JP6147617B2 - レーダ装置及びその信号処理方法 - Google Patents
レーダ装置及びその信号処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6147617B2 JP6147617B2 JP2013185954A JP2013185954A JP6147617B2 JP 6147617 B2 JP6147617 B2 JP 6147617B2 JP 2013185954 A JP2013185954 A JP 2013185954A JP 2013185954 A JP2013185954 A JP 2013185954A JP 6147617 B2 JP6147617 B2 JP 6147617B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulse
- transmission
- target
- fft
- hits
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Description
図1乃至図7を参照して、第1の実施形態に係るレーダ装置を説明する。
図1はその構成を示すブロック図である。図1において、アンテナ1は複数のアンテナ素子を配列してなるフェーズドアレイアンテナであり、送受信器2の送受信部21から繰り返し供給される特定周波数の送信パルス信号(以下、PRF(Pulse Repetition Frequency)信号)を指定方向に送出してその反射波を受信する。送受信部21はアンテナ1の複数のアンテナ素子でそれぞれ受信された信号を間引きビーム制御部22からの指示に従って位相制御を施し合成することで任意の範囲に受信ビームを適宜間引いて形成する。受信ビームで得られた受信信号は信号処理器3に送られる。
上記AD変換部31は、送受信器2から供給されるPRF送受信信号をディジタル信号に変換する。上記FFT処理部32は、入力された送受信信号にFFTによるコヒーレント処理を施す。上記目標検出部33は、FFT処理結果について所定のパルス圧縮(非特許文献1参照)、CFAR処理(非特許文献2参照)等を実施することにより目標を検出する。上記測角部34は、目標検出された信号の目標との距離、角度等の観測値を計測する。上記相関追跡処理部35は測角部34で計測された観測値について時系列上で相関をとって目標の追跡を実施する(非特許文献3参照)。
ここで、簡単のため、ビ−ムポジション数が7(pos1〜pos7)の場合について、図3乃至図5を参照して第1の実施例を説明する。図3は、ビームポジションの形成範囲を示す概念図、図4はCPI時間を短縮する第1の実施例を説明するためのタイミング図、図5は図4に示す第1の実施例のパルス間引き処理を説明するためのタイミング図である。
まず、図3に示す7つのビームポジションpos1〜pos7についてFFTによるコヒ−レント処理を行う場合は、図4(a)に示すように連続したパルスヒットをビームポジション毎に送受信することになるので、全ビームポジションに対して送受信するには7×CPIのフレーム時間(Tfall)を要する。このフレーム時間を短縮するには、ヒット数を低減することになるが、各ビームポジションに対するCPI時間を短縮化すると、その逆数に対応する周波数分解能(ドップラー分解能)が低下する。この影響としては、ドップラー周波数が近い複数目標が1個の目標として検出される可能性がある。
Mr ; 間引き率
Tfall ; 間引き前のフレームタイム
Tfm ; 間引き後のフレームタイム
CPI内の間引きしたパルスヒットによる送受信信号を用いてFFTすると、図5に示すように間引きによりパルス間隔が広がるため、周波数軸のグレーティングローブが発生する。これを抑圧するためには、間引く際にパルスヒットの時間間隔をランダム化すればよい。このために、ビームポジション毎に、間引くパルス系列がランダム化され、かつ各ビームポジションの検出性能を同等にするために間引き率が均等になるようにする。この手法としては、例えば次の通りである。
このビームポジション毎の間引いたCPI信号により、FFTを実施すると、周波数分解能は1/CPIになり、間引き前の周波数分解能を維持したまま目標を検出することができる。FFT処理した波形では、間引きによる周波数軸のグレーティングローブが発生するが、ランダムに間引いているため、その影響を軽減することができる。尚、上記実施例ではポジション数を7として説明したが、他のポジション数でもよいのは言うまでもない。
以上は、ポジションペアとして、2ビームポジションを選定し、パルスヒットを間引く場合について述べたが、間引き率を更に上げるには、3ビームポジション以上の間引きを考慮する必要がある。簡単のため、3ビームポジションの場合について図6及び7に示す。図6はCPI時間を短縮する第2の実施例として、3ビームポジションを順次選定して重複させてCPI時間を短縮する場合のタイミング図、図7は図6に示す第2の実施例のビーム1〜3におけるパルス間引き処理を説明するためのタイミング図である。尚、ここでは3ビームポジションの場合について説明するが、4ビームポジション以上に拡張できるのは言うまでもない。
第2の実施形態は、第1の実施形態のパルスヒットの間引きによるグレーティングローブの影響を抑圧する方式である。図8は第2の実施形態に係るレーダ装置の構成を示すブロック図、図9はその処理の流れを示すフローチャートである。但し、図8及び図9において、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは重複する説明を省略する。また、図10は、図8に示すレーダ装置の間引き間隔を説明するためのタイミング図、図11は、図8に示すレーダ装置のグレーティングローブ抑圧処理の第1の実施例を説明するための特性図、図12は図8に示すレーダ装置のグレーティングローブ抑圧処理の第2の実施例を説明するための特性図である。
Δfg ;検出周波数(極大値)とグレーティングローブ発生周波数の差
PRF ;パルス繰り返し周波数
L(i) ;CPIの中の間引きしたパルスヒット時間間隔L(i)×PRI
(i=1〜I、I;間引き間隔の種類数)
PRI ;パルス繰り返し周期(PRI=1/PRF)
上記周波数軸のグレーティングローブが発生する様子を図11(第1の実施例)及び図12(第2の実施例)に示す。図11(a)及び図12(a)において、FFT処理後、所定のパルス圧縮やCFAR処理等を実施した後、振幅スレショルド判定により、図11(b)及び図12(b)に示すようにグレーティングローブ周波数を抑圧し、目標を検出する。ここで、検出目標のドップラー周波数に対して、±Δfg(i)だけ離隔した周波数セルの振幅値A(i)と、所定の振幅スレショルドAgmaxとAgminとを次式のように比較する。
At ;検出目標の振幅
Cmin ;スレショルドの最小値に対する係数
Cmax ;スレショルドの最大値に対する係数
グレーティングローブ周波数セルの振幅値A(i)がAgmaxとAgminの間にある場合には、グレーティングロ−ブによる誤検出として抑圧し、範囲外の場合は、別の目標として抽出する(図12(b)参照)。以上により、間引いたパルスヒット列のFFT出力を用いた場合でも、周波数軸のグレーティングローブの影響を抑圧することができる。
Claims (2)
- P(Pは2以上の自然数)個のビ−ムポジションに対して、M(Mは2以上の自然数)個のパルスヒット数となるようにパルスを送受信するレーダ装置であって、
前記送受信のPRI(Pulse Repetition Interval)毎にビームポジションを制御し、所定のフレームタイム内に、全ビームポジションに前記パルスヒットを間引いて送受信するパルス送受信手段と、
前記パルスヒットを間引いた送受信信号をFFT(高速フーリエ変換)した結果を用いて目標検出する目標検出手段と
を具備し、
前記目標検出手段は、前記パルスヒットを間引いた送受信信号をFFT処理し目標検出する際に、振幅スレショルドにより抽出した目標値に対して、パルスヒットを間引きしたFFTによる周波数軸のグレーティングローブの周波数セルの振幅と所定の振幅スレショルド幅を比較し、振幅スレショルド幅内であればグレーティングローブによる誤検出として抑圧するレーダ装置。 - P(Pは2以上の自然数)個のビ−ムポジションに対して、M(Mは2以上の自然数)個のパルスヒット数となるようにパルスを送受信するレーダ装置の信号処理方法であって、
前記送受信のPRI(Pulse Repetition Interval)毎にビームポジションを制御し、所定のフレームタイム内に、全ビームポジションに前記パルスヒットを間引いて送受信し、
前記パルスヒットを間引いた送受信信号をFFT(高速フーリエ変換)した結果を用いて目標検出するものとし、
前記目標検出は、前記パルスヒットを間引いた送受信信号をFFT処理し目標検出する際に、振幅スレショルドにより抽出した目標値に対して、パルスヒットを間引きしたFFTによる周波数軸のグレーティングローブの周波数セルの振幅と所定の振幅スレショルド幅を比較し、振幅スレショルド幅内であればグレーティングローブによる誤検出として抑圧するレーダ装置の信号処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013185954A JP6147617B2 (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | レーダ装置及びその信号処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013185954A JP6147617B2 (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | レーダ装置及びその信号処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015052550A JP2015052550A (ja) | 2015-03-19 |
JP6147617B2 true JP6147617B2 (ja) | 2017-06-14 |
Family
ID=52701675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013185954A Active JP6147617B2 (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | レーダ装置及びその信号処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6147617B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6706043B2 (ja) * | 2015-09-29 | 2020-06-03 | 日本無線株式会社 | レーダ制御装置 |
US10698099B2 (en) * | 2017-10-18 | 2020-06-30 | Leolabs, Inc. | Randomized phase and amplitude radar codes for space object tracking |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2625020B2 (ja) * | 1989-09-20 | 1997-06-25 | 三菱電機株式会社 | レーダ装置 |
JP4070076B2 (ja) * | 2001-12-04 | 2008-04-02 | 三菱電機株式会社 | レーダ装置 |
US20050195103A1 (en) * | 2004-01-13 | 2005-09-08 | Davis Dennis W. | Phased arrays exploiting geometry phase and methods of creating such arrays |
JP2007192783A (ja) * | 2006-01-23 | 2007-08-02 | Toshiba Corp | パルス圧縮レーダ装置 |
JP2011252832A (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-15 | Mitsubishi Electric Corp | レーダ信号処理装置 |
-
2013
- 2013-09-09 JP JP2013185954A patent/JP6147617B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015052550A (ja) | 2015-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016151425A (ja) | レーダ装置 | |
JP6088492B2 (ja) | パルス信号設定装置、レーダ装置、パルス信号設定方法及びパルス信号設定プログラム | |
JP2017072590A (ja) | 探知装置、魚群探知機、及びレーダ装置 | |
JP6889098B2 (ja) | レーダ装置及びそのレーダ信号処理方法 | |
JP6470152B2 (ja) | レーダ装置及びレーダ信号処理方法 | |
JP6324327B2 (ja) | パッシブレーダ装置 | |
JP2010127771A (ja) | 合成開口ソーナー、合成開口ソーナーの位相誤差補正方法及びプログラム | |
CN110879391B (zh) | 基于电磁仿真和弹载回波仿真的雷达图像数据集制作方法 | |
JP2010175457A (ja) | レーダ装置 | |
JP6147617B2 (ja) | レーダ装置及びその信号処理方法 | |
JP2009036540A (ja) | レーダ装置 | |
EP2317335B1 (en) | Improved beamforming method for analysing signals received by a transducer arrray, and relative detection system | |
JP5132338B2 (ja) | レーダ装置 | |
JP5424572B2 (ja) | レーダ装置 | |
JP5574907B2 (ja) | レーダ装置 | |
JP6419330B2 (ja) | 目標検出装置および目標検出方法 | |
JP2009074924A (ja) | レーダ装置 | |
JP2007333404A (ja) | インパルスレーダ | |
JP6037625B2 (ja) | レーダ干渉除去装置及びレーダ干渉除去方法 | |
JP2015129695A (ja) | パルス圧縮レーダ装置及びそのレーダ信号処理方法 | |
JP2019100947A (ja) | レーダ装置及びそのレーダ信号処理方法 | |
JP5196959B2 (ja) | レーダ装置 | |
KR101784962B1 (ko) | 레이더 시뮬레이션을 위한 신호 생성 방법 및 장치 | |
JP5835681B2 (ja) | 信号処理方法及び信号処理装置 | |
Cattenoz et al. | Adaptive processing methods for MIMO radar experimental signals |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170307 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170418 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170517 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6147617 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |