機4から出力されるビデオ信号
は、レンジ圧縮器7に入力され、送信機1で周波数変調
を施した位相情報を参照して、レーダ信号処理の分野で
一般的に用いられるマッチドフィルタ方式等によりパル
ス圧縮される。次に、このパルス圧縮されたビデオ信号
を図13を用いて説明する。図13はパルスヒット方向
×レンジ方向の二次元メモリ8に格納されたビデオ信号
を表しており、(a)はレンジマイグレーション補正処
理器12で処理する前、(b)は処理した後の状態を示
したものである。このパルス圧縮されたビデオ信号は、
一旦パルスヒット方向×レンジ方向の二次元メモリ8に
格納され、レンジ圧縮器7で高分解能化されたことによ
り、複数のレンジビンに広がってしまう。ここで、目標
物はレーダから近づくような直線運動をしていると仮定
した場合、このビデオ信号は、図13(a)に示すよう
に時間が経つにつれて異なったレンジビンに移動してし
まい、同じレンジビンに存在するよう補正する必要が生
じる(図13(b)参照)。そのため、レンジマイグレ
ーション補正器12では、距離追尾処理器9で検出され
た速度データの情報を基に各パルス毎の目標距離の変化
(以下レンジマイグレーション補正量と称す)を算出
し、レンジビンを移動させている。
【0006】次に距離追尾処理器9はレンジマイグレー
ション補正処理器12へ速度データを出力するが、図1
4を用いてこの速度データの推定方法を説明する。図1
4は複数の孤立点をもった(図ではA〜Dの4点)目標
物をレーダ装置で受信したレンジ圧縮後のビデオ信号を
表し、それら孤立点のパルスヒットに対する距離変化を
示したものである。まず、距離算出器10では、複数の
レンジビンに広がったビデオ信号から最も反射電力の大
きいレンジビンを検出し、その距離を算出する。この処
理をパルスヒット毎に行うことにより目標物の距離変化
を取得し、速度算出器11へ出力する。この距離情報は
図14に示すように複数の反射点の散乱により安定な変
化はしていない。そのため、速度算出器11では、最小
二乗法、カルマンフィルター等の処理を用いて平滑化す
ることにより速度を推定している。
【0007】次に画像データの性能の劣化の要因となる
ドップラ周波数のオフセット成分及び一次成分の除去方
法を図15を用いて以下に説明する。図15はパルスヒ
ット方向×レンジ方向の二次元データを表しており、
(a)はレンジマイグレーション補正処理器12で処理
した後のデータであり、(b)はドップラ追尾処理器1
3で処理した後のデータを示したものである。まず、ド
ップラ追尾処理器13では、レンジマイグレーション補
正処理器12より出力されるビデオ信号から振幅最大点
検出器10で得られた反射電力の最大点であるレンジビ
ンのビデオ信号を切り出す(図15(a)参照)。そし
て、このビデオ信号をある時間間隔でフーリエ変換し、
ドップラ周波数を算出する(図15(b)参照)。この
処理を時間方向にずらしながら行うことにより、目標物
のドップラヒストリーを算出し、目標物の各パルスヒッ
ト毎の速度データを推定する。
【0008】次に、位相補償処理器14では、上記速度
データを用いて各パルスヒット毎の位相補償量を算出
し、レンジマイグレーション補正処理器12から出力さ
れるビデオ信号と複素乗算することにより位相補償処理
を行う。そして、クロスレンジ圧縮器15では、このビ
デオ信号を入力し、パルスヒット方向に周波数分析する
ことによってクロスレンジ方向に圧縮する。逆合成開口
レーダの原理からこのクロスレンジ圧縮の分解能は数1
で表すことができる。但し、Δrはクロスレンジ分解
能、θはデータ収集時間いわゆる合成開口時間で目標が
回転した角度、λは送信周波数である。
【0009】
【数1】
【0010】数1よりクロスレンジ分解能は合成開口時
間内における目標が回転した角度に比例することにな
り、ある合成開口時間内で目標の回転角が大きいとクロ
スレンジ分解能が高くなり、回転角が小さいとクロスレ
ンジ分解能が劣化する。また、所望とするクロスレンジ
分解能に必要な回転角だけ目標が回転する時、回転速度
が速いと合成開口時間は少なくて済むが、回転速度が遅
いと合成開口時間を長くする必要がある。例えば、λ=
0.03cm、目標の回転速度=0.015rad/s
の時、1mのクロスレンジ分解能を得たい時は合成開口
時間は1秒で十分であるが、目標の回転速度=0.00
1rad/sの時は、合成開口時間が15秒必要とな
る。
【0011】以上のように、従来のレーダ信号処理器
は、目標物をレンジ圧縮器7でレンジ方向に圧縮し、ク
ロスレンジ圧縮器15でクロスレンジ方向に圧縮するこ
とによって二次元の画像データが得ることができる。ま
た、画像の劣化の原因となるレンジビンのずれは距離追
尾処理器9及びレンジマイグレーション補正処理器12
で補正し、また、ドップラ周波数のオフセット成分及び
一次成分はドップラ追尾処理器13及び移動補償処理器
14で除去することにより、良好な画像データを得るこ
とができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のレ
ーダ信号処理器では、目標の運動により生じたドップラ
周波数に着目してクロスレンジ圧縮を行っているが、逆
合成開口レーダの原理上、目標の速度が遅い場合、合成
開口時間を長くとらないと十分なクロスレンジ分解能を
得られないという課題があった。
【0013】第1の発明によるレーダ信号処理器は、か
かる課題を解決するためになされたもので、目標の回転
運動を解析するために、目標物のドップラ周波数からド
ップラ周波数幅を算出することにより最適な合成開口時
間を算出するレーダ信号処理器を得ることを目的とす
る。
【0014】また、第2の発明によるレーダ信号処理器
は、上記目的に加えて、ドップラ周波数幅から最適な区
分FFT処理に要するパルスヒット数を算出するレーダ
信号処理器を得ることを目的とする。
【0015】また、第3の発明によるレーダ信号処理器
は、上記目的に加えて、区分FFT処理する際、最適な
レンジビンの信号を切り出すことによりドップラ追尾精
度を向上するレーダ信号処理器を得ることを目的とす
る。
【0016】また、第4の発明によるレーダ信号処理器
は、上記目的に加えて、ドップラ周波数からCFAR処
理を用いてドップラ周波数幅を検出するレーダ信号処理
器を得ることを目的とする。
【0017】また、第5の発明によるレーダ信号処理器
は、上記目的に加えて、レンジマイグレーション補正処
理器に入力される速度データに、距離追尾処理で推定し
た速度データの代わりにドップラ追尾処理で推定した速
度データを用いることにより結像性能が向上するレーダ
信号処理器を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるレーダ
信号処理器は、区分FFT算出器から出力されるドップ
ラ周波数から各時刻のドップラ周波数幅を求め、その差
の最大値を検出するためのドップラ周波数幅算出器を取
り付けたものである。
【0019】また、第2の発明によるレーダ信号処理器
は、上記のものにおいて各時刻のドップラ周波数を求め
る区分FFT処理において、周波数分解能を向上させか
つ、できるだけFFTの区間を狭めるために、FFT処
理するパルスヒット数を最適に求める区分FFTパルス
数算出器を取り付けたものである。
【0020】また、第3の発明によるレーダ装置は、上
記のものにおいてレンジマイグレーション補正処理後の
信号を全レンジビンについてパルスヒット方向に加算
し、その最大値となったレンジビンの信号を切り出す基
準点検出器を取り付けたものである。
【0021】また、第4の発明によるレーダ装置は、上
記のものにおいてドップラ周波数幅を算出する際、CF
AR処理を用いてドップラ周波数の広がりを算出するC
FAR処理器を取り付けたものである。
【0022】また、第5の発明によるレーダ装置は、上
記のものにおいてドップラ追尾処理器で推定された速度
データを用いて、目標物の運動に伴う距離変化を除去す
るためのレンジマイグレーション補正量を各パルス毎に
算出すると共に、距離変化を各パルス毎に補正する第2
のレンジマイグレーション補正処理器を取り付けたもの
である。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す構成図である。なお、従来技術と同
一の構成要素については、同一番号を付して、その説明
を省略する。図において、16はレンジマイグレーショ
ン補正器12から出力されたビデオ信号を時間をずらし
ながら一定の時間間隔データを切出してFFTを行う区
分FFT算出器、17は区分FFT算出器16から出力
されるスペクトルから振幅最大点となる基準点を検出
し、ドップラヒストリを算出するドップラヒストリ検出
器、18はそのドップラヒストリから位相補償用速度を
推定する位相補償用速度算出器、19は後述のドップラ
周波数幅算出器20で構成される運動解析処理器、20
はFFT算出器16から出力されるスペクトルから周波
数幅を各時刻毎に求め、それらの最大値を求めるドップ
ラ周波数幅算出器、21は運動解析処理器19から出力
されるドップラ周波数に基づき目標の運動に最適な合成
開口時間を算出する合成開口時間算出器である。以下、
ドップラ追尾処理器13、運動解析処理器19及び合成
開口時間21について説明する。
【0024】最初にドップラ追尾処理器13について説
明する。ドップラ追尾処理器13は区分FFT算出器1
6、ドップラヒストリ検出器17及び位相補償用速度算
出器18から構成されている。区分FFT算出器16は
レンジマイグレーション補正処理器12からビデオ信号
を入力するが、このビデオ信号は距離算出器10で振幅
最大値として検出されたレンジビンを切り出したもので
ある。図15の(b)は区分FFTの処理概念図を表し
たものと区分FFT後のビデオ信号を周波数スペクトル
×パルスヒットの二次元で表したものである。図より、
区分FFT算出器16はビデオ信号をパルスヒット方向
にずらしながら切り出してFFTすることにより、時間
変化したスペクトルを算出する。これらのスペクトルデ
ータをドップラヒストリ検出器17に出力する。ドップ
ラヒストリ検出器17はこのスペクトルデータを入力
後、各時刻の振幅最大を検出しそのドップラ周波数を抽
出することによりドップラヒストリを検出する。位相補
償用速度算出器18はこのドップラヒストリより数2に
従って速度を算出する。この速度を位相補償処理器18
に出力する。
【0025】
【数2】
【0026】次に運動解析処理器19について説明す
る。運動解析処理器19はドップラ周波数幅算出器20
で構成されており、区分FFT算出器16から出力され
る周波数スペクトルに基づいて、ドップラ周波数の広が
りを検出し、目標物の運動を解析する。この目標物の運
動は図2に示すとおり、並進成分の運動と回転成分の運
動に分けられる。並進成分の運動は目標物の加速度運動
であるため、速度は一次的に変化している。もし、レー
ダが飛行機等移動しているプラットフォームに搭載され
ている場合であると、レーダは目標物の速度を相対速度
として捕らえるためドリフト成分をもった速度が並進成
分の速度に加わる。いずれにせよ、並進成分の速度によ
り発生するドップラ周波数は、速度に比例するため、図
3(a)に示すような変化になる。また、回転成分の運
動は主に目標物のピッチ運動とロール運動によって支配
されており、正弦波運動になる。そのため、回転成分の
ドップラ周波数は図3(b)のハッチングした部分のよ
うな広がりを持った変化となる。これらの運動を合成し
たドップラ周波数は図3(c)のハッチングした部分の
ような広がりを持った変化に、正弦波運動に長い周期の
ドリフト成分が加わったようになる。
【0027】そこで、ドップラ周波数幅算出器20では
区分FFT算出器16から出力される周波数スペクトル
から広がりの変化を検出することにより、目標物の運動
を解析する。まず、ドップラ周波数の広がりは回転成分
の運動のみに依存するため、並進成分がいかなる運動を
しようとも影響されることなく、図4(a)に示すよう
な、中心を0Hzにした正弦波状の変化となる。この正
弦波の周期は回転運動(ピッチ運動あるいはヨー運動)
の周期と同じになる。また、その正弦波の振幅は目標物
がドップラ方向に広がる最大値となり、すなわちレーダ
に対し最大の速度をもった瞬間のドップラ周波数幅とな
る。逆合成開口レーダではこの時に最大の分解能で画像
化でき、この広がりに応じた合成開口時間を設定すれ
ば、最良の画像を得ることができる。もし、正弦波運動
していなければ、ドップラ周波数の広がりは生じない
が、レーダ装置が航空機のような移動物体に搭載されて
いる場合、レーダ装置そのものの移動に伴うドップラ周
波数の変化が加わり、ドップラ周波数の広がりは図4
(b)のような変化になる。この場合も、ドップラ周波
数の広がりの最大値を検出することにより、最良の画像
を得ることができる。以上のように、逆合成開口レーダ
で画像化する際に重要なパラメータであるこのドップラ
周波数の広がりを検出し、その最大値を合成開口時間算
出器21に出力する。
【0028】次に合成開口時間算出器21について説明
する。逆合成開口レーダでは、目標物の運動によって発
生するドップラ周波数幅に着目して高分解能化をはかる
ため、クロスレンジ分解能を向上させるにはドップラ周
波数の変化に最適な合成開口時間を設定する必要があ
る。周波数ビン幅は、合成開口時間を用いると数3のよ
うに示される。ただし、Δfは周波数ビン幅、Tは合成
開口時間である
【0029】
【数3】
【0030】一方、ドップラ周波数の広がりがΔFの
時、画像にした場合の目標物の画素数をNケにしたいの
であれば、周波数ビン幅は数4のように示され、数3及
び数4から合成開口時間は数5のように示される。
【0031】
【数4】
【0032】
【数5】
【0033】以上合成開口時間算出器21では数5に従
って、ドップラ周波数幅算出器20から出力されたドッ
プラ周波数の広がりと目標物の所望の画素数から合成開
口時間を算出し、これを二次元メモリ8に出力し、その
時間に対応したビデオ信号を切り出して、逆合成開口レ
ーダの処理を行えば、所望としている画素数の良好な目
標物の画像が得られることができる。以上の処理の概念
図を図5に示す。また例として、目標物が回転運動をし
ており、ドップラの広がりが10Hzの場合、所望の画
素数を20画素必要であれば、2秒の合成開口時間が最
適であり、また、目標物が回転運動せずに並進運動のみ
で、ドップラの広がりが1Hzの場合、合成開口時間は
20秒必要となる。
【0034】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2を示す構成図である。なお、従来技術と同一の構成
要素については、同一番号を付して、その説明を省略す
る。図において、22は区分FFT算出器16でFFT
処理する際、データを切り出すためのパルスヒット数を
最適に算出する区分FFTパルス数算出器である。
【0035】次に動作について説明する。実施の形態1
では、最良の画像を得るためにドップラ周波数幅を求
め、それに基づいて合成開口時間を最適に算出するが、
画像の性能はこのドップラ周波数幅の精度に依存する。
ドップラ周波数幅を精度良く求めるためには、以下の2
つの要素がある。1つはドップラ周波数の分解能を向上
させることであり、もう1つはできるだけFFT処理の
区間を狭めることである。しかしながらこれら2つの要
素相反する要素になっている。以下、これらの要素につ
いて図7を用いて説明する。図7(a)は区分FFT処
理の処理区間に関する相反する条件を説明するためのも
のであり、区分FFT処理の処理区間を広げる前(左
側)と広げた後(右側)の状態を示している。処理区間
を広げる前と後のそれぞれ図では、パルスヒット毎の区
分FFTの結果(ドップラスペクトル)を示しており、
ドップラフィルタバンクの広がりと比較して表現してい
る。また図7(b)は最適パルスヒット数の求める考え
方を示しており、区分FFTの結果をドップラフィルタ
バンクの広がりと比較して表現している。
【0036】まず、ドップラ周波数の分解能を向上させ
るためには、FFT処理の区間を広げる必要がある。そ
れは、ドップラ周波数の分解能Δfdは、Δfd=1/
T(但し、T:FFT処理の区間)と表されるためであ
る。一方、区分FFT処理で得られる結果はその区間の
ドップラ周波数を全て検出されるので、ある時刻におけ
るドップラ周波数幅を求めようとすると、できるだけF
FT処理の区間を狭める必要がある。このようにドップ
ラ周波数の分解能を向上させるためにFFT処理の区間
を広げると、その区間全てのドップラ周波数を検出する
ことになり、ある瞬間のドップラ周波数幅を検出したい
のにもかかわらず、その前後のドップラ周波数が漏れ込
み、誤差が生じる。逆に、ある時刻のドップラ周波数を
精度良く得るためには、その前後の時刻のドップラ周波
数の漏れ込みを低減する必要あり、そうするためには区
分FFT処理をする区間を狭めなければならない。しか
し区分FFT処理をする区間が狭くなると、ドップラ周
波数の分解能が劣化し、ドップラ周波数幅の精度が悪く
なる(図7(a)参照)。
【0037】そこで、上記相反する条件において、最適
な区分FFT区間を算出する方法を考えた。図7(b)
を用いて説明する。まず、ドップラ周波数のパルスヒッ
トに対する傾きをα(Hz/sec)、パルス繰り返し
周期PRIとすると、パルスヒット番号nの時の周波数
Fdは、Fd=α*n*PRIと表される。また、ドップ
ラ周波数幅の分解能は前述のとおりΔfd=1/(n*
PRI)となる。このFdが、Fd<Δfdとなれば、
パルスヒット番号nの時の周波数Fdが他のドップラ周
波数ビンに漏れ込まなくなる。従って、最適なパルスヒ
ット数nは、n=1/(√α*PRI)となる。ここ
で、傾きαは、ドップラ周波数幅とその時のパルスヒッ
ト数から算出できる。このようにして、区分FFTパル
ス数算出器22で以上のような処理を施すことにより、
最適な区分FFTパルス数を求めることができ、それを
区分FFT算出器16に出力してやることで、高精度の
ドップラ周波数幅を求めることができる。
【0038】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3を示す構成図である。なお、従来技術と同一の構成
要素については、同一番号を付して、その説明を省略す
る。図において、27はドップラ追尾処理器13で目標
物のドップラヒストリを推定する際、処理に用いるデー
タを最適に切り出す基準点検出器である。
【0039】次に動作について説明する。ドップラ追尾
処理器13で目標のドップラヒストリを推定する際、図
14に示す複数の孤立反射点のうちのいずれかの点にお
けるレンジマイグレーション後のビデオデータを切り出
して処理を行う。従来では、距離算出器10において検
出された孤立点のうち、最初のパルスヒットで検出され
た振幅最大の孤立点に着目し、その孤立点のレンジマイ
グレーション後のビデオデータを切り出してドップラ追
尾処理を行っていた。しかしながら上記の処理では図9
のような変化の場合、精度よくドップラ追尾できないと
いった問題が生じる。図9は孤立点A〜Dの距離変化を
示しているが、最初のパルスヒットで検出されたD点が
図9に示すように初めのパルスヒット分だけ振幅幅が最
大で、それ以後振幅幅が低いとドップラ追尾精度が悪
い。それよりもD点の代わりに全体的に振幅が最大であ
るA点を選んだ方が、精度のよいドップラ追尾を行うこ
とができる。そのため、基準点検出器19では図13
(c)に示すように全レンジビンについてレンジマイグ
レーション補正処理後のビデオ信号をパルスヒット方向
に振幅加算し、その中で振幅値が最大の孤立反射点を検
出し、そのビデオ信号を切り出し、ドップラ追尾処理器
13に出力する。以上の処理を行うことにより、複数の
孤立反射点の中で振幅最大値の孤立反射点を選ぶことに
より、最も安定した孤立反射点によるドップラ追尾処理
を行うことができる。
【0040】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4を示す構成図である。なお、従来技術と同一の構
成要素については、同一番号を付して、その説明を省略
する。図において、24は区分FFT算出器16で算出
した周波数スペクトルからCFARを用いてスペクトル
の広がりを算出するCFAR処理器24である。
【0041】次に動作について説明する。ドップラ周波
数の広がりを精度良く検出するには、区分FFT算出器
16から出力されるスペクトルから雑音を除去して、目
標からのドップラ周波数のみを抽出する必要がある。実
施の形態1では、画像の振幅データのダイナミックレン
ジに相当する固定のスレッショルドレベルによってドッ
プラ周波数幅を検出している。例えば、画像の振幅デー
タのデータ長が8bitの場合、ダイナミックレンジが
24dBとなり、その値をスレッショルドレベルとして
広がりを抽出する。この方法では処理が単純で高速化を
図れるが、ピークレベルが低く雑音を引っかけてしまう
ため、ドップラ周波数幅の検出精度が劣化する課題があ
る。
【0042】そのため、CFAR処理器24では、雑音
に対し一定の検出確率でドップラ周波数幅を算出できる
CFARを用いて処理する。このようにすれば、実施の
形態4に比べて処理時間はかかるが、精度良くドップラ
周波数幅を求めることができる。
【0043】実施の形態5.図11はこの発明の実施の
形態5を示す構成図である。なお、従来技術と同一の構
成要素については、同一番号を付して、その説明を省略
する。図において、25はドップラ追尾処理器13で推
定した目標物の速度データを入力して、レンジマイグレ
ーション補正処理を行う第2のレンジマイグレーション
補正処理器である。
【0044】次に動作について説明する。第2のレンジ
マイグレーション補正処理器25はレンジマイグレーシ
ョン補正処理器12と同一のものであるが、実施の形態
4と比較して異なる点は、距離追尾処理器9から算出さ
れた速度データを用いるのではなく、ドップラ追尾処理
器13から算出された速度データを用いる。本発明にお
いて、処理の流れを考えると主に画像データを算出する
系と、目標物の移動を補正するための速度データを算出
する系とに分かれている。従来の技術及び実施の形態1
〜4では、画像データを算出する過程で、上記速度デー
タを並行して算出していたが、実施の形態5では、まず
速度データをドップラ追尾処理器13で算出した後、そ
の速度データを用いて、レンジマイグレーション補正処
理及び位相補償処理を行い、画像データを算出する。以
上の処理を行う理由として、距離追尾処理器9で算出さ
れた速度データよりドップラ追尾処理器13で算出され
た速度データのほうが精度が高く、その速度データを用
いて補正処理を行ったほうがより鮮明な画像データを得
ることができるためである。通常の逆合成開口レーダを
想定した場合、距離追尾処理器9で速度を推定する時、
レンジビン幅が約1m、データ収集時間が1sなので、
速度誤差は約1m/sであるが、ドップラ追尾処理器1
3で速度を推定する時、周波数分解能4Hz、波長0.
03mであるので、速度誤差は約0.06m/sとなり
ドップラ追尾処理器で得られた速度のほうが精度が良
い。従って、ドップラ追尾処理器13で算出された速度
データを第2のレンジマイグレーション補正処理器20
に入力して補正することにより、より鮮明な画像データ
を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】第1の発明によれば、ドップラ周波数幅
算出器を取り付けることにより目標物のドップラヒスト
リから目標物の運動を解析後、ドップラ周波数の広がり
を算出し、そして、合成開口時間算出器を取り付けるこ
とによりそのドップラ周波数から最適な合成開口時間を
算出することができるという効果がある。
【0046】また、第2の発明によれば、上記効果に加
え、区分FFT処理する際、区分FFTパルス算出器を
取付けることによりドップラ周波数幅の精度を向上させ
かつ、できるだけFFTの区間を狭めるために、FFT
処理するパルスヒット数を最適に求めることができると
いう効果がある。
【0047】また、第3の発明によれば、上記効果に加
え、ドップラ追尾処理器でドップラヒストリを推定する
ために、レンジマイグレーション補正処理後の信号を全
レンジビンについてパルスヒット方向に加算し、その最
大値となったレンジビンの信号を切り出す基準点検出器
を取り付けることにより、ドップラ追尾精度を向上する
ことができるという効果がある。
【0048】また、第4の発明によれば、上記効果に加
え、ドップラ周波数幅を検出する際、CFAR処理器2
4を取付けることにより雑音を引っかけて検出精度を劣
化することなく、高い精度でドップラ周波数幅を算出す
ることができるという効果がある。
【0049】また、第5の発明によれば、上記効果に加
え、ドップラ追尾処理器で推定された速度データを用い
て、目標物の運動に伴う距離変化を除去するためのレン
ジマイグレーション補正量を各パルス毎に算出すると共
に、距離変化を各パルス毎に補正する第2のレンジマイ
グレーション補正処理器を取り付けることにより、高精
度なレンジマイグレーション補正処理を行うことがで
き、より鮮明な画像データを算出することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の形
態1を示す図である。
【図2】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の形
態1における目標物の運動成分を説明するための図であ
る。
【図3】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の形
態1におけるドップラ周波数を説明するための図であ
る。
【図4】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の形
態1におけるドップラ周波数幅の算出方法を説明するた
めの図である。
【図5】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の形
態1における合成開口時間の算出方法を説明するための
図である。
【図6】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の形
態2を示す図である。
【図7】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の形
態2における区分FFTパルス数算出器を説明するため
の図である。
【図8】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の形
態3を示す図である。
【図9】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の形
態3における基準点検出器の目的を説明するための図で
ある。
【図10】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の
形態4を示す図である。
【図11】 この発明によるレーダ信号処理器の実施の
形態5を示す図である。
【図12】 従来のレーダ装置を示す図である。
【図13】 従来のレーダ装置のレンジマイグレーショ
ン補正処理器におけるレンジマイグレーション補正処理
の処理方法を説明するための図である。
【図14】 従来のレーダ装置の距離追尾処理器におけ
るレンジ圧縮後のビデオ信号及び距離追尾処理器を説明
するための図である。
【図15】 従来のレーダ装置のドップラ追尾処理器に
おける区分FFT処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 送信機、2 送受切換器、3 送受信アンテナ、4
受信機、5 信号処理器、6 表示器、7 レンジ圧
縮器、8 二次元メモリ、9 距離追尾処理器、10
距離算出器、11 速度算出器、12 レンジマイグレ
ーション補正処理器、13 ドップラ追尾処理器、14
位相補償処理器、15 クロスレンジ圧縮器、16
区分FFT算出器、17 ドップラヒストリ検出器、1
8 位相補償用速度算出器、19 運動解析処理器、2
0 ドップラ周波数幅算出器、21 合成開口時間算出
器、22 区分FFTパルス数算出器、23 基準点検
出器、24 CFAR処理器、25 第2のレンジマイ
グレーション補正処理。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標物の運動によって生じるドップラ周
    波数を利用して、その目標物の形状を画像化する逆合成
    開口レーダにおいて、送信機で周波数変調を施した送信
    信号(チャープ信号)を用いて、受信機から出力される
    ビデオ信号をパルス圧縮処理するレンジ圧縮器と、上記
    レンジ圧縮後のビデオ信号をレンジ方向×パルスヒット
    方向の二次元のメモリに格納し、目標運動に応じた合成
    開口時間に基づきビデオ信号を切出す二次元メモリと、
    レンジ方向の速度(ラジアル速度)を推定するために目
    標物の反射電力の最大点をパルスヒット毎に検出すると
    共に、その最大点の距離を算出する距離算出器と、上記
    最大点の距離をスムージング処理することにより目標物
    の速度データを推定する速度算出器と、レンジマイグレ
    ーション補正量を上記速度データから各パルス毎に算出
    すると共に、上記二次元メモリから出力されるビデオ信
    号をこのレンジマイグレーション補正量に基づき補正す
    るレンジマイグレーション補正処理器と、レンジマイグ
    レーション補正処理後のビデオ信号から上記距離算出器
    で検出した反射電力の最大点のビデオ信号を切り出すと
    共に、時間をずらしながらフーリエ変換する区分FFT
    算出器と、上記区分FFT算出器から出力されるスペク
    トル信号から最大振幅幅となる基準点を検出し、ドップ
    ラヒストリを算出するドップラヒストリ検出器と、上記
    ドップラヒストリをスムージング処理することにより目
    標物の速度情報を推定する位相補償用速度算出器と、上
    記位相補償用速度算出器から出力される速度データから
    位相補償量を算出し、レンジマイグレーション補正後の
    ビデオ信号を補償する位相補償処理器と、上記位相補償
    処理器から出力されるビデオ信号をパルスヒット方向に
    FFTすることにより周波数分析し、目標物をクロスレ
    ンジ方向に圧縮するクロスレンジ圧縮器と、上記区分F
    FT算出器より出力される周波数スペクトルから各々の
    時刻のドップラ周波数の広がりを算出し、その最大値を
    検出するドップラ周波数幅算出器と、上記ドップラ周波
    数幅より最適な合成開口時間を算出する合成開口時間算
    出器とを備えたことを特徴とするレーダ信号処理器。
  2. 【請求項2】 上記ドップラ周波数幅算出器で出力され
    るドップラ周波数幅の最大値から区分FFT算出器でF
    FT処理するパルス数を算出する区分FFTパルス数算
    出器を設けたことを特徴とする請求項1記載のレーダ信
    号処理器。
  3. 【請求項3】 区分FFTする際、上記レンジマイグレ
    ーション補正処理後の信号を全レンジビンについてパル
    スヒット方向に加算し、その最大値となったレンジビン
    の信号を切り出す基準点検出器を設けたことを特徴とす
    る請求項2記載のレーダ信号処理器。
  4. 【請求項4】 上記区分FFT算出器より出力されるド
    ップラ周波数からCFAR(Constant Fal
    se Alarm Rate)処理を用いてドップラの
    広がりを検出するCFAR処理器を設けたことを特徴と
    する請求項3記載のレーダ信号処理器。
  5. 【請求項5】 目標物の運動によって生じるドップラ周
    波数を利用して、その目標物の形状を画像化する逆合成
    開口レーダにおいて、送信機で周波数変調を施した送信
    信号(チャープ信号)を用いて、受信機から出力される
    ビデオ信号をパルス圧縮処理するレンジ圧縮器と、上記
    レンジ圧縮後のビデオ信号をレンジ方向×パルスヒット
    方向の二次元のメモリに格納し、目標運動に応じた合成
    開口時間に基づきビデオ信号を切出す二次元メモリと、
    レンジ方向の速度(ラジアル速度)を推定するために目
    標物の反射電力の最大点をパルスヒット毎に検出すると
    共に、その最大点の距離を算出する距離算出器と、上記
    最大点の距離をスムージング処理することにより目標物
    の速度データを推定する速度算出器と、レンジマイグレ
    ーション補正量を上記速度データから各パルス毎に算出
    すると共に、上記二次元メモリから出力されるビデオ信
    号をこのレンジマイグレーション補正量に基づき補正す
    るレンジマイグレーション補正処理器と、上記レンジマ
    イグレーション補正処理後の信号を全レンジビンについ
    てパルスヒット方向に加算し、その最大値となったレン
    ジビンの信号を切り出す基準点検出器と、上記基準点検
    出器で切り出されたビデオ信号から時間をずらしながら
    フーリエ変換する区分FFT算出器と、上記区分FFT
    算出器から出力されるスペクトル信号から最大振幅値と
    なる基準点を検出し、ドップラヒストリを算出するドッ
    プラヒストリ検出器と、上記ドップラヒストリをスムー
    ジング処理することにより目標物の速度情報を推定する
    位相補償用速度算出器と、上記位相補償用速度算出器か
    ら出力される速度データからレンジマイグレーション補
    正量を上記速度データから各パルス毎に算出すると共
    に、上記二次元メモリから出力されるビデオ信号をこの
    レンジマイグレーション補正量に基づき補正する第2の
    レンジマイグレーション補正処理器と、上記位相補償用
    速度算出器から出力される速度データから位相補償量を
    算出し、レンジマイグレーション補正後のビデオ信号を
    補償する位相補償処理器と、上記位相補償処理器から出
    力されるビデオ信号をパルスヒット方向にFFTするこ
    とにより周波数分析し、目標物をクロスレンジ方向に圧
    縮するクロスレンジ圧縮器と、上記区分FFT算出器よ
    り出力される周波数スペクトルから各々の時刻のドップ
    ラ周波数の広がりを算出し、その最大値を検出するドッ
    プラ周波数幅算出器と、上記ドップラ周波数幅より最適
    な合成開口時間を算出する合成開口時間算出器と、上記
    ドップラ周波数幅算出器で出力されるドップラ周波数幅
    の最大値から区分FFT算出器でFFT処理するパルス
    数を最適に算出する区分FFTパルス数算出器とを備え
    たことを特徴とするレーダ信号処理器。
JP13581299A 1999-05-17 1999-05-17 レーダ信号処理器 Expired - Fee Related JP3832139B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13581299A JP3832139B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 レーダ信号処理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13581299A JP3832139B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 レーダ信号処理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000329849A true JP2000329849A (ja) 2000-11-30
JP3832139B2 JP3832139B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=15160401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13581299A Expired - Fee Related JP3832139B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 レーダ信号処理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3832139B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101454621B1 (ko) 2013-04-03 2014-10-28 주식회사화신 레이더를 이용한 타겟의 거리 속도 검출장치 및 그 방법
JP2014235085A (ja) * 2013-06-03 2014-12-15 三菱電機株式会社 クラッタ抑圧装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108415015B (zh) * 2018-03-14 2021-11-09 哈尔滨工业大学 一种稀疏孔径下舰船目标三维InISAR成像方法

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5927281A (ja) * 1982-06-17 1984-02-13 グラマン・エアロスペ−ス・コ−ポレイシヨン 船舶標的の合成開口レーダ像を形成する方法及びそのための像信号処理装置
JPS62231188A (ja) * 1986-03-21 1987-10-09 グラマン エアロスペ−ス コ−ポレ−シヨン 船舶の合成開口レ−ダ結像方法および装置
JPH02208588A (ja) * 1989-02-09 1990-08-20 Mitsubishi Electric Corp 逆合成開口レーダ装置
JPH0829528A (ja) * 1994-07-15 1996-02-02 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
JPH0875850A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Toshiba Corp 多目標レーダの画像処理方法及び装置
JPH09127234A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Toshiba Corp レーダ信号処理装置
JPH10206522A (ja) * 1997-01-17 1998-08-07 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
JPH10268041A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp 補償回路、補償方法およびレーダ装置
JPH10268042A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp 補償回路、補償方法およびレーダ装置
JPH11118913A (ja) * 1997-10-21 1999-04-30 Mitsubishi Electric Corp 位相補償回路、位相補償方法およびレーダ装置
JPH11258342A (ja) * 1998-03-10 1999-09-24 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理器
JPH11281731A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Mitsubishi Electric Corp Isar信号処理装置
JP2000162316A (ja) * 1998-12-01 2000-06-16 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理装置
JP2000310676A (ja) * 1999-04-28 2000-11-07 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置およびレーダ信号処理方法
JP2001141821A (ja) * 1999-11-11 2001-05-25 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理器
JP3395683B2 (ja) * 1998-12-24 2003-04-14 三菱電機株式会社 レーダ信号処理器

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5927281A (ja) * 1982-06-17 1984-02-13 グラマン・エアロスペ−ス・コ−ポレイシヨン 船舶標的の合成開口レーダ像を形成する方法及びそのための像信号処理装置
JPS62231188A (ja) * 1986-03-21 1987-10-09 グラマン エアロスペ−ス コ−ポレ−シヨン 船舶の合成開口レ−ダ結像方法および装置
JPH02208588A (ja) * 1989-02-09 1990-08-20 Mitsubishi Electric Corp 逆合成開口レーダ装置
JPH0829528A (ja) * 1994-07-15 1996-02-02 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
JPH0875850A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Toshiba Corp 多目標レーダの画像処理方法及び装置
JPH09127234A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Toshiba Corp レーダ信号処理装置
JPH10206522A (ja) * 1997-01-17 1998-08-07 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
JPH10268042A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp 補償回路、補償方法およびレーダ装置
JPH10268041A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp 補償回路、補償方法およびレーダ装置
JPH11118913A (ja) * 1997-10-21 1999-04-30 Mitsubishi Electric Corp 位相補償回路、位相補償方法およびレーダ装置
JPH11258342A (ja) * 1998-03-10 1999-09-24 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理器
JPH11281731A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Mitsubishi Electric Corp Isar信号処理装置
JP2000162316A (ja) * 1998-12-01 2000-06-16 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理装置
JP3395683B2 (ja) * 1998-12-24 2003-04-14 三菱電機株式会社 レーダ信号処理器
JP2000310676A (ja) * 1999-04-28 2000-11-07 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置およびレーダ信号処理方法
JP2001141821A (ja) * 1999-11-11 2001-05-25 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101454621B1 (ko) 2013-04-03 2014-10-28 주식회사화신 레이더를 이용한 타겟의 거리 속도 검출장치 및 그 방법
JP2014235085A (ja) * 2013-06-03 2014-12-15 三菱電機株式会社 クラッタ抑圧装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3832139B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5251591B2 (ja) パルス圧縮装置
JP5072694B2 (ja) 目標検出装置
CN101825707A (zh) 基于Keystone变换和相参积累的单脉冲测角方法
JP5865794B2 (ja) レーダ装置
JP2008164545A (ja) 移動目標検出装置、移動目標検出方法および移動目標検出プログラム
JP6279193B2 (ja) 物体検出装置及びセンサ装置
KR20040007534A (ko) 패시브 코히런트 위치 확인 응용에서 검출 및 특징추출하는 시스템 및 방법
JP2010286404A (ja) 移動目標検出装置
JP2957090B2 (ja) レーダ装置
JP2001141821A (ja) レーダ信号処理器
JPH1078481A (ja) 航空機搭載用レーダ装置
US20230258767A1 (en) Signal processing device, radar device, and radar operation method
JP3303848B2 (ja) 目標追尾方法及び目標追尾レーダ装置
JPH11183606A (ja) レーダ信号処理装置
JP3395683B2 (ja) レーダ信号処理器
JP3832139B2 (ja) レーダ信号処理器
CN115436929A (zh) 一种基于比幅测角模式的锯齿波雷达测速扩展方法
JP3709701B2 (ja) レーダ信号処理器
JP3395639B2 (ja) Isar信号処理装置
JP2003344532A (ja) レーダ装置
JP2000162316A (ja) レーダ信号処理装置
JP4110896B2 (ja) レーダ装置
JP3414053B2 (ja) レーダ装置
JPH11271431A (ja) Fmcwレーダ装置
WO2018142628A1 (ja) 物体検知装置、物体検知方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040624

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060710

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees